JP4592127B2 - 骨吸収抑制剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を有効成分とする骨吸収抑制剤に関する。特に、骨関節疾患又は歯周病の予防及び改善に用いる骨吸収抑制剤に関する。
【0002】
また、本発明は、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を配合して骨関節疾患又は歯周病の予防及び改善効果を賦与した飲食品及び飼料に関する。特に、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物に加え、吸収性の良いカルシウム剤、及び、ビタミンD及び/又はビタミンKを配合して得られる骨関節疾患及び歯周病の予防及び改善効果を賦与した飲食品及び飼料に関する。
【0003】
【従来の技術】
近年、高齢化に伴い、骨粗鬆症、リウマチ等の骨関節疾患が増加している。骨組織においては、たえず骨形成と骨吸収が営まれており、若い時には骨形成と骨吸収のバランスがとれているが、加齢に伴い種々の原因からそのバランスが骨吸収に傾いてくる。この状態が長期間続くと、骨組織が脆くなり、骨粗鬆症、骨折、腰痛等の骨疾患を生じることになる。このアンカップリングを防ぐことができれば、骨粗鬆症、骨折、腰痛等を予防できると考えられている。
【0004】
従来より、アンカップリングを防ぎ骨疾患を予防・治療する方法として、(1) 食事によるカルシウムの補給、(2) 軽い運動、(3) 日光浴、(4) 薬物治療等が行われてきた。
【0005】
食事によるカルシウムの補給には炭酸カルシウム及びリン酸カルシウム等のカルシウム塩や牛骨粉、卵殻及び魚骨粉等の天然カルシウム剤が使われている。食品及び食品素材のこれまでの使用目的は、全てカルシウムの補給である。
【0006】
軽い運動については、軽いランニングや散歩等が良いとされるが、体が弱っていると軽い運動もやっかいなものとなり、まして寝たきりの老人になると殆ど運動できなくなる。
【0007】
また、日光浴は活性化ビタミンD3 の補給という点では良いとされているが、これだけでは不十分である。
【0008】
薬物治療としては、1α−ヒドロキシビタミンD3 、カルシトニン製剤等が骨粗鬆症の治療及び改善に有効であることが知られている。カルシトニン製剤は、医薬品としてのホルモン製剤であり、食品素材から得られる安全な物質については、検討されていないのが現状である。また、カルシトニンを製造するには、動物組織、細胞、血液や尿を原料としなければならないために、大量調製が難しく、また、安全性の点から食品素材として提供することは困難である。
【0009】
また、関節疾患であるリウマチは、骨吸収を伴う疾患であることから、骨吸収を抑制することでリウマチを予防及び改善できると考えられる。
【0010】
また、近年、歯周病も大きな社会問題となっている。歯周病は、虫歯と異なり、歯の根元を弱らせて虫歯でない歯をも使えなくする病気である。最近では、多くの人が歯周病の兆候を示しており、むしろ虫歯よりも怖い病気であると言える。
【0011】
現在、歯周病の予防法としては、歯垢を除去することや、抗菌剤を含有するうがい剤(マウスウォッシュ)等を用いたうがい等、原因菌となる微生物の繁殖を防止する観点からの予防が行われているが、これらの方法は過度に進行が進んだ症状に対しては効果が小さいと考えられる。すなわち、歯周病の末期には、歯槽骨の減少がみられ、一度歯槽骨が失われると再生されにくい症状を示す。そして、歯周病により歯を失うと、食物が食べにくくなるほか、痛みを伴うこと等から生活に支障をきたすため、有効な予防・治療手段が求められている。
【0012】
しかしながら、現在のところ、歯槽骨の減少を抑制する効果を持つ歯周病の予防及び改善剤はない。
【0013】
このように、歯周病も骨粗鬆症とともに大きな社会問題になっており、これについても歯周病の改善に効果があれば、人々の健康に大きなメリットがあると考えられ、歯周病を改善するものについても、かなり必要とされている。
【0014】
