以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図14は、本発明の情報処理装置の構成例を表している。これらの図に示すように、この情報処理装置は、基本的に、ベース1と、このベース1に対して着脱自在とされているコードレスの電話機2、および端末3とにより構成されている。ベース1は、机、テーブルなどに載置され、端末3は、ベース1から取り外した状態において、容易に手で持って運ぶことができる可搬型のものとされている。
端末3の正面には、図3に示すように、LCD11が設けられており、その表面には、タッチパネル16が設けられている。タッチパネル16は、透明とされ、その裏側に配置されているLCD11の表示を、使用者が見ることができるようになされている。LCD11の上方には、ビデオカメラ12が配置され、LCD11を見ている状態の使用者を撮像することができるようになされている。また、この状態の使用者からの声を集音することができるように、ビデオカメラ12の近傍に、マイクロホン15が設けられている。マイクロホン15のさらに外周には、スピーカ13が設けられ、LCD11を見ている使用者が、スピーカ13の出力する音を容易に聞くことができるようになされている。また、LCD11の下方には、端末3に対して基本的な指令を入力するとき操作されるボタン14が複数個設けられている。
図5に示すように、端末3の上面左側には、ペン4を挿入するための挿入孔21が設けられている。使用者は、ペン4を用いないとき、この挿入孔21にペン4を挿入し、使用するとき、この挿入孔21からペン4を取り出して、タッチパネル16上に所定の入力を行うことができるようになされている。
電話機2は、図8に示すように、その上方にスピーカ32が、その下方にマイクロホン33が、それぞれ設けられており、それらの間には、数字、その他の入力を行うためのボタン31が設けられている。
図13と図14に示すように、ベース1には、電話機2を収容するための凹部1Aと、端末3を収容するための凹部1Bが設けられている。
なお、これらの図には省略されているが、ベース1と電話機2の間には、電話機2に内蔵されている2次電池35(図15)に対して、ベース1の充電器42(図15)から電力を供給するための接点が設けられている。また、同様に、ベース1と端末3の間には、ベース1の充電器42から、端末3の2次電池66(図15)に対して、電力を供給するための接点が設けられている。
図15は、ベース1、電話機2、および端末3の内部の電気的構成例を示している。ベース1には、CPU43とメモリ44を有するマイクロコンピュータ45が設けられている。このマイクロコンピュータ45は、ベース1における動作を制御するようになされている。RF送受信部46は、端末3のRF送受信部65、AVコントローラ53または文字入力装置54との間において、無線でデータを授受するようになされている。電源回路41は、ベース1内の各部に電力を供給するとともに、充電器42から、端末3の2次電池66と、電話機2の2次電池35に対して、充電電力を供給するようになされている。
モデム47は、電話回線51とマイクロコンピュータ45との間の通信のインタフェース処理を実行するようになされている。インタフェース48は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394バス52を介して、外部のAVコントローラ53との間で授受されるデータのインタフェース処理を行うようになされている。
電話機2においては、2次電池35が、各部に電力を供給するようになされている。制御部36は、ボタン31からの指令に対応して、RF送受信部34を制御し、端末3のRF送受信部65またはベース1のRF送受信部46との間において、データの授受を行うようになされている。マイクロホン33は、使用者からの音声信号を取り込み、RF送受信部34に出力するようになされている。スピーカ32は、RF送受信部34から供給されてきた音声信号を出力するようになされている。
端末3は、CPU61とメモリ62を有するマイクロコンピュータ63を有している。マイクロコンピュータ63は、端末3における各種の動作を制御するようになされている。タッチパネル16は、ペン4で所定の入力が行われたとき、そのデータを取り込み、取り込んだデータをマイクロコンピュータ63に供給するようになされている。マイクロコンピュータ63は、ボタン14からの操作信号またはRF送受信部からの入力に対応して、各種の処理を実行し、LCD11に所定の表示を行わせるとともに、メモリ62または記憶装置64に各種の情報を記憶させるようになされている。
記憶装置64は、固体メモリまたはハードディスクなどにより構成され、外部より伝送されてきたE-Mailのメッセージ、ファクシミリのデータ、電話を介して伝送されてきた音声データなどを記憶するようになされている。RF送受信部65は、ベース1のRF送受信部46、電話機2のRF送受信部34、あるいはまたAVコントローラ53より無線で入力されたデータを、マイクロコンピュータ63に供給するようになされている。このRF送受信部65にはまた、文字入力装置54から無線で文字を入力することができるようになされている。
マイクロコンピュータ63はまた、端末3に対して、IDカード71が装着された場合、これを読み取り、使用者を特定することができるようになされている。マイクロコンピュータ63はさらに、ビデオカメラ12やマイクロホン15で取り込んだデータを、RF送受信部65を介して、無線でベース1のRF送受信部46、電話機2のRF送受信部34、またはAVコントローラ53に対して供給するようになされている。また、スピーカ13には、マイクロコンピュータ63から所定の音声信号が入力され、放音されるようになされている。2次電池66は、端末3の各部に対して、必要な電力を供給するようになされている。
