JP4592206B2 - 電気部品供給装置および電気部品供給システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的小形の電気部品(電子部品を含む)をプリント配線板等の回路基材に装着する電気部品装着装置等に、電気部品を供給する電気部品供給装置およびその電気部品供給装置を含む電気部品供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気部品供給装置の一種に、複数のフィーダと、テーブルと、テーブル移動装置とを備えたものがある。フィーダの各々は、一種類ずつの電気部品を多数収容し、それら電気部品を順次供給部に送る。テーブルは複数個のフィーダを前記供給部が一直線または一曲線(例えば、円弧)上に並ぶ状態で支持し、テーブル移動装置はそのテーブルを上記一直線または一曲線に沿って移動させる。その結果、テーブル上の複数のフィーダの各供給部が選択的に部品供給位置に位置決めされる。
【0003】
この種の電気部品供給装置は、例えば、電気部品をプリント配線板等の回路基板に装着する電気部品装着装置に電気部品を供給する目的で使用される。例えば、ほぼ垂直な旋回中心線のまわりに複数の保持ヘッドが旋回させられ、電気部品供給装置の供給部から電気部品を受け取り、回路基板の所定の位置に装着するタイプの部品装着装置への電気部品供給装置として好適なのである。回路基板は、基板位置決め装置により所定の位置に位置決めされる。基板位置決め装置は、回路基板を支持し、その回路基板の表面に平行な平面内において互に直交する2方向に移動させ、上記平面内の任意の位置に位置決めする。複数の保持ヘッドを旋回中心線のまわりに旋回させるためには、例えば、一定角度ずつ間欠回転する回転盤の回転中心線を中心とする一円周上に、複数の保持ヘッドを等角度間隔に保持させればよい。また、共通の回動中心線まわりに回動可能な複数の回動部材の各々に部品保持ヘッドを保持させ、各回動部材を互に独立に回動させるとともに、予め定められた複数の停止位置で停止させてもよい。いずれにしても、複数の保持ヘッドが、一旋回軌跡上を旋回しつつ、複数の停止位置の一つにおいて部品供給装置から電気部品を受け取る一方、別の停止位置において、回路基材に電気部品を装着するというように、装着に必要な動作を複数の保持ヘッドが並行して行うことができるため、能率よく電気部品を回路基板に装着することができる。
【0004】
この種の電気部品供給装置において、複数のフィーダの一つにおいて供給すべき電気部品が無くなるか、無くなりそうになった場合には、そのフィーダに電気部品を補給するか、あるいはそのフィーダを新しい電気部品を収容したフィーダと交換することが必要となる。しかし、電気部品の供給中はフィーダがテーブルと共に移動させられているため、それらの作業を行うことができない。そして、テーブルを停止させれば、電気部品装着装置も停止させることが必要であり、装着作業の能率低下の一因となる。そこで、テーブルを2つ設けて交互に作動させ、休止中のテーブルに対して、フィーダへの電気部品の補給やフィーダの交換を行うことが従来から行われている。また、組み立てるべき電気回路が変わった場合にもフィーダの交換が必要になる。電気回路が変われば装着すべき電気部品の種類が変わるため、フィーダの載せ変えが必要になるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】
しかしながら、上記フィーダへの電気部品の補給やフィーダの交換に多くの時間がかかる場合があり、その作業が終了しないうちに、テーブルを交替させる必要が生じることがある。それまで電気部品を供給していたテーブルにおいていずれかのフィーダの電気部品が無くなり、あるいは予定枚数の電気回路の組立てが終了して、そのテーブルを別のテーブルと交替させることが必要になることがあるのである。その場合には、部品装着装置の作動を停止させざるを得ず、装着作業の能率が低下し、また、高価な電気部品装着システムの稼働率が低下してしまう。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景とし、装着作業の能率低下やシステムの稼働率低下を招くことなくフィーダの交換を行うことができるようにすることを課題としてなされたものであり、本発明によって、下記各態様の電気部品供給装置および電気部品供給システムが得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能なのである。
なお、下記の項の中には、特許請求の範囲の補正によって、特許請求の範囲に記載の発明でも、その下位概念の発明でもなくなったものも存在するが、特許請求の範囲に記載の発明を理解する上で有用な記載を含んでいるため、そのまま残すこととする。
【0007】
(1)それぞれ一種類の電気部品を多数収容し、それら電気部品を順次供給部に送るフィーダと、
それらフィーダを複数個、前記供給部が一線上に並ぶ状態で支持するパレットと、
そのパレットを着脱可能に支持し、前記一線に平行な方向に移動可能なテーブルと、
そのテーブルを前記一線に平行な方向に移動させ、前記複数のフィーダの一つずつを選択的に部品供給位置に位置決めするテーブル移動装置と
を含むことを特徴とする電気部品供給装置。
このように、複数のフィーダをパレットを介してテーブルに搭載するようにすれば、少なくとも、フィーダの交換や電気部品の補給に長時間を要する場合には、パレットごとフィーダをテーブルから外し、そのパレット上のフィーダに対する作業を機外において行うことが可能となる。したがって、次に必要になる少なくとも1群のフィーダをパレットに搭載したものを予め準備しておけば、テーブルが部品供給領域から退避領域へ退避してきたとき、そのテーブル上のフィーダ群をパレットごと取り外し、予め準備しておいたフィーダ群をパレットごとテーブルに搭載することができる。このパレットの交換は、フィーダの交換作業等に比較すれば、ごく短い時間で行うことができるため、部品装着装置を停止させることが必要になることはなくなる。予め準備しておくフィーダ群およびパレットを多くすれば、一層部品装着装置を停止させる必要がなくなる。また、人手が十分ある昼間に、多くのフィーダ群をパレット上に搭載しておけば、人手の少ない夜間にも支障なく装着作業を行うことが可能となる。
(2)前記パレットが、前記複数のフィーダの各々を位置決めする複数のフィーダ位置決め装置と、フィーダの各々をパレットに固定するフィーダ固定装置とを備えた(1) 項に記載の電気部品供給装置。
パレットにフィーダ位置決め装置とフィーダ固定装置とを設けておけば、フィーダをパレットに対して着脱する作業を容易に行うことができる。
(3)前記テーブルが前記パレットを位置決めするパレット位置決め装置を備えた(1) 項または(2) 項に記載の電気部品供給装置。
テーブルにパレット位置決め装置を設けておけば、テーブルへのパレットの搭載作業が容易となる。
(4)前記テーブルが前記パレットをテーブルに固定するパレット固定装置を備えた(1) 項ないし(3) 項のいずれかに記載の電気部品供給装置。
フィーダを搭載したパレットは相当の重量となるのが普通であるため、パレット位置決め装置によりテーブル上に位置決めするのみで、パレットがテーブル上で移動する恐れがなくなることが多い。しかし、固定装置により固定することが必要になる場合もあり、また、パレット固定装置を設ける方がパレットがテーブル上で安定する。
(5)前記テーブルが、
前記パレットを下方から支持するパレット支持面と、
前記パレットに設けられた被案内部を案内する案内部材と、
