JP4595187B2 - レピア織機における緯入れ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レピア織機における緯入れ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平3−137247号公報、特開平5−209341号公報に開示されるように、レピアヘッドを止着したレピアバンドをレピアホイールに巻き掛けた緯入れ装置では、レピアヘッドがレピアホイールの往復回動によって経糸開口内へ進入すると共に、経糸開口内から退避する。緯入れ待機位置にある緯糸は、受け渡し用レピアヘッドによって経糸開口内へ挿入され、受け渡し用レピアヘッドによって経糸開口内へ挿入された緯糸は、受け取り用レピアヘッドに受け渡される。受け取り用レピアヘッドに受け渡された緯糸は、受け取り用レピアヘッドが経糸開口外へ退避することによって経糸開口に通される。
【0003】
受け渡し用レピアヘッドから受け取り用レピアヘッドへの緯糸受け渡しを失敗させないためには、受け渡し用レピアヘッド及び受け取り用レピアヘッドの安定した走行が要求される。通常、レピアヘッドの下面とレピアバンドの下面とは面一にしてあり、レピアヘッドの重心はレピアバンドの移動経路よりも上側にある。そのため、レピアヘッドの加減速時には前記重心の回りに回転モーメントが発生し、加速時にはレピアヘッドが浮き上がろうとし、減速時にはレピアヘッドが落下しようとする。特開平5−209341号公報のレピア織機では、レピアヘッド及びレピアバンドがスレイに列設された多数の間隔歯によって走行を案内されており、多数の間隔歯はレピアヘッド及びレピアバンドの下面のみを案内する。このようなガイド構成では、走行するレピアヘッドが上下に変動し、レピアヘッドの走行が不安定になる。
【0004】
レピアヘッドの不安定な走行を生じさせないため、実開平5−27070号公報のレピア織機では、レピアバンドの上面と下面とを案内する2種類のレピアガイドが用いられている。一方の種類のレピアガイドは、レピアバンドの幅の一端を挟むようにしてレピアバンドの走行を案内し、他方の種類のレピアガイドは、レピアバンドの幅の他端を挟むようにしてレピアバンドの走行を案内している。このようなガイド構成では、走行するレピアヘッドが上下に変動することはなく、レピアヘッドの走行は安定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
レピアバンドの幅の両端を挟む2種類のレピアガイドの先端部は、レピアヘッドの走行時には経糸列をかき分けて経糸開口内へ入り込んでいる。経糸の糸方向、即ち筬の揺動方向における2種類のレピアガイドの先端部の間隔は、レピアバンドの幅よりも大きく、2種類のレピアガイドの先端部は、経糸開口内のレピアバンドの両端から外側へ張り出している。一方の種類のレピアガイド(以下、第1のレピアガイドという)の先端部は、経糸開口内のレピアバンドの一端から筬側へ張り出しており、他方の種類のレピアガイド(以下、第2のレピアガイドという)の先端部は、経糸開口内のレピアバンドの他端から織布の織前側へ張り出している。経糸開口内に対する第2のレピアガイドの出入りにおける第2のレピアガイドの先端部と織前との干渉を回避するため、レピアバンドの経糸開口内におけるレピアバンドの走行経路を織前から遠い位置に設定する必要がある。すると、筬の最後退位置(織前から最も離れた位置)を織前から遠ざける必要が生じる。又、経糸開口内のレピアバンドの一端から筬側へ張り出す第1のレピアガイドの先端部の存在は、筬との距離が短いとレピアガイドの厚みにより筬割れを起こし、経筋を発生するため、筬の最後退位置を織前から更に遠ざける。筬の最後退位置を織前から遠ざけるほど、筬の揺動範囲が大きくなる。筬の揺動範囲の増大は、織機の高速化を阻害する。
【0006】
本発明は、経糸開口内においてレピアヘッドあるいはレピアバンドをその下側でのみ案内するガイドを採用する構成においても、レピアヘッドの走行安定性を向上し得るレピア織機における緯入れ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は、経糸開口外の第1のレピアガイドと、経糸開口内の第2のレピアガイドとを備え、緯糸把持用のレピアヘッドを取り付けたレピアバンドを前記第1のレピアガイドによって案内し、前記レピアバンドを前記第2のレピアガイドの上で直線的に走行させて緯糸を緯入れするレピア織機における緯入れ装置において、前記レピアヘッドに連なる前記レピアバンドの先端部に、前記先端部の直線形状を保持するための補強部として前記レピアバンドの長さ方向に見た場合の前記補強部の断面形状が前記レピアバンドの前記第1のレピアガイドによって案内される上面より上側に又は前記第1のレピアガイドによって案内される下面より下側に突出する壁を有するU字形状の枠を設け、前記U字形状枠及び前記レピアヘッドの少なくとも一方の下面が直線状態にある前記レピアバンドの前記第1のレピアガイドによって案内される下面よりも下側となるようにし、前記第1のレピアガイドにおけるガイド位置の高さ位置と前記第2のレピアガイドのガイド位置の高さ位置とを異ならせ、前記レピアバンドの上下両面を前記第1のレピアガイドによって案内し、前記U字形状枠の下面又は前記レピアヘッドの下面を前記第2のレピアガイドで案内し、直線状態にある前記レピアバンドにおける駆動力作用位置を前記レピアヘッドの重心の高さ位置又は前記レピアヘッド及び前記U字形状枠を合わせた重心の高さ位置に合わせるように前記U字形状枠の前記レピアバンドの前記第1のレピアガイドによって案内される上面より上側に突出する壁の下面又は前記レピアバンドの前記第1のレピアガイドによって案内される下面より下側に突出する壁の上面に前記レピアヘッドが止着される。