JP4596675B2 - 液体吸入機構の弁部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作部を操作して弁部材を前後動することにより液体収容室内に液体を吸入する構造の液体吸入機構の弁部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液体収容室に、例えばインキ等の液体を吸入する手段として、操作部を操作することにより、液体収容室の内部に配設した押棒を動かし、押棒の先端部に付設した弁部材を前後動させ、インキ等の吸入を行なう構造の液体吸入機構はよく知られている。弁部材については、押棒に従動させる必要性からプラスチック樹脂等で押棒と一体に形成したり、あるいは、別体に形成したものを押棒に係合させたりしている。特に、後者は液体収容室の内壁に対して弁部材の密着性が高いという優位性から、押棒だけプラスチック樹脂で形成して、弁部材をゴム樹脂で形成するという構造のものが多く利用されている。
【0003】
例えば、図6に示すように、弁部材100は、本体部101の底面部に押棒200を取り付けるための後端に開口した取付凹部102を形成し、前方部には前方へ向かって拡径するフレア形状の前方弁部103と、後方部には後方へ向かって拡径するフレア形状の後方弁部104を形成した形状で、弁部材100をゴム樹脂で形成し、押棒200をプラスチック樹脂で形成したものが知られている。こうした弁部材は、前方弁部103を液体収容室300の内壁に薄肉片の弾性力を利用して弾性当接させ、インキ等の液体を前方弁部103の前方で封入している。またさらに、弁部材100は後方弁部104を液体収容室300の内壁に弾性当接させることにより、弁部材の後方へ液体が漏れてしまうことを補助的に防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の弁部材では、液体吸入の操作時に弁部材100が後退(図中矢印T方向)した際において、後方弁部104がフレア形状に形成されているので捲れ上がり易く、その結果として、操作がし辛くなったり、液体が弁部材100の後方に漏れてしまったり、液体収容室300の内壁との当接抵抗が大きくなり、押棒200から弁部材100が離脱してしてしまうという問題があった。
【0005】
本発明はこうした問題点を解消するために、液体収容室の内壁に対して弁部材の密着性を高くすると共に、スムーズな操作性を確保し、弁部材の後方への液体漏れを防ぎ、また、押棒を前後動しても弁部材が離脱しにくい液体吸入機構の弁部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決するために案出した本発明の液体吸入機構の弁部材を説明する。
「1.液体収容室の内部に配設した押棒を、該押棒の前後動を行なう押棒に連接した操作部を操作することにより液体収容室内に液体を吸入する液体吸入機構の弁部材において、前記弁部材を弾性樹脂で形成し、弁部材本体に、前記押棒の先端部と係合する後端に開口した取付凹部を形成すると共に、前方へ向かって突出した円筒部を形成し、該円筒部の前方外周面に円環状の前方弁部を形成し、前記弁部材本体の後方外周面に円環状の後方弁部を形成したことを特徴とする。
2.前方弁部および後方弁部を断面半円形状に形成すると共に、前方弁部の半径>後方弁部の半径、としたことを特徴とする。」
【0007】
本発明で、弁部材を弾性樹脂で形成するのは、液体収容室の内壁にして弁部材の密着性を高するためである。尚、弾性樹脂としては、天然ゴム、合成ゴム等のゴム樹脂を用いることが好ましい。
【0008】
また、弁部材本体に、押棒の先端部と係合する取付凹部を形成すると共に、前方へ向かって突出した円筒部を形成し、円筒部の前方外周面に円環状の前方弁部を形成し、弁部材本体の後方外周面に円環状の後方弁部を形成するのは、前方弁部を円筒部の前方外周面に形成することにより、液体収容室の内壁に円筒部の弾性力を利用して弾性当接させることができ、また、後方弁部を弁部材本体の後方外周面に直接形成することにより、液体吸入の操作時に弁部材が後退した際においても、後方弁部が捲れ上がることがなく、また、後方弁部の内側を弁部材本体が支えるため、液体収容室の内壁に対し圧接状態で当接させることができるいという作用効果を奏するためである。
【0009】
また、各々の弁部を断面半円形状とするのは、操作時において液体収容室の内壁と弁部との当接抵抗がスムーズになり操作感が向上するためである。また、後方弁部を前方弁部より小径に形成するのは、後方弁部の内壁に対する当接抵抗を小さくして、液体吸入時に後方弁部が前方弁部の持つ動作性や弁機能を妨げることなく、補助弁としての役目を果たすことができるめである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に図を参照しながら、本発明の実施の形態例を説明する。
尚、本実施の形態例では、万年筆のインキ吸入機構に使用する弁部材を例にあげて説明を行うが、本発明は万年筆のインキ吸入機構の弁部材に限定されるものではなく、塗布具の塗布液吸入機構の弁部材に使用することもできる。図の説明においては万年筆のペン先方向を前方と表現し、その反対方向は後方として表現する。また、本実施の形態例では、回転吸入式の液体吸入機構の弁部材について説明を行なうが、本発明の弁部材は回転吸入式に限定されるものではなく、ピストン吸入式等の液体吸入機構の弁部材に使用することもできる。
【0011】
図1は第一の実施の形態例のインキ吸入機構の弁部材を備えた万年筆の断面図である。図1に示すように、万年筆1は軸筒2の前方にペン芯20を具備したペン先21を配設している。また、軸筒2は首部3,胴部4,尾冠40から構成されており、尾冠40は胴部4に圧入嵌合して一体とし、首部3と胴部4とは双方に設けた捻子部(図示せず)により螺子嵌合している。尚、首部3側にはインキ吸入機構部5が設けられている。
