JP4591814B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤の遊技領域を転動する遊技球を振り分ける振分部材を有する遊技機に関し、特に、遊技盤裏面に配置された磁石の磁力により振分部材を可動することとしたパチンコ機等の遊技機に関する。
遊技機の一つであるパチンコ機では、遊技盤の遊技領域内に遊技球を送り出し、遊技盤上に多数配設された遊技釘等によって流下する遊技球の挙動を変化させながら遊技球がアウト口へ入るか、あるいは入賞口に入り、賞球を獲得し得るかを楽しむものである。しかし、遊技球の挙動を変化させる手段として従来から用いられている遊技盤に固定された遊技釘や風車等のみを遊技領域に有する遊技機では、転動する遊技球の軌道は、一定の範囲のみでの変化に限られ、遊技が単調になる虞があった。そこで、例えば特開昭60−90582号広報には、風車の端部と、ロータリーソレノイドの駆動によって水平回転させられるアーム部とにそれぞれ永久磁石を設け、永久磁石同士による反発力によって風車を支軸上に前方へ移動させ自由に回転させるとともに、吸引力によって風車を支軸上に後方へ移動させ風車の回転を停止させることにより、新たな遊技球の流れを形成した遊技機が記載されている。
特開昭60−90582号広報(第4頁〜第5頁、図4〜図5)
しかしながら、前記した特許文献1に記載された遊技機のように、風車等の振り分け部材の駆動源として永久磁石や電磁石等の磁石を用いる場合には、磁石が遊技盤に対して近い位置に設けられているので、遊技領域に磁石の磁力が及ぶこととなっていた。従って、遊技領域を転動する金属製の遊技球は、磁石の磁力によって影響を受け、その軌道が予定されている軌道より外れてしまう虞があり、パチンコ機のゲージ設計が非常に困難となっていた。
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、遊技領域を転動する遊技球を振り分ける振分部材を磁石によって可動させることにより、遊技球の軌道を変化させ、遊技を多様化するとともに、設置した磁石の磁力によって遊技領域を転動する遊技球が何ら影響を受けることなく、ゲージ設計を容易とした遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る遊技機は、前面に遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域内に設けられ、前記遊技盤に対して平行方向に可動する可動部材とを有する遊技機において、前記可動部材は、前記遊技盤の表面側で回転可能に支持されるとともに前記遊技領域を転動する遊技球の進行方向を変更させる振分部材と、前記遊技盤の裏面側で回転可能に支持されるとともに遊技盤に対向して所定の極性を配置した第1磁石を有する裏側部材と、前記振分部材と前記裏側部材とを連結する回転軸と、を備え、前記可動部材は前記回転軸を中心に支持され、前記第1磁石は前記可動部材の回転に伴って前記回転軸を中心とする円弧の軌跡を描き、前記第1磁石の軌跡を前記遊技盤の裏面に投影した投影軌跡上であって該投影軌跡の両端点と、該両端点の間とにそれぞれ設けられ、前記第1磁石の遊技盤に対向する極性と異なる極性を前記第1磁石に対向して配置した複数の第2磁石を有し、前記複数の第2磁石の内、前記投影軌跡の両端点に配置された端部第2磁石は、前記端部第2磁石よりも前記投影軌跡の中間点の近くに配置された近傍第2磁石より強い磁力を有し、前記第1磁石は、前記近傍第2磁石と同一直線状に位置した場合に、前記近傍第2磁石からの吸引力より前記端部第2磁石からの吸引力のほうが強くなるように設定されることを特徴とする。
また、請求項2に係る遊技機は、前面に遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技盤に設けられたベース体と、前記遊技盤に対して平行方向に可動する可動部材とを有する遊技機において、前記可動部材は、前記遊技盤の表面側で回転可能に支持されるとともに前記遊技領域を転動する遊技球の進行方向を変更させる振分部材と、前記遊技盤の裏面側で回転可能に支持されるとともにベース体に対向して所定の極性を配置した第1磁石を有する裏側部材と、前記振分部材と前記裏側部材とを連結する回転軸と、を備え、前記可動部材は前記回転軸を中心に支持され、前記第1磁石は前記可動部材の回転に伴って前記回転軸を中心とする円弧の軌跡を描き、前記第1磁石の軌跡を前記ベース体に投影した投影軌跡上であって該投影軌跡の両端点と、該両端点の間とにそれぞれ設けられ、前記第1磁石のベース体に対向する極性と異なる極性を前記第1磁石に対向して配置した複数の第2磁石を有し、前記複数の第2磁石の内、前記投影軌跡の両端点に配置された端部第2磁石は、前記端部第2磁石よりも前記投影軌跡の中間点の近くに配置された近傍第2磁石より強い磁力を有し、前記第1磁石は、前記近傍第2磁石と同一直線状に位置した場合に、前記近傍第2磁石からの吸引力より前記端部第2磁石からの吸引力のほうが強くなるように設定されることを特徴とする。
請求項1に係る遊技機では、遊技盤の表面側で回転可能に支持されるとともに遊技領域を転動する遊技球の進行方向を変更させる振分部材と回転軸によって連結された裏側部材に、遊技盤に対向して所定の極性を配置した第1磁石を設けるとともに、第1磁石の軌跡を遊技盤裏面に投影した投影軌跡上に第1磁石の遊技盤に対向する極性と異なる極性を第1磁石に対向して配置した第2磁石を有するので、振分部材は、第1磁石と第2磁石との間の吸引力と、遊技球との衝突の加重によって遊技盤上の位置を変化させる。従って、遊技領域内で転動する遊技球の軌道に多様な変化を与え、遊技を多彩にすることが可能となる。
