JP4591967B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、原稿(文書)の内容の漏洩を防止するため原稿を加工する装置及び方法に関する。
特許文献1に記載されている原稿読み取り装置は、アルファベットや数字を原稿に印字するためのエンドーサユニットを備え、このエンドーサユニットによって画像読み取り後の原稿に、装置のステータス情報又はメンテナンス情報を印字する構成である。
特許文献2に記載されている画像読取兼記録装置は、原稿の画像を読み取る手段と原稿に印字する手段とを備え、読み取った原稿の画像データをPCへ転送する。PC側では例えば、原稿画像データより原稿中の枠のサイズを検出し該枠サイズに対応した印字データを画像読取兼記録装置へ転送し、該印字データを原稿の枠内に印字させる。
特開2004−80643号公報 特開2005−178261号公報
ITmediaエンタープライズ社のwebサイトに2005年6月22日付で、”シュレッダーはセキュアな書類破棄方法か?”というタイトルの記事が掲載された(http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0506/22/news104.html)。
この記事を要約すると、米国ChurchStreet Technology社のソフト”Strip-Shred Reconstruction Suite”と”Cross-Shred Reconstruction Suite”によれば、シュレッダーによりばらばらに細断された書類を復元することができる。復元は、基本的に次のような流れで行われる。まず、依頼主から細断くずを受け取ったChurchStreet社の技術者が、復元可能かどうかを判断する。次に、技術者は細断くずをスキャナにかける。スキャナが紙片の1つ1つを読み取り、一意のID番号を振って、ページと照合できるようにする。そこからChurchStreet社のソフトが作業を引き継ぎ、復元作業を実行する。
このようなソフトが開発された今、これまでのように単にシュレッダーで細断するという破棄方法では書類の内容の漏洩を十分に防止できない。書類の内容の漏洩をより確実に防止するためには、シュレッダーに掛けるまえに書類の全面を黒で塗りつぶすことが考えられる。しかし、このような塗りつぶし処理をプリンタ等を用いて行うと、インクやトナーの消費が多く経済的でない。
よって、本発明の目的は、書類の内容の漏洩を防止するための書類の加工を、より経済的に行うための装置及び方法を提供することにある。
なお、本発明においては、破棄すべき書類(文書)の画像を読み取る関係から、書類を「原稿」と総称する。すなわち、本発明における「原稿」とは、シートに印刷された書類の総称であって、印刷物のもとになる文書等に限定されない。
請求項1記載の発明は、原稿の画像を読み取って原稿画像データを入力する画像入力手段と、前記原稿画像データに基づいて、前記原稿の情報の判読を妨げるための上書き画像データを生成する画像処理手段と、前記原稿の前記画像入力手段により画像が読み取られた面に、前記画像処理手段により生成された上書き画像データを上書きしてプリントする画像出力手段とを有し前記画像処理手段は、前記原稿画像データを像域分離し、指定された像域以外の像域の画素はすべて白に、指定された像域の画素については、所定閾値より輝度の低い画素は黒に、輝度の高い画素は白に、2値化した2値化画像データを生成し、該2値化画像データの黒画素を膨張して上書き画像データを生成することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像処理装置であって、前記画像処理手段は、前記原稿画像データを少なくとも文字画素と非文字画素に像域分離することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明に係る画像処理装置であって、前記画像処理手段は、前記2値化画像データについて、順次、注目画素を中心としたN×N画素を参照して、N×N画素中に黒画素が含まれていれば、該注目画素を黒に置き換えることで、前記2値化画像データの黒画素を膨張させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、原稿の画像を読み取って原稿画像データを入力する画像入力工程と、前記原稿画像データに基づいて、前記原稿の情報の判読を妨げるための上書き画像データを生成する画像処理工程と、前記原稿の前記画像入力工程により画像が読み取られた面に、前記画像処理手段により生成された上書き画像データを上書きしてプリントする画像出力工程とを有し、前記画像処理工程は、前記原稿画像データを像域分離し、指定された像域以外の像域の画素はすべて白に、指定された像域の画素については、所定閾値より輝度の低い画素は黒に、輝度の高い画素は白に、2値化した2値化画像データを生成し、該2値化画像データの黒画素を膨張して上書き画像データを生成することを特徴とする画像処理方法である。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明に係る画像処理方法であって、前記画像処理工程では、前記原稿画像データを少なくとも文字画素と非文字画素に像域分離することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載の発明に係る画像処理方法であって、前記画像処理工程では、前記2値化画像データについて、順次、注目画素を中心としたN×N画素を参照して、N×N画素中に黒画素が含まれていれば、該注目画素を黒に置き換えることで、前記2値化画像データの黒画素を膨張させることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項4乃至6のいずれか1項記載の発明に係る画像処理方法の画像入力工程、画像処理工程及び画像出力工程をコンピュータに実行させるプロクラムである。
請求項8記載の発明は、請求項4乃至6のいずれか1項記載の発明に係る画像処理方法の画像入力工程、画像処理工程及び画像出力工程をコンピュータに実行させるプロクラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体である。
本発明によれば、原稿画像データに基づいて生成した上書き画像データにより原稿を選択的に塗りつぶすことにより、原稿の情報の判読を困難にすることができる。原稿を全面的に塗りつぶす方法に比べ、上書き画像データのプリントのためのトナーやインクの消費量を減じることができるため、経済的である。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置のブロック図である。この画像処理装置は、画像入力/出力部100と制御/処理部200から構成される。