本発明者らは、このような骨関節疾患及び歯周病の予防及び改善に利用できる物質を得るために、乳清タンパク質中の骨芽細胞増殖作用、骨吸収抑制作用及び骨強化作用を有する画分の探索を続けてきた。すなわち、牛乳、特に乳清のタンパク質を分画し、骨吸収抑制作用を有する画分の取得を試み、逆浸透膜や電気透析等の処理により乳清タンパク質の水溶性画分から乳清由来の塩を除去して得られたタンパク質及びペプチド混合物に骨強化作用があることを見出した(特開平4-183371号公報)。また、このタンパク質及びペプチド混合物の水溶液をエタノール処理、加熱処理、加塩処理、限外濾過膜処理して得られる画分に骨強化作用があることを見出した(特開平5-176715号公報、特開平5-320066号公報)。また、乳中に微量存在する塩基性タンパク質に骨芽細胞コラーゲン合成促進作用及び骨吸収抑制作用があることを見出した(特開平8-151331号公報)。
【0015】
シスタチンは、活性中心にSH基を持つシステインプロテアーゼのタンパク質分解活性を阻害するシステインプロテアーゼインヒビターであり、動物組織、細胞、尿中に見出されている。シスタチンの有用な作用として、ウイルスの増殖阻害作用が確認されている(Biochem. Biophys. Res. Commun., Vol.127, p.1072, 1985)。
【0016】
特開平2-223529号公報には、シスタチンを、注射用製剤、座薬、経鼻粉末剤等の形態で抗アレルギー剤及び骨疾患治療剤として用いること、具体的には遺伝子組換えにより作成されたラット由来のシスタチンαをラットに静脈注射して用いることにより、ラットの血中カルシウムが低下した旨の試験結果が記載されている。しかしながら、この結果だけから直ちに、シスタチンが骨粗鬆症及びリウマチ等の骨関節疾患の予防改善効果を有するといえるものではない。
【0017】
また、シスタチンを静脈等から投与するのではなく、経口投与で効果の得られる牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を有効成分とする骨吸収抑制剤、及び、これを高濃度で含有させ、さらにカルシウムやビタミンをともに配合し、これらの成分を経口摂取できるようにした医薬、飲食品及び飼料はこれまでに知られていない。
【0018】
なお、本発明者らは、以前に牛乳由来塩基性シスタチン以外のシステインプロテアーゼインヒビターについて出願(特開平07-126294 号公報)したが、本発明の牛乳由来塩基性シスタチンは、これと比べても骨吸収抑制活性が高いものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、骨吸収抑制作用を有する塩基性タンパク質について、活性本体の分離精製を試み、得られた物質の同定を行ったところ、この物質が牛乳由来塩基性シスタチンであることを見出した。また、本発明者らは、牛乳由来塩基性シスタチンは、それ以外のシスタチンに比べても特に高い骨吸収抑制作用を有することを見出した。さらに、牛乳由来塩基性シスタチンの分解物にも高い骨吸収抑制作用が存在することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0020】
したがって、本発明は、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を有効成分とする骨吸収抑制剤を提供すること、及び、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を配合して骨吸収抑制効果を賦与した飲食品及び飼料を提供することを課題とする。
【0021】
なお、本発明では、食品である牛乳を原料として、安全性の高い牛乳由来塩基性シスタチンを、安全な食品素材として大量に調製して配合することができ、産業上有用なものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、牛乳から分離された牛乳由来塩基性シスタチン及び牛乳由来塩基性シスタチン分解物が優れた骨吸収抑制効果を有することを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明により、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を有効成分とする骨吸収抑制剤が提供される。また、本発明では、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を飲食品及び飼料に配合することで、飲食品及び飼料に骨吸収抑制効果を賦与することができる。さらに、本発明では、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を飲食品及び飼料に配合し、さらに、吸収性の良いカルシウム剤、及び、ビタミンD及び/又はビタミンKを併せて配合することで、飲食品及び飼料に骨吸収抑制効果及び骨形成促進効果の両方を賦与することもできる。