その案内部材を前記被案内部を支持する上昇位置と、被案内部から離間する下降位置との間で昇降させる昇降装置と
を備えた(1) 項ないし(4) 項のいずれか一つに記載の電気部品供給装置。
複数のフィーダを搭載したパレットは相当な重量、例えば、1000N(約100kgf )にもなり、人力でテーブルに搭載し、あるいはテーブルから降ろすことが困難である場合が多い。本態様によれば、常にはパレットがパレット支持面に支持されて安定しており、テーブルから取り外す必要が生じた場合には、容易に移動させることができる。昇降装置により案内部材を上昇させてパレットの被案内部を支持させれば、パレットを安定して適正な方向に移動させることができるのであり、さらに、次項におけるように、被案内部と案内部材との一方に、複数の回転体を一直線に沿って並んだ状態で設ければ、回転体の回転によりパレットと案内部材との間の摩擦抵抗が低減させられるため、パレットを移動させることが一層容易となる。
(6)前記被案内部と前記案内部材との一方に、複数の回転体が一直線に沿って並んだ状態で設けられた(5) 項の記載の電気部品供給装置。
(7)前記被案内部と前記案内部材とが2対、前記一線に平行な方向に互に隔たって、かつ、前記一線と交差する方向に延びる姿勢で設けられた(5) 項ないし(6) 項に記載の電気部品供給装置。
例えば、案内部材に、比較的長い複数のローラを回転可能に設ければ、被案内部と案内部材とは1対設ければよいが、本項の態様で2対設ければ、パレットを特に安定した状態で移動させることができる。
(8)前記テーブルが、
前記パレットを回転体を介さないで支持する第一支持部と、
前記パレットを回転体を介して支持する第二支持部と、
それら第一支持部と第二支持部とを交替させて、選択的に前記パレットを支持する状態とする支持部交替装置と
を備えた(1) 項ないし(4) 項のいずれかに記載の電気部品供給装置。
前記 (6)項に記載の態様は本態様の一例である。 (6)項の態様においては、テーブルのパレット支持面を形成している部分が第一支持部、案内部材が第二支持部、昇降装置が支持部交替装置に当たるのである。しかし、勿論、 (6)項の態様に限定されるわけではない。例えば、回転体を備えた第二支持部が固定で、回転体を備えない第一支持部が昇降装置により昇降させられるようにしてもよく、両支持部が共に移動して、交替するようにしてもよい。
(9)(1) 項ないし(8) 項のいずれかに記載の電気部品供給装置と、
前記テーブルから外された前記パレットを搬送するパレット搬送台車と
を含む電気部品供給システム。
パレット搬送台車を設ければ、パレットをテーブルから離れた位置に容易に移動させることができる。
(10)前記パレットを支持する作業台を含み、前記パレット搬送台車が、前記テーブルと作業台との間でパレットを搬送するものである(9) 項に記載の電気部品供給システム。
(11)前記パレット搬送台車が、
前記パレットを回転体を介さないで支持する第一支持部と、
前記パレットを回転体を介して支持する第二支持部と、
それら第一支持部と第二支持部とを交替させて、選択的に前記パレットを支持する状態とする支持部交替装置と
を備えた(9) 項または(10)項に記載の電気部品供給装置。
本態様によれば、パレット搬送台車に対するパレットの積み,降ろしが容易となる。
(21)それぞれ一種類の電気部品を多数収容し、それら電気部品を順次供給部に送るフィーダと、
それらフィーダを複数個、前記供給部が一線上に並ぶ状態で支持するとともに被支持面を有するパレットと、
そのパレットの被支持面を支持するテーブルと
を含み、そのテーブルが、
前記パレットの被支持面を回転体を介さないで支持する第一支持部と、
前記パレットの被支持面を回転体を介して支持する第二支持部と、
それら第一支持部と第二支持部とを交替させて、選択的に前記パレットを支持する状態とする支持部交替装置と
を含むことを特徴とする電気部品供給装置。
(22)前記パレットが前記被支持面に2つの位置決め穴を有し、前記第一支持部がそれら位置決め穴の各々に嵌合して前記パレットを前記第一支持部に対して位置決めする2つの位置決めピンを有し、前記支持部交替装置が、前記第二支持部を昇降させることによって前記第一支持部と前記第二支持部との交替を行わせるとともに、前記パレットを、前記位置決めピンが前記位置決め穴と嵌合する下降位置と、前記位置決めピンが前記位置決め穴から離脱する上昇位置との間で昇降させる昇降装置を兼ねる(21)項に記載の電気部品供給装置。
(23)前記パレットが前記被支持面に、互いに前記一線に平行な方向に隔たり、それぞれ前記一線と交差する方向に延びる2つの被案内部を有する一方、前記第二支持部が、それら2つの被案内部をそれぞれ案内する2つの案内部材を有し、それら被案内部と案内部材との一方に前記回転体が複数ずつ設けられた(21)項または(22)項に記載の電気部品供給装置。
(24)前記被案内部の各々が、前記パレットの前記被支持面に形成された係合溝を含み、前記回転体が前記案内部材の各々に回転可能に保持され、前記係合溝と係合する複数のローラを含む(23)項に記載の電気部品供給装置。
(25)さらに、前記パレットを前記テーブルにクランプするためのクランプ装置を含み、そのクランプ装置が、テーブルに固定されたクランプシリンダと、そのクランプシリンダにより、パレットに係合してそのパレットを前記テーブルに押し付けるクランプ位置とパレットから離間する解除位置とに移動させられるクランパとを含む(21)項ないし(24)項のいずれかに記載の電気部品供給装置。
(26)(21)項ないし(25)項のいずれかに記載の電気部品供給装置と、
前記テーブルから外された前記パレットを搬送するパレット搬送台車と
を含み、そのパレット搬送台車が、
前記パレットを回転体を介さないで支持する第三支持部と、
前記パレットを回転体を介して支持する第四支持部と、
それら第三支持部と第四支持部とを交替させて、選択的に前記パレットを支持する状態とする前記支持部交替装置とは別の支持部交替装置と
を含むことを特徴とする電気部品供給システム。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、第一発明の一実施形態である電子部品供給装置を備えた電子部品供給システムの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1において10は電気部品供給装置である。電気部品供給装置10は複数のフィーダ12を備え、電気部品装着装置14に電気部品を供給する。電気部品装着装置14は、電気部品供給装置10から電気部品を取り出して、プリント配線板位置決め支持装置16により位置決め支持されたプリント配線板18に装着する。
【0009】
電気部品供給装置10において、複数のフィーダ12は、それぞれ一種類の電気部品を多数収容しており、パレット20上に、各供給部が一線上に並ぶ状態で着脱可能に支持されている。パレット20はテーブル22に着脱可能に支持され、テーブル22がテーブル移動用サーボモータ23を駆動源とするテーブル移動装置24によって、上記一線に平行な方向に移動させられることにより、複数のフィーダ12に一つずつが選択的に部品供給位置に位置決めされて電気部品を電気部品装着装置14に供給する。
【0010】
前記一線、すなわち複数のフィーダ12の供給部が並ぶ方向をX軸方向とする。プリント配線板位置決め支持装置16は、XYテーブルを備え、プリント配線板18を、X軸方向と、水平面内においてX軸方向に直角なY軸方向との成分を有する方向に移動させ、プリント配線板18の部品装着箇所を部品装着位置に位置決めする。
【0011】