次に、図16と図17のフローチャートを参照して、端末3の動作について説明する。端末3の電源をオンすると、CPU61は、電話回線51を介して、E-Mail、ファクシミリのデータが伝送されてきたとき、自動的に記録する処理を実行する。すなわち、ベース1のCPU43は、モデム47を介してこれらのデータを受信したとき、これをRF送受信部46から端末3のRF送受信部65に無線で送信させる。端末3のCPU61は、RF送受信部65を介してこのデータを受信したとき、これを記憶装置64に記憶させる。
常にこのような処理を行う一方で、CPU61は、図16と図17に示す処理を実行する。ステップS1において、CPU61は、メニュー画面を表示させる処理を実行する。すなわち、CPU61は、例えば図18に示すようなメニュー画面のデータを生成し、これをLCD11に出力し、表示させる。図18の表示例においては、人の形状をシンボライズしたシンボル103が5個表示されている。そして、各シンボル103の下には、各シンボル103に対応する名称が表示されている。すなわち、このシンボル103は、この情報処理装置を使用する家庭の各家族に対応されており、各シンボル103の下方には、その使用する家族の名前が表示されている。この名前は、各家庭において、文字入力装置54を操作することで使用者が入力し、記憶装置64に登録させるものである。
この表示例においては、図18において、左側から順番に、Jon,Laura,Mike,Jane,Gregの名前が各シンボル103に割り当てられている。また、これらのシンボル103は、それぞれ異なる色で表されており、例えば左側から順番に、青、緑、グレー、ピンク、黄色で表示されている。
また、メニュー画面のほぼ中央には、ウインドウ101が表示され、このウインドウ101内には、電話回線51を介して授受する各種の情報が表示されている。この表示例の場合、情報としては、E-Mailの受付件数(5件)、および電話(TEL)の受付件数(2件)が表示されている。また、電話回線51を介して、ニュースの配信を受けるようになされており、その配信がなされたか否かが、WEBに表示されている。いまの場合、配信されていないので、文字NONが表示されている。
さらに、IEEE1394バス52を介してAVコントローラ53に接続されているビデオテープレコーダ(VTR)(図示せず)に対して録画の予約を行っている場合には、その予約の状況が表示される。この表示例の場合、午後4時30分から5時まで第86チャンネルの放送を録画することが予約されていることになる。
さらにこの表示例においては、所定の代理店(AGENT)に対して、チケットの予約を、例えばインターネットを介して申し込んでおいたような場合、そのチケットの予約結果が、その代理店から、インターネットを介して伝送されてきていれば、これが表示される。
さらに、このウインドウ101の右端には、各情報に対応して、マーク102が表示されている。このマーク102は、シンボル103の色に対応したものとなっている。例えば、E-Mailの欄の右側に表示されている2個のマークが青とグレーである場合には、青のシンボル103に対応されているJonと、グレーのシンボル103に対応されているMikeに、E-Mailが伝送されてきて、記憶装置64に記憶されていることになる。また、電話の欄のマーク102が、例えばピンクと青である場合には、ピンクのシンボル103のJaneと青のシンボル103のJonに対して電話がかかってきたことが判る。さらに、VTRの欄のマーク102が黄色である場合には、黄色のシンボル103のGregの予約であることが判る。また、代理店の情報欄におけるマーク102が、例えば緑色である場合には、この情報は、緑色のシンボル103のLauraによるものであることになる。
次に、ステップS2に進み、CPU61は、入力があるまで待機し、何らかの入力がなされた場合には、ステップS3に進み、パスワード入力画面表示処理を実行する。このとき、CPU61は、LCD11に、例えば図19に示すようなパスワード入力画面を表示させる。この画面においては、その下方にボタン121が表示され、使用者は、このボタン121のうちの所定のものをペン4でタッチすることにより、自分自身のパスワードを入力する。勿論、各パスワードは、使用者毎に(シンボル毎に)予め入力され、記憶装置64に登録されているものである。
次に、ステップS4において、CPU61は、使用者が入力したパスワードが、ステップS2で行った入力に対応するパスワードであるか否かを判定する。入力されたパスワードがステップS2の入力に対応しないものである場合には、ステップS1に戻り、再びメニュー画面表示状態に戻る。
すなわち、例えば、使用者が、図18のメニュー画面表示状態において、E-Mailの欄をペン4でタッチした場合には、記憶装置64に記憶されているE-Mailのメッセージを読み出すことができるのであるが、いまの場合、受信されているE-Mailは、青色のシンボル103が対応するJonと、グレーのシンボル103が対応するMikeに対するものだけである。従って、プライバシーを守る観点から、それ以外の、例えばLauraがE-Mailの情報の欄をペン4でタッチしたとしても、入力するパスワードがJonまたはMikeのパスワードでない場合には、E-Mailのメッセージを表示させないようにする。このため、ステップS4において、パスワードが入力と一致しない場合には、以後のステップに移行させないようにするのである。