画像入力/出力部100は、原稿の画像を読み取りその画像データを制御/処理部200に入力する手段である画像入力部1と、制御/処理部200より与えられる画像データを画像入力部1により読み取られた原稿にインク又はトナーを用いてプリントする手段である画像出力部2とからなる。
このような画像入力/出力部100の具体的構成の一例を図2に示す。画像入力部1は、給紙トレイ上に載置された原稿4を1枚ずつ取り込む給紙部3、取り込まれた原稿を搬送する搬送部16、搬送される原稿を照明するランプ5、原稿からの反射光を読取光学系15を介し受光して画像データへ変換する画像読取部14、この画像データを制御/処理部200へ入力するためのインターフェース17とから構成されている。
図2においては、搬送部16で搬送中の原稿の下側の面の画像が画像読取部14に読み取られる如く表されているが、これは作図の便宜上であり、実際には原稿の上側の面の画像が読み取られる位置関係にランプ5、読取光学系15、画像読取部14が配設されている。なお、原稿の下側の面を読み取るようにし、読み取られた後の原稿の表裏を反転する機構を搬送部16に設けるようにしてもよく、かかる態様も本実施形態に包含される。
画像出力部2は、制御/処理部200とのインターフェース18、このインターフェース18を介して制御/処理部200より画像データが入力されるレーザ光学系7、該レーザ光学系7より出射されたレーザ光で走査されることにより該画像データに対応した静電潜像が形成される感光体9、感光体9上の静電潜像をトナー現像する現像器6、感光体9上のトナー像を搬送部16により搬送される原稿の上側の面(画像入力部1で読み取られた側の面)に転写する転写帯電器13、該原稿に転写されたトナー画像を定着する定着器12、定着器12を通過した原稿が排出される原稿排出部11から構成されている。感光体9の周囲には、感光体9の表面を一様に帯電させるための帯電器8、感光体9上の残留トナーを除去するクリーナ10等が配設されている。
なお、画像出力部2は、インクの噴射又は転写によって画像をプリントする構成とすることも可能である。ただし、原稿破棄の目的を達成するためには、プリント後のインクが容易に除去できるものでは不都合である。
図1を再度参照する。制御/出力部200は、画像入力/出力部100の制御や画像出力部2でプリントすべき画像データの生成などを行うものである。本実施形態においては、制御/出力部200はプログラムに従って制御又は処理を実行するCPU201、CPU201により実行されるプログラムや画像データ等の一時的な記憶に利用されるメモリ202、画像データやプログラム等の保存に利用されるハードディスク装置203、利用者が各種指定の入力等に利用する操作部204、原稿に上書きするための画像データの生成処理等の画像処理を行う画像処理部205をバス206で相互接続した構成である。なお、CPU201で実行されるプログラムは、ハードディスク装置203よりメモリ202にロードされるが、メモリ202と別にプログラムを格納した別のROM(読み取り専用メモリ)を設ける形態をとることも可能である。
このような制御/処理部200は、画像入力/出力部100と物理的に独立させる形態、画像入力/出力部100と一体化させる形態のいずれをとることも可能である。
画像処理部205は、デジタル信号プロセッサ(DSP)等のハードウェアを用いて実現する形態、CPU201で実行されるプログラムによって実現される形態のいずれをとることも可能である。すなわち、制御/処理部200は、CPU、メモリ等からなる一般的なコンピュータのハードウェア資源を利用してプログラムによって実現することも可能である。そのようなプログラム及び同プログラムが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子等のコンピュータが読み取り可能な各種の情報記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
この画像処理装置において、原稿の情報の判読を妨げるために原稿を選択的に塗りつぶす処理(原稿破棄処理)を実行する動作の概要について説明する。図3は、その説明のためのフローチャートである。
まず、利用者によって操作部204から必要なモード指定等(後述)が入力される(step1)。
CPU201からの指示により、給紙トレイ上に載置されている破棄処理の対象である原稿が1枚、給紙部3によて搬送部16に給紙され、搬送部15により搬送される原稿の画像が画像読取部14によって読み取られる。読み取られた原稿画像データはインターフェース17を通じて制御/処理部200へ入力され、例えばメモリ202に記憶される(step2)。画像を読み取られた原稿は搬送部16によって転写帯電器13の手前位置まで搬送される。
次にCPU201からの指示により、画像処理部205は、入力された原稿画像データに基づいて、利用者の指定に従った処理方法によって、原稿破棄のための上書き画像データを生成する処理を実行する(step3)。なお、後述のように、原稿画像データの符号化データをハードディスク装置203に保存する処理が実行されることもある。
次に、CPU201の制御により、画像出力部2において該原稿への上書き画像データのプリント動作が行われる(step4)。すなわち、上書き画像データがインターフェース18を通じてレーザ光学系7へ入力され、感光体9に上書き画像の静電潜像が形成され、これが現像器6によってトナー現像される。現像されたトナー像(上書き画像)は、搬送部16により搬送された原稿に転写帯電器13によって転写される。上書き画像が転写された原稿は定着器12を経由して原稿排出部11に排出される。排出された原稿は、記載されている情報の少なくとも一部が塗りつぶされ判読が困難となっている。
CPU201は、画像入力部1の給紙トレイ上に原稿が残っているか否かを調べる(step5)。図2には図示されていないが、画像入力部1には給紙トレイ上の原稿の有無を検知するための検知器が設けられており、その検知信号は制御/処理部200に入力される。CPU201は、この検知信号から、原稿が残っているか否かを判定することができる。
原稿が残っている場合(step5,Yes)、CPU201から原稿読み取りの指示が出され、次の1枚の原稿に対する画像読み取りが画像入力部1で実行される(step2)。読み取られた原稿画像データに基づき上書き画像データが画像処理部205で生成される(step3)。この上書き画像データによる原稿への上書きプリントが画像出力部2により実行される(step4)。
