JP4592044B2 - 撹拌槽 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撹拌槽に関し、特に、付着性を有する都市ゴミ焼却飛灰のスラリー等の撹拌・貯蔵に使用される撹拌槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、都市ゴミ焼却飛灰等の焼却飛灰をセメント原料として再利用するにあたって、焼却飛灰中の塩素化合物によって生ずるセメント焼成工程におけるトラブルを回避する必要があるため、焼却飛灰を水洗して塩素化合物を除去することが行われている。
【0003】
塩素化合物を水洗除去した後の約0.5%の残留塩素をもつ焼却飛灰をセメント製造工程において原料として利用するにあたって、セメント工場の休転中に受け入れた飛灰を休転後に処理する必要があるが、原料中に許容される塩素量及び飛灰スラリー圧送設備能力等の制約から、全原料に対する飛灰の使用料の割合は、一定量に制限されるため、水洗脱塩処理後の飛灰スラリーを2〜4ヶ月程度ポンプで圧送可能な性状のまま貯蔵し、定常処理品に少量ずつ加えながら原料へ添加処理する必要がある。そこで、飛灰スラリーを貯蔵するにあたって、例えば、図8及び図9に示すような撹拌槽1が使用される。
【0004】
この撹拌槽1は、底部2aを円形部として全体が円筒状のタンク2と、タンク2内で一定速度で回転軸5を中心に公転(図9の矢印X方向)する回転台座3と、回転台座3とともに公転しながら回転軸24aを中心に自転(図9の矢印Y方向)する複数の平板状の拌羽根24とを備える。タンク2の側壁2bの上部にはスラリーの供給口9が設けられ、底部2aには排出口10が設けられる。
【0005】
そして、供給口9から供給された飛灰スラリーを、タンク2内で拌羽根24によって撹拌しながら、2〜4ヶ月程度ポンプで圧送可能な性状のまま貯蔵し、必要時に排出口10から排出してセメント製造工程において使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の撹拌槽1においては、飛灰スラリーが付着性を有し、撹拌羽根24や、タンク2内の回転台座3の円柱状基部3aや、タンク2の内壁及び底面に付着するため、定期的に、人力や高圧水を吹き付けること等によって清掃する必要があった。
【0007】
また、タンク2の内壁に付着した飛灰スラリーが、タンク2の内壁と撹拌羽根24との間の隙間より厚くなると、撹拌羽根24によって掻き取られて居留し、撹拌羽根24の重量が大きくなったり、バランスを崩す恐れがあった。
【0008】
そこで、本発明は上記従来の撹拌槽における問題点に鑑みてなされたものであって、飛灰スラリーのような付着性の強い撹拌物であっても、撹拌羽根等に付着する付着物を最小限に留めることができて撹拌羽根の重量が増加したりバランスを崩したりすることがなく、同時に、清掃の手間を省くことができ、内容物の清掃によるロスの削減も可能な撹拌槽を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、タンク内に回転する撹拌羽根と回転する掻取羽根を設け、前記撹拌羽根と前記掻取羽根の上面及び下面を除く全周面が互いに当接または摺接する撹拌槽であって、前記撹拌羽根は、鉛直回転軸に対して対称な平板状に形成され、前記掻取羽根は、鉛直回転軸を有し両側面が膨出した曲面状に形成され、該掻取羽根の先端部が前記撹拌羽根の平板状側面の全面と当接または摺接するとともに、前記撹拌羽根の先端部が前記掻取羽根の膨出した側面の全面と当接または摺接することを特徴とする。
【0010】
そして、請求項1に記載の発明によれば、撹拌槽のタンク内で回転する拌羽根と掻取羽根の上面及び下面を除く全周面が互いに当接または摺接するため、掻取羽根によって撹拌羽根の上面及び下面を除く全周面に付着した付着物を掻き取ることができる。また、掻取羽根についても、撹拌羽根によって掻取羽根の上面及び下面を除く全周面に付着した付着物が掻き取られるため、撹拌羽根及び掻取羽根に付着する付着物を最小限に留めることができ、撹拌羽根の重量の増加及びアンバランスを防止することができるとともに、清掃の手間等を省くことができる。尚、掻取羽根についても、タンク内の撹拌物の撹拌に寄与するため、撹拌羽根としても活用することができる。