従って、いまの場合、ステップS2でE-Mailの情報の読み出しが指令された場合において、JonまたはMikeのパスワードが入力された場合には、そのパスワードは入力に対応するものとなる。そこで、その場合には、ステップS5に進み、ステップS2で入力されたのは(ペン4でタッチされたのは)、個人キー(シンボル103)であるのか否かが判定される。シンボル103が入力された場合には、その使用者が、端末3を用いて所定の処理を行おうとしているので、この場合には、ステップS12に進む。
ステップS5において、タッチされたのがシンボルではないと判定された場合、ステップS6に進み、タッチされたのがWEBの情報の欄(WEBキー)であるか否かが判定される。タッチされたのがWEBキーである場合には、ステップS7に進み、CPU61は、WEB画面表示処理を実行する。すなわち、LCD11に、例えばインターネットを介して、所定のサーバにアクセスするためのWEB画面として、図20に示すような画面を表示させる。
ステップS6において、入力されたのがWEBキーではないと判定された場合、ステップS8に進み、E-Mailキーであるか否かが判定される。E-Mailキーであると判定された場合には、ステップS9に進み、MAIL/TEL画面表示処理が実行される。すなわち、このとき、CPU61は、LCD11に、例えば図21に示すようなMAIL/TEL画面を表示させる。ここでは、いままでに送信されてきたE-Mailのメッセージが記憶装置64から読み出され、表示される。但し、このメッセージは、入力されたパスワードに対応する使用者(シンボル)宛のものだけが表示される。これにより、この端末3を複数の家族で共通して使用するような場合においても、各家族のプライバシーが守られることになる。
一方、ステップS8において、E-Mailキーがタッチされていないと判定された場合には、ステップS10に進み、ウインドウ101のVTRの欄(VTRキー)がタッチされたか否かが判定され、タッチされたと判定された場合には、ステップS11に進み、ホームネット(HOME NET)画面表示処理が実行される。すなわち、この場合には、図22に示すようなホームネット利用画面がLCD11に表示される。
ステップS12において、タッチされたのがVTRキーでもないと判定された場合には、この他、どのキーがタッチされたのか判定され、その判定結果に対応した処理が行われる。
一方、ステップS5において、メニュー画面上においてタッチされたのが、個人キー(シンボル103)であると判定された場合、ステップS12に進み、CPU61は、ファンクション画面表示処理を実行し、例えば図23に示すようなファンクション画面をLCD11に表示させる。このファンクション画面においては、ウインドウ101に入力されたパスワードに対応するシンボル宛のE-Mailの件数(2件)と電話(TEL)の件数(1件)が表示されている。図23の表示例は、青色のシンボル103がパスワードを入力した場合の表示例を表している。図18のメニュー画面においては、E-Mailの件数が5件であり、電話(TEL)の件数が2件であったものが、これらの件数は、記憶装置64に記憶されている全ての家族宛の件数であるので、この図23では、青色のシンボル103(Jon)宛のものだけの件数が表示されている。
使用者は、例えば、E-Mailのメッセージを見る場合においては、図23のE-Mailの文字(情報キー)をペン4でタッチする。CPU61は、ステップS13において、この情報キーが選択されたか否かを判定し、この情報キーが選択されたと判定された場合、ステップS14に進み、選択された情報キーに対応する情報を記憶装置64から読み出し、LCD11に表示する処理を実行する。例えば、使用者がE-Mailの情報キーを選択した場合には、LCD11に、図21に示すように、MAIL/TEL画面が表示され、そこに青色のシンボル103(Jon)宛のE-Mailのメッセージが表示される(但し、図21の表示例は、Jon宛のメッセージではない)。
ファンクション画面においては、図23に示すように、その下方に、WEB,MAIL/TEL,HOME NETの3つのタブ131が表示され、そのいずれかを選択することにより、いずれかのモードに移行することができるようになされている。WEBは、例えば、インターネットなどを介して、所定のサーバにアクセスするような場合に選択される。MAIL/TELは、E-Mailを送信したり、電話をかけたりする場合に選択される。HOME NETは、IEEE1394バス52に接続されている電子機器を制御する場合に選択される。
ステップS13において、ウインドウ101内の情報キーが選択されていないと判定された場合には、ステップS15に進み、3つのタブ131のうちのいずれかが選択されたか否かが判定される。いずれのタブキーも選択されていないと判定された場合には、ステップS12に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS15において、3つのタブ131のうち、いずれかが選択されたと判定された場合、ステップS16に進み、それぞれのモードに移行し、選択されたタブに対応する画面が表示される。例えば、タブWEBが選択された場合、WEBモードが設定され、LCD11には、図20に示したようなWEB画面が表示される。タブMAIL/TELが選択された場合には、MAIL/TELモードが設定され、例えば図21に示すようなMAIL/TEL画面が表示される。タブHOME NETが選択された場合には、HOME NETモードが設定され、図22に示すようなHOME NET画面が表示される。
