JP4590185B2 - 硫酸カルシウムとアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドとを含む稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤 - Google Patents

硫酸カルシウムとアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドとを含む稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤 Download PDF

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Description

本発明は稠密モルタルを含むモルタル用エトリンジャイト結合剤に係るものであり、好ましくは水/固体重量比が0.5以下であり、当該結合剤は硫酸カルシウムとアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドとを含んでいる。
エトリンジャイト結合剤が意味するものは、水硬性バインダーであってそれの成分は、通常の使用状態での水和により主水和エトリンジャイトとして与えられ、それは3CaO,Al.3CaSO.32HOを式として有する三硫酸アルミン酸カルシウムである。
固体とはそのモルタルの総ての乾燥成分を意味する。
また、本発明は硫酸カルシウムとアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドを含むエトリンジャイト結合剤からつくられた乾いたモルタルに係るものである。
さらに本発明は上に述べたような乾いたモルタルと水/固体重量比が0.5以下の量の水とを混ぜた湿ったモルタルにも係るものである。
最後に、本発明は上に述べたエトリンジャイト結合剤、乾燥モルタルもしくは湿ったモルタルをつくるためアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドを使用することに係るものである。
硫酸カルシウムとアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドを含むエトリンジャイト結合剤はモルタルに、直ぐ再使用することが予期されている建物のコンクリートに使用することができる。具体的に言えば、床の修理に、そしてスクリード、仕上げ塗り、舗装用グルーのようなものをつくるのに利用できる。
建造物の早急の再使用で必要なことは用途に依るが所与の時間経過で及び又は材料の残存水分で決まる被膜時間で最小の機械的強度レベルに到達することである。早急な再使用に向く製品はこれまでは水を加えると硬化してエトリンジャイトを形成する結合剤からつくられた。
滑らかな被膜をつくる製品は、例えばセンター サイエンティフイーク エト テクニークー ドゥ バチメント(プロジュート エト システムズ デエ プレパレーション デエ ゾルス インテリーア−ズ ポア ラァ ポセ デエ レベテメント デエ ゾルス ミンセス)−ガイド テクニーク ポア ラヴィス テクニーク エト レエ クラスメント ピー.カヒラー ドウ CSTB、2983−1996年6月、370号)によれば、機械的特性基準、固着性基準そして利便性基準(ペーストの均一性、流動性(高さ30mm、直径50mmの円形容器に注ぎこんだときのペーストの拡散直径)そしてゲル化時間)を同時に満たしていなければならない。
CSTBが要求する基準に加えてクイック・スムーズ・コーティングは常温でそして湿気のある状態で少なくとも以下の基準を満足しなければならない。
7分と20分で150mm拡散;
4時間で4MPaよりも大きい機械的な圧縮強度;
24時間で被膜形成(10mm以下の被膜厚みでその材料内の残存水分は3%);そして
28時間で25MPaよりも大きい機械的な圧縮強度。
エトリンジャイトを形成する化学反応は以下の通りである。
6Ca2++2Al(OH) +3SO 2−+4OH+26HO→3CaOAl.3CaSO.32H
平衡状態でのエトリンジャイトの溶解度積はKeu=4.9×10−44である。エトリンジャイトの形成速度(核形成度とエトリンジャイト成長)は、核を形成するのに利用できるエネルギーに関連した過飽和係数βを含む幾つかのパラメーターによって決まる。
β=(aca2+6*(aAL(OH)4−2*(aSO42−3*(aOH−/Keu
、ここでaはイオンiの活性度を示す。
エトリンジャイトはアルミン酸カルシウムと硫酸塩源とを含む化合物の水和から得られ、オプションとしてポートランドセメント及び又は石灰が溶液の形で上記の化学反応を遂行するのに必要なイオンをもたらす。アルミン酸カルシウムはセメント命名法ではAで示される酸化アルミニウムAlとセメント命名法ではCで示される酸化カルシウムCaOの組合せであり、そしてそのような酸化物はC3A,C12A7そしてCAの形で結晶化される。
