JP4593932B2 - アイスメーカーが備えられた冷蔵庫 - Google Patents

Description

本発明は冷蔵庫に関し、特にドアに提供されたディスペンサーを介して外部で氷の供給を受けられる、改善された構造のアイスメーカーが備えられた冷蔵庫に関する。

冷蔵庫は食品を新鮮に長期間保管する用途で使用される機器である。かかる冷蔵庫は、その内部に食品保管室を有し、前記食品保管室は冷凍サイクルによって常に低温状態を維持しながら食品を新鮮な状態に維持する。
このような食品保管室は、食品の種類や特性、及び保管期間などを考慮して、ユーザーが各食品に適した保管方法を選択できるように、互いに異なる特性を有した多数個の保管室を備える。そのうち最も代表的なものが冷蔵室と冷凍室である。

前記冷蔵室は、飲食物と野菜を新鮮に長時間保管できるようにおよそ３℃〜４℃の温度を維持し、前記冷凍室は肉類や魚などを凍らせた状態で長期間保管し、氷を作り貯蔵できるように零下の温度を維持する。一般に、前記冷蔵室は前記冷凍室より体積が大きく、前記冷凍室が前記冷蔵室の上に配置される。

一方、最近は冷蔵庫が上記の伝統的な機能の外にも多様で付加的な機能を行えるように開発されている。例えば、冷蔵室に保管された冷たい水が飲みたい場合、従来はドアを開けて水を取って飲んだが、最近は、ドアの外部に冷蔵室の冷気により冷たくなった水を供給できるウォーターディスペンサーが取り付けられた冷蔵庫が開発され、ドアを開けずとも外部で冷たい水の供給を受け飲めるようになった。さらに、前記ウォーターディスペンサーに浄水機能が付加された製品も普及している。

一般に、前記ウォーターディスペンサーは、前記冷蔵室に貯蔵された水を外部に容易に供給できるよう前記冷蔵室のドアに取り付けられる。
ところが、前記冷蔵室は前記冷凍室の下に配置されるので、前記ウォーターディスペンサーは相対的に低い位置に提供される。このため、ユーザーが前記ディスペンサーを使用するためには腰を曲げなければならない。

一方、飲み物や水を飲むとき、或いは調理時に氷を使用する場合には、冷凍室のドアを開け、冷凍室に備えられたアイストレイから氷を取り出して使用するので不便である。また、ドアを開けると、冷凍室の冷気が外部に抜け出るので、冷凍室の温度が上昇する。このため、圧縮器にさらに負荷がかかり、エネルギー浪費をもたらすという問題がある。

そこで、本発明の目的は、ユーザーが利用しやすい高さにディスペンサーが提供された、改善された構造を有するアイスメーカーが備えられた冷蔵庫を提供することにある。

他の目的として、ドアを開けずとも外部で氷の供給を受けえる、改善された構造を有するアイスメーカーが備えられた冷蔵庫を提供する。

上記目的を達成するための本発明による冷蔵庫は、冷凍室と、該冷凍室の上部に提供される冷蔵室を有するキャビネット；前記冷蔵室を開閉するドアの上部に提供され、内部にキャビティを有するケース；前記冷蔵室の後壁に提供され、前記冷凍室の後部に提供される蒸発器の周辺に生成された冷気を前記冷蔵室に供給する第１ダクト；前記キャビティに提供され、氷を生産するアイスメーカー；前記キャビティに提供され、氷を貯蔵するアイスコンテナー；前記冷蔵室の下部から上部まで、前記冷蔵室の側壁に傾斜した直線形状で提供され、前記蒸発器の周辺に生成された冷気を前記アイスメーカー及び前記アイスコンテナーに供給する第２ダクト；前記蒸発器に隣接して提供され、前記第１ダクト及び前記第２ダクトに供給される冷気の量を制御するダンパー；前記ドアに前記キャビティと連通して提供されるディスペンサーを含めてなるアイスメーカーを備え、前記第２ダクト及び前記第１ダクトは分離して提供され、前記第１ダクトは前記冷蔵室の後部内壁に提供され、前記第１ダクトの第１の端部は前記蒸発器に隣接し、前記第１ダクトの第２の端部は前記冷蔵室に連通しており、前記第２ダクトは前記冷蔵室の内壁に提供され、前記第２ダクトの第１の端部は前記蒸発器に隣接し、前記第２ダクトの第２の端部は前記キャビティに連通している、ことを特徴とする。

本発明による冷蔵庫で前記蒸発器は前記冷凍室に提供される。そして、前記ケースは断熱材質からなることが好ましい。このようなケースは前記ドアの上部に提供されえる。

一方、前記第２ダクトは前記ドアを閉めた時に前記キャビティと連通し、本発明の第１実施形態で、前記第２ダクトは前記第１ダクトとは別に形成される。
ここで、前記第２ダクトは冷蔵室の左側または右側の内壁に提供されえる。