これらの図20乃至図22に示す3つのモードの表示画面においては、その右上に、ホームリターンキーとしてのボタン142が表示されている。このボタン142は、3つのモードのうちのいずれかのモードにある状態において、メニュー画面に戻る場合に操作されるボタンである。従って、図20乃至図22に示すような画面が表示されている状態においては、ステップS17において、ホームリターンキー(ボタン142)がオンされたか否かが判定され、オンされたと判定された場合には、ステップS1に戻り、LCD11に、図18に示すようなメニュー画面を表示させる。
ステップS17において、ボタン142が操作されていないと判定された場合、ステップS18に進み、タブキーが選択されたか否かが判定される。すなわち、図20乃至図22に示すように、いずれのモード画面においても、その上方に、3つのタブキー131が表示されており、いずれのモードからも、所定のタブキーを選択することにより、他のモードに移行することができるようになされている。なお、タブ131のうち、現在のモードのタブは、現在のモードがいずれのモードであるのかを認識することができるように、他のモードのタブより上方に表示されている。
ステップS18において、3つのタブ131のうち、いずれかが選択されたか否かが判定され、いずれかが選択されたと判定された場合には、ステップS16に戻り、選択されたタブに対応するモードに移行し、その画面が表示される。
ステップS18において、タブ131のいずれもが選択されていないと判定された場合には、ステップS19に進み、その他のボタン(キー)が選択されたか否かが判定される。その他のボタンが選択されていないと判定された場合には、ステップS17に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。ステップS19において、その他のボタンが選択されたと判定された場合には、ステップS20に進み、選択されたボタンに対応する処理が実行される。
例えば、図21に示すMAIL/TEL画面において、ウインドウ201に表示されている、過去に受信したE-Mailのメッセージのリストの中から、カーソルを移動させることで所定のE-Mailを選択すると、その下方のウインドウ202には、その新たに選択したMAILの情報が表示される。図24は、このようにして、他のE-Mailの内容が表示された状態を表している。この図24の表示例においては、ファクシミリで受信した情報がウインドウ202に表示されている。
このように、この発明の実施の形態の場合、E-Mailとファクシミリの情報とは、実質的に、同様の情報として取り扱われている。
次に、図25乃至図28のフローチャートを参照して、MAIL/TELモードの処理の詳細について説明する。すなわち、この処理は、図21または図24に示すようなMAIL/TEL画面が表示された状態において(MAIL/TELモードにおいて)実行されるものである。
最初に、ステップS31において、CPU61は、着信メイル選択処理が入力されたか否かを判定する。この選択は、上述したように、例えば図21のウインドウ201に示されている着信リストの中から、所定のものをカーソルで選択することで行われる。所定のメイルが選択された場合には、ステップS32に進み、その選択した着信メイルが、記憶装置64から読み出され、LCD11に表示される。すなわち、上述したように、図21に示すような所定の着信メイルが表示されている状態において、他の着信メイルが選択されると、図24に示すように、ウインドウ202に、その選択した他の着信メイルが表示される。
ステップS31において、着信メイルが選択されていないと判定された場合には、ステップS33に進み、メイルボタンがオンされたか否かが判定される。このメイルボタンは、例えば図21に示すボタン141Bであり、このボタンが選択された場合には、ステップS34に進み、メイル作成画面表示処理が実行される。
メイルボタン(ボタン141B)がオンされていないと判定された場合には、ステップS41に進み、電話ボタンがオンされたか否かが判定される。この電話ボタンは、例えば図21のボタン141Aである。このボタン141Aは、電話をかけたり、着信を受ける場合に操作されるものであり、このボタン141Aがオンされたと判定された場合には、ステップS42に進み、ビデオホン画面表示処理が実行される。
これに対して、ステップS41において、ボタン141Aがオンされていないと判定された場合には、ステップS43に進み、図21におけるボタン141のうち、その他のボタンがオンされたか否かが判定される。その他のボタンがオンされたと判定された場合には、ステップS44に進み、その操作されたボタンに対応する処理が実行される。ボタン141のその他のボタンがオンされていないと判定された場合には、ステップS31に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS33において、メイルボタン141Bがオンされたと判定された場合、ステップS34において、メイル作成画面表示処理が実行され、LCD11には、例えば図29に示すようなメイル作成画面が表示される。同図に示すように、この表示例においては、ウインドウ211に、記憶装置64に記憶されているE-Mailのアドレス(URL)と電話番号の対応表が、その氏名とともに表示される。そして、ウインドウ211の下方のウインドウ212には、送信するメイルの題名を入力する欄が表示され、その下方のウインドウ213には、送信するメイルの本文を入力する欄が表示される。
