JP4595736B2 - 車両用照明装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の情報のうち少なくとも1つの情報と、車速と、に基づいて、左側の追加灯や右側の追加灯を点灯したり消灯したりする車両用照明装置(車両用照明システム)に関するものである。特に、この発明は、車速が所定車速未満の場合には点灯状態の左側の追加灯や右側の追加灯を消灯する車両用照明装置に関するものである。なお、この明細書において、「路面など」とは、路面およびその路面上の人(歩行者など)や物(ガードレールや他の車両や道路標識や建物など)などを言う。
AFS(Adaptive Front lighting System)のように、車両の少なくとも1つの情報と車速とに基づいて、追加灯を点灯したり消灯したりする車両用照明装置は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用照明装置について説明する。従来の車両用照明装置は、制御手段により、低車速あるいは右折または左折するときに、所定のゾーン(対向車線側の歩行者の上半身を照射して歩行者の存在を視認することができ、かつ、接近する対向車にグレアを与えるようなゾーン)を照射する所定の補助灯の照射を止め、他の車両や歩行者にグレアを与えないようにするものである。
ところが、従来の車両用照明装置は、低車速あるいは右折または左折するときに、所定のゾーンを照射する所定の補助灯の照射を止めるが、その他のゾーンを照射するその他の補助灯の照射がそのままである。このために、従来の車両用照明装置は、車両の少なくとも1つの情報と車速とに基づいて、その他のゾーンを照射するその他の補助灯が点灯消灯を頻繁に繰り返す場合がある。たとえば、駐車場などで駐車する際に、低車速でステアリングハンドルを頻繁に操舵すると、その他のゾーンを照射するその他の補助灯が点灯消灯を頻繁に繰り返す場合がある。この場合においては、自車のドライバーや同乗者および周辺の車両のドライバーや同乗者また歩行者などに煩わしさを与える場合がある。
特開平9−39648号公報
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用照明装置では補助灯が点灯消灯を頻繁に繰り返して自車のドライバーや同乗者および周辺の車両のドライバーや同乗者また歩行者などに煩わしさを与える場合があるという点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、緩いカーブ領域を照射する少なくとも1個の左側の追加灯および右側の追加灯からなる緩カーブ照射用追加灯と、光の照射方向が緩カーブ照射用追加灯の光の照射方向と異なり、急カーブ領域を照射する少なくとも1個の左側の追加灯および右側の追加灯からなる急カーブ照射用追加灯と、操舵角を検出して操舵角信号を出力する操舵角センサと、車速を検出して車速信号を出力する車速センサと、操舵角センサからの操舵角信号および車速センサからの車速信号に基づいて、緩カーブ照射用追加灯および急カーブ照射用追加灯の点灯消灯を制御する制御装置と、を備え、制御装置が、車速が所定車速以上であって、操舵角が緩カーブ照射用追加灯の所定の点灯操舵角以上の場合には、緩カーブ照射用追加灯を点灯させ、車速が所定車速未満の場合には、操舵角が緩カーブ照射用追加灯の所定の点灯操舵角以上の場合であっても、緩カーブ照射用追加灯を消灯させ、操舵角が急カーブ照射用追加灯の所定の点灯操舵角以上の場合には、車速が所定車速未満の場合であっても、急カーブ照射用追加灯を点灯させ、操舵角が急カーブ照射用追加灯の所定の消灯操舵角以下の場合には、車速が所定車速以上の場合であっても、急カーブ照射用追加灯を消灯させ、急カーブ照射用追加灯の点灯操舵角が緩カーブ照射用追加灯の点灯操舵角よりも大きく設定されている、ことを特徴とする。
の発明(請求項にかかる発明)の車両用照明装置は、車両が緩いカーブを走行すると、緩カーブ照射用追加灯が緩いカーブ領域を照射して照明し、車両が急カーブを走行すると、急カーブ照射用追加灯が急カーブ領域を照射して照明し、あるいは、急カーブ照射用追加灯が急カーブ領域を照射して照明しまた緩カーブ照射用追加灯が緩いカーブ領域を照射して照明し、車両が交差点を走行すると、急カーブ照射用追加灯が交差点の進行方向の領域を照射して照明する。このように、この発明(請求項にかかる発明)の車両用照明装置は、車両のカーブ走行や交差点走行などの走行状況に応じて、緩いカーブ領域、急カーブ領域、交差点の進行方向の領域を照射して照明することができ、交通安全に貢献することができる。
特に、この発明(請求項にかかる発明)の車両用照明装置は、車速が所定車速未満の場合には操舵角が緩カーブ照射用追加灯の所定の点灯操舵角以上の場合であっても緩カーブ照射用追加灯を消灯、すなわち、点灯状態の緩カーブ照射用追加灯を消灯しあるいは消灯状態の緩カーブ照射用追加灯をそのまま消灯状態のままとする。この結果、この発明(請求項にかかる発明)の車両用照明装置は、車速が所定車速未満の場合においては緩カーブ照射用追加灯が点灯消灯を頻繁に繰り返すようなことがないので、たとえば、駐車場などで駐車する際に、所定車速未満でステアリングハンドルを頻繁に操舵しても、緩カーブ照射用追加灯が点灯消灯を頻繁に繰り返すようなことがない。しかも、この発明(請求項にかかる発明)の車両用照明装置は、急カーブ照射用追加灯の点灯操舵角が緩カーブ照射用追加灯の点灯操舵角よりも大きく設定されているので、急カーブ照射用追加灯も点灯消灯を頻繁に繰り返すようなことがない。これにより、この発明(請求項にかかる発明)の車両用照明装置は、前記の請求項1にかかる発明の車両用照明装置と同様に、自車のドライバーや同乗者および周辺の車両のドライバーや同乗者また歩行者などに煩わしさを与えるようなことがない。
以下に、この発明にかかる車両用照明装置の実施例のうちの3例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1〜図7は、この発明にかかる車両用照明装置の実施例1を示す。以下、この実施例1にかかる車両用照明装置の構成について説明する。この実施例1にかかる車両用照明装置は、図1に示すように、左側の追加灯1L右側の追加灯1Rと、操舵角センサ2と、ヘッドランプスイッチ3と、車速センサ5と、方向指示検出部16と、制御装置6(制御回路部やECU・電子制御ユニット)と、を備える。前記操舵角センサ2と、前記ヘッドランプスイッチ3と、前記方向指示検出部16とは、車両の情報を検出して情報信号を出力する車両情報検出部を構成するものである。なお、前記車速センサ5も、車両の情報を検出して情報信号を出力する車両情報検出部を構成するものである。
前記左側の追加灯1L前記右側の追加灯1Rは、図2に示すように、車両7の前部の左側右側にそれぞれ追加装備されている。前記車両7の前部の左側右側には、左側のヘッドランプ8L右側のヘッドランプ8Rがそれぞれ装備されている。前記左側のヘッドランプ8Lおよび前記右側のヘッドランプ8Rは、図3に示すように、所定の配光パターンPで路面などを照明する。前記左側の追加灯1Lは、前記ヘッドランプ8Lおよび8Rの配光パターンPの左側に所定の配光パターンPLで路面などを照明する。前記右側の追加灯1Rは、前記ヘッドランプ8Lおよび8Rの配光パターンPの右側に所定の配光パターンPRで路面などを照明する。