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1において、前記レピアバンドの上下両面を前記第1のレピアガイドによって案内するようにした。
請求項1及び請求項2の発明において、レピアバンドにおける駆動力作用位置をレピアヘッドの上下方向における重心位置の付近に合わせた構成は、レピアバンドに加わる駆動力をレピアバンドの直線形状に沿ってレピアヘッドの重心位置にほぼ直線的に伝える。従って、レピアヘッドの上下動が抑制される。又、補強部としてのU字形状枠は、レピアバンドの先端部の直線形状を保持し、レピアバンドの先端側での撓みが防止される。レピアヘッドの上下動の抑制及びレピアバンドの撓み防止は、レピアヘッドの走行安定性に寄与する。その結果、経糸開口内ではレピアヘッド又はU字形状枠の下面をガイドするのみで、レピアヘッドの走行が安定する。
【0009】
請求項3の発明では、請求項1及び請求項2のいずれか1項において、前記U字形状枠は、前記レピアバンドの長さ方向に見た場合の断面形状が前記レピアバンドの下面よりも下側に突出するようにU字形状に形成した凹枠とした。
【0010】
凹枠は、補強部として簡便である。
請求項4の発明では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前記U字形状枠は、前記レピアバンドと同じ材料で、同時成形した。
【0011】
レピアバンドに別体のU字形状枠を組み付ける構成に比べ、製作工程が簡素になる。
請求項5の発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記U字形状枠の長さは、少なくとも前記レピアヘッドのストロークの半分とした。
【0012】
レピアヘッドの経糸開口内への挿入時の前半は、レピアヘッドの加速時であり、レピアヘッドの経糸開口内への挿入時の後半は、レピアヘッドの減速時である。レピアヘッドの経糸開口内からの退避時の前半は、レピアヘッドの加速時であり、レピアヘッドの経糸開口内からの退避時の後半は、レピアヘッドの減速時である。レピアヘッドの経糸開口内への挿入時の前半、及びレピアヘッドの経糸開口内からの退避時の後半では、レピアヘッドの浮き上がりやレピアバンドの挫屈が発生し易いが、U字形状枠の長さを少なくともレピアヘッドのストロークの半分とした構成は、レピアヘッドの浮き上がりやレピアバンドの挫屈を防止する。レピアヘッドの浮き上がりやレピアバンドの挫屈の防止は、レピアヘッドの走行安定性に大きく寄与する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
【0014】
図1(a)に示す11は、緯入れ始端側から経糸T(図5に図示)の開口内に挿入される受け渡し用レピアヘッドであり、12は、緯入れ末端側から経糸Tの開口内に挿入される受け取り用レピアヘッドである。受け渡し用レピアヘッド11は、レピアバンド13Aの先端に止着されており、受け取り用レピアヘッド12は、レピアバンド13Bの先端に止着されている。レピアバンド13Aはレピアホイール14に巻き掛けられており、レピアバンド13Bはレピアホイール15に巻き掛けられている。レピアバンド13A,13Bは、糸状あるいは布状の炭素繊維の積層物をエポキシ樹脂でモールドして形成されている。
【0015】
レピアバンド13A,13Bには多数の動力受承孔133が列設されており、レピアホイール14,15の周面には動力伝達歯141,151が列設されている。レピアバンド13A,13Bの動力受承孔133は、レピアホイール14,15の動力伝達歯141,151に噛合されており、レピアホイール14,15の回転が動力伝達歯141,151と動力受承孔133との噛合を介してレピアバンド13A,13Bに伝達される。
【0016】
レピアホイール14,15は、織機の回転に同期して往復回動される。受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッド12は、両レピアホイール14,15の往動回動によって経糸開口内に挿入されると共に、図8(a),(b)に鎖線で示すように織幅の中央部で出会う。受け渡し用レピアヘッド11によって経糸開口内へ挿入された緯糸Yは、受け取り用レピアヘッド12に受け渡される。受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッド12は、両レピアホイール14,15の復動回動によって経糸開口内から退避し、緯糸Yが経糸開口内を通される。
【0017】