使用者は、このようなメイル作成画面が表示されたとき、ステップS35において、送信するメイルを作成する処理を実行する。例えば、作成するメイルがE-Mailである場合には、題名と本文を、文字入力装置54を操作することで入力する。入力された文字は、RF送受信部65により、無線で受信され、CPU61は、この信号を受信すると、そのテキストデータを、LCD11の所定の位置(ウインドウ212またはウインドウ213)に表示させる。
あるいはまた、作成するメイルがファクシミリのメイルである場合には、AVコントローラ53により、図示せぬスキャナで、送信する原稿を読み取り、その読み取った原稿のデータを、RF送受信部65で無線で受信するか、あるいはIEEE1394バス52を介してベース1に供給させ、このベース1のRF送受信部46から無線でRF送受信部65で取り込むようにする。CPU61は、このようにして取り込んだファクシミリの画像データを、ウインドウ213上に表示させる。
次に、ステップS36に進み、使用者は、E-Mailを送信するか否かを判定する。E-Mailを送信する場合には、ステップS37に進み、使用者は、図29のウインドウ211に表示されている対応表から、送信する相手方のメイルアドレス(URL)を選択する。この選択は、カーソルを所定の位置に移動させることで行われる。この選択が行われたとき、ステップS38に進み、CPU61は、ステップS35で作成されたE-Mailを、ステップS37で選択された相手先(URL)に送出する処理を実行する。
すなわち、CPU61は、RF送受信部65を介して、ベース1のCPU43に、E-Mailの送出を要求し、その送出するE-Mailのデータを出力する。ベース1のCPU43は、このコマンドとデータを、RF送受信部46を介して取り込み、モデム47を制御して、指定されたURLに対するアクセス動作を実行させる。そして、アクセスした相手(URL)にE-Mailを送出させる。
ステップS36において、送信するのがE-Mailではないと判定された場合、送信するのは、結局、ファクシミリであることになる。そこで、ステップS39に進み、使用者は、図29のウインドウ211に表示されている対応表から、ファクシミリを送る相手側の電話番号を選択する。この選択も、カーソルを所定の電話番号の位置に移動することで行われる。電話番号が選択されたとき、CPU61は、ステップS40に進み、ステップS35で作成されたファクシミリの原稿を、ステップS39で指定された電話番号のファクシミリに伝送する処理を実行する。この場合も、CPU61は、RF送受信部65を介して、ベース1に対して、送出のコマンドとデータをベース1に出力する。ベース1においては、CPU43が、RF送受信部46を介して、このコマンドとデータを受け取り、モデム47を制御して、電話回線51を介して、指定された相手方にファクシミリのデータを送出させる。
一方、ステップS41において、図21に示すボタン141A(電話ボタン)がオンされたと判定された場合、ステップS42に進み、ビデオホン画面表示処理が実行され、LCD11に、例えば図30に示すようなビデオホン画面が表示される。この表示例においては、上方のウインドウ221に、相手方の画像を表示する画面が表示され、その下方のウインドウ222に、相手側の氏名、メイルアドレス、および電話番号の対応表が表示される。なお、このウインドウ222に表示されている対応表は、図29のウインドウ211で表示されている対応表と同一の対応表とされている。
E-Mailまたはファクシミリの原稿を作成する図29に示す画面においては、この対応表が画面の上方に表示されているのに対し、図30に示す電話を送受する場合の画面においては、画面の下方に表示されている。これは、図30に示す画面においては、ウインドウ221に表示されている相手側の画像を見ながら、相手方と通話を行うことになるので、相手側の画像を表示するウインドウ221を下方に配置すると(対応表のウインドウ222を上方に配置すると)、端末3の上方に配置したビデオカメラ12で撮像する自己の画像が、下目使いの画像となってしまうので、これを防止するためである。相手側の画像を表示するウインドウ221を、ビデオカメラ12が配置されている位置に近い位置に配置するようにすれば、自己の画像を適正な角度で取り込むことができる。
このように、ビデオホン画面が表示された状態においては、次にステップS45に進み、所定の相手側から着信があったか否かが判定され、着信があったと判定された場合には、ステップS47に進み、着信ボタン(例えば図30に示すボタン161A)が点滅される。これにより、使用者は、いま着信があることを認識することができる。また、このとき、CPU61は、スピーカ13から着信音を発生させる。次にステップS48に進み、CPU61は、ボタン161A(着信ボタン)がオンされたか否かを判定し、オンされていないと判定された場合には、ステップS45に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。ステップS48において、ボタン161A(着信ボタン)がオンされたと判定された場合、ステップS49に進み、CPU61は、着信処理を実行する。
すなわち、CPU61は、RF送受信部65を介して、ベース1のCPU43に着信処理を要求する。CPU43は、この要求に対応して、モデム47を制御し、着信処理を実行させる。これにより、電話回線が閉結されることになる。
このように、電話回線が閉結されたとき、ステップS50に進み、使用者は、通話を開始する。CPU61は、マイクロホン15を介して取り込んだ使用者の音声を、RF送受信部65を介して、ベース1に供給する。ベース1のCPU43は、RF送受信部46を介して、取り込んだ使用者の音声信号を、モデム47を介して、相手方に伝送させる。また、CPU43は、相手方から伝送されてきた音声信号を、モデム47を介して受け取ると、RF送受信部46を介して、端末3に出力する。端末3側においては、RF送受信部65で、この相手側からの音声信号が受信され、これがスピーカ13から出力される。