このようにして給紙トレイ上に載置された原稿が1枚ずつ順に原稿破棄処理を施される。最後の原稿に対する原稿破棄処理が実行されると(step5,No)、一連の動作が完了する。
なお、1枚目の原稿について、step4の前に、原稿画像データに上書き画像をオーバーラップさせたプレビュー画像データ(原稿破棄処理後の原稿の予想画像データ)を操作部204の表示部に表示させ、利用者がモード等の指定の適否の確認とモード等の再指定を行うことができるようにしてもよい。そして、モード等の再指定が行われた場合には、step3に戻り、再指定後のモード等に応じた上書き画像データを生成させるようにする。
次に、利用者によるモード指定等の入力方法(step1)について説明する。操作部204は、例えば図4に示すように表示部301を有する。この表示部301は、モード指定等の入力のためのラジオボタンや上記プレビュー画像等の表示に用いられる。表示部301の外側には、ソフトウェアのラジオボタンを利用した指定の確定等のための確定ボタン302などが設けられる。
原稿破棄処理の場合、最初に例えば図4に示すようなモード選択画面が表示部301に表示される。このモード選択画面には「高速」モードのボタン303、「高精度」モードのボタン304、「画像保存」モードのボタン305が含まれ、利用者がいずれかのラジオボタンを選択し(指で触れる)、確定ボタン302を押すことにより、モード指定を入力することができる。
モード選択画面で「高速モード」が指定された場合、操作部204の表示部301に例えば図5に示すような上書き度選択画面が表示される。この上書き度選択画面には「文字のみ」ボタン311と「すべて」ボタン312が含まれており、利用者がいずれかのラジオボタンを選択して確定ボタン302を押すことにより、上書き度指定を入力することができる。
モード選択画面で「高精度モード」が指定された場合、操作部204の表示部301に例えば図6に示すような上書き度選択画面が表示される。この上書き度選択画面には「文字のみ」ボタン321と「文字と絵柄」ボタン322と「すべて」ボタン323が含まれており、利用者がいずれかのラジオボタンを選択して確定ボタン302を押すことにより上書き度指定を入力することができる。
モード選択画面で「画像保存モード」が指定された場合、操作部204の表示部301に例えば図7に示すような上書き度選択画面が表示される。この上書き度選択画面には「レイヤー」ボタン331と「階層」ボタン332が含まれており、利用者がいずれかのラジオボタンを選択し確定ボタン302を押すことによって上書き度指定を入力することができる。
以下に説明するように、画像処理部205は、利用者によるモード指定及び上書き度指定に応じて、上書き画像データを生成するための処理方法を切り替える。したがって、上記各モードに分けて画像処理部205の動作を説明する。
<高速モード>
図8は、画像処理部205の「高速モード」に関連した機能的構成を示すブロック図である。図8において、401は像域分離手段、402は膨張画素選択手段、403は2値化手段、404は画素膨張手段である。410は原稿画像データ記憶域(例えばメモリ202の特定領域)であり、414は上書き画像データ記憶域(例えばメモリ202の特定領域)である。画像処理部205は、原稿画像データ記憶域410に記憶されている原稿画像データに基づいて、原稿破棄のための上書き画像データを上書き画像データ記憶域414に生成する。
像域分離手段401は原稿画像データに対し画素単位の文字/非文字の像域分離を行う手段(もしくは工程)である。411は、像域分離処理の結果データ及び中間データの記憶域(例えばメモリ202の特定領域)である。
像域分離手段401の処理は例えば図9のフローチャートに示す手順で行われる。まず、原稿画像データに対しエッジ分離と網点分離の処理が行われる(step11,step12)。これら処理の具体的な内容は後述する。次に、エッジ分離の結果と網点分離の結果を参照し、原稿画像データの各画素について文字画素又は非文字画素の判定が行われる。すなわち、注目画素がエッジ領域でないならば(step13,No)注目画素は非文字画素と判定される(step16)。注目画素がエッジ領域であっても(step13,Yes)網点領域であるならば(step14,Yes)、注目画素は非文字画素と判定される(step16)。注目画素がエッジ領域であって(step13,Yes)網点領域でないならば(step14,No)、注目画素は文字画素と判定される(step15)。注目画素が例えばラスター順に移動させられ(step18)、同様の判定が繰り返される。最後の画素まで判定が終わると(step17,Yes)、像域分離処
理は終了する。step15,16の判定結果が像域分離データとして記憶域411に残れる。
なお、原稿画像データの各画素を文字画素又は非文字画素に分類できるならば、上に述べた処理手順に限定されないことは当然である。
ここで、エッジ分離と網点分離について説明する。エッジ分離や網点分離にはデジタル複写機等の分野で利用されている公知の手法を用いることができる。ここでは本出願人の特許第3436828号公報に記載の手法を用いるものとして、エッジ分離と網点分離の処理の概略を説明する。
まずエッジ分離であるが、必要に応じてエッジ強調を施した原稿画像データを2種の固定閾値を用いて3値化する。3値化後の黒画素と白画素の連続性をパターンマッチングによって検出し、例えば5×5画素のブロック内において黒連続画素および白連続画素が両者とも1個以上存在する場合、注目ブロックの中心画素をエッジ領域と判定し、そうでなければ非エッジ領域と判定する。分離判定処理のマスクを1画素ずつ移動させながら同様の判定を行うことにより、画素単位でのエッジ分離が可能である。
次に網点分離であるが、網点領域の濃度変化と文字領域の濃度変化とが大きく異なる点に着目し、ピーク画素の検出、網点領域の検出、網点領域の補正を行うことによって例えば4×4画素のブロック単位で網点領域を分離する。ピーク画素の検出は、例えば3×3画素のブロックにおいて、中心画素の濃度レベルLが周囲のすべての画素のそれよりも高い、あるいは低く、かつ、Lと中心画素を挾んで対角線に存在する対画素の濃度レベルa,bが、4対ともに|2×L−a−b|>TH(固定の閾値)であるとき、中心画素をピーク画素とする。網点領域の検出は、例えば、4×4画素を単位とした4つのブロックにおいて、ピーク画素を含むブロックが2ブロック以上存在すれば、注目ブロックを網点候補領域とし、それ以外は非網点候補領域と判定する。網点/非網点候補領域を判定した後、注目ブロックを中心とした9ブロックにおいて4ブロック以上が網点候補領域であれば、注目ブロックを網点領域とし、そうでなければ注目ブロックを非網点領域とする。4×4画素のブロック単位での網点分離であるので、分離判定処理のマスクを4画素ずつ移動させながら同様の判定を繰り返す。