実際に、急速な硬化と乾燥によるモルタル形成はアルミン酸カルシウム、硫酸カルシウムそしてポートランドセメントを一緒にすることを必要とし、それら各成分の割合は巧妙に決められ、エトリンジャイトの形での水和が調整されて製品の乾燥能力(水和物の形で大量の混合水を結晶化する)を保障しているエトリンジャイトの量と長期間にわたる全硬化プロセスにおける寸法変動制御との間で妥協とはなるが最善のものとしている。そのような妥協は、得ようとしている堅牢度レベルが予期される実施特性、具体的には作業可能時間とも両立しなければならないので、それだけ一層困難である。
そのような妥協は従来のモルタルでは満足できるものではなかった。
例えば米国特許4,350,533に開示のエトリンジャイトセメント成分は、アルミン酸カルシウム、特定すれば石膏の形をしている硫酸カルシウムセメント、そしてオプションとして別に加えた石灰とポートランドセメントをベースにしている。しかし、機械的強度取得カイネックス(development kinetics for mechanical strength)は本発明で所望されるよりも遥かに低い。
いわゆる「マイン パッキング」(地下建造物に生じる凹所の詰め物を狙いとしている)としてアルミン酸カルシウムと硫酸カルシウムのエトリンジャイト混合物を使うことが知られている。しかし、そのための要件は本発明の「稠密モルタル」とはかなり異なる。その製品はポンプで圧送でき、迅速に硬化するが、(体積の大きいものに適用するには大事な点である)5程度の水/固体比で24時間経過の機械的圧縮強度は5MPa越えることはない。さらにそのパッキングの耐久性は主要な判定基準ではないし、その寸法変動も重視されない。「稠密モルタル」における既存の要件は、「マイン パッキング」に直接適応するものではなく、「マイン パッキング」における要件も全く変えなければ「稠密モルタル」に適応するものではない。
本発明の目的は従来技術の欠点を克服することであり、稠密環境で作業維持時間と動的機械強度取得との間で最良の妥協点に到達できる硫酸カルシウムとアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドとを含むエトリンジャイト結合剤を提供することである。
本発明の別の目的は従来のモルタルで得られた作業性と同等の作業性を維持しながら、建造物の利用再開を許すことである。同じアルミナ内包物、同程度の結合剤そしてアルミン酸カルシウムに対する同じブレイン・ファインネスを有する結合剤を含む配合で機械的強度は遥かに迅速に得られ、そして従来の結合剤を使用したモルタルよりも本発明の結合剤を使用したモルタルでは半分もの短い時間で歩行者が歩ける状態になる。
本発明は稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤を提供することを目的としており、そのモルタルは0.5以下の水/固体重量比の水を混ぜているのが好ましく、結合剤は硫酸カルシウムとアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドとを含んでいる。結合剤内のアルミン酸塩と硫酸塩の濃度は、それぞれのカルシウムイオンとアルミニュームイオンとが全水和プロセスで同時に最適比で解放され、そして均一に広がって、エトリンジャイトの形成に至らせるような濃度であって、その際無水粒子の溶解を妨げてエトリンジャイトの産出を減少させる無水粒子と水との界面での早期障害は生じないのである。
事実、エトリンジャイト形成は、溶液内のカルシウム、アルミニュームそして硫酸イオンの間の比率を決める可溶性成分の相対的溶解率から直接決まる。カルシウムイオン濃度はエトリンジャイト形成の動特性に最も影響する。それが高いときはエトリンジャイト形成は非常に迅速であり、一瞬でさえあって、したがってその他の必要なイオンすなわち、場合によって硫酸もしくはアルミン酸塩のどちらかを含んでいる無水相の周りで瞬間的にエトリンジャイトが形成される。反応界面の妨害現象は稠密環境では特に重要であり、そして異なる可溶性物質のカルシウムイオンの解放率の間に大きい隔たりがあるとき、及び又はカルシウム、アルミニュームそして硫酸イオンの解放率の間に大きい隔たりがあるとき特に重要である。モルタル、さらに具体的に言えば稠密モルタルに対して所望の性能を得るには最も可溶性の小さい粒子の周りでのエトリンジャイトの早期の、そして非常に迅速な形成は回避しなければならない。何故ならば、そのような現象は水和の正常なプロセスを阻止し、そして規格に合わない稠密モルタル、具体的に言えば短期の機械的性能に関して規格に合わない稠密モルタルにしてしまうからである。
反応界面での妨害現象は、希釈環境において使用される溶液が濃密環境に適応しないことを説明する理由の一つである。事実、希釈環境における様々な可溶性相の分離はかなり早くて、粒子との接触時のエトリンジャイト形成の確率を低下させる。