電気部品装着装置14は、一軸線、本実施形態においては、垂直軸線まわりに回転可能に支持された回転体の一種である間欠回転体たるインデックステーブル32を備えている。インデックステーブル32には、複数組の部品装着ヘッド34が設けられている。これら部品装着ヘッド34は、インデックステーブル32の回転軸線を中心とする一円周上に等角度間隔に設けられている。駆動源たるインデックス用サーボモータ38の回転が図示しないカム装置によりインデックステーブル32の間欠回転に変換されることにより、インデックステーブル32が部品装着ヘッド34の配設角度間隔に等しい角度ずつ間欠回転させられ、複数の部品装着ヘッド34が部品吸着位置,部品装着位置等、複数の作業位置に順次、停止させられる。複数の部品装着ヘッド34はそれぞれ、負圧により電気部品を吸着する吸着ノズルを備えており、インデックステーブル32の回転により、インデックステーブル32の回転軸線まわりに旋回させられるとともに、インデックステーブル32上において部品吸着位置と部品装着位置とに昇降させられる。
【0012】
フィーダ12により供給される電気部品は、図2に示すようにテープ化電気部品40とされている。テープ化電気部品40においては、キャリヤテープ42とカバーテープ44とによって図示しない電気部品がテーピングされている。キャリヤテープ42には、その長手方向に沿って複数の部品収容凹部が等間隔で形成され、各部品収容凹部にそれぞれ電気部品が1個ずつ収容されている。カバーテープ44はキャリヤテープ42の上面に貼り付けられ、それにより部品収容凹部の開口が塞がれ、電気部品の飛出しが防止されている。また、本実施形態では、テープ化電気部品40はテープ化電気部品保持装置たるリール46(図1参照)に巻き付けられて保持されている。
【0013】
図3に概念的に示すように、本実施形態のフィーダ12は、本体部50,リール46を保持するリール保持部52,供給部54を備えている。本体部50は、図2に示すように、製造の都合上、複数の部材が互いに一体的に固定されて成り、概して細長い板状を成す第一部材56と、厚さの薄い板状の第二部材58とを含んでいる。第二部材58は、図2においては第一部材56の手前に固定され、これら第一部材56と第二部材58とは、互いに固定された後は一体の本体部50として機能する。
【0014】
リール保持部52には、テープ化電気部品40が巻き付けられたリール46が回転可能にセットされる。テープ化電気部品40はリール46から引き出され、本体部50に設けられた上向きで水平なテープ支持面上に載せられて、幅方向の全体において下方から支持され、図2に示す第一送り装置60により一方向へ、本実施形態においては、X軸方向と直交し、フィーダ12の本体部50の長手方向であるY軸方向に一定ピッチずつ、フィーダ12の電気部品装着装置14側に設けられた供給部54に向かって送られる。
また、テープ化電気部品40の供給部近傍に位置する部分には、カバー61が被せられている。カバー61には図示は省略するが、電気部品を取り出すための開口が設けられており、後述する駆動レバー82の回動に基づいて、テープ化電気部品40の送り,送りの準備と同期して前進,後退させられる。
さらに、テープ化電気部品40のカバーテープ44は、テープ化電気部品40の送り方向において供給部54より上流側においてキャリヤテープ42から剥がされ、カバー61の上記開口より上流側に設けられたスリットからカバー61の外へ引き出され、固定ローラ62,64,可動ローラ66に巻き掛けられた後、第二送り装置68の駆動ギヤ70と従動ギヤ72との間に挟まれ、収容箱74へ送られる。
【0015】
上記第一送り装置60,第二送り装置68,収容箱74等はフィーダ12の本体部50に設けられており、第一送り装置60および第二送り装置68は、前記インデックス用サーボモータ38を駆動源とする駆動力が被駆動部材たる入力バー80に入力されることにより作動させられる。すなわち、インデックス用サーボモータ38の回転が、図示しないカム,カムフォロワ等により構成される運動変換機構により昇降部材81の昇降運動に変換され、昇降部材81の昇降により、フィーダ12の本体部50の第二部材58に取り付けられた入力バー80が昇降させられることにより、第一および第二送り装置60,68が作動させられるのである。
【0016】
入力バー80が昇降部材81により押し下げられれば、入力バー80に連結された駆動レバー82が付勢装置84の付勢力に抗して回動させられ、第一送り装置60においては、回動部材86が逆方向(図2においては時計方向)に回動させられてラチェット爪88がラチェットホイール90の歯を乗り越え、テープ化電気部品40を送る送りの準備がなされるとともに、カバー61が後退させられ、供給部54に位置決めされた電気部品の上方空間が開放される。
【0017】
また、第二送り装置68においては、回動板92が一方向(図2においては反時計方向であって正方向とする)へ回動させられ、ラチェット爪94が、ラチェット歯96と噛み合った状態を保って回動板92と共に移動し、ラチェットホイール98を回動板92と共に回転させる。それにより駆動ギヤ70が回転させられ、カバーテープ44が送られる。このとき、カバー61の後退により、カバーテープ44のキャリヤテープ42からの剥がし位置と固定ローラ62との間の距離が、ほぼテープ化電気部品40の1ピッチ分短くなるが、張力付与レバー100がスプリング102の付勢により回動させられて可動ローラ66が固定ローラ62,64から遠ざかり、カバーテープ44の剥がし位置と固定ローラ62との間の距離が短くなった分のカバーテープ44が、可動ローラ66と固定ローラ62,64との間に蓄えられるとともに、スプリング102の付勢によりカバーテープ44に付与される張力によってカバーテープ44がキャリヤテープ42から剥がされる。
【0018】
カバー61は、テープ化電気部品40の送り量と等しい距離、すなわちテープ化電気部品40における電気部品の収容間隔と等しい距離、後退させられ、カバーテープ44がキャリヤテープ42から、テープ化電気部品40の送りの1ピッチ分剥がされるのであるが、カバー61の1ピッチ分の後退に伴って、カバーテープ44のほぼ二つ折りにされている部分が1ピッチ分の長さ固定ローラ62に向かって繰り出されると考えることができるのであり、テープ化電気部品40の2ピッチ分の長さのカバーテープ44が固定ローラ62に向かって繰り出されることとなる。そのうち1ピッチ分は上記可動ローラ60の移動により吸収されるため、残る1ピッチ分、すなわち新たに剥がされた分が第二送り装置68により送られる。
【0019】
逆に、昇降部材81が上昇すれば、入力バー80と共に駆動レバー82が付勢装置84の付勢力により回動させられ、第一送り装置60においては、回動部材86が正方向(図2においては反時計方向)に回動させられ、ラチェット爪88がラチェットホイール90に噛み合ったままの状態で移動させられ、ラチェットホイール90が回動部材86と共に回転させられて、カバーテープ44が剥がされたテープ化電気部品40を1ピッチずつ送り、供給部54において電気部品を1個ずつ供給する。
また、第二送り装置68においては、回動板92が逆方向(図2においては時計方向)へ回動させられ、ラチェット爪94が回動板92と共に移動しつつラチェット歯96を乗り越え、ラチェットホイール98を回転させず、カバーテープ44を送る準備がなされる。
【0020】
収容箱74は容器状を成し、フィーダ12の本体部50の第二部材58に着脱可能に固定されている。第二送り装置68の駆動ギヤ70と従動ギヤ72との噛合い部から収容箱74側へ送り出されたカバーテープ44はスクレーパ110,112の傾斜によって収容箱74内へ案内される。本実施形態においては、収容箱74は透明材料、例えば透明な合成樹脂によって作られており、外から収容箱74内を見ることができ、カバーテープ44の溜まり具合を見ることができる。