【0023】
より具体的には、前記した牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物の骨吸収抑制効果に基づいて、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を有効成分とする骨関節疾患又は歯周病の予防及び改善に用いる骨吸収抑制剤とすることができ、また、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を飲食品及び飼料に配合することにより、飲食品及び飼料に骨関節疾患又は歯周病の予防及び改善効果を賦与することができる。
【0024】
本発明では、食品である牛乳を原料として調製された安全な牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を、飲食品及び飼料に配合して骨吸収抑制効果を賦与する。
【0025】
牛乳由来塩基性シスタチンの原料である牛乳としては、生乳、粉乳、脱脂乳、還元乳等が用いられる。そして、これらの牛乳から、加熱処理、加塩処理、エタノール処理、イオン交換クロマトグラフィーやゲル濾過クロマトグラフィー等の各種クロマト処理、限外濾過膜処理等を行うことにより、牛乳由来塩基性シスタチンを得ることができる。
【0026】
また、本発明の牛乳由来塩基性シスタチン分解物は、前記の牛乳由来塩基性シスタチンを、例えば、トリプシン、キモトリプシン、ペプシン、パパイン、カリクレイン、カテプシン、サーモライシン、V8プロテアーゼ等のプロテアーゼで限定分解して得られるペプチド混合物である。
【0027】
本発明では、このような牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を飲食品に含有させて、飲食品に骨吸収抑制効果を賦与することができる。飲食品としては、牛乳、乳飲料、ジュース、ゼリー、ビスケット、パン、麺、ソーセージ等が例示できる。そして、このようにして骨吸収抑制効果を賦与された飲食品を摂取することにより、骨粗鬆症、リウマチ等の骨関節疾患や、歯周病を予防又は改善することができる。
【0028】
本発明において、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を骨関節疾患の予防又は改善のために用いるには、有効成分である牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を、医薬として、あるいは飲食品及び飼料に配合して、成人一人一日当たり 8μg 〜10mg程度の量を数回に分けて摂取できるようにすれば、骨粗鬆症やリウマチ等の骨関節疾患を予防又は改善することができ有用である。なお、特に、飲食品又は飼料に配合して用いる場合は、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を飲食品又は飼料中に 4μg % 以上含有させるようにすると、前記量を簡単に摂取することができ好ましい。
【0029】
本発明において、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を歯周病の予防又は改善のために用いるには、有効成分である牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を、医薬として、あるいは飲食品及び飼料に配合して、例えば、歯磨き剤、うがい剤、飴、ガム、トローチ等の形態とし、成人一人一日当たり 4μg 〜4mg 程度の量を数回に分けて歯の表面に接触させるように投与又は摂取できるようにすれば、歯周病を予防又は改善することができ有用である。
