JP4597622B2 - 電気化学式ガスセンサ - Google Patents

電気化学式ガスセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP4597622B2
JP4597622B2 JP2004280548A JP2004280548A JP4597622B2 JP 4597622 B2 JP4597622 B2 JP 4597622B2 JP 2004280548 A JP2004280548 A JP 2004280548A JP 2004280548 A JP2004280548 A JP 2004280548A JP 4597622 B2 JP4597622 B2 JP 4597622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
electrolyte
sensor
electrochemical
molten salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004280548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006090991A (ja
Inventor
亮 余村
裕美 中野
起男 前野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nemoto and Co Ltd
Original Assignee
Nemoto and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nemoto and Co Ltd filed Critical Nemoto and Co Ltd
Priority to JP2004280548A priority Critical patent/JP4597622B2/ja
Publication of JP2006090991A publication Critical patent/JP2006090991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4597622B2 publication Critical patent/JP4597622B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Description

本発明は、比較的低温でイオン性液体となる常温溶融塩を電解質として用いる電気化学式ガスセンサに関する。
従来、電気化学式ガスセンサは、低消費電力、出力特性がリニア、ガス選択性に比較的優れるなどの特徴を持っていることから、工業用のガス濃度測定機器や、近年では一酸化炭素などの検知警報機などに広く使用されている。
まず、図2に従来の電気化学式ガスセンサの一例を示した。
従来の電気化学式ガスセンサ1は、ケース2を有しており、このケース2は開口部22を有し、さらに小さい開口であるキャピラリ26が形成された蓋25が取り付けられている。
このケース2内に、作用電極11、対向電極12、参照電極13、電解質保持体14、ガス透過性膜15a,15bがそれぞれ収められており、図示しない手段でケース2に固定されている。
また、このケース2内に、電解質溶液31を貯留するための電解質溶液貯留部32が設けられており、電解質溶液貯留部32から電解質保持体14に向かって、ガラス繊維などの親水性を有する導液体33が設けられている。この導液体33を通じて、電解質溶液貯留部32に貯留された電解質溶液31は、電解質保持体14に常に補給される構造が採られている。
この他に、図示しない電極ピンがそれぞれ作用電極11、対向電極12、参照電極13に接して設けられており、外部の回路例えばポテンシオスタットを含む測定回路などと接続するようになっており、検知対象ガスが作用電極11に到達すると、検知対象ガスのガス成分は順次酸化もしくは還元反応を起こし、この反応を作用電極11に接続された電極ピンを通じて外部に出力する。
これら電気化学式ガスセンサのうち、特にアンモニアガスを検知する場合においては、他の手段のセンサ例えば半導体式ガスセンサに比べて、電気化学式ガスセンサは安定性について優れており、例えば電解質溶液として塩化リチウム水溶液や有機アンモニウム塩水溶液等を用いるものが知られている(例えば、特許文献1および2参照。)。
しかしながら、これらの電解質溶液は吸湿性が高く、揮発性もあるため、周囲の湿度によっては電解質溶液の体積変化や濃度変化が起こり、感度に影響を及ぼすなど信頼性に欠けるという問題がある。また、体積が増加した場合に、電解質溶液の液漏れを生じるなどの問題がある。