同様に、ポートランドセメント及び又は石灰、硫酸カルシウムそしてアルミナセメントを含む従来のエトリンジャイト結合剤は最良の動的硬化降伏を与えない。実際、ポートランドセメントは、無機質と溶解度とが非常に異なるカルシウム源、例えば自由石灰、C3S,C2S、硫酸カルシウムそして溶解度の非常に高い少数物質、例えばアルカリ性の硫酸塩(これはカルシウム含有相の可溶化をかなり変える)を含んでいる。これでは水和過程を通して一定のカルシウムを供給することとはならなくなる。
石灰に関する限り、それの迅速に過ぎる解離がアルミン酸塩含有相の可溶化を制限する。過剰の石灰も寸法変動に強く影響し(非常に大きい膨張)、そして形成されているエトリンジャイトの組織に強く影響して、膨張させ、それ故組織を粗く(機械的強度の低下)する。それ故混合物へのそれの混入を制限し、そのようにして所与の硫酸もしくはアルミン酸塩の含有量に対するエトリンジャイト収量を、それ故硬化と迅速な乾燥特性を制限してしまう。
同様に、アルミン酸カルシウムの含有相に対して硫酸カルシウムが過剰であると石灰と同じ効果を生じる。すなわち機械的強度の低下と寸法変動の増大を生じる。このことは、硫酸塩カルシウムの可溶化が大量のカルシウムを水性相に放出するという事実によって一部説明できる。このことが、アルミン酸カルシウム相と硫酸カルシウム相とを化学量論的比率で(硫酸カルシウム/アルミニウム酸化物Aのモル比が3)成分が含んでいると、硬化特性に優れ、そして寸法変動を制御した稠密モルタルを調整できる理由である。
モルタルの水和作用を制御するには、先ず他のイオン種に対する、そして特にアルミニウムに対するカルシウム供給率を制御することである。
本発明は硫酸カルシウムとアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドとを含む稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤に係るものであって、前記のアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドはカルシウムの酸化物Cとアルミニュームの酸化物Aとを含み、可溶性であり、そして一つもしくはそれ以上の結晶化した及び又は非晶質の鉱物学的相になっており、その混合比率については、
アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの有用なC/Aモル比は1.2から2.7の間にあり、
有用な(C+A)相の重量での総量は前記のミネラルコンパウンドの全重量の少なくとも30%である。
アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンド/硫酸カルシウムの重量比が0.5から4、好ましくは1.5から3である。
更に好ましくは、エトリンジャイト結合剤における硫酸カルシウム/アルミニューム酸化物Aの比が0.5から2の範囲にある。
好ましい実施例ではアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの有用なC/Aモル比は1.3から2.5の間、好ましくは1.6から2の間にある。
加えて、エトリンジャイト結合剤における硫酸カルシウム/アルミニューム酸化物Aの比が0.6から1.8の範囲、好ましくは0.8から1.7の範囲にある。
有用な酸化物CとAとは、硫酸カルシウムを含むモルタル組成の他の成分との混合物に酸化物CとAが溶解したとき過飽和係数β>1となることを意味する。
有用な相とは有用な酸化物CとAを解放する相を意味する。
従って、相C2AS、フエライトは有用な相ではない(それらは「不活性相」と呼ぶ)。反対に、例えばC12A7、C3A、ガラス、C4A3$(ここで、$はセメント用語でSO3を示す)、CAは有用な相である。
かくして、アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの有用なC/Aモル比とは、有用な相に存在するアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの総ての酸化物CとAのモル比である。同様に、有用な相(C+A)の総重量は、有用な相である酸化物CとAを含む相の総重量である。
アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの有用なC/Aモル比により決まる割合でカルシウムとアルミニウムイオンの供給は反応全体を通して溶液内で生じる。
好ましい実施例においては水と混合したときエトリンジャイト結合剤を含む稠密モルタルの水/固体重量比は0.5以下である。
本発明のエトリンジャイト結合剤は優れたエトリンジャイト形成収量を可能とし、そしてモルタル形成にカルシウムイオンの相補的源を必要とすることなく良好な動的硬化を可能とする。そのような相補的カルシウム源(石灰もしくはポートランドセメントのどちらでもよい)を省略する別の利点は用途での重要な基準に常に合致するモルタル成分を得られるということであり、特にエトリンジャイト形成に決定的な影響を与えるポートランドセメントの少数種の含有量は変動が大きい。