また、第1磁石及び第2磁石は遊技盤の裏面側に位置するので、各磁石の磁力により遊技領域を転動する金属製の遊技球が影響を受ける虞がない。従って、ゲージ設定が容易となる。
更に、モータやソレノイドで可動部材を可動させる場合と比較して、遊技球の転動態様によって振分部材の遊技盤上の位置が変更することとなるので、遊技性が向上する。更に、駆動源の設置スペースも不要となり、設計の自由度が向上する。
また、請求項2に係る遊技機では、遊技盤の表面側で回転可能に支持されるとともに遊技領域を転動する遊技球の進行方向を変更させる振分部材と回転軸によって連結された裏側部材に、ベース体に対向して所定の極性を配置した第1磁石を設けるとともに、第1磁石の軌跡をベース体に投影した投影軌跡上に第1磁石のベース体に対向する極性と異なる極性を第1磁石に対向して配置した第2磁石を有するので、振分部材は、第1磁石と第2磁石との間の吸引力と、遊技球との衝突の加重によってベース体上の位置を変化させる。従って、遊技領域内で転動する遊技球の軌道に多様な変化を与え、遊技を多彩にすることが可能となる。
また、第1磁石及び第2磁石はベース体上の裏面側に位置するので、各磁石の磁力により遊技領域を転動する金属製の遊技球が影響を受ける虞がない。従って、ゲージ設定が容易となる。
更に、モータやソレノイドで可動部材を可動させる場合と比較して、遊技球の転動態様によって振分部材のベース体上の位置が変更することとなるので、遊技性が向上する。更に、駆動源の設置スペースも不要となり、設計の自由度が向上する。
また、請求項1や請求項2に係る遊技機では、第2磁石は、投影軌跡上の複数箇所に設けられるとともに、投影軌跡の中間点より遠方に配置される第2磁石がより強い磁力を有することを特徴とするので、振分部材が遊技球と衝突した際の衝撃加重が十分でなかったとしても、複数個所に設けられた第2磁石からの複数の吸引力によって、振分部材は遊技盤上において位置を確実に変化させることができる。
また、中間点より遠方に配置される第2磁石ほど強い磁力を持っているので、裏側部材は、磁力の弱い第2磁石が設置された軌跡上に停止することなく、振分部材は遊技盤上においてより大きな変化をすることが可能である。
以下、本発明に係る遊技機をパチンコ機について具体化した第1及び第2実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係るパチンコ機の概略構成について図1乃至図3に基づき説明する。図1は第1実施形態に係るパチンコ機の全体を示した正面図である。図2は第1実施形態に係るパチンコ機の遊技盤を示した正面図である。図3は第1実施形態に係るパチンコ機を示した背面図である。
図1乃至図3に示すように、第1実施形態に係るパチンコ機1は、所定量のパチンコ球を賞球として払い出す、いわゆる第1種パチンコ機で、一般にCR機(カードリーディング機)と称され、カード式球貸機とパチンコ機1とによって構成され、これらは対をなして設置されるが、図1及び図3においては、カード式球貸機の図示を省略している。パチンコ機1は、木製の外枠2に対して合成樹脂製の中枠3が、前枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ4及び下ヒンジ5を介して外枠2に対して開閉自在に取り付けられている。そして、この中枠3のほぼ上半分の前側には、合成樹脂製の前面カバー部材6が左端縁部の上下を軸支されて開閉自在に取り付けられている。また、この前面カバー部材6のほぼ中央部には略円形の窓部7が開設され、この窓部7の外周縁部に形成されるガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して遊技盤8上の遊技領域9を見ることができるように構成されている。また、前面カバー部材6の窓部7の上端縁部には、フルカラーの発光ダイオードが内蔵され、遊技中のエラーを表示するエラー表示電飾ランプ10Aが取り付けられている。また、このエラー表示電飾ランプ10Aの左右外側には、「当たり」等の発生を報知したり遊技中に光演出をする各電飾ランプ10Bが取り付けられている。また、前面カバー部材6の前面部分は、不透明な合成樹脂製の前面部材6Aで覆われており、この各電飾ランプ10A、10Bと窓部7の上端周縁部との間に、不図示のフルカラーダイオードが左右方向に内蔵され、遊技中に光演出が行われる。
また、前面カバー部材6の右側中央部には、中枠3及び前面カバー部材6を施錠する施錠装置(不図示)を操作するための鍵挿入部11が設けられている。前面カバー部材6を開くためには、この鍵挿入部11に所定のキーを挿入して所定方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、前面カバー部材6のみがオープンされる。
また、この前面カバー部材6の下側には、賞球払出装置を介して払い出される賞球を受ける上皿12がスピーカ13を内蔵して合成樹脂製プレート14に配設されている。また、この合成樹脂製プレート14は、左端縁部の上下を軸支されて、前面カバー部材6を開放後、内側に設けられた不図示のレバーを下げることにより開放できるように取り付けられている。また、この上皿12の中央前面部には、カード式球貸機の操作ボタン15、16及びカード残高表示装置17が設けられている。そして、その上皿12の下には、下皿18が配設される。また、上皿12に連通する不図示の球送り機構を介して上皿12のパチンコ球が操作ハンドル19に連結された発射装置20へ送られるよう構成されている。
次に、図2において、パチンコ機1における遊技盤8上の遊技領域9の構成について説明する。この遊技領域9は、所定厚さの板材をなした遊技盤8上に入賞口などの各構造物が配設され、それを囲むように環状のレール22が立設されて構成されている。このレール22は、発射されたパチンコ球を遊技領域9内に案内する重複して形成した案内路23を構成し、右肩部にはレール22に沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための段差部24を有する。
遊技領域9のほぼ中央には、開口部が開設され、この開口部の前面側に特別図柄表示装置25が配設されている。この特別図柄表示装置25は、遊技盤8の前面側から取り付けられる装飾部材26と、遊技盤8の裏面側から取り付けられる液晶表示器(LCD)27等から構成されている。この液晶表示器27は、左、中、右に3つの変動図柄を表示する液晶パネルであって、左下角部には、左右に2分割された普通図柄を表示する普通図柄表示部28が構成されている。
一方、特別図柄表示装置25の左側部には、遊技球振分装置30が設けられている。遊技球振分装置30は、遊技領域9内を転動する遊技球に衝突し、衝突した遊技球を左右に振り分けるものであり、遊技盤8に形成された開口部に挿入され取り付けられた略立方体形状のベース体31と、遊技盤8の表面側に配置されるとともにベース体31に対して回転可能に支持された振分部材32と、遊技盤8の裏面側に配置されるとともにベース体31に対して回転可能に支持された裏側部材33とにより構成されている。尚、遊技球振分装置30の詳細については後述する。
また、特別図柄表示装置25の左右には風車35、36、37が回転自在に設けられている。また、特別図柄表示装置25の直下には、始動口39が配設されている。この始動口39には、パチンコ球の入賞を検出する始動口スイッチ(不図示)が設けられ、パチンコ球の入賞を検出することで液晶表示器27に表示されている特別図柄が変動する。そして、特別図柄が変動中に始動口39に入賞した場合には、入賞個数が4個まで後述のメイン制御基板に設けられるRAMの保留カウンタに記憶されて変動確定回数として保留される。そして、この保留カウンタに記憶されているカウント値を表示する保留ランプ40が、液晶表示器27の左側に計4個配置されている。
また、始動口39の左右両側にはゲート41、42が配置され、各ゲート41、42にはパチンコ球の通過を検出するゲートスイッチ(不図示)が備えられており、パチンコ球の通過を検出することで普通図柄表示部28の普通図柄が変動する。そして、このゲート41又はゲート42にパチンコ球が入って、普通図柄表示部28の普通図柄が変動後、所定の表示態様で停止した場合(例えば、「11」、「77」のように揃った場合等)には、始動口39の上部に設けられるチューリップ式役物39Aが所定時間(第1実施形態では、約1秒間)開かれ、この始動口39にパチンコ球が入賞する確率が増加する。
そして、始動口39の下側には、横幅が広い上方に開口する開閉扉44で前面部を覆われる大入賞口45が形成されている。また、この大入賞口45の左右両側には上方に開口する各入賞口47、48が前面側に突出して形成されている。また、各入賞口47、48の更に両側部には、各電飾ランプ49、50が内蔵されている。
また、入賞口47、48の下方には下入賞口51、52が配設されている。下入賞口51、52は遊技盤8裏面の不図示の賞球樋に連通され、この下入賞口51、52への入賞を検出する下入賞口スイッチ(不図示)が設けられている。また、大入賞口45の直下にはレール22に沿ってアウト口53が開設されている。更に、レール22に囲まれたこのような遊技領域9には、前記各構成物とともに複数の釘が打設されてパチンコ球の複雑な流路を構成している。
次に、図3に基づいてパチンコ機1の背面側の構成について説明する。
図3に示すように、中枠3のほぼ中央部には遊技盤8が着脱自在なように鉄板等の金属製の機構盤55が取り付けられている。そして、この機構盤55の裏側には合成樹脂製の機構セット盤56が開閉自在に蝶番により取り付けられている。
また、パチンコ機1の裏側の背面上方部には、上方に開口した賞球タンク57が機構セット盤56に固定されている。賞球タンク57は、傾斜した底面に連通孔58が形成され、その連通孔58の下方にはパチンコ球を1列に整列流出し、賞球ケース59にパチンコ球を送る通路を形成するタンクレール60が取り付けられている。
また、賞球ケース59にパチンコ球を案内する賞球案内部61内には、タンクレール60の下流側のパチンコ球を送る1列の賞球通路が形成されている。
また、賞球ケース59内には、賞球案内部61内の賞球通路を通過するパチンコ球を確認する球有り検出スイッチやパチンコ球の払い出しを調節する払い出しソレノイドが内装されている。そして、これら賞球タンク57、タンクレール60、賞球案内部61、賞球ケース59等により賞球及び貸球の払い出しシステムが構成されている。
そして、賞球ケース59の下流側には排出部が形成され、入賞球を排出する入賞球排出通路62及び下皿オーバーフロースイッチ(不図示)が内装された下皿排出路63が下端部下方に形成されている。また、この下皿排出路63を介して上皿12から溢れた賞球を受けて下皿18に案内する下部受皿ボックス64が中枠3の裏側に取り付けられている。
また、タンクレール60の下側には液晶表示装置(LCD)等をカバーする合成樹脂製のセンターカバー65が取り付けられている。そして、このセンターカバー65の背面部内側には、LCD等を駆動制御する表示制御基板66、スピーカ13等を駆動制御する音制御基板67、及び電飾ランプ10B等を駆動制御するランプ制御基板68が取り付けられている。また、センターカバー65の下側には、パチンコ機1の遊技動作を制御するメイン制御基板69が内蔵される基板ケース70が配設されている。また、この基板ケース70の右下には電源ボックス71が配設されている。
続いて、前記遊技盤8の遊技領域9内に設けられた遊技球振分装置30について図4乃至図6を用いて詳細に説明する。図4は第1実施形態に係る遊技盤に設けられた遊技球振分装置を示した正面図、図5は第1実施形態に係る遊技球振分装置を示した側面図、図6は第1実施形態に係る遊技球振分装置を示した背面図である。
遊技球振分装置30は、図4乃至図6に示すように、遊技盤8に形成された開口部に挿入され取り付けられた略直方体形状のベース体31と、遊技盤8の表面側に配置されるとともにベース体31に対して回転可能に支持された振分部材32と、遊技盤8の裏面側に配置されるとともにベース体31に対して回転可能に支持された裏側部材33とにより構成されている。
ベース体31は、略直方体形状を有し、中央部やや上方に振分部材32と裏側部材33との共通の回転軸78を前面(遊技盤8に取り付けた際に前面に位置する面)より後面(遊技盤8に取り付けた際に後面に位置する面)に貫通して支持する軸孔74が形成されている。
一方、振分部材32及び裏側部材33は、共通の回転軸78を有した略直方体形状を有し、回転軸78に対する他端部が同一方向をなすように固定されている。そして、振分部材32及び裏側部材33の一方が回転軸78を中心に回転すると、回転軸78を介して他方も同じ角速度で、且つ同じ角度分回転する。
また、ベース体31に対して振分部材32とともに回転可能に支持された裏側部材33には、下端部にベース体31に対向してS極が配置された第1永久磁石75が設けられている。一方、ベース体31の後面には裏側部材33に対向してN極が配置された第2永久磁石76、77が設けられている。
ここで、第2永久磁石76、77は、回転軸78を中心に回転移動する際に第1永久磁石75が描く軌道をベース体31に投影した投影軌道80(図6参照)上に位置する。投影軌道80は、回転軸78を中心とするとともに、半径長さを回転軸と第1永久磁石75間の距離とする円弧である。また、同じ投影軌道80上には裏側部材33に対向してS極が配置された第3永久磁石81が設けられている。
遊技球振分装置30は、遊技領域9内を転動する遊技球73(図4参照)と衝突することによって遊技球73の進行方向を変更させるものであるが、その際、遊技球73と実際に衝突する振分部材32の位置を以下の2パターンに変更することが可能となっている。
具体的には、裏側部材33が図6に示すように第1永久磁石75と第2永久磁石76とが同一直線状に位置する第1パターン(図6実線状態)と、第1永久磁石75と第2永久磁石77とが同一直線状に位置する第2パターン(図6破線状)とが有る。
尚、裏側部材33と同一の回転軸78により遊技盤8の表面側に回転可能に支持された振分部材32は、裏側部材33の状態に従って第1パターン(図4実線状態)と、第2パターン(図4破線状態)をとることとなる。
ここで、第1パターン(図4、図6実線状態)は、第1永久磁石75が第2永久磁石76との吸引力によって、第2永久磁石76と同一直線状となる位置に停止した状態であり、第2パターン(図4、図6破線状態)は、第1永久磁石75が第2永久磁石77との吸引力によって、第2永久磁石77と同一直線状となる位置に停止した状態である。
そして、前記した第1パターンと第2パターンとは、振分部材32に衝突した遊技球73からの衝撃によって互いに切り換えられる。以下に、その切り換え構造について説明する。
第1パターンに位置する振分部材32は、回転軸78に対して図4右方向に傾斜して支持される(図4の実線参照)。傾斜した振分部材32に上方向又は右方向より遊技球が衝突し、振分部材32に一定以上の加重(少なくとも第1永久磁石75と第2永久磁石76との吸引力を上回る加重)が加わった場合には、その衝撃によって振分部材32は図4左方向へと移動する。その際、同一回転軸78を有する裏側部材33も振分部材32の移動に伴って第1永久磁石75と第2永久磁石76による吸引力を振り切って、回転軸78を中心に図6中の反時計回り方向に回転する。その後、移動する裏側部材33は、第1永久磁石75と第2永久磁石77との吸引力によって、第1永久磁石75と第2永久磁石77とが同一直線状をなす位置で停止する。また、振分部材32も裏側部材33の停止に伴って停止する。以上より、第1パターンより第2パターンへの切り換えが完了する。
一方、第2パターンへと切り換わった遊技球振分装置30では、第2パターンに位置する振分部材32が、回転軸78に対して図4左方向に傾斜して支持される(図4の破線参照)。傾斜した振分部材32に上方向又は左方向より遊技球が衝突し、振分部材32に一定以上の加重(少なくとも第1永久磁石75と第2永久磁石77との吸引力を上回る加重)が加わった場合には、その衝撃によって振分部材32は図4右方向へと移動する。その際、同一回転軸78を有する裏側部材33も振分部材32の移動に伴って第1永久磁石75と第2永久磁石77による吸引力を振り切って、回転軸78を中心に図6中の時計回り方向に回転する。その後、移動する裏側部材33は、第1永久磁石75と第2永久磁石76との吸引力によって、第1永久磁石75と第2永久磁石76とが同一直線状をなす位置で停止する。また、振分部材32も裏側部材33の停止に伴って停止する。以上より、第2パターンより第1パターンへの切り換えが完了する。
また、第1パターンから第2パターンへと切り換わる際、及び第2パターンから第1パターンへと切り換わる際に、衝突した遊技球73による加重が不十分な際には、他方へのパターンへと完全に移行できない場合も考えられる。例えば、第1パターンから第2パターンへと切り換わる際に、裏側部材33は、振分部材32の移動に伴って第1永久磁石75と第2永久磁石76による吸引力を振り切って、回転軸78を中心に図6中の反時計回り方向に回転するが、その後、第1永久磁石75と第2永久磁石77とが同一直線状をなす位置まで達することなく、振分部材32及び裏側部材33の自重によって、回転軸78に対して鉛直下向きで停止することが考えられる。鉛直下向きで停止した状態では、遊技球が振分部材32に衝突しずらく、第1パターン又は第2パターンへと移行することが難しくなる。図7は振分部材が回転軸に対して鉛直下向きに位置した際の第1実施形態に係る遊技球振分装置を示した背面図である。
しかし、第1実施形態に係る遊技球振分装置30は、前記したように投影軌道80上に裏側部材33に対向してS極が配置された第3永久磁石81が設けられている。第3永久磁石81は、投影軌道80の中間点H(回転軸78の鉛直下方向)に位置し、図7に示すように裏側部材33(振分部材32も同様)の下端が回転軸78に対して鉛直下向きに位置した際に、裏側部材33に固定された第1永久磁石75と第3永久磁石81との間に反発力が生じる。
それにより、裏側部材33には第2永久磁石76、77からの吸引力に加え、第3永久磁石81からの反発力が生じるので、遊技球73からの衝突加重が一定加重に満たなかった場合においても、確実に第1パターン又は第2パターンへと切り換わることが可能となる。
以上説明した通り第1実施形態に係るパチンコ機1では、遊技領域内を転動する遊技球73と衝突することによって遊技球73の進路を変更する振分部材32を有する遊技球振分装置30において、振分部材32と同一の回転軸78によりベース体31の裏側で回転可能に支持された裏側部材33に、ベース体31に対向してS極が配置された第1永久磁石75を設け、一方、ベース体31の後面には裏側部材33に対向してN極が配置された第2永久磁石76、77を設ける。そして、遊技球振分装置30は、振分部材32及び裏側部材33が第1永久磁石75と第2永久磁石76、77との吸引力と、遊技球73との衝突の加重によって、振分部材32が可動する(第1パターンと第2パターンとが交互に切り換わる)ことにより、遊技領域内で転動する遊技球73の軌道に多様な変化を与え、遊技を多彩にすることが可能となる。
また、第1永久磁石75、第2永久磁石76、77、第3永久磁石81は、それぞれ遊技盤8の裏面側に位置するので、各磁石の磁力により遊技領域9を転動する金属製の遊技球73が影響を受ける虞がない。従って、ゲージ設定が容易となる。
また、モータやソレノイドで振分部材32を可動させる場合と比較して、遊技球73転動態様によって振分部材32が可動することとなるので、遊技性が向上する。更に、駆動源の設置スペースも不要となり、設計の自由度が向上する。
更に、投影軌道80上には裏側部材33に対向してS極が配置された第3永久磁石81が設けられているので、裏側部材33には第2永久磁石76、77からの吸引力に加え、第3永久磁石81からの反発力が生じ、遊技球73からの衝突加重が一定加重に満たなかった場合においても、確実に第1パターン又は第2パターンへと切り換わることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るパチンコ機について図8乃至図11に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るパチンコ機1の構成と同一符号は、該第1実施形態に係るパチンコ機1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第2実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ制御処理である。
但し、第1実施形態に係るパチンコ機1が、遊技球振分装置30のベース体31に第1永久磁石75のベース体31に対向して配置した極性と異なる極性を裏側部材33に対向して配置した第2永久磁石76、77と、更に、同じ極性を配置した第3永久磁石81とが設けられているのに対して、第2実施形態に係るパチンコ機は、遊技球振分装置30のベース体31に第2永久磁石76、77と、第2永久磁石76、77と同じく異なる極性で、且つ第2永久磁石76、77と比較して磁力の小さい第4永久磁石88、89を配置する点で異なっている。
以下に、第2実施形態に係る遊技盤8の遊技領域9に設けられた遊技球振分装置90について図8乃至図10を用いて詳細に説明する。図8は第2実施形態に係る遊技盤に設けられた遊技球振分装置を示した正面図、図9は第2実施形態に係る遊技球振分装置を示した側面図、図10は第2実施形態に係る遊技球振分装置を示した背面図である。
遊技球振分装置90は、図8乃至図10に示すように、遊技盤8に形成された開口部に挿入され取り付けられた略立方体形状のベース体91と、遊技盤8の表面側に配置されるとともにベース体91に対して回転可能に支持された振分部材32と、遊技盤8の裏面側に配置されるとともにベース体91に対して回転可能に支持された裏側部材33とにより構成されている。
ベース体91は、立方体形状を有し、中央部やや上方に振分部材32と裏側部材33との共通の回転軸78を前面(遊技盤8に取り付けた際に前面に位置する面)より後面(遊技盤8に取り付けた際に後面に位置する面)に貫通して支持する軸孔74が形成されている。
一方、振分部材32及び裏側部材33は、共通の回転軸78を有した略直方体形状を有し、回転軸78に対する他端部が同一方向をなすように固定されている。そして、振分部材32及び裏側部材33の一方が回転軸78を中心に回転すると、回転軸78を介して他方も同じ角速度で、且つ同じ角度分回転する。
また、ベース体91に対して振分部材32とともに回転可能に支持された裏側部材33には、下端部にベース体91に対向してS極が配置された第1永久磁石75が設けられている。一方、ベース体91の後面には裏側部材33に対向してN極が配置された第2永久磁石76、77と、同じくN極が配置された第4永久磁石88、89が設けられている。
ここで、第2永久磁石76、77は、回転軸78を中心に回転移動する際に第1永久磁石75が描く軌道をベース体91に投影した投影軌道93(図10参照)上に位置する。投影軌道93は、回転軸78を中心とするとともに、半径長さを回転軸と第1永久磁石75間の距離とする円弧である。
また、第4永久磁石88、89は、前記第2永久磁石76、77と同様に投影軌道93上に位置し、具体的には、投影軌道93の中間点H(回転軸78の鉛直下方向)と、第2永久磁石76、77の中間に位置にする。更に、第4永久磁石88、89は第2永久磁石76、77と同じ円形磁石であるが、図10に示すようにその半径が第2永久磁石76、77の約1/2となっており、その磁力は第2永久磁石76、77より弱いものとなっている。
第2実施形態にかかる遊技球振分装置90は、遊技領域9内を転動する遊技球73(図8参照)と衝突することによって遊技球73の進行方向を変更させるものであるが、その際、遊技球73と実際に衝突する振分部材32の位置を以下の2パターンに変更することが可能となっている。
具体的には、裏側部材33が図10に示すように第1永久磁石75と第1永久磁石76とが同一直線状に位置する第1パターン(図10実線状態)と、第1永久磁石75と第2永久磁石77とが同一直線状に位置する第2パターン(図10破線状)とが有る。
尚、裏側部材33と同一の回転軸78により遊技盤8の表面側に回転可能に支持された振分部材32は、裏側部材33の状態に従って第1パターン(図8実線状態)と、第2パターン(図8破線状態)をとることとなる。
ここで、第1パターン(図8、図10実線状態)は、第1永久磁石75が第2永久磁石76との吸引力によって、第2永久磁石76と同一直線状となる位置に停止した状態であり、第2パターン(図8、図10破線状態)は、第1永久磁石75が第2永久磁石77との吸引力によって、第2永久磁石77と同一直線状となる位置に停止した状態である。
そして、前記した第1パターンと第2パターンとは、振分部材32に衝突した遊技球73からの衝撃によって互いに切り換えられる。以下に、その切り換え構造について説明する。
第1パターンに位置する振分部材32は、回転軸78に対して図8右方向に傾斜して支持される(図8の実線参照)。傾斜した振分部材32に上方向又は右方向より遊技球73が衝突し、振分部材32に一定以上の加重(少なくとも第1永久磁石75と第2永久磁石76との吸引力を上回る加重)が加わった場合には、その衝撃によって振分部材32は図8左方向へと移動する。その際、同一回転軸78を有する裏側部材33も振分部材32の移動に伴って第1永久磁石75と第2永久磁石76による吸引力を振り切って、回転軸78を中心に図10中の反時計回り方向に回転する。その後、移動する裏側部材33は、第1永久磁石75と第2永久磁石77との吸引力によって、第1永久磁石75と第2永久磁石77とが同一直線状をなす位置で停止する。また、振分部材32も裏側部材33の停止に伴って停止する。以上より、第1パターンより第2パターンへの切り換えが完了する。
一方、第2パターンへと切り換わった遊技球振分装置90では、第2パターンに位置する振分部材32が、回転軸78に対して図8左方向に傾斜して支持される(図8の破線参照)。傾斜した振分部材32に上方向又は左方向より遊技球73が衝突し、振分部材32に一定以上の加重(少なくとも第1永久磁石75と第2永久磁石77との吸引力を上回る加重)が加わった場合には、その衝撃によって振分部材32は図8右方向へと移動する。その際、同一回転軸78を有する裏側部材33も振分部材32の移動に伴って第1永久磁石75と第2永久磁石77による吸引力を振り切って、回転軸78を中心に図10中の時計回り方向に回転する。その後、移動する裏側部材33は、第1永久磁石75と第2永久磁石76との吸引力によって、第1永久磁石75と第2永久磁石76とが同一直線状をなす位置で停止する。また、振分部材32も裏側部材33の停止に伴って停止する。以上より、第2パターンより第1パターンへの切り換えが完了する。
第2実施形態に係る遊技球振分装置90は、上記説明した第1パターンと第2パターンとが交互に切り換わることにより、遊技領域内で転動する遊技球73の軌道に多様な変化を与え、遊技を多彩にするものである。また、第1永久磁石75、第2永久磁石76、77、第4永久磁石88、89は、それぞれ遊技盤8の裏面側に位置するので、各磁石の磁力により遊技領域9を転動する金属製の遊技球73が影響を受ける虞がない。従って、ゲージ設定が容易となる。
また、モータやソレノイドで振分部材32を可動させる場合と比較して、遊技球73転動態様によって振分部材32が可動することとなるので、遊技性が向上する。更に、駆動源の設置スペースも不要となり、設計の自由度が向上する。
また、第1パターンから第2パターンへと切り換わる際、及び第2パターンから第1パターンへと切り換わる際に、衝突した遊技球73による加重が不十分な際には、他方へのパターンへと完全に移行できない場合も考えられる。例えば、第1パターンから第2パターンへと切り換わる際に、裏側部材33は、振分部材32の移動に伴って第1永久磁石75と第2永久磁石76による吸引力を振り切って、回転軸78を中心に図10中の反時計回り方向に回転するが、その後、第1永久磁石75と第2永久磁石77とが同一直線状をなす位置まで達することなく、振分部材32及び裏側部材33の自重によって、回転軸78に対して鉛直下向きで停止することが考えられる。鉛直下向きで停止した状態では、遊技球が振分部材32に衝突しずらく、第1パターン又は第2パターンへと移行することが難しくなる。図11は振分部材が回転軸に対して鉛直下向きに位置した際の第2実施形態に係る遊技球振分装置を示した背面図である。
しかし、第2実施形態に係る遊技球振分装置90は、前記したように投影軌道93上に裏側部材33に対向してN極が配置された第4永久磁石88、89が設けられている。従って、図11に示すように裏側部材33(振分部材32も同様)が回転軸78に対して鉛直下向きに位置した際に、裏側部材33に固定された第1永久磁石75と第4永久磁石88、89との間に吸引力が生じる。
それにより、裏側部材33には第2永久磁石76、77からの吸引力に加え、第4永久磁石88、89からの吸引力が生じるので、遊技球73からの衝突加重が一定加重に満たなかった場合においても、確実に第1パターン又は第2パターンへと切り換わることが可能となる。
また、第4永久磁石88、89は第2永久磁石76、77と比較して磁力が小さく、第1永久磁石75が第4永久磁石88、89と同一直線状に位置した場合に、第4永久磁石88、89からの吸引力より第2永久磁石76、77からの吸引力のほうが強くなるように設定されている。従って、第1永久磁石75が第4永久磁石88、89と同一直線状をなす位置で裏側部材33が停止することなく、確実に第1パターン又は第2パターンへと切り換わることが可能となる。
以上説明した通り第2実施形態に係るパチンコ機1では、遊技領域内を転動する遊技球73と衝突することによって遊技球73の進路を変更する振分部材32を有する遊技球振分装置90において、振分部材32と同一の回転軸78によりベース体91の裏側で回転可能に支持された裏側部材33に、ベース体91に対向してS極が配置された第1永久磁石75を設け、一方、ベース体91の後面には裏側部材33に対向してN極が配置された第2永久磁石76、77を設ける。そして、遊技球振分装置90は、振分部材32及び裏側部材33が第1永久磁石75と第2永久磁石76、77との吸引力と、遊技球73との衝突の加重によって、振分部材32が可動する(第1パターンと第2パターンとが交互に切り換わる)ことにより、遊技領域内で転動する遊技球73の軌道に多様な変化を与え、遊技を多彩にすることが可能となる。
また、第1永久磁石75、第2永久磁石76、77、第4永久磁石88、89は、それぞれ遊技盤8の裏面側に位置するので、各磁石の磁力により遊技領域9を転動する金属製の遊技球73が影響を受ける虞がない。従って、ゲージ設定が容易となる。
また、モータやソレノイドで振分部材32を可動させる場合と比較して、遊技球73転動態様によって振分部材32が可動することとなるので、遊技性が向上する。更に、駆動源の設置スペースも不要となり、設計の自由度が向上する。
更に、投影軌道93上には裏側部材33に対向してN極が配置された第4永久磁石88、89が設けられているので、裏側部材33には第2永久磁石76、77からの吸引力に加え、第4永久磁石88、89からの吸引力も生じ、遊技球73からの衝突加重が一定加重に満たなかった場合においても、確実に第1パターン又は第2パターンへと切り換わることが可能となる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、第1実施形態では第1パターンと第2パターンとの切り換えが確実に行われる為に、中間点Hに第3永久磁石81が設けられ、第2実施形態では中間点Hと第2永久磁石76、77との間に第4永久磁石88、89が設けられているが、変形例1として、第3永久磁石81と第4永久磁石88、89の両方を同時に設けることも可能である。図12は変形例1における遊技球振分装置97を示した背面図である。
変形例1では、裏側部材33に設けられた第1永久磁石75に対して、第2永久磁石76、77及び第4永久磁石88、89による吸引力、及び第3永久磁石81による反発力が働くので、より確実に第1パターン又は第2パターンへと切り換えが可能となる。
また、第1及び第2実施形態では、振分部材32と裏側部材33とは共通の回転軸78に対する下端部が同一方向をなすように固定されているが、下端部がそれぞれ異なる方向をなすように固定することも可能である。図13は変形例2における遊技球振分装置97を示した正面図である。
変形例2では、図13に示すように振分部材32と裏側部材33とを所定角度φずらして固定する。そして、ベース体99の裏側に設けられた第2永久磁石76、77、第3永久磁石81、及び第4永久磁石88、89も、前記変形例1の配置より回転軸78を中心にφずらして配置する。ここで、裏側部材33は振分部材32より重くなるように成形されているので、第1パターン及び第2パターンの切り換え時において遊技球73の衝突加重が十分でない場合であっても、裏側部材33の自重によって振分部材32は図13に示すように右方向に傾いた状態となり、回転軸78に対して鉛直下向きに位置することを防止することが可能となる。