また、撹拌羽根を平板状に形成したため、加工が容易となる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撹拌槽の好ましい一形態として、前記タンクを、円形部を底部とした円筒形とし、前記攪拌羽根及び前記掻取羽根を、前記タンクの円形の中心に設置した回転軸から円の外周方向に延設された回転台座とともに公転させながら自転させ、前記撹拌羽根と前記掻取羽根が前記タンク内を移動する間に、前記撹拌羽根と前記掻取羽根の上面及び下面を除く全周面を互いに当接または摺接させることを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の撹拌槽において、前記掻取羽根を挟んで両側に前記撹拌羽根を配置したことを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明によれば、2つの撹拌羽根と1つの掻取羽根を直線上に並置することにより、大径のタンクにも対応することができる。さらに、2枚の撹拌羽根と1枚の掻取羽根とを1セットとして、複数のセットをタンク内に配置してより大径のタンクに対応することもできる。
【0015】
請求項に記載の発明は、タンク内に回転する撹拌羽根と回転する掻取羽根を設け、前記掻取羽根の先端部が前記撹拌羽根の上面及び下面を除く全周面と当接または摺接するとともに、前記撹拌羽根が前記掻取羽根の上面及び下面を除く全周面の半分と当接または摺接する撹拌槽であって、前記撹拌羽根は、鉛直回転軸に対して対称な平板状に形成され、前記掻取羽根は、鉛直回転軸を有し一側面が膨出した曲面状に形成され、該掻取羽根の先端部が前記撹拌羽根の平板状側面の全面と当接または摺接するとともに、前記撹拌羽根の先端部が前記掻取羽根の膨出した側面の全面と当接または摺接することを特徴とする。
【0016】
請求項に記載の発明によれば、掻取羽根によって撹拌羽根の上面及び下面を除く全周面に付着した付着物を掻き取ることができるとともに、掻取羽根についても、撹拌羽根によって掻取羽根の上面及び下面を除く全周面の半分に付着した付着物が掻き取られるため、撹拌羽根及び掻取羽根に付着する付着物を最小限に留めることができ、撹拌羽根の重量の増加及びアンバランスを防止することができるとともに、清掃の手間等を省くことができる。尚、掻取羽根についても、タンク内の撹拌物の撹拌に寄与するため、撹拌羽根としても活用することができる。また、撹拌羽根を平板状に形成したため、加工が容易となる。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の撹拌槽の好ましい一形態として、前記タンクを、円形部を底部とした円筒形とし、前記拌羽根及び前記掻取羽根を、前記タンクの円形の中心に設置した回転軸から円の外周方向に延設された回転台座とともに公転させながら自転させ、前記拌羽根及び前記掻取羽根が前記タンク内を移動する間に、前記掻取羽根の先端部が前記撹拌羽根の上面及び下面を除く全周面と当接または摺接するとともに、前記拌羽根が前記掻取羽根の上面及び下面を除く全周面の半分と当接または摺接することを特徴とする。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項4または5に記載の撹拌槽において、前記掻取羽根を挟んで両側に前記撹拌羽根を配置したことを特徴とする。
【0020】
請求項に記載の発明によれば、2つの撹拌羽根と1つの掻取羽根を直線上に並置することにより、大径のタンクにも対応することができる。さらに、2枚の撹拌羽根と1枚の掻取羽根とを1セットとして、複数のセットをタンク内に配置してより大径のタンクに対応することもできる。
【0021】
請求項記載の発明は、スラリーの貯蔵方法であって、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の撹拌槽によって、都市ごみ焼却場から発生する飛灰のスラリーを撹拌することを特徴とする。
【0022】
また、請求項に記載の発明は、飛灰スラリーの貯蔵装置であって、 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の撹拌槽に、飛灰スラリーの供給手段及び排出手段を設けたことを特徴とする。