レピアバンド13Aは、緯入れ始端側の経糸開口外に設置された第1のレピアガイド16Aによって案内される。レピアバンド13Bは、緯入れ末端側の経糸開口外に設置された第1のレピアガイド16Bによって案内される。図3(b)に示すように、第1のレピアガイド16Aは、支え体161の上に抑え体162を結合した構成となっており、支え体161と抑え体162との間にはガイド間隙163が形成されている。レピアバンド13Aの幅の両端部は、ガイド間隙163を通過する。ガイド間隙163を形成する支え体161の上面のガイド面164は、レピアバンド13Aの幅の両端部の下面132を案内する。ガイド間隙163を形成する抑え体162の下面のガイド面165は、レピアバンド13Aの幅の両端部の上面131を案内する。
【0018】
図6(b)に示すように、第1のレピアガイド16Bは第1のレピアガイド16Aと同じ構造となっており、レピアバンド13Bの幅の両端部は、ガイド間隙163を通過する。第1のレピアガイド16Bのガイド面164は、レピアバンド13Bの幅の両端部の下面132を案内する。第1のレピアガイド16Bのガイド面165は、レピアバンド13Bの幅の両端部の上面131を案内する。
【0019】
経糸開口内に挿入された受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッド12は、筬17を支持するスレイ18に列設された第2のレピアガイド19の上側を走行する。図9(a),(b)に示すように、筬17の揺動方向における第2のレピアガイド19の最大幅、即ち第2のレピアガイド19の上端のガイド縁191は、レピアバンド13A,13Bの幅よりも小さくしてある。
【0020】
図1(b)に示すように、レピアバンド13A,13Bの先端部には補強用凹枠20が一体形成されている。補強用凹枠20は、レピアバンド13A,13Bと同じ材料で、同時成形されている。補強用凹枠20は、一対の垂下壁201,202と、両垂下壁201,202の下端を連結する底壁203とからなる。図3(b)及び図6(b)に示すように、レピアバンド13A,13Bの長さ方向に見た場合の補強用凹枠20の断面形状は、レピアバンド13A,13Bの下面132よりも下側に突出するU字形状に形成してある。補強用凹枠20の底壁203の下面204は、レピアバンド13A,13Bの先端側から動力受承孔133に向かう間、下面204の大半がレピアバンド13Aの上面131又は下面132と平行であり、位置205でレピアバンド13Aの下面132に滑らかに連なる。図8(a),(b)に示すように、補強用凹枠20の長さDは、受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッド12のストロークLの半分と同等もしくは若干長くしてある。
【0021】
図2及び図4(a)に示すように、受け渡し用レピアヘッド11は、単一の金属板を折曲して形成された案内枠21と、案内枠21に止着された把持機構22とからなる。図4(b)に示すように、把持機構22は、固定把持片221と、撓み変形可能な可動把持片222と、可動把持片222を固定把持片221に押接する板ばね223とからなる。
【0022】
案内枠21は、下壁23と、下壁23の一側(即ち、図9に示す織布Wの織前W1側)に立設された垂立壁24と、下壁23の他側(即ち、スレイ18上の筬17側)に立設された側壁25と、側壁25に連なって下壁23に対向する上壁26と、上壁26から垂下する垂下壁27とからなる。下壁23の上面には固定把持片221、可動把持片222及び板ばね223がこの順に上から束ねてねじ止めされている。図4(c)に示すように、案内枠21は、レピアバンド13Aの補強用凹枠20の底壁203上にねじ止めして一体化されている。即ち、レピアバンド13Aの補強用凹枠20と受け渡し用レピアヘッド11とは、一体化されている。下壁23の下面には面一形成板211が止着されている。面一形成板211の下面212とレピアバンド13Aの補強用凹枠20の底壁203の下面204とは面一となっている。面一形成板211の下面212は、受け渡し用レピアヘッド11の下面となる。
【0023】
垂立壁24の上端縁には先端側から昇降する緯糸案内縁241,242及び水平な緯糸案内縁243が形成されている。昇り勾配の緯糸案内縁241は経糸案内縁でもある。受け渡し用レピアヘッド11が走行開始すると、図1(a)の待機位置にある緯糸Yは、垂立壁24の緯糸案内縁241,242,243及び垂下壁27の下端縁271によって固定把持片221と可動把持片222との間の把持部位へ案内される。
【0024】
上壁26には位置規制凹部261が形成されている。把持機構22によって把持された状態の緯糸Yは位置規制凹部261に係止される。把持機構22によって把持された状態の緯糸Yの把持経路は、位置規制凹部261によって規制される。
【0025】
