JPH05248996A - 光ファイバの波長分散測定装置 - Google Patents

光ファイバの波長分散測定装置

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JPH05248996A
JPH05248996A JP5092692A JP5092692A JPH05248996A JP H05248996 A JPH05248996 A JP H05248996A JP 5092692 A JP5092692 A JP 5092692A JP 5092692 A JP5092692 A JP 5092692A JP H05248996 A JPH05248996 A JP H05248996A
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wavelength
optical fiber
light
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JP5092692A
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Hidehiko Takara
秀彦 高良
Satoki Kawanishi
悟基 川西
Masatoshi Saruwatari
正俊 猿渡
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の光ファイバの波長分散測定装置21
は、長さが既知の被測定光ファイバ6の一端から波長の
異なる超短光パルス列を入射させ、被測定光ファイバ6
の他端から出射する出射光の相対的な遅延時間を波長の
関数として測定し、この相対的な遅延時間を波長で微分
し、得られる係数から波長分散を求める光ファイバの波
長分散測定装置において、波長の異なる超短光パルス列
を発生する手段は、複数の波長の光パルス列を同期して
発生させる単一の光源22からなることを特徴とする。
光源22としては、リング共振器型またはファブリペロ
共振器型の波長多重型モード同期レーザ装置が好まし
い。 【効果】 被測定光ファイバの波長分散を容易かつ簡単
に求めることができ、測定時間内における温度変化等の
外的要因による被測定光ファイバの光路差変化の影響を
除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信等に用いられる
光ファイバの波長分散を測定する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光通信等に用いられる光ファイバとして
は、石英(シリカ)系ガラス、多成分系ガラス、PMM
A(ポリメチルメタアクリレート)等の有機材料を用い
たものが用いられている。なかでも石英系の単一モード
光ファイバは低損失化が著しく、大容量・長距離伝送へ
の適用が検討され実用化されているが、通常の単一モー
ド光ファイバには波長分散、すなわち、光信号の群速度
が波長により異なるために該光ファイバ中を伝搬する時
間が波長により異なるという性質があるので、光ファイ
バ中の光信号のパルス幅の広がり、すなわち波長分散を
評価することは、光通信システムを設計する上で重要で
ある。例えば、2つの光パルスの波長がλa(nm)及
びλa+Δλ(nm)で表わされる様な光信号がファイ
バ長L(km)の光ファイバ中を伝搬した後に受ける群
遅延時間差Δτ(ps)は、波長λaにおける波長分散
D(ps/nm/km)を用いて、 Δτ=D・Δλ・L (ps) … …(1) で表わされる。したがって、光ファイバの波長分散D
は、(1)式により、波長差Δλ(nm)に対する相対
遅延時間差ΔT(ps)を用いて D=(ΔT/Δλ)/L (ps/nm/km) … …(2) で表すことができる。これより、波長λkにおける波長
分散Dkは、遅延時間Tを波長λで微分した係数
【数1】 を計算することにより求めることができる。
【0003】光ファイバの波長分散Dを測定する方法と
しては、既にパルス法と呼ばれる方法が知られている。
このパルス法は、波長の異なる光パルスを被測定光ファ
イバに照射し、それぞれの光パルスの群速度で定まる伝
搬遅延時間(到達時間差)を測定して波長分散を算出す
る方法である。
【0004】図8は従来のパルス法を適用した測定装置
の一例である光ファイバの波長分散測定装置1の概略構