前記左側の追加灯1L前記右側の追加灯1Rは、図1に示すように、前記制御装置6を介してイグニションスイッチ9バッテリ10に接続されている。また、前記左側の追加灯1L前記右側の追加灯1Rは、光源として、たとえば、LEDなどの半導体型光源を1個または複数個使用するものである。なお、光源としては、LEDなどの半導体型光源の他に、たとえば、放電灯(いわゆる、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)など)、ハロゲンランプ、白熱ランプなどを使用してもよい。なお、図1においては、図示されていないが、前記左側のヘッドランプ8L前記右側のヘッドランプ8Rは、同様に、前記制御装置6を介してイグニションスイッチ9バッテリ10に接続されている。
前記操舵角センサ2は、ステアリングハンドル(図示せず、ステアリングホイール、ハンドルなど同意語)の操舵角(舵角と同意語)および操舵方向を検出して、操舵角信号および操舵方向信号を前記制御装置6に出力するものである。すなわち、前記操舵角センサ2は、たとえば、車両7が曲路(左カーブの道路や右カーブの道路)を走行する場合に、また、車両7が交差路を左折したり右折したりする場合に、ドライバーが操舵するステアリングハンドルの操舵角(回転角)および操舵方向(回転方向)を検出して、操舵角信号および操舵方向信号を前記制御装置6に出力するものである。前記操舵角信号および前記操舵方向信号は、たとえば、車両に搭載されている前記操舵角センサ2および前記制御装置6がネットワーク化され、具体的な数値データとして得られる。具体的な数値データとしては、たとえば、ステアリングハンドルを右側に10°切ると、+10°の数値データ、一方、ステアリングハンドルを左側に10°切ると、−10°の数値データとして得られる。また、具体的な数値データとしては、たとえば、ステアリングハンドルを右側に10°切ると、「1000」のニュートラル数値に対して「990」の数値データ、一方、ステアリングハンドルを左側に10°切ると、「1000」のニュートラル数値に対して「1010」の数値データとして得られる。一方、前記操舵角信号および前記操舵方向信号は、たとえば、車両に搭載されている前記操舵角センサ2(たとえば、光学センサ)が前記制御装置6に出力する電気信号として得られる。
前記ヘッドランプスイッチ3は、ドライバーがONあるいはOFFを操作して前記ヘッドランプ8Lおよび8Rを点灯消灯させるものであって、ONのときON信号(たとえば、ハイレベル信号)を出力し、OFFのときOFF信号(たとえば、ローレベル信号)を前記制御装置6に出力するものである。前記車速センサ5は、車速を検出して車速信号を前記制御装置6に出力するものである。前記方向指示検出部16は、方向指示の操作を検出して方向指示信号を前記制御装置6に出力するものである。前記方向指示検出部16は、たとえば、左側のウインカスイッチと右側のウインカスイッチとから構成されている。前記左側のウインカスイッチ前記右側のウインカスイッチは、この例では、交差点などを左折右折するときにドライバーがON操作し、また、交差点などを左折右折した後にステアリングハンドルが所定角度以上戻った時点で自動的にOFFするものである。また、前記左側のウインカスイッチ前記右側のウインカスイッチは、ONのときON信号(たとえば、ハイレベル信号)を前記制御装置6に出力し、OFFのときOFF信号(たとえば、ローレベル信号)を前記制御装置6に出力するものである。さらに、前記左側のウインカスイッチ前記右側のウインカスイッチがONのときには、左側ターンシグナルランプ(図示せず)右側ターンシグナルランプ(図示せず)が点滅点灯し、前記左側のウインカスイッチ前記右側のウインカスイッチがOFFのときには、左側ターンシグナルランプ右側ターンシグナルランプが消灯する。
前記制御装置6は、前記操舵角センサ2、前記ヘッドランプスイッチ3、前記車速センサ5、前記方向指示検出部16がそれぞれ接続されている外部信号入力装置としてのインターフェイス回路11と、中央演算処理装置・CPU12(演算制御部)と、前記左側の追加灯1L前記右側の追加灯1Rがそれぞれ接続されている左側の追加灯のドライバー回路13L右側の追加灯のドライバー回路13R(左側の追加灯の駆動部(ドライバー部)右側の追加灯の駆動部(ドライバー部))と、電源回路14と、からなる。なお、前記左側の追加灯のドライバー回路13L前記右側の追加灯のドライバー回路13Rとしては、たとえば、リレーや半導体スイッチ(FETやトランジスタなど)などを使用する。
前記制御装置6は、インターフェイス回路11に入力された前記操舵角センサ2の操舵角信号および操舵方向信号と、前記ヘッドランプスイッチ3のON信号OFF信号と、前記車速センサ5の車速信号と、前記方向指示検出部16の方向指示信号と、に基づいて、中央演算処理装置・CPU12において、前記左側の追加灯1L前記右側の追加灯1Rの点灯消灯処理の判断を行い、その判断結果に基づいて、前記左側の追加灯のドライバー回路13L前記右側の追加灯のドライバー回路13Rを介して、前記左側の追加灯1L前記右側の追加灯1Rを点灯消灯処理するものである。前記制御装置6は、たとえば、AFS専用のECU・電子制御ユニットなどを使用する。
前記インターフェイス回路11は、前記操舵角センサ2からの操舵角信号および操舵方向信号、前記ヘッドランプスイッチ3からのON信号OFF信号、前記車速センサ5からの車速信号、前記方向指示検出部16からの方向指示信号などを入力し、この入力信号を前記中央演算処理装置・CPU12で扱える信号に処理し、この処理信号を前記中央演算処理装置・CPU12に出力する。
前記中央演算処理装置・CPU12は、前記インターフェイス回路11からの処理信号に基づいて、図7に示すフローチャートの工程を順次処理する。また、前記中央演算処理装置・CPU12は、図4〜図6に示す特性に基づいて、点灯信号調光消灯信号を前記左側の追加灯のドライバー回路13L前記右側の追加灯のドライバー回路13Rに出力する。なお、前記中央演算処理装置・CPU12は、前記インターフェイス回路11と一体となすものもある。
前記左側の追加灯のドライバー回路13L前記右側の追加灯のドライバー回路13Rは、前記中央演算処理装置・CPU12からの点灯信号調光消灯信号に基づいて、前記左側の追加灯1L前記右側の追加灯1Rを点灯調光消灯処理制御する。これにより、前記左側の追加灯1L前記右側の追加灯1Rの点灯調光消灯が制御される。