【0030】
また、本発明の骨吸収抑制剤、あるいは飲食品及び飼料には、吸収性の良いカルシウム塩を併せて配合することが望ましい。このような吸収性の良いカルシウム塩としては、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、卵殻あるいは牛乳由来のカルシウム含有物等を例示することができる。また、ビタミンDやビタミンK等の骨に有効な成分を配合することもできる。この場合、前記のような吸収性の良いカルシウムやビタミン類を配合することにより、骨形成促進効果を賦与することができるので、牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物により賦与される骨吸収抑制効果との相乗的な効果が得られ望ましい。
【0031】
なお、牛乳由来塩基性シスタチンは、食品に配合されたものを摂取しても骨吸収抑制効果があり、熱安定性が良好で、食品加工上、極めて優れたものである。
【0032】
次に、本発明を実施例及び試験例を挙げて詳細に説明する。
【0033】
【実施例1】
牛乳由来塩基性シスタチンの調製
Sセファロース 3,000g を充填したカラムを脱イオン水で充分洗浄し、脱脂乳 10,000Lを通液し、脱イオン水で充分洗浄した後、 0.1〜1.0Mの塩化ナトリウムの直線濃度勾配で溶出した。得られた画分を90℃で10分間加熱処理し、遠心分離することにより沈澱を除去した。そして、牛乳由来塩基性シスタチンを含む溶出画分を再度 Mono S イオン交換クロマトグラフィーで分画した。さらに、この画分をFPLCシステムによりMonoQ イオン交換クロマトグラフィー、Superose12ゲル濾過クロマトグラフィーを行い、さらにHPLCシステムにてヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー及びC4逆相クロマトグラフィーで順次処理し、牛乳由来塩基性シスタチン 58 mg(画分A)を得た。
【0034】
【実施例2】
牛乳由来塩基性シスタチンの調製
5%乳清タンパク質溶液 10,000Lを90℃で10分間加熱処理し、遠心分離することにより沈澱を除去した。さらに、カルボキシメチル化パパインをトレシルトヨパール(Tresyl-Toyopearl、東ソー社製) に結合させた担体をカラムに充填後、0.5M塩化ナトリウム溶液で平衡化し、先の乳清タンパク質溶液を通液した。通液後、0.5M塩化ナトリウム溶液と 0.1% Tween 20 を含む0.5M塩化ナトリウム溶液で順次カラムを洗浄した。次いで、 20mM 酢酸−0.5M塩化ナトリウム溶液でシステインプロテアーゼを溶出させた。溶出画分を直ちに 1M 水酸化ナトリウム溶液で中和し、MonoS 陰イオン交換クロマトグラフィー、さらにHPLCシステムにてヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー及びC4逆相クロマトグラフィーで順次処理して分画し、牛乳由来塩基性シスタチン48mg(画分B)を得た。
【0035】
【実施例3】
牛乳由来塩基性シスタチン分解物の調製
実施例1で得られた画分A 25mg を、水 100mlに懸濁し、最終濃度が1%となるようにパンクレアチンを加えて、37℃で5時間酵素処理した。そして、90℃で5分間加熱処理して酵素を失活させた後、凍結乾燥して、牛乳由来塩基性シスタチン分解物 23 mg(画分C)を得た。
【0036】
また、実施例2で得られた画分B 25mg を、同様に処理し、牛乳由来塩基性シスタチン分解物 24 mg(画分D)を得た。
【0037】
【試験例1】
牛乳由来塩基性シスタチン及び牛乳由来塩基性シスタチン分解物の骨吸収抑制効果
生後10〜20日齢のICR系マウスの長管骨を摘出し、軟組織を除去した後、5%牛胎児血清を含むα−MEM溶液中で骨を機械的に細切し、破骨細胞を含む全骨髄細胞を得た。この細胞約2×106 を象牙片の上に5%牛胎児血清を含むα−MEM溶液でスポットした。数時間後、牛乳由来塩基性シスタチン又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を50ng/ml となるように添加した5%牛胎児血清を含むα−MEM溶液を加え、5%CO2 存在下、37℃で5日間培養し、破骨細胞の骨吸収活性を調べた。