また、アルコールガスを検知する場合、他の手段のセンサ例えば接触燃焼式ガスセンサに比べて、電気化学式ガスセンサはガス選択性が優れている。例えば、特に接触燃焼式ガスセンサではほとんどの可燃性ガスを検知してしまうが、電気化学式ガスセンサではアルコール以外の可燃性ガスを検知しないため、このような雰囲気中でのアルコールガスの検知に優れている。これらアルコールガスを検知する電気化学式ガスセンサとしては、例えば電解質溶液として硫酸や塩化リチウム水溶液を用いるものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、これらの電解質溶液は、硫酸の場合は吸湿性が高く、また塩化リチウム水溶液の場合は吸湿性が高く揮発性もあるため、周囲の湿度によっては電解質溶液の体積変化や濃度変化が起こりやすくなり、特に塩化リチウム水溶液を用いた場合は、揮発により著しく体積が変化しやすいために感度が変動しやすくなるなど、信頼性に欠けるという問題がある。さらに、硫酸を用いた場合では、吸湿性が高いため、電解質溶液の体積が増加して液漏れをおこすなどの問題もある。
またさらに、これら電解質溶液に塩化リチウム水溶液や硫酸を用いた電気化学式ガスセンサでは、さまざまなガスに感度があるため、目的のガス以外のガスまでも検出してしまうなど、ガスの選択性に問題がある。
また近年、溶融塩としては比較的低温でイオン性液体となる常温溶融塩を、各種反応溶媒や電気化学的用途に用いることも検討されており、この常温溶融塩を固体電解質の代わりとして用いた窒素酸化物センサや二酸化炭素センサも提案されている(例えば特許文献4および5。)。
しかしながら、上記の特許文献4および5では、電解質として固体電解質を用いたセンサにおいて、電解質を常温溶融塩に置き換えたものであるため、窒素酸化物センサでは「硝酸リチウムもしくは亜硝酸リチウムを主体とする補助相をガス拡散電極からなる検知極および対極の片方もしくは双方に一体に接合した電極−補助相接合体を備え」ることを必須とし、また二酸化炭素センサでは、「炭酸リチウムを主体とする補助相を前記検知極に一体に接合してなる」ことを必須としている。このため、おのずと構造が複雑になるため、センサの形状も大きくなり、また製造コストも高いものとなる問題がある。また、ガス選択性についての解決については、何ら示唆もない。
特開2001−208723号公報 (第2頁) 特開平2−195247号公報 (第1頁、第3頁) 米国特許第3966579号明細書 (第6−7頁) 特開2003−172722号公報 (第2頁) 特開2003−172723号公報 (第2頁)
本発明は、前述の従来技術に鑑み、長期使用において信頼性が高く、またガス選択性にも優れたアンモニアガス検知電気化学式ガスセンサおよびアルコールガス検知電気化学式ガスセンサを提供することを目的とする。
請求項1記載の電気化学式ガスセンサは、少なくともガス透過性膜と、作用電極および対向電極と、これら作用電極および対向電極に接する電解質とを有する電気化学式センサであり、前記電解質は、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメタンスルホン酸塩から構成される溶融塩であり、検知対象ガスは、アンモニアガスであることを特徴としている。
そして、電解質を、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメタンスルホン酸塩から構成される、常温の範囲において液体状態である溶融塩とすることで、溶媒を要することなく液体状態となるため、従来の電解質溶液と同様に用いることが出来る。
また、この溶融塩は吸湿性や揮発性がほとんど無いため、体積変化しにくいことから、電解質保持体14にこの溶融塩を充分に含浸させることで足りるため、従来の電気化学式ガスセンサ1において必須であった電解質溶液貯留部32や導液体33が不要となることで、小型化、薄型化した電気化学式ガスセンサとなる。
さらに、この溶融塩は吸湿性や揮発性がほとんど無いため、センサ出力が大きく変動することなく、また液漏れ等のおそれも少なく、信頼性の高い電気化学式ガスセンサとなる。
またさらに、この溶融塩を電解質として用いることで、ガス選択性に優れた好適な電気化学式ガスセンサとなる。
請求項2記載の電気化学式ガスセンサは、少なくともガス透過性膜と、作用電極および対向電極と、これら作用電極および対向電極に接する電解質とを有する電気化学式センサであり、前記電解質は、1−n−ブチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメタンスルホン酸塩から構成される溶融塩であり、検知対象ガスは、アルコールガスであることを特徴としている。
そして、電解質を、1−n−ブチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメタンスルホン酸塩から構成される、常温の範囲において液体状態である溶融塩とすることで、溶媒を要することなく液体状態となるため、従来の電解質溶液と同様に用いることが出来る。
また、この溶融塩は吸湿性や揮発性がほとんど無いため、体積変化しにくいことから、電解質保持体14にこの溶融塩を充分に含浸させることで足りるため、従来の電気化学式ガスセンサ1において必須であった電解質溶液貯留部32や導液体33が不要となることで、小型化、薄型化した電気化学式ガスセンサとなる。
さらに、この溶融塩は吸湿性や揮発性がほとんど無いため、センサ出力が大きく変動することなく、また液漏れ等のおそれも少なく、信頼性の高い電気化学式ガスセンサとなる。