相手側から音声信号とともに映像信号が送られてきた場合には、ステップS51において、その相手側の画像が、ウインドウ221に表示される。図31は、このようにして、相手側の画像が、ウインドウ221に表示された状態を表している。
次に、ステップS52に進み、CPU61は、セルフモニタ表示処理を実行し、図31に示すように、ウインドウ231に、自己の画像を表示するためのセルフモニタを表示させる。さらに、ステップS53において、CPU61は、ウインドウ231の自画像表示ボタン(図31のボタン232)がオンされたか否かを判定する。使用者は、自分自身の画像を相手側に伝送させ、相手側の端末3のウインドウ221に、自分の画像を表示させる場合には、このボタン232をオンする。この自画像表示ボタン232がオンされていると判定された場合には、ステップS54に進み、記憶装置64に予め登録されているデフォルトの登録画像を読み出し、これをウインドウ231に自画像として表示させる。これにより、例えば、急に電話がかかってきたような場合において、現在の自分の画像を相手側に伝送したくない場合には、伝送してもよい自分の画像を、予め記憶装置64に登録しておくことで、その画像を相手側に伝送するようにすることができる。なお、このとき、最初に表示される登録画像は、入力したパスワードに対応する画像とすることができる。
ウインドウ231には、ウインドウ231に表示する(相手側に伝送する)画像を変更するためのボタン233が設けられている。そこで、ステップS55において、このボタン233がオンされたか否かが判定され、このボタンがオンされたと判定された場合には、ステップS56に進み、CPU61は、記憶装置64に登録されている他の画像を読み出したり、あるいは、ビデオカメラ12でいま撮像した使用者の画像を取り込み、これをウインドウ231に表示させる。図32は、このときの表示例を示している。ステップS55において、変更ボタン233がオンされていないと判定された場合には、ステップS56の処理はスキップされる。
次にステップS57に進み、予め設定してある所定の時間が経過したか否かが判定され、所定の時間が経過していなければ、ステップS55に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。ステップS57において、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS58に進み、ウインドウ231にそのとき表示されている画像を、相手側に伝送する処理が実行される。すなわち、CPU61は、ウインドウ231に表示させている画像のデータを、RF送受信部65を介して、ベース1に送出する。ベース1のCPU43は、この画像データをRF送受信部46を介して受信したとき、これをモデム47を介して相手側に伝送させる。このようにして伝送した自分の画像が、相手側の端末3のウインドウ221に表示されることになる。
ステップS59においては、通話を終了させるためのボタン(図32におけるボタン261B)が操作されたか否かが判定され、操作されていなければ、それが操作されるまで待機する。使用者は、通話を終了させるとき、ボタン161Bをオンする。このとき、ステップS59からステップS60に進み、CPU61は、電話回線を開放する処理を実行する。そして、ステップS31に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
ステップS53において、自画像表示ボタン232がオンされていないと判定された場合には、ステップS54乃至ステップS58の処理はスキップされ、ステップS59に進む。すなわち、この場合には、自己の登録画像は相手側に伝送されず、音声による通話だけを行うことができる。
一方、ステップS45において、着信がなされていないと判定された場合には、ステップS46に進み、メイルボタン(図30におけるボタン141B)がオンされているか否かが判定される。このメイルボタン141Bがオンされていると判定された場合には、ステップS34に戻り、メイル作成画面表示処理を実行し、それ以降の処理がさらに続けて行われる。すなわち、このように、電話をかけるか、電話の着信を受ける場合の画面(例えば、図30の画面)には、メイルを作成する場合の画面に移行するためのボタン141Bが設けられており、メイルを作成する画面(例えば、図29に示す画面)には、電話をかけるか、着信を受ける場合の画面に移行するためのボタン141Aが設けられており、それぞれ相互に簡単に他方の画面に移行することができるようになされている。
ステップS46において、メイルボタン141Bがオンされていないと判定された場合には、ステップS61以降において、相手方に電話をかける場合の処理が行われる。
この場合においては、ステップS61において、使用者は、電話をかける相手方の電話番号を入力する処理が行われる。この入力は、例えば図30のウインドウ222に表示されている対応表から、予め登録されている所定の電話番号をカーソルで選択することで行ってもよいし、文字入力装置54を操作して行ってもよい。このように、所定の電話番号が入力されると、ステップS62に進み、CPU61は、自画像を表示するためのセルフモニタを表示する処理を実行する。これにより、例えば図31に示すようなウインドウ231が、図30に示すような画面に重畳表示されることになる。
