JP2000334950A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッド及びその製造方法Info
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Abstract
が困難である。 【解決手段】 複数の積層型圧電素子12は、ヘッド基
板11上に同一直線上に並べて接着された2枚の積層型
圧電部材53、53をスリット溝26で分割して形成さ
れ、かつ、積層型圧電部材53,53同士の対向する端
面を含まない。
Description
びその製造方法に関し、特に積層型圧電素子を用いるイ
ンクジェットヘッド及びその製造方法に関する。
ロッタ等の画像記録装置(画像形成装置を含む。)に用
いるインクジェットヘッドは、インク滴を吐出するノズ
ルと、このノズルが連通する液室(圧力室、加圧液室、
吐出室、インク流路等とも称される。)と、この液室内
のインクを加圧するエネルギーを発生するアクチュエー
タ手段(エネルギー発生手段)とを備えて、アクチュエ
ータ手段を駆動することで吐出室内インクを加圧してノ
ズルからインク滴を吐出させるものであり、記録の必要
なときにのみインク滴を吐出するインク・オン・デマン
ド方式のものが主流である。
るためのアクチュエータ手段の種類により、幾つかの方
式に大別されるが、圧電素子などの積層型圧電素子を用
いたピエゾ型インクジェットヘッドとしては、例えば特
開平9−48132号公報に記載されているように、加
圧液室を構成する壁面を圧電部材で形成し、シェアモー
ド変形を利用してインク滴を吐出するようにしたものが
知られている。
電部材を接着した後、所望のピッチに溝加工を施し、こ
の溝に電極パターンを形成し、インクとの接触を防止す
るための絶縁膜を被覆するようにしている。そして、ノ
ズル数を多くするために、少なくとも2枚以上の圧電部
材を接着して大型の圧電部材を形成している。
部が側壁の中に含まれると、接着層部を含む側壁のシェ
アモード変形が他の側壁のシェアモード変形より大幅に
低下し、インク滴吐出性能が著しく低下するため、接着
層部に溝が位置するように溝と側壁を形成し、接着層部
が側壁に含まれないようにしたり、接着した圧電部材間
の接着層部に対して複数個の側壁を斜めに交差させるこ
とにより、接着層部を複数の側壁中に分散させ、接着層
部を含む側壁と接着層部を含まない側壁とのシェアモー
ド変形量の誤差を少なくしている。
ては、特開平10−100401号公報に記載されてい
るように、ヘッド基板上に複数の積層型圧電素子を配列
して設け、この積層型圧電素子上に振動板、液室隔壁を
形成する液室隔壁部材及びノズルを形成したノズルプレ
ートを順次積層したものも知られている。このインクジ
ェットヘッドは、圧電素子がインクに直接接触せず、圧
電素子の発熱の影響も少なく、使用するインクに対する
制限がないという利点があり、また圧電素子に駆動電圧
を印加するための電極の引出の自由度も高い。
圧電素子を用いるインクジェットヘッドはシェアモード
変形を利用するインクジェットヘッドに比べて多くの利
点がある。しかしながら、積層型圧電素子は20〜50
μm厚さの圧電層と数μm厚さの内部電極層とを交互に
積層したものであり、一般的にはグリーンシート状の圧
電層に電極層をスクリーン印刷で形成する工程を繰り返
し、最後に何層にも積層されたシートを一体焼成して形
成するため、焼成により圧電層と電極層との収縮差によ
って反りが発生し易く、反りの大きさはシートの面積と
相関があることから、反りのない大型(長尺)の積層型
圧電素子を得ることが困難である。
の高速化などに対応するためにノズル数を多くした大型
のヘッドやラインヘッドを構成することが困難であり、
複数の積層型圧電部材を接着して、上記特開平9−48
132号公報に記載されているように分割することが考
えられる。しかしながら、同公報に記載されているよう
に斜めに圧電部材を交差させると、積層型圧電素子の場
合には電極の取り出しができなくなる。
あり、積層型圧電素子を用いた高速、高精度記録が可能
なインクジェットヘッド及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
め、本発明に係るインクジェットヘッドは、複数の積層
型圧電素子が、ヘッド基板上に同一直線上に並べて接着
された少なくとも2枚の積層型圧電部材をスリット溝で
分割して形成され、かつ、積層型圧電部材同士の対向す
る端面を含まないことを特徴とするインクジェットヘッ
ド。