こうして好ましいことに、本発明のエトリンジャイト結合剤を含むモルタルはポートランドセメントもしくは水硬性石灰のいずれも含まない。それでも乾燥モルタルの全重量に基づく3.5%重量以下の含有でポートランドセメント及び又は水硬性石灰を少量含むことは許容できる。
好ましい実施例では有用な(C+A)相の総重量はアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの全重量の少なくとも50重量%を占める。
モルタルをつくるのに使用する結合剤に含まれるアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは、ボーキサイト、そして白亜を含むアルミニューム酸化物Aを多く含む物質を1100℃よりも高温で炉の中で焼いて得られる。それは結晶化相又は非晶質相で得ることができる一つもしくはそれ以上の溶けたもしくは燒結したクリンカの形態で得られ、もしくは(焼いてもしくは焼かなくて得られる)アルミン酸カルシウムを含む様々なミネラルコンパウンドの混合物から生じる。使用する炉はクリンカをつくるのに従来使っているどのような炉でもよく、例えば、反射炉、トンネル炉、回転炉又は誘導炉もしくはアーク炉のいずれかの電気炉である。
アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは、CA、C12A7、C3A、C4A3$から選んだ結晶化した鉱物学的相であるか、または非晶質相、または結晶化した鉱物学的相の少なくとも一つと一つの非晶質相の混在した形である。アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは、このミネラルコンパウンドの全重量に対してC12A7を少なくとも30重量%、好ましくはC12A7を少なくとも50重量%、さらに好ましくはC12A7を50ないし85重量%含んでいる。
アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは、C2A(1−x)Fx,C2S,C2AS,C3Sそしてそれらの混合物から選択した少なくとも一つの結晶化した鉱物学的相を含み、ここでFとSとはセメント用語でFeとSiOであり、xは0;1に帰属する整数である。
アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは摩砕され、そのブレイン表面積が1500cm/gよりも大きく、好ましくはそのブレイン表面積が2000cm/gから5000cm/gの範囲である。
結合剤の適当な硫酸カルシウムは硬石膏、半石膏、石膏そしてこれらの混合物から得られる。
アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドを含む結合剤は粒状物と添加剤を加えると乾いたモルタルとなる。
本発明の乾燥モルタルは、
乾燥モルタルの全重量を基準として15ないし75重量%の本発明のエトリンジャイト結合剤、
乾燥モルタルの全重量を基準として25ないし85重量%の白亜増量剤もしくは珪砂、
乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし3.5重量%の石灰及び又はポートランドセメント、
乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし8重量%の再分散性粒状ポリマー及び又は乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし20重量%の固体―液体分散ポリマー、そして
流動学的添加物及び又は硬化調整添加物
を含む。
好ましくは本発明の乾燥モルタルは、
乾燥モルタルの全重量を基準として20ないし50重量%の本発明のエトリンジャイト結合剤、
乾燥モルタルの全重量を基準として50ないし80重量%の白亜増量剤もしくは珪砂、
乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし0.5重量%の石灰及び又はポートランドセメント、
乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし5重量%の再分散性粒状ポリマー及び又は乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし15重量%の固体―液体分散ポリマー、そして
流動学的添加物及び又は硬化調整添加物
を含む。
粉状ポリマーは、ビニールアセテートコポリマー、ビニールそしてワッカーもしくはエロテックスコーポレーションから入手できるエチレンベルサテート、そしてポリビニールアルコールから選べる。
固体―液体分散ポリマーは、スチレンーブタジエン分散、アクリルスチレン、アクリル系誘導体、ビニールアセテート、そしてローム・アンド・ハンスコーポレーションから入手できるビニールとエチレンベルサテートから選べる。