前記の図4は、ステアリングハンドルの操舵角と、車速と、左側の追加灯1L右側の追加灯1Rの点灯消灯と、の相対関係を示す説明図である。図4において、縦軸に舵角(°)すなわちステアリングハンドルの操舵角をとり、横軸に車速(km/h)をとる。前記制御装置6(中央演算処理装置・CPU12)において、前記の図4に示すステアリングハンドルの操舵角と、車速と、左側の追加灯1L右側の追加灯1Rの点灯消灯と、の相対関係は、以下のとおりである。たとえば、車速が所定車速V0(この例では、10km/h)未満の場合、左側の追加灯1L右側の追加灯1Rは、点灯条件下であっても消灯する(追加灯OFF)。すなわち、車速が所定車速V0未満の場合においては、点灯状態の左側の追加灯1L右側の追加灯1Rを消灯しあるいは消灯状態の左側の追加灯1L右側の追加灯1Rをそのまま消灯状態のままとする。また、車速が所定車速V0以上の場合、ステアリングハンドルの操舵角が所定の点灯操舵角(この例では、50°)以上となると、左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rが点灯し(追加灯ON)、ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角(この例では、20°)以下となると、点灯状態の左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rが、前記の図5に示すように、調光消灯する(追加灯OFF)。
前記の図5は、左側の追加灯1L右側の追加灯1Rの調光消灯(減光消灯)の状態を示す説明図である。図5において、縦軸に点灯率(%)をとり、横軸に時間tをとる。前記制御装置6(中央演算処理装置・CPU12)において、前記の図5に示す左側の追加灯1L右側の追加灯1Rの調光消灯は、以下のとおりである。すなわち、消灯条件(たとえば、車速が所定車速V0未満になる場合、ステアリングハンドルの操舵角が消灯操舵角以下になる場合など)となると、左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rは、点灯率100%(t1参照)から点灯率0%(t2参照)まで徐々に減少して消灯する。なお、前記の調光消灯時間(t1からt2までの時間)は、約0.5秒〜約1.5秒である。また、前記の調光消灯の調光制御は、たとえば、パルスワイド変調(PWM)方式や電圧制御方式を用いる(特開2001−213227号、特開2003−159986号公報など参照)。
前記の図6は、この実施例1にかかる車両用照明装置の動作を示す説明図である。図6において、縦軸に、車速(所定車速)と、舵角(追加灯ON所定舵角、追加灯OFF所定舵角)すなわちステアリングハンドルの操舵角と、追加灯(ON、OFF)すなわち前記左側の追加灯1L前記右側の追加灯1Rの点灯消灯状態と、をそれぞれとり、横軸に時間tをとる。前記制御装置6(中央演算処理装置・CPU12)において、前記の図6に示す車速および舵角および追加灯の動作(特に、左側の追加灯1L右側の追加灯1Rの点灯消灯)は、以下のとおりである。たとえば、車速が0で舵角が0の場合、追加灯は、t0に示すように、OFFの状態にある。車速が所定車速V0以上になっても、舵角が追加灯ON所定舵角(点灯操舵角)未満であるから、追加灯は、t1に示すように、OFFの状態のままにある。車速が所定車速V0以上であって、舵角が追加灯ON所定舵角以上となると、追加灯は、t2に示すように、OFFの状態からONの状態となる。ここで、車速がt3の実線に示すように所定車速V0未満になると、舵角がt3の実線に示すように追加灯OFF所定舵角(消灯操舵角)以下でない場合であっても、追加灯は、t3に示すように、ONの状態からOFFの状態となる。一方、車速がt3の点線に示すように所定車速V0以上の場合であっても、舵角がt3の点線に示すように追加灯OFF所定舵角以下となると、追加灯は、t3に示すように、ONの状態からOFFの状態となる。その後、車速が所定車速V0未満であれば、舵角が追加灯ON所定舵角以上となっても、追加灯は、t4およびt5に示すように、OFFの状態のままである。
この実施例1にかかる車両用照明装置は、以上のごとき構成からなり、以下、この実施例1にかかる車両用照明装置の作用について説明する。
まず、イグニションスイッチ9をONにする。すると、制御装置6において、電源が電源回路14から中央演算処理装置・CPU12に投入され、中央演算処理装置・CPU12は、作動する。すなわち、中央演算処理装置・CPU12は、図7に示すフローチャートの工程を順次処理する。以下、中央演算処理装置・CPU12の工程処理の手順(作用)を図7のフローチャートを参照して説明する。
中央演算処理装置・CPU12の作用をスタートさせると、操舵角センサ2は、ステアリングハンドルの操舵角および操舵方向を検出して、検出信号(操舵角信号および操舵方向信号)を制御装置6に出力し、ヘッドランプスイッチ3は、ON信号またはOFF信号を制御装置6に出力し、車速センサ5は、車速を検出して車速信号を制御装置6に出力し、方向指示検出部16は、方向指示の操作を検出して方向指示信号を制御装置6に出力する。中央演算処理装置・CPU12は、操舵角センサ2からの検出信号と、ヘッドランプスイッチ3からのON信号またはOFF信号と、車速センサ5からの車速信号と、方向指示検出部16からの方向指示信号と、をインターフェイス回路11を介して入力する(ステアリング操舵角、車速検出 S1)。
つぎに、中央演算処理装置・CPU12は、ヘッドランプスイッチ3がONかOFFかを判断する(H/Lオン? S2)。ヘッドランプスイッチ3がOFFの場合、中央演算処理装置・CPU12は、消灯信号を左側の追加灯1Lのドライバー回路13L右側の追加灯1Rのドライバー回路13Rに出力して左側の追加灯1L右側の追加灯1Rを消灯状態にし(左右追加ランプ消灯処理 S3)、その後(S1)に戻る。
前記の(S2)において、ヘッドランプスイッチ3がONの場合、中央演算処理装置・CPU12は、左側の追加灯1L右側の追加灯1Rが点灯状態か否かを判断する(追加ランプ点灯? S4)。左側の追加灯1L右側の追加灯1Rが点灯状態でない場合、中央演算処理装置・CPU12は、ステアリングハンドルの操舵角が所定の点灯操舵角以上であるか否かを判断する(所定点灯舵角以上? S5)。ステアリングハンドルの操舵角が所定の点灯操舵角以上でない場合には、(S1)に戻る。
前記の(S5)において、ステアリングハンドルの操舵角が所定の点灯操舵角以上である場合、中央演算処理装置・CPU12は、車速が所定車速V0以上であるか否かを判断する(所定車速以上? S6)。車速が所定車速V0以上でない場合には、(S1)に戻る。
前記の(S6)において、車速が所定車速V0以上である場合、中央演算処理装置・CPU12は、点灯信号を左側の追加灯1Lのドライバー回路13Lまたは右側の追加灯1Rのドライバー回路13Rに出力して左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rを消灯状態から点灯状態(図6のt2を参照)とする(左右追加ランプ点灯処理 S7)。その後(S1)に戻る。
