JP4593608B2 - ヌクレオシド化合物の製造方法 - Google Patents
ヌクレオシド化合物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4593608B2 JP4593608B2 JP2007272871A JP2007272871A JP4593608B2 JP 4593608 B2 JP4593608 B2 JP 4593608B2 JP 2007272871 A JP2007272871 A JP 2007272871A JP 2007272871 A JP2007272871 A JP 2007272871A JP 4593608 B2 JP4593608 B2 JP 4593608B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- salt
- phosphate
- added
- nucleobase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
プリンヌクレオシドホスホリラーゼとピリミジンヌクレオシドホスホリラーゼに大別される該酵素は、広く生物界に分布し、哺乳類、鳥類、魚類などの組織、酵母、細菌に存在する。この酵素反応は可逆的であり、逆反応を利用した各種ヌクレオシド化合物の合成が以前より知られている。
[1] 水性反応媒体中で、ヌクレオシドホスホリラーゼ活性の存在下に、ペントース−1−リン酸と、核酸塩基または核酸塩基アナログとを、リン酸イオンと難水溶性の塩を形成する金属カチオンの塩の存在下、pHを調整せずに反応させて、ヌクレオシド化合物を生成させるヌクレオシド化合物の製造方法であって、
前記金属カチオンがマグネシウムであり、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム及び塩基性炭酸マグネシウムから選択された少なくとも1種として前記水性反応媒体中に添加される
ことを特徴とする製造方法。
[2] 反応の際の水性反応媒体のpHが7.5から10.0の範囲であることを特徴とする上記[1]記載のヌクレオシド化合物の製造方法。
[3] 反応により得られた反応液をろ過して、反応液中の不溶性物質を除去し、ヌクレオシド化合物を含有するろ液を得る工程を有することを特徴とする上記[1]に記載のヌクレオシド化合物の製造方法。
生成したヌクレオシド化合物はすべて高速液体クロマトグラフィーにより定量した。分析条件は以下による。
カラム;YMC−Pack ODS−A312 150×6.0mmI.D.(YMC Co.,Ltd)
カラム温度;40℃
ポンプ流速;0.75ml/min
検出;UV260nm、
溶離液;10mMリン酸:アセトニトリル=95:5(V/V)
参考例1
2.5mMの2´−デオキシリボース1−リン酸ジ(モノシクロヘキシルアンモニウム)塩(SIGMA製)、2.5mMのアデニン(和光純薬製、特級)、12units/mlのプリンヌクレオシドホスホリラーゼ(フナコシ製)、10mMの塩化カルシウム(和光純薬、特級)、10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)から成る反応液1mlを30℃、24時間反応させた。反応終了後、白色の沈殿物が生成していた。反応液を希釈した後分析したところ、2.40mMのデオキシアデノシンが生成していた。その時の反応収率は96.0%であった。
塩化カルシウムを添加しないこと以外はすべて参考例1と同じ手順と条件で反応を行った。反応終了後、沈殿物は生成しなかった。反応液を希釈した後分析したところ、2.01mMのデオキシアデノシンが生成していた。その時の反応収率は80.4%であった。
塩化カルシウム濃度を2.5mMにする以外はすべて参考例1と同じ手順と条件で反応を行った。反応終了後、白色の沈殿物が生成していた。反応液を希釈した後分析したところ、2.27mMのデオキシアデノシンが生成していた。その時の反応収率は90.8%であった。
塩化カルシウムの代わりに塩化アルミニウムを添加する以外はすべて参考例1と同じ手順と条件で反応を行った。反応終了後、白色の沈殿物が生成していた。反応液を希釈した後分析したところ、2.31mMのデオキシアデノシンが生成していた。その時の反応収率は93.3%であった。
塩化カルシウムの代わりに塩化バリウムを添加する以外はすべて参考例1と同じ手順と条件で反応を行った。反応終了後、白色の沈殿物が生成していた。反応液を希釈した後分析したところ、2.31mMのデオキシアデノシンが生成していた。その時の反応収率は92.4%であった。
塩化バリウム濃度を2.5mMにする以外はすべて参考例4と同じ手順と条件で反応を行った。反応終了後、白色の沈殿物が生成していた。反応液を希釈した後分析したところ、2.27mMのデオキシアデノシンが生成していた。その時の反応収率は90.2%であった。