またさらに、この溶融塩を電解質として用いることで、ガス選択性に優れた好適な電気化学式ガスセンサとなる。
請求項1記載の電気化学式ガスセンサによれば、少なくともガス透過性膜と、作用電極および対向電極と、これら作用電極および対向電極に接する電解質とを有し前記電解質を、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメタンスルホン酸塩から構成される溶融塩とし、アンモニアガスを検知対象としたことで、従来の電気化学式ガスセンサに比べ、小型化、薄型化し、さらに信頼性が高く、ガス選択性に優れた電気化学式ガスセンサを得ることができる。
請求項2記載の電気化学式ガスセンサによれば、少なくともガス透過性膜と、作用電極および対向電極と、これら作用電極および対向電極に接する電解質とを有し前記電解質を、1−n−ブチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメタンスルホン酸塩から構成される溶融塩とし、アルコールガスを検知対象としたことで、従来の電気化学式ガスセンサに比べ、小型化、薄型化し、さらに信頼性が高く、ガス選択性に優れた電気化学式ガスセンサを得ることができる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に電気化学式ガスセンサの一実施の形態を示し、この電気化学式ガスセンサ10は、例えば合成樹脂製のケース21を有している。
このケース21は、一面側すなわち上面側に開口部22を有し、この一面側に例えば合成樹脂製の蓋25が取り付けられており、この蓋25には小さい開口であるキャピラリ26が形成されている。また、ケース21は複数の部品により構成され、図示しない接合部により接合され形成されている。
このケース21内に、作用電極11、対向電極12、参照電極13、電解質保持体14、ガス透過性膜15a,15bがそれぞれ収められている。
ガス透過性膜15aは図示しない接合部によりかしめ等によってケース21に液密に結合されており、ガス透過性膜15aのケース21内に臨む一面側には作用電極11が密接して設けられている。もう一方のガス透過性膜15bの一面側には対向電極12および参照電極13が密接して設けられており、対向電極12、参照電極13、そして作用電極11の各々が電解質保持体14に接するように配置され、電解質保持体14をガス透過性膜15aおよび15bで挟むように接し、ケース21内に保持、固定されている。なお、ケース21内の図示しない突起やあるいは図示しない電極ピンなどで固定されていてもよい。
ガス透過性膜15a,15bは、疎水性および通気性を有する例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの材質で、シート状に形成されている。
対向電極12および参照電極13は、ガス透過性膜15b、ケース21内の空隙、およびガス透過性膜15aの作用電極11が設けられていない部分を通じ、さらに蓋25に設けられたキャピラリ26を通じて外部に連通している。
なおここで、ケース21に図示しない小さな開口部等を設けて、この開口部等を通じて外部と連通させてもよい。
作用電極11、対向電極12および参照電極13は、触媒および疎水性樹脂を含むガス拡散電極からなり、触媒としては、白金(Pt)、金(Au)、ルテニウム(Ru)、酸化ルテニウム(RuO)、パラジウム(Pd)、カーボン(C)などが好適に用いられ、疎水性樹脂としてはPTFE樹脂などが好適に用いられる。
電解質保持体14は、例えばガラス繊維にて構成されており、この電解質保持体14には、電解質として常温溶融塩が充分に含浸されている。
この常温溶融塩としては、常温すなわち例えば−10℃から+50℃の範囲において液体状態となる、主に窒素含有芳香族カチオンもしくは脂肪族オニウムカチオンとフッ素含有アニオンとから構成される溶融塩が用いられる。
上記窒素含有芳香族カチオンとしては、例えばアルキルイミダゾリウムイオンまたはアルキルピリジニウムイオンが用いられる。また上記フッ素含有アニオンは、例えばホウフッ化物イオン、リンフッ化物イオンまたはトリフルオロメタンスルホン酸イオンが用いられる。
この他に、図示しない電極ピンがそれぞれ作用電極11、対向電極12、参照電極13に接して設けられており、外部の回路例えばポテンシオスタットを含む測定回路などと接続するようになっている。
そして、この電気化学式ガスセンサ10では、アンモニアガスやアルコールガスなどの検知対象のガスが、蓋25のキャピラリ26内を制限された移動速度で移動した後、ケース21の開口部22およびガス透過性膜15aを通じて作用電極11に到達する。この作用電極11において検知対象ガスのガス成分は順次酸化もしくは還元反応を起こし、この反応を作用電極11に接続された電極ピンを通じて外部に出力する。
また、ガス透過性膜15bを用いずに、電解質保持体14に直接対向電極12および参照電極13を設けてもよい。さらに、この図1の例では、作用電極11、対向電極12、参照電極13と、3つの電極を有するタイプのセンサを示したが、この他に、作用電極11、対向電極12と、2つの電極を有するタイプのセンサでもよい。
