JP4594288B2 - 偏波モード分散測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ等のような光伝送路や光中継システム等の偏波モード分散を高精度に求めるための技術に関する。
例えば、光ファイバの一端に図8の(a)のような直線偏光のパルス光Pを入射したとき、光ファイバを伝搬するパルス光の直交偏光成分(P偏光、S偏光)には、光ファイバの主偏波状態(PSP)の速波軸、遅波軸の屈折率差により速度差が生じ、光ファイバの他端からは、図8の(b)のように時間差のあるP波とS波とが合成されて幅が広くなった光P′が出力されることになる。
上記のように光ファイバの主偏波状態(PSP)の速波軸、遅波軸の屈折率の違いによって生じるパルス波形の劣化現象を偏波モード分散とよびその幅の広がり分(時間単位)を群遅延時間差(DGD)と呼んでいる。
上記の偏波モード分散は、光パルスを用いた通信システムの速度および距離に大きな制限を与える。
特に、40Gbit/s以上の高速伝送では、隣り合うビットの時間間隔が25ps以下と非常に狭いため、このような伝送モードで使用する光ファイバや中継機器等について偏波モード分散の測定を高精度に行う必要がある。
偏波モード分散の測定方法の一つとして、特許文献1には、被測定ファイバの一端側に正弦波で強度変調された光パルスを入射し、その一端側に戻って来る光を偏光ビームスプリッタにより互いに直交するP偏光成分とS偏光成分に分け、それぞれを受光器で受け、各受光器から出力される正弦波の受光信号の振幅、位相差を測定する構成を有し、被測定ファイバに入射する光パルスの偏光状態を変化させたときの受光信号の振幅および位相差に基づいて、偏波モード分散を算出する技術が開示されている。
特開2000−329651号公報
しかしながら、上記特許文献1では、正弦波で強度変調された光を光ファイバに入射して、その戻り光を偏光ビームスプリッタでP偏光成分とS偏光成分に分けてそれぞれを受光器に入射し、正弦波の受光信号を得て位相比較する構成であるため、実際に通信等で使用する高速で狭い光パルスによる測定が困難であった。
また、偏光ビームスプリッタに入射される光の偏光状態は、光ファイバに入射する際の光の偏光状態の変更だけで適正状態に合わせることは困難であり、この偏光状態の合わせ込みが不十分なことによる誤差が大きいという問題があった。
本発明は、上記問題を解決し、実際に通信等で使用する高速で狭い光パルスを用いて、高精度に偏波モード分散を測定できる偏波モード分散測定装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の偏波モード分散測定装置は、
パルス光を出射する光源(21)と、
前記光源から出射されたパルス光を受け、その透過光を被測定物に入射する第1の偏波コントローラ(22)と、
前記被測定物から出射された光を受ける第2の偏波コントローラ(25)と、
前記第2の偏波コントローラの出射光を偏光分離器(31)で受けて互いに直交するP偏光成分とS偏光成分に分離するとともに該各偏光成分に対するサンプリングを行い、前記P偏光成分の波形情報と前記S偏光成分の波形情報をそれぞれ取得する波形測定部(30)と、
前記波形測定部により得られた波形情報に基づいて、前記P偏光成分とS偏光成分のパルス幅を求めるパルス幅測定手段(40)と、
前記波形測定部により得られた波形情報に基づいて、前記P偏光成分とS偏光成分の群遅延時間差を求める群遅延時間差測定手段(41)とを備え、
前記P偏光成分とS偏光成分のパルス幅が等しくなるように前記第1、第2の偏波コントローラが調整されたときにおける前記P偏光成分とS偏光成分の群遅延時間差を前記被測定物の群遅延時間差(DGD)とすることを特徴としている。
また、本発明の請求項2の偏波モード分散測定装置は、請求項1記載の偏波モード分散測定装置において、
前記第1の偏波コントローラが、