Journal of Biologcal Chemistry、Vol.184、pp449−459、1950記載の方法により2−デオキシリボース1−リン酸バリウム塩を調製した。2.5mMの2−デオキシリボース−1−リン酸バリウム塩、2.5mMのアデニン(和光純薬製、特級)、12units/mlのプリンヌクレオシドホスホリラーゼ(フナコシ製)、10mMの塩化カルシウム(和光純薬、特級)、10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)から成る反応液1mlを30℃、24時間反応させた。反応終了後、白色の沈殿物が生成していた。反応液を希釈した後分析したところ、2.40mMのデオキシアデノシンが生成していた。その時の反応収率は91.1%であった。
2.5mMの2−デオキシリボース−1−リン酸ジ(モノシクロヘキシルアンモニウム)塩(SIGMA製)、2.5mMのチミン(和光純薬製、特級)、12units/mlのチミジンホスホリラーゼ(SIGMA製)、10mMの硝酸カルシウム(和光純薬、特級)、10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)から成る反応液1mlを30℃、24時間反応させた。反応終了後、白色の沈殿物が生成していた。反応液を希釈した後分析したところ、2.28mMのチミジンが生成していた。その時の反応収率は91.2%であった。
硝酸カルシウムを添加しないこと以外はすべて参考例7と同じ手順と条件で反応を行った。反応終了後、沈殿物は生成しなかった。反応液を希釈した後分析したところ、1.88mMのチミジンが生成していた。その時の反応収率は75.2%であった。
2.5mMのリボース−1−リン酸シクロヘキシルアンモニウム塩(SIGMA製)、2.5mMの2,6−ジアミノプリン(アルドリッチ製)、12units/mlのプリンヌクレオシドホスホリラーゼ(フナコシ製)、10mMの塩化カルシウム(和光純薬、特級)、10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)から成る反応液1mlを30℃、24時間反応させた。反応終了後、白色の沈殿物が生成していた。反応液を希釈した後分析したところ、1.94mMの2,6−ジアミノプリンリボシドが生成していた。その時の反応収率は77.6%であった。
塩化カルシウムを添加しないこと以外はすべて参考例8と同じ手順と条件で反応を行った。反応終了後、沈殿物は生成しなかった。反応液を希釈した後分析したところ、1.54mMの2,6−ジアミノプリンリボシドが生成していた。その時の反応収率は61.6%であった。
大腸菌染色体DNAを次のようにして調製した。エシェリヒア・コリK−12/XL−10株(Stratagene社)を50mlのLB培地に接種し、37℃で一夜培養した後集菌し、リゾチーム1mg/mlを含む溶菌液で溶菌した。溶菌液をフェノール処理した後、通常の方法によりエタノール沈殿によりDNAを沈殿させた。生じたDNAの沈殿は、ガラス棒に巻き付けて回収した後、洗浄し、PCRに用いた。
配列番号1:
gtgaattcac aaaaaggata aaacaatggc
配列番号2:
tcgaagcttg cgaaacacaa ttactcttt
これらのプライマーの5'末端付近及び3'末端付近には、それぞれEcoRI及びHindIIIの制限酵素認識配列を有する。
酵素源の添加と同時に塩化カルシウムを添加し、参考例9と同様に反応を行った。結果を表2に示した。
緩衝液を添加しないで80mMのアデニンの反応を参考例9と同様に行った。結果を表3に示した。
100mMの2´−デオキシリボース1−リン酸ジ(モノシクロヘキシルアンモニウム)塩(SIGMA製)、10〜80mMのチミン(和光純薬製、特級)、100mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.0)、20units/mlのチミジンホスホリラーゼ(SIGMA製)からなる反応液1.0mlを50℃で20時間反応させた。反応開始8時間後に150mMとなるように塩化カルシウムを添加した。結果を表4に示した。
酵素源の添加と同時に塩化カルシウムを添加し、参考例10と同様に反応を行った。結果を表5に示した。
緩衝液を添加しないで80mMのチミンの反応を参考例10と同様に行った。結果を表6に示した。
200mMのチミン(和光純薬製、特級)、200mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.0)、20units/mlのチミジンホスホリラーゼ(SIGMA製)からなる反応液0.5mlを50℃に保温し、2´−デオキシリボース1−リン酸ジ(モノシクロヘキシルアンモニウム)塩(SIGMA製)の200mM溶液を酵素液添加後1時間おきに0.1mLづつ5回に分けて添加した。その結果、反応液は液状のままであった。