成図である。この波長分散測定装置1は、多モード、ま
たは広スペクトル幅を有する光パルスを発生させること
のできるパルス光発生装置2、分光器3、光電変換装置
4、信号処理装置5から構成されている。なお、6は被
測定光ファイバである。この波長分散測定装置1を用い
て被測定光ファイバ6の波長分散を測定する方法につい
て説明する。まず、パルス光発生装置2から発生した多
モードまたは広スペクトル幅を有する光パルスL1を被
測定光ファイバ6に入射し、この被測定光ファイバ2か
ら出射した出力光L2を分光器3に入射させ、該分光器
3において波長λ1,λ2,…λnの光に空間的に分光す
る。分光された各波長λ1,λ2,…λnの光パルス
11,L12,…L1nは光電変換装置4において電気信号
に変換される。信号処理装置5では、各波長λ1,λ2
…λnの光パルスに対応する電気信号Eの相対遅延時間
を計測し、波長分散を算出する。例えば、図9に示すよ
うに、各波長λ1,λ2,…におけるそれぞれの遅延時間
1,t2,…が求まれば、波長λkにおける波長分散Dk
は(3)式を計算して求めることができる。
【0005】図10は従来のパルス法を適用した測定装
置の他の一例である光ファイバの波長分散測定装置11
の概略構成図である。この波長分散測定装置11は、波
長の異なる複数の光パルスL1,L2,…Lnを発生させ
ることのできる複数の光パルス光源12a,12b,…、
合波器13、受光器14、パルス波形測定装置15から
構成されている。光パルス光源12a,12b,…として
は半導体レーザなどがあげられる。この波長分散測定装
置11では、光パルスL1,L2,…Lnそれぞれに対応
する出力光の出力表示は図11のようになり、波長分散
測定装置1の場合と同様に、各波長に対して相対的な遅
延時間をプロットして波長で微分することにより波長分
散Dを求めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の波長
分散測定装置1,11では、次のような様々な問題点が
あった。すなわち、波長分散測定装置1では、それぞれ
の波長の光パルスL1に対して別々に長尺の被測定光フ
ァイバ6の波長分散Dを測定しているために、測定時間
内における温度変化等の外的要因により生じた光路差変
化の影響を受ける恐れが生じるという問題があった。例
えば、ファイバ長Lが100kmの光ファイバにおいて
1℃温度が変化した場合、石英ガラスの熱膨張率は0.
4×10-6であるから、該光ファイバはファイバ長Lが
ΔLだけ変化する。この変化量ΔLは光路差ΔLと同一
であるから、この場合の光路差ΔLは40mmになり、
時間差に変換すると200psである。この時間差は、
同じ光ファイバ長100kmの分散を光波長差1nmの
2つの光で測定する場合、波長分散D=2ps/nm/
kmの測定誤差に相当する。従って、この測定中の温度
変化が波長分散の測定誤差に与える影響は、零分散領域
に近い(D〜0ps/nm/km)ほど大きなものとな
る。
【0007】これに対して、波長分散測定装置11で
は、同時に異なる波長の光パルスL1,L2,…Lnを伝
搬させて、これらの到達時間差を計測すれば、これらの
光パルスL1,L2,…Lnは同一条件で外的要因の影響
を受けるために測定誤差への影響はない。しかし、複数
の光パルス光源12a,12b,…を用いるために、複数
の波長における分散を正確に測定するためには各光パル
ス光源12a,12b,…の波長間隔、電気線長、光路長
および発生時間の調整等を高精度で行う必要がある。ま
た、装置全体が大規模、高価となり、任意の波長のレー
ザ装置を作製する技術が十分に確立していないという難
点もある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、光ファイバの波長分散を簡単かつ高精度に測
定することができる光ファイバの波長分散測定装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は下記の様な光ファイバの波長分散測定装置
を採用した。すなわち、請求項1記載の光ファイバの波
長分散測定装置は、長さが既知の被測定光ファイバの一
端から波長の異なる超短光パルス列を入射させ、前記被
測定光ファイバの他端から出射する出射光の相対的な遅
延時間を波長の関数として測定し、この相対的な遅延時
間を波長で微分し、得られる係数から波長分散を求める