【0021】
図3に概念的に示すように、本実施形態のパレット20は複数のフィーダ12を着脱可能に支持するフィーダ支持部118と前記テーブル22に着脱可能に支持される被支持部120とを備えている。各フィーダ12は本体部50の第一部材56において、パレット20のフィーダ支持部118に、供給部54が前記一線(X軸線)上に並ぶ状態で取り付けられる。以下、フィーダ12のパレット20への取付けについて説明する。なお、説明の都合上、フィーダ12の長手方向を前後方向と称し、厚さ方向を左右方向あるいは幅方向と称する。前後方向は、テープ化電気部品40の送り方向でもある。
【0022】
図4ないし図6に示すように、フィーダ12の本体部50の下面には、本体部50の幅に等しい幅を有する板状の嵌合体180が固定されている。嵌合体180のフィーダ12の前後方向に隔たった2個所にはそれぞれ、第一位置決め突部182,183が突設されている。これら第一位置決め突部182,183は断面形状が矩形の突条であり、図5に示すように幅は嵌合体180の幅より狭く、嵌合体180の幅方向の中央部に突設されている。
【0023】
嵌合体180の前端部上面には、上方に向かうほど後方に傾斜するフィーダ側傾斜面184が形成されている。また、嵌合体180の後部には、第二位置決め突部188が設けられている。第二位置決め突部188は、第一位置決め突部183と同じ幅を有する板状を成し、嵌合体180から下方へ、すなわちフィーダ12とは反対側へ直角に延び出させられている。第二位置決め突部188の突出方向の中間部には、図6に示すように、後面に開口し、フィーダ12の幅方向に平行な中心線を有する部分円筒面状の係合面192が形成されている。また、第二位置決め突部188の突出端部には、図4に示すように、突出端に向かうほど前方へ傾斜する案内面190が形成されている。
【0024】
パレット20のフィーダ支持部118の上面には、第一および第二のフィーダ位置決め板200,201がY軸方向に平行に延びて固定されている。これら第一および第二のフィーダ位置決め板200,201には、それぞれY軸方向に延びる複数の第一位置決め溝202,203がフィーダ12の取付間隔に等しいピッチで形成されている。第一位置決め溝202,203は、第一位置決め突部182,183の幅より極く僅かに広い幅を有するとともに、深さが第一位置決め突部182,183の突出長さより大きくされており、第一および第二のフィーダ位置決め板200,201の上面がフィーダ12を支持する支持面204,205を構成している。
【0025】
パレット20のフィーダ支持部118の前面(電子部品装着装置14側の面)の上端部には、ストッパ板210が固定されている。ストッパ板210は、パレット20のX軸方向の長さにほぼ等しい長さの板状を成し、長手方向に平行な一方の側面の下部において長手方向に隔たった3個所にはそれぞれ、係合突部212が突設されている。ストッパ板210は、係合突部212が位置決め板200の下面に係合させられた状態で位置決め板200に固定されている。
【0026】
ストッパ板210の上端部は第一フィーダ位置決め板200より上方へ突出させられており、その突出部には位置決め板200の上方へ延び出す突条が設けられ、その突条の下面は、上方に向かうに従ってフィーダ12の後方へ向かう向きに傾斜させられ、前記フィーダ側傾斜面184に対応したパレット側傾斜面214とされている。
【0027】
パレット20のフィーダ支持部118の後面の支持面205より下側の部分には、第一および第二フィーダ位置決め板200,201とは別の第三フィーダ位置決め板220が固定されている。図5に示すように、この第三フィーダ位置決め板220の上部には、複数の第二位置決め溝222がフィーダ12の取付間隔と等しいピッチで形成されている。第二位置決め溝222は、前記第二位置決め突部188の幅より極く僅かに広い幅を有し、第三フィーダ位置決め板220を厚さ方向(Y軸方向)に延びており、第二位置決め溝222を画定する隔壁224の上端部にはそれぞれ、上に向かうに従って隔壁224間の間隔が広くなる一対の案内面226が形成されている。
【0028】
第三フィーダ位置決め板220の後面には、図4に示すように、第二位置決め溝222の幅と等しい幅を有し、上下方向に延びる嵌合溝228が形成されている。さらに、第三フィーダ位置決め板220の下端部に長手方向に延びる係合溝230が形成されている。
【0029】
嵌合溝228内にはそれぞれ、係合レバー234が移動可能に嵌合されている。係合レバー234は、嵌合溝228の幅よりやや狭い幅を有し、嵌合溝228に嵌合される嵌合部236と、嵌合部236の幅より広く、フィーダ12の取付ピッチより小さい幅の幅広部238とを有し、長手方向の中間部より下側の部分に長手方向に延びる長穴240が形成されるとともに、下端部には係合突起242が突設されている。
【0030】
嵌合溝228には、図4に示すようにねじ部材244が立設されており、係合レバー234は長穴240においてねじ部材144に嵌合されるとともに、ねじ部材244の大径の頭部246との間に配設された付勢手段の一種である弾性部材としてのコイルスプリング248により付勢され、嵌合部236が嵌合溝228に嵌合されるとともに、係合突起242が係合溝230に係合させられている。それにより、係合レバー234のX軸方向および上下方向の位置ずれが防止されている。
係合レバー234の上端部には、図4に示すように、ローラ252がX軸方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。ローラ252は、図6に示すように、曲率半径が前記第二位置決め突部188に形成された係合面192より小さくされている。
【0031】
フィーダ12をパレット20に取り付ける場合には、フィーダ12の前部を下げ、後部を上げた状態で、嵌合体180の前側の第一位置決め突部182の前端部を第一位置決め溝202に嵌合し、フィーダ側傾斜面184が取付台側傾斜面214に接触するまでフィーダ12を前進させる。
図4に二点鎖線で示すように、フィーダ側傾斜面184がパレット側傾斜面214に接触した状態でフィーダ12を支持面205上へ降ろす。第一位置決め突部182は矩形を成し、その前端部が第一位置決め溝202に嵌合されることにより、フィーダ12が左右方向に位置決めされており、フィーダ12を支持面205上へ降ろせば、後側の第一位置決め突部183が第一位置決め溝203に嵌合される。
【0032】
また、このとき、第二位置決め突部188の案内面190が係合レバー234のローラ252に接触し、斜面の効果により、係合レバー234をコイルスプリング248の付勢力に抗してローラ252が第二位置決め突部188から離れる向きに回動させつつ、第二位置決め突部188が係合レバー234とパレット20との間に進入する。
フィーダ側傾斜面184がパレット側傾斜面214に接触させられるとともに、一対の第一位置決め突部182,183がそれぞれ第一位置決め溝202,203に嵌合され、フィーダ12が支持面204,205上に載置された状態では、第二位置決め突部188の案内面190が形成された部分が第二位置決め溝222に嵌合するとともに、ローラ252が第二位置決め突部188に設けられた係合面192に係合し、第二位置決め突部188に係合レバー234を介してコイルスプリング248の付勢力が加えられる。
【0033】