本発明の第２実施形態において、前記第１ダクトと第２ダクトは互いに連通する。ここで、前記第１ダクトは前記冷蔵室の後壁に提供され、前記第２ダクトは前記第１ダクトと前記キャビティとを連通させるよう前記冷蔵室の天井に提供される。

第２実施形態による冷蔵庫は、また、前記蒸発器に隣接して提供され、前記第１ダクトに供給される冷気の量を制御するダンパーをさらに含めてなる。

一方、本発明による冷蔵庫において、前記第１ダクトは前記冷蔵室の所々に冷気を供給するよう外周面に貫通する多数個のホールを含めてなる。

本発明による冷蔵庫は次のような長所を有する。
一、ディスペンサーがユーザーの腰、または胸の高さに提供されるので、ユーザーが利用しやすい。
二、ドアを開けずとも外部で氷や水の供給を受けえるので便利である。
三、アイスメーカーとアイスコンテナーがドア内に提供されるので、多量のエネルギーが消費される冷凍室の体積を減らすことができ、冷蔵室のサイズを大きくして空間の活用性を向上させえる。

以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。

一般的な冷蔵庫は、下部に冷蔵室が位置し、上部に冷凍室が位置するような構造を有しているが、本発明による冷蔵庫は、図１に示すように、冷凍室２が下側に位置し、冷蔵室１が上側に位置した構造を有する。
そして、前記冷蔵室１の前面にはドア１ａが提供され、前記ドア１ａにはウォーターディスペンサー３が提供される。
前記ウォーターディスペンサー３は、ユーザーが前記ドア１ａを開放せず外部で直接冷たい水の供給を受けえるようにする。このために、前記冷蔵室１と接するドア１ａの内側面には水槽（図示せず）が提供される。

前記水槽は水を貯蔵し、冷蔵室１の冷気が前記水槽に貯蔵された水を冷却させる。これにより、ユーザーがレバー（図示せず）を作動させると、ウォーターディスペンサー３を介して水槽に貯蔵された冷たい水の供給を受けられる。

上記のように本発明による冷蔵庫は、冷蔵室１が上方に位置し、冷凍室２が下方に位置する構造を有するので、ウォーターディスペンサー３はユーザーの腰、または胸の高さに提供されえる。かくして、ユーザーは前記ウォーターディスペンサー３を非常に便利で簡便に使用できる。

一方、本発明による冷蔵庫には、上記のように冷たい水を供給するウォーターディスペンサー３ばかりでなく、多量の片氷を作って供給可能なアイスメーカー１０も提供される。
以下では図面を参照にして前記アイスメーカー１０についてより詳細に説明する。ここで、図２及び図３には図１の冷蔵庫に提供されるアイスメーカー、及びアイスコンテナーが図示され、図４にはこれらの作用が簡略に示されている。

前記アイスメーカー１０及びアイスコンテナー２０は、前記冷蔵室１の下側に位置する冷凍室２内に提供される。
前記アイスメーカー１０は、図２に示すように、アイストレイ１１、給水部１２、エゼクター１４、そして、モータ１３を含めてなる。ここで、前記アイストレイ１１は、図２に示すように開放された上部を有し、その内部に水や氷を貯蔵できる半円筒の形状からなる。

前記アイストレイ１１の内部には前記アイストレイ１１の内部空間を多数個に区画するリブ１１ａが提供される。前記リブ１１ａは、図２に示すように直径方向に突出し、前記アイストレイ１１が多数個の小さい片氷を作れるようにする。

前記給水部１２は、図２に示すように、前記アイストレイ１１の一方面に提供され、前記アイストレイ１１に水を供給する役割を果たす。そして、前記アイストレイ１１の後側には、図２に示すように、前記アイスメーカー１０を前記冷凍室２に固定できるようブラケット１５が提供される。

一方、前記エゼクター１４は、シャフト１４ａと、多数個のピン１４ｂとを含む。前記シャフト１４ａは、図２に示すように、前記アイストレイ１１の上側に長さ方向に沿って中央を横切るように配置される。そして、前記ピン１４ｂは、図２に示すように、前記シャフト１４ａの外周面に前記シャフト１４ａと大略垂直に形成される。前記ピン１４ｂは、前記シャフト１４ａの長さ方向に沿って等間隔で形成されることが好ましく、特に、前記各リブ１１ａによって前記アイストレイ１１内に区画された空間ごとに一つずつ配置される。

前記モータ１３は、図２に示すように、前記シャフト１４ａと軸結合するよう前記アイストレイ１１の外周面の一箇所に装着される。このため、前記モータ１３によって前記シャフト１４ａが回転すると、前記ピン１４ｂが共に回転する。そして、前記ピン１４ｂは前記アイストレイ１１の内部にある氷をそれぞれ押し出し、前記アイスメーカー１０の下側に落とせる。