【0023】
請求項または請求項に記載の発明によれば、付着性の強い飛灰のスラリーの撹拌羽根等への付着を最小限に留めることにより、定期的な清掃を回避しながら長期間飛灰スラリーを貯蔵することができる。また、撹拌羽根への付着物の居留を防止して撹拌羽根の重量の増加及びアンバランスを回避することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかる撹拌槽の実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。尚、以下の実施例においては、撹拌槽中に水洗脱塩処理後の水分45%以上の飛灰スラリーを撹拌しながら、ポンプで圧送可能な性状のまま貯蔵する場合について説明する。
【0025】
図1及び図2は、本発明にかかる撹拌槽の第1実施例を示し、この撹拌槽の基本的な構成は、図8に示した従来の撹拌槽1と同様であるが、回転台座3には、2枚の撹拌羽根24(図8参照)に代えて、撹拌羽根11、12と、両撹拌羽根11、12との間に掻取羽根13が設けられる。
【0026】
すなわち、本実施例にかかる撹拌槽は、図8における円形部を底部とした円筒形のタンク2と、タンク2の円形の中心に設置した回転軸5から円の外周方向に延設された回転台座3と、撹拌物としての飛灰スラリーの供給口9と、排出口10とを備え、さらに、図1及び図2に示すように、回転台座3とともに円柱状基部3aを中心に公転(矢印X方向)しながら自転(矢印Y方向)する拌羽根11、12と、掻取羽根13とを備える。
【0027】
撹拌羽根11、12は、図3(a)に示すような外形を有し、図1及び図2に示すように、各々鉛直方向に延びる回転軸11a、12aに対して対称な平板状に形成され、同一寸法を有する。両撹拌羽根11、12は、同一の回転速度で互いの位相差が90°で回転するように構成される。尚、図1における2点鎖線で描かれた円は、撹拌羽根11、12の先端部の軌跡を示す。外側の撹拌羽根12の先端部は、タンク2内を移動する間に、タンク2の内壁の全面に摺接する。また、撹拌羽根11の先端部は、タンク2内を移動する間に、回転台座3のタンク2内に位置する円柱状基部3aの外周面の全面に摺接する。
【0028】
掻取羽根13は、図1及び図2に示すように、鉛直方向に延びる回転軸13aを有し、図3(b)に示すように、両側面が膨出した曲面状に形成される。掻取羽根13の形状は、その一部が常に撹拌羽根11及び撹拌羽根12に当接または摺接するカム形状に形成される。また、掻取羽根13の回転速度は、撹拌羽根11、12の2倍に設定される。図1における2点鎖線で描かれた円は、掻取羽根13の先端部の軌跡を示す。尚、撹拌羽根11、12と掻取羽根13とは、正確に1:2の速度で回転させる必要があるため、角度位相がずれないように、例えば、歯車または減速機で相互に連結して駆動する。
【0029】
撹拌羽根11、12及び掻取羽根13の下端部は、タンク2内を移動する間に、タンク2の底面の全面に摺接する。
【0030】
次に、上記構成を有する撹拌槽1の動作について図4を参照しながら説明する。尚、図4では、公転する撹拌羽根11、12及び掻取羽根13の上方からこれらを観察した状態を示している。
【0031】
図4(a)は、図1に示した状態と同様であって、撹拌羽根11と撹拌羽根12とは互いに位相が90°異なり、掻取羽根13の先端部が撹拌羽根11の中央部に当接し、撹拌羽根12の先端部が掻取羽根13に当接している。
【0032】
図4(a)の状態から、撹拌羽根11、12、及び掻取羽根13がY方向に回転すると、撹拌羽根11及び掻取羽根13、並びに撹拌羽根12と掻取羽根13とは常に接触状態を保ちながら回転する。そして、撹拌羽根11が45°回転すると、撹拌羽根12も同様に45°回転し、掻取羽根13は、撹拌羽根11、12の2倍の回転速度で回転するため、90°回転し、図4(b)に示す状態となる。この状態では、掻取羽根13の両側面に撹拌羽根11、12の先端部が当接している。
【0033】