膨張画素選択手段402は、記憶域411上の像域分離データに基づいて、原稿画像データの膨張させるべき画素(膨張画素)を選択する手段(もしくは工程)である。この膨張画素選択に、図5の上書き度選択画面における利用者の指定が参照される。412は、この膨張画素選択処理結果の記憶域(例えばメモリ202の特定領域)である。
膨張画素選択手段402の処理は、原稿画像データの各画素について例えば図10のフローチャートに示す手順で行われる。
上書き度選択画面で「すべて」が指定された場合(step21,No)、注目画素は無条件に膨張画素として選択される(step24)。
上書き度選択画面で「文字のみ」が指定された場合(step21,Yes)、注目画素に関する像域分離結果が参照される(step22)。注目画素の像域分離結果が文字画素であるならば(step23,Yes)、注目画素は膨張画素に選択される(step24)。注目画素の像域分離結果が非文字画素であるならば(step23,No)、注目画素は非膨張画素に選択される(step25)。
注目画素が例えばラスター順に移動させられ(step27)、同様の処理が繰り返される。最後の画素まで処理が終わると(step26,Yes)、膨張画素選択処理は終了する。step24,25の選択の結果が膨張画素選択結果として記憶域412に残される。
2値化手段403は、記憶域412上の膨張画素選択結果に基づいて原稿画像データの2値化画像データを生成する手段(もしくは工程)である。413は、生成される2値化画像データの記憶域(例えばメモリ202の特定領域)である。
2値化手段403の処理は、原稿画像データの各画素について例えば図11のフローチャートに示す手順で行われる。
まず、注目画素に関する膨張画素選択結果を参照し(step31)、注目画素が非膨張画素に選択されているならば(step32,No)、注目画素は白画素に2値化される(step35)。
注目画素が膨張画素に選択されているならば(step32,Yes)、原画像データの注目画素が参照され(step33)、注目画素の輝度が所定の閾値th未満ならば(step34,Yes)注目画素は黒画素に2値化され(step36)、注目画素の輝度が閾値th以上ならば(step34,No)注目画素は白画素に2値化される(step35)。すなわち、非膨張画素は無条件に白画素に2値化され、膨張画素については輝度に関する閾値処理により2値化される。
注目画素が例えばラスター順に移動させられ(step38)同様の処理が繰り返される。最後の画素まで処理が終わると(step37,Yes)2値化処理は終了する。
画素膨張手段404は、記憶域413上の2値化画像データの黒画素を膨張させる処理を行う手段(もしくは工程)であり、その処理結果が上書き画像データとなる。画素膨張手段404の処理は、2値化画像データの各画素について例えば図12のフローチャートに示す手順で行われる。
まず、注目画素を中心としたN×N画素が参照され(step41)、N×N画素中に黒画素が含まれているならば(step42,Yes)、上書き画像データ記憶域414の注目画素の位置に黒画素対応の値を書き込む(step43)。N×N画素中に黒画素が含まれていないならば(step42,No)、上書き画像データ記憶域414への書き込みを行わない(上書き画像データ記憶域は白画素対応の値に初期化されているので、注目画素は白画素とされる)。注目画素が例えばラスター順に移動させられ(step45)同様の処理が繰り返される。最後の画素まで処理が終わると(step44,Yes)画素膨張処理は終了し、したがって上書き画像データ生成処理は完了する。
ここまでの説明から理解されるように、上書き度選択画面で「文字のみ」が指定された場合には、原稿画像データ中の文字画素とその周辺が黒で塗りつぶされた上書き画像データが生成される。したがって、上書き画像データがプリントされた後の原稿は、それに記載されている文字の判読が困難となる。
また、上書き度選択画面で「すべて」が指定された場合には、原稿画像データ中の文字画素及び非文字画素とその周辺が黒で塗りつぶされた上書き画像データが生成される。したがって、上書き画像データがプリントされた後の原稿は、それに記載されていた文字のみならず絵柄等も判読困難となる。
そして、上書き画像データのプリントによって塗りつぶされる範囲は文字画素や網点画素等とその周辺の限られた部分であるため、プリント時のトナー(又はインク)の消費は少ない。なお、文字画素等の周辺の塗りつぶされる範囲(画素の膨張範囲)はstep41で参照されるN×N画素のサイズつまりNの値によって決まる。この膨張範囲を広げるほど、文字や絵柄等をより確実に塗りつぶすことができるが、上書き画像データのプリント時のトナー(又はインク)の消費は増加する。
以上に説明した「高速モード」における画像処理部205の処理内容は次のように要約することができる。上書き度「文字のみ」が指定された場合、画像処理部205において原稿画像データ中の文字である可能性の高い、所定閾値より輝度の低い画素を抽出し、抽出した画素を膨張させる処理によって上書き画像データを生成する。上書き度「すべて」が指定された場合、画像処理部205において原稿画像データ中の所定閾値より輝度の低い画素を抽出し、抽出した画素を膨張させる処理によって上書き画像データを生成する。
<高精度モード>
図13は、画像処理部205の「高精度モード」に関連した機能的構成を示すブロック図である。図13において、501は2値化手段、502は外接矩形生成手段、503は矩形種判定手段、504は矩形塗りつぶし手段である。510は原稿画像データ記憶域(例えばメモリ202の特定領域)であり、514は上書き画像データ記憶域(例えばメモリ202の特定領域)である。画像処理部205は、原稿画像データ記憶域510に記憶されている原稿画像データに基づいて、原稿破棄のための上書き画像データを上書き画像データ記憶域514に生成する。
2値化手段501は、原稿画像データを2値化する手段(もしくは工程)である。この2値化は、輝度が所定の閾値より低い画素を黒画素とし、輝度が所定の閾値以上の画素を白画素とする単純2値化方法によって行われる。ただし、他の2値化方法を用いることもできる。原稿画像データの2値化画像データは記憶域511(例えばメモリ202の特定領域)に保存される。