側壁25の先端側の上下両端縁には先端側から互いに離間してゆく経糸案内縁251,252が形成されている。受け渡し用レピアヘッド11が開閉動作を行なう上下の経糸Tを掻き分けて走行する際には、側壁25は、上下の経糸Tを経糸案内縁251,252に沿って掻き分け案内する。経糸案内縁252による経糸案内作用は、下壁23の前端縁231及び面一形成板211の下面による経糸案内作用に受け継がれる。経糸案内縁251による経糸案内作用は、上壁26の上面の経糸案内作用に受け継がれる。面一形成板211の下面による経糸案内作用は、レピアバンド13Aの補強用凹枠20の底壁203の下面204の経糸案内作用に受け継がれる。
【0026】
図5及び図7(a)に示すように、受け取り用レピアヘッド12は、単一の金属板を折曲して形成された案内枠28と、案内枠28に取り付けられた把持機構29とからなる。把持機構29は、案内枠28の先端部に一体形成された固定把持体291と、受け取り用レピアヘッド12の長手方向に移動可能に支持された可動把持体292と、可動把持体292を固定把持体291に押接する圧縮ばね293と、可動把持体292に連係されたレバー294とからなる。受け取り用レピアヘッド12の固定把持体291は、受け渡し用レピアヘッド11の側壁25と垂下壁27との間に入り込み、受け渡し用レピアヘッド11に把持されている緯糸Yが固定把持体291と可動把持体292との間に受け渡し把持される。レバー294は、緯入れ末端側の固定カム(図示略)に当接して支持ピン295を中心に回動する。この回動により可動把持体292が固定把持体291から離れ、緯糸Yが固定把持体291と可動把持体292との把持作用から解放される。
【0027】
案内枠28は、下壁30と、下壁30の両側に立設された側壁31,32とからなる。図7(b)に示すように、案内枠28は、レピアバンド13Bの補強用凹枠20の底壁203上にねじ止めされて一体化されている。即ち、レピアバンド13Bの補強用凹枠20と受け取り用レピアヘッド12とは一体化されている。下壁30の下面には面一形成板281が止着されている。面一形成板281の下面282とレピアバンド13Bの下面とは面一となっている。面一形成板281の下面282は、受け取り用レピアヘッド12の下面となる。
【0028】
受け取り用レピアヘッド12が開閉動作を行なう上下の経糸Tを掻き分けて走行する際には、側壁31,32は、上下の経糸Tを掻き分け案内する。受け取り用レピアヘッド12の側壁31,32の上端縁311,321は、上側の経糸Tを案内する。側壁31,32の上端縁311,321による経糸案内作用は、レピアバンド13Bの上面131へと受け継がれる。下壁30の傾斜面301による経糸案内作用は、面一形成板281の下面による経糸案内作用に受け継がれる。面一形成板281の下面による経糸案内作用は、レピアバンド13Bの補強用凹枠20の底壁203の下面204の経糸案内作用に受け継がれる。
【0029】
図3(b)に示すように、第1のレピアガイド16Aにおけるガイド位置となるガイド間隙163の高さ位置は、第2のレピアガイド19のガイド縁191の高さ位置よりも上側に設定してある。即ち、ガイド間隙163の高さ位置は、ガイド縁191の列によって形成される第2のレピアガイド19のガイド位置G〔図3(a)に鎖線で図示〕の高さ位置よりも上側に設定してあり、受け渡し用レピアヘッド11は、ガイド位置G上を直線的に移動する。図3(b)に示すように、受け渡し用レピアヘッド11及び補強凹枠20を合わせた重心111の高さ位置と、レピアバンド13Aの補強用凹枠20の底壁203の下面204の高さ位置との差α1は、第1のレピアガイド16Aのガイド面164の高さ位置と、第2のレピアガイド19のガイド位置Gの高さ位置との差Δ1と略同じにしてある。
【0030】
受け渡し用レピアヘッド11が第2のレピアガイド19上を滑走する際には、レピアバンド13Aの補強用凹枠20の底壁203の下面204と面一形成板211の下面との面一性が受け渡し用レピアヘッド11と第2のレピアガイド19との摺接を円滑にする。
【0031】
図3(a)のF1は、レピアホイール14から直線状態にあるレピアバンド13Aに伝達された駆動力の作用位置である。駆動力作用位置F1は、レピアバンド13Aを伝って受け渡し用レピアヘッド11に波及し、レピアバンド13Aと受け渡し用レピアヘッド11とが一体的に走行する。直線状態にあるレピアバンド13Aにおける駆動力作用位置F1の高さ位置は、受け渡し用レピアヘッド11の移動に伴う受け渡し用レピアヘッド11及び補強凹枠20を合わせた重心111の移動経路K1の高さ位置に合わせてある。即ち、受け渡し用レピアヘッド11及び補強凹枠20を合わせた重心111の移動経路K1の高さ位置は、直線状態にあるレピアバンド13Aの厚みの範囲内に設定されている。
【0032】
図6(b)に示すように、第1のレピアガイド16Bにおけるガイド位置となるガイド間隙163の高さ位置は、第2のレピアガイド19のガイド縁191の高さ位置よりも上側に設定してある。即ち、ガイド間隙163の高さ位置は、ガイド縁191の列によって形成される第2のレピアガイド19のガイド位置G〔図6(a)に鎖線で図示〕の高さ位置よりも上側に設定してあり、受け取り用レピアヘッド12は、ガイド位置G上を直線的に移動する。図6(b)に示すように、受け取り用レピアヘッド12及び補強凹枠20を合わせた重心121の高さ位置と、レピアバンド13Bの補強用凹枠20の底壁203の下面204の高さ位置との差β1は、第1のレピアガイド16Bのガイド面164の高さ位置と、第2のレピアガイド19のガイド位置Gの高さ位置との差Δ2と略同じにしてある。