次に、上記と同様に、図4(b)の状態から、撹拌羽根11、12、掻取羽根13が矢印方向に回転すると、撹拌羽根11及び掻取羽根13、並びに撹拌羽根12と掻取羽根13とは常に接触状態を保ちながら回転する。そして、撹拌羽根11が45°回転すると、撹拌羽根12も同様に45°回転し、掻取羽根13は、90°回転し、図4(c)に示す状態となる。この状態では、掻取羽根13の先端部が撹拌羽根12の中央部に当接し、撹拌羽根11の先端部が掻取羽根13に当接している。
【0034】
さらに、図4(c)の状態から、撹拌羽根11、12、掻取羽根13が矢印方向に回転すると、撹拌羽根11及び掻取羽根13、並びに撹拌羽根12と掻取羽根13とは常に接触状態を保ちながら回転する。そして、撹拌羽根11が45°回転すると、撹拌羽根12も同様に45°回転し、掻取羽根13は、90°回転し、図4(d)に示す状態となる。この状態では、掻取羽根13の両側面に撹拌羽根11、12の先端部が当接している。
【0035】
そして、上記と同様の動作で図4(d)から図4(a)の状態に戻り、以後図4(a)〜(d)の動作が繰り返される。
【0036】
以上説明したように、掻取羽根13と撹拌羽根11、12がタンク内を移動する間に、撹拌羽根11、12の上面及び下面を除く全周面に掻取羽根13の先端部が当接または摺接するとともに、掻取羽根13の上面及び下面を除く全周面に撹拌羽根11、12が当接または摺接する。これによって、掻取羽根13によって撹拌羽根11、12の上面及び下面を除く全周面に付着した飛灰スラリーを掻き取ることができる。また、掻取羽根13についても、撹拌羽根11、12によって掻取羽根13の上面及び下面を除く全周面に付着した飛灰スラリーが掻き取られるため、撹拌羽根11、12及び掻取羽根13に付着する飛灰スラリーを最小限に留めることができる。
【0037】
また、掻取羽根13と撹拌羽根11、12がタンク内を移動する間に、外側の撹拌羽根12の先端部によってタンク2の内壁に付着した飛灰スラリーが掻き取られ、撹拌羽根11の先端部によって、回転台座3の円柱状基部3aの外周面に付着した飛灰スラリーが掻き取られ、掻取羽根13及び撹拌羽根11、12の下端部によってタンク2の底面に付着した飛灰スラリーが掻き取られるため、撹拌槽1に付着する飛灰スラリーを最小限に留めることができる。尚、タンク2の底面に付着した飛灰スラリーが排出口10に向かって移動するように、撹拌羽根11、12及び掻取羽根13の回転動作を設定するとより効果的である。
【0038】
次に、本発明にかかる撹拌槽の第2実施例について、図5乃至図7を参照しながら説明する。
【0039】
本実施例にかかる撹拌槽も、基本的な構成は、第1実施例と同様であり、撹拌羽根11、12も第1実施例と同一形状のものが使用される。本実施例が第1実施例と異なるのは、掻取羽根13の代わりに掻取羽根14を設けた点のみである。従って、以下、掻取羽根14について詳細に説明し、他の構成要素については説明を省略する。
【0040】
掻取羽根14は、図5に示すように、鉛直方向に延びる回転軸14aを有し、図6(b)に示すように、一側面14bが膨出した曲面状に形成される。この側面14bの形状は、図3(b)に示した掻取羽根13の外形の一部によって形成され、側面14bの一部が常に撹拌羽根11または撹拌羽根12に当接または摺接するカム形状に形成される。
【0041】
掻取羽根14は、図6(a)に示すように、先端部14c、上部14d及び底部14eの間に格子状にリブ14fを配置した骨組み状に構成される。掻取羽根14の回転速度は、撹拌羽根11、12の2倍に設定される。図5における2点鎖線で描かれた円は、掻取羽根14の先端部の軌跡を示す。さらに、掻取羽根14の下端部は、タンク2内を移動する間に、タンク2の底面の全面に摺接する。
【0042】
次に、上記構成を有する撹拌槽の動作について図7を参照しながら説明する。尚、図7では、公転する撹拌羽根11、12及び掻取羽根14の上方からこれらを観察した状態を示している。
【0043】
図7(a)の状態では、撹拌羽根11と撹拌羽根12とは互いに位相が90°異なり、掻取羽根14の先端部が撹拌羽根11の中央部に当接し、撹拌羽根12の先端部が掻取羽根14に当接している。
【0044】