係合面192は部分円筒面状を成すため、係合レバー234は、第二位置決め突部188の進入により、一旦、パレット20から離れる向きに回動した後、係合面192がローラ252と対向する位置に至ったとき、第二位置決め突部188側へ回動させられてローラ252が係合面192に係合する。そのため、節度感があり、作業者にフィーダ12がパレット20に取り付けられたことがわかる。
【0034】
コイルスプリング248の付勢力によりフィーダ側傾斜面184がパレット側傾斜面214に押し付けられ、傾斜面の作用によりフィーダ12の前部が支持面204に押し付けられる。それと同時に、係合面192が支持面204より下方に位置することにより、フィーダ12には、フィーダ側傾斜面184とパレット側傾斜面214との接触位置を中心とし、その接触位置と、ローラ252と係合面192との係合位置との間の、上下方向(支持面204,205に直角な方向)における距離を腕の長さとする回転モーメントが生じ、この回転モーメントによって、嵌合体180のカートリッジ側傾斜面184が形成された前部とは反対の後部が支持面205に押し付けられる。
【0035】
また、係合面192が部分円筒面とされるとともに、曲率半径が係合面192の方が大きくされており、ローラ252は係合面192の後方ほど下方へ傾斜させられた部分に係合してフィーダ12に下向きの力を加え、嵌合体180の後部を支持面205に押し付ける。結局、フィーダ12は前部と後部との両方においてパレット20に積極的に押し付けられ、支持面204,205からの浮上がりが良好に防止される。
係合レバー234,コイルスプリング248,第二位置決め突部188がフィーダ12をパレット20に押し付けるフィーダ押圧装置を構成し、フィーダ側傾斜面184,パレット側傾斜面214と共に、フィーダ12をパレット20にクランプするクランプ装置を構成している。そして、これらフィーダ押圧装置とクランプ装置とがフィーダ12をパレット20に固定するフィーダ固定装置を構成しているのである。
【0036】
また、フィーダ12は、第一位置決め突部182,183が第一位置決め溝202,203に嵌合させられるとともに、第二位置決め突部188が第二位置決め溝222に嵌合されることにより、上下方向に隔たった2個所において左右方向の移動を阻止されることとなる。そのため、フィーダ12の本体部50の幅が比較的狭いにもかかわらず、フィーダ12がパレット20から正確に垂直に立ち上がった姿勢を維持し、かつ、複数のフィーダ12のうちの1つを部品供給位置へ移動させるためにパレット20が移動させられるとき、慣性によりフィーダ12を横に倒す回転モーメントが作用しても実際に横に倒れることが良好に防止される。したがって、フィーダ12の供給部54のX軸方向の位置ずれが小さくて済み、精度良く電気部品を供給することができる。
本実施形態においては、第一位置決め突部182,183と第二位置決め溝202,203および第二位置決め突部188と第二位置決め溝222とがフィーダ位置決め装置を構成しているのである。
【0037】
図7に示すように、テーブル22のパレット20の被支持部120に対向する面であるテーブル22の上面は、パレット20の被支持部120を下方から支持するパレット支持面310とされている。
パレット20の被支持部72には、パレット20の幅方向(X軸方向)に隔たった二隅に一対の位置決め穴312が形成されている(図には一方のみ示す)。位置決め穴312はパレット20を厚さ方向に貫通する貫通穴であり、各位置決め穴312にはそれぞれ、テーブル22のパレット支持面310の各位置決め穴312に対応する位置に立設された位置決めピン314が嵌合されるようになっている。位置決めピン314の外径は位置決め穴312の内径よりわずかに小さくされており、2隅の位置決め穴312にそれぞれ位置決めピン314が嵌合されることにより、パレット20がテーブル22に位置決めされる。本実施形態においては、位置決め穴312と位置決めピン314とがパレット20をテーブル20に位置決めするパレット位置決め装置を構成しているのである。
【0038】
テーブル22のパレット支持面310にはまた、図9に示すように、テーブル22の長手方向(Y軸方向)に隔たった複数箇所、本実施形態においては2か所にクランプ装置320が設けられている(図9には1か所のみ示す)。クランプ装置320は、テーブル22を厚さ方向に貫通するシリンダ保持穴322に移動不能に保持されたクランプシリンダたるエアシリンダ324と、そのエアシリンダ324のピストンロッド326のエアシリンダ324からの突出端部に固定されたクランパ328と、エアシリンダ324を間に挟んでパレット20の端部とは反対側に設けられた支持ブロック330とを備えている。支持ブロック330の高さはパレット20の被支持部120の厚さと同じとされている。また、エアシリンダ324は図示しないエア源に接続されている。
【0039】
パレット支持面310にパレット20が搭載されて各位置決め穴312にそれぞれ位置決めピン314が嵌合された状態で、各クランプ装置320のエアシリンダ324が作動させられてクランパ328がパレット支持面310に向かって下降させられ、クランパ328のパレット当接面332がパレット20の端部に当接させられてパレット20を押圧することにより、パレット20がテーブル22のパレット支持面310に押し付けられて固定される。このとき、クランパ328のパレット当接面332のうち、ピストンロッド326を間に挟んでパレット20とは反対側の部分は、支持ブロック330のクランパ当接面334に当接して支持ブロック330を押圧するため、クランパ328が片持ち状態になってクランプシリンダ324にこじりが発生することが良好に回避される。
本実施形態においては、クランプ装置320がパレット20をテーブル22に固定するパレット固定装置を構成しているのである。
【0040】
パレット20の被支持部120の、テーブル22のパレット支持面310に対向する被支持面340には、被案内部材342が固定されている。被案内部材342は断面形状がコの字形を成しており、図7,図8に示すように、パレット支持面310に向かって開口し、被案内部材342の長手方向に延びる係合溝344を備えている。
一方、テーブル22のパレット支持面310には、ガイドレール350が設けられている。ガイドレール350には、回転体たるローラ352が複数個、ガイドレール350の長手方向である一直線に沿って並んだ状態で設けられている。複数のローラ352は被案内部材342の係合溝344に係合可能とされており、各ローラ352が係合溝344に係合した状態でガイドレール350が被案内部材342をその長手方向に案内するようになっている。本実施形態においては、ガイドレール350が案内部材を、被案内部材342がパレット20の被案内部を構成しているのである。
【0041】
本実施形態においては、ガイドレール350と被案内部材342とが二対、複数のフィーダ12の各供給部54が並ぶ方向である前記一線に平行な方向、すなわちX軸方向に互いに隔たって、かつ、前記一線と交差する方向、すなわちテープ化電気部品40の送り方向であるY軸方向に延びる姿勢で設けられている。
【0042】
ガイドレール350は昇降シリンダ356のピストンロッド358の先端に固定されている。テーブル22のパレット支持面310には、テーブル22を厚さ方向に貫通する長穴360が形成されており、横断面形状がU字形のブラケット362が嵌合されている。ブラケット362の開口端部にはフランジ364が形成されており、フランジ364の端面と貫通穴の肩面とが当接することによりブラケット362がテーブル22に固定されている。また、前記位置決めピン314はブラケット362のフランジ364に形成された貫通穴366に圧入され、ブラケット362を介してテーブル22に立設されている。