外接矩形生成手段502は、記憶域511上の2値化画像データから、図14に例示するような原稿画像中の文字領域、絵柄領域、表領域等の各種情報領域の外接矩形を生成する手段(もしくは工程)である。このような情報領域の外接矩形の生成には、OCR分野等で用いられている公知の手法を用いることができる。例えば、2値化画像データ又はそのOR圧縮画像データより黒画素の繋がりを調べて黒画素連結成分の外接矩形を抽出し、次に、これら黒画素連結成分外接矩形を水平方向及び垂直方向に統合することにより文字領域、絵柄領域、表領域等の外接矩形を生成する方法を用いることができる。統合後の領域外接矩形の頂点座標などが記憶域512(例えばメモリ202の特定領域)に保存される。矩形種判定手段503で各領域外接矩形に含まれる黒画素連結成分外接矩形の情報を必要とするならば、それら黒画素連結成分外接矩形の例えば縦横サイズなども記憶域512に保存される。
矩形種判定手段503は、外接矩形生成手段502により生成された外接矩形について、どのような種類(属性)の情報領域のものであるか判定する手段(もしくは工程)である。この判定は、OCR分野等で用いられている公知の手法により行うことができる。ここでは、その一例について概略を説明する。
文字領域においては、その内部の黒画素連結成分外接矩形は、縦横サイズ比が1に近いものが多く、また縦横サイズが比較的小さく一定のものが多い。表領域には、垂直方向又は水平方向のサイズが大きくかつ縦横比が極端に大きいか小さい、罫線対応の黒画素連結成分外接矩形が含まれている。絵柄領域では、文字領域や表領域に比べ黒画素密度が高いことが多く、また、内部の黒画素連結成分外接矩形のサイズや縦横サイズ比の分布についても文字領域や表領域と異なるのが普通である。したがって、例えば、各情報領域の外接矩形について、その内部の黒画素連結成分外接矩形の縦横サイズや縦横サイズ比、黒画素密度を調べ、その結果を総合して領域種類を判定することができる。なお、情報領域の外接矩形の内部の黒画素密度は、内部の黒画素連結成分外接矩形の面積から求めることも、記憶域511上の2値化画像データを参照することによって求めることができる。このようにして判定された結果は、記憶域513(例えばメモリ202の特定領域)に保存される。
矩形塗りつぶし手段504は、図6の上書き度選択画面で利用者に指定された種類の情報領域の外接矩形の内部を黒で塗りつぶした上書き画像データを上書き画像データ記憶域514上に生成する手段(もしくは工程)である。矩形塗りつぶし手段504の処理は、例えば図15のフローチャートに示す手順で行われる。
利用者により「文字のみ」が指定されている場合(step51,Yes)、未処理の1つの外接矩形の頂点座標と種類を記憶域512,513より読み込み(step52)、その種類が文字領域であるならば(step53,Yes)、当該外接矩形に対応した上書き画像データ記憶域514上の領域全体に黒値を書き込む(step54)。なお、黒以外の色の値を書き込むことも可能であるが、その色は情報の判読を困難にするような色である必要がある。その色を利用者が指定できるようにしてもよい。
利用者により「文字と絵柄」が指定されている場合(step55,Yes)、未処理の1つの領域の外接矩形の頂点座標と種類を記憶域512,513より読み込み(step56)、その種類が文字領域又は絵柄領域であるならば(step57,Yes)、当該外接矩形に対応した上書き画像データ記憶域514上の領域全体に黒値の書き込みを行う(step58)。
利用者により「すべて」が指定されている場合(step55,No)、未処理の1つの領域の外接矩形の頂点座標を記憶域512より読み込み(step59)、当該外接矩形に対応した上書き画像データ記憶域514上の領域全体に黒値の書き込みを行う(step60)。
各領域の外接矩形について同様の処理を繰り返す。最後の外接矩形まで処理したならば(step61,Yes)処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、図14に示すような原稿を例に用いるならば、上書き度選択画面で「文字のみ」を指定した場合には文字領域が塗りつぶされ内容が判読困難になる。「文字と絵柄」が指定された場合には文字領域と絵柄領域が塗りつぶされ、その内容が判読困難となる。「すべて」が指定された場合には、表領域を含む全領域が塗りつぶされ、全ての情報内容が判読困難となる。このように「文字のみ」を指定すると原稿上の文字情報のみを判読困難にすることができ、上書き画像のプリント時のトナー(インク)の消費量が少なくて済む。「すべて」を指定すると原稿上の全ての情報を判読困難にすることができるが、トナー(インク)の消費量は増加する。しかし、いずれの指定の場合でも原稿は部分的にしか塗りつぶされないため、原稿の余白を含む全面を塗りつぶす方法に比べトナー(インク)の消費を節約することができる。
なお、情報領域の外接矩形をさらに多くの種類に分類し、利用者が塗りつぶしの対象となる外接矩形をより詳細に選択できるようにしてもよい。
以上の説明から、「高精度モード」における画像処理部205の処理内容は次のように要約することができる。「文字のみ」が指定された場合、原稿画像データ中の文字領域を外接矩形として抽出し、抽出した文字領域を塗りつぶす処理によって上書き画像データを生成する。「文字と絵柄」が指定された場合、原稿画像データ中の文字領域及び絵柄領域を外接矩形として抽出し、抽出した文字領域及び絵柄領域を塗りつぶす処理によって上書き画像データを生成する。「すべて」が指定された場合、原稿画像データ中の文字領域、絵柄領域及び表領域を外接矩形として抽出し、抽出した各領域を塗りつぶす処理によって上書き画像データを生成する。以上の処理内容は、原稿画像データ中の各種の情報領域を(外接矩形として)抽出し、抽出した各情報領域の種類を判定し、利用者により指定された種類の情報領域を塗りつぶす処理によって上書き画像データを生成することでもある。
<画像保存モード>
図16は、画像処理部205の「画像保存モード」に関連した機能的構成を示すブロック図である。図16において、601は符号化手段、602は復号化手段、603は変倍/2値化手段、604は符号保存処理手段である。611は原稿画像データ記憶域(例えばメモリ202の特定領域)であり、614は上書き画像データ記憶域(例えばメモリ202の特定領域)である。画像処理部205は、原稿画像データ記憶域611に記憶されている原稿画像データに基づいて、原稿破棄のための上書き画像データを上書き画像データ記憶域614に生成し、また、原稿画像データの符号化データをハードディスク装置203に保存させる。
符号化手段601は、原稿画像データをJPEG2000の符号化方式により符号化する手段(もしくは工程)である。符号化手段601により生成される符号化データは記憶域612(例えばメモリ202の特定領域)に一時的に記憶される。
図17は符号化手段601における処理を説明するためのブロック図である。画像は矩形のタイルに分割され(分割数≧1)、タイル単位に処理される。