図３を参照すると、前記アイストレイ１１の前方側、つまり、前記ブラケット１５が設置された側と向き合う側の上端には、多数個のストリップ１６が提供される。前記各ストリップ１６は、前記アイストレイ１１の前方の上側から前記シャフト１４ａの近所まで延長される。ここで、前記各ストリップ１６の間には若干のギャップが存在し、前記シャフト１４ａの回転時に前記ピン１４ｂは前記ギャップをそれぞれ貫通する。

一方、前記アイストレイ１１内の氷は前記シャフト１４ａの回転時に前記ピン１４ｂによって押されて前記アイストレイ１１から分離され、完全に分離された後に前記ストリップ１６上に落ちる。そして、前記ストリップ１６上に落ちた氷は再び前記アイスメーカー１０の下側に落ちた後、前記アイスメーカー１０の下部に配置されたアイスコンテナー２０に貯蔵される。これにより、前記ストリップ１６の上面は前記アイストレイ１１から分離された氷が下側にうまく落ちるように案内する。したがって、本発明で前記ストリップ１６は、図２及び図４に示すように、前記シャフト１４ａと隣接した部分が前記アイストレイ１１の前方側より高い位置に配置されるように傾斜して形成されることが好ましい。

前記ピン１４ｂによって、前記アイストレイ１１から分離された氷が前記アイストレイ１１の後方に落ちることを防止するための構造も必要である。このために、本発明では、図２及び図４に示すように、前記アイストレイ１１の後方側の端部が前記シャフト１４ａより高く位置することが好ましい。すると、前記ピン１４ｂによって前記アイストレイ１１の後方側に移動しながら前記アイストレイ１１から分離する氷が自然に前記アイストレイ１１の前方側に案内され、前記ストリップ１６の上面に落ちる。

一方、図４に示すように、前記アイスアイス１１の底面にはヒータ１７が提供される。前記ヒータ１７は、アイストレイ１１の表面を短時間の間加熱して前記アイストレイ１１の表面上の氷を少し溶かす。これにより、前記シャフト１４ａとピン１４ｂの回転時に前記アイストレイ１１内の氷が分離されやすくなる。

図２乃至図４を参照すると、前記アイスメーカー１０には前記アイスコンテナー２０に貯蔵された氷の量を測定するセンシングアーム１８が提供される。
前記センシングアーム１８は、未図示のコントローラの制御を受けて上下に移動しながら前記アイスコンテナー２０内の氷の量を測定する。例えば、センシングアーム１８は一定の周期で下降するが、もし、下降時に前記アイスコンテナー２０内に少量の氷が貯蔵されていれば、前記センシングアーム１８は多く下降し、逆に前記アイスコンテナー２０内に多量の氷が貯蔵されていれば、前記センシングアーム１８は前記氷にぶつかり、少く下降する。これにより、コントローラは前記センシングアーム１８の下降量に基づき前記アイスコンテナー２０内に貯蔵された氷の量を測定する。

一方、前記コンテナー２０は、図３及び図４に示すように、前記アイスメーカー１０の下側に配置され、前記アイスメーカー１０から落ちる氷を受けて貯蔵できるように開放された上部を有する。そして、前記アイスコンテナー２０の一面、例えば底面には、図３に示すように、氷を下側に排出できるように排出口２１が形成される。

一方、前記アイスコンテナー２０の内部には前記アイスコンテナー２０内に貯蔵された氷を前記排出口２１が形成された側に移動させる移送装置２２が提供される。前記移送装置２２は、図３に示すように、ねじ山の形状を有し、前記アイスコンテナー２０内を横切るように配置される。かかる移送装置２２はモータ２３に連結され、回転しながらアイスコンテナー２０内の氷を前記排出口２１が形成された側に移送する。

図３を参照すると、前記コンテナー２０の内部のうち、前記排出口２１が形成された側には前記移送装置２２によって移送された氷を細かく粉砕するクラッシャー３０が提供される。前記クラッシャー３０は、ハウジング３１、シャフト３２、サポーター３３、そして、ブレード３４を含めてなる。

前記ハウジング３１は、前記アイスコンテナー２０内の前記排出口２１上に配置され、一面、より詳細には前記移送装置２２と向き合う面が開放された形状を有する。
前記シャフト３２は、前記ハウジング３１内に水平に提供され、移送装置２２に連結されて共に回転する。このようなシャフト３２は、前記移送装置２２と分離された別途のボディで製作された後、前記移送装置２２に連結されえるし、図３に示すように、前記移送装置２２の端部から延長された形態で形成されることもある。

前記サポート３３は、図３に示すように、前記ハウジング３１内に前記シャフト３２を支持できるように提供される。即ち、前記シャフト３２は、前記サポーター３３を貫通するように設置されるので、前記シャフト３２は、前記ハウジング３１内の所定の位置で前記移送装置２２と共に回転する。