【0033】
受け取り用レピアヘッド12が第2のレピアガイド19上を滑走する際には、レピアバンド13Bの補強用凹枠20の底壁203の下面204と面一形成板281の下面との面一性が受け取り用レピアヘッド12と第2のレピアガイド19との摺接を円滑にする。
【0034】
図6(a)のF2は、レピアホイール15から直線状態にあるレピアバンド13Bに伝達された駆動力の作用位置である。駆動力作用位置F2は、レピアバンド13Bを伝って受け取り用レピアヘッド12に波及し、レピアバンド13Bと受け取り用レピアヘッド12とが一体的に走行する。直線状態にあるレピアバンド13Bの駆動力作用位置F2の高さ位置は、受け取り用レピアヘッド12の移動に伴う受け取り用レピアヘッド12及び補強凹枠20を合わせた重心121の移動経路K2の高さ位置に合わせてある。即ち、受け取り用レピアヘッド12及び補強凹枠20を合わせた重心121の移動経路K2の高さ位置は、直線状態にあるレピアバンド13Bの厚みの範囲内に設定されている。
【0035】
第1の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1-1)レピアバンド13A,13Bにおける駆動力作用位置F1,F2は、レピアヘッド11,12及び補強凹枠20を合わせた上下方向における重心111,121の高さ位置に合わせてある。そのため、レピアバンド13A,13Bに加わる駆動力は、直線状態にあるレピアバンド13A,13Bの直線形状に沿ってレピアヘッド11,12及び補強凹枠20を合わせた重心111,121に直線的に伝わる。従って、レピアヘッド11,12の加減速時には重心111,121の回りにおける回転モーメントの発生が抑制される。重心111,121の回りにおける回転モーメントの発生の抑制は、レピアヘッド11,12の上下動の抑制をもたらす。又、補強用凹枠20の形状は、レピアバンド13A,13Bの先端部の直線形状を保持し、レピアバンド13A,13Bの先端側での撓みが防止される。レピアヘッド11,12の上下動の抑制、及びレピアバンド13A,13Bの撓み防止は、レピアヘッド11,12の走行安定性をもたらす。その結果、レピアバンド13A,13Bを経糸開口内の第2のレピアガイド19の上側で走行させる、即ち経糸開口内では補強用凹枠20の下面204又はレピアヘッド11,12の下面212,282のみをガイドするだけの場合においても、レピアヘッド11,12の走行が安定する。
【0036】
(1-2)補強用凹枠20の下面204又はレピアヘッド11,12の下面282のみを案内する第2のレピアガイド19の採用は、以下のような利点をもたらす。
【0037】
▲1▼第2のレピアガイド19は、補強用凹枠20の下面204又はレピアヘッド11,12の下面282のみを案内すればよいため、第2のレピアガイド19のガイド縁191の幅は、レピアバンド13A,13Bの幅以下とすることができる。従って、実開平5−27070号公報に開示のレピアガイドの採用に比べ、経糸開口内のレピアバンド13A,13Bの走行経路を織布Wの織前W1に近づけることができる。経糸開口内のレピアバンド13A,13Bの走行経路を織布Wの織前W1に近づけるほど、筬17の最後退位置を織前W1に近づけることができる。従って、筬17の揺動範囲が小さくなる。筬17の揺動範囲は、織機の高速化、筬羽との擦れによる経糸切れあるいは経糸損傷の防止等には小さいほどよい。
【0038】
▲2▼織布Wの織前W1の両端部には織り縮み防止用にテンプル装置が設置されているが、実開平5−27070号公報に開示のレピアガイドのうち、織幅の両端部にあるレピアガイドの揺動軌跡は、テンプル装置の近傍を通る。レピアガイドの先端がレピアバンドの上面よりも上に突出する量が大きいほど、テンプル装置の高さ位置を高くする必要ある。織布Wの上面にテンプル装置を押さえ付けて織り縮みを防止する構成の場合には、テンプル装置の高さ位置を高くするほどテンプル装置に対する織布の巻き掛け角が小さくなる。テンプル装置に対する織布の巻き掛け角が小さくなるほど、織り縮み防止効果が小さくなる。第2のレピアガイド19の採用は、テンプル装置の高さ位置を低くする上で有利であり、第2のレピアガイド19によってレピアヘッド11,12及び補強用凹枠20を案内する構成は、織り縮み防止効果を高める。
【0039】
(1-3)レピアバンド13A,13Bの先端部の直線形状を保持するための補強部である補強用凹枠20は、レピアバンド13A,13Bの長さ方向に見た場合に、レピアバンド13A,13Bの幅方向の4箇所で略直角に折曲したU字形状に形成されている。このような折曲形状は、撓み防止に優れた形状であり、かつ形成し易い。このような折曲形状の補強用凹枠20は、補強部として簡便であり、経糸に対して引っ掛かりのない滑らかな形状である。
【0040】
(1-4)受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッド12の経糸開口内への挿入時の前半は、レピアヘッド11が加速状態にあるときである。受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッド12の経糸開口内からの退避時の後半は、レピアヘッド11,12が減速状態にあるときである。図8(a)は、受け渡し用レピアヘッド11の経糸開口内への挿入時の前半、又は受け渡し用レピアヘッド11の経糸開口内からの退避時の後半を表す。図8(b)は、受け取り用レピアヘッド12の経糸開口内への挿入時の前半、又は受け取り用レピアヘッド12の経糸開口内からの退避時の後半を表す。経糸開口内への挿入の行程にあるレピアヘッド11,12が加速状態にあるとき、及び経糸開口内からの退避の行程にあるレピアヘッド11,12が減速状態にあるときには、レピアヘッド11,12の浮き上がりやレピアバンドの挫屈が発生し易い。補強用凹枠20の長さDは、レピアヘッド11,12のストロークLの半分よりも若干長くしてある。このような補強用凹枠20の長さ設定は、レピアヘッド11,12の経糸開口内への挿入時の前半、及びレピアヘッド11,12の経糸開口内からの退避時の後半にて、レピアバンド13A,13Bの補強用凹枠20の両端部が第1のレピアガイド16A,16Bのガイド面165のガイド作用を受けるようにするためである。レピアバンド13A,13Bの補強用凹枠20に対する第1のレピアガイド16A,16Bのガイド面165のガイド作用は、補強用凹枠20の浮き上がりを防止する。従って、補強用凹枠20に止着して一体化された受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッド12の浮き上がりが防止される。レピアヘッド11,12の浮き上がりを防止する補強用凹枠20は、レピアヘッド11,12の走行安定性に大きく寄与する。
【0041】
(1-5)補強用凹枠20はレピアバンド13A,13Bに一体形成されているが、補強用凹枠20は、型成形によって容易に形成できる。レピアバンドに別体の補強部を組み付ける工程は、ねじ止め、ピン連結、接着等の組み付け作業を必要とする面倒な工程である。レピアバンド13A,13Bに補強用凹枠20を一体形成する構成は、面倒な組み付け作業工程を不要にする。
【0042】
(1-6)レピアバンドに別体の補強部を結合する場合には、別体の補強部自体が撓み変形しないような剛性を持つ必要があり、かつレピアバンドと補強部との結合部における結合面積を適度な大きさにする必要がある。例えば、平板形状のレピアバンドに断面凹形状の補強部を結合する構成が簡便であるが、そうすると、レピアバンドと補強部との結合構造体は、本実施の形態の補強用凹枠20を含むレピアバンドよりも重くなる。即ち、レピアバンドに補強部を一体形成した構成は、レピアバンドと補強部との合体物の軽量化に寄与する。このような軽量化は、織機の高速化に有利である。
【0043】
次に、図10及び図11の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が用いてある。
図10(a)に示すように、受け渡し用レピアヘッド11Cの下壁23の後半部232は、下壁23の前半部233よりも低くしてある。レピアバンド13Aの補強用凹枠20の底壁203には下壁23の後半部232が結合して固定されている。図10(b)に示すように、受け渡し用レピアヘッド11Cの重心111の高さ位置と、レピアバンド13Aの補強用凹枠20の底壁203の下面204の高さ位置との差α2は、第1の実施の形態における差α1よりも大きくなっている。受け渡し用レピアヘッド11Cが第2のレピアガイド19上を走行する際には、レピアバンド13Aの補強用凹枠20の底壁203の下面204のみが第2のレピアガイド19のガイド縁191に摺接可能である。
【0044】
図11(a)に示すように、受け取り用レピアヘッド12Cの下壁30の後半部302は、下壁30の前半部303よりも低くなっている。レピアバンド13Bの補強用凹枠20の底壁203には下壁30の後半部302が結合して固定されている。図11(b)に示すように、受け取り用レピアヘッド12Cの重心121の高さ位置と、レピアバンド13Bの補強用凹枠20の底壁203の下面204の高さ位置との差β2は、第1の実施の形態における差β1よりも大きくなっている。受け取り用レピアヘッド12Cが第2のレピアガイド19上を走行する際には、レピアバンド13Bの補強用凹枠20の底壁203の下面204のみが第2のレピアガイド19のガイド縁191に摺接可能である。
【0045】
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同じ効果が得られる。又、補強用凹枠20の底壁203の下面204の高さ位置が第1の実施の形態の場合よりも低くなるため、第2のレピアガイド19のガイド縁191の高さ位置も低くなる。従って、第2の実施の形態における第2のレピアガイド19が経糸開口内に入り込んだときのガイド縁191の割り込み量(下側の経糸から上への突出量)が第1の実施の形態の場合よりも少なくなる。ガイド縁191の割り込み量が少ないほど、経糸切断、経筋が生じ難くなる。
【0046】
レピアバンド13A,13Bの先端部に一体形成される補強部の断面形状は、図12(a),(b)の第3の実施の形態の補強部33、図13(a),(b)の第4の実施の形態の補強部34、図14(a),(b)の第5の実施の形態の補強部35等のように種々可能である。補強部33,34に対するレピアヘッド11,12の結合は、レピアヘッド11,12の下壁23,30の形状を補強部33,34の上面の形状に合わせることによって容易に達成できる。
【0047】
補強部35は、その断面形状がレピアバンド13A,13Bの上面よりも上側に突出する逆U字形状の凸枠である。補強部35に対するレピアヘッド11,12の結合は、レピアヘッド11,12の下壁23,30の形状を補強部35の下面の形状に合わせることによって容易に達成できる。
【0048】
第3〜第5の実施の形態のいずれにおいても、第2のレピアガイド19は、レピアヘッド11,12の下面を案内することになり、補強部33〜35の下面が第2のレピアガイド19に摺接して案内されることはない。
【0049】
次に、図15(a),(b)の第6の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
図15(a)に示すように、第1のレピアガイド16Cは、支え体161Cの上に抑え体162Cを結合した構成となっており、支え体161Cと抑え体162Cとの間にはガイド間隙163Cが形成されている。ガイド間隙163Cを形成する抑え体162Cの下面のガイド面165Cは、レピアバンド13Aの幅の両端部の上面131を案内する。ガイド間隙163Cを形成する支え体161Cの上面のガイド面164Cは、レピアバンド13Aの補強用凹枠20の底壁203の下面204又はレピアヘッドの下壁23の下面を案内する。
【0050】
図15(b)に示すように、第1のレピアガイド16Dは第1のレピアガイド16Cと同じ構造となっている。ガイド面165Cは、レピアバンド13Bの幅の両端部の上面131を案内する。ガイド面164Cは、レピアバンド13Bの補強用凹枠20の底壁203の下面204又はレピアヘッドの下壁23の下面を案内する。
【0051】
経糸開口外の第1のレピアガイド16C,16Dは、レピアバンド13A,13Bの上下両面のうちの上面と、補強用凹枠20の下面204又はレピアヘッドの下壁23の下面とを案内するが、受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッド12の走行安定性に関して第1の実施の形態と同じような効果が得られる。
【0052】
本発明では以下のような実施の形態も可能である。
(1)レピアバンドの先端部に別体の補強部を結合し、別体の補強部あるいはレピアバンドの先端にレピアヘッドを結合すること。
【0053】
(2)前記各実施の形態におけるレピアヘッド11の案内枠21の一部を延長して補強部とし、前記各実施の形態におけるレピアヘッド12の案内枠28の一部を延長して補強部とすること。
【0054】
(3)前記各実施の形態では補強部の断面形状を左右対称としたが、補強部の断面形状を左右非対称とすること。
(4)レピアヘッド11,12及び補強部を合わせた重心111,121の移動経路K1,K2の高さ位置を、直線状態にあるレピアバンド13A,13Bの厚みの範囲から若干上方へ外すこと。
【0055】
(5)レピアヘッド11,12の重心111,121の移動経路K1,K2の高さ位置を、直線状態にあるレピアバンド13A,13Bの厚みの範囲から若干下方へ外すこと。
【0056】
(6)本発明ではレピアヘッドに補強部を加えた場合の重心の高さ位置にレピアバンドの駆動力作用位置を合わせる方法が最も好ましいが、レピアヘッドに補強部を加えた場合の重心の高さ位置とレピアヘッドのみの場合の重心の高さ位置との間にほとんど差が無い場合や、多少の差があっても機能上問題がない場合、レピアヘッドのみの重心の高さ位置にレピアバンドの駆動力作用位置を合わせるように設定してもよい。
【0057】
前記した実施の形態から把握できる請求項記載以外の発明について以下に記載する。
(1)レピアヘッドの重心の高さ位置は、直線状態にあるレピアバンドの厚みの範囲内に設定されているレピア織機における緯入れ装置。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、レピアバンドの先端部に補強部として前記レピアバンドの長さ方向に見た場合の前記補強部の断面形状が前記レピアバンドの上面より上側に又は下面より下側に突出する壁を有するU字形状の枠を設け、経糸開口外の第1のレピアガイドにおけるガイド位置の高さ位置と、経糸開口内の第2のレピアガイドのガイド位置の高さ位置とを異ならせ、レピアバンドの上下両面のうちの少なくとも上面を前記第1のレピアガイドによって案内し、前記U字形状枠の下面又は前記レピアヘッドの下面を前記第2のレピアガイドで案内し、直線状態にある前記レピアバンドにおける駆動力作用位置を前記レピアヘッドの重心の高さ位置又は前記レピアヘッド及び前記U字形状枠を合わせた重心の高さ位置に合わせるように前記U字形状枠の前記レピアバンドの上面より上側に又は下面より下側に突出する壁と前記レピアヘッドとが一体化されているので、経糸開口内においてレピアヘッドあるいはレピアバンドをその下側でのみ案内するガイドを採用する構成においても、レピアヘッドの走行安定性を向上し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示し、(a)は一部省略正面図。(b)はレピアバンドの先端側の斜視図。
【図2】受け渡し用レピアヘッドの斜視図。
【図3】(a)は受け渡し用レピアヘッドの側面図。(b)は(a)のA−A線断面図。
【図4】(a)は受け渡し用レピアヘッドの平面図。(b)は(a)のB−B線断面図。(c)は(a)のC−C線断面図。
【図5】受け取り用レピアヘッドの斜視図。
【図6】(a)は受け取り用レピアヘッドの側面図。(b)は(a)のD−D線断面図。
【図7】(a)は受け取り用レピアヘッドの平面図。(b)は(a)のE−E線断面図。
【図8】(a)は受け渡し用レピアヘッド側の正面図。(b)は受け取り用レピアヘッド側の正面図。
【図9】(a)は経糸開口内のレピアバンドを示す一側面図。(b)は経糸開口内のレピアバンドを示す他側面図。
【図10】第2の実施の形態を示し、(a)は受け渡し用レピアヘッドの側断面図。(b)は(a)のF−F線断面図。
【図11】(a)は受け取り用レピアヘッドの側断面図。(b)は(a)のG−G線断面図。
【図12】第3の実施の形態を示し、(a)は受け渡し用レピアヘッドの縦断面図。(b)は受け取り用レピアヘッドの縦断面図。
【図13】第4の実施の形態を示し、(a)は受け渡し用レピアヘッドの縦断面図。(b)は受け取り用レピアヘッドの縦断面図。
【図14】第5の実施の形態を示し、(a)は受け渡し用レピアヘッドの縦断面図。(b)は受け取り用レピアヘッドの縦断面図。
【図15】第6の実施の形態を示し、(a)は一方の第1のレピアガイドを示す断面図。(b)は他方の第1のレピアガイドを示す断面図。
【符号の説明】
11,11C…受け渡し用レピアヘッド。111…受け渡し用レピアヘッドの重心。12,12C…受け取り用レピアヘッド。121…受け取り用レピアヘッドの重心。13A,13B…レピアバンド。131…上面。132…下面。16A,16B,16C,16D…第1のレピアガイド。163…ガイド位置となるガイド間隙。164C…ガイド位置となるガイド面。19…第2のレピアガイド。20…補強部となる補強用凹枠。204…下面。33,34,35…補強部。F1,F2…駆動力作用位置。G…ガイド位置。

Claims (5)

  1. 経糸開口外の第1のレピアガイドと、経糸開口内の第2のレピアガイドとを備え、緯糸把持用のレピアヘッドを取り付けたレピアバンドを前記第1のレピアガイドによって案内し、前記レピアバンドを前記第2のレピアガイドの上で直線的に走行させて緯糸を緯入れするレピア織機における緯入れ装置において、
    前記レピアヘッドに連なる前記レピアバンドの先端部に、前記先端部の直線形状を保持するための補強部として前記レピアバンドの長さ方向に見た場合の前記補強部の断面形状が前記レピアバンドの前記第1のレピアガイドによって案内される上面より上側に又は前記第1のレピアガイドによって案内される下面より下側に突出する壁を有するU字形状の枠を設け、前記U字形状枠及び前記レピアヘッドの少なくとも一方の下面が直線状態にある前記レピアバンドの前記第1のレピアガイドによって案内される下面よりも下側となるようにし、前記第1のレピアガイドにおけるガイド位置の高さ位置と前記第2のレピアガイドのガイド位置の高さ位置とを異ならせ、前記レピアバンドの上下両面を前記第1のレピアガイドによって案内し、前記U字形状枠の下面又は前記レピアヘッドの下面を前記第2のレピアガイドで案内し、直線状態にある前記レピアバンドにおける駆動力作用位置を前記レピアヘッドの重心の高さ位置又は前記レピアヘッド及び前記U字形状枠を合わせた重心の高さ位置に合わせるように前記U字形状枠の前記レピアバンドの前記第1のレピアガイドによって案内される上面より上側に突出する壁の下面又は前記レピアバンドの前記第1のレピアガイドによって案内される下面より下側に突出する壁の上面に前記レピアヘッドが止着されるレピア織機における緯入れ装置。
  2. 前記レピアバンドの上下両面を前記第1のレピアガイドによって案内した請求項1に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  3. 前記補強部は、前記レピアバンドの長さ方向に見た場合の前記補強部の断面形状が前記レピアバンドの下面よりも下側に突出するようにU字形状に形成した凹枠である請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  4. 前記補強枠は、前記レピアバンドと同じ材料で、同時成形される請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  5. 前記補強部の長さは、少なくとも前記レピアヘッドのストロークの半分である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のレピア織機における緯入れ装置。
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