れた積層型圧電素子同士は100μm以内の範囲で整列
しているように積層型圧電部材を接着していることが好
ましい。また、複数の積層型圧電素子は一度のスリット
加工で切断可能な間隔で2列以上並置された複数の積層
型圧電部材をスリット加工して形成された構成とするこ
ともできる。
は、ヘッド基板に積層型圧電素子のノズル列方向と同方
向の端面が当接する段差部が設けられている構成とした
ものである。
ドの製造方法は、ヘッド基板上に少なくとも2枚の積層
型圧電部材を同一直線上に並べて接合し、この積層型圧
電部材同士の対向する端面を加工開始位置としてスリッ
ト加工を施し、複数の積層型圧電素子に分割する構成と
したものである。
面の間隔はスリット加工を施す切削手段の幅を越えない
ものとすることが好ましい。また、積層型圧電部材同士
は予め仮留めした状態でヘッド基板に接合することが好
ましい。
て添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実
施形態に係るインクジェットヘッドの一例を示す外観斜
視図、図2は図1のA−A線に沿う要部拡大断面図、図
3は図1のB−B線に沿う要部拡大断面図、図4は同イ
ンクジェットヘッドの分解斜視図である。
ータユニット1と、このアクチュエータユニット1上に
接合した液室ユニット2とからなる。アクチュエータユ
ニット1は、絶縁材からなるヘッド基板11上に、複数
の積層型圧電素子12を複数列、列状に配置して接合
し、これら各圧電素子12の周囲を取り囲む樹脂、セラ
ミック等からなるフレーム部材(液室支持体)13を接
着剤によって接合している。
室、共通インク流路等を形成する感光性樹脂フィルム
(ドライフィルムレジスト)或いはSUSなどの金属プ
レートからなる液室隔壁部材16をドライフィルムレジ
ストの熱圧着、或いは接着剤で接着し、この液室隔壁部
材16上に複数のノズル17を形成したノズルプレート
18を接着してなる。
びノズルプレート17によって各圧電素子12に振動板
15を介して対向する独立した複数の加圧液室21、各
加圧液室21の両側に配置した共通インク流路22及び
共通インク流路22から加圧液室21にインクを供給す
るインク供給路となる流体抵抗部23を形成している。
2mm程度で、しかも圧電素子に似た材質のものからな
り、圧電素子と共に例えばダイヤモンド砥石による切削
が可能なものであること、例えばチタン酸バリウム、ア
ルミナ、ジルコンなどが好ましい。
方向(ノズル列方向)と平行な両端部には、各列の個々
の圧電素子12の対向しない端面側を接続するスリット
溝26で分割された各圧電素子12に選択信号を与える
ための個別電極27を形成し、また、各列間には各圧電
素子12に駆動波形を与えるための共通電極28を形成
している。さらに、インク供給パイプ29を接続するイ
ンク供給孔11aを設けている。
型圧電素子であり、厚さ20〜50μm/1層のPZT
(=Pb(Zr・Ti)O3)30と、厚さ数μm/1層の
銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極31とを
交互に積層したものである。なお、圧電素子として用い
る材料は上記に限られるものでなく、一般に圧電素子材
料として用いられるBaTiO3、PbTiO3、(NaK)
NbO3等の強誘電体などを用いることもできる。
うに、ヘッド基板11上に、同一直線上に並べて接合さ
れた2列、2枚の積層型圧電部材をスリット加工による
スリット溝26で分割して形成し、かつ、積層型圧電部
材同士の対向する端面を含んでいないものである。
電極31を1層おきに交互に両端面に取り出して、両端
面に形成した例えばAgPdからなる端面電極32、33
に接続し、各列の各圧電素子12の対向しない端面側の
端面電極32をヘッド基板11上の個別電極27にヤン
グ率200kgf/mm2以上の導電性ペーストなどの導
電性材料35を介して接続し、各列の各圧電素子12の
対向する端面側の端面電極33をヘッド基板11上の共
通電極28に同じく導電性材料35を介して接続してい
る。これらの個別電極27及び共通電極28はFPC3
6を介して図示しない駆動ICに接続される。
の各列間に対応する部分の下面には、導電性ペースト
(導電性接合剤)を全面に塗布して、スリット溝26で
個々の圧電素子12(各チャンネル)毎に分割された共
通電極28を相互に接続して一体の共通電極としてい
る。なお、このフレーム部材13にもインク供給孔13
aを形成している。
3に示すように加圧液室21側は平坦面とし、圧電素子