トリス塩酸緩衝液を存在させないで酵素源の添加と同時に200mMの2´−デオキシリボース1−リン酸ジ(モノシクロヘキシルアンモニウム)塩(SIGMA製)0.5mLを添加し、参考例11と同様に反応を行った。その結果、反応液は固化した。
200mMの2´−デオキシリボース1−リン酸ジ(モノシクロヘキシルアンモニウム)塩(SIGMA製)、200mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.0)、20units/mlのチミジンホスホリラーゼ(SIGMA製)、150mMの塩化カルシウムからなる反応液0.5mlを50℃に保温し、200mMのチミン(和光純薬製、特級)溶液を1時間おきに0.1mLづつ5回に分けて添加した。その結果、反応液は液状のままであった。
トリス塩酸緩衝液を存在させないで酵素源の添加と同時に200mMのチミン溶液0.5mLを添加し、参考例12と同様に反応を行った。その結果、反応液は固化した。
カラム:YMC−Pack ODS−A514 300×6.0mmI.D.(YMC Co.,Ltd)
カラム温度:40℃
ポンプ流速:1ml/min
検出波長:UV254nm、
溶離液:20mmolの酢酸アンモニウム水溶液(2700ml)にりん酸を加えpH3.5に調整し、メタノール(300ml)を加え、混合、脱気する。
内標準物質:ニコチン酸
参考例13
2−デオキシリボース1−リン酸ジ(アンモニウム)塩の合成
2−デオキシリボース1−リン酸ジ(モノシクロヘキシルアンモニウム)塩(1g、2.42mmol、SIGMA製)をメタノール(10g)に懸濁し、アンモニアガス(0.62g、36.5mmol)を吹き込み、50℃で2時間攪拌する。得られた反応マスを30℃でろ過後、メタノール(5g)で2回洗浄、乾燥し、所望の2'−デオキシリボース1−リン酸ジ(アンモニウム)塩(0.57g)を収率95%で得た。
1H-NMR (D2O, 270 MHz) d 5.56 (s, 1 H), 4.03 (m, 2 H), 3.52 (dd, J = 3.3,12.2 Hz, 1 H), 3.41 (dd, J = 5.3, 12.2 Hz, 1 H), 2.17 (m, 1 H) , 1.87 (d, J = 13.9 Hz, 1 H)、 MS (APCI) m/z 213 (M-H)
参考例14
2'−デオキシグアノシンの合成(1)
2−デオキシリボース1−リン酸ジ(モノシクロヘキシルアンモニウム)塩(3.22g、7.72mmol、SIGMA製)を水(47.1g)に溶解し、参考例9で得た酵素液(0.1ml)を加えた反応液に、4.02wt%の水酸化ナトリウム水溶液(16.45g、16.5mmol)にグアニン(1g、6.62mmol)を溶解した液を、50℃で1時間かけて滴下した。反応マスを同温で2時間反応後、反応マスをHPLCで分析した所、所望の2'−デオキシグアノシンを反応収率80%で得た。
2'−デオキシグアノシンの合成(2)
参考例13で合成した2−デオキシリボース1−リン酸ジ(アンモニウム)塩(2.0g、7.72mmol)を水(47.1g)に溶解し、参考例9で得た酵素液(0.1ml)を加えた反応液に、4.02wt%の水酸化ナトリウム水溶液(16.45g、16.5mmol)にグアニン(1g、6.62mmol)を溶解した液を、50℃で1時間かけて滴下した。反応マスを同温で2時間反応後、反応マスをHPLCで分析した所、所望の2'−デオキシグアノシンを反応収率81%で得た。
2'−デオキシグアノシンの合成(3)
参考例13で合成した2−デオキシリボース1−リン酸ジ(アンモニウム)塩(2.0g、7.72mmol)を水(47.1g)に溶解し、参考例9で得た酵素液(0.1ml)を加えた反応液に、5.6wt%の水酸化カリウム水溶液(16.5g、16.5mmol)にグアニン(1g、6.62mmol)を溶解した液を、50℃で1時間かけて滴下した。反応マスを同温で2時間反応後、反応マスをHPLCで分析した所、所望の2'−デオキシグアノシンを反応収率79%で得た。
2'−デオキシグアノシンの合成(4)
参考例13で合成した2−デオキシリボース1−リン酸ジ(アンモニウム)塩(2.0g、7.72mmol)を水(47.1g)に溶解し、参考例9で得た酵素液(0.1ml)を加えた反応液に、2.4wt%の水酸化リチウム水溶液(16.5g、16.5mmol)にグアニン(1g、6.62mmol)を溶解した液を、50℃で1時間かけて滴下した。反応マスを同温で2時間反応後、反応マスをHPLCで分析した所、所望の2'−デオキシグアノシンを反応収率96%で得た。
2'−デオキシアデノシンの合成