流動学的添加剤は、初期の混合モルタルのレオロジーもしくは流動学的挙動を改善することを狙いとしているモルタルの従来成分である。そのような流動学的添加剤は、カゼイン、スルホン化メラミンフォルムアルデヒド、ポリオキシエチレン化ホスホネート(POE)、エチレンポリオキサイドポリカーボネート(PCP)そしてそれらの混合物を含む。そのような添加物は市販されている。例えば、CHRYSOコーポレーションが販売しているOPTIMA100(登録商標)とPREMIA150(登録商標)、そしてSKWコーポレーションが販売しているMELMENT F10(登録商標)、MELFLUX PR100F(登録商標)が挙げられる。
好ましくは流動学的添加剤は乾燥モルタルの全重量の0.1ないし0.5重量%を占めている。それらは凝離を制限する働きのあるヒドロソリュブルポリマー、例えばセルロースエーテルやウエランガムそしてポリサッカライドと組合せる。
硬化調整添加剤は硬化促進剤もしくは硬化遅延剤であり、それらは乾燥モルタルの全重量の0.1ないし0.5重量%を占めているのが好ましい。硬化遅延剤としてのナトリウムグルコネートと組合せて、酒石酸を使用するのが好ましい。
本発明の乾燥モルタルは水と混合して湿ったモルタルとすることができる。水/固体重量比が0.5以下となるような分量の水を加えるのが好ましい。
本発明の別の目的は、本発明のエトリンジャイト結合剤をつくるのにアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドを使用することである。
本発明の別の目的は、本発明の乾燥モルタルをつくるのにアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドを使用することである。
最後に、本発明の別の目的は、本発明の湿ったモルタルをつくるのにアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドを使用することである。
以下に本発明の実例を詳述する。すべてこれらの実例にあっては有用なC/A比はモル比であり、有用な(C+A)の百分率はミネラルコンパウンドの全重量の重量%であり、硫酸カルシウム/Alはモル比であり、混合水の量はモルタルの乾燥成分の全重量に基づいて重量%で与えられる。
実例1−比較例2,3,4,5
本発明の結合剤を含んでいる本発明のモルタルをつくる(実験例1)。比較のため従来の結合剤を含むモルタルをつくる(実験例2,3,4,5)
表1は結合剤の成分を示す。
Figure 0004590185
* 硫酸カルシウム:95%純度の半水和物
**P=CEMI52.5 CP2 ポートランドセメント:C=石灰
表2は表1からの結合剤を含むモルタルの組成を示す。
Figure 0004590185
表3は生じたモルタルの流動学的特性と機械的特性を示す。
Figure 0004590185
*DP Vicat:Vicat法に従って測定された初期硬化
**Rc:4×4×16cmの試験チューブで測定した圧縮強度
本発明のモルタルの機械的な比圧縮強度が短時間で非常に高くなり、遅延剤の選択により硬化時間を十分調整できることをこのような実験例が示している。
通常の(大部分CA相の)明礬性セメントとポートランドセメント及び又は石灰を補足的に加えて成る先行技術のモルタルは同じ硬化時間では、満足すべき短時間の機械的強度は得られない(本発明のモルタルの30MPaに対して4ないし8MPa)。
同様に、石灰が入っている場合には、長期強度は非常に低い。
実例6−比較例7,8
本発明の結合剤(第6号)を加え、本発明に従ってモルタルをつくり、そして従来の結合剤(7,8号)を加えて2つの先行技術のモルタルをつくった。
表4にモルタルの組成とそれらの流動学的特徴と機械的特徴を示す。
Figure 0004590185
硫酸カルシウムは95%純度の硬石膏である。
スラッグは高炉スラッグである。
石英質の砂はシフラコ コーポレーションから入手、ステーブルNE14(サンドNE14)の商品名で市販、粒度は500μmよりも小さい(d50=210μm)。
RE523Zはワッカー コーポレーションが市販している樹脂であり、ビニール アセテートとエチレン コポリマーである。
ライフテック115:FMCが市販している炭酸リチウム
メルメントF10:SKWが市販している硫酸化メラミン フォルムアルデヒド
グルコン酸塩ナトリウム:ロケッテェ フレレスが市販
MT400PFV:ヴォルフ ウオールストローブが市販しているセルロースエーテル
デヒドラン1922:ロディアが市販している消泡剤
(任意単位での)残留硬石膏量はエックス線回折で得たピークの高さで測定。
形成されたエトリンジヤイトの量はDSC(示差走査熱量計)内の発生熱流により測定する。
20℃、50%の相対湿度で保管した2×2×16cmの試験チューブについて収縮を7日目に計測する。