12側はそれぞれ厚みの異なるダイアフラム部15a、
島状凸部15b、厚肉の接合領域15cを有している。
この振動板15はNi(ニッケル)等の金属プレート、
或いはSUS材と樹脂フィルムの積層体などから形成す
ることができる。なお、振動板15にもインク供給孔1
5dを形成している。
ズルプレート18との間に位置して加圧液室21等のイ
ンク流路を形成するものであり、その製造工程から下側
隔壁部材41及び上側隔壁部材42で構成している。
板15の島状凸部15bを接着剤20によって圧電素子
12の上面に接合し、振動板15の厚肉部15cをフレ
ーム部材13上面に接着剤20で接合することにより、
アクチュエータユニット1に高い剛性で接合している。
録信号に応じて選択的に圧電素子12に20〜50Vの
駆動パルス電圧を印加することによって、パルス電圧が
印加された圧電素子12が積層方向に変位して振動板1
5の対応するダイアフラム部15aを加圧液室21側に
変形させ、加圧液室21の容積(体積)変化によって加
圧液室21内のインクを加圧することで、インクがノズ
ルプレート18のノズル17から液滴となって吐出さ
れ、記録を行うことができる。
21内のインク圧力が低下し、このときのインク流れの
慣性によって加圧液室21内には若干の負圧が発生す
る。この状態の下において、圧電素子12への駆動電圧
の印加をオフ状態にすることによって、振動板15のダ
イアフラム部15aが元の位置に戻って加圧液室21が
元の形状になるため、さらに負圧が発生する。このと
き、図示しないインクタンクに通じるインク供給パイプ
29から入ったインクは、共通インク流路22を通って
流体抵抗部23から加圧液室21内に充填される。そし
て、ノズル17のインクメニスカス面の振動が減衰して
安定した後、次のインク滴吐出のために圧電素子12に
パルス電圧を印加する。
ラム部15aとすることによって、圧電素子12の変位
を効率的に加圧液室21に伝達することができると共
に、当該加圧液室21以外の部分への振動の伝搬が減少
してクロストークが低減する。また、インク滴吐出時
に、加圧液室21から共通インク流路22に通じる流路
方向にインクの流れが発生するが、この流路はその断面
積を他より小さく形成した流体抵抗部23としているの
で、加圧液室21から共通インク流路22への逆流が極
めて少なくなり、インク滴吐出効率の低下が防止され
る。
る圧電素子12の形成工程について図5乃至図8をも参
照して説明する。なお、図5は積層型圧電部材を接着す
る前のヘッド基板を示す斜視説明図、図6は積層型圧電
部材を接着したヘッド基板を示す斜視説明図、図7は図
6の正面説明図、図8は図7の平面説明図である。
予めインク供給孔11aを形成し、個別電極パターン5
1と共通電極パターン52とをスクリーン印刷等で形成
している。そして、図6乃至図8に示すように、このヘ
ッド基板11上に、2つの積層型圧電部材53を同一直
線上に並べて接着接合し、これを2列並列に配置する。
子12の各列の間隔も一度のスリット加工でスリット溝
を形成できる間隔となる。これにより、スリット加工の
作業効率が向上する。
積層型圧電素子12となるものであって構造的には積層
型圧電素子12と同じであり、またノズル列方向と同方
向の両端面には分割後に端面電極32,33となる端面
電極部材を形成し、導電性材料35で個別電極パターン
51及び共通電極パターン52と電気的に接続する。
どのスリット加工を施す切削装置(スリット加工装置)
を用いて、ダイヤモンド砥石などのブレードである切削
部材54によって、積層型圧電部材53,53の長手方
向と直交する方向に所定のピッチでスリット加工を施し
て、各列の積層型圧電部材53をスリット溝26によっ
て分割して、複数の圧電素子12を形成する。なお、ス
リット溝26はヘッド基板11に達するまで形成するこ
とで、完全に圧電素子12を独立させ、クロストークを
防止する。
切削部材(切削手段)54によるスリット加工の開始位
置は、2つの積層型圧電部材53、53の対向する端面
(短手側端面)部分としている。
対向する端面(短手側端面)53a、53aの間隔dは
切削手段であるブレード54の幅d’よりも狭くしてい
る。
対向する端面からスリット加工を開始することで、各圧
電部材53,53間の間隔dが切削部材54の幅より狭
いので、スリット加工により各圧電部材53の端面が除
去され、分割形成された複数の積層型圧電素子12は圧
電部材53の端面を含まないものとなり、等ピッチで長
尺なヘッドを構成することができ、高速、高精度記録が
可能になる。