参考例13で合成した2−デオキシリボース1−リン酸ジ(アンモニウム)塩(2.0g、7.72mmol)を水(30g)に溶解し、参考例9で得た酵素液(0.05ml)を加えた反応液に、2.4wt%の水酸化リチウム水溶液(16.5g、16.5mmol)にアデニン(0.89g、6.62mmol)を溶解した液を、50℃で1時間かけて滴下した。反応マスを同温で2時間反応後、反応マスをHPLCで分析した所、所望の2'−デオキシアデノシンを反応収率98%で得た。
2´−デオキシアデノシンの合成
純水(13g)に2−デオキシリボース1−リン酸2アンモニウム塩(1.67g、6.7mmol)、アデニン(0.87g、6.4mmol)と水酸化マグネシウム(0.59g、10.1mmol)を加えた。該マスに、0.05mlの酵素液を加え、45℃、3時間攪拌下で反応させた。その時の反応収率は98%であった。得られた反応マスを70℃に加熱し、2´−デオキシアデノシンを溶解した後、反応で生成した不溶なリン酸マグネシウムを5Aろ紙を用いろ過、水(5g)で洗浄し、澄明な濾過液(18.2g)を反応マスから99%の収率で得た。この濾過速度は1000kg/m3/hrであり、濾過ケーキへの2´−デオキシアデノシンのロス率は1%であった。この様にして得られた濾過液を5℃で2時間晶析し、析出した結晶を濾過、水(5g)で洗浄、減圧乾燥し、所望の2´−デオキシアデノシン(1.6g)を収率93%で得た。
2´−デオキシアデノシンの合成
純水(13g)に2−デオキシリボース1−リン酸2アンモニウム塩(1.67g、6.7mmol)、アデニン(0.87g、6.4mmol)および0.05mlの酵素液を懸濁した液に、45℃で塩化カルシウム1水和物(1.48g)を溶かした水溶液(3.7g)および4%水酸化ナトリウム水溶液(20.1g)を同時に2時間かけて滴下する。滴下終了後、反応マスを同温で3時間反応させた。その時の反応収率は97%であった。得られた反応マスを70℃に加熱し、2´−デオキシアデノシンを溶解した後、反応で生成した不溶なリン酸カルシウムを5Aろ紙を用いろ過、水(5g)で洗浄し、澄明な濾過液(28.2g)を反応マスから85%の収率で得た。この濾過速度は50kg/m3/hrであり、濾過ケーキへの2´−デオキシアデノシンのロス率は15%であった。この様にして得られた濾過液を5℃で2時間晶析し、析出した結晶を濾過、水(5g)で洗浄、減圧乾燥し、所望の2´−デオキシアデノシン(1.3g)を収率75%で得た。
2´−デオキシアデノシンの合成
純水(13g)に2−デオキシリボース1−リン酸2アンモニウム塩(1.67g、6.7mmol)、アデニン(0.87g、6.4mmol)と水酸化マグネシウム(0.59g、10.1mmol)を加えた。該マスに、参考例9で得た酵素液(0.05ml)を加え、45℃、3時間攪拌下で反応させた。3時間後に反応マスをHPLCで分析した所、所望の2´−デオキシアデノシンを反応収率98%で得た。この時の反応中のpHは8〜10を示した。
2´−デオキシグアノシンの合成
純水(15g)に2−デオキシリボース1−リン酸2アンモニウム塩(1.67g、6.7mmol)、グアニン(0.92g、6.1mmol)と水酸化マグネシウム(0.59g、10.1mmol)を加えた。該マスに、参考例9で得た酵素液(0.2ml)を加え、50℃、6時間攪拌下で反応させた。6時間後に反応マスをHPLCで分析した所、所望の2´−デオキシグアノシンを反応収率98%で得た。この時の反応中のpHは8〜10を示した。
参考例19
2´−デオキシアデノシンの合成
純水(13g)に2−デオキシリボース1−リン酸2アンモニウム塩(1.67g、6.7mmol)、アデニン(0.87g、6.4mmol)と水酸化マグネシウム(0.59g、10.1mmol)を加えた。該マスに、参考例9で得た酵素液(0.05ml)を加え、酢酸でpHを8.5に調整しながら、45℃、3時間攪拌下で反応させた。3時間後に反応マスをHPLCで分析した所、所望の2´−デオキシアデノシンを反応収率98%で得た。
2´−デオキシアデノシンの合成
純水(13g)に2−デオキシリボース1−リン酸2アンモニウム塩(1.67g、6.7mmol)、アデニン(0.87g、6.4mmol)と塩化マグネシウム6水塩(2.05g、10.1mmol)を加えた。該マスに、参考例9で得た酵素液(0.05ml)を加え、45℃、3時間攪拌下で反応させた。3時間後に反応マスをHPLCで分析した所、所望の2´−デオキシアデノシンを反応収率65%で得た。この時の反応中のpHは6〜7.5を示した。
2´−デオキシグアノシンの合成
