JP4591522B2 - 液体吐出ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出ヘッド及びその製造方法に関する。
記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出ヘッドとして、インクジェットヘッドが知られている。また、インクジェットヘッドの製造方法として、それぞれインク流路を構成する孔又は凹部が施された複数のプレートを、各プレートに形成された位置決め孔を用いて互いに位置合わせしつつ積層し接着するという技術が知られている(特許文献1参照)。当該文献1によると、インクを吐出するノズルが多数形成されたプレート、即ちノズルプレートに形成された位置決め孔は、その他のプレートに形成された位置決め孔と同様に位置決めピンが挿通可能な大きさであると共に、当該ノズルプレートにおけるノズルが開口した吐出面に開口している。
特開2005−22183号公報
上記文献1のように吐出面に比較的大きな位置決め孔が開口している場合、ノズルの吐出不良を回復させる所謂パージを行った後吐出面に付着したインクを除去するワイピングを行う際、ワイパーで掻き寄せられたインクが位置決め孔内に侵入しやすい。また、ノズルプレートの位置決め孔はその他のプレートの位置決め孔と連通しているため、ノズルプレートの位置決め孔内に侵入したインクがさらに奥へと侵入することで、位置決め孔内に多量のインクが溜まりやすい。これにより、印刷中に、位置決め孔内等に溜まったインクが滴下し、記録媒体が汚れるという問題が生じ得る。
さらに、上記文献1のように吐出面に比較的大きな位置決め孔が開口している場合、ワイピングの際にワイパーの先端が位置決め孔の開口縁に当接し、ワイパーが破損や劣化しやすいという問題もある。
本発明の目的は、ワイピング時におけるノズルプレートの位置決め孔内への液体の侵入及びワイパーの破損や劣化を共に軽減可能な液体吐出ヘッドおよびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、液体を吐出する複数のノズルが形成されたノズルプレートを含む複数のプレートが、前記ノズルプレートを最も外側に配置して互いに積層されることによって構成される液体吐出ヘッドであって、前記ノズルプレート、前記ノズルが開口した吐出面に開口し且つ厚み方向に貫通すると共に前記吐出面において前記ノズルと同じ大きさの開口を有する位置決め孔と、前記ノズルプレートを仮位置決めする際に位置決めピンが挿入される仮位置決め孔であって、前記ノズル及び前記位置決め孔が形成された前記吐出面を含む第1領域に隣接する第2領域において厚み方向に貫通すると共に前記位置決め孔より大きな仮位置決め孔とを有し、前記第1領域と前記第2領域との境界において、前記第2領域が前記ノズルプレート以外のプレートに近接するように、屈曲されており、前記ノズルプレート以外のプレート前記ノズルに連通する液体流路が形成されており、さらに、前記ノズルプレートに対する当該プレートの位置決めを行うための位置決め孔であって、厚み方向に貫通すると共に前記積層方向に関して前記ノズルプレートの前記位置決め孔と少なくとも一部が重なる位置決め孔を有することを特徴とする液体吐出ヘッドが提供される。
また、本発明の別の観点によると、互いに隣接する第1及び第2領域を有するプレートの前記第1領域に、位置決め孔と液体を吐出する複数のノズルとを厚み方向に貫通するように形成し、且つ、前記第2領域に、前記位置決め孔より大きな仮位置決め孔を厚み方向に貫通するように形成することにより、ノズルプレートを形成する工程と、前記ノズルプレートの前記仮位置決め孔に位置決めピンを挿入する工程と、前記ピン挿入工程の後、前記ノズルプレート上に、前記ノズルプレート以外のプレートを、当該プレートにおいて厚み方向に貫通するように形成された位置決め孔が前記ノズルプレートの前記位置決め孔の少なくとも一部と重なるように積層する工程と、前記プレート同士を接着する工程と、前記接着工程の後、前記位置決めピンを前記仮位置決め孔から離脱させ、前記第1領域と前記第2領域との境界において、前記第2領域が前記ノズルプレート以外のプレートに近接するように前記ノズルプレートを屈曲する工程と、を備えたことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法が提供される。
上記構成によると、ノズルプレートにおける第2領域に形成された仮位置決め孔を用いてノズルプレートの仮位置決めを行い、そして第1領域に形成された位置決め孔を用いてプレート同士の位置決めを行うことができる。本構成においては、仮位置決め孔を位置決めピンが挿入可能な程度の大きさに形成し、吐出面に開口する位置決め孔を仮位置決め孔より小さくすることで、ワイピング時におけるノズルプレートの位置決め孔内への液体の侵入及びワイパーの破損や劣化を共に軽減することが可能となる。
本発明の製造方法では、前記ノズルプレート形成工程において、前記吐出面において前記ノズルと同じ大きさの開口を有するように、前記位置決め孔を形成することが好ましい。この場合、ワイピング時におけるノズルプレートの位置決め孔内への液体の侵入及びワイパーの破損や劣化をより一層効果的に軽減することができる。さらに、このような製造方法によると、例えばプレス加工等で位置決め孔をノズルと同一工程で形成できるため、製造工程の簡易化及びコスト低減化を図ることが可能である。