左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rが点灯され、前記の(S4)において、左側の追加灯1L右側の追加灯1Rが点灯状態である場合、中央演算処理装置・CPU12は、ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角以下であるか否かを判断する(所定舵角以下? S8)。ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角以下である場合には、中央演算処理装置・CPU12は、消灯信号を左側の追加灯1Lのドライバー回路13Lまたは右側の追加灯1Rのドライバー回路13Rに出力して左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rを点灯状態から消灯状態(図6のt3の点線を参照)とする(左右追加ランプ消灯処理 S9)。その後(S1)に戻る。
前記の(S8)において、ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角以下でない場合には、中央演算処理装置・CPU12は、車速が所定車速V0以上であるか否かを判断する(所定車速以上? S10)。車速が所定車速V0以上である場合には、(S1)に戻り、左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rの点灯状態が維持される。
前記の(S10)において、車速が所定車速V0以上でない場合には、中央演算処理装置・CPU12は、消灯信号を左側の追加灯1Lのドライバー回路13Lまたは右側の追加灯1Rのドライバー回路13Rに出力して左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rを点灯状態から消灯状態(図6のt3の実線を参照)とする(左右追加ランプ消灯処理 S9)。その後(S1)に戻る。
この実施例1にかかる車両用照明装置は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、この実施例1にかかる車両用照明装置の効果について説明する。
この実施例1にかかる車両用照明装置は、以上のごとき構成および作用から明らかなように、車速が所定車速V0未満の場合には操舵角などの情報信号に基づく点灯条件下であっても左側の追加灯1L右側の追加灯1Rを消灯するものである。すなわち、この実施例1にかかる車両用照明装置は、車速が所定車速V0未満の場合においては、点灯状態の左側の追加灯1L右側の追加灯1Rを消灯しあるいは消灯状態の左側の追加灯1L右側の追加灯1Rをそのまま消灯状態のままとする。この結果、この実施例1にかかる車両用照明装置は、車速が所定車速V0未満の場合においては左側の追加灯1L右側の追加灯1Rが点灯消灯を頻繁に繰り返すようなことがないので、たとえば、駐車場などで駐車する際に、所定車速V0未満でステアリングハンドルを頻繁に操舵しても、左側の追加灯1L右側の追加灯1Rが点灯消灯を頻繁に繰り返すようなことがない。これにより、この実施例1にかかる車両用照明装置は、自車のドライバーや同乗者および周辺の車両のドライバーや同乗者また歩行者などに煩わしさを与えるようなことがない。
また、この実施例1にかかる車両用照明装置は、左側の追加灯1Lや右側の追加灯1Rが、瞬時に消灯するのではなく、調光消灯するので、自車のドライバーや同乗者および周辺の車両のドライバーや同乗者また歩行者などに違和感を与えるようなことがない。
さらに、この実施例1にかかる車両用照明装置は、左側の追加灯1Lや右側の追加灯1Rの光源がLEDなどの半導体型光源を使用するので、省電力化すなわち消費電力を少なくすることができ、しかも、左側の追加灯1Lや右側の追加灯1Rを小型化することができ、その上、左側の追加灯1Lや右側の追加灯1Rのデザインの多様化や豊富化することができる。さらに、LEDなどの半導体型光源は、この実施例1のように調光消灯する場合には調光消灯制御が簡単でかつ確実であるから最適である。なお、このLEDなどの半導体型光源は、調光点灯の場合も同様に最適である。光源がLEDなどの半導体型光源の場合におけるパルスワイド変調(PWM)方式の調光点灯制御および調光消灯制御は、たとえば、周波数500Hz、デューディー比間隔0.01%、調光点灯時間約0.2秒〜約0.4秒で100%点灯、および、調光消灯時間約0.5秒〜約1.5秒で0%消灯する。なお、ハロゲンバルブの場合におけるパルスワイド変調(PWM)方式の調光点灯制御および調光消灯制御は、たとえば、周波数100Hz、デューディー比間隔0.1%、調光点灯時間約0.2秒〜約0.4秒で100%点灯、および、調光消灯時間約0.5秒〜約1.5秒で0%消灯する。
図8〜図14は、この発明にかかる車両用照明装置の実施例2を示す。以下、この実施例2にかかる車両用照明装置について説明する。図中、図1〜図7と同符号は、同一のものを示す。
この実施例2にかかる車両用照明装置は、図8〜図14に示すように、左側の追加灯1L−1、1L−2、右側の追加灯1R−1、1R−2を車両7の前部の左側、右側にそれぞれ複数個、この例では、2個ずつ追加装備するものである(特開2000−238576号公報、特開2001−213227号公報、特開2003−159986号公報、など参照)。すなわち、第1左側の追加灯1L−1は、車両7の前部の左側の内側に装備され、第2左側の追加灯1L−2は、車両7の前部の左側の外側に装備され、第1右側の追加灯1R−1は、車両7の前部の右側の内側に装備され、第2右側の追加灯1R−2は、車両7の前部の左側の外側に装備されている。
前記第1左側の追加灯1L−1は、ヘッドランプ8Lおよび8Rの配光パターンPの左側に所定の配光パターンPL1で路面などを照明する。前記第2左側の追加灯1L−2は、ヘッドランプ8Lおよび8Rの配光パターンPの左側であって前記第1左側の追加灯1L−1の配光パターンPL1の外側に所定の配光パターンPL2で路面などを照明する。前記第1右側の追加灯1R−1は、前記ヘッドランプ8Lおよび8Rの配光パターンPの右側に所定の配光パターンPR1で路面などを照明する。前記第2右側の追加灯1R−2は、ヘッドランプ8Lおよび8Rの配光パターンPの右側であって前記第1右側の追加灯1R−1の配光パターンPR1の外側に所定の配光パターンPR2で路面などを照明する。このように、前記第1左側の追加灯1L−1および前記第1右側の追加灯1R−1は、緩カーブ照射用の追加灯であり、前記第2左側の追加灯1L−2および前記第2右側の追加灯1R−2は、急カーブ照射用の追加灯である。
この実施例2にかかる車両用照明装置の制御装置6は、前記第1左側の追加灯1L−1前記第2左側追加灯1L−2前記第1右側の追加灯1R−1前記第2右側追加灯1R−2がそれぞれ接続されている第1左側の追加灯のドライバー回路13L−1第2左側の追加灯のドライバー回路13L−2第1右側の追加灯のドライバー回路13R−1第2右側の追加灯のドライバー回路13R−2を備えるものである。前記第1左側の追加灯のドライバー回路13L−1前記第2左側の追加灯のドライバー回路13L−2前記第1右側の追加灯のドライバー回路13R−1前記第2右側の追加灯のドライバー回路13R−2は、イグニションスイッチ9を介してバッテリ10に、また、中央演算処理装置・CPU12に接続されている。