各タイルは、輝度・色差等のコンポ−ネントへ色変換される(ブロック621)。RGB画像データなどの場合には、色変換に先立ってダイナミックレンジの半分を減ずるDCレベルシフトを施される(ブロック621)。
色変換後のコンポ−ネント(タイルコンポ−ネント)は、ウェーブレット変換によってサブバンドに分割される(ブロック622)。図18にデコンポジションレベル数が3の場合のサブバンド分割の様子を示す。図18の(a)のタイルコンポーネントに対して2次元ウェーブレット変換を施すことにより、(b)に示すサブバンド(1LL,1HL,1LH,1HH)に分割する。このデコンポジションレベル1の低周波成分である1LLサブバンドの係数に対して2次元ウェーブレット変換を施すことにより、(c)に示すサブバンド(2LL,2HL,2LH,2HH)に分割する。このデコンポジションレベル2の2LLサブバンドの係数に対して2次元ウェーブレット変換を施すことにより、(d)に示すデコンポジションレベル2のサブバンド(3LL,3HL,3LH,3HH)に分割する。なお、(d)に各サブバンドの解像度レベルを括弧で囲んで示した。
図17に戻る。JPEG2000では、ウェーブレット変換として可逆の5×3変換と非可逆の9×7変換が規定されている。9×7変換が用いられる場合には、ウェーブレット係数に対しサブバンド毎に線形量子化が施される(ブロック623)。
次に、各サブバンド係数のエントロピー符号化が行われる(ブロック624)。より詳しくは、図19に例示するように、各サブバンドはプレシンクトと呼ばれる重複しない矩形領域に分割される。同じデコンポジションレベルのLH,HL,HHサブバンドの空間的に一致した3つの矩形領域が1つのプレシンクトとして扱われる。ただし、LLサブバンドは1つの矩形領域が1つのプレシンクトとして扱われる。プレシンクトは大まかには画像中の位置を表すものである。プレシンクトをさらに矩形に分割したものがコードブロックであり、エントロピー符号化の単位である。JPEG2000では、ウェーブレット係数に対し、コードブロック毎にMQ符号化と呼ばれるビットプレーン符号化を行う。
次に、不要なエントロピー符号を破棄し、必要なエントロピー符号をまとめてパケットを生成する(ブロック625)。パケットとは、プレシンクトに含まれる全てのコードブロックの符号の一部を集めたもの(例えば全てのコードブロックのMSBから3枚目までのビットプレーンの符号を集めたもの)に、パケットヘッダを付けたものである。パケットは、コンポーネント、解像度レベル、プレシンクト、レイヤーの属性を有する。レイヤーであるが、全てのプレシンクト(=全てのコードブロック=全てのコードブロック)のパケットを集めると、タイルコンポーネント全域の符号の一部(例えば、タイルコンポーネント全域のウェーブレット係数の、MSBから3枚目までのビットプレーンの符号)ができるが、これをレイヤーと呼ぶ。レイヤー数=3の場合のレイヤー分割の例を図20に模式的に示す。
最後に、パケットを所定の順序で並べるとともに必要なヘッダなどを付加することにより1本のコードストリーム(符号化データ)を形成する(ブロック626)。
図16に戻る。符号保存処理手段604は、符号化データ記憶域612に生成された符号化データをハードディスク装置203へ転送し保存させる手段である。
復号化手段602は、記憶域612よりJPEG2000の符号化データを読み込み、その復号化処理を行う手段(もしくは工程)である。復号化手段602より出力される復号画像データは、記憶域(例えばメモリ202の特定領域)に一時的に保存される。
図21は復号化手段602の処理を説明するためのブロック図である。符号化データを解析してパケットに分割し(ブロック631)、パケットの符号をコードブロック毎に分割する(ブロック632)。コードブロック毎に符号のエントロピー復号化を行う(ブロック633)。このエントロピー復号化は、MQ復号化と呼ばれるビットプレーン復号化である。復号された各サブバンド係数に対し必要な逆量子化を施す(ブロック634)。次にタイル毎に逆ウェーブレット変換を行い(ブロック635)、生成されたタイルコンポーネントに対し逆色変換を行う(ブロック636)。符号化時にDCレベルシフトが行われている場合には、ブロック636でDC逆レベルシフトも行う。
ただし、このような復号化処理において、利用者の上書き度指定に応じ、ブロック635又はブロック633で意図的に次に説明するような不完全な処理を実行する。
図7の上書き度選択画面において利用者が「階層」を指定した場合、ブロック635において不完全な逆ウェーブレット変換処理を行う。その例を図22により説明する。
図22の(a)に示す例では、デコンポジションレベル2まで通常の(完全な)逆ウェーブレット変換を行うが、デコンポジションレベル1では、1LH,1HL,1HHサブバンドの係数の値を0とした不完全な逆ウェーブレット変換を行う。このような逆ウェーブレット変換処理では、最も高い周波数成分(1LH,1HL,1HHサブバンド)の損失が生じるため、強い平滑化フィルタを作用させたと同様の影響を受ける結果、原稿画像データ中の文字や絵柄等をぼかした様な復号画像データとなる。なお、復号画像データのサイズは原稿と同サイズとなる。
図22の(b)に示す例では、デコンポジションレベル3まで通常の逆ウェーブレット変換を行うが、デコンポジションレベル2では2LH,2HL,2HHサブバンドの係数の値を0とした不完全な逆ウェーブレット変換を行う。そして、デコンポジションレベル1の逆ウェーブレット変換は省略する。このような逆ウェーブレット変換処理では、最も高い周波数成分(1LH,1HL,1HHサブバンド)の損失に加えデコンポジションレベル2の高周波成分(2LH,2HL,2HHサブバンド)の損失も伴うため、より強い平滑化フィルタを作用させたと同様の影響を受ける結果、原稿画像データ中の文字や絵柄等をより強くぼかした様な復号画像データとなる。なお、復号画像データの縦横サイズは原稿サイズの半分となる。
上に例示したような逆ウェーブレット変換処理を行って生成される復号画像データを2値化すると、原画像データ中の文字や絵柄等の情報がつぶれた画像データが得られる。
図7の上書き度選択画面において利用者が「レイヤー」を指定した場合、ブロック633において所定レイヤー以上のレイヤーの符号のみエントロピー復号化(ビットプレーン復号化)し、それより下位のレイヤーの符号を復号しない(符号を破棄する)という不完全なエントロピー復号処理を行う。
図20に示した3レイヤーの符号化データの場合、例えば最上位のレイヤー0のみエントロピー復号化を行い、レイヤー1,2の符号は復号しない。このような不完全なエントロピー復号処理により得られる各サブバンド係数のレイヤー1,2に対応したビットプレーンの値は全て0となる。