20℃、70%の相対湿度で保管した2×2×16cmの試験チューブについて機械的強度を計測する。
本発明のアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは遥かに優れた性能上の妥協を示した。
機械的強度取得カイネテックスは従来のミネラル成分でつくったモルタルよりも遥かに良かった。
寸法変動制御も良好である。
多量のエトリンジャイトが形成されたことと少量の残留硬石膏とが示すようにエトリンジャイト形成収量は良好である。
実例9、10そして比較例11
本発明に従って修繕モルタルをつくり(9、10号)、また従来の比較用モルタル(11号)をつくった。それらの組成は表5に示す。
Figure 0004590185
硫酸カルシウム:純度95%の半水和物
モルタルの流動性、機械的特徴を図6に示す。
Figure 0004590185
FP Vicat:Vicatセッティング エンド
20℃、70%の相対湿度で保管した4×4×16cmの試験チューブについて機械的強度を計測する。
本発明のモルタルは遥かに良好な強度獲得カイネテックス(4時間獲得)を有し、そしてこのことは同じセッティング時間に対しても当てはまる。
本発明に従ってグルーモルタルをつくる。それの組成は表7に示す。
Figure 0004590185
硫酸カルシウム:純度95%の半水和物
ダカル15:OMYAが市販している炭化カルシウム、粒度d50,15μm、粒子の1%の大きさは100μm以上。
RE530Zはワッカーコーポレーションが市販している樹脂であって、それはビニール アセテートとエチレンコポリマーである。
タイローズ MH3001P6:クラリアントが市販しているセルロースエーテル。
機械的特性は表8に示す。
Figure 0004590185
カヒール デス プリスクリプションズ テクニーク エグゼクション、「リヴェトメント デス ゾルス インテリアース エト エクステリアース エン カロークス セラミークス オウ アナローガス コレス オウ モイアン デ モルテイアス コレス」CSTB3267冊子に記載の仕様に従ってSATTECダイナモメーターによって固着を測定する。
得られた舗装の通行可能時間は20分であり、そして十分な機械的特性を有する。
実験例13
本発明のアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドと石膏とで速動流体スクリードをつくる(実験13)。
組成と流動学的そして機械的特性を表9に示す。
Figure 0004590185
C:バルサザー エンド コッテが市販している石灰
硫酸塩カルシウム:純度95%石膏
石英質の砂:パルヴァジュー砂
E10:粒度d50=21μmのシフラコ石英質の砂
D130:OMYAが市販しているダーカル130白亜、粒子の76%は100μmよりも大きく、そして0.2%は500μmよりも小さい
カゼイン:ユニライトが市販。
セルフスプレデイングはASTM円錐台により測定する(ASTM C230基準に記載)
通行可能時間はペーストがそれ自体流動することができなくなった最終時間に一致する。
温度20℃、湿度70%で保管した4×4×16cmのテストチューブについて機械的強度を測定する。
スクリードの流動特性(スプレッディング)は良好であり、そして通行可能時間は非常に長い(1時間30分)、硬化カイネティックスは非常に速い。ポートランドセメントがなく、そして本発明によるアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの非常に低いブレイン表面区域にもかかわらず、このようであった。
実験例14,15−比較例16,17,18,19
本発明に従ってアルミン酸カルシウムと硫酸塩カルシウムミネラルコンパウンドで滑らかなコーティングをつくり(実験例14,15)、これらを従来技術のアルミン酸カルシウムコンパウンドとポートランドセメントの対照基準混合(比較例16,17,18,19)と比較する。その比較を表10に示す。
従来のモルタルと本発明のモルタルとの性能対比を容易とするため表10は結合剤中のアルミナの総重量を表10に示す。
Figure 0004590185
硫酸塩カルシウム:純度95%の半水和物
P:CPA CEMI52.5CP2ポートランドセメント;C=石灰
ダカル15:OMYAが市販の白亜
ダカル130:OMYAが市販の白亜
機械的、流動特性を表11に示す。
Figure 0004590185
1.再オペレーション:滑らかなコーティングの機械的圧縮強度が3MPaに到達する最終時間
2.コーティング時間:(リーデル・アンド・ヘーンから市販のCMテスターを使ってカルシウムカーバイド法(材料湿度との接触時にアセチレン展開)に従って測定した)滑らかなコーティングの残留湿度が、23℃、50%の湿度測定でコンクリート舗装上9mm厚さで測定して3%以下である最終時間