【0043】
ブラケット362の底面368はパレット20の被支持面440に対向する平面とされており、ここに前記昇降シリンダ356がフランジ357において固定されている。昇降シリンダ356は本実施形態においてはエアシリンダであり、図示しないエア源に接続されている。昇降シリンダ356の作動によりそのピストンロッド358が、昇降シリンダ356の上部に形成されたシリンダガイド372の中心部を軸方向に貫通するガイド穴364に案内されて、突出あるいは後退させられることにより、ガイドレール350が、被案内部材342を支持する上昇位置と被案内部材342から離間する下降位置との間で昇降させられる。本実施形態においては、昇降シリンダ356が昇降装置を構成しているのである。
【0044】
昇降シリンダ356のピストンロッド358がシリンダガイド372から突出してガイドレール350が被案内部材342に向かって上昇し、ローラ352が係合溝344に係合して被案内部材342を支持する上昇位置に位置させられた状態では、パレット20の被支持面340はテーブル22のパレット支持面310から離間させられる。一方、ピストンロッド358がシリンダガイド372内へ後退させられてガイドレール350が下降させられれば、パレット20の被支持面340がテーブル22のパレット支持面310に当接し、パレット支持面310がパレット20を支持する状態となり、ガイドレール350のローラ352が被案内部材342から離間させられる。
本実施形態においては、テーブル22のパレット支持面310がローラ352を介さないで直接パレット20の被支持面340を支持する第一支持部を、ガイドレール350がローラ352を介してパレット20を支持する第二支持部を構成しており、昇降シリンダ356がそれら第一支持部と第二支持部とを交替させて、選択的にパレット20を支持する状態とする支持部交替装置を構成しているのである。
【0045】
パレット20が第二支持部たるガイドレール350に支持された状態では、各位置決めピン314がパレット20の位置決め穴314から離脱させられ、パレット20がガイドレール350の長手方向、すなわち前記一線と交差する方向であるY軸方向に移動可能とされる。位置決めピン314の高さがガイドレール350の上昇位置よりも低くされているのである。
本実施形態においては、昇降シリンダ356,ガイドレール350,ローラ352およびパレット20の被案内部材342により、パレット移動装置が構成されている。
【0046】
本実施形態の電気部品供給装置10および電気部品装着装置14は、図1に示す制御装置376により制御される。制御装置376はコンピュータを主体として構成され、前記テーブル移動用サーボモータ23,インデックス用サーボモータ38等を制御する。サーボモータ23,38は電動モータの一種であり、回転角度の精度の良い制御が可能なモータである。
【0047】
図10に示すように、本実施形態においては、電気部品供給装置10のテーブル22は2台設けられており、それらテーブル22から離れた位置に、複数の作業台380(図には2台示す)が設けられている。
また、作業台380とテーブル22との間には、それらの間を往復するパレット搬送台車384が設けられている。パレット搬送台車(以下、単に台車という)384は、テーブル22から外されたパレット20を作業台380へ搬送し、別のパレット20を作業台380からテーブル22へ搬送する。本実施形態においては、図11に示すように、台車384は4つの車輪386を備えた基台388,基台388から上方へ延び出す支柱390および支柱390に支持されたパレット支持台392を備えている。パレット支持台392の上面の中央部には、周囲よりわずかに凹んだ凹部が形成されており、ここがパレット20の被支持面340を支持するパレット支持面394とされている。
【0048】
また、パレット支持台392および各作業台380には、図示は省略するが、パレット移動装置たる昇降シリンダ,ガイドレール,ローラ等が設けられている。これらの装置は、テーブル22に設けられた装置と同様のものであるため詳細な説明は省略する。
【0049】
また、台車384のパレット支持台392には、台車384の進行方向前部に、台車384の幅方向であるX軸方向に隔たって一対の係合部材396が設けられている。一方、テーブル22および作業台380には、図示は省略するが、一対の係合部材396が係合可能な被係合部が設けられている。係合部材396が被係合部に係合した状態では、台車384のテーブル22あるいは作業台380に対する相対移動が防止されるとともに、テーブル22あるいは作業台380のガイドレール350と台車384のガイドレールとがそれらの長手方向であるY軸方向の一直線上に位置させられるようになっている。
【0050】
なお、本実施形態においては、台車384の支持台392の支持面394は、パレット20の被支持面340をローラを介さないで支持する第一支持部とされている。また、図示しないガイドレールがパレット20をローラを介して支持する第二支持部とされ、昇降シリンダがそれら第一支持部と第二支持部とを交替させて、選択的にパレット20を支持する状態とする支持部交替装置とされている。
本実施形態においては、前記電気部品供給装置10と作業台380および台車384とにより電気部品供給システムが構成されているのである。
【0051】
以上のように構成された電気部品供給装置10および電気部品供給システムにおいては、2台のテーブル22に搭載された各パレット20にそれぞれフィーダ12が複数個、供給部54が前記一線上に並ぶ状態で支持され、各フィーダ12においては、カバーテープ44が剥がされた電気部品が供給部54に位置し、前進位置に位置するカバー61により覆われた状態で、電気部品の取出しに備えて待機させられる。
【0052】
キャリヤテープ42から剥がされたカバーテープ44は、収容箱74に収容されるが、本実施形態において各フィーダ12には、パレット20に取り付けられる前にテープ化電気部品40がセットされる。テープ化電気部品40はリール46から引き出されてフィーダ12のリール保持部52のテープ支持面上に載せられ、供給部近傍においてカバー61が被せられるとともに、カバーテープ44がキャリヤテープ42から剥がされてカバー61の外へ引き出され、固定ローラ62,64,可動ローラ66に巻き掛けられた後、駆動ギヤ70と従動ギヤ72との間に挟まれ、先端部が収容箱74内に入れられる。
【0053】
これら2台のテーブル22のうち、一方のテーブル22は退避領域に位置させられ、もう一方のテーブル22が部品供給領域に移動させられて、複数フィーダ12のうちの一つが部品供給位置に位置決めされる。そして、電気部品装着装置14のインデックステーブル32が間欠回転させられ、複数の部品装着ヘッド34が順次、部品吸着位置,部品装着位置等へ移動させられ、部品供給位置に位置するフィーダ12のテープ化電気部品40から電気部品を受け取ってプリント配線板18の部品装着箇所に装着する。部品供給位置に位置するフィーダ12において供給すべき電気部品が無くなるか、無くなりそうになった場合には、テーブル移動装置24によりテーブル22が前記一線たるX軸方向に移動させられ、複数のフィーダ12のうち隣接する別のフィーダ12が部品供給位置に位置決めされる。
【0054】
本実施形態においては、上記インデックステーブル32の間欠回転,吸着ノズル50の昇降,テーブル22の移動,テープ化電気部品40の送り,カバー61の移動およびカバーテープ44の送り,電気部品のプリント配線板18への装着等は、インデックス用サーボモータ38を駆動源とする種々の装置の作動により行われ、カム装置等により機械的に精度良く連動させられて行われる。なお、電気部品のプリント配線板18への装着は、本発明とは直接関係がないため、説明を省略する。