光ファイバの波長分散測定装置において、前記波長の異
なる超短光パルス列を発生する手段は、複数の波長の光
パルス列を同期して発生させる単一の光源からなること
を特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の光ファイバの波長分
散測定装置は、請求項1記載の光ファイバの波長分散測
定装置において、前記光源は、光の強度または位相のい
ずれかを所定の周波数により変調する光変調手段と、変
調された光パルスを増幅する光増幅手段と、この光パル
スを外部に取り出す光分岐手段と、これらの各手段を互
いに光学的に結合して所定の長さのリング状の光路を有
するリング共振器とする光結合手段と、前記リング共振
器内に、互いに直交する偏光方向により異なる屈折率を
与え、各屈折率に応じて形成される複数の光路長に対応
した共振器を構成する光路差付与手段と、波長により異
なる屈折率を与える波長分散手段とを備えたリング共振
器型の波長多重型モード同期レーザ装置からなることを
特徴としている。
【0011】また、請求項3記載の光ファイバの波長分
散測定装置は、請求項1記載の光ファイバの波長分散測
定装置において、前記光源は、光の強度または位相のい
ずれかを所定の周波数により変調する光変調手段と、変
調された光パルスを増幅する光増幅手段と、前記光変調
手段の入射側及び光増幅手段の出射側それぞれに設けら
れ入射光の大部分を反射させる2つの光反射手段と、こ
れらの各手段を光学的に結合して所定の長さの往復光路
を有するファブリペロ共振器とする光結合手段と、前記
ファブリペロ共振器内に、互いに直交する偏光方向によ
り異なる屈折率を与え、各屈折率に応じて形成される複
数の光路長に対応した共振器を構成する光路差付与手段
と、波長により異なる屈折率を与える波長分散手段とを
備えたファブリペロ共振器型の波長多重型モード同期レ
ーザ装置からなることを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の請求項1記載の光ファイバの波長分散
測定装置では、前記波長の異なる超短光パルス列を発生
する手段を、複数の波長の光パルス列を同期して発生さ
せる単一の光源とすることにより、複数の波長の超短光
パルス列を被測定光ファイバに入射し、該被測定光ファ
イバから出射する光パルス列からこの被測定光ファイバ
の波長分散を容易かつ簡単に求める。また、同期した異
なる波長の光パルス列を用いて同時に各波長での遅延時
間を測定することにより、測定時間内における温度変化
等の外的要因による被測定光ファイバの光路差変化の影
響を受けることがない。また、各波長を精度良く制御す
ることが可能になり、高精度の測定が可能になる。
【0013】また、請求項2記載の光ファイバの波長分
散測定装置では、前記光源をリング共振器型の波長多重
型モード同期レーザ装置とすることにより、前記リング
共振器内において発信される特定モードの定在波からな
る複数の波長の超短光パルス列を被測定光ファイバに入
射し、該被測定光ファイバから出射する光パルス列から
この被測定光ファイバの波長分散を容易かつ簡単に求め
る。
【0014】また、請求項3記載の光ファイバの波長分
散測定装置では、前記光源をファブリペロ共振器型の波
長多重型モード同期レーザ装置とすることにより、前記
ファブリペロ共振器内において発信される特定モードの
定在波からなる複数の波長の超短光パルス列を被測定光
ファイバに入射し、該被測定光ファイバから出射する光
パルス列からこの被測定光ファイバの波長分散を容易か
つ簡単に求める。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1ないし図
7を基に説明する。図1は光ファイバの波長分散測定装
置21を示す図である。この波長分散測定装置21は、
複数の波長の超短光パルス列を同期して発生させるリン
グ共振器型の波長多重型発振モード同期レーザ装置(光
源)22、受光器14、パルス波形測定装置15から構
成されている。なお、この波長分散測定装置21におい
て、従来の波長分散測定装置1,11と同一の構成要素
には同一の符号を付し説明を省略する。
【0016】図2はリング共振器型の波長多重型発信モ
ード同期レーザ装置(以下、単にレーザ装置と略称す
る)22の構成図である。このレーザ装置22は、パン