次にステップS63に進み、ウインドウ231のボタン232(自画像表示ボタン)がオンされたか否かが判定される。ボタン232がオンされていないと判定された場合には、ステップS64に進み、発呼ボタン(図30における、ボタン161A)がオンされたか否かが判定される。ボタン161Aがオンされていないと判定された場合には、ステップS61に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS63において、ウインドウ231のボタン232がオンされたと判定された場合には、ステップS65に進み、登録画面表示処理が実行される。すなわち、このとき、CPU61は、記憶装置64に予め記憶されているデフォルトの画像を読み出し、ウインドウ231に表示させる。この場合も、パスワードに対応する画像が、ウインドウ231に表示される。次にステップS66に進み、ウインドウ231のボタン233がオンされたか否かが判定され、オンされた場合には、ステップS67に進み、CPU61は、記憶装置64に記憶されている他の画像、あるいは、ビデオカメラ12で取り込んだ画像を読み出し、ステップS65で、これをウインドウ231に表示させる。使用者は、必要に応じて、このように変更ボタン233を操作して、所定の画像をウインドウ231に表示させる。ステップS66において、変更ボタン233がオンされていないと判定された場合には、ステップS64に進み、発呼ボタン161Aがオンされたか否かが判定される。
ステップS64において、発呼ボタン161Aがオンされたと判定された場合には、ステップS68に進み、CPU61は、ステップS61で入力された電話番号に対する呼び出し処理を実行する。すなわち、CPU61は、RF送受信部65を介して、ベース1のCPU43に、発呼動作を要求する。CPU43は、RF送受信部46を介して、CPU61からこの要求を受けたとき、モデム47を制御して、指定された電話番号に対する発呼動作を開始させる。
次にステップS69に進み、相手側が応答したか否かを判定し、相手側が応答していないと判定された場合には、ステップS73に進み、終了ボタン161Bがオンされたか否かを判定する。終了ボタン161Bがオンされていないと判定された場合には、ステップS68に戻り、相手側を呼び出す処理がそのまま継続される。そして、ステップS73において、終了ボタン161Bがオンされたと判定された場合には、ステップS74に進み、発呼動作を中止し、ステップS45に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
ステップS69において、相手側が応答したと判定された場合、ステップS70に進み、回線閉結処理が実行される。そして、ステップS71において、通話が開始される。ステップS72においては、セルフモニタに画像が表示されているか否か(ボタン232がオンされているか否か)が判定される。相手側に画像を伝送する場合には、使用者は、ボタン232を操作して、ウインドウ231に、予め記憶装置64に登録されている画像、またはそのときの自分自身の画像をビデオカメラ12で取り込んだ画像を、ウインドウ231に表示させている。このように、ウインドウ231に画像が表示されている場合には(自画像表示ボタン232がオンされている場合には)、ステップS58に進み、ウインドウ231に表示されている画像と同一の画像を相手側に出力する処理が実行される。
ステップS72において、ボタン232がオンされていないと判定された場合には、ステップS58の処理はスキップされる。そして、ステップS59に進み、終了ボタン161Bがオンされるまで待機し、オンされたとき、ステップS60において、回線開放処理を実行した後、ステップS45に戻る。
なお、電話機2により、通常のように電話をかけることができるのは、勿論である。
次に、図33のフローチャートを参照して、図22に示すようなHOME NET画面が表示されている場合におけるホームネット制御の詳細について説明する。使用者は、所定の機器を制御するとき、ステップS101において、制御する機器を選択する操作を行う。この操作は、例えば図22に示す画面上で、IEEE1394バス52を介して、相互に接続されているAV機器のうち、所定の制御すべきAV機器をカーソルを移動して選択することで行う。このように、所定の機器が選択されると、ステップS102に進み、CPU61は、選択されたAV機器を制御するための制御ボタンを表示する処理を実行する。図34は、このようにして、LCD11に表示された制御ボタン171の表示例を表している。この表示例においては、テレビジョン受像機(TV)、ビデオカセットレコーダ(VCR)、およびデジタルビデオディスク(DVD)が、制御すべきAV機器として選択され、その制御ボタン171が表示されている。
次にステップS103に進み、使用者は、図34に示すように、各AV機器毎に表示されたボタン171のうち、所定のボタンを選択し、制御を指令する。各AV機器の所定のボタン171が操作されると、その操作された制御ボタンに対応する処理がステップS104において実行される。
すなわち、このとき、CPU61は、RF送受信部65から直接、またはベース1を介して、例えばAVコントローラ53に、その制御ボタンに対応するコマンドを出力する。AVコントローラ53は、無線またはIEEE1394バス52を介して供給されてきたこのコマンドを取り込むと、このコマンドに対応して、各AV機器を制御する。図35は、このようにして、テレビジョン受像機に対して、第120チャンネルの画像を受信させ、これをビデオカセットレコーダに記録させる場合のLCD11における表示例を表している。