【0038】
培養後、象牙片上の細胞を剥がしてヘマトキシリン染色し、画像解析装置(PIASLA−555、PIAS社製)により画像解析して骨吸収窩(pit)数を測定した。測定結果から、次式で定義される骨吸収活性(%)を求め、骨吸収抑制効果を評価した。
【0039】
骨吸収活性(%)=(試験試料添加群の骨吸収窩数/試験試料無添加群の骨吸収窩数)×100
試験試料としては、実施例1〜3で得られた牛乳由来塩基性シスタチン及び牛乳由来塩基性シスタチン分解物(画分A〜画分D)、以下に示す牛乳由来以外のシスタチン、及び牛乳由来システインプロテアーゼインヒビターを用いた。
【0040】
Figure 0004592127
結果を表1に示す。牛乳由来塩基性シスタチン又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を添加した培地で培養すると、無添加の培地で培養した時に比べて、骨吸収が抑制された。また、牛乳由来塩基性シスタチン又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物(画分A〜画分D)では、それ以外のシスタチンに比べて骨吸収活性が大きく抑制されており、牛乳由来塩基性シスタチンが優れた骨吸収抑制効果を有することが確認された。
【0041】
【表1】
Figure 0004592127
【0042】
【試験例2】
牛乳由来塩基性シスタチン及び牛乳由来塩基性シスタチン分解物の骨吸収抑制効果及び骨強化作用
実施例1及び3で得られた画分A及び画分Cについて、骨粗鬆症モデルラットを用いた投与試験により骨吸収抑制効果を検討した。
【0043】
投与試験用の飼料として、画分A又は画分Cを配合した飼料、画分A又は画分C、カルシウム源として吸収性の高い牛乳由来カルシウム剤(乳Ca; 特開平4-306622号公報参照)、ビタミンD 200IUを配合した飼料を調製して用いた。
【0044】
投与試験に用いた飼料の組成を表2に示す。なお、飼料中のカルシウム量とリン量は共に全ての群で飼料100g当たり300mg になるようにし、カルシウム:リン比を1:1として調製した。
【0045】
【表2】
Figure 0004592127
【0046】
実験動物としては、32週齢のSD系雌性ラットを用いた。このラットを、一週間予備飼育した後に卵巣摘出手術を施し、低カルシウム食で2カ月間飼育することにより、骨粗鬆症モデルラットを作成した。また、卵巣を摘出しない疑似手術を施したシャムラットも7匹作成した。
【0047】
投与試験は、前記ラットを、対照群、シャム群、画分A群、画分C群、画分A+乳カルシウム+ビタミンD群、画分C+乳カルシウム+ビタミンD群の6群(1試験群7匹)に分け、表2の試験食を1カ月間投与して行った。
【0048】
試験飼料投与後、各試験群のラットの大腿骨を摘出し、骨塩量測定装置で骨塩量を測定し、破断特性測定装置で骨強度を測定した。
【0049】
結果を表3及び表4に示す。
【0050】
表3に示したように、大腿骨の骨塩量は、対照群に比べて画分A又は画分Cを配合した各群で統計的に有意に高い値を示した。このことから、画分A及び画分Cには骨吸収抑制効果があることがわかった。また、吸収性の良い乳カルシウム及びビタミンDを添加することにより、さらに効果が増強した。
【0051】
さらに、表4に示したように、大腿骨破断力は、対照群に比べて画分A又は画分Cを配合した各群で統計的に有意に高い値を示した。このことから、画分A及び画分Cには骨強化作用があることがわかった。また、吸収性の良い乳カルシウム及びビタミンDを添加することにより、さらに効果が増強した。
【0052】
なお、ビタミンDの代わりにビタミンKを配合した試験でも同様な結果が得られた。
【0053】
前記の結果から、牛乳由来塩基性シスタチン及び牛乳由来塩基性シスタチン分解物には骨吸収抑制効果及び骨強化作用があることがわかった。
【0054】
【表3】
Figure 0004592127
【0055】
【表4】
Figure 0004592127
【0056】
【試験例3】
表5の配合で各成分を混合して容器に充填し、加熱滅菌して飲料を製造した。