3.エトリンジャイト4h:リーデル・アンド・ヘーンから市販のCMテスターを使ってカルシウムカーバイド法(湿った材料との接触時にアセチレン展開)により測定した、t=4時間における、調整製品のエトリンジャイトの形に結晶化した混合水の量(g/kg)
4.エトリンジャイト24h:t=24時間における、調整製品のエトリンジャイトの形に結晶化した混合水の量(g/kg)
5.固着:ハンギング・プライマーなしで、28日目のコンクリート・サポートについて、テクニカルアドバイスとクラスィフィケーションP.CSTB冊子2893号、テクニカルガイドに記載のオペレーティング・プロトコルに従ってサテック・ダイナモメータを使って測定(Mpa)
6.収縮:乾燥収縮、20℃、70%相対湿度で保管した2×2×16cmのテストチューブについて28日目に測定(mm/m)
テクニカルアドバイスとクラスィフィケーションP.CSTB冊子2893号、テクニカルガイドに記載のオペレーティング・プロトコルに従ってゲリング時間とセルフ・スプレディングを測定する。
20℃、70%湿度で保管した2×2×16cmのテストチューブについて機械的強度を測定する。
図1は本発明の実験例15の熱流曲線(曲線2)と先行技術の実験例18(曲線1)とを示す。これらの曲線は等温マイクロカロリメーターにより得ている。短期で形成されたエトリンジャイトの量は反応により生じた熱流を介して視覚化される。
流動(スプレディング)特性は先行技術と本発明の滑らかなコーティングでどちらも良好であるが、機械的特性は本発明の結合剤では遥かに改善されている。
図1に示すように、エトリンジャイトは本発明の結合剤でつくられたモルタル内に形成され、先行技術の結合剤でつくったモルタルよりも遥かに短い時間で形成され、先行技術の結合剤でつくったモルタルと対照的に単一段階で形成されている。
さらに、本発明のアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは、結合剤にポートランドセメントを補給せず、そしてアルミナ含有量が少なくて、二倍も速い再オペレーションを許している。
最後に、乾燥収縮もしくは圧縮、または支持体への固着と言った未来特性は高いレベルにある。
実験例20,21,22
鉱物学的に異なる3つの本発明のクリンカA、B、Cをつくった。
1400℃の温度の耐火坩堝に入れたボーキサイトと白亜を溶かしてクリンカA、Bをつくった。1300℃の温度の耐火坩堝に入れたボーキサイトと白亜と硬石膏とを二時間かけて燒結してクリンカCをつくった。
これらのクリンカのミネラル組成(クリンカの総重量に基づく重量%で表して)を表12に示す。
Figure 0004590185
これらのクリンカから得たモルタルの組成とそれらの機械的特性と流動特性を表13に示す。
Figure 0004590185
硫酸塩カルシウム:純度95%の半水和物
20℃、70%湿度で保管した2×2×10cmのテストチューブについて機械的強度を測定する。
本発明の結合剤は、流動性と機械的レベルの両方において良好な妥協を示しているモルタルを提供する。
本発明の実験例15の熱流曲線(曲線2)と先行技術の実験例18(曲線1)とを示す。

Claims (14)

  1. 硫酸カルシウムとアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドとを含む稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤において、前記のアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドはカルシウム酸化物Cとアルミニューム酸化物Aとを含み、して一つもしくはそれ以上の結晶化した及び又は非晶質の鉱物学的な相となっており、その混合比率については、
    前記のアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの/Aモル比は1.2から2.7の間にあり、
    C+A)相の総重量は前記のミネラルコンパウンドの全重量の少なくとも30%であり、
    エトリンジャイト結合剤における硫酸カルシウム/アルミニューム酸化物Aのモル比は0.5から2の間にあり、前記のアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは、ミネラルコンパウンドの総重量を基準としてC12A7を30重量%〜85重量%含む
    ことを特徴とするエトリンジャイト結合剤。
  2. アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンド/硫酸カルシウムの重量比が0.5から4である請求項1に記載の稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤。