【0055】
一方のテーブル22に搭載されたパレット20上の複数のフィーダ12のすべてにおいて、供給すべき電気部品が無くなりそうになったことが図示しないセンサ等により検知されれば、そのパレット20が搭載されたテーブル22が部品供給領域から退避領域へ移動させられるとともに、次に必要な複数のフィーダ12が取り付けられたパレット20が搭載されたもう一方のテーブル22が、退避領域から部品供給領域へ移動させられて電気部品の供給が続けられる。
その間に、作業者は、退避領域へ移動させられたテーブル22から、電気部品が不足状態となった複数のフィーダ12が取り付けられたパレット20を取り外し、必要なテープ化電気部品40を保持した複数のフィーダ12が取り付けられたパレット20をテーブル22へ取り付けるパレット交換作業を行う。
【0056】
まず、作業者が台車384を退避領域にあるテーブル22の近傍へ移動させ、一対の係合部材396をテーブル22の被係合部に係合させて台車384をテーブル22の所定の位置に当接,位置決めした後、テーブル22に設けられている図示しないエア源のスイッチを入れてクランプ装置320のエアシリンダ324を作動させ、クランパ328によるパレット20のクランプを解除する。
次に、テーブル22と台車384のパレット支持台392の各昇降シリンダ356のエア源のスイッチを入れてガイドレール350を上昇させる。テーブル22においては、ローラ352がパレット20の係合溝344に係合してパレット20が第二支持部たるガイドレール350に支持された状態となる。また、それぞれの位置決めピン314が各位置決め穴312から離脱させられる。テーブル22と台車384とは、係合部材396の係合により両者のガイドレール350が一直線上につながった状態となっているため、作業者がパレット20をテーブル22から台車384へ向かって押せば、ガイドレール350に案内されつつパレット20が台車384のパレット支持台392へ速やかに移動させられる。
【0057】
パレット20がパレット支持台392のガイドレール350により支持され、各位置決めピン314がそれぞれ位置決め穴312に嵌合可能となるようにパレット20がパレット支持台392上に位置させられた後、作業者がテーブル22とパレット支持台392の各昇降シリンダ356のエア源のスイッチを切れば、両者のガイドレール350が下降させられ、パレット支持台392においてはガイドレール350がパレット20の被案内部材342から離間してパレット20が台車384の第一支持部たる支持面394に支持される。また、位置決めピン314がそれぞれの位置決め穴312に嵌合される。
【0058】
その後、作業者が台車384のクランプ装置のエア源のスイッチを入れれば、パレット支持台392上のパレット20がクランプされ、パレット20が台車384に位置決め,固定される。この状態で台車384の係合部材396をテーブル22の被係合部から離脱させ、パレット20が搭載された台車384を空の作業台380へ搬送する。そして、作業台380の被係合部に台車384の係合部材396を係合させ、今度は台車384から作業台380へパレット20を移動させる。
次に、別の作業台384上に既に載置されている、必要なテープ化電気部品40を保持した複数のフィーダ12が取り付けられたパレット20を台車384へ移載し、台車384のパレット支持台392に位置決め,固定する。そして、再び台車384を搬送して、退避領域にあるテーブル22に新しいパレット20を搭載する。これらの作業は前記作業と同様なので詳細な説明は省略する。
【0059】
新しいパレット20をテーブル22に搭載した後、作業者は、前記空の作業台384に載置されたパレット20において、フィーダ12の交換作業を行い、次に必要なテープ化電気部品40を備えた複数のフィーダ12をパレット20に取り付ける。本実施形態においては、パレット20のフィーダ支持部118に複数のフィーダ位置決め装置とフィーダ固定装置とが設けられているため、複数のフィーダ12をパレット20に対して着脱する作業を容易に行うことができる。
【0060】
なお、フィーダ12そのものを交換せずに、フィーダ12のリール保持部52に保持されたリール46の交換を行うことも可能であり、フィーダ12もリール46も交換することなく、テープ化電気部品40のスプライシングを行うこともできる。これらの作業は、隣接するフィーダ12に妨げられることなく行うことができるため、フィーダ12をパレット20から取り外す必要がなく、フィーダ12のパレット20に対する取外し、取付け作業が不要となる。そのため、さらに作業時間が短くて済み、テープ化電気部品40が補充された複数のフィーダ12を備えたパレット20を速やかに用意することができる。
【0061】
なお、収容箱74にカバーテープ44が一杯に収容されたならば、作業者により収容箱74からカバーテープ44が取り出される。収容箱74は透明な合成樹脂によって作られており、作業者は収容箱74の外からカバーテープ44の溜まり具合を見ることができ、満杯であればカバーテープ44を収容箱74から取り出す。作業者は、収容箱74からカバーテープ44の大半を取り出し、駆動ギヤ70と従動ギヤ72とに噛み込まれた部分より収容箱74内に位置する部分においてカバーテープ44を切る。それにより収容箱74は空になり、新たにカバーテープ44を収容することができる。切断により新たにカバーテープ44の先端となった部分は、収容箱74内に残っていて、駆動ギヤ70,従動ギヤ72に噛み込まれており、電気部品の供給が再開されれば、再び、カバーテープ44は送られて収容箱74に収容される。
【0062】
このカバーテープ44の取出し作業は、従来のように、カバーテープをリールに巻き取り、リールがカバーテープで一杯になった場合に、再び空のリールがカバーテープを巻き取ることができるようにする作業に比較して短時間で行うことができる。また、カバーテープ44を取り出して切断する作業も、隣接するフィーダ12に妨げられることなく行うことができるため、フィーダ12のテーブル22に対する取外し、取付け作業が不要となり、作業時間が短くて済み、部品供給停止時間が短く、スプライシング技術の効果を有効に享受し得る。
【0063】
上記のように、本実施形態においては、テーブル22のパレット支持面310に複数のフィーダ12をパレット20を介して搭載するようになっているため、パレット20ごと複数のフィーダ12をテーブル22から外し、そのパレット20上の複数のフィーダ12に対する作業を作業台384、すなわち電気部品装着装置14の外において行うことができるとともに、予め準備しておいた複数のフィーダ12をパレット20ごとテーブル22に搭載することができる。このパレット20の交換は、複数のフィーダ12の交換作業等に比較すれば、ごく短い時間で行うことができるため、フィーダ12の交換や電気部品の補給に長時間を要する場合にも、電気部品装着装置14を停止させる必要がなく、装着作業の能率低下や電気部品装着システムの稼働率の低下を良好に回避することができる。
なお、予め準備しておくフィーダ12およびパレット20を多くすれば、一層電気部品装着装置14を停止させる必要がなくなり、また、人手が十分ある昼間に、多くのフィーダ12をパレット20上に搭載しておけば、人手の少ない夜間にも支障なく装着作業を行うことが可能となり、生産効率が向上する。
【0064】