前記中央演算処理装置・CPU12は、前記インターフェイス回路11からの処理信号に基づいて、前記第1左側の追加灯1L−1前記第2左側追加灯1L−2前記第1右側の追加灯1R−1前記第2右側追加灯1R−2の点灯消灯の工程を順次処理する。また、前記中央演算処理装置・CPU12は、前記インターフェイス回路11からの処理信号に基づいて、図14に示すフローチャートの工程を順次処理する。また、前記中央演算処理装置・CPU12は、前記の図4、前記の図5、図11〜図13に示す特性に基づいて、点灯信号調光消灯信号を前記第1左側の追加灯のドライバー回路13L−1前記第2左側の追加灯のドライバー回路13L−2前記第1右側の追加灯のドライバー回路13R−1前記第2右側の追加灯のドライバー回路13R−2に出力する。
前記の図11は、ステアリングハンドルの操舵角と、車速と、第2左側の追加灯1L−2第2右側の追加灯1R−2の点灯消灯と、の相対関係を示す説明図である。図11において、縦軸に舵角(°)すなわちステアリングハンドルの操舵角をとり、横軸に車速(km/h)をとる。前記制御装置6(中央演算処理装置・CPU12)において、前記の図11に示すステアリングハンドルの操舵角と、車速と、第2左側の追加灯1L−2第2右側の追加灯1R−2の点灯消灯と、の相対関係は、以下のとおりである。たとえば、車速に関係なく、ステアリングハンドルの操舵角が所定の点灯操舵角(この例では、160°)以上となると、第2左側の追加灯1L−2または第2右側の追加灯1R−2が点灯し(追加灯ON)、ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角(この例では、20°)以下となると、点灯状態の第2左側の追加灯1L−2または第2右側の追加灯1R−2が、前記の図5に示すように、調光消灯する(追加灯OFF)。なお、ステアリングハンドルの操舵角と、車速と、第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1の点灯消灯と、の相対関係は、前記の図4に示す相対関係にある。
前記の図12は、ステアリングハンドルの操舵角と、第1左側の追加灯1L−1第2左側の追加灯1L−2第1右側の追加灯1R−1第2右側の追加灯1R−2の点灯消灯と、の相対関係を示す説明図である。図12において、縦軸に追加ランプ(ON、OFF)すなわち第1左側の追加灯1L−1第2左側の追加灯1L−2第1右側の追加灯1R−1第2右側の追加灯1R−2の点灯消灯状態をとり、横軸に舵角(°)すなわちステアリングハンドルの操舵角をとる。前記制御装置6(中央演算処理装置・CPU12)において、前記の図12に示すステアリングハンドルの操舵角と、第1左側の追加灯1L−1第2左側の追加灯1L−2第1右側の追加灯1R−1第2右側の追加灯1R−2の点灯消灯と、の相対関係は、以下のとおりである。たとえば、車速が所定車速V0以上の場合において、ステアリングハンドルの操舵角が所定の第1点灯操舵角(この例では、50°)以上となると、第1左側の追加灯1L−1または第1右側の追加灯1R−1(追加点灯ランプ1)が点灯し、車速に関係なく、ステアリングハンドルの操舵角が所定の第2点灯操舵角(この例では、160°)以上となると、第2左側の追加灯1L−2または第2右側の追加灯1R−2(追加点灯ランプ2)が点灯し、ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角(この例では、20°)以下となると、点灯状態の第1左側の追加灯1L−1第2左側の追加灯1L−2または第1右側の追加灯1R−1第2右側の追加灯1R−2が、前記の図5に示すように、調光消灯する。このように、急カーブ照射用追加灯としての前記第2左側の追加灯1L−2および前記第2右側の追加灯1R−2の点灯操舵角は、緩カーブ照射用追加灯としての前記第1左側の追加灯1L−1および前記第1右側の追加灯1R−1の点灯操舵角よりも大きく設定されている。
前記の図13は、この実施例2にかかる車両用照明装置の動作を示す説明図である。図13において、縦軸に、車速(所定車速)と、舵角(追加灯2ON所定舵角、追加灯1ON所定舵角、追加灯OFF所定舵角)すなわちステアリングハンドルの操舵角と、追加灯2(ON、OFF)すなわち第2左側の追加灯1L−2第2右側の追加灯1R−2の点灯消灯状態および追加灯1(ON、OFF)すなわち第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1の点灯消灯状態と、をそれぞれとり、横軸に時間tをとる。前記制御装置6(中央演算処理装置・CPU12)において、前記の図13に示す車速および舵角および追加灯1追加灯2の動作(特に、第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1の点灯消灯および第2左側の追加灯1L−2第2右側の追加灯1R−2の点灯消灯)は、以下のとおりである。たとえば、車速が0で舵角が0の場合、追加灯1および追加灯2は、t0に示すように、OFFの状態にある。車速が所定車速V0以上になっても、舵角が追加灯1ON所定舵角(第1点灯操舵角)および追加灯2ON所定舵角(第2点灯操舵角)未満であるから、追加灯1および追加灯2は、t1に示すように、OFFの状態のままにある。車速が所定車速V0以上であって、舵角が追加灯1ON所定舵角以上となると、追加灯1は、t2に示すように、OFFの状態からONの状態となる。さらに、車速が所定車速V0以上であって、舵角が追加灯2ON所定舵角以上となると、追加灯2は、t3に示すように、OFFの状態からONの状態となる。
ここで、車速がt4の実線に示すように所定車速V0未満になると、舵角がt4の実線に示すように追加灯OFF所定舵角(消灯操舵角)以下でない場合であっても、追加灯1は、t4に示すように、ONの状態からOFFの状態となる。なお、この場合、追加灯2は、ONの状態を維持する。一方、車速がt4の点線に示すように所定車速V0以上の場合であっても、舵角がt4の点線に示すように追加灯OFF所定舵角以下となると、追加灯1および追加灯2は、t4に示すように、ONの状態からOFFの状態となる。
その後、車速が所定車速V0未満であれば、舵角が追加灯1ON所定舵角以上となっても、追加灯1は、t5およびt8に示すように、OFFの状態のままである。一方、車速が所定車速V0未満であっても、舵角が追加灯2ON所定舵角以上となると、追加灯2は、t6およびt9に示すように、OFFの状態からONの状態となり、また、舵角が追加灯OFF所定舵角以下となると、追加灯2は、t7、t10に示すように、ONの状態からOFFの状態となる。
この実施例2にかかる車両用照明装置は、以上のごとき構成からなり、以下、この実施例2にかかる車両用照明装置の作用について説明する。
まず、イグニションスイッチ9をONにする。すると、制御装置6において、電源が電源回路14から中央演算処理装置・CPU12に投入され、中央演算処理装置・CPU12は、作動する。すなわち、中央演算処理装置・CPU12は、図14に示すフローチャートの工程を順次処理する。以下、中央演算処理装置・CPU12の工程処理の手順(作用)を図14のフローチャートを参照して説明する。なお、この図14に示すフローチャートの全工程のうち工程S11〜S20は、第1左側の追加灯1L−1および第1右側の追加灯1R−1(追加灯1)の点灯消灯処理工程であって、前記の図7に示すフローチャートの全工程S1〜S10とほぼ同様の処理工程である。
中央演算処理装置・CPU12の作用をスタートさせると、操舵角センサ2は、ステアリングハンドルの操舵角および操舵方向を検出して、検出信号(操舵角信号および操舵方向信号)を制御装置6に出力し、ヘッドランプスイッチ3は、ON信号またはOFF信号を制御装置6に出力し、車速センサ5は、車速を検出して車速信号を制御装置6に出力し、方向指示検出部16は、方向指示の操作を検出して方向指示信号を制御装置6に出力する。中央演算処理装置・CPU12は、操舵角センサ2からの検出信号と、ヘッドランプスイッチ3からのON信号またはOFF信号と、車速センサ5からの車速信号と、方向指示検出部16からの方向指示信号と、をインターフェイス回路11を介して入力する(ステアリング操舵角、車速検出 S11)。
つぎに、中央演算処理装置・CPU12は、ヘッドランプスイッチ3がONかOFFかを判断する(H/Lオン? S12)。ヘッドランプスイッチ3がOFFの場合、中央演算処理装置・CPU12は、消灯信号を第1左側の追加灯1L−1のドライバー回路13L−1第1右側の追加灯1R−1のドライバー回路13R−1および第2左側の追加灯1L−2のドライバー回路13L−2第2右側の追加灯1R−2のドライバー回路13R−2に出力して第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1および第2左側の追加灯1L−2第2右側の追加灯1R−2を消灯状態にし(左右追加ランプ1、2消灯処理 S13)、その後(S11)に戻る。
前記の(S12)において、ヘッドランプスイッチ3がONの場合、中央演算処理装置・CPU12は、第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1が点灯状態か否かを判断する(追加ランプ1点灯? S14)。第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1が点灯状態でない場合、中央演算処理装置・CPU12は、ステアリングハンドルの操舵角が所定の第1点灯操舵角以上であるか否かを判断する(所定点灯舵角以上? S15)。ステアリングハンドルの操舵角が所定の第1点灯操舵角以上でない場合には、(S21)に進む。
前記の(S15)において、ステアリングハンドルの操舵角が所定の第1点灯操舵角以上である場合、中央演算処理装置・CPU12は、車速が所定車速V0以上であるか否かを判断する(所定車速以上? S16)。車速が所定車速V0以上でない場合には、(S21)に進む。
前記の(S16)において、車速が所定車速V0以上である場合、中央演算処理装置・CPU12は、点灯信号を第1左側の追加灯1L−1のドライバー回路13L−1または第1右側の追加灯1R−1のドライバー回路13R−1に出力して第1左側の追加灯1L−1または第1右側の追加灯1R−1を消灯状態から点灯状態(図13のt2を参照)とする(左右追加ランプ1点灯処理 S17)。その後(S21)に進む。
第1左側の追加灯1L−1または第1右側の追加灯1R−1が点灯され、前記の(S14)において、第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1が点灯状態である場合、中央演算処理装置・CPU12は、ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角以下であるか否かを判断する(所定舵角以下? S18)。ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角以下である場合には、中央演算処理装置・CPU12は、消灯信号を第1左側の追加灯1L−1のドライバー回路13L−1または第1右側の追加灯1R−1のドライバー回路13R−1に出力して第1左側の追加灯1L−1または第1右側の追加灯1R−1を点灯状態から消灯状態(図13のt4の点線を参照)とする(左右追加ランプ1消灯処理 S19)。その後(S21)に進む。
前記の(S18)において、ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角以下でない場合には、中央演算処理装置・CPU12は、車速が所定車速V0以上であるか否かを判断する(所定車速以上? S20)。車速が所定車速V0以上である場合には、(S21)に進み、第1左側の追加灯1L−1または第1右側の追加灯1R−1の点灯状態が維持される。
前記の(S20)において、車速が所定車速V0以上でない場合には、中央演算処理装置・CPU12は、消灯信号を第1左側の追加灯1L−1のドライバー回路13L−1または第1右側の追加灯1R−1のドライバー回路13R−1に出力して第1左側の追加灯1L−1または第1右側の追加灯1R−1を点灯状態から消灯状態(図13のt4の実線を参照)とする(左右追加ランプ1消灯処理 S19)。その後(S21)に進む。
前記の(S21)において、中央演算処理装置・CPU12は、第2左側の追加灯1L−2第2右側の追加灯1R−2が点灯状態か否かを判断する(追加ランプ2点灯? S21)。第2左側の追加灯1L−2第2右側の追加灯1R−2が点灯状態でない場合、中央演算処理装置・CPU12は、ステアリングハンドルの操舵角が所定の第2点灯操舵角以上であるか否かを判断する(所定点灯舵角以上? S22)。ステアリングハンドルの操舵角が所定の第2点灯操舵角以上でない場合には、(S1)に戻る。
前記の(S22)において、ステアリングハンドルの操舵角が所定の第2点灯操舵角以上である場合、中央演算処理装置・CPU12は、点灯信号を第2左側の追加灯1L−2のドライバー回路13L−2または第2右側の追加灯1R−2のドライバー回路13R−2に出力して第2左側の追加灯1L−2または第2右側の追加灯1R−2を消灯状態から点灯状態(図13のt3、t6、t9を参照)とする(左右追加ランプ2点灯処理 S23)。その後(S1)に戻る。
第2左側の追加灯1L−2または第2右側の追加灯1R−2が点灯され、前記の(S21)において、第2左側の追加灯1L−2第2右側の追加灯1R−2が点灯状態である場合、中央演算処理装置・CPU12は、ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角以下であるか否かを判断する(所定舵角以下? S24)。ステアリングハンドルの操舵角が所定の消灯操舵角以下である場合には、中央演算処理装置・CPU12は、消灯信号を第2左側の追加灯1L−2のドライバー回路13L−2または第2右側の追加灯1R−2のドライバー回路13R−2に出力して第2左側の追加灯1L−2または第2右側の追加灯1R−2を点灯状態から消灯状態(図13のt4の点線、t7、t10を参照)とする(左右追加ランプ2消灯処理 S25)。その後(S1)に戻る。