図7(a)の状態から、撹拌羽根11、12、及び掻取羽根14がY方向に回転すると、撹拌羽根12と掻取羽根14との接触状態は解かれるが、撹拌羽根11と掻取羽根14とは常に接触状態を保ちながら回転する。そして、撹拌羽根11が45°回転すると、撹拌羽根12も同様に45°回転し、掻取羽根14は、撹拌羽根11、12の2倍の回転速度で回転するため、90°回転し、図7(b)に示す状態となる。この状態では、掻取羽根14の一側面に撹拌羽根12の先端部が当接している。
【0045】
次に、上記と同様に、図7(b)の状態から、撹拌羽根11、12、掻取羽根13が矢印方向に回転すると、撹拌羽根12と掻取羽根14とは常に接触状態を保ちながら回転する。そして、撹拌羽根11が45°回転すると、撹拌羽根12も同様に45°回転し、掻取羽根13は、90°回転し、図7(c)に示す状態となる。この状態では、掻取羽根14の先端部が撹拌羽根12の中央部に当接し、撹拌羽根11の先端部が掻取羽根13の回転軸14aに当接している。
【0046】
さらに、図7(c)の状態から、撹拌羽根11、12、及び掻取羽根14が矢印方向に回転すると、撹拌羽根11と掻取羽根14との接触状態は解かれるが、今度は、撹拌羽根12と掻取羽根14とは常に接触状態を保ちながら回転する。そして、撹拌羽根11が45°回転すると、撹拌羽根12も同様に45°回転し、掻取羽根14は、90°回転し、図7(d)に示す状態となる。この状態では、掻取羽根14の一側面に撹拌羽根12の先端部が当接している。
【0047】
そして、上記と同様の動作で図7(d)から図7(a)の状態に戻り、以後図7(a)〜(d)の動作が繰り返される。
【0048】
以上説明したように、掻取羽根14と撹拌羽根11、12がタンク内を移動する間に、撹拌羽根11、12の上面及び下面を除く全周面に掻取羽根14の先端部が当接または摺接するとともに、掻取羽根14の上面及び下面を除く一側面に撹拌羽根11、12が当接または摺接する。これによって、掻取羽根14によって撹拌羽根11、12の上面及び下面を除く全周面に付着した飛灰スラリーを掻き取ることができる。また、掻取羽根14についても、撹拌羽根11、12によって掻取羽根13の上面及び下面を除く一側面、すなわち全周面の半分に付着した飛灰スラリーが掻き取られるため、撹拌羽根11、12及び掻取羽根13に付着する飛灰スラリーを最小限に留めることができる。尚、掻取羽根14のもう一方の側面については、撹拌羽根11、12が当接及び摺接しないため、付着した飛灰スラリーを掻き取ることができないが、掻取羽根14は骨組み状に構成されているため、付着する飛灰スラリーの量は少なく、前面からの掻取効果でほとんどを除去できる。
【0049】
さらに、掻取羽根14と撹拌羽根11、12がタンク内を移動する間に、外側の撹拌羽根12の先端部によってタンク2の内壁に付着した飛灰スラリーが掻き取られ、撹拌羽根11の先端部によって、回転台座3の円柱状基部3aの外周面に付着した飛灰スラリーが掻き取られ、掻取羽根14及び撹拌羽根11、12の下端部によってタンク2の底面に付着した飛灰スラリーが掻き取られるため、撹拌槽1に付着する飛灰スラリーを最小限に留めることができる点は、第1実施例の場合と同様である。
【0050】
尚、上記実施例においては、撹拌物として付着性の強い飛灰スラリーの場合について説明したが、その他液状化学物質等についても同様に取り扱うことができ、本発明にかかる撹拌槽は、特に付着性の強い物質の撹拌に好適である。
【0051】
また、撹拌羽根11、12を平板状に、掻取羽根13、14を膨出する曲面状の側面を有するように形成したが、これに限らず、掻取羽根11、12と撹拌羽根13(14)がタンク内を移動する間に、撹拌羽根11、12と掻取羽根13の上面及び下面を除く全周面(掻取羽根14の場合は半周面)が互いに当接または摺接する形状であれば、いかなる形状であっても良い。
【0052】
さらに、上記実施例においては、撹拌槽を、円形部を底部とした円筒形としたが、必ずしも円筒形である必要はない。また、例えば、撹拌槽をひょうたん型とすることにより、撹拌羽根及び掻取羽根を公転させなくとも、撹拌槽全体にわたって両羽根を到達させることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる撹拌槽によれば、飛灰スラリーのような付着性の強い撹拌物であっても、撹拌羽根等に付着する付着物を最小限に留めることができて撹拌羽根の重量が増加したりバランスを崩したりすることがなく、同時に、清掃の手間等を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる撹拌槽の第1実施例を示す平面図である。