この例のような所定レイヤー以上のレイヤーのみを対象とした不完全なエントロピー復号化処理では、低周波成分から高周波成分まで強い量子化を施したと同様の影響があり階調再現性が大きく損なわれる。また、高周波数成分ほど上位レイヤーに含まれるビットプレーン数が少なくなるのが通常であるため、高周波数成分ほど量子化の程度が強くなり、その階調再現性の劣化が激しくなる。このような不完全なエントロピー復号化処理によって生成される復号画像データを2値化すると、原稿画像データ中の文字や絵柄等の情報が著しくつぶれた画像データが得られる。なお、復号画像データのサイズは原稿と同サイズとなる。
上に述べたような不完全な逆ウェーブレット変換処理(下位階層の高周波成分の損失を生じさせる処理)と不完全なビットプレーン復号化処理(下位レイヤーの符号を破棄する処理)とを組み合わせることも可能であり、かかる態様も本実施形態に包含される。
変倍/2値化手段603は、復号画像データに対し、必要に応じて変倍処理を行った後に2値化処理を行う手段(もしくは工程)である。図23は、その処理の説明のためのフローチャートである。
まず、図22の(b)に示した例のように復号画像データのサイズが原稿サイズと異なる場合(step101,No)、変倍/2値化手段603は復号画像データを原稿サイズまで拡大する変倍処理を行う(step102)。変倍後の復号画像データは例えば記憶域613に保存される。図22の(a)の例や上位レイヤーのみのビットプレーン復号化処理を行う例のように復号画像データが原稿と同サイズの場合(step101,Yes)、この変倍処理は行われない。
次に、復号画像データ(変倍処理が行われた場合には変倍後の復号画像データ)に対し、注目画素を例えばラスター順に移動させながら輝度の閾値処理による2値化を行う。すなわち、注目画素の輝度が所定の閾値thより低いならば(step103,Yes)、上書き画像データ記憶域614の注目画素の位置に黒値を書き込み(step104)、注目画素の輝度が閾値th以上ならば(step103,No)、上書き画像データ記憶域614の注目画素の位置に白値を書き込む(step105)。注目画素を次の画素へ移動させ(step107)、同様の2値化処理を繰り返す。復号画像データの最終画素まで処理が済むと(step106,Yes)処理を完了する。
このような2値化処理を上に述べたような復号画像データに施すことにより、原稿の文字や絵柄等の情報がつぶれた様な上書き画像データが生成される。したがって、上書き画像データがプリントされた原稿は、それに記載されている文字や絵柄等の正常な判読が困難となる。そして、上書きプリントとにより塗りつぶされるのは原稿の一部であるので、原稿の余白を含む全面を塗りつぶす方法に比べトナー(インク)の消費が抑えられる。
なお、ここではJPEG2000が用いられたが、符号化方式はJPEG2000のみに限定されない。符号化時に階層的なウェーブレット変換等の周波数変換を施す他の符号化方式を用いることも可能であり、この場合においても図22に関連して説明したような下位階層の高周波成分の損失を生じさせる不完全な逆ウェーブレット変換処理等によって、原稿破棄を目的とした上書き画像データ生成用の復号画像データを得ることができる。また、レイヤー構造の符号化データを生成するJPEG2000以外の符号化方式を用いることも可能であり、この場合においても図20に関連して説明したような下位レイヤーの符号を破棄する不完全なビットプレーン復号化処理により、原稿破棄を目的とした上書き画像データ生成用の復号画像データを得ることができる。
以上の説明から、「画像保存モード」における画像処理部205の処理内容は次のように要約することができる。「階層」が指定された場合、階層的な周波数変換を用いる符号化方式により原稿画像データの符号化処理を行って符号化データを生成した後、該符号化データの復号化処理を行い、該復号化処理において所定階層より下位の階層の高周波成分の損失を生じさせる処理を行い、該復号化処理により生成された復号画像データを必要な変倍を行って2値化することにより上書き画像データを生成する。「レイヤー」が指定された場合、レイヤー構造の符号化データを生成する符号化方式により原稿画像データの符号化処理を行い、該符号化処理により生成された符号化データの復号化処理を行い、該復号化処理において所定のレイヤー以上の符号のみ復号する処理を行い、該復号処理により生成された復号画像データを必要な変倍を行って2値化することにより上書き画像データを生成する。
<本発明に係る画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体について>
以上、本発明に係る画像処理装置の実施形態について説明した。この説明中の各手段を処理の工程と読み替えるならば、以上の説明は本発明に係る画像処理方法の説明でもあることは明らかである。
すなわち、図3に説明したstep2は、画像入力手段によって原稿の画像を読み取って原稿画像データを入力する画像入力工程に対応し、step3は原稿画像データに基づいて原稿の情報の判読を妨げるため原稿を選択的に塗りつぶすための上書き画像データを生成する画像処理工程に対応し、step4は原稿の画像入力工程で画像が読み取られた面に、画像出力手段によって上書き画像データをプリントする画像出力工程に対応する。
そして、「高速モード」においては、「文字のみ」が指定された場合、画像処理工程において原稿画像データ中の文字である可能性の高い、所定閾値より輝度の低い画素を抽出し、抽出した画素を膨張させる処理によって前記上書き画像データを生成する。「すべて」が指定された場合、画像処理工程において原稿画像データ中の所定閾値より輝度の低い画素を抽出し、抽出した画素を膨張させる処理によって上書き画像データを生成する。
「高精度モード」においては、「文字のみ」が指定された場合、画像処理工程において原稿画像データ中の文字領域を(外接矩形として)抽出し、抽出した文字領域を塗りつぶす処理によって上書き画像データを生成する。「文字と絵柄」が指定された場合、画像処理工程において原稿画像データ中の文字領域及び絵柄領域を(外接矩形として)抽出し、抽出した文字領域及び絵柄領域を塗りつぶす処理によって上書き画像データを生成する。「すべて」が指定された場合、画像処理工程において原稿画像データ中の文字領域、絵柄領域及び表領域を(外接矩形として)抽出し、抽出した各領域を塗りつぶす処理によって上書き画像データを生成する。また、画像処理工程において原稿画像データ中の各種の情報領域を(外接矩形として)抽出し、抽出した各情報領域の種類を判定し、利用者により指定された種類の情報領域を塗りつぶす処理によって上書き画像データを生成する。