図36と図37は、図18乃至図24、図29乃至図32、図34および図35に示した表示画面の遷移の状態を表している。これらの図に示すように、図18に示すメニュー画面において、所定の入力が行われると、図19に示すパスワード入力画面が表示される。そして、WEBキーが選択されて、パスワードが入力された場合には、図20に示すWEB画面が表示される。E-Mailキーが選択された状態で、パスワードが入力された場合には、図21に示すMAIL/TEL画面が表示される。VTRキーが選択された状態で、パスワードが入力された場合には、図22に示すHOME NET画面が表示される。
さらに、シンボルが選択された状態において、パスワードが入力された場合には、図23に示すファンクション画面が表示される。図23に示すファンクション画面において、タブMAIL/TELが選択された場合には、図21に示す画面が表示される。
これらの図20、図21、および図22に示すWEB,MAIL/TEL、またはHOME NETの3つのモードのいずれにおいても、それぞれの画面において表示されているタブを選択することで、任意の他のモードに遷移することができる。また、これらの3つのモードのいずれのモードにおいても、ホームリターンキー(ボタン142)を選択することで、図18のメニュー画面に戻ることができる。
図21に示すMAIL/TEL画面において、他の着信メイルを選択すると、図24に示す他の着信メイルの内容が表示される。
また、図21のMAIL/TEL画面において、メイルボタン141Bを選択すると、図29に示すように、メイル作成画面が表示される。図29に示すメイル作成画面において、電話ボタン141Aを選択すると、図30に示すビデオホン画面に遷移する。この図30のビデオホン画面において、メイルボタン141Bを選択すれば、再び図29に示すメイル作成画面に戻ることができる。
図30に示すビデオホン画面において、着信があると、図31に示すように、ウインドウ221に相手側の画像が表示されるとともに、ウインドウ231が表示される。そして、ウインドウ231のボタン232をオンすると、図32に示すように、ウインドウ231に、自己の画像が表示され、これが相手側にも伝送される。
図22に示すHOME NET画面において、所定のAV機器を選択すると、図34に示すように、選択したAV機器を制御するボタンが表示される。そして、図34に示す表示状態において、所定のボタンを制御すると、図35に示すように、そのボタンに対応した制御と表示が行われる。
端末3は可搬型とされているので、ベース1から容易に取り外し、運ぶことができる。従って、通常、部屋Aに、ベース1を載置しておき、このベース1に、電話機2と端末3を装着した状態にしておく。そして、電話がかかってきたときには、相手の画像を確認する必要のない場合、電話機2で通常の電話を行うことができる。勿論、相手側の画像を確認しながら電話を行いたい場合には、部屋Aにおいて、端末3をベース1に装着したままの状態で、相手側と端末3を用いて通話を行うこともできる。さらに、部屋Aに置いてある他のAV機器を、端末3を用いて、無線で制御することもできる。
このような状態において、第3者からE-Mailやファクシミリが送られてきたとき、CPU43は、モデム47を介して、このデータを取り込み、RF送受信部46を介して、端末3に出力する。端末3のCPU61は、このデータをRF送受信部65を介して取り込み、これを記憶装置64に記憶させる。このようにして、記憶装置64には、着信されたファクシミリやE-Mailが自動的に記録される。
このように、所定のE-Mailや電話がかかってくると、図18のメニュー画面に示すように、そのE-Mailや電話が誰にかかってきたかが識別され、その識別された結果が、端末3のメニュー画面に表示される。使用者は、このメニュー画面の表示を見て、自分宛のE-Mailなどが着信していることを、自己に割り当てられているシンボル103の色に対応するマーク102から知ることができる。そして、必要に応じて、自分の部屋Bに端末3を持って行き、自分宛のE-Mailを読み出し、内容を確認することができる。
なお、以上の実施の形態においては、ベース1、電話機2、および端末3の間のデータの授受をRF信号を用いて行うようにしたが、赤外線を用いて行うようにすることも可能である。要は、無線であればよい。
このようにして、端末3で、E-Mailやファクシミリを自動的に受信し、記憶装置64に記憶しておくようにすることで、テレビジョン受像機などに、これらの受信情報を表示する必要がなくなり、例えばテレビジョン受像機の電源をオンしていないような場合においても、これらの情報を、自動的に着信し、記録することができる。従って、緊急の情報であったとしても、この着信を、速やかに、各家族が知ることができる。また、これらの情報を、端末3自体に表示し、確認することができるので、テレビジョン受像機に表示させる場合のように、他の家族が、その番組を楽しむことができなくなってしまうようなことが防止される。また、端末3を可搬型としたので、これを自分の部屋に持って行って、情報を確認することができるので、複数の家族で端末3を共用したとしても、そのプライバシーを確保することができる。
1 ベース, 2 電話機, 3 端末, 4 ペン, 11 LCD, 12 ビデオカメラ, 13 スピーカ, 14 ボタン, 15 マイクロホン, 16 タッチパネル, 34 RF送受信部, 35 2次電池, 41 電源回路, 42 充電器, 45 マイクロコンピュータ, 46 RF送受信部, 47 モデム, 63 マイクロコンピュータ, 64 記憶装置, 66 2次電池