【図2】図1の撹拌槽の撹拌羽根、掻取羽根等を示す正面図である。
【図3】図1の撹拌槽の撹拌羽根及び掻取羽根の形状例を示す平面図である。
【図4】図1の撹拌槽の動作を説明するための平面図である。
【図5】本発明にかかる撹拌槽の第2実施例を示す平面図である。
【図6】図5の撹拌槽の掻取羽根を示す図であって、(a)は正面図、(b)は上面図である。
【図7】図5の撹拌槽の動作を説明するための平面図である。
【図8】従来の撹拌槽の一例を示す一部断面図である。
【図9】図8の撹拌槽の動作を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 撹拌槽
2 タンク
2a 底部
2b 側壁
3 回転台座
3a 円柱状基部
5 回転軸
9 供給口
10 排出口
11 撹拌羽根
11a 回転軸
12 撹拌羽根
12a 回転軸
13 掻取羽根
13a 回転軸
14 掻取羽根
14a 回転軸
14b 側面
14c 先端部
14d 上部
14e 底部
14f リブ

Claims (8)

  1. タンク内に回転する拌羽根と回転する掻取羽根を設け、前記拌羽根と前記掻取羽根の上面及び下面を除く全周面が互いに当接または摺接する撹拌槽において、
    前記撹拌羽根は、鉛直回転軸に対して対称な平板状に形成され、前記掻取羽根は、鉛直回転軸を有し両側面が膨出した曲面状に形成され、該掻取羽根の先端部が前記撹拌羽根の平板状側面の全面と当接または摺接するとともに、前記撹拌羽根の先端部が前記掻取羽根の膨出した側面の全面と当接または摺接することを特徴とする撹拌槽。
  2. 前記タンクは、円形部を底部とした円筒形であって、前記拌羽根及び前記掻取羽根は、前記タンクの円形の中心に設置した回転軸から円の外周方向に延設された回転台座とともに公転しながら自転し、前記撹拌羽根と前記掻取羽根が前記タンク内を移動する間に、前記撹拌羽根と前記掻取羽根の上面及び下面を除く全周面が互いに当接または摺接することを特徴とする請求項1に記載の撹拌槽。
  3. 前記掻取羽根を挟んで両側に前記撹拌羽根を配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の撹拌槽。
  4. タンク内に回転する拌羽根と回転する掻取羽根を設け、前記掻取羽根の先端部が前記拌羽根の上面及び下面を除く全周面と当接または摺接するとともに、前記拌羽根が前記掻取羽根の上面及び下面を除く全周面の半分と当接または摺接する撹拌槽において、
    前記撹拌羽根は、鉛直回転軸に対して対称な平板状に形成され、前記掻取羽根は、鉛直回転軸を有し一側面が膨出した曲面状に形成され、該掻取羽根の先端部が前記撹拌羽根の平板状側面の全面と当接または摺接するとともに、前記撹拌羽根の先端部が前記掻取羽根の膨出した側面の全面と当接または摺接することを特徴とする撹拌槽。
  5. 前記タンクは、円形部を底部とした円筒形であって、前記拌羽根及び前記掻取羽根は、前記タンクの円形の中心に設置した回転軸から円の外周方向に延設された回転台座とともに公転しながら自転し、前記拌羽根及び前記掻取羽根が前記タンク内を移動する間に、前記掻取羽根の先端部が前記撹拌羽根の上面及び下面を除く全周面と当接または摺接するとともに、前記拌羽根が前記掻取羽根の上面及び下面を除く全周面の半分と当接または摺接することを特徴とする請求項に記載の撹拌槽。
  6. 前記掻取羽根を挟んで両側に前記撹拌羽根を配置したことを特徴とする請求項4または5に記載の撹拌槽。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の撹拌槽によって、都市ごみ焼却場から発生する飛灰のスラリーを撹拌することを特徴とするスラリーの貯蔵方法。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の撹拌槽に、飛灰スラリーの供給手段及び排出手段を設けたことを特徴とする飛灰スラリーの貯蔵装置。
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