次に、上記実施の形態の実施例を説明する。なお、以降の実施例の全てにおいて、電気化学式ガスセンサ本来の性能を評価するため、蓋25を取り付けない状態で測定した。
まず、乾燥雰囲気中における本願発明の電気化学式ガスセンサの特性について説明する。
本願発明の電気化学式ガスセンサとして、上述したような図1に示す構造の電気化学式ガスセンサ10を2個用意した。まず、ガス透過性シート15a,15bとしては、PTFEシートを用い、作用電極11、対向電極12、参照電極13の触媒としては、白金(Pt)を用い、電解質としての常温溶融塩としては、まずアルキルイミダゾリウムイオンとトリフルオロメタンスルホン酸イオンとの組合せであり、常温において液体状態である、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメタンスルホン酸塩(1-Ethyl-3-methylimidazolium Trifluoromethanesulfonate)(以下「EMIMTf塩」と略す)を選択し、これを電解質保持体14に、充分に含浸させる量として0.05mlを注入した。なお、このEMIMTf塩の構造式を化1に示す。
Figure 0004597622
このようにして得られた本願発明の電気化学式ガスセンサを試料1−(1)および試料1−(2)とした。
この試料1−(1)および試料1−(2)を、アンモニアガス100ppmに曝露して2分後のセンサ出力を測定し、これを初期の出力とした。この後、試料1−(1)および試料1−(2)を乾燥機中、毎分約5mlの乾燥空気フロー中で約50℃という乾燥雰囲気中に3日間おき、再度同様にアンモニアガス100ppmに曝露して2分後のセンサ出力を測定し、これを3日後の出力とした。さらにこの後、同様の乾燥雰囲気中にさらに4日間おき、再度同様にアンモニアガス100ppmに曝露して2分後のセンサ出力を測定し、これを7日後の出力とした。この結果を表1に示す。
また比較のため、従来の電気化学式ガスセンサとして、図2に示すような構造の電気化学式ガスセンサ1を2個用意し、電解質として、アンモニアガスを検知する電気化学式ガスセンサに一般的に用いられる2Mの塩化リチウム(LiCl)水溶液を用いた他は、実施例1と同様の部材を用いて電気化学式ガスセンサを作成した。このとき、電解質としての塩化リチウム水溶液は、電解質溶液貯留部32に0.3ml注入した。こうして得られた従来の電気化学式ガスセンサを比較例1−(1)および比較例1−(2)として、試料1−(1)および試料1−(2)と同様に初期のセンサ出力と、乾燥雰囲気中に置いた場合おける3日後および7日後のセンサ出力を測定した。この結果もあわせて表1に示す。
Figure 0004597622
これら、表1に示す結果より、電解質として常温溶融塩のEMIMTf塩を用いた本願発明の試料1−(1)および試料1−(2)では、50℃の乾燥雰囲気中に3日間および7日間置いた場合においても、センサ出力は若干変動したものの、大幅な出力の変化はなかったことがわかる。これに対して、電解質として塩化リチウム水溶液を用いた従来タイプの比較例1−(1)および比較例1−(2)では、乾燥雰囲気中3日間後ですでにセンサ出力がほぼゼロとなっており、ガスセンサとして機能しなくなっていることがわかる。
さらに、乾燥雰囲気中7日間後の比較例1−(1)および比較例1−(2)のセンサ内部を調べると、電解質溶液貯留部32および電解質保持体14には塩化リチウム水溶液は蒸発して乾いた状態となっていた。
このほかの種類の常温溶融塩でも同様の実験を行なったが、50℃乾燥雰囲気中に7日間置いた場合において、いずれもセンサ出力に大きな変化は見られなかった。
これらのことから、電解質として常温溶融塩を用いた本願発明の電気化学式ガスセンサは、電解質として塩化リチウムなどの塩の水溶液を用いた従来タイプの電気化学式ガスセンサに比べ、乾燥雰囲気中での使用においても、センサ出力が大きく変化せず、高い信頼性を有していることがわかる。
次に、検知対象ガスとしてアンモニアガスを選択した際において、電解質として種々の常温溶融塩を用いた場合のガス感度について説明する。
電解質として、表2に示す常温溶融塩を0.05mlずつ用いた他は、実施例1の試料1−(1)と同様の方法で電気化学式ガスセンサを作成し、これを試料2−(1)ないし試料2−(3)とした。
これら試料2−(1)ないし試料2−(3)を、アンモニアガス100ppmに曝露して2分後のセンサ出力を測定し、各々のセンサ出力を表2示した。
また比較のため、従来タイプの電気化学式ガスセンサとして、実施例1の比較例1−(1)と同様のセンサ、すなわち電解質として2Mの塩化リチウム水溶液0.3mlを用いた電気化学式ガスセンサ用意し、これを比較例2とした。
Figure 0004597622
これら、表2に示す結果より、窒素含有芳香族カチオンがアルキルイミダゾリウムイオンである常温溶融塩を用いた試料2−(1)ないし試料2−(3)において、塩化リチウム水溶液を用いた比較例2に比べると、多少出力は劣るものの好ましいセンサ出力が得られた事がわかる。