この実施例2にかかる車両用照明装置は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、この実施例2にかかる車両用照明装置の効果について説明する。
この実施例2にかかる車両用照明装置は、以上のごとき構成および作用から明らかなように、車両7が緩いカーブを走行すると、緩カーブ照射用追加灯としての第1左側の追加灯1L−1または第1右側の追加灯1R−1が緩いカーブ領域(図10のPL1またはPR1)を照射して照明する。また、車両7が急カーブを走行すると、急カーブ照射用追加灯としての第2左側の追加灯1L−2または第2右側の追加灯1R−2が急カーブ領域(図10のPL2またはPR2)を照射して照明し、あるいは、第2左側の追加灯1L−2または第2右側の追加灯1R−2が急カーブ領域を照射して照明しまた第1左側の追加灯1L−1または第1右側の追加灯1R−1が緩いカーブ領域を照射して照明する。さらに、車両7が交差点を走行すると、第2左側の追加灯1L−2または第2右側の追加灯1R−2が交差点の進行方向の領域を照射して照明する。このように、この実施例2にかかる車両用照明装置は、車両のカーブ走行や交差点走行などの走行状況に応じて、緩いカーブ領域、急カーブ領域、交差点の進行方向の領域を照射して照明することができ、交通安全に貢献することができる。
特に、この実施例2にかかる車両用照明装置は、車速が所定車速V0未満の場合には情報信号に基づく点灯条件下であっても第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1を消灯、すなわち、点灯状態の第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1を消灯しあるいは消灯状態の第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1をそのまま消灯状態のままとする。この結果、この実施例2にかかる車両用照明装置は、車速が所定車速V0未満の場合においては第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1が点灯消灯を頻繁に繰り返すようなことがないので、たとえば、駐車場などで駐車する際に、所定車速V0未満でステアリングハンドルを頻繁に操舵しても、第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1が点灯消灯を頻繁に繰り返すようなことがない。しかも、この実施例2にかかる車両用照明装置は、第2左側の追加灯1L−2第2右側の追加灯1R−2の点灯操舵角が第1左側の追加灯1L−1第1右側の追加灯1R−1の点灯操舵角よりも大きく設定されているので、第2左側の追加灯1L−2第2右側の追加灯1R−2も点灯消灯を頻繁に繰り返すようなことがない。これにより、この実施例2にかかる車両用照明装置は、前記の実施例1にかかる車両用照明装置と同様に、自車のドライバーや同乗者および周辺の車両のドライバーや同乗者また歩行者などに煩わしさを与えるようなことがない。
図15は、この発明にかかる車両用照明装置の実施例3を示す。以下、この実施例3にかかる車両用照明装置について説明する。図中、図1〜図14と同符号は、同一のものを示す。
この実施例3にかかる車両用照明装置は、図15に示すように、左側の追加灯1L、右側の追加灯1Rをそれぞれ揺動(スイブル)させるものである(特開2001−277936号公報、特開2003−159986号公報、など参照)。すなわち、左側の追加灯1Lには、左側のモータ4Lの回転軸が取り付けられていて、左側の追加灯1Lは、左側のモータ4Lにより回転可能である。一方、右側の追加灯1Rには、右側のモータ4Rの回転軸が取り付けられていて、右側の追加灯1Rは、右側のモータ4Rにより回転可能である。
この実施例3にかかる車両用照明装置の制御装置6は、前記左側のモータ4L、前記右側のモータ4Rがそれぞれ接続されている左側のモータのドライバー回路15L、右側のモータのドライバー回路15Rを備えるものである。前記左側のモータのドライバー回路15L、前記右側のモータのドライバー回路15Rは、イグニションスイッチ9を介してバッテリ10に、また、中央演算処理装置・CPU12に接続されている。
この実施例3にかかる車両用照明装置は、以上のごとき構成からなるので、ステアリングハンドルの操舵角が点灯操舵角以上に達すると、左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rが点灯し、ステアリングハンドルの操舵角が調光消灯操舵角以下に達すると、点灯状態の左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rが調光消灯する。また、点灯操舵角以上において、ステアリングハンドルを切り方向に操舵すると、左側のモータ4Lまたは右側のモータ4Rが駆動して左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rが内側から外側に所定の角度まで回転する。一方、ステアリングハンドルを戻し方向に操舵すると、左側のモータ4Lまたは右側のモータ4Rが逆駆動して左側の追加灯1Lまたは右側の追加灯1Rが外側から内側に回転する。
このように、この実施例3にかかる車両用照明装置は、以上のごとき構成および作用からなるので、前記の実施例1にかかる車両用照明装置とほぼ同様の効果を達成することができる。特に、この実施例3にかかる車両用照明装置は、左側の追加灯1L、右側の追加灯1Rをそれぞれ揺動(スイブル)させるものであるから、左側の追加灯1L、右側の追加灯1Rの配光パターンのバリエーションが増し、配光設計の自由度が増して、ユーザーの多様の好みやニーズに対応することができる。
以下、前記の実施例1、2、3以外の例について説明する。前記の実施例1、2、3においては、左側の追加灯1L、1L−1、1L−2の点灯操舵角と右側の追加灯1R、1R−1、1R−2の点灯操舵角とが50°、160°と同じであり、また、左側の追加灯1L、1L−1、1L−2の消灯操舵角と右側の追加灯1R、1R−1、1R−2の消灯操舵角とが20°と同じである。ところが、この発明においては、左側の追加灯の点灯操舵角と右側の追加灯の点灯操舵角とが、また、左側の追加灯の消灯操舵角と右側の追加灯の消灯操舵角とが、それぞれ異なっているものでもよい。
なお、前記の実施例1、2、3においては、左側の追加灯1L、1L−1、1L−2または右側の追加灯1R、1R−1、1R−2が一気に点灯するものである。ところが、この発明においては、左側の追加灯または右側の追加灯が徐々に(約0.2秒〜約0.4秒)増光点灯、すなわち、調光点灯(たとえば、0%〜100%点灯)するものでもよい。前記の調光点灯の調光制御は、たとえば、パルスワイド変調(PWM)方式や電圧制御方式を用いる(特開2001−213227号、特開2003−159986号公報など参照)。