前記ノズルプレートの前記第2領域が前記第1領域の両側に配置されており、前記第2領域のそれぞれに前記仮位置決め孔が形成されていることが好ましい。また、前記第2領域が前記第1領域の両側に配置されており、前記ノズルプレート形成工程において、前記第2領域のそれぞれに前記仮位置決め孔を形成し、前記ピン挿入工程において、前記仮位置決め孔のそれぞれに位置決めピンを挿入することが好ましい。この場合、仮位置決め孔を用いたノズルプレートの仮位置決めをより正確に行うことができる。
前記仮位置決め孔が、前記ノズルプレートの中心に関して対称に配置されており、前記ノズルプレートの前記位置決め孔が、前記ノズルプレートの中心に関して対称に且つ前記第1領域の両端近傍に配置されていることが好ましい。また、前記ノズルプレート形成工程において、前記仮位置決め孔が前記ノズルプレートの中心に関して対称に配置されると共に、前記位置決め孔が前記ノズルプレートの中心に関して対称に且つ前記第1領域の両端近傍に配置されるように、前記位置決め孔及び前記仮位置決め孔を形成することが好ましい。この場合、ノズルプレートを180度回転させて用いることができることから、ノズルプレートの他のプレートに対する位置関係の規制がなくなる。また、仮位置決め孔及び位置決め孔が共に対称に配置されているため、仮位置決め孔を用いたノズルプレートの仮位置決め及びプレート同士の位置決めをより容易且つ正確に行うことができる。
前記第2領域における前記第1領域の前記吐出面と連接した面が前記吐出面と鈍角をなすことが好ましい。また、前記屈曲工程において、前記第2領域における前記第1領域の前記吐出面と連接した面が前記吐出面と鈍角をなすように前記ノズルプレートを屈曲することが好ましい。例えば、第2領域における第1領域の吐出面と連接した面が吐出面と直角をなしている場合、ワイピング時にワイパーの先端が当該角部に当接して破損や劣化する問題が生じ得るが、上記構成によると、このような問題を回避することができる。
前記ノズルプレート以外のプレートの位置決め孔が前記ノズルプレートの位置決め孔より大きいことが好ましい。また、前記ノズルプレート形成工程において、前記ノズルプレート以外のプレートの位置決め孔より小さくなるように前記位置決め孔を形成することが好ましい。この場合、ワイピング時におけるノズルプレートの位置決め孔内への液体の侵入及びワイパーの破損や劣化を共に軽減するために位置決め孔を小さくする一方で、ノズルプレート以外のプレートの位置決め孔をノズルプレートの位置決め孔より大きくすることにより、孔の形成や位置確認が容易になる。
前記ノズルプレートにおける前記第1領域と前記第2領域との境界に切欠きが形成されていることが好ましい。また、前記ノズルプレート形成工程において、前記ノズルプレートにおける前記第1領域と前記第2領域との境界に切欠きを形成し、前記屈曲工程において、前記切欠きを山又は谷として前記ノズルプレートを屈曲することが好ましい。この場合、第2領域を第1領域よりもノズルプレートに積層されるプレートに近接させる作業を、切欠きを用いて容易に行える。
前記切欠きが、前記ノズルプレートにおける前記吐出面とは反対側の面に形成されていることが好ましい。また、前記ノズルプレート形成工程において、前記切欠きを、前記ノズルプレートにおける前記吐出面とは反対側の面に形成することが好ましい。この場合、ワイピング時におけるワイパーの先端の切欠きへの当接が回避され、ワイパーの破損や劣化を防止することができる。
前記切欠きが、前記ノズルプレートに積層されるプレートの縁に対向していることが好ましい。また、前記ノズルプレート形成工程において、前記切欠きを、前記ノズルプレートに積層されるプレートの縁に対向するように形成することが好ましい。この場合、当該縁を支点として切欠きを介して容易且つ確実に、第2領域を第1領域よりもノズルプレートに積層されるプレートに近接させる作業を行うことができる。
前記ノズルプレートが、前記第2領域における前記第1領域とは反対側の端部に、前記積層方向に関して前記プレートのうち当該ノズルプレートから最も離れたプレートと同じ高さに配置された、末端を有することが好ましい。また、前記屈曲工程において、前記ノズルプレートにおける前記第2領域の前記第1領域とは反対側の端部に形成された末端が、前記積層方向に関して前記プレートのうち当該ノズルプレートから最も離れたプレートと同じ高さに配置されるように、前記ノズルプレートを屈曲することが好ましい。この場合、ワイピング時にワイパーがノズルプレートの末端に当接するのを抑制することができ、ワイパーの破損や劣化を防止することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜図5を参照しつつ、本発明に係る液体吐出ヘッドの一実施形態としてのインクジェットヘッドの構成について説明する。図1は、本実施形態のインクジェットヘッド1を示す概略斜視図である。図2は、インクジェットヘッド1の平面図である。図3は、図2の一点鎖線で囲まれた領域IIIの拡大平面図である。図4は、図3のIV‐IV線に沿った断面図である。図5は、インクジェットヘッド1の分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェットヘッド1は、主走査方向に細長な略直方体形状を有すると共にインク流路が形成された流路ユニット4、及び、流路ユニット4上に固定されたそれぞれ台形形状を有する4つのアクチュエータユニット21を含む。なお、図示していないが、ヘッド1は、流路ユニット4に供給されるインクを貯溜するリザーバユニット、アクチュエータユニット21に駆動信号を供給するフレキシブルプリント配線基板(Flexible Printed Circuit:FPC)、FPCに実装されたドライバICを制御する制御基板等も含んでいる。
流路ユニット4の上面において、各アクチュエータユニット21の接着領域に対応する領域には、図3に示すように、それぞれ略菱形形状を有し且つマトリクス状に配列された圧力室10が開口している。なお、図3では、説明の都合上、本来アクチュエータユニット21の陰になって見ることができないノズル8、圧力室10、及びアパーチャ12を実線で示している。流路ユニット4の下面、即ち吐出面29pにおいて、各アクチュエータユニット21の接着領域に対応する領域には、図4に示すようにそれぞれ圧力室10と連通する微小径のノズル8が開口している。
また、流路ユニット4の上面には、リザーバユニット(図示せず)からのインクを受容する開口5bが、各アクチュエータユニット21の接着領域を避けるようにして千鳥状に形成されている。当該開口5bを介して、リザーバユニットから流路ユニット4内にインクが供給される。
流路ユニット4内には、図2及び図3に示すように、開口5bに連通したマニホールド流路5と、マニホールド流路5から分岐してアクチュエータユニット21の接着領域において流路ユニット4の長手方向に沿って延在する副マニホールド流路5aとが形成されている。
また、流路ユニット4内には、図4に示すように、副マニホールド流路5aの出口から、絞りとして機能するアパーチャ12、及び圧力室10を介してノズル8に至る個別流路32が、各ノズル8に対応するように、即ちノズル8と同じ数だけ形成されている。
流路ユニット4は、図5に示すように、上から順に、キャビティプレート22、ベースプレート23、アパーチャプレート24、サプライプレート25、マニホールドプレート26、27、28、及びノズルプレート29の8枚の、主走査方向に細長な略矩形の金属プレートを含む。ノズルプレート29以外のプレート22〜28は、平面視において同一形状及び同一サイズであって、互いに重なり合うように積層されている。ノズルプレート29は、副走査方向の長さは他のプレート22〜28と同じあって当該方向に関してプレート22〜28と重なり合っているが、主走査方向においては他のプレート22〜28より若干長く、積層方向から見てその主走査方向両端近傍が他のプレート22〜28から突出している(図1及び図2参照)。
以下、ノズルプレート29において、積層方向から見て他のプレート22〜28と重なり合う領域を重複領域29x、他のプレート22〜28から突出した領域を突出領域29yと称す。図5に示すように、ノズルプレート29は、ノズル8となる孔が多数形成された重複領域29x、及び、当該重複領域29xを挟んで主走査方向両側に配置された2つの突出領域29yを有している。重複領域29xの下面が、多数のノズル8が開口した吐出面29pとなっている。
ノズルプレート29の上面における領域29x,29yの境界には直線状の切欠き29cが形成されており、当該切欠き29cを谷としてノズルプレート29が屈曲されている(図1及び図9参照)。これにより各突出領域29yは、積層方向に関して重複領域29xよりもプレート28に近接し、重複領域29xにおける吐出面29pと鈍角をなしている。各突出領域29yの略中央には、略1.5mmの直径を有する円形の仮位置決め孔29aがノズルプレート29の厚み方向に貫通するように形成されている。
図5に示すように、重複領域29xにおける主走査方向両端近傍に、略20μmの直径を有する円形の位置決め孔29bがそれぞれノズルプレート29の厚み方向に貫通するように形成されている。ここで、位置決め孔29bは、ノズル8と同形・同サイズであり、重複領域29xの下面である吐出面29pにおいてノズル8と同じ大きさの開口を有する。
仮位置決め孔29a及び位置決め孔29bはそれぞれノズルプレート29の中心に関して対称に配置されている。
プレート22〜28にはそれぞれ、個別流路32を構成する孔、及び、ノズルプレート29の位置決め孔29bと対応する位置決め孔2a〜2gが厚み方向に貫通するように形成されている。位置決め孔2a〜2gは、各プレート22〜28の長手方向両端近傍における幅方向略中央に設けられており、ノズルプレート29の位置決め孔29bと中心が一致するが、位置決め孔29bよりも大きく、仮位置決め孔29aと同様の略1.5mmの直径を有する円形の孔である。
ノズルプレート29の突出領域29yの当該突出方向に関する長さは、図9に示すように、ノズルプレート29を含む全プレート22〜29の厚みより長い。ノズルプレート29の主走査方向両側の末端、即ち、突出領域29yにおける重複領域29xと反対側の端部はそれぞれ、積層方向に関してノズルプレート29から最も離れた最上層のプレート22と同じ高さに配置されている。また、ノズルプレート29の上面に形成された切欠き29cは、ノズルプレート29に積層されるプレート28の縁に対向している。
次いで、図6を参照しつつ、インクジェットヘッド1の製造方法について説明する。
インクジェットヘッド1は、流路ユニット4、4つのアクチュエータユニット21、及びリザーバユニット(図示せず)をそれぞれ作製し、これらを互いに組付けることで製造される。ここでは流路ユニット4の作製工程のみについて詳細に説明し、アクチュエータユニット21及びリザーバユニットの作製工程については周知方法によるものとして説明を省略する。
図6は、インクジェットヘッド1の製造方法を示すフローチャートである。先ず、流路ユニット4の作製にあたって、8枚の金属プレートを用意し、これらプレートのそれぞれにプレス加工・エッチング加工等で孔を形成することで、プレート22〜29を形成する(S1)。具体的には、プレート22〜28となる金属プレートには個別流路32を構成する孔および位置決め孔2a〜2gをそれぞれ形成し、ノズルプレート29となる金属プレートにはノズル8、位置決め孔29b、及び仮位置決め孔29aを形成する。なお、ノズルプレート29については、ノズル8及び孔29b,29bの形成前の段階で、ハーフエッチング等により、上面における領域29x,29yの境界に切欠き29c(図5参照)を形成する。
次に、図7に示す積層装置50の支持台51上に、支持台51上に突設された一対の位置決めピン51aをそれぞれ仮位置決め孔29aに挿入しつつ、ノズルプレート29を載置する(S2)。このときノズルプレート29は、吐出面29pを含む下面が支持台51上に接触するように載置される。この作業、即ち、ノズルプレート29単体を支持台51等に対して位置決めする作業を「仮位置決め」と称す。
積層装置50は、図7に示すように、プレート22〜29を支持する支持台51、支持台51の上方において水平方向に関して互いに離隔配置された2つのカメラ53、各カメラ53を水平方向に移動させる移動機構(図示せず)、及びコントローラ57を含む。コントローラ57は、カメラ53及び移動機構のそれぞれと接続されており、各カメラ53から撮像信号を受信し、必要に応じてカメラ53を水平方向に移動させるよう移動機構を制御する。
支持台51上の一対の位置決めピン51aは、互いに仮位置決め孔29a間と同じ距離だけ離隔し、且つ、仮位置決め孔29aの形成位置に多少誤差が生じても対応する仮位置決め孔29aに貫挿可能なように仮位置決め孔29aより一回り小さい径を有している(図8参照)。S2の時点において、カメラ53はそれぞれ図8に点線で示すように位置決めピン51aの上方に固定されている。カメラ53の視野範囲は例えば0.2mm×0.2mm程度である。
コントローラ57は、S2においてノズルプレート29が支持台51上に載置された後、例えば積層装置50のユーザによる操作に応じてスタート信号を受信すると共に、各カメラ53からの撮像信号を受信する。そして当該撮像信号に基づいて、仮位置決め孔29aの位置を確認する(S3)。
S3において、カメラ53の視野範囲内に仮位置決め孔29aが在る場合は、カメラ53によって仮位置決め孔29aが撮像されることで、仮位置決め孔29aがカメラ53のちょうど下方に位置していると確認される。一方、カメラ53によって仮位置決め孔29aが撮像されず、カメラ53の視野範囲内に仮位置決め孔29aがないと判断した場合、コントローラ57は、各カメラ53が水平方向に移動するように移動機構を制御する。そしてコントローラ57は、所定の移動距離毎にカメラ53から撮像信号を受信し、カメラ53により仮位置決め孔29aが撮像され、当該撮像信号を受信した時点で、カメラ53の位置を一旦固定し、S3の確認作業を終了する。
S3の後、コントローラ57は、仮位置決め孔29aと位置決め孔29bとの間隔と等距離だけ各カメラ53が互いに近づく方向(図8の矢印方向)に移動するように移動機構を制御する。これにより、カメラ53はそれぞれ図8に実線で示すように位置決め孔29bの略上方に位置することになる。そして各カメラ53からの撮像信号を受信し、当該信号に基づいて位置決め孔29bの位置を確認する(S4)。
S4において、上述したS3と同様に、カメラ53の視野範囲内に位置決め孔29bが在る場合は、カメラ53によって位置決め孔29bが撮像されることで、位置決め孔29bがカメラ53のちょうど下方に位置していると確認される。一方、カメラ53によって位置決め孔29bが撮像されず、カメラ53の視野範囲内に位置決め孔29bがないと判断した場合、コントローラ57は、各カメラ53が水平方向に移動するように移動機構を制御する。そしてコントローラ57は、所定の移動距離毎にカメラ53から撮像信号を受信し、カメラ53により位置決め孔29bが撮像され、当該撮像信号を受信した時点で、カメラ53の位置を固定し、S4の確認作業を終了する。
S4の後、ノズルプレート29上に、下面に接着剤が塗布されたプレート22〜28を順次積層していく(S5)。このとき、先ず目視により位置決め孔2gの中心がノズルプレートの位置決め孔29bの中心と一致するように確認しつつマニホールドプレート28をノズルプレート29上に載置し、その後積層装置50のカメラ53により孔2g,29bの中心が互いに一致しているかを確認する。中心にずれがある場合には手動又は適宜の移動機構によりプレート28を移動させ、ずれが公差内に収まるまで位置を調整する。マニホールドプレート28より上方のプレート22〜27については、そのプレートの直ぐ下側にあるプレートの位置決め孔を基準としつつ、上記と同様に位置調整しつつ積層する。
S5の後、プレート22〜29同士を接着する(S6)。なお、プレート22〜29は、S4の段階でプレート22〜28の下面に塗布された接着剤によって互いにある程度固定されるが、S6において加圧しつつ加熱することによって、互いに強固に接着される。
S6の後、位置決めピン51aを仮位置決め孔29aから離脱させ、互いに固定されたプレート22〜29からなる流路ユニット4の前躯体を支持台51から離隔する。そして図9に示すように、ノズルプレート29を、その長手方向両端に形成された2つの突出領域29yがそれぞれ上方に移動し且つ吐出面29pと鈍角をなすように、切欠き29cを谷として屈曲する(S7)。これにより、流路ユニット4が完成する。
この後、流路ユニット4上に4つのアクチュエータユニット21を固定し、アクチュエータユニット21のそれぞれにFPCの一端を接続し、リザーバユニットを流路ユニット4に固定し、さらに制御基板をリザーバユニットの上方に固定する等の工程(S8)を経て、インクジェットヘッド1が完成する。
以上に述べたように、本実施形態のインクジェットヘッド1によると、ノズルプレート29における突出領域29yに形成された仮位置決め孔29aを用いてノズルプレート29の仮位置決めを行い、そして重複領域29xに形成された位置決め孔29bを用いてプレート22〜29同士の位置決めを行うことができる。本構成においては、仮位置決め孔29aを位置決めピン51aが挿入可能な程度の大きさに形成し、吐出面29pに開口する位置決め孔29bを仮位置決め孔29aより小さくすることで、ワイピング時におけるノズルプレート29の位置決め孔29b内へのインクの侵入及びワイパーの破損や劣化を共に軽減することが可能となる。具体的には、位置決め孔29bの吐出面29pにおける開口が小さい。そのため、ワイパーにより掻き寄せられたインクが孔29b内に侵入したとしても、孔29bに形成されるインクのメニスカスによって、インクがさらに奥へと侵入するのが防止されると共に、ワイパーの先端が位置決め孔29bの開口縁に当接しにくくなるため、ワイパーの破損や劣化が防止される。
さらに、本実施形態に係るインクジェットヘッド1の製造方法によると、上記の効果に加えて、仮位置決め孔29aが比較的大きいことから、例えば本実施形態のように視野範囲が比較的狭いカメラ53を用いた場合であっても、仮位置決め孔29aの確認を容易に行うことができるという効果が得られる。
ノズルプレート29の位置決め孔29bが吐出面29pにおいてノズル8と同じ大きさの開口を有することから、ワイピング時における孔29b内へのインクの侵入及びワイパーの破損や劣化をより一層効果的に軽減することができる。また、本実施形態の製造方法によると、プレス加工等で位置決め孔29bをノズル8と同一工程で形成できるため、製造工程の簡易化及びコスト低減化を図ることが可能である。
ノズルプレート29の主走査方向両側に設けられた突出領域29yのそれぞれに仮位置決め孔29aが形成されていることにより、S2で行われる仮位置決め孔29aを用いたノズルプレート29の仮位置決めをより正確に行うことができる。
さらに、仮位置決め孔29aがノズルプレート29の中心に関して対称に配置されており、ノズルプレート29の位置決め孔29bがノズルプレート29の中心に関して対称に且つ重複領域29xの両端近傍に配置されている。これにより、ノズルプレート29を180度回転させて用いることができることから、ノズルプレート29の他のプレートに対する位置関係の規制がなくなる。また、仮位置決め孔29a及び位置決め孔29bが共に対称に配置されているため、S2で行われる仮位置決め孔29aを用いたノズルプレート29の仮位置決め及びS5で行われるプレート22〜29同士の位置決めをより容易且つ正確に行うことができる。
図9に示すように、突出領域29yは吐出面29pと鈍角をなしている。例えば、突出領域29yがプレート22〜28の端面に沿って延在し、吐出面29pと直角をなしている場合、ワイピング時にワイパーの先端が当該角部に当接して破損や劣化する問題が生じ得るが、本実施形態によると、ワイパーの先端を滑らかに吐出面29pに導くことができるため、上記問題を回避することができる。
ノズルプレート29以外のプレート22〜28の位置決め孔2a〜2gは、ノズルプレート29の位置決め孔29bより大きい。このように、ワイピング時におけるノズルプレート29の位置決め孔29b内へのインクの侵入及びワイパーの破損や劣化を共に軽減するために、位置決め孔29bを小さくする一方で、ノズルプレート29以外のプレート22〜28の位置決め孔2a〜2gをノズルプレート29の位置決め孔29bより大きくすることにより、孔の形成や位置確認が容易になる。
ノズルプレート29における重複領域29xと突出領域29yとの境界に切欠き29cが形成されているため、S7で行われる屈曲作業を切欠き29cを用いて容易に行える。
切欠き29cがノズルプレート29の上面に形成されていることから、ワイピング時におけるワイパーの先端の切欠き29cへの当接が回避され、ワイパーの破損や劣化を防止することができる。
切欠き29cがノズルプレート29に積層されるプレート28の縁に対向しているため、当該縁を支点として切欠き29cを介して容易且つ確実に屈曲作業を行うことができる。
ノズルプレート29の主走査方向両側の末端、即ち、突出領域29yにおける重複領域29xと反対側の端部がそれぞれ積層方向に関してノズルプレート29から最も離れた最上層のプレート22と同じ高さに配置されていることから、ワイピング時にワイパーがノズルプレート29の当該末端に当接するのを抑制することができ、ワイパーの破損や劣化を防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、流路ユニット4の作製工程において積層装置50を用いているが、これに限定されず、その他適宜の装置を用いてよい。また、S3及びS4において、カメラ53を用いることなく、直接目視によって確認を行ったり、顕微鏡その他の機器を用いて確認を行ったりしてよい。
上述の実施形態では、図7の積層装置50に含まれるカメラ53が水平方向に移動可能となっており、図6のS3及びS4の確認工程においてカメラ53の水平方向の位置を調整したり、S3の後S4を行う際に仮位置決め孔29aの上方から位置決め孔29bの上方へとカメラ53を水平移動させたりするが、カメラ53の移動に伴う位置検出精度の低下を回避するという観点から、カメラ53を移動させず、所定位置に固定しておく方法を採用してよい。以下、当該方法の一例について、図10及び図11を参照しつつ説明する。
図10は、インクジェットヘッドの製造方法の変形例を示すフローチャートである。図11は、図10に示す方法において流路ユニットの作製工程で用いられる積層装置を示す概略側面図である。図10及び図11について、図6及び図7と共通する点については同一の参照番号を付して説明を省略する。
本変形例において用いられる積層装置60は、図11に示すように、図7と同様の支持台51及び所定位置に固定された一対のカメラ53に加えて、支持台51を支持すると共に第1移動機構(図示せず)によって水平面におけるx軸、y軸、及びθ軸(回転軸)方向に移動可能なステージ63、当該第1移動機構の制御を行うコントローラ58、支持台51の上方に位置すると共に例えば吸引等によりプレート22〜29を順次支持する支持台62、支持台62を支持すると共に第2移動機構(図示せず)によって水平面におけるx軸、y軸、及びθ軸(回転軸)方向に移動可能なステージ64、並びに、当該第2移動機構の制御を行うコントローラ59を有する。
コントローラ58,59は、各カメラ53からの撮像信号を受信し、当該撮像信号に基づいて、それぞれ上記第1及び第2移動機構を制御する。これにより、ステージ63及びステージ63に支持された支持台51、並びに、ステージ64及びステージ64に支持された支持台62の水平方向における位置がそれぞれ調整される。
支持台62には、ノズルプレート29の各位置決め孔29bと対応する位置に、他のプレート22〜28の位置決め孔2a〜2gより一回り大きな貫通孔62aが厚み方向に形成されている。支持台51,62が水平方向に関して所定位置に配置されたとき、支持台62の各貫通孔62aの上方に配置されたカメラ53は、貫通孔62aを介して、支持台62上に支持されたプレート28の位置決め孔2g及び支持台51上のプレート29の位置決め孔29bを撮像することができる。
本変形例に係る製造方法では、先ず、流路ユニット4の作製にあたって、図10に示すように、図6と同様の工程S1及びS2を行う。ここでは、S2にてノズルプレート29を支持台51上に載置する前に、例えば、ノズルプレート29を、例えば仮置き台(図示せず)上において仮位置決め孔29aに対して所定の位置関係を有する3点で支持しておく。これにより、仮置き台上のノズルプレート29を、支持台62で吸引し、支持台62に支持させつつ移送することで、支持台51上に容易に載置することができる。
S2の後、ノズルプレート29の位置決め孔29bの位置をカメラ53で確認する(S13)。このときカメラ53の視野範囲内に位置決め孔29bがない場合には、コントローラ58の制御により上記第1移動機構を介してステージ63を水平方向に移動させ、支持台51の水平方向における位置を調整する。これにより、カメラ53の視野範囲内に位置決め孔29bが存在するように、支持台51が位置決めされる。
S13の後、仮置き台(図示せず)に支持されたマニホールドプレート28を、当該プレート28の各位置決め孔2gと支持台62の各貫通孔62aとが対向するようにしつつ、支持台62に吸引し支持させる。そしてプレート28が支持台62によって支持されつつカメラ53の下方へと移動する途中で、プレート28の下面に接着剤を塗布する。その後、図11に示すようにカメラ53の下方に支持台62を配置し、プレート28の位置決め孔2gの位置をカメラ53で確認する(S14)。このときカメラ53の視野範囲内に位置決め孔2gがない場合には、コントローラ59の制御により上記第2移動機構を介してステージ64を水平方向に移動させ、支持台62の水平方向における位置を調整する。これにより、カメラ53の視野範囲内に位置決め孔2gが存在すると共に、孔2g,29bの中心が互いに一致するように、支持台62が水平方向に関して位置決めされる。
S14の後、支持台62を、プレート28がノズルプレート29の上面に接触するまで下方に移動させると共に、例えば支持台62の吸引力を解除することによって、プレート28を支持台62から開放し、ノズルプレート29上にプレート28を積層する(S15)。
マニホールドプレート28より上方のプレート22〜27についても上述したS14及びS15と同様の工程を繰り返し行うことで、流路ユニット4を構成する全てのプレート22〜29が積層される。
その後、位置決めピン51aを仮位置決め孔29aから離脱させ、プレート22〜29からなる流路ユニット4の前躯体を支持台51から離隔する。そして、当該流路ユニット4の前躯体上に、4つのアクチュエータユニット21を接着剤を介して載置する(S16)。
S16の後、アクチュエータユニット21が載置された前躯体を所定の温度で加熱することで、プレート22〜29間の接着剤及びアクチュエータユニット21に塗布された接着剤を固化させる。これにより、プレート22〜29同士が互いに強固に接着固定されると共に、アクチュエータユニット21がキャビティプレート22上に固定される(S17)。
S17の後、上述の実施形態と同様に、ノズルプレート29の突出領域29yを屈曲する(S7)。これにより、流路ユニット4が完成する。その後、アクチュエータユニット21のそれぞれにFPCの一端を接続し、リザーバユニットを流路ユニット4に固定し、さらに制御基板をリザーバユニットの上方に固定する等の工程(S19)を経て、インクジェットヘッド1が完成する。
なお、図6及び図10に示す製造方法では、プレート22〜28を順次ノズルプレート29上に積層していくが、これに限定されず、例えばノズルプレート29以外のプレート22〜28を別工程で予め積層して積層体を作製しておき、当該積層体を一度にノズルプレート29上に積層してもよい。