ダ型光ファイバ等の偏波保存性を有する光導波路23、
複屈折媒質(波長分散手段)24、光分波器(光分岐手
段)25、光強度変調器26、利得媒質(光増幅手段)
27、偏光子28から構成されている。そして、光導波
路23と複屈折媒質24とは、A点でそれぞれの主軸方
向のなす角度が45度になるように接続されている。
【0017】このレーザ装置22では、光導波路23で
単一偏光であった光パルスは複屈折媒質24内で直交す
る2偏波となる。これらの2偏光の光パルスは複屈折媒
質24内で感じる屈折率が異なるため伝搬速度が異なり
時間軸上で分離する(偏波分散)。そして、それぞれの
光パルスに対しては、光路長およびリング共振器全体の
波長分散により光変調器の変調周波数に同期するように
波長が決定される。その結果、異なる波長を持つ光パル
スが同期して発振される。
【0018】このレーザ装置22の発振波長間隔Δλ
は、次式で表すことができる。
【数2】 ここで、Lは光ファイバのファイバ長、nは屈折率を表
し、添え字のbは複屈折領域、nは単一偏波領域を表
す。
【0019】このレーザ装置22では、複屈折媒質およ
び単一偏波領域の長さを調節することにより、発振波長
間隔Δλを制御することが可能である。また、制御可能
な発振波長間隔Δλは、各光パルスのスペクトル幅程度
から使用する利得媒質程度が可能である。例えば、利得
媒質としてErドープ光ファイバを用いた場合では、1
nm程度から10nm程度の波長間隔が得られる。
【0020】図3はレーザ装置22の変形実施例を示す
図である。このレーザ装置31は、上述のレーザ装置2
2の複屈折媒質24をN段接続したもので、他の構成要
素はレーザ装置22と全く同一である。このレーザ装置
31では、2Nの異なる光路長差が生じることにより、
Nの異なる波長の同期発振を行うことができる。
【0021】以下、本発明の波長分散測定装置21の原
理について説明する。レーザ装置22(31)から発生
する異なる波長(λ1,λ2,λ3,…但しλ1<λ2<λ3
…)を有する短パルス光は被測定光ファイバ6を伝搬す
る。図4は、被測定光ファイバ6の波長分散による多波
長光パルスのパルス間隔広がりを説明する図である。図
中、(a)は多波長光パルスのそれぞれ時間と波長との
関係を示し、(b)はその多波長光パルスの時間と光強
度との関係を示す。
【0022】多波長光パルスは、(a)に示すように異
なる波長の光パルスが時間軸上で一致したものである
が、この多波長光パルスを正常分散光ファイバ中を伝搬
させると、長波長の光の群速度が速く短波長の光の群速
度が遅いために、同図(c)に示すように波長により到
達時間に差が生じ、パルス間に遅延差が生じることとな
る。逆に、この多波長光パルスを、異常分散光ファイバ
中を伝搬させると、長波長の光の群速度が遅く短波長の
光の群速度が速いために、同図(d)に示すように正常
分散と逆の到達時間差が生じ、パルス間に遅延差が生じ
ることとなる。
【0023】上記のように被測定光ファイバ6により分
散の効果を受けた出射光は、受光器14において電気信
号に変換され、パルス波形測定装置15により観測され
る。図5はこのパルス波形測定装置15により観測され
る光パルス波形を示すもので、前述のように、波長によ
り被測定光ファイバ6での群速度が異なるため、各波長
(λ1,λ2,λ3,…)の到達時間が異なる。したがっ
て、これらの波長の到達時間を測定することにより波長
分散を求めることができる。この方法では各波長の光パ
ルスの相対遅延時間(T1,T2,T3,…)を測定すれ
ばよいので、被測定光ファイバ6における温度変化など
の外的要因による光路差変化の影響は受けることがな
い。
【0024】図6は各波長(λ1,λ2,λ3,…)の光
パルスの相対遅延時間(T1,T2,T3,…)の間の関
係をグラフ化したものである。波長分散Dは、(2)式
に示す様に、図6を微分することにより図7のような関
数が得られ、したがって、各波長(λ1,λ2,λ3
…)に対する波長分散Dを求めることができる。
【0025】以上説明した様に、本実施例の波長分散測
定装置21によれば、複数の波長の超短光パルス列を同
期して発生させるリング共振器型の波長多重型発振モー
ド同期レーザ装置(光源)22と、受光器14と、パル
ス波形測定装置15とから構成することとしたので、リ
ング共振器内において発信される特定モードの定在波か
らなる複数の波長の超短光パルス列を被測定光ファイバ