また、前記の実施例1、2、3においては、左側の追加灯1L、1L−1、1L−2または右側の追加灯1R、1R−1、1R−2が徐々に(約0.5秒〜約1.5秒)調光消灯するものである。ところが、この発明においては、左側の追加灯または右側の追加灯が一気に消灯するものでもよい。
さらに、前記の実施例1、2、3においては、左側の追加灯1L、1L−1、1L−2または右側の追加灯1R、1R−1、1R−2が1台または2台である。ところが、この発明においては、左側の追加灯または右側の追加灯が3台以上でもよい。
さらにまた、前記の実施例1、2、3においては、ヘッドランプスイッチ3がOFFのときに左側の追加灯1L、1L−1、1L−2または右側の追加灯1R、1R−1、1R−2の消灯処理が行われ、ヘッドランプスイッチ3がONのときに左側の追加灯1L、1L−1、1L−2または右側の追加灯1R、1R−1、1R−2の点灯消灯処理が行われるものである。ところが、この発明においては、ヘッドランプスイッチ以外のスイッチ、たとえば、イグニションスイッチのON、OFF、または、アクセサリスイッチのON、OFF、または、追加灯専用のスイッチのON、OFFに基づいて、左側の追加灯または右側の追加灯の点灯消灯処理が行われるものでもよい。
さらにまた、前記の実施例2においては、車両7の内側に位置する第1左側の追加灯1L−1と第1右側の追加灯1R−1とが緩カーブ領域を照明し、車両7の外側に位置する第2左側の追加灯1L−2と第2右側の追加灯1R−2とが急カーブ領域を照明するものである。ところが、この発明においては、その逆に、車両の内側に位置する追加灯が急カーブ領域を照明し、車両の外側に位置する追加灯が緩カーブ領域を照明するものでもよい。
さらにまた、前記の実施例3においては、1個の左側の追加灯1Lと1個の右側の追加灯1Rと、1個の左側のモータ4Lと1個の右側のモータ5Rとを装備するものである。ところが、この発明においては、2個以上の左側の追加灯と2個以上の右側の追加灯と2個以上の左側のモータと2個以上の右側のモータとを装備してもよい。
この発明にかかる車両用照明装置の実施例1を示す構成ブロック図である。 同じく、この実施例1にかかる車両用照明装置を搭載する車両の一部正面図である。 同じく、ヘッドランプの配光パターンと左側の追加灯の配光パターンと右側の追加灯の配光パターンとを示す平面説明図である。 同じく、ステアリングハンドルの操舵角と車速と左側の追加灯または右側の追加灯の点灯消灯との相対関係を示す説明図である。 同じく、左側の追加灯右側の追加灯の調光消灯の状態を示す説明図である。 同じく、ステアリングハンドルの操舵と車速と左側の追加灯または右側の追加灯の点灯消灯との動作関係を示す説明図である。 同じく、制御装置(中央演算処理装置・CPU)の作用(工程処理の手順)を示すフローチャートである。 この発明にかかる車両用照明装置の実施例2を示す構成ブロック図である。 同じく、この実施例2にかかる車両用照明装置を搭載する車両の一部正面図である。 同じく、ヘッドランプの配光パターンと左側の追加灯の配光パターンと右側の追加灯の配光パターンとを示す平面説明図である。 同じく、ステアリングハンドルの操舵角と車速と第2左側の追加灯または第2右側の追加灯の点灯消灯との相対関係を示す説明図である。 同じく、ステアリングハンドルの操舵角と、第1左側の追加灯第1右側の追加灯と第2左側の追加灯第2右側の追加灯の点灯消灯と、の相対関係を示す説明図である。 同じく、ステアリングハンドルの操舵と車速と左側の追加灯または右側の追加灯の点灯消灯との動作関係を示す説明図である。 同じく、制御装置(中央演算処理装置・CPU)の作用(工程処理の手順)を示すフローチャートである。 この発明にかかる車両用照明装置の実施例3を示す構成ブロック図である。
符号の説明
1L 左側の追加灯
1L−1 第1左側の追加灯
1L−2 第2左側の追加灯
1R 右側の追加灯
1R−1 第1右側の追加灯
1R−2 第2右側の追加灯
2 操舵角センサ(検出手段)
3 ヘッドランプスイッチ
4L 左側のモータ
4R 右側のモータ
5 車速センサ
6 制御装置
7 車両
8L 左側のヘッドランプ
8R 右側のヘッドランプ
9 イグニションスイッチ
10 バッテリ
11 インターフェイス回路
12 中央演算処理装置・CPU
13L 左側の追加灯のドライバー回路
13L−1 第1左側の追加灯のドライバー回路
13L−2 第2左側の追加灯のドライバー回路
13R 右側の追加灯のドライバー回路
13R−1 第1右側の追加灯のドライバー回路
13R−2 第2右側の追加灯のドライバー回路
14 電源回路
15L 左側のモータのドライバー回路
15R 右側のモータのドライバー回路
16 方向指示検出部
P ヘッドランプの所定の配光パターン
PL 左側の追加灯の所定の配光パターン
PR 右側の追加灯の所定の配光パターン
PL1 第1左側の追加灯の所定の配光パターン
PR1 第1右側の追加灯の所定の配光パターン
PL2 第2左側の追加灯の所定の配光パターン
PR2 第2右側の追加灯の所定の配光パターン

Claims (1)

  1. 車両の前部の左側、右側にそれぞれ装備される複数個の左側の追加灯、複数個の右側の追加灯を有する車両用照明装置において、
    緩いカーブ領域を照射する少なくとも1個の前記左側の追加灯および前記右側の追加灯からなる緩カーブ照射用追加灯と、
    光の照射方向が前記緩カーブ照射用追加灯の光の照射方向と異なり、急カーブ領域を照射する少なくとも1個の前記左側の追加灯および前記右側の追加灯からなる急カーブ照射用追加灯と、
    操舵角を検出して操舵角信号を出力する操舵角センサと、
    車速を検出して車速信号を出力する車速センサと、
    記操舵角センサからの操舵角信号および前記車速センサからの車速信号に基づいて、前記緩カーブ照射用追加灯および前記急カーブ照射用追加灯の点灯消灯を制御する制御装置と、
    を備え
    前記制御装置は、
    車速が所定車速以上であって、操舵角が前記緩カーブ照射用追加灯の所定の点灯操舵角以上の場合には、前記緩カーブ照射用追加灯を点灯させ、
    車速が所定車速未満の場合には、操舵角が前記緩カーブ照射用追加灯の所定の点灯操舵角以上の場合であっても、前記緩カーブ照射用追加灯を消灯させ、
    操舵角が前記急カーブ照射用追加灯の所定の点灯操舵角以上の場合には、車速が所定車速未満の場合であっても、前記急カーブ照射用追加灯を点灯させ、
    操舵角が前記急カーブ照射用追加灯の所定の消灯操舵角以下の場合には、車速が所定車速以上の場合であっても、前記急カーブ照射用追加灯を消灯させ、
    急カーブ照射用追加灯の点灯操舵角が緩カーブ照射用追加灯の点灯操舵角よりも大きく設定されている、
    ことを特徴とする車両用照明装置。
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