なお、タンパク質量を合わせるために、対照群では、アルブミンを添加した。
【0057】
変形性関節症 (関節の開裂の収縮) の患者20人を10人ずつ2群に分け、飲料を1ヶ月間飲用し、飲用前と飲用後の骨吸収の骨代謝マーカーである尿中デオキシピリジノリン量を測定した。
【0058】
結果を表6及び表7に示す。表6に示すように、カルシウム及びビタミンを配合した対照群もデオキシピリジノリン量が減少したものの、試験群ではさらに大きく減少した。この結果から、骨の破壊による骨吸収が極めてよく抑えられていることが推定された。また、表7に示すように、関節痛に対しても、各項目について痛みが軽減していることがわかった。さらに、牛乳由来塩基性シスタチンを配合したチーズでも同様な傾向が見られた。
【0059】
【表5】
Figure 0004592127
【0060】
【表6】
Figure 0004592127
【0061】
【表7】
Figure 0004592127
【0062】
【試験例4】
6週齢のゴールデンハムスター48匹を1週間予備飼育した後、エーテル麻酔下でM1の歯頸部に滅菌した手術用縫合絹糸No4 を5重に巻き付け、Keyes らの飼料(D#2000: Keyes, P.H. and Jordan: Archs. Oral. Biol. 9: 377-400,1964)で飼育することにより歯周病を発病させた。次いで、ゴールデンハムスターを、対照群、画分A群、画分B群、画分C群の4群に分け、画分A群、画分B群、画分C群には、一日2回、各画分 4μg を適当に希釈した試験液で口腔内を約10分間絶えず浸す処置を毎日継続して行った。処置開始から4日後及び7日後に、各群につき6匹を選び、2.5%グルタルアルデヒド溶液(pH7.4) を用いて約20分間固定灌流した後、下顎骨両側を摘出し、次の方法で歯槽骨減少量を評価した。すなわち、摘出された下顎骨両側を2.5%グルタルアルデヒド溶液で固定した後、軟X線撮影して、写真を画像解析装置(PIAS LA-555) を用いて解析し、M1付近のエナメルセメント境と歯槽骨頂間の面積を計測することによって、歯槽骨減少量を評価した。
【0063】
結果を表8に示す。画分A群、画分B群、画分C群のゴールデンハムスターは、対照群に比べて、歯槽骨減少量が有意に低かった。このことから、牛乳由来塩基性シスタチン及び牛乳由来塩基性シスタチン分解物は、歯槽骨減少を抑制し、歯周病の予防及び改善に効果的であることがわかった。
【0064】
【表8】
Figure 0004592127
【0065】
【実施例4】
骨吸収抑制効果を賦与した飲料の製造
表9の配合に従って成分を混合したものに対して、さらに画分A 0.000004 重量%及びビタミンD 200IU を添加して容器に充填し、加熱滅菌して、骨吸収抑制効果を賦与した飲料を製造した。この飲料は、骨関節疾患の予防及び改善のために有用である。
【0066】
【表9】
Figure 0004592127
【0067】
【実施例5】
骨吸収抑制効果を賦与した錠剤の製造
表10の配合に従って成分を混合したものに対して、さらに画分A 0.0005 重量%及びビタミンD 200IU を添加し、加圧成型して、骨吸収抑制効果を賦与した錠剤を製造した。この錠剤は、骨関節疾患の予防及び改善用錠剤として有用である。
【0068】
【表10】
Figure 0004592127
【0069】
【実施例6】
骨吸収抑制効果を賦与したビスケットの製造
表11の配合に従って成分を混合したものに対して、さらに画分B 0.00005重量%を添加してドウを作成し、成型した後、ばい焼して、骨吸収抑制効果を賦与したビスケットを製造した。このビスケットは、骨関節疾患の予防及び改善のために有用である。
【0070】
【表11】
Figure 0004592127
【0071】
【実施例7】
骨吸収抑制効果を賦与したゼリー食品の製造
表12の配合に従って成分を混合したものに対して、さらに画分D 0.000008 重量%を添加し、容器に充填した後、加熱滅菌して、骨吸収抑制効果を賦与したゼリー食品を製造した。このゼリー食品は、骨関節疾患の予防及び改善のために有用である。
【0072】
【表12】
Figure 0004592127