6に入射し、該被測定光ファイバ6から出射する光パル
ス列から、この被測定光ファイバ6の波長分散Dを容易
かつ簡単に求めることができる。
【0026】また、同期した異なる波長の光パルス列を
用いて同時に各波長での遅延時間を測定することによ
り、測定時間内における温度変化等の外的要因による被
測定光ファイバの光路差変化の影響を除去することがで
きる。また、各波長を精度良く制御することができるの
で、高精度の測定が可能となる。さらに、単一光源を用
いて被測定光ファイバ6の波長分散Dを測定することが
できるので、簡易で安価な測定装置を提供することがで
き、経済的効果が大である。
【0027】なお、本実施例の波長分散測定装置21に
おいては、光源としてリング共振器型の波長多重型発振
モード同期レーザ装置22を用いたが、ファブリペロ共
振器型の波長多重型モード同期レーザ装置を用いても全
く同様の作用・効果を奏することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の光ファイバの波長分散測定装置によれば、長さが
既知の被測定光ファイバの一端から波長の異なる超短光
パルス列を入射させ、前記被測定光ファイバの他端から
出射する出射光の相対的な遅延時間を波長の関数として
測定し、この相対的な遅延時間を波長で微分し、得られ
る係数から波長分散を求める光ファイバの波長分散測定
装置において、前記波長の異なる超短光パルス列を発生
する手段は、複数の波長の光パルス列を同期して発生さ
せる単一の光源からなることとしたので、複数の波長の
超短光パルス列を被測定光ファイバに入射し、該被測定
光ファイバから出射する光パルス列から、この被測定光
ファイバの波長分散を容易かつ簡単に求めることができ
る。
【0029】また、同期した異なる波長の光パルス列を
用いて同時に各波長での遅延時間を測定することによ
り、測定時間内における温度変化等の外的要因による被
測定光ファイバの光路差変化の影響を除去することがで
きる。また、各波長を精度良く制御することができるの
で、高精度の測定が可能となる。さらに、単一光源を用
いて被測定光ファイバの波長分散を測定することができ
るので、簡易で安価な測定装置を提供することができ、
経済的効果が大である。
【0030】また、請求項2記載の光ファイバの波長分
散測定装置によれば、請求項1記載の光ファイバの波長
分散測定装置において、前記光源は、光の強度または位
相のいずれかを所定の周波数により変調する光変調手段
と、変調された光パルスを増幅する光増幅手段と、この
光パルスを外部に取り出す光分岐手段と、これらの各手
段を互いに光学的に結合して所定の長さのリング状の光
路を有するリング共振器とする光結合手段と、前記リン
グ共振器内に、互いに直交する偏光方向により異なる屈
折率を与え、各屈折率に応じて形成される複数の光路長
に対応した共振器を構成する光路差付与手段と、波長に
より異なる屈折率を与える波長分散手段とを備えたリン
グ共振器型の波長多重型モード同期レーザ装置からなる
こととしたので、リング共振器内において発信される特
定モードの定在波からなる複数の波長の超短光パルス列
を被測定光ファイバに入射し、該被測定光ファイバから
出射する光パルス列から、この被測定光ファイバの波長
分散を容易かつ簡単に求めることができる。
【0031】また、請求項3記載の光ファイバの波長分
散測定装置によれば、請求項1記載の光ファイバの波長
分散測定装置において、前記光源は、光の強度または位
相のいずれかを所定の周波数により変調する光変調手段
と、変調された光パルスを増幅する光増幅手段と、前記
光変調手段の入射側及び光増幅手段の出射側それぞれに
設けられ入射光の大部分を反射させる2つの光反射手段
と、これらの各手段を光学的に結合して所定の長さの往
復光路を有するファブリペロ共振器とする光結合手段
と、前記ファブリペロ共振器内に、互いに直交する偏光
方向により異なる屈折率を与え、各屈折率に応じて形成
される複数の光路長に対応した共振器を構成する光路差
付与手段と、波長により異なる屈折率を与える波長分散
手段とを備えたファブリペロ共振器型の波長多重型モー
ド同期レーザ装置からなることとしたので、前記ファブ
リペロ共振器内において発信される特定モードの定在波
からなる複数の波長の超短光パルス列を被測定光ファイ
バに入射し、該被測定光ファイバから出射する光パルス