前記ブレード３４は前記シャフト３２に結合され、前記シャフト３２と共に回転しながら前記移送装置２２によって移送された氷を粉砕する。このようなブレード３４は少なくとも一つ以上提供され、多数個が提供される場合、図３に示すように、前記サポーター３３を中心に両側に各々設置されることが好ましい。

上記のように冷凍室２に前記アイスメーカー１０と、前記アイスコンテナー２０が提供されると、前記アイスメーカー１０で作られた多数個の片氷が前記アイスコンテナー２０に貯蔵される。これにより、ユーザーは氷をアイストレイから分離する必要なく、冷凍室２を開閉するドア２ａを開けて前記アイスコンテナー２０に貯蔵された片氷を取り出して使用することができるので、便利である。しかし、この場合、ドア２ａを開けなければならず、頻繁に開放するとエネルギーが浪費されるという問題を相変わらず抱えている。

従って、本発明による冷蔵庫には、図１に示してはいないが、前記冷凍室２を開閉するドア２ａにはアイスディスペンサーが提供されえる。ここで、前記アイスディスペンサーは前記ウォーターディスペンサー３とは別に提供されるもので、前記アイスメーカー１０で生産された後、前記アイスコンテナー２０に貯蔵された氷をユーザーに供給する。

このために、前記アイスコンテナー２０には適正量の氷を選択的に排出できるアイス排出器４０が提供されることが好ましい。このような前記アイス排出器４０は、図３に示すように、アクチュエーター４２とシャッター４１とを含めてなる。
前記シャッター４１は大略板状からなり、前記排出口２１を開閉するように設置される。そして、前記シャッター４１には、例えばレバー（図示せず）によって前記アクチュエーター４２が連結される。ここで、前記アクチュエーター４２としては、例えばソレノイドタイプのアクチュエーターが使用されえる。

上記のような構成を有するアイス排出器４０において、前記アクチュエーター４２は、前記コントローラの制御信号に従って作動し、前記シャッター４１は前記アクチュエーター４２の作動に従って前記排出口２１の開閉量を調整する。

一方、本発明で上記のように提供されるアイス排出器４０は、前記クラッシャー３０によって粉砕された氷、または前記アイスコンテナー２０に貯蔵された氷を選択的に排出できるように提供されることが好ましい。
このために、前記排出口２１は、図３に示すように、第１排出口２１ａと第２排出口２１ｂとを含めてなり、前記シャッター４１は前記第２排出口２１ｂを選択的に開閉するように設置されえる。ここで、前記第１排出口２１ａは、図３に示すように、前記クラッシャー３０の下側に配置され、前記第２排出口２１ｂは、前記クラッシャー３０の隣にある前記移送装置２２の端部の下側に配置される。

前記排出口２１と前記アイス排出口４０が上記の構造を有すると、前記アイス排出器４０は、粉砕された、または未粉砕の氷を選択的に排出できる。これを簡単に説明する。
仮に、ユーザーが粉砕された氷の供給を受けたい場合、前記シャッター４１は前記第２排出口２１ｂを閉鎖する。すると、前記アイスコンテナー２０に貯蔵された氷は前記移送装置２２によって全てクラッシャー３０に送られ、前記クラッシャー３０によって粉砕された氷は開放された前記第１排出口２１ａを介して排出される。

反面、ユーザーが未粉砕の氷の供給を受けたい場合、前記シャッター４１は前記第２排出口２１ｂを開放する。すると、前記アイスコンテナーに貯蔵された氷は前記移送装置２２によって前記クラッシャー３０に送られる前に前記第２排出口２１ｂを介して排出される。かくして、ユーザーは未粉砕の氷の供給を受けえる。

一方、本発明で粉砕された、または未粉砕の氷を選択的に供給しえる構造は上記のものに限られるわけではない。例えば、一つの排出口が提供され、一つのシャッターが前記排出口の開閉量を調節するように提供されることもある。
即ち、前記シャッターが前記排出口を少し開放する時は、前記氷が前記クラッシャー３０によって粉砕された後に排出され、前記シャッターが前記排出口を完全に開放する時には前記氷が未粉砕のまま排出されるように構成することもできる。

以下では上記のように構成された本発明による冷蔵庫の作用について説明する。

まず、センシングアーム１８の作動によって前記コントローラ（図示せず）が前記アイスコンテナー２０内の氷の量が足りないと判断すると、前記アイスメーカー１０の給水部１２には水が供給される。給水部１２に供給された水は再び前記アイストレイ１１の各リブ１１ａの間の空間に満たされた後、前記冷凍室２の冷気によって氷らせられる。したがって、前記アイストレイ１１では前記リブ１１ａによって一定の大きさを有した多片の氷が作られる。

所定の時間が経過して氷が製造されると、前記ヒータ１７が短時間の間加熱される。これにより、前記アイストレイ１１の表面の氷が少し溶け、各氷は前記アイストレイ１１から分離する。次いで、前記モーター１３が作動しながら前記シャフト１４ａとピン１４ｂが回転する。すると、前記ピン１４ｂが前記各リブ１１ａの間の氷を前記アイストレイ１１の円周方向に押し出し、ピン１４ｂによってアイストレイ１１から完全に分離された氷は、前記ストリップ１６上に落ちた後、アイスメーカー１０の下側に落ちる。前記アイスメーカー１０の下側に落ちた氷は前記アイスコンテナー２０内に収納される。

上記の過程を繰り返して前記アイスコンテナー２０内に一定量の氷が満たされると、前記センシングアーム１８によって氷の量が感知されるので、前記コントローラは氷の生産を中断する。勿論、センシングアーム１８によってまだ氷の量が足りないと判断されると、上記の過程を繰り返しながら続けて氷を生産した後、アイスコンテナー２０内に貯蔵する。

一方、アイスコンテナー２０に氷が満たされた状態でユーザーがドア２ａの外面に提供されたコントロールパネルを操作すると、ユーザーは前記アイスディスペンサーを介して粉砕された氷、または未粉砕の氷塊の供給を受けられる。以下ではその過程について説明する。

ユーザーがコントロールパネルを操作して粉砕された氷の供給を受けられる機能を選択すると、この際には、上記のように前記シャッター４１は、前記第２排出口２１ｂを閉鎖するか、前記排出口２１を少し開放させる。このような状態で、前記モータ２３が回転しながら前記アイスコンテナー２０に貯蔵された氷塊を前記クラッシャー３０に移動させる。すると、前記アイスコンテナー２０に貯蔵された氷は全て前記クラッシャー３０に移送される。これにより、前記クラッシャー３０で粉砕された氷は前記第１排出口２１ａを介して排出される。排出された氷はその後アイスディスペンサーを介してユーザーに供給される。

反面、ユーザーがコントロールパネルを操作して未粉砕の氷塊の供給を受ける機能を選択すると、前記シャッター４１は、前記第２排出口２１ｂを開放するか、前記排出口２１をほぼ全部開放させる。すると、前記移送装置２２によって前記クラッシャー３０側に移送される氷は、前記クラッシャー３０に到達する前に前記排出口２１を介して排出され、前記アイスディスペンサーを介してユーザーに供給される。

上記のように、本発明による冷蔵庫を用いると、ユーザーは粉砕された氷、または未粉砕の氷塊の供給を選択的に受けられる。しかし、このような長所にも拘わらず、前記図１乃至図４に基づいた本発明による冷蔵庫は次のような幾つかの短所を有する。

一、冷凍室を開閉するドアにアイスディスペンサーが提供されない場合、氷を取り出すためには前記ドアを開けなければならないので、不便であるばかりでなく、エネルギー浪費をもたらす。

二、冷凍室を開閉するドアにアイスディスペンサーが提供される場合、前記冷凍室及びアイスディスペンサーは冷蔵室１の下側に位置するので、ユーザーは腰を曲げなければならず、不便である。

三、ウォーター及びアイスディスペンサーがそれぞれ提供される場合、構造が非常に複雑で生産し難く、製作費が上昇するという問題がある。また、ユーザーがウォーター、又はアイスディスペンサーを区分して使用するようになっているので不便である。

したがって、本発明では、上記の実施形態の問題点を補完した構造の冷蔵庫を提供する。本発明による改善された構造の冷蔵庫において、ディスペンサーは、冷凍室の上側に配置された冷蔵室を開閉するドアに提供される。
これにより、ユーザーは前記ディスペンサーを非常に便利で容易に使える。また、上記のような構造を有すると、冷蔵室に提供された水槽に貯蔵された水の供給を前記ディスペンサーを介して受けられる。したがって、ユーザーは使用しやすい位置、つまり、ユーザーの腰、または胸に対応する位置に提供された一つのディスペンサーを介して氷や水の供給を受けられる。

図５乃至図７には本発明による改善された構造の冷蔵庫が示されており、以下ではこれらの図面を参照して、本発明による改善された冷蔵庫の構造について詳細に説明する。ここで、図５は本発明による改善された冷蔵庫を示す図面、図６は図５の冷蔵庫の第１実施形態を示す側断面図、図７は図５の冷蔵庫の第２実施形態を示す側断面図である。

まず、図５及び図６に基づいて第１実施形態について説明する。
図５及び図６に示すように、キャビネット５０の内部の上部には冷蔵室５２が提供され、キャビネット５０の内部の下部には冷凍室５１が提供される。ここで、前記冷蔵室５２と冷凍室５１は、図６に示すように、マリアン６４（ｍｕｌｌｉｏｎ）によって独立した空間に区画される。

図６を参照すると、前記冷凍室５１には蒸発器６５が提供される。そして、蒸発器６５と隣接してファン６６が提供される。これにより、前記蒸発器６５の周辺に発生した冷気は前記ファン６６によって前記冷凍室５１、または冷蔵室５２に供給される。一方、前記蒸発器６５は、前記冷凍室５１にのみ設置されるわけではなく、図示してはいないが、冷蔵室５２に提供されることもある。
また、多数個が備えられ、前記冷蔵室５２と冷凍室５１とにそれぞれ提供されることもある。しかし、図６では一つの蒸発器６５が前記冷凍室５１に提供された例が示されているので、以下ではこれに基づいて説明する。

一方、図５及び図６を参照すると、前記冷蔵室５２と冷凍室５１にはそれぞれこれらを開閉するドア５２ａ，５１ａが提供される。ここで、前記冷蔵室５２を開閉するドア５２ａにはケース６０と、ディスペンサー５５が提供され、前記ケース６０の内部にはアイスメーカー１０と、アイスコンテナー２０が提供される。
前記ケース６０は、図６に示すように、前記ドア５２ａに提供される。ここで、前記ケース６０は断熱材質からなり、前記冷蔵室５２と、前記キャビティ６１の間の熱交換を防止する役割を果たす。

このようなケース６０は、例えば、図６に示すように、ドア５２ａの上側に提供される。これは、前記ディスペンサー５５をユーザーが利用しやすい位置、つまり、平均身長を持ったユーザーの腰、又は胸の高さに合せるためである。即ち、前記ケース６０が高い位置に配置されると、前記ケース６０より低い位置に配置されるディスペンサー５５を配置できる適正の高さ（Ｈ）を確保しやすいからである。一方、前記適正の高さ（Ｈ）はユーザーの腰、または胸の高さに合せる外に、他の基準に従って設定されることもある。

前記ケース６０の内部にはキャビティ６１が提供され、前記アイスメーカー１０と、前記アイスコンテイナー２０は前記キャビティ６１に提供される。ここで、前記アイスメーカー１０と前記アイスコンテナー２０の構造は、前記図２乃至図４におけるものと大同小異であるので、その説明は省略する。但し、図６に示すように、前記アイスメーカー１０は前記キャビティ６１の上側に、そして、前記アイスコンテナー２０の下側に提供される。すると、前記アイスメーカー１０で作られた氷は下側に落下した後、前記アイスコンテナー２０に貯蔵されえる。

前記ディスペンサー５５は、図６に示すように、冷蔵室５２を開閉するドア５２ａに提供される。そして、前記ドア５２ａの内部には前記キャビティ６１と、前記ディスペンサー５５とを連通させるアイスシュート５４が提供される。
これにより、前記アイスコンテナー２０に貯蔵された氷は前記アイスシュート５４を経由した後、前記ディスペンサー５５を介してユーザーに供給される。

一方、図６を参照すると、前記キャビネット５０内には第１ダクト７０ａと、第２ダクト８０ａとが提供される。第１実施形態で前記第１ダクト７０ａと、第２ダクト８０ａとは別々形成され、互いに連通しない。以下では前記第１ダクト７０ａと、第２ダクト８０ａについてより具体的に説明する。

第１実施形態による冷蔵庫で、前記第１ダクト７０ａは、図６に示すように、前記蒸発器６５の周辺に生成された冷気を前記冷蔵室５２に供給するように提供される。このために、前記第１ダクト７０ａの一端は前記冷凍室５１に提供された前記蒸発器６５に隣接して配置され、前記第１ダクト７０ａの他端は前記冷蔵室５２に連通するように配置される。このような第１ダクト７０ａは、例えば、図６に示すように、前記冷蔵室５２の後壁に提供される。

一方、前記第１ダクト７０ａには前記第１ダクト７０ａの外周面を貫通する多数個のホール７１ａが提供される。したがって、前記第１ダクト７０ａを介して移動する冷気は前記ホール７１ａを介して前記冷蔵室５２の所々に供給される。

一方、前記ホール７１ａには、図６に示すように、ルバー７５が備えられえる。前記ルバー７５が提供されると、前記ホール７１ａを介して冷蔵室５２に排出される冷気の排出方向を制御できる。したがって、前記冷蔵室５２の所々に冷気を供給することができる。

一方、図６には示していないが、図７に示すように前記ホール７１ａにはダンパー７６が備えられることもある。前記ホール７１ａに前記ダンパー７６が提供されると、前記ホール７１ａを介して冷蔵室５２に供給される冷気の量を制御できる。また、前記冷気が前記ホール７１ａを介して前記冷蔵室５２に供給されることを防ぐことができる。

第１実施形態による冷蔵庫で、前記第２ダクト８０ａは、前記蒸発器６５の周辺に発生した冷気を前記キャビティ６１に供給するように提供される。このために、前記第２ダクト８０ａの一端部は、前記冷凍室５１に提供された蒸発器６５に隣接して配置され、前記第２ダクト８０ａの他端部は前記キャビティ６１と連通するように提供される。

ここで、前記第２ダクト８０ａは、前記ドア５２ａの開放時には前記ケース６０と分離され、前記キャビティ６１と連通しない。但し、前記第２ダクト８０ａは、前記ドア５２ａを閉めた時に前記キャビティ６１と連通する。したがって、図示してはいないが、前記ドア５２ａの閉鎖時に前記第２ダクト８０ａと前記ケース６０との連結部位にはガスケット（図示せず）が提供されることが好ましい。すると、外部への冷気の漏洩を効果的に防止できる。

上記のようにキャビネット５０内に提供される第２ダクト８０ａは、前記冷蔵室５２の内壁、より詳細には冷蔵室５２の左側、または右側の内壁に提供されえる。勿論、前記第２ダクト８０ａは、冷蔵室５２の左側、及び右側の内壁に共に提供されることもある。

前記第２ダクト８０ａは、冷気を前記キャビティ６１に供給する通路の役割を果たす。したがって、第２ダクト８０ａで発生する熱損失を最小化するためには、前記第２ダクト８０ａの長さが短くなければならない。したがって、前記第２ダクト８０ａは、図６に示すように、前記冷蔵室５２の側壁に傾斜した直線形態で提供されえる。

一方、図６を参照すると、前記蒸発器６５の第１及び第２ダクト７０ａ，８０ａの間にはダンパー６７が提供される。前記ダンパー６７は、前記蒸発器６５の周辺で生成され、前記第１ダクト７０ａと第２ダクト８０ａに供給される冷気の量を制御する役割を果たす。これにより、前記蒸発器６５の周辺に生成された冷気は前記第１ダクト７０ａ、または第２ダクト８０ａに選択的に供給されるか、両方に供給されることもある。勿論、前記冷気が第１及び第２ダクト７０ａ，８０ａの両方に供給されないこともある。上記のようにダンパー６７が提供される場合、前記冷蔵室５２と、前記キャビティ６１が互いに異なる温度を維持できるよう効果的に制御することができる。

一方、図７には本発明の第２実施形態による冷蔵庫を示す。第２実施形態による冷蔵庫の構造は、図６に示す第１実施形態によるものと類似しているが、第１ダクト７０ｂ及び第２ダクト８０ｂの設置位置、及びこれらの連結関係において相違点がある。以下では、前記第２実施形態による冷蔵庫で前記第１ダクト７０ｂ及び第２ダクト８０ｂの構造について説明する。

図７を参照すると、第２実施形態による冷蔵庫で、前記第１ダクト７０ｂと第２ダクト８０ｂとは互いに連通する。ここで、前記第１ダクト７０ｂは、その一端が前記蒸発器６５に隣接して配置され、他端は前記冷蔵室５２内に配置される。このような第１ダクト７０ｂは、図７に示すように、前記冷蔵室５２の後壁に提供されることが好ましい。そして、前記第１ダクト７０ｂの他端は前記冷蔵室５２の上側に配置されることが好ましい。

一方、前記第１ダクト７０ｂには多数個のホールが提供されえる。前記ホールは、第１ダクト７０ｂを介して流動する冷気を冷蔵室５２に供給するためのものである。そして、前記ホールには、図７に示すようにダンパー７６が提供されえる。前記ホールに前記ダンパー７６が提供される場合、前記ホールを介して前記冷蔵室５２に供給される冷気の量を制御できる。勿論、前記冷蔵室５２への冷気の供給を遮断することもできる。一方、図示してはいないが、前記ホールには、図６に示すようにルバーが提供されることもある。

前記第２ダクト８０ｂは、その一端が前記第１ダクト７０ｂの他端に連結され、他端は前記キャビティ６１と連通するように配置される。このような第２ダクト８０ｂは、図７に示すように、前記冷蔵室５２の天井に提供されることが好ましい。
前記第２ダクト８０ｂは、図６に基づいた第１実施形態と同様に、ドア５２ａの閉鎖時にのみ前記キャビティ６１と連通する。したがって、前記ドア５２ａの閉鎖時に前記第２ダクト８０ｂとケース６１との連結部位にはガスケット（図示せず）が提供されることが好ましい。

第２実施形態による冷蔵庫において、前記第１ダクト７０ｂと、前記蒸発器６５の間にはダンパー６７が提供されえる。前記ダンパー６７は、図７に示すように、前記蒸発器６５に隣接して提供され、前記蒸発器６５の近くで発生した後、前記第１ダクト７０ｂに供給される冷気の量を制御する役割を果たす。

一方、図示してはいないが、前記第１及び第２実施形態による冷蔵庫には、前記ディスペンサー５５と連通する水槽（図示せず）がさらに提供されえる。
前記水槽は前記冷蔵室５２に提供され、冷蔵室５２の冷気で冷却された水を前記ディスペンサー５５に供給する役割を果たす。前記水槽がさらに提供される場合、ユーザーは前記ディスペンサー５５を介して氷や水の供給を選択的に受けられる。