前記光源から出射された任意の偏波面を持ったパルス光を受け、該パルス光を一定の方位角に固定された直線偏光のパルス光に変換して出射する偏波スタビライザ(23)と、
前記偏波スタビライザから出射された直線偏光のパルス光を受け、該パルス光を任意の方位角の直線偏光のパルス光に変換して、被測定物に出射する角度可変の第1のλ/2板(24)とにより構成され、
前記第2の偏波コントローラが、
前記被測定物から出射された光を受ける角度可変の第1のλ/4板(26)と、
前記第1のλ/4板の出射光を受ける角度可変の第2のλ/2板(27)と、
前記第2のλ/2板の出射光を受け、その透過光を前記偏光分離器に入射する角度可変の第2のλ/4板(28)とにより構成されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項3の偏波モード分散測定装置は、請求項1または請求項2記載の偏波モード分散測定装置において、
前記P偏光成分とS偏光成分のパルス幅が等しくなるように前記第1、第2の偏波コントローラを可変制御する偏波コントローラ制御手段(45)を有していることを特徴としている。
また、本発明の請求項4の偏波モード分散測定装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の偏波モード分散測定装置において、
前記波形測定部は、
前記光源から出射されるパルス光の周期の整数倍に対して所定の差をもつ周期のサンプリングパルス光を出射するサンプリング光源(32)と、
前記サンプリングパルス光と前記第2の偏波コントローラを透過した光をそれぞれ互いに直交するP偏光成分とS偏光成分に分離する偏光分離器(31)と、
前記偏光分離器から出射された前記サンプリングパルス光のP偏光成分と前記第2の偏波コントローラの透過光のS偏光成分とを受けて、前記サンプリングパルス光のP偏光成分で前記第2の偏波コントローラの透過光のS偏光成分をサンプリングする第1の非線形光学部材(33)と、
前記偏光分離器から出射された前記サンプリングパルス光のS偏光成分と前記第2の偏波コントローラの透過光のP偏光成分とを受けて、前記サンプリングパルス光のS偏光成分で前記第2の偏波コントローラの透過光のP偏光成分をサンプリングする第2の非線形光学部材(34)と、
前記第1の非線形光学部材の出射光を受光する第1の受光器(35)と、
前記第2の非線形光学部材の出射光を受光する第2の受光器(36)と、
前記第1の受光器の出力信号を前記サンプリングパルス光の出射タイミングに同期してサンプリングしてデジタル値に変換する第1のA/D変換器(37)と、
前記第2の受光器の出力信号を前記サンプリングパルス光の出射タイミングに同期してサンプリングしてデジタル値に変換する第2のA/D変換器(38)と、
前記第1のA/D変換器および第2のA/D変換器から出力されたデジタル値を前記第2の偏波コントローラの透過光のP偏光成分の波形情報およびS偏光成分の波形情報として記憶する記憶部(39)とを有していることを特徴としている。
本発明の偏波モード分散測定装置は、上記のように、被測定物から出射されたパルス光をP偏光成分とS偏光成分に分離し、そのパルス幅が等しくなるように偏光状態を設定した状態におけるP偏光成分とS偏光成分の群遅延時間差を求めるようにし、しかも、被測定物の出射光を入射側の第1の偏波コントローラ、出射側の第2の偏波コントローラにより偏光分離器の光軸に合わせられるようにしているので、実際に通信等で使用する高速で狭い光パルスを用いて、高精度に群遅延時間差を測定できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した偏波モード分散測定装置20の構成の一例を示している。
なお、この偏波モード分散測定装置20は、単一のピークを持つプローブパルスを被測定物としての光ファイバ1のPSP(速波軸とこれに直交する遅波軸)に対して45゜で入射し、光ファイバ1から出射されたパルスの互いに直交する偏光成分間に生じた時間差を群遅延時間差(DGD)として求める所謂パルスデレイ法を用いたものである。