また、複数のフィーダ12を搭載したパレット20は相当な重量となり、人力でテーブル22に搭載し、あるいはテーブル22から降ろすことが困難である場合が多いが、本実施形態によれば、常にはパレット20がテーブル22のパレット支持面310に支持されて安定しており、テーブル22への取付け,取外しをする必要が生じた場合には、容易に移動させることができる。本実施形態においては、昇降装置たる昇降シリンダ356によりガイドレール350を上昇させてパレット20の被案内部材342を支持させるため、パレット20を安定して適正な方向に移動させることができるのであり、さらに、本実施形態においては、ガイドレール350に複数のローラ352が一直線に沿って並んだ状態で設けられているため、ローラ352の回転によりパレット20とガイドレール350との間の摩擦抵抗が低減させられ、一層容易にパレット20を移動させることができるのである。
【0065】
なお、本実施形態においては、ガイドレール350に複数のローラ352が設けられていたが、被案内部材342側に複数のローラを設けてガイドレール350に支持させるようにすることも可能である。また、ローラ以外の回転体を設けることもできる。
【0066】
また、本実施形態においては、案内部材たるガイドレール350と被案内部たる被案内部材342とが二対設けられていたためパレット20を特に安定した状態で移動させることができる。しかし、案内部材に、比較的長い複数のローラを回転可能に設ければ、被案内部と案内部材とを1対のみ設けることも可能である。
【0067】
また、本実施形態においては、テーブル22のパレット支持面310を形成している部分が第一支持部、回転体たるローラ352を備えた案内部材たるガイドレール350が第二支持部、昇降装置たる昇降シリンダ356が支持部交替装置とされていたが、その他にも、例えば、ローラ352を備えたガイドレール350が固定で、ローラ352を備えないパレット支持面310が昇降シリンダ356により昇降させられるようにしてもよく、第一支持部と第二支持部とが共に移動して、交替するようにしてもよい。
【0068】
さらに、本実施形態においては、パレット搬送台車384が設けられることにより、パレット20を電気部品供給装置10から離れた位置に容易に移動させることができる。しかも、上記のようにテーブル22,台車384,作業台380にそれぞれパレット位置決め装置およびパレット固定装置が設けられているので、パレット20がそれぞれの支持面上で安定し、作業をより安全に行うことができる。
しかも、台車384および作業台380にも回転体を有するパレット移動装置が設けられることにより、台車384および作業台380に対するパレット20の積み,降ろしが容易となる。
さらに、本実施形態においては、台車384の、パレット支持台392のパレット支持面394が第一支持部、案内部材たるガイドレールが第二支持部、昇降装置たる昇降シリンダが支持部後退装置とされていたが、同様に、回転体を備えた第二支持部が固定で、回転体を備えない第一支持部が昇降装置により昇降させられるようにしてもよく、両支持部が共に移動して、交替するようにしてもよい。作業台380においても同様である。
【0069】
以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細に説明したが,これらは例示に過ぎず、本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電気部品供給装置を概念的に示す説明図である。
【図2】上記電気部品供給装置のフィーダを示す正面図(一部断面)である。
【図3】上記電気部品供給装置のフィーダ,パレットおよびテーブルを取り出して概念的に示す説明図である。
【図4】上記フィーダのパレットへの取付状態を示す側面断面図である。
【図5】上記フィーダがパレットに取り付けられた状態を係合レバーを除いて示す正面図である。
【図6】上記係合レバーが第二位置決め突部に係合した状態を示す側面図である。
【図7】上記パレットのテーブルへの取付状態を示す一部正面断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面を拡大して示す図である。
【図9】上記テーブルのパレット固定装置を示す正面図(一部断面)である。
【図10】本発明の一実施形態である電気部品供給システムを示す概念図である(フィーダは省略して示す)。
【図11】上記電気部品供給システムのパレット搬送台車を示す正面図である。
【符号の説明】
10:電気部品供給装置 12:フィーダ 20:パレット 22:テーブル
40:テープ化電気部品 342:被案内部材 350:ガイドレール 352:ローラ 356:昇降シリンダ 380:作業台 384:パレット搬送台車

Claims (6)

  1. それぞれ一種類の電気部品を多数収容し、それら電気部品を順次供給部に送るフィーダと、
    それらフィーダを複数個、前記供給部が一線上に並ぶ状態で支持するとともに被支持面を有するパレットと、
    そのパレットの被支持面を支持するテーブルと
    を含み、そのテーブルが、
    前記パレットの被支持面を回転体を介さないで支持する第一支持部と、
    前記パレットの被支持面を回転体を介して支持する第二支持部と、
    それら第一支持部と第二支持部とを交替させて、選択的に前記パレットを支持する状態とする支持部交替装置と
    を含むことを特徴とする電気部品供給装置。
  2. 前記パレットが前記被支持面に2つの位置決め穴を有し、前記第一支持部がそれら位置決め穴の各々に嵌合して前記パレットを前記第一支持部に対して位置決めする2つの位置決めピンを有し、前記支持部交替装置が、前記第二支持部を昇降させることによって前記第一支持部と前記第二支持部との交替を行わせるとともに、前記パレットを、前記位置決めピンが前記位置決め穴と嵌合する下降位置と、前記位置決めピンが前記位置決め穴から離脱する上昇位置との間で昇降させる昇降装置を兼ねる請求項1に記載の電気部品供給装置。
  3. 記パレットが前記被支持面に、互いに前記一線に平行な方向に隔たり、それぞれ前記一線と交差する方向に延びる2つの被案内部を有する一方、前記第二支持部が、それら2つの被案内部をそれぞれ案内する2つの案内部材を有し、それら被案内部と案内部材との一方に前記回転体が複数ずつ設けられた請求項1または2に記載の電気部品供給装置。
  4. 前記被案内部の各々が、前記パレットの前記被支持面に形成された係合溝を含み、前記回転体が前記案内部材の各々に回転可能に保持され、前記係合溝と係合する複数のローラを含む請求項3に記載の電気部品供給装置。
  5. さらに、前記パレットを前記テーブルにクランプするためのクランプ装置を含み、そのクランプ装置が、前記テーブルに固定されたクランプシリンダと、そのクランプシリンダにより、前記パレットに係合してそのパレットを前記テーブルに押し付けるクランプ位置とパレットから離間する解除位置とに移動させられるクランパとを含む請求項1ないし4のいずれかに記載の電気部品供給装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の電気部品供給装置と、
    前記テーブルから外された前記パレットを搬送するパレット搬送台車と
    を含み、そのパレット搬送台車が、
    前記パレットを回転体を介さないで支持する第三支持部と、
    前記パレットを回転体を介して支持する第四支持部と、
    それら第三支持部と第四支持部とを交替させて、選択的に前記パレットを支持する状態とする前記支持部交替装置とは別の支持部交替装置と
    を含むことを特徴とする電気部品供給システム。
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