純水(15g)に2−デオキシリボース1−リン酸2アンモニウム塩(1.67g、6.7mmol)、グアニン(0.92g、6.1mmol)と塩化マグネシウム6水塩(2.05g、10.1mmol)を加えた。該マスに、参考例9で得た酵素液(0.2ml)を加え、50℃、3時間攪拌下で反応させた。3時間後に反応マスをHPLCで分析した所、所望の2´−デオキシグアノシンを反応収率65%で得た。この時の反応中のpHは6〜7.5を示した。
2´−デオキシアデノシンの合成
参考例19と同様に、反応pHを酢酸またはアンモニア、NaOHを用いpHを調整しながら反応を行なった時の収率を下記の表7に示す。結果からpHが7.5未満でも10.5以上でも収率が低下する事がわかる。
2´−デオキシアデノシンの合成
実施例2、比較例11の反応方法で、反応pHをアンモニアを用い9.0に調整しながら、加える純水の量を変化させた時の反応収率の変化を下記の表8に示す。この表から、塩化物の塩では、生成する塩化アンモニウムの影響で反応濃度を低くしなければ収率が向上できない事がわかる。
Claims (3)
- 水性反応媒体中で、ヌクレオシドホスホリラーゼ活性の存在下に、ペントース−1−リン酸と、核酸塩基または核酸塩基アナログとを、リン酸イオンと難水溶性の塩を形成する金属カチオンの塩の存在下、pHを調整せずに反応させて、ヌクレオシド化合物を生成させるヌクレオシド化合物の製造方法であって、
前記金属カチオンがマグネシウムであり、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム及び塩基性炭酸マグネシウムから選択された少なくとも1種として前記水性反応媒体中に添加される
ことを特徴とする製造方法。 - 反応の際の水性反応媒体のpHが7.5から10.0の範囲であることを特徴とする請求項1記載のヌクレオシド化合物の製造方法。
- 反応により得られた反応液をろ過して、反応液中の不溶性物質を除去し、ヌクレオシド化合物を含有するろ液を得る工程を有することを特徴とする請求項1に記載のヌクレオシド化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007272871A JP4593608B2 (ja) | 2000-11-06 | 2007-10-19 | ヌクレオシド化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000337715 | 2000-11-06 | ||
JP2000380576 | 2000-12-14 | ||
JP2001082857 | 2001-03-22 | ||
JP2007272871A JP4593608B2 (ja) | 2000-11-06 | 2007-10-19 | ヌクレオシド化合物の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001341090A Division JP4047574B2 (ja) | 2000-11-06 | 2001-11-06 | ヌクレオシド化合物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008029358A JP2008029358A (ja) | 2008-02-14 |
JP4593608B2 true JP4593608B2 (ja) | 2010-12-08 |
Family
ID=39119401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007272871A Expired - Lifetime JP4593608B2 (ja) | 2000-11-06 | 2007-10-19 | ヌクレオシド化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4593608B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59213397A (ja) * | 1983-05-20 | 1984-12-03 | Yamasa Shoyu Co Ltd | デオキシウリジン誘導体の製造法 |
JPS61233696A (ja) * | 1985-04-08 | 1986-10-17 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 7−ヒドロキシグアニン誘導体及びその製造方法並びにそれを有効成分とする抗腫瘍剤 |
JPS62253393A (ja) * | 1986-01-21 | 1987-11-05 | Yamasa Shoyu Co Ltd | リボヌクレオシドの製造法 |
WO2000070074A1 (fr) * | 1999-05-13 | 2000-11-23 | Mitsui Chemicals, Incorporated | Procede de production de compose nucleosidique |