図1において、この実施形態の光源としてのプローブパルス発生器21は、狭いパルス幅(例えば160Gbit/s信号相当の1.7ps)、繰り返し周波数Fp(=1/Tp 例えば20GHz)のプローブパルスPaを少ないジッタで発生でき、1530nm〜1610nmの範囲で波長を可変できるようになっている。
このプローブパルス発生器21から出射されたプローブパルスPaは偏波無依存であり、第1の偏波コントローラ22の偏波スタビライザ23に入射されて、偏波面が一定の方位角に固定された直線偏光Pbに変換される。
偏波スタビライザ23から直線偏光で出射された光Pbは、第1のλ/2板24を介して被測定物(ここでは光ファイバ1とする)の一端側に入射される。
一般的にλ/2板は、入射光の偏波面を光の進行方向の軸を中心として任意の方位角の偏波面に変換して出射することができる素子である。
この第1のλ/2板24は、入射された直線偏光Pbを、光ファイバ1の主偏波状態の速波軸と遅波軸(以下、PSPと記す)に対して45°の角度をなす偏波面をもつ直線偏光Pcに変換して入射させるためのものであり、自動回転制御(あるいは手動操作)により出射光の偏光方向を可変できるようになっている。
光ファイバ1から出射された光Pdは、第2の偏波コントローラ25の第1のλ/4板26に入射され、その透過光Peは第2のλ/2板27に入射され、その透過光Pfが第2のλ/4板28に入射される。
一般的に、λ/4板は、入射光の偏波面を光の進行方向の軸を中心として任意の楕円率角の偏波面に変換して出射することができる素子である。
前記した偏波スタビライザ23および各波長板24、26〜28は、光ファイバ1に入射される光Pcの偏波面の方位角が光ファイバ1のPSPに対して正確に45゜となり、且つ後述する偏光分離器31に入射される光Pgの偏波面が偏光分離器31の光学軸に対して正確に45゜となるようにするためのものであり、それらは後述する偏波コントローラ制御手段45によって自動制御される。
第2のλ/4板28を透過した光Pgは波形測定部30に入射される。波形観測部30は、入射光Pgを互いに直交するP偏光成分PgpとS偏光成分Pgsに分離するとともにその各偏光成分に対するサンプリングを行い、P偏光成分Pgpの波形情報とS偏光成分Pgsの波形情報をそれぞれ取得するためのものであり、偏光分離器31、サンプリング光源32、第1の非線形光学部材33、第2の非線形光学部材34、第1の受光器35、第2の受光器36、第1のA/D変換器37、第2のA/D変換器38および記憶部39によって構成されている。
偏光分離器31は、入射光を光学軸に沿った偏光成分P、Sに分離するものであり、図2に示しているように、第2のλ/4板28を透過した光Pgと、サンプリング光源32から所定周期Tsで出射されるサンプリングパルス光Sとをそれぞれ異なる入射面で受け、光PgのP偏光成分Pgpとサンプリングパルス光SのS偏光成分Ssとを一面から平行な光軸で第1の非線形光学部材33へ出射し、光PgのS偏光成分Pgsとサンプリングパルス光SのP偏光成分Spとを別の面から平行な光軸で第2の非線形光学部材34へ出射する。
なお、この波形観測部30は、幅が非常に狭くしかも繰り返し周波数が非常に高いパルスの波形情報を、比較的低速の素子で正確に得られるように等価時間サンプリング方式を用いており、サンプリング光源32から出射されるサンプリングパルス光Sの周期Tsは、光源21のプローブパルス発生器22から出射されるプローブパルスの周期Tpの整数M倍(Mは例えば100、1000等)に対して僅か(ΔT)に大きく(又は小さく)設定されている。
第1および第2の非線形光学部材33、34は、例えばKDP(KHPO)、LN(LiNbO)等からなる第2位相整合型(タイプ2と呼ばれる)のものであり、偏波面が直交する光が同時に入射されたときにその光の強度の積に比例した和周波の光を出射すものであり、光PgのP偏光成分Pgpに対してサンプリングパルス光SのS偏光成分Ssによるサンプリングと、光PgのS偏光成分Pgsに対してサンプリングパルス光SのP偏光成分Spによるサンプリングとそれぞれ行う。
非線形光学部材33、34から出射された光Pp、Psは、それぞれ第1の受光器35と第2の受光器36に入射されて光電変換され、それぞれの受光信号Ep、Esが第1のA/D変換器37、第2のA/D変換器38によってサンプリングパルス光Sに同期したタイミングでサンプリングされてデジタル値に変換され、記憶部39に記憶される。
この波形測定部30により得られる波形情報は、偏光分離器31に対して周期Tpで入射される光Pgに対して、M・Tp+ΔTの周期でサンプリングして得られたものであるが、光Pgの一つのパルス波形に対してΔTの間隔でサンプリングして得られるものと等価であるから、記憶部39には、光PgのP偏光成分PgpとS偏光成分Pgsのパルス波形の情報が記憶されることになる。
パルス幅測定手段40は、記憶部39に記憶された光PgのP偏光成分PgpとS偏光成分Pgsの波形情報に基づいて、そのパルス幅Wp、Wsを求める。このパルス幅Wp、Wsはパルス波形の半値幅とする。
群遅延時間差測定手段41は、記憶部39に記憶された光PgのP偏光成分PgpとS偏光成分Pgsの波形情報に基づいて、その両偏光成分の群遅延時間差ΔTpsを求める。
パルスピーク値測定手段42は、記憶部39に記憶された光PgのP偏光成分PgpとS偏光成分Pgsの波形情報に基づいて、その両偏光成分のパルス波形のピーク値Vp、Vsを求める。
偏波コントローラ制御手段45は、P偏光成分PgpとS偏光成分Pgsのパルス幅Wp、Wsが等しくなるように、偏波スタビライザ23および各波長板24、26〜28の角度を自動制御する。
図3は、偏波コントローラ制御手段45の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて実施形態の動作を説明する。
始めに、図4の(a)に示しているように、第2のλ/2板27をある角度βからβ+45゜まで回転したときに、P偏光成分PgpとS偏光成分Pgsのピーク値Vp、Vsの比Rの変化量が最大となる第1のλ/4板26の角度αと、前記第2のλ/2板27の角度β、β+45゜とを求める(S1)。
そして、第1のλ/4板26の角度をαに固定し、第2のλ/2板27の角度をβに固定した状態で、第2のλ/4板28を前記比Rが最大または最小となる角度γに設定する(S2)。
次に、第2のλ/2板27を角度β+22.5°に設定してから、第1のλ/2板25を所定角度Δθずつ一定方向に回転するとともに、第2のλ/2板27を所定角度Δθずつ第1のλ/2板25とは逆方向に回転し、図4の(b)に示すように、P偏光成分PgpとS偏光成分Pgsのパルス幅Wp、Wsが等しくなるようにする(S3)。
このときパルスピーク値Vp、Vsもほぼ等しい値となるが、光ファイバ1等の損失に偏光依存性がある場合には、図4の(c)のように、パルスピーク値Vp、Vsに差が生じる場合がある。
しかし、パルス幅Wp,Wsが等しければ、被測定物の主偏波状態の速波軸、遅波軸を通過した偏光成分がP偏光成分、S偏光成分として分離して観測されているので、パルス幅Wp、Wsが等しくなるように設定することを優先すればよい。
以上の処理により、図5のように、光ファイバ1に入射する光Pcの偏波面がその光ファイバ1の主偏波状態の速波軸、遅波軸に対して正確に45゜をなし、且つ、図6のように、偏光分離器31に対する入射光Pgの偏波面が偏光分離器31の光学軸に対して正確に45°をなすことになる。よって、光ファイバ1の主偏波状態の速波軸、遅波軸を通過した偏光成分の波形情報を、波形測定部30によりP偏光成分、S偏光成分として正しく分離して取得できる。
したがって、図7の(a)のような周期Tpの波形の直線偏光Pcに対して、偏光分離器31からは、光ファイバ1の偏波モード分散によって時間差ΔTpsのあるP偏光成分PgpとS偏光成分Pgsが図7の(b)、(c)のように出力される。
また、この各偏光成分に対してサンプリングパルス光Sが図7の(d)のように、周期Ts=M・Tp+ΔTで出射されると、第1の非線形光学部材33からは、図7の(e)のようなパルスPpが出射され、その受光信号Epがサンプリングパルス光Sに同期してデジタル信号に変換される。
また、同様に、第2の非線形光学部材34からは、図7の(f)のようなパルスPsが出射され、その受光信号Esがサンプリングパルス光Sに同期してデジタル信号に変換される。
これらのパルスPp、Psの包絡線波形Hp、Hsは、光Pgp、Pgsの波形の時間軸を拡大したものであり、等価的にΔTの時間分解能で得られる。
このため、偏光分離器31の分離性能を十分に高くすることができ、P偏光成分とS偏光成分の波形情報を精度よく取得することができる。
なお、波形情報の平均化処理を行うことで、光ファイバ1の群遅延時間差Tpsをより正確に求めることができる。
この実施形態の波形測定部30は、偏光分離器31で分離したP偏光成分とS偏光成分のそれぞれに対して等価時間サンプリング方式でサンプリングを行っているため、等価サンプリング間隔ΔTより長い時間であれば、P偏光成分とS偏光成分の時間差が小さい場合であっても何ら問題なく測定することができ、測定分解能が極めて高い。
上記実施形態では、各波長板の角度を自動制御する場合について説明したが、各波長板を手動で回転操作できるようにし、前記同様に検出されたパルス幅Wp、Ws、ピーク値およびその比Rに基づいて、手動で角度を設定してもよい。
また、上記実施形態では、波形情報を取得してそのパルス幅と時間差を求めていたが、取得した波形を画面に表示する機能を有していてもよい。
上記実施形態で、長距離光ファイバ等、群遅延時間差や主偏波状態が時間的に変動する被測定物を測定する場合、パルス幅Wp、Wsが常に等しい間隔を持つように、各波長板24、26〜28の角度を自動制御することにより、群遅延時間差や主偏波状態の時間変動特性を測定することができる。この場合、パルス幅Wp、Wsだけでなく、パルスピーク値Vp、Vsの比Rを一定値に保つように、各波長板24、26〜28の角度を自動制御することにより、より効率的な制御を行える。
本発明の実施形態の構成を示す図 実施形態の要部の動作を説明するための図 実施形態の要部の処理手順を示すフローチャート ピーク値とパルス幅の関係を示す図 光ファイバに入射する光の偏波面と光学軸との関係を示す図 実施形態の要部に入射する光の偏波面と光学軸との関係を示す図 実施形態の動作説明図 偏波モード分散によるパルス幅の変化を説明する図
符号の説明
1……光ファイバ、20……偏波モード分散測定装置、21……プローブパルス発生器、22……第1の偏波コントローラ、23……偏波スタビライザ、24……第1のλ/2板、25……第2の偏波コントローラ、26……第1のλ/4板、27……第2のλ/2板、28……第2のλ/4板、30……波形測定部、31……偏光分離器、32……サンプリング光源、33……第1の非線形光学部材、34……第2の非線形光学部材、35……第1の受光器、36……第2の受光器、37……第1のA/D変換器、38……第2のA/D変換器、39……記憶部、40……パルス幅測定手段、41……群遅延時間差測定手段、42……パルスピーク値測定手段、45……偏波コントローラ制御手段

Claims (4)

  1. パルス光を出射する光源(21)と、
    前記光源から出射されたパルス光を受け、その透過光を被測定物に入射する第1の偏波コントローラ(22)と、
    前記被測定物から出射された光を受ける第2の偏波コントローラ(25)と、
    前記第2の偏波コントローラの出射光を偏光分離器(31)で受けて互いに直交するP偏光成分とS偏光成分に分離するとともに該各偏光成分に対するサンプリングを行い、前記P偏光成分の波形情報と前記S偏光成分の波形情報をそれぞれ取得する波形測定部(30)と、
    前記波形測定部により得られた波形情報に基づいて、前記P偏光成分とS偏光成分のパルス幅を求めるパルス幅測定手段(40)と、
    前記波形測定部により得られた波形情報に基づいて、前記P偏光成分とS偏光成分の群遅延時間差を求める群遅延時間差測定手段(41)とを備え、
    前記P偏光成分とS偏光成分のパルス幅が等しくなるように前記第1、第2の偏波コントローラが調整されたときにおける前記P偏光成分とS偏光成分の群遅延時間差を前記被測定物の群遅延時間差(DGD)とすることを特徴とする偏波モード分散測定装置。
  2. 前記第1の偏波コントローラが、
    前記光源から出射された任意の偏波面を持ったパルス光を受け、該パルス光を一定の方位角に固定された直線偏光のパルス光に変換して出射する偏波スタビライザ(23)と、
    前記偏波スタビライザから出射された直線偏光のパルス光を受け、該パルス光を任意の方位角の直線偏光のパルス光に変換して、被測定物に出射する角度可変の第1のλ/2板(24)とにより構成され、
    前記第2の偏波コントローラが、
    前記被測定物から出射された光を受ける角度可変の第1のλ/4板(26)と、
    前記第1のλ/4板の出射光を受ける角度可変の第2のλ/2板(27)と、
    前記第2のλ/2板の出射光を受け、その透過光を前記偏光分離器に入射する角度可変の第2のλ/4板(28)とにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の偏波モード分散測定装置。
  3. 前記P偏光成分とS偏光成分のパルス幅が等しくなるように前記第1、第2の偏波コントローラを可変制御する偏波コントローラ制御手段(45)を有していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の偏波モード分散測定装置。
  4. 前記波形測定部は、
    前記光源から出射されるパルス光の周期の整数倍に対して所定の差をもつ周期のサンプリングパルス光を出射するサンプリング光源(32)と、
    前記サンプリングパルス光と前記第2の偏波コントローラを透過した光をそれぞれ互いに直交するP偏光成分とS偏光成分に分離する偏光分離器(31)と、
    前記偏光分離器から出射された前記サンプリングパルス光のP偏光成分と前記第2の偏波コントローラの透過光のS偏光成分とを受けて、前記サンプリングパルス光のP偏光成分で前記第2の偏波コントローラの透過光のS偏光成分をサンプリングする第1の非線形光学部材(33)と、
    前記偏光分離器から出射された前記サンプリングパルス光のS偏光成分と前記第2の偏波コントローラの透過光のP偏光成分とを受けて、前記サンプリングパルス光のS偏光成分で前記第2の偏波コントローラの透過光のP偏光成分をサンプリングする第2の非線形光学部材(34)と、
    前記第1の非線形光学部材の出射光を受光する第1の受光器(35)と、
    前記第2の非線形光学部材の出射光を受光する第2の受光器(36)と、
    前記第1の受光器の出力信号を前記サンプリングパルス光の出射タイミングに同期してサンプリングしてデジタル値に変換する第1のA/D変換器(37)と、
    前記第2の受光器の出力信号を前記サンプリングパルス光の出射タイミングに同期してサンプリングしてデジタル値に変換する第2のA/D変換器(38)と、
    前記第1のA/D変換器および第2のA/D変換器から出力されたデジタル値を前記第2の偏波コントローラの透過光のP偏光成分の波形情報およびS偏光成分の波形情報として記憶する記憶部(39)とを有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の偏波モード分散測定装置。
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