「画像保存モード」においては、「階層」が指定された場合、画像処理工程において階層的な周波数変換を用いる符号化方式により原稿画像データの符号化処理を行って符号化データを生成した後、該符号化データの復号化処理を行い、該復号化処理において所定階層より下位の階層の高周波成分の損失を生じさせる処理を行い、該復号化処理により生成された復号画像データを必要な変倍を行って2値化することにより上書き画像データを生成する。「レイヤー」が指定された場合、画像処理工程においてレイヤー構造の符号化データを生成する符号化方式により原稿画像データの符号化処理を行い、該符号化処理により生成された符号化データの復号化処理を行い、該復号化処理において所定のレイヤー以上の符号のみ復号する処理を行い、該復号処理により生成された復号画像データを必要な変倍を行って2値化することにより上書き画像データを生成する。
以上の本発明に係る画像処理方法の各処理工程をコンピュータを利用しプログラムで実
行させることができる。また、かかるプログラムが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子等のコンピュータが読み取り可能な各種の情報記録(記憶)媒体を提供することもできる。
本発明に係る画像処理装置の全体構成を説明するためのブロック図である。 画像入力/出力部の具体例を示す模式的な断面構成図である。 原稿破棄動作を説明するためのフローチャートである。 利用者によるモード指定の説明のための図である。 「高速モード」時の上書き度指定の説明のための図である。 「高精度モード」時の上書き度指定の説明のための図である。 「画像保存モード」時の上書き度指定の説明のための図である。 画像処理部の「高速モード」に係る機能的構成を示すブロック図である。 図8中の像域分離手段の説明のためのフローチャートである。 図8中の膨張画素選択手段の説明のためのフローチャートである。 図8中の2値化手段の説明のためのフローチャートである。 図8中の画素膨張手段の説明のためのフローチャートである。 画像処理部の「高精度モード」に係る機能的構成を示すブロック図である。 図13中の外接矩形生成手段により生成される各種領域の外接矩形を示す模式図である。 図13中の矩形塗りつぶし手段の説明のためのフローチャートである。 画像処理部の「画像保存モード」に係る機能的構成を示すブロック図である。 図16中の符号化手段の説明のためのブロック図である。 2次元ウェーブレット変換によるサブバンド分割の説明図である。 タイル、サブバンド、プレシンクト、コードブロックの関係を説明するための図である。 レイヤー分割の例を模式的に示す図である。 図16中の復号化手段の説明のためのブロック図である。 復号化手段における不完全な逆ウェーブレット変換処理の例を説明するための図である。 図16中の変倍/2値化手段の説明のためのフローチャートである。
1 画像入力部
2 画像出力部
100 画像入力/出力部
200 制御/処理部
201 CPU
202 メモリ
203 ハードディスク装置
204 操作部
205 画像処理部
401 像域分離手段
402 膨張画素選択手段
403 2値化手段
404 画素膨張手段
501 2値化手段
502 外接矩形生成手段
503 矩形種判定手段
504 矩形塗りつぶし手段
601 符号化手段
602 復号化手段
603 変倍/2値化手段
604 符号保存手段

Claims (8)

  1. 原稿の画像を読み取って原稿画像データを入力する画像入力手段と、
    前記原稿画像データに基づいて、前記原稿の情報の判読を妨げるための上書き画像データを生成する画像処理手段と、
    前記原稿の前記画像入力手段により画像が読み取られた面に、前記画像処理手段により生成された上書き画像データを上書きしてプリントする画像出力手段とを有し
    前記画像処理手段は、前記原稿画像データを像域分離し、指定された像域以外の像域の画素はすべて白に、指定された像域の画素については、所定閾値より輝度の低い画素は黒に、輝度の高い画素は白に、2値化した2値化画像データを生成し、該2値化画像データの黒画素を膨張して上書き画像データを生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理手段は、前記原稿画像データを少なくとも文字画素と非文字画素に像域分離することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理手段は、前記2値化画像データについて、順次、注目画素を中心としたN×N画素を参照して、N×N画素中に黒画素が含まれていれば、該注目画素を黒に置き換えることで、前記2値化画像データの黒画素を膨張させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 原稿の画像を読み取って原稿画像データを入力する画像入力工程と、
    前記原稿画像データに基づいて、前記原稿の情報の判読を妨げるための上書き画像データを生成する画像処理工程と、
    前記原稿の前記画像入力工程により画像が読み取られた面に、前記画像処理手段により生成された上書き画像データを上書きしてプリントする画像出力工程とを有し、
    前記画像処理工程は、前記原稿画像データを像域分離し、指定された像域以外の像域の画素はすべて白に、指定された像域の画素については、所定閾値より輝度の低い画素は黒に、輝度の高い画素は白に、2値化した2値化画像データを生成し、該2値化画像データの黒画素を膨張して上書き画像データを生成することを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記画像処理工程では、前記原稿画像データを少なくとも文字画素と非文字画素に像域分離することを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
  6. 前記画像処理工程では、前記2値化画像データについて、順次、注目画素を中心としたN×N画素を参照して、N×N画素中に黒画素が含まれていれば、該注目画素を黒に置き換えることで、前記2値化画像データの黒画素を膨張させることを特徴とする請求項4又は5記載の画像処理方法。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項記載の画像処理方法の画像入力工程、画像処理工程及び画像出力工程をコンピュータに実行させるプロクラム。
  8. 請求項4乃至6のいずれか1項記載の画像処理方法の画像入力工程、画像処理工程及び画像出力工程をコンピュータに実行させるプロクラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。
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