以下では、本発明の第１及び第２実施形態による冷蔵庫の作用について説明する。

まず、前記センシングアーム１８によって前記アイスコンテナー２０に氷が足りないと判断されると、前記アイストレイ１１に水が供給される。そして、前記蒸発器６５の付近に生成された冷気が前記キャビティ６１に供給される。
この際、第１実施形態の場合、冷気は前記第２ダクト８０ａを介してキャビティ６１に供給される。

そして、第２実施形態の場合、冷気は前記第１ダクト７０ｂと、第２ダクト８０１ｂを順次に経由してキャビティ６１に供給される。第２実施形態の場合、前記キャビティ６１に冷気が供給される時には前記ダンパー７６は、前記ホールを介して冷気が前記冷蔵室５２に供給されることを遮断したり、供給量を減少させる。

前記キャビティ６１に冷気が供給されると、前記アイスメーカー１０は氷を作り、作られた氷は前記アイスコンテナー２０に貯蔵される。そして、アイスコンテナー２０に貯蔵された氷は粉砕された、または未粉砕の状態で前記ディスペンサー５５を介してユーザーに供給される。このような一連の過程は上記のものと同一であるのでその詳細な説明は省略する。

一方、氷が溶けることを防止するために、前記キャビティ６１は、常に零下の温度を維持すべきである。したがって、制御部（図示せず）は、前記キャビティ６１の温度が既設定された温度の範囲を外れると、前記ダンパー６７を制御して冷気を前記キャビティ６１に供給する。

一方、前記冷蔵室５２の温度が既設定された温度の範囲を外れると、前記制御部は、前記ダンパー６７を制御して冷気を前記第１ダクト７０ａ，７０ｂに供給する。したがって、前記第１ダクト７０ａ，７０ｂに供給された冷気は、前記ホール７１ａを介して冷蔵室５２に供給される。

上記のように本発明による冷蔵庫は、制御部が前記ダンパー６７を制御することで前記冷蔵室５２とキャビティ６１の温度を効果的に制御できる。

本発明による冷蔵庫を示す図である。 図１の冷蔵庫に提供されるアイスメーカーを示す斜視図である。 図１の冷蔵庫に提供されるアイスメーカーとアイスコンテイナーを示す部分断面図である。 図１の冷蔵庫に提供されるアイスメーカーの作用を示す図である。 本発明による改善された冷蔵庫を示す図である。 図５の冷蔵庫の第１実施形態を示す側断面図である。 図５の冷蔵庫の第２実施形態を示す側断面図である。

符号の説明

１０…アイスメーカー
２０…アイスコンテナー
５０…キャビネット
５１…冷凍室
５２…冷蔵室
５５…ディスペンサー
６０…ケース
６１…キャビティ
７０ａ，７０ｂ…第１ダクト
８０ａ，８０ｂ…第２ダクト

Claims (4)

1. 冷凍室と、該冷凍室の上部に提供される冷蔵室を有するキャビネット；
   前記冷蔵室を開閉するドアの上部に提供され、内部にキャビティを有するケース；
   前記冷蔵室の後壁に提供され、前記冷凍室の後部に提供される蒸発器の周辺に生成された冷気を前記冷蔵室に供給する第１ダクト；
   前記キャビティに提供され、氷を生産するアイスメーカー；
   前記キャビティに提供され、氷を貯蔵するアイスコンテナー；
   前記冷蔵室の下部から上部まで、前記冷蔵室の側壁に傾斜した直線形状で提供され、前記蒸発器の周辺に生成された冷気を前記アイスメーカー及び前記アイスコンテナーに供給する第２ダクト；
   前記蒸発器に隣接して提供され、前記第１ダクト及び前記第２ダクトに供給される冷気の量を制御するダンパー；
   前記ドアに前記キャビティと連通して提供されるディスペンサーを含めてなるアイスメーカーを備え、
   前記第２ダクト及び前記第１ダクトは分離して提供され、
   前記第１ダクトは前記冷蔵室の後部内壁に提供され、前記第１ダクトの第１の端部は前記蒸発器に隣接し、前記第１ダクトの第２の端部は前記冷蔵室に連通しており、
   前記第２ダクトは前記冷蔵室の内壁に提供され、前記第２ダクトの第１の端部は前記蒸発器に隣接し、前記第２ダクトの第２の端部は前記キャビティに連通している、アイスメーカーが備えられた冷蔵庫。
2. 前記ケースは断熱材質からなることを特徴とする請求項１記載のアイスメーカーが備えられた冷蔵庫。
3. 前記第２ダクトは前記ドアを閉めた時に前記キャビティと連通することを特徴とする請求項１記載のアイスメーカーが備えられた冷蔵庫。
4. 前記第１ダクトは前記冷蔵室の処々に冷気を供給するように外周面に貫通する多数個のホールを含めてなる請求項１記載のアイスメーカーが備えられた冷蔵庫。

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