3の対向しない端面側からスリット加工を開始すると、
複数の圧電部材53の接着時のずれ等によって、圧電部
材53の対向する端面が積層型圧電素子12に含まれる
ことがある。
2に端面が含まれると、圧電部材53、53の対向する
端面53a、53aを接着した状態でヘッド基板11に
接着した場合には、接着部分で積層型圧電素子12の駆
動変位量が著しく低下し、安定したインク滴吐出が行え
ないと共のインク滴吐出特性にチャンネル間のバラツキ
が生じることになる。
53a、53aを接着しないでヘッド基板11上に接着
した場合でも、対向する53a、53a端面を含む積層
型圧電素子12はノズル列方向幅が他の積層型圧電素子
12と異なることになり、インク滴吐出特性のバラツキ
が生じる。上述のように圧電部材53、53の対向する
端面53a、53aを除去することで、これらの問題を
回避することができる。
る端面(短手側端面)53a、53aの間隔dをスリッ
ト加工を施すための切削手段54の幅d’よりも狭くし
て、その端面53a、53側からスリット加工を開始す
ることで、一度のスリット加工で圧電部材53、53の
端面53a、53を除去することができ、且つ、複数の
積層型圧電素子12を等ピッチで形成できる。
向する端面(短手側端面)53a、53aの間隔dがス
リット加工を施すための切削手段54の幅d’よりも広
くなると、2度の切削加工で圧電部材53の端面53
a、53aを除去しなければならなくなる。この場合、
複数の圧電素子12のピッチが不等間隔になると液室ユ
ニット2と高精度に接合することができなくなり、イン
ク滴吐出特性にバラツキが生じることになる。そのた
め、すべてのスリットで2度の切削加工を行わなければ
分割された複数の圧電素子12間のピッチが等間隔でな
くなってしまい、加工工数が極めて増加することにな
る。
する端面(短手側端面)の間隔dを切削手段54の幅
d’よりも狭くするのである。例えば、150dpiのヘ
ッドの場合で、スリット溝26の幅を70μmとしたと
き、2つの圧電部材53,53の対向する端面の間隔d
は70μm以下、好ましくは50μm以下にする。同様
に、例えば200dpiのヘッドの場合で、スリット溝2
6の幅を50μmとしたとき、2つの圧電部材53,5
3の対向する端面の間隔dは50μm以下、好ましくは
30μm以下にする。
(短手側端面)の間隔dはスリット溝の幅(圧電素子1
2、12間の並置間隔)の0.5〜0.7倍程度にする
ことが、2つの圧電部材の接合作業を容易にし、また、
スリット加工開始位置のマージンを持たせることができ
て、作業効率が向上する。
同一直線上での整列度は100μm以内にすることが好
ましい。これにより、異なる積層型圧電部材53,53
から形成された複数の積層型圧電素子12の整列度も1
00μm以内に収めることができる。
3の整列度がずれた場合、振動板15のダイアフラム部
15aと圧電素子12との接合位置ずれが生じて、振動
板15の変位量が大きく低下し、更には液漏れを生じる
原因となる。
ずれ量とインク滴吐出速度Vjとの関係を図9に示して
いる。適正なインク滴の吐出に最低7.0m/sの吐出
速度Vjが必要であるとき、圧電素子12の長さLp=
2000μm、振動板15のダイアフラム部15aの長
さLd=1400μmである場合、同図に示すように、
位置ずれ量が±100μmを越えると滴吐出速度Vjが
大きく低下し、インク滴のバラツキが生じたり、吐出不
良が生じる。したがって、振動板15と圧電素子12の
位置ずれ量を100μm以内に収めるためには同一直線
上に並ぶ2つの圧電部材53,53の整列度も100μ
m以内にする。
3を同一直線上に並べてヘッド基板11上に接着接合す
るには、例えば、圧電部材より若干大きな穴の空いた金
属板などの冶具を用いて、定位置に圧電素子を落とし入
れる方法、ヘッド基板11に突き当て冶具を配置して圧
電部材の長尺側端面を突き当てる方法、画像処理を利用
して位置決めする方法などを用いることができる。
電部材を並べる煩雑さや設定位置ずれなどの問題が伴な
い、特に2つの積層型圧電部材53、53の同一直線上
での整列度を100μm以内に収めてヘッド基板11上
に個々に接着する作業は手間である。
を整列度が一定の範囲内に収まるように冶具などで位置
出しして、圧電部材53,53の端面同士を予め接着剤
などで仮留め(仮接着)しておき、仮留めした積層型圧
電部材53、53をヘッド基板11上に接着すること
で、整列度を確保することができ、しかもヘッド基板へ
の接着作業性を向上できる。なお、2つの積層型圧電部