なお、これら試料2−(1)ないし試料2−(3)において、実施例1と同様の試験を行なったところ、試料1−(1)や試料1−(2)と同様に乾燥雰囲気中に置いた場合でもセンサ出力が維持されることが確認できた。
また、触媒の材料として白金を用いた場合の結果を示したが、白金の他に、酸化ルテニウム(RuO)、金(Au)、パラジウム(Pd)についても同様に実験をしたところ、同じように良好なセンサ出力が得られることを確認できた。
さらに、カチオンがアルキルピリジニウムイオンや、脂肪族オニウムイオンとして例えば脂肪族アンモニウムイオンである常温溶融塩についても、同様にアンモニアガスに対するセンサ出力を確認した結果、上記試料2−(1)ないし試料2−(3)と同等か、若干劣るものの、センサ出力が得られることを確認できた。
このように、検知対象ガスとしてアンモニアガスを選択した際において、電解質として、カチオンがアルキルイミダゾリウムイオンやアルキルピリジニウムイオンや脂肪族オニウムイオンである常温溶融塩を用いた場合、良好な電気化学式ガスセンサを得られることがわかる。
次に、検知対象ガスとしてアルコールガスを選択した際において、電解質として種々の常温溶融塩を用いた場合のガス感度について説明する。
電解質として、表3に示す常温溶融塩を0.05mlずつ用いた他は、実施例1の試料1−(1)と同様の方法で電気化学式ガスセンサを作成し、これを試料3−(1)ないし試料3−(3)とした。なお、試料3−(2)および試料3−(3)については、常温溶融塩の販売元が組成を明らかにしていないため、販売元と型番を表3に示した。
これら試料3−(1)ないし試料3−(3)を、アルコールガスとしてエタノールガス100ppmに曝露して2分後のセンサ出力を測定し、おのおののセンサ出力を表3示した。
また比較のため、従来タイプの電気化学式ガスセンサとして、電解質として40%硫酸0.3mlを用いた他は実施例1の比較例1−(1)と同様の電気化学式ガスセンサ用意し、これを比較例3とした。
Figure 0004597622
これら、表3に示す結果より、まずカチオンがアルキルイミダゾリウムイオンである試料3−(1)については、電解質として硫酸を用いた従来の電気化学式ガスセンサである比較例3に比べても、ほぼ同等のセンサ出力が得られることがわかる。一方、カチオンがアルキルピリジニウムイオンである試料3−(2)およびカチオンが脂肪族アンモニウムイオンである試料3−(3)については、試料3−(1)または比較例3と比べると約1/10程度ではあるが、センサ出力を得ることが出来た。
なお、触媒の材料として白金を用いた場合の結果を示したが、白金の他に、酸化ルテニウム(RuO)、金(Au)、パラジウム(Pd)についても同様に実験をしたところ、同じように良好なセンサ出力が得られることを確認できた。
また、これら試料3−(1)ないし試料3−(3)において、実施例1と同様の試験を行なったところ、試料1−(1)や試料1−(2)と同様に乾燥雰囲気中に置いた場合でもセンサ出力が維持されることが確認できた。
さらに、実施例1とは逆に、60℃で相対湿度90%の高湿度雰囲気に30日間置いた場合においては、比較例3は電解質の吸湿により体積が増加するなどして液漏れをしてしまったが、試料3−(1)ないし試料3−(3)においては、液漏れなどすることは無く、センサ出力が維持されることが確認できた。
また、検知対象ガスとしてエタノール以外のアルコールガスとして、例えばメタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−オクタノールについて同様に測定したところ、各々の感度は異なるものの、それぞれ好適なセンサ出力が得られることを確認できた。
このように、検知対象ガスとして、アルコールガスを選択した際において、電解質として、カチオンがアルキルイミダゾリウムイオンやアルキルピリジニウムイオンや脂肪族オニウムイオンである常温溶融塩を用いた場合、良好な電気化学式ガスセンサを得られることがわかる。
次に、検知対象ガスとしてアンモニアガスまたはアルコールガスを選択した際において、ガスの選択性について説明する。
まず、検知対象ガスがアンモニアガスである電気化学式ガスセンサとして、実施例1の試料1−(1)ないし試料1−(2)と全く同じセンサ、すなわち電解質としての常温溶融塩としてEMIMTf塩を用いたセンサを作成し、これを試料4−(1)とした。
また、比較のため、実施例1の比較例1と全く同じセンサ、すなわち電解質として2M塩化リチウム水溶液を用いたセンサを作成し、これを比較例4−(1)とした。
これら試料4−(1)および比較例4−(1)を、まず検知対象ガスであるアンモニアガス100ppmに曝露し、2分後のセンサ出力を測定した。次に検知対象ガス以外のガス(以下、「雑ガス」という)として、一酸化炭素(CO)100ppm、水素(H)100ppm、硫化水素(HS)10ppm、二酸化硫黄(SO)30ppm、一酸化窒素(NO)10ppm、エチレン(C)100ppm、二酸化炭素(CO)1%、メタノールガス100ppmに各々曝露した際の2分後のセンサ出力も測定した。なお、これらガス濃度のうち毒性の強いガスである硫化水素、二酸化硫黄、一酸化窒素については10ppmまたは30ppmとした。これらの結果から、試料4−(1)のセンサ出力値と比較例4−(1)のセンサ出力値を求め、さらに検知対象ガスであるアンモニアガスの出力を各々100とした相対出力として、表4に示す。