【0012】
図2は同実施の形態例のインキ吸入機構部の断面図である。図2に示すように、液体吸入機構部5は、内部を液体収容室6とした収容管7の前方部を首部3の後方開口部30に圧入嵌合しており、収容管7の後方にはインキの吸入を行なうための操作部8を配設している。尚、操作部8は収容管7の後部に固設した固定管70によって回動可能に取付けられている。また、操作部8は有底の筒状体であり、内面に形成した雌螺子8aと、液体収容室6内を前後動可能に配設した押棒9の外面に形成した雄螺子部9aとを螺合させている。尚、押棒9の前方部には弁部材10を配設している。
【0013】
図3は図2のK−K断面拡大図である。図3に示すように、押棒9は断面が長方形状であり、短辺側に雄螺子部9aを形成しており、長辺側を固定管70の内部に固設した回転止部材71に形成した貫通孔71aの内面に当接させて回転を止めている。したがって、操作部8を回転操作することにより雌螺子部8aを回転させて、押棒9を液体収容室6の内部に押し出したり(図2の矢印A方向)、操作部8の内部に引き込んだり(図2の矢印B方向)する構造である。
【0014】
図4は同実施の形態例の要部断面拡大図である。また、図を理解しやすくするために収容管は破線で示してある。弁部材10はゴム樹脂で形成した部材であり、図4に示すように、弁部材本体10aには押棒9の前方部と係合する取付凹部10bを形成している。尚、取付凹部10bは入口付近に小径部10cを形成しており、押棒9の前方部に形成した大径部9bが後退する際に離脱しないようにしている。また、弁部材本体10aには前方へ向かって突出した円筒部10dを形成しており、円筒部10dの前方外周面には断面半円形状の前方弁部10eを円環状に形成している。尚、前方弁部10eは液体収容室6の内壁に対して円筒部10dの弾発力で弾性当接している。また、弁部材本体10aの後方外周面には前方弁部10eより小径である断面半円形状の後方弁部10fを円環状に形成している。尚、後方弁部10fは弁部材本体10aに支えられながら液体収容室6の内壁に対して圧接状態で当接している。
【0015】
図5は第二の実施の形態例の要部断面拡大図である。また、図を理解しやすくするために収容管は破線で示してある。弁部材10’はゴム樹脂で形成した部材であり、図5に示すように、弁部材本体10a’には押棒9の前方部と係合する取付凹部10b’を形成している。尚、取付凹部10b’は入口付近に小径部10c’を形成しており、押棒9の前方部に形成した大径部9bが後退する際に離脱しないようにしている。また、弁部材本体10a’には前方へ向かって突出した円筒部10d’を形成しており、円筒部10d’の前方外周面には断面半円形状の前方弁部10e’を円環状に形成している。尚、前方弁部10e’は液体収容室6の内壁に対して円筒部10d’の弾発力で弾性当接している。また、弁部材本体10a’の後方外周面には前方弁部10e’より小径である断面半円形状の後方弁部10f’を円環状に形成している。尚、後方弁部10f’は弁部材本体10a’に支えられながら液体収容室6の内壁に対して圧接状態で当接している。尚、他の点は前記第一の実施の形態例と同様であるため図示および説明を省略する。
【0016】
実際に、第一の実施の形態例および第二の実施の形態例の操作部を回転操作してインキ吸入作業を行なったところ、押棒9が後退(図4、図5の矢印T方向)した際に、弁部材10,10’が離脱することなく、また、弁部材10,10’の後方へインキが漏れることもなく、スムーズにインキを液体収容室6へ吸入することができた。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、本発明の液体吸入機構の弁部材は、液体収容室の内壁に対して弁部材の密着性が高く、スムーズな操作性が確保され、弁部材の後方への液体漏れを防ぎ、また、押棒を前後動しても弁部材が離脱しにくいものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態例のインキ吸入機構の弁部材を備えた万年筆の断面図である。
【図2】同実施の形態例のインキ吸入機構部の断面図である。
【図3】図2のK−K断面拡大図である。
【図4】同実施の形態例の要部断面拡大図である。
【図5】第二の実施の形態例の要部断面拡大図である。
【図6】従来のインキ吸入機構の弁部材の要部断面図である。
【符号の説明】
1…万年筆、2…軸筒、20…ペン芯、21…ペン先、3…首部、4…胴部、
5…インキ吸入機構部、6…液体収容室、
7…収容管、70…固定管、71…回転止部材、71a…貫通孔、
8…操作部、8a…雌螺子部、9…押棒、9a…雄螺子部、
10,10’…弁部材、10a,10a’…弁部材本体、
10b,10b’…取付凹部、10c,10c’…小径部、
10d,10d’…円筒部、10e,10e’…前方弁部、
10f,10f’…後方弁部。

Claims (2)

  1. 液体収容室の内部に配設した押棒を、該押棒の前後動を行なう押棒に連接した操作部を操作することにより液体収容室内に液体を吸入する液体吸入機構の弁部材において、前記弁部材を弾性樹脂で形成し、弁部材本体に、前記押棒の先端部と係合する後端に開口した取付凹部を形成すると共に、前方へ向かって突出した円筒部を形成し、該円筒部の前方外周面に円環状の前方弁部を形成し、前記弁部材本体の後方外周面に円環状の後方弁部を形成したことを特徴とする液体吸入機構の弁部材。
  2. 前記前方弁部および前記後方弁部を断面半円形状に形成すると共に、前方弁部の半径>後方弁部の半径、としたことを特徴とする請求項1記載の液体吸入機構の弁部材。
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