材53、53は仮留め接着剤のはみ出しがなく、ヘッド
基板への接着面の平坦性を確保するように冶具で固定す
ることが好ましい。
の圧電素子12を分割形成した後、ヘッド基板11上に
フレーム部材13を接着接合し、FPCケーブル36を
ヘッド基板11上の個別電極27及び共通電極28に熱
と加圧で接合して、アクチュエータユニット1を完成す
る。なお、FPCケーブル36は圧電素子12を選択的
に駆動できるパターンを有し、その接合部には予め半田
メッキを施している。
室ユニット2の加工・組み付けを行う。この液室ユニッ
ト2は、振動板15のフラットな面上に下側隔壁部材4
1を形成するための感光性樹脂である厚さ20〜50μ
m程度のドライフィルムレジストを熱及び加圧によって
ラミネートし、流路パターンに応じたマスクを用いて紫
外線露光をして、露光部分を硬化させる。そして、未露
光部分を除去できる溶剤を用いて、未露光部分を除去し
て現像し、図4に示すような下側隔壁部材41の液室パ
ターンを形成し、水洗い、乾燥の後、再度紫外線と露光
と熱によって本硬化する。また、ノズルプレート18に
も同様にしてドライフィルムレジストを用いた上側隔壁
部材42を形成する。
に形成したドライフィルムレジストからなる下側隔壁部
材41と上側隔壁部材42との対応する面同士を接合す
る。この接合は位置合わせ冶具を用いて行い、加圧及び
前記本硬化のときより高い温度での加熱を行う。
エータユニット1と液室ユニット2とを組み付ける。す
なわち、先ず、アクチユエータユニット1の圧電素子1
2及びフレーム部材13の上面にスクリーン印刷機を用
いてエポキシ系接着剤等の接着剤を塗布し、位置合わせ
可能な接合治具にアクチユエータユニット1を固定し、
液室ユニット2の振動板15側(接合面)を下方にし
て、位置合わせしながら両ユニット1、2を接合する。
この場合、数kg/cm2の加圧状態でエポキシ系接着
剤が反応硬化する間放置する。なお、接着剤として、ア
クリル系の二液非混合タイプのものやシアノアクリレー
ト系のものなどを用いて瞬間的に接合するようにしても
よい。最後に、ヘッド基板11にインク供給パイプ29
を挿入して接着剤を塗布硬化して固定する。
り、両ユニットの良品同士を選んで組み付けることが出
できて、歩留まりが向上するとともに、加工組付け工程
で粉塵が発生し易いアクチュエータユニット1と、粉塵
の付着を避けたい液室ユニット2とを別々の工程で組み
付けることができるので、完成したインクジェットヘッ
ドの品質が向上する。
0及び図11を参照して説明する。なお、図10はヘッ
ド基板に積層型圧電部材を接着した状態の正面図、図1
1は同じく平面図である。この実施形態では、ヘッド基
板61には中央部に凸部62を形成している。この凸部
62の短手方向幅は2列の圧電素子の間隔としている。
3、53を接合するときに、圧電部材53、53の長手
端面を凸部62で形成された段差部(凸部62の壁面)
に当接させて冶具で押さえ込む。これによって、ヘッド
基板61と圧電部材53、53を接合するときに、荷重
を付加したときの位置ずれが低減する。なお、ヘッド基
板61上の電極パターン51,52と導電性部材で電気
的に接続することは前記実施形態と同様である。
2及び図13を参照して説明する。なお、図12はヘッ
ド基板に積層型圧電部材を接着した状態の正面図、図1
3は同じく平面図である。この実施形態では、ヘッド基
板61には中央部に凹部63を形成している。この凸部
63の短手方向幅は2列の圧電素子の間隔としている。
3、53を接合するときに、圧電部材53、53の長手
端面を凹部63で形成された段差部(凹部63の壁面)
に当接させて冶具で押さえ込む。これによって、ヘッド
基板61と圧電部材53、53を接合するときに、荷重
を付加したときの位置ずれが低減する。なお、ヘッド基
板61上の電極パターン51,52と導電性部材で電気
的に接続することは前記実施形態と同様である。
クジェットヘッドによれば、複数の積層型圧電素子が、
ヘッド基板上に同一直線上に並べて接合された少なくと
も2枚の積層型圧電部材をスリット溝で分割して形成さ
れ、かつ、積層型圧電部材同士の対向する端面を含まな
い構成としたので、電極引出が容易で、しかも等ピッチ
の長尺のヘッドが得られ、高速、高精度記録が可能にな
る。
れた積層型圧電素子同士は100μm以内の範囲で整列
しているように接着することで、信頼性が向上し、安定
した良好なインク滴吐出特性を得られる。また、複数の
積層型圧電素子は一度のスリット加工で切断可能な間隔
で2列以上並置された複数の積層型圧電部材をスリット