列から、この被測定光ファイバの波長分散を容易かつ簡
単に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバの波長分散測定装置の
一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明に係る光ファイバの波長分散測定装置の
リング共振器型波長多重型発信モード同期レーザ装置の
一実施例を示す構成図である。
【図3】本発明に係る光ファイバの波長分散測定装置の
リング共振器型波長多重型発信モード同期レーザ装置の
変形実施例を示す構成図である。
【図4】被測定光ファイバの波長分散による多波長光パ
ルスのパルス間隔広がりを説明する図である。
【図5】パルス波形測定装置により観測される光パルス
波形を示す図である。
【図6】光パルスの波長とパルス遅延時間差との関係を
示す図である。
【図7】光パルスの波長と波長分散との関係を示す図で
ある。
【図8】従来の光ファイバの波長分散測定装置を示す構
成図である。
【図9】光パルスの波長と群遅延時間との関係を示す図
である。
【図10】従来の他の光ファイバの波長分散測定装置を
示す構成図である。
【図11】各光パルスに対応する出力光の光強度を示す
図である。
【符号の説明】
21 波長分散測定装置 22 リング共振器型の波長多重型発振モード同期レー
ザ装置(光源) 14 受光器 15 パルス波形測定装置 23 光導波路 24 複屈折媒質(波長分散手段) 25 光分波器(光分岐手段) 26 光強度変調器 27 利得媒質(光増幅手段) 28 偏光子 31 レーザ装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さが既知の被測定光ファイバの一端か
    ら波長の異なる超短光パルス列を入射させ、前記被測定
    光ファイバの他端から出射する出射光の相対的な遅延時
    間を波長の関数として測定し、この相対的な遅延時間を
    波長で微分し、得られる係数から波長分散を求める光フ
    ァイバの波長分散測定装置において、 前記波長の異なる超短光パルス列を発生する手段は、複
    数の波長の光パルス列を同期して発生させる単一の光源
    からなることを特徴とする光ファイバの波長分散測定装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバの波長分散測
    定装置において、 前記光源は、 光の強度または位相のいずれかを所定の周波数により変
    調する光変調手段と、変調された光パルスを増幅する光
    増幅手段と、この光パルスを外部に取り出す光分岐手段
    と、これらの各手段を互いに光学的に結合して所定の長
    さのリング状の光路を有するリング共振器とする光結合
    手段と、前記リング共振器内に、互いに直交する偏光方
    向により異なる屈折率を与え、各屈折率に応じて形成さ
    れる複数の光路長に対応した共振器を構成する光路差付
    与手段と、波長により異なる屈折率を与える波長分散手
    段とを備えたリング共振器型の波長多重型モード同期レ
    ーザ装置からなることを特徴とする光ファイバの波長分
    散測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光ファイバの波長分散測
    定装置において、 前記光源は、 光の強度または位相のいずれかを所定の周波数により変
    調する光変調手段と、変調された光パルスを増幅する光
    増幅手段と、前記光変調手段の入射側及び光増幅手段の
    出射側それぞれに設けられ入射光の大部分を反射させる
    2つの光反射手段と、これらの各手段を光学的に結合し
    て所定の長さの往復光路を有するファブリペロ共振器と
    する光結合手段と、前記ファブリペロ共振器内に、互い
    に直交する偏光方向により異なる屈折率を与え、各屈折
    率に応じて形成される複数の光路長に対応した共振器を
    構成する光路差付与手段と、波長により異なる屈折率を
    与える波長分散手段とを備えたファブリペロ共振器型の
    波長多重型モード同期レーザ装置からなることを特徴と
    する光ファイバの波長分散測定装置。
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