Figure 0004597622
これら表4に示す結果より、電解質としての常温溶融塩としてEMIMTf塩を用いた本願発明の試料4−(1)は、電解質として塩化リチウム水溶液を用いた従来の比較例4−(1)に比べて、検知対象ガスに対する雑ガス感度が低く、ガス選択性に優れた電気化学式ガスセンサであることがわかり、特に一酸化炭素(CO)ガス対するガス選択性については特に優れていることがわかる。
次に、検知対象ガスがアルコールガスである電気化学式ガスセンサとして、実施例3の試料3−(1)と全く同じセンサ、すなわち電解質としての常温溶融塩として1−n−ブチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメタンスルホン酸塩(以下「BMIMTf塩」と表す)を用いたセンサを作成し、これを試料4−(2)とした。
また、比較のため、実施例3の比較例1と全く同じセンサ、すなわち電解質として40%硫酸を用いたセンサを5個作成し、これを比較例4−(2)とした。
これら試料4−(2)および比較例4−(2)を、まず検知対象ガスであるアルコールガスとして、エタノールガス100ppmに曝露し、2分後のセンサ出力を測定した。次に雑ガスとして、一酸化炭素(CO)100ppm、水素(H)100ppm、硫化水素(HS)10ppm、二酸化硫黄(SO)30ppm、一酸化窒素(NO)10ppm、エチレン(C)100ppm、二酸化炭素(CO)1%、アンモニアガス100ppmに各々曝露した際の2分後のセンサ出力も測定した。なお、これらガス濃度のうち毒性の強いガスである硫化水素、二酸化硫黄、一酸化窒素については10ppmまたは30ppmとした。これらの結果から、試料4−(2)のセンサ出力値と比較例4−(2)のセンサ出力値を求め、さらに検知対象ガスであるエタノールガスの出力を各々100とした相対出力として、表5に示す。
Figure 0004597622
これら表5に示す結果より、電解質としての常温溶融塩としてBMIMTf塩を用いた本願発明の試料4−(2)は、電解質として硫酸を用いた従来の比較例4−(2)に比べて、検知対象ガスに対する雑ガス感度が低く、ガス選択性に優れた電気化学式ガスセンサであることがわかり、特に一酸化炭素(CO)ガスやエチレン(C)に対するガス選択性については特に優れていることがわかる。
このように、電解質として常温溶融塩を用いた本願発明の電気化学式ガスセンサは、従来の電気化学式ガスセンサと比較して、優れたガス選択性を有していることがわかる。
本発明のアンモニアガスを検知する電気化学式ガスセンサは、安定性に優れ、かつガス選択性にも優れるため、主に化学工場などで利用される工業用ガスセンサや環境モニタリング用センサに好適に利用できる。さらに、小型化、薄型化が可能となるため、例えばポータブル測定器や個人ガスモニタといった用途などにも利用できる。
また、本発明のアルコールガスを検知する電気化学式ガスセンサは、安定性に優れ、かつガス選択性にも優れるため、主に機器組み込み用の呼気中エタノールガスセンサや工業用の用途に好適に利用できる。さらに、小型化、薄型化が可能となるため、例えば携帯用呼気中エタノールチェッカーや携帯用口臭チェッカーといった用途などにも利用できる。
本発明の一実施の形態の電気化学式ガスセンサの断面図である。 従来の形態の電気化学式ガスセンサの断面図である。
符号の説明
11 作用電極
12 対向電極
13 参照電極
14 電解質保持体
15a,15b ガス透過性膜
21 ケース

Claims (2)

  1. 少なくともガス透過性膜と、作用電極および対向電極と、これら作用電極および対向電極に接する電解質とを有する電気化学式センサであって、
    前記電解質は、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメタンスルホン酸塩から構成される溶融塩であって、
    検知対象ガスは、アンモニアガスである
    ことを特徴とする電気化学式ガスセンサ。
  2. 少なくともガス透過性膜と、作用電極および対向電極と、これら作用電極および対向電極に接する電解質とを有する電気化学式センサであって、
    前記電解質は、1−n−ブチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメタンスルホン酸塩から構成される溶融塩であって、
    検知対象ガスは、アルコールガスである
    ことを特徴とする電気化学式ガスセンサ。