【0073】
【実施例8】
骨吸収抑制効果を賦与したチーズの製造
表13の配合に従って成分を混合したものに対して、さらに画分A 0.00005重量%を添加し、乳化温度85℃で乳化して、骨吸収抑制効果を賦与したチーズを製造した。このチーズは、骨関節疾患の予防及び改善のために有用である。
【0074】
【表13】
Figure 0004592127
【0075】
【実施例9】
骨吸収抑制効果を賦与したヨーグルトの製造
12%脱脂乳に90℃で20分間加熱殺菌した後、ラクトバチルス・アシドフィルス(L.acidophilus) 及びストレプトコッカス・サーモフィルス(S.thermophilus)をそれぞれ接種し、二種類のスターターカルチャーを得た。そして、牛乳を主成分とするヨーグルトミックスを用い、表14の配合に従って成分を混合したものに対して、さらに画分B 0.000008 重量%を添加し、常法に従って発酵冷却を行い、骨吸収抑制効果を賦与したヨーグルトを製造した。このヨーグルトは、骨関節疾患の予防及び改善のために有用である。
【0076】
【表14】
Figure 0004592127
【0077】
【実施例10】
骨吸収抑制効果を賦与したイヌ飼育用飼料の製造
表15の配合に従って成分を混合し、さらに、画分A 0.00001重量%を添加して、骨吸収抑制効果を賦与したイヌ飼育用飼料(ドッグフード)を製造した。このイヌ飼育用飼料は、骨関節疾患の予防及び改善のために有用である。
【0078】
【表15】
Figure 0004592127
【0079】
【実施例11】
骨吸収抑制効果を賦与した歯磨き剤の製造
表16に示す配合で各成分を混合したものに対して、さらに画分C 0.0001 重量%を添加し、クリームを製造して容器に充填し、骨吸収抑制効果を賦与した歯磨き剤を製造した。この歯磨き剤は、歯周病の予防及び改善用歯磨き剤として有用である。
【0080】
【表16】
Figure 0004592127
【0081】
【実施例12】
骨吸収抑制効果を賦与したうがい剤の製造
表17に示す配合に従って成分を混合したものに対して、さらに画分B 0.00001重量%を添加して、骨吸収抑制効果を賦与したうがい剤を製造した。このうがい剤は、歯周病の予防及び改善用うがい剤として有用である。
【0082】
【表17】
Figure 0004592127
【0083】
【実施例13】
骨吸収抑制効果を賦与したガムの製造
表18に示す配合に従い、ガムベースを溶解して各成分を混合撹拌したものに対して、さらに、画分A 0.0001 重量%を添加し、成形して、骨吸収抑制効果を賦与したガムを製造した。このガムは、歯周病の予防及び改善のために有用である。
【0084】
【表18】
Figure 0004592127
【0085】
【発明の効果】
本発明の牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を有効成分とする骨吸収抑制剤は、骨関節疾患又は歯周病の予防及び改善剤として有用なものである。
【0086】
また、本発明の牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を配合して骨吸収抑制効果を賦与した飲食品及び飼料を摂取することにより、骨関節疾患又は歯周病を予防及び改善することができ、有用である。

Claims (5)

  1. 牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を有効成分とする骨吸収抑制剤。
  2. 骨関節疾患又は歯周病の予防及び改善に用いる請求項1記載の骨吸収抑制剤。
  3. さらに、吸収性の良いカルシウム剤、及び、ビタミンD及び/又はビタミンKを含有する請求項1又は2記載の骨吸収抑制剤。
  4. 牛乳由来塩基性シスタチン及び/又は牛乳由来塩基性シスタチン分解物を 4μg % 以上配合して骨関節疾患及び歯周病の予防及び改善効果を賦与した飲食品又は飼料。
  5. さらに、吸収性の良いカルシウム剤、及び、ビタミンD及び/又はビタミンKを配合した請求項4記載の飲食品又は飼料。
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