  3. アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンド/硫酸カルシウムの重量比が1.5から3である請求項1に記載の稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤。
  4. アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの/Aモル比は1.3から2.5の間にある請求項1ないし3のいずれかに記載の稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤。
  5. アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの/Aモル比は1.6から2の間にある請求項1ないし3のいずれかに記載の稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤。
  6. C+A)相の重量での総量は前記のアルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドの全重量の少なくとも50重量%を占める請求項1ないし5のいずれかに記載の稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤。
  7. アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは、CA,C3A,C4A3$(ここで、$はセメント用語でSOを示す)から選んだ結晶化した鉱物学的相を更に含有するか、または前記の結晶化した鉱物学的相の少なくとも一つと一つの非晶質相の混在した形態である請求項1ないし6のいずれかに記載の稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤。
  8. アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは、C12A7を50ないし85重量%含む請求項1ないし7のいずれかに記載の稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤。
  9. アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは摩砕され、そのブレイン表面積が1500cm/gよりも大きい請求項1ないし8のいずれかに記載の稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤。
  10. アルミン酸カルシウムミネラルコンパウンドは摩砕され、そのブレイン表面積が2000cm/gから5000cm/gの範囲である請求項9に記載の稠密モルタルのエトリンジャイト結合剤。
  11. 乾燥モルタルの全重量を基準として15ないし75重量%の請求項1ないし1のいずれかに記載のエトリンジャイト結合剤、
    乾燥モルタルの全重量を基準として25ないし85重量%の白亜増量剤もしくは珪砂、
    乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし3.5重量%の石灰及び又はポートランドセメント、
    乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし8重量%の再分散性粒状ポリマー及び又は乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし20重量%の固体―液体分散ポリマー、そして
    流動添加物及び又は硬化調整添加物
    を含むことを特徴とする乾燥モルタル。
  12. 乾燥モルタルの全重量を基準として20ないし50重量%の請求項1ないし1のいずれかに記載のエトリンジャイト結合剤、
    乾燥モルタルの全重量を基準として50ないし80重量%の白亜増量剤もしくは珪砂、
    乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし0.5重量%の石灰及び又はポートランドセメント、
    乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし5重量%の再分散性粒状ポリマー及び又は乾燥モルタルの全重量を基準として0ないし15重量%の固体―液体分散ポリマー、そして
    流動添加物及び又は硬化調整添加物
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の乾燥モルタル。
  13. 流動添加物が乾燥モルタルの全重量を基準として0.1ないし0.5重量%を占める請求項11もしくは12に記載の乾燥モルタル。
  14. 水/固体重量比が0.5以下であるような水の量を請求項11ないし13のいずれかに記載の乾燥モルタルに混ぜることにより得られる湿ったモルタル。
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