JP2004280548A 2004-09-27 2004-09-27 電気化学式ガスセンサ Active JP4597622B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004280548A JP4597622B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 電気化学式ガスセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004280548A JP4597622B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 電気化学式ガスセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006090991A JP2006090991A (ja) 2006-04-06
JP4597622B2 true JP4597622B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=36232114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004280548A Active JP4597622B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 電気化学式ガスセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4597622B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008044240B4 (de) * 2008-12-01 2013-12-05 Msa Auer Gmbh Elektrochemischer Gassensor mit einer ionischen Flüssigkeit als Elektrolyt, welche mindestens ein Mono-, Di- oder Trialkylammonium-Kation enthält
WO2011045891A1 (ja) * 2009-10-13 2011-04-21 株式会社日立製作所 イオン検出装置
US9395323B2 (en) * 2011-10-25 2016-07-19 Msa Europe Gmbh Electrochemical gas sensor with an ionic liquid as electrolyte for the detection of ammonia and amines
JP2016148513A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 理研計器株式会社 電気化学式ガスセンサ
CN105806828B (zh) 2015-10-29 2019-05-14 北京联众泰克科技有限公司 一种电化学发光免疫分析系统及其流通池组件
KR102012473B1 (ko) * 2018-05-21 2019-08-20 주식회사 신우전자 수용공간이 넓어진 유연곡면전극 구비 전기화학식 가스센서
KR102149741B1 (ko) * 2018-05-30 2020-08-31 주식회사 신우전자 가스 센서용 전극 및 그 제조방법
CN112993406B (zh) * 2019-12-14 2022-02-11 中国科学院大连化学物理研究所 一种氟离子电池用电解液

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3966579A (en) * 1974-03-20 1976-06-29 Kuo Wei Chang Apparatus for measuring alcohol concentrations
JPH02195247A (ja) * 1988-12-10 1990-08-01 Draegerwerk Ag ガス状又は液状測定試料中のアンモニア及びその誘導体含量を測定するための電気化学的測定セル
JPH09250999A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Kinya Adachi Nh4+をイオン伝導種とする固体電解質と金属アンモニウム硫酸塩を組み合わせたアンモニアセンサ
JP2001208723A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Riken Keiki Co Ltd 定電位電解式アンモニアガスセンサー
JP2003172722A (ja) * 2001-12-07 2003-06-20 New Cosmos Electric Corp 電気化学式窒素酸化物センサ
JP2003172723A (ja) * 2001-12-07 2003-06-20 New Cosmos Electric Corp 電気化学式二酸化炭素センサ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3966579A (en) * 1974-03-20 1976-06-29 Kuo Wei Chang Apparatus for measuring alcohol concentrations