また、第1乃至第2実施形態では、軸孔74を形成したベース体31、91を遊技盤8の開口部に取り付け、ベース体31、91に第2永久磁石76、77、第3永久磁石81、及び第4永久磁石88、89を固定することとしているが、ベース体31を用いることなく遊技盤8に直接軸孔74を形成し、また、遊技盤8の裏面側に直接第2永久磁石76、77、第3永久磁石81、及び第4永久磁石88、89を固定しても良い。
更に、第2永久磁石76、77、第3永久磁石81、及び第4永久磁石88、89を固定する位置は遊技盤8の裏面に限られることなく、例えば、遊技者に対して遊技盤8の裏側に位置する場所に、遊技盤8に平行で、且つ遊技盤8の裏面に対向して設けられた固定面を有するベース体を別途配置し、第1永久磁石75が描く軌道を前記ベース体の固定面に投影した投影軌道上に第2永久磁石76、77、第3永久磁石81、及び第4永久磁石88、89を固定することとしても良い。
また、第1及び第2実施形態で用いられている各永久磁石の代わりに、電磁石を用いることも当然に可能である。
第1実施形態に係るパチンコ機の全体を示した正面図である。 第1実施形態に係るパチンコ機の遊技盤を示した正面図である。 第1実施形態に係るパチンコ機を示した背面図である。 第1実施形態に係る遊技球振分装置を示した正面図である。 第1実施形態に係る遊技球振分装置を示した側面図である。 第1実施形態に係る遊技球振分装置を示した背面図である。 振分部材が回転軸に対して鉛直下向きに位置した際の第1実施形態に係る遊技球振分装置を示した背面図である。 第2実施形態に係る遊技球振分装置を示した正面図である。 第2実施形態に係る遊技球振分装置を示した側面図である。 第2実施形態に係る遊技球振分装置を示した正面図である。 振分部材が回転軸に対して鉛直下向きに位置した際の第2実施形態に係る遊技球振分装置を示した背面図である。 変形例1における遊技球振分装置を示した背面図である。 変形例2における遊技球振分装置を示した正面図である。
1 パチンコ機
3 中枠
8 遊技盤
9 遊技領域
30、90 遊技球振分装置
31、91 ベース体
32 振分部材
33 裏側部材
73 遊技球
75 第1永久磁石
76、77 第2永久磁石
78 回転軸
80、93 投影軌道
81 第3永久磁石
88、89 第4永久磁石
H 投影軌道中間点

Claims (2)

  1. 前面に遊技領域を有する遊技盤と、
    前記遊技領域内に設けられ、前記遊技盤に対して平行方向に可動する可動部材とを有する遊技機において、
    前記可動部材は、
    前記遊技盤の表面側で回転可能に支持されるとともに前記遊技領域を転動する遊技球の進行方向を変更させる振分部材と、
    前記遊技盤の裏面側で回転可能に支持されるとともに遊技盤に対向して所定の極性を配置した第1磁石を有する裏側部材と、
    前記振分部材と前記裏側部材とを連結する回転軸と、を備え、
    前記可動部材は前記回転軸を中心に支持され、
    前記第1磁石は前記可動部材の回転に伴って前記回転軸を中心とする円弧の軌跡を描き、
    前記第1磁石の軌跡を前記遊技盤の裏面に投影した投影軌跡上であって該投影軌跡の両端点と、該両端点の間とにそれぞれ設けられ、前記第1磁石の遊技盤に対向する極性と異なる極性を前記第1磁石に対向して配置した複数の第2磁石を有し、
    前記複数の第2磁石の内、前記投影軌跡の両端点に配置された端部第2磁石は、前記端部第2磁石よりも前記投影軌跡の中間点の近くに配置された近傍第2磁石より強い磁力を有し、
    前記第1磁石は、前記近傍第2磁石と同一直線状に位置した場合に、前記近傍第2磁石からの吸引力より前記端部第2磁石からの吸引力のほうが強くなるように設定されることを特徴とする遊技機。
  2. 前面に遊技領域を有する遊技盤と、
    前記遊技盤に設けられたベース体と、
    前記遊技盤に対して平行方向に可動する可動部材とを有する遊技機において、
    前記可動部材は、
    前記遊技盤の表面側で回転可能に支持されるとともに前記遊技領域を転動する遊技球の進行方向を変更させる振分部材と、
    前記遊技盤の裏面側で回転可能に支持されるとともにベース体に対向して所定の極性を配置した第1磁石を有する裏側部材と、
    前記振分部材と前記裏側部材とを連結する回転軸と、を備え、
    前記可動部材は前記回転軸を中心に支持され、
    前記第1磁石は前記可動部材の回転に伴って前記回転軸を中心とする円弧の軌跡を描き、
    前記第1磁石の軌跡を前記ベース体に投影した投影軌跡上であって該投影軌跡の両端点と、該両端点の間とにそれぞれ設けられ、前記第1磁石のベース体に対向する極性と異なる極性を前記第1磁石に対向して配置した複数の第2磁石を有し、
    前記複数の第2磁石の内、前記投影軌跡の両端点に配置された端部第2磁石は、前記端部第2磁石よりも前記投影軌跡の中間点の近くに配置された近傍第2磁石より強い磁力を有し、
    前記第1磁石は、前記近傍第2磁石と同一直線状に位置した場合に、前記近傍第2磁石からの吸引力より前記端部第2磁石からの吸引力のほうが強くなるように設定されることを特徴とする遊技機。
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