ヘッドを構成するプレートの枚数は、8枚に限定されない。例えば、ノズルプレート以外のプレートの枚数は、7に限定されず、1以上であればよい。
ノズルプレート29の位置決め孔29bは、プレート29の厚み方向に沿って一定の径を有する形状であることに限定されず、例えばノズルプレート29の上面から下面に向けて径が小さくなるような形状であってもよい。また、本発明の製造方法では、吐出面29pにおける位置決め孔29bの開口の大きさは、ノズル8と同じであることに限定されない。ワイパーの破損や劣化をより軽減するという観点から、吐出面29pにおける位置決め孔29bの開口の大きさを、ノズル8より小さくしてよい。
突出領域29yは、ノズルプレート29の主走査方向両側に限定されず、副走査方向両側に設けられてもよい。また、ノズルプレート29において突出領域29yが1つのみ設けられてもよい。
ノズルプレート29の仮位置決め孔29a及び位置決め孔29bはノズルプレート29の中心に関して非対称に配置されてもよい。仮位置決め孔29a及び位置決め孔29bはそれぞれ少なくとも1つあればよい。また、位置決め孔29bの位置はノズルプレート29における重複領域29の端部近傍に限定されない。
突出領域29yは、吐出面29pと鈍角をなすことに限定されず、ヘッドのコンパクト化の観点から、プレート22〜28の端面に沿って延在し、吐出面29pと直角をなしてもよい。
ノズルプレート29以外のプレート22〜28の位置決め孔2a〜2gは、ノズルプレート29の位置決め孔29bより大きいことに限定されず、また、ノズルプレート29の仮位置決め孔29aと同じ大きさであることに限定されるものではなく、例えば位置決め孔29bと同じ大きさであってもよい。
切欠き29cは、ノズルプレート29の下面に形成されてよく、また、ノズルプレート29に積層されるプレート28の縁に対向しなくてよい。さらに、切欠き29cを省略してもよい。
ノズルプレート29の主走査方向両側の末端は、最上層のプレート22と同じ高さでなくてよい。
本発明に係る液体吐出ヘッドは、一方向に細長な形状であることに限定されない。また、本発明に係る液体吐出ヘッドは、ライン式にもシリアル式にも適用可能であると共に、プリンタ、ファクシミリ、コピー機等の様々な記録装置に用いられる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一実施形態としてのインクジェットヘッドを示す概略斜視図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図2の一点鎖線で囲まれた領域IIIの拡大平面図である。 図3のIV‐IV線に沿った断面図である。 インクジェットヘッドの分解斜視図である。 インクジェットヘッドの製造方法を示すフローチャートである。 ヘッドに含まれる流路ユニットの作製工程において用いられる積層装置を示す概略側面図である。 図7の一点鎖線で囲まれた領域VIIIを示す概略側断面図である。 ノズルプレートを屈曲した状態を示す流路ユニットの部分側面図である。 インクジェットヘッドの製造方法の変形例を示すフローチャートである。 図10に示す方法において流路ユニットの作製工程で用いられる積層装置を示す概略側面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
2a〜2g 位置決め孔
4 流路ユニット
8 ノズル
21 アクチュエータユニット
29 ノズルプレート
29a 仮位置決め孔
29b 位置決め孔
29c 切欠き
29p 吐出面
29x 重複領域(第1領域)
29y 突出領域(第2領域)
50;60 積層装置
51 支持台
51a 位置決めピン
53 カメラ

Claims (19)

  1. 液体を吐出する複数のノズルが形成されたノズルプレートを含む複数のプレートが、前記ノズルプレートを最も外側に配置して互いに積層されることによって構成される液体吐出ヘッドであって、
    前記ノズルプレート、前記ノズルが開口した吐出面に開口し且つ厚み方向に貫通すると共に前記吐出面において前記ノズルと同じ大きさの開口を有する位置決め孔と、前記ノズルプレートを仮位置決めする際に位置決めピンが挿入される仮位置決め孔であって、前記ノズル及び前記位置決め孔が形成された前記吐出面を含む第1領域に隣接する第2領域において厚み方向に貫通すると共に前記位置決め孔より大きな仮位置決め孔とを有し、前記第1領域と前記第2領域との境界において、前記第2領域が前記ノズルプレート以外のプレートに近接するように、屈曲されており、
    前記ノズルプレート以外のプレート前記ノズルに連通する液体流路が形成されており、さらに、前記ノズルプレートに対する当該プレートの位置決めを行うための位置決め孔であって、厚み方向に貫通すると共に前記積層方向に関して前記ノズルプレートの前記位置決め孔と少なくとも一部が重なる位置決め孔を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記ノズルプレートの前記第2領域が前記第1領域の両側に配置されており、前記第2領域のそれぞれに前記仮位置決め孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記仮位置決め孔が、前記ノズルプレートの中心に関して対称に配置されており、
    前記ノズルプレートの前記位置決め孔が、前記ノズルプレートの中心に関して対称に且つ前記第1領域の両端近傍に配置されていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記第2領域における前記第1領域の前記吐出面と連接した面が前記吐出面と鈍角をなすことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記ノズルプレート以外のプレートの位置決め孔が前記ノズルプレートの位置決め孔より大きいことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記ノズルプレートにおける前記境界に切欠きが形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記切欠きが、前記ノズルプレートにおける前記吐出面とは反対側の面に形成されていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記切欠きが、前記ノズルプレートに積層されるプレートの縁に対向していることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記ノズルプレートが、前記第2領域における前記第1領域とは反対側の端部に、前記積層方向に関して前記プレートのうち当該ノズルプレートから最も離れたプレートと同じ高さに配置された、末端を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 互いに隣接する第1及び第2領域を有するプレートの前記第1領域に、位置決め孔と液体を吐出する複数のノズルとを厚み方向に貫通するように形成し、且つ、前記第2領域に、前記位置決め孔より大きな仮位置決め孔を厚み方向に貫通するように形成することにより、ノズルプレートを形成する工程と、
    前記ノズルプレートの前記仮位置決め孔に位置決めピンを挿入する工程と、
    前記ピン挿入工程の後、前記ノズルプレート上に、前記ノズルプレート以外のプレートを、当該プレートにおいて厚み方向に貫通するように形成された位置決め孔が前記ノズルプレートの前記位置決め孔の少なくとも一部と重なるように積層する工程と、
    前記プレート同士を接着する工程と、
    前記接着工程の後、前記位置決めピンを前記仮位置決め孔から離脱させ、前記第1領域と前記第2領域との境界において、前記第2領域が前記ノズルプレート以外のプレートに近接するように前記ノズルプレートを屈曲する工程と、
    を備えたことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  11. 前記ノズルプレート形成工程において、前記吐出面において前記ノズルと同じ大きさの開口を有するように、前記位置決め孔を形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記第2領域が前記第1領域の両側に配置されており、
    前記ノズルプレート形成工程において、前記第2領域のそれぞれに前記仮位置決め孔を形成し、
    前記ピン挿入工程において、前記仮位置決め孔のそれぞれに位置決めピンを挿入することを特徴とする請求項1又は1に記載の方法。
  13. 前記ノズルプレート形成工程において、前記仮位置決め孔が前記ノズルプレートの中心に関して対称に配置されると共に、前記位置決め孔が前記ノズルプレートの中心に関して対称に且つ前記第1領域の両端近傍に配置されるように、前記位置決め孔及び前記仮位置決め孔を形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 前記屈曲工程において、前記第2領域における前記第1領域の前記吐出面と連接した面が前記吐出面と鈍角をなすように前記ノズルプレートを屈曲することを特徴とする請求項1〜1のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記ノズルプレート形成工程において、前記ノズルプレート以外のプレートの位置決め孔より小さくなるように前記位置決め孔を形成することを特徴とする請求項1〜1のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記ノズルプレート形成工程において、前記ノズルプレートにおける前記境界に切欠きを形成し、
    前記屈曲工程において、前記切欠きを山又は谷として前記ノズルプレートを屈曲することを特徴とする請求項1〜1のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記ノズルプレート形成工程において、前記切欠きを、前記ノズルプレートにおける前記吐出面とは反対側の面に形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  18. 前記ノズルプレート形成工程において、前記切欠きを、前記ノズルプレートに積層されるプレートの縁に対向するように形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  19. 前記屈曲工程において、前記ノズルプレートにおける前記第2領域の前記第1領域とは反対側の端部に形成された末端が、前記積層方向に関して前記プレートのうち当該ノズルプレートから最も離れたプレートと同じ高さに配置されるように、前記ノズルプレートを屈曲することを特徴とする請求項1〜1のいずれか一項に記載の方法。
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