JPH02195247A (ja) * 1988-12-10 1990-08-01 Draegerwerk Ag ガス状又は液状測定試料中のアンモニア及びその誘導体含量を測定するための電気化学的測定セル
JPH09250999A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Kinya Adachi Nh4+をイオン伝導種とする固体電解質と金属アンモニウム硫酸塩を組み合わせたアンモニアセンサ
JP2001208723A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Riken Keiki Co Ltd 定電位電解式アンモニアガスセンサー
JP2003172722A (ja) * 2001-12-07 2003-06-20 New Cosmos Electric Corp 電気化学式窒素酸化物センサ
JP2003172723A (ja) * 2001-12-07 2003-06-20 New Cosmos Electric Corp 電気化学式二酸化炭素センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006090991A (ja) 2006-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Xiong et al. Amperometric gas detection: A review
Zevenbergen et al. Electrochemical sensing of ethylene employing a thin ionic-liquid layer
EP2791663B1 (en) Regenerative gas sensor
CN102227629B (zh) 具有离子液体电解质系统的电化学气体传感器
JP2648337B2 (ja) 酸性ガスセンサー
US5573648A (en) Gas sensor based on protonic conductive membranes
Knake et al. Amperometric sensing in the gas-phase
US8187437B2 (en) Electrochemical gas sensor
US9518952B2 (en) Gas sensor
US7967965B2 (en) Gas sensor
Doblinger et al. Effect of humidity and impurities on the electrochemical window of ionic liquids and its implications for electroanalysis
JPS59211853A (ja) 元素状水素の定量的電気分析測定方法、及び元素状水素の定量的電気分析測定用のセンサ
JP4597622B2 (ja) 電気化学式ガスセンサ
CN109997034B (zh) 用于电化学传感器中的电解质浓度测量的方法和设备
US20150027906A1 (en) Solid polymer electrolyte ammonia sensor
CN110114665B (zh) 电解质浓度测量的方法和设备
Tang et al. Continuous amperometric hydrogen gas sensing in ionic liquids
Hitchman et al. Considerations of thermodynamics and kinetics for the effects of relative humidity on the electrolyte in electrochemical toxic gas sensors
RU2371713C2 (ru) Сенсор для детектирования водорода и способ его изготовления
Lin et al. Toward continuous amperometric gas sensing in ionic liquids: rationalization of signal drift nature and calibration methods
CN109661571B (zh) 用于识别及清洁电化学传感器的污染的系统和方法
US20180080894A1 (en) Sensor with multiple inlets
US20180266983A1 (en) Electrochemical sensor
JP4205725B2 (ja) ガスセンサ
Sakthivel et al. Electrode kinetics of amperometric hydrogen sensors for hydrogen detection at low parts per million level

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4597622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250