加工して形成されている構成とすることで、作業効率が
向上する。
によれば、ヘッド基板に積層型圧電素子の端面が当接す
る段差部が設けられている構成としたので、複数の積層
型圧電部材を同一直線上に並べてヘッド基板に接着する
ときの位置ずれを防止できる。
ドの製造方法によれば、ヘッド基板上に少なくとも2枚
の積層型圧電部材を同一直線上に並べて接着し、この積
層型圧電部材同士の対向する端面を切断開始位置として
スリット加工を施し、複数の積層型圧電素子に分割する
構成としたので、長尺のヘッドを実現でき、高速、高精
度記録が可能になる。
面の間隔はスリット加工を施す切削部材の幅を越えない
ものとすることで、分割後の積層型圧電素子に端面が含
まれることなく、等ピッチの長尺なヘッドを得られる。
また、積層型圧電部材同士は予め仮留めすることで、ヘ
ッド基板への接着作業効率が向上する。
ッドの一例を示す外観斜視図
す斜視説明図
視説明図
の関係の一例を説明する説明図
積層型圧電部材を接着した状態の正面図
積層型圧電部材を接着した状態の正面図
…ヘッド基板、12…積層型圧電素子、13…フレーム
部材、15…振動板、16…液室隔壁部材、17…ノズ
ル、18…ノズルプレート、53…積層型圧電部材。
Claims (7)
- 【請求項1】 ヘッド基板上に複数の積層型圧電素子を
配置したインクジェットヘッドにおいて、前記複数の積
層型圧電素子は、前記ヘッド基板上に同一直線上に並べ
て接合された少なくとも2枚の積層型圧電部材をスリッ
ト溝で分割して形成され、かつ、前記積層型圧電部材の
対向する端面を含まないことを特徴とするインクジェッ
トヘッド。 - 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
において、異なる積層型圧電部材から形成された積層型
圧電素子同士は100μm以内の範囲で整列しているこ
とを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
ヘッドにおいて、複数の積層型圧電素子が一度のスリッ
ト加工で切断可能な間隔で2列以上並置された複数の積
層型圧電部材から形成されたことを特徴とするインクジ
ェットヘッド。 - 【請求項4】 ヘッド基板上に複数の積層型圧電素子を
配置したインクジェットヘッドにおいて、前記ヘッド基
板には前記積層型圧電素子のノズル列方向と同方向の端
面が当接する段差部を設けたことを特徴とするインクジ
ェットヘッド。 - 【請求項5】 ヘッド基板上に複数の積層型圧電素子を
配置したインクジェットヘッドの製造方法において、前
記ヘッド基板上に少なくとも2枚の積層型圧電部材を同
一直線上に並べて接合し、この積層型圧電部材同士の対
向する端面部分を加工開始位置としてスリット加工を施
して、前記複数の積層型圧電素子に分割することを特徴
とするインクジェットヘッドの製造方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載のインクジェットヘッド
の製造方法において、前記積層型圧電部材同士の対向す
る端面の間隔はスリット加工を施す切削手段の幅を越え
ないことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方
法。 - 【請求項7】 請求項5又は6に記載のインクジェット
ヘッドの製造方法において、前記積層型圧電部材同士を
予め仮留めした状態で前記ヘッド基板に接合することを
特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
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---|---|---|---|
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JP2020049710A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 株式会社リコー | 液体吐出ヘッド、液体吐出装置 |
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1999
- 1999-06-01 JP JP15367999A patent/JP4138155B2/ja not_active Expired - Fee Related
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