JP2001026599A (ja) * | 1999-05-13 | 2001-01-30 | Mitsui Chemicals Inc | ヌクレオシド化合物の製造方法 |
-
2007
- 2007-10-19 JP JP2007272871A patent/JP4593608B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59213397A (ja) * | 1983-05-20 | 1984-12-03 | Yamasa Shoyu Co Ltd | デオキシウリジン誘導体の製造法 |
JPS61233696A (ja) * | 1985-04-08 | 1986-10-17 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 7−ヒドロキシグアニン誘導体及びその製造方法並びにそれを有効成分とする抗腫瘍剤 |
JPS62253393A (ja) * | 1986-01-21 | 1987-11-05 | Yamasa Shoyu Co Ltd | リボヌクレオシドの製造法 |
WO2000070074A1 (fr) * | 1999-05-13 | 2000-11-23 | Mitsui Chemicals, Incorporated | Procede de production de compose nucleosidique |
JP2001026599A (ja) * | 1999-05-13 | 2001-01-30 | Mitsui Chemicals Inc | ヌクレオシド化合物の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008029358A (ja) | 2008-02-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005314382A (ja) | アジド化アミノ糖ヌクレオチド及びその応用 | |
KR100476294B1 (ko) | 시토신 뉴클레오사이드 화합물의 제조 방법 | |
EP1179598B1 (en) | Process for producing nucleoside compound | |
EP1178051B1 (en) | Process for selectively producing 1-phosphorylated sugar derivative anomer and process for producing nucleoside | |
JP4047574B2 (ja) | ヌクレオシド化合物の製造方法 | |
WO2002031176A1 (fr) | Procédé permettant la production de nucléosides | |
JP2003310293A (ja) | ヌクレオシド化合物の製造法 | |
JP4593608B2 (ja) | ヌクレオシド化合物の製造方法 | |
KR100468979B1 (ko) | 뉴클레오시드 화합물의 제조 방법 | |
JP4469460B2 (ja) | ヌクレオシド化合物の製造方法 | |
JP5140242B2 (ja) | Cmp−n−アセチルノイラミン酸の製造法 | |
JP4441313B2 (ja) | 2’−デオキシ−5−パーフルオロアルキルウリジンの製造法 | |
JP2004313002A (ja) | ヌクレオシドの製造方法 | |
JP2004024086A (ja) | シトシンヌクレオシド化合物の製造法 | |
JP3766040B2 (ja) | シトシンヌクレオシド化合物の製造方法 | |
JP2003055392A (ja) | 1−リン酸化糖の製造法並びにヌクレオシドの製造法 | |
JP2002205996A (ja) | 1−リン酸化糖誘導体のアノマーの選択的な製造法並びにヌクレオシドの製造法 | |
JP2004041073A (ja) | ヌクレオシド誘導体の製造法 | |
JP2002191392A (ja) | ヌクレオシド誘導体の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100816 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100901 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100915 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4593608 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |