JP4589498B2 - 内視鏡の湾曲操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、内視鏡の湾曲操作装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
内視鏡において体腔内などに挿入される挿入部を湾曲操作させるための湾曲操作装置では、それぞれ異なる方向への湾曲操作を行わせるための一対の湾曲操作ノブを隣接させて設けたタイプがある。こうした湾曲操作装置で例えば互いの湾曲操作ノブ間をシール材で水密に塞いだ場合、一方の湾曲操作ノブを回動操作したときにシール材の摩擦力で他方の回動操作ノブが連れ回ってしまうおそれがある。これを避けるためには、シール材を小さく形成したり潤滑用のグリスを多く塗布するなどして摩擦力を軽減することが考えられる。しかし、シール材を小さく形成した場合には破損を考慮しなければならず、また潤滑油を多く塗布する場合には外観への流出を考慮しなければならず、いずれも個々の湾曲操作装置を組み立てる段階で手間がかかる原因となる。
【0003】
【発明の目的】
本発明は、生産性に優れ、使用時には一対の湾曲操作ノブの連れ回りが生じない内視鏡の湾曲操作装置を得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】
上記目的を達成するための本発明は、観察対象内に挿入される挿入部の先端に設けた湾曲部;共通の操作中心軸を中心に回動操作可能で、互いの間に摩擦部材を有する一対の湾曲操作ノブ;および、各湾曲操作ノブと上記湾曲部の間にそれぞれ一対張設され、各湾曲操作ノブの正逆の回動操作に応じて一方が湾曲部を牽引し他方が繰出されて湾曲部を正逆方向に湾曲させる湾曲操作ワイヤを備えた内視鏡の湾曲操作装置において、各湾曲操作ワイヤを、湾曲操作ノブに接続する第1のワイヤと、湾曲部に接続する第2のワイヤと、該第1のワイヤと第2のワイヤを連結させるワイヤ連結部材で構成し、第1のワイヤまたは第2のワイヤのワイヤ連結部材に対する取付位置を変化させることによって湾曲操作ワイヤの張力を調整するワイヤ張力調整手段を備える。そして、一対の湾曲操作ノブの間に作用する摩擦部材による摩擦力よりも、各湾曲操作ノブに対して各湾曲操作ワイヤを介して与えられる回動抵抗が大きくなるように、ワイヤ張力調整手段によって各湾曲操作ワイヤの張力を設定し、一方の湾曲操作ノブを回動操作したとき他方の湾曲操作ノブ従動回動を防ぐことを特徴としている。該構成によれば、量産に際して湾曲操作ワイヤの張力を一度設定しておけば、シール材を小さく形成したり潤滑油を多く塗布せずとも一対の湾曲操作ノブ相互における連れ回りを防ぐことができるので、個々の内視鏡操作装置の組み立てが容易になり生産性が向上する。
【0005】
湾曲操作ワイヤの張力を調整する手段は、次のような構成とすることが好ましい。すなわち、各湾曲操作ワイヤを構成する第1のワイヤと第2のワイヤがそれぞれ挿通されるワイヤストッパと、ワイヤ連結部材に形成され該ワイヤストッパが嵌合可能な凹部とを有し、第1のワイヤと第2のワイヤに対するワイヤストッパの固定位置の変化に応じて湾曲操作ワイヤの張力を調整する
【0006】
以上の本発明の湾曲操作装置において、摩擦部材は、例えば一対の湾曲操作ノブの間を水密に塞ぐシール材である。
【0007】
本発明はまた、観察対象内に挿入される挿入部の先端に設けた湾曲部;共通の操作中心軸を中心に回動操作可能で、互いの間に摩擦部材を有する一対の湾曲操作ノブ;および、各湾曲操作ノブと湾曲部の間にそれぞれ一対張設され、各湾曲操作ノブの正逆の回動操作に応じて一方が湾曲部を牽引し他方が繰出されて湾曲部を正逆方向に湾曲させる湾曲操作ワイヤ;を備えた内視鏡の湾曲操作装置において、各湾曲操作ワイヤを、湾曲操作ノブに接続する第1のワイヤと、湾曲部に接続する第2のワイヤと、該第1のワイヤと第2のワイヤを連結させるワイヤ連結部材で構成し、第1及び第2のワイヤがワイヤ連結部材により連結されていない状態では、一方の湾曲操作ノブの回動操作に応じて摩擦部材の摩擦力によって他方の湾曲操作ノブが従動回動し、第1及び第2のワイヤがワイヤ連結部材により連結された状態では、該各湾曲操作ワイヤの張力による回動抵抗が摩擦部材の摩擦力よりも大きくなり、一方の湾曲操作ノブを回動操作したときに他方の湾曲操作ノブの従動回動が規制されることを特徴としている。該構成によれば、湾曲操作ワイヤを連結させて組み立てるのみで、一対の湾曲操作ノブの連れ回りが防止されるから、個々の内視鏡操作装置の組み立てが容易になり生産性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本実施形態は、医療用内視鏡の湾曲操作装置に本発明を適用したものである。最初に内視鏡の全体構造及び操作装置の概要を説明し、次に本発明の特徴部分を説明する。図1に示す電子内視鏡10は、把持操作部11と該把持操作部11に接続する挿入部12とを有し、挿入部12の先端近傍から一定長さは、把持操作部11に設けた湾曲操作装置13の操作に応じて上下及び左右方向に湾曲される湾曲部12aとなっている。
【0009】
挿入部12の先端には、図示しない観察窓(対物窓)と照明窓が設けられている。観察窓の内側には撮像素子が設けられており、該撮像素子を介して得られる画像はコネクタ14を介して画像処理装置に送られ、ディスプレイに表示したり画像記録媒体に記録させることができる。挿入部12先端の照明窓には、コネクタ14に接続された光源装置からライトガイド可撓管を介して照明用光が送られる。把持操作部11には、画像処理や画像記録、照明の制御などに用いる各種リモート操作ボタン17が設けられている。また、把持操作部11には、処置具を挿入するための鉗子口18が設けられていて、鉗子口18から挿入された処置具は挿入部12の先端から突出する。
【0010】
図2は湾曲操作装置13付近の断面を示している。湾曲操作装置13は、湾曲部12aを左右方向に湾曲させるための左右湾曲操作ノブ13LRと、湾曲部12aを上下方向に湾曲させるための上下湾曲操作ノブ13UDを有している。後述するように、左右湾曲操作ノブ13LRと上下湾曲操作ノブ13UDはそれぞれ複数の部材から構成されているが、図3と図4はそれぞれ、左右湾曲操作ノブ13LRと上下湾曲操作ノブ13UDを一部材として表したものである。まず左右方向用の湾曲機構を説明する。
【0011】
把持操作部11のハウジング11a内には支持親板11bが固定されており、この支持親板11b上に回動基軸(操作中心軸)20が固定されている。回動基軸20は、ハウジング11aに形成した貫通孔11cを通して上方に突出している。貫通孔11cは、後述する固定台座50とハウジング11aとの間に配した蓋体11dによって塞がれている。
【0012】
回動基軸20の外側には、左右湾曲操作ノブ13LRを構成する操作軸体21が回動可能に支持されている。操作軸体21は金属材料で形成されており、回動基軸20に嵌まる、該回動基軸20と同心の筒状部21aと、この筒状部21aの上端部に位置する円板状部21bを有し、円板状部21bには、周方向に等間隔で複数の円孔21cが形成されている(図5参照)。
【0013】
操作軸体21には、樹脂製成形品であるノブ外観部23が固定される。ノブ外観部23は、等角度間隔で4つの指掛部23aを外径方向に突出させ、内部は中空に形成されている。ノブ外観部23の対向する上面と下面には、それぞれ大径開口23bと小径開口23cが形成されており、小径開口23cは操作軸体21の円板状部21bに嵌まっている。ノブ外観部23において小径開口23cの近傍には、周方向に等間隔で複数の凸部23dが形成され、この凸部23dを円孔21c内に溶着させることによって、ノブ外観部23が操作軸体21と固定される。このノブ外観部23と操作軸体21の結合体が、左右湾曲操作ノブ13LRを構成している。
【0014】
操作軸体21の下端部にはプーリー24が固定されている。プーリー24には一対の湾曲操作ワイヤ25、26が固定されており、プーリー24の正逆の回動によって、湾曲操作ワイヤ25と湾曲操作ワイヤ26の一方がプーリー24に巻き取られ、他方がプーリー24から繰り出される。湾曲操作ワイヤ25と湾曲操作ワイヤ26はそれぞれ挿入部12の湾曲部12aを構成する節輪に接続しており、この湾曲操作ワイヤ25と湾曲操作ワイヤ26相互に対する牽引及び繰出動作によって、湾曲部12aが左右方向に湾曲される。本実施形態では、図7及び図8中のL方向に左右湾曲操作ノブ13LRを回動させると湾曲部12aが左方に湾曲され、同結合体をR方向に回動させると湾曲部12aが右方に湾曲される。
【0015】
続いて上下方向用の湾曲機構を説明する。操作軸体21の筒状部21aの外側には、上下湾曲操作ノブ13UDを構成する操作軸体31が回動可能に支持されている。操作軸体31は金属材料で形成されており、筒状部21aに回動可能に嵌まる、回動基軸20と同心の筒状部31aと、この筒状部31aの上端部に位置する円板状部31bを有している。円板状部31bには、周方向に等間隔で複数の円孔31cが形成されている。
【0016】
操作軸体31には、樹脂製成形品であるノブ外観部33が固定される。ノブ外観部33は、等角度間隔で5つの指掛部33aを外径方向に突出させ、内部は中空に形成されている。ノブ外観部33の対向する下面と上面には、それぞれ大径開口33bと小径開口33cが形成されており、小径開口33cは操作軸体31の円板状部31bに嵌まっている。ノブ外観部33において小径開口33cの近傍には、周方向に等間隔で複数の凸部33dが形成され、この凸部33dを円孔31c内に溶着させることによって、ノブ外観部33が操作軸体31と固定される。このノブ外観部33と操作軸体31の結合体が上下湾曲操作ノブ13UDを構成している。またノブ外観部33内には、大径開口33bの内側に金属材料からなる環状の内枠33eが固定されている。この環状の内枠33eは、内周面に雌ねじが形成されている。
【0017】
操作軸体31の下端部には、プーリー34が固定されている。プーリー34には一対の操作ワイヤ35、36が固定されており、プーリー34の正逆の回動によって、湾曲操作ワイヤ35と湾曲操作ワイヤ36の一方がプーリー34に巻き取られ、他方がプーリー34から繰り出される。湾曲操作ワイヤ35と湾曲操作ワイヤ36はそれぞれ挿入部12の湾曲部12aに接続されており、この湾曲操作ワイヤ35と湾曲操作ワイヤ36相互に対する牽引及び繰出動作によって、湾曲部12aが上下方向に湾曲される。本実施形態では、図7及び図8中のU方向に上下湾曲操作ノブ13UDを回動させると湾曲部12aが上方に湾曲され、同結合体をD方向に回動させると湾曲部12aが下方に湾曲される。
【0018】
左右湾曲操作ノブ13LRと上下湾曲操作ノブ13UDはそれぞれ、ロック機構によってノブ外観部23、33の回動操作を規制することができ、挿入部12の湾曲部12aを所望の湾曲状態にさせることができる。まず左右湾曲操作ノブ13LRのロック機構を説明する。
【0019】
回動基軸20の上端部には、回動基軸20と同心の筒状部41aと円板状部41bを備えたロック軸体41が設けられている。筒状部41aは回動基軸20に回動可能に嵌まっており、円板状部41b上には固定ナット43を介してロック操作ノブ42が固定されていて、外部からロック操作ノブ42を回動操作するとロック軸体41も一体に回動される。回動基軸20の上端部には、このロック軸体41とロック操作ノブ42の結合体の脱落を防止する抜止部材44が取り付けられている。抜止部材44は、回動基軸20に対して回動しないように嵌まり、また固定ねじ20aによって回動基軸20の軸線方向にも脱落しないように固定される。
【0020】
ロック軸体41とロック操作ノブ42の結合体は、円板状部41b上に突設した回動規制突起41cが、抜止部材44に周方向に位置を異ならせて設けた一対の回動規制面(不図示)に係合するロック位置とアンロック位置とで回動規制される。このロック位置とアンロック位置では、ロック操作ノブ42に設けたクリックばね45が、抜止部材44に形成したクリック凹部(不図示)に嵌まる。
【0021】
筒状部41aの外周面には雄ねじ41dが形成され、この雄ねじ41dには、移動ロック部材46の雌ねじ46aが螺合している。図5に示すように、回動基軸20はその長手方向の一部が非円形断面部22として形成されており、この非円形断面部22に対して、移動ロック部材46と相対回動不能に結合された回動規制体47が嵌まることによって、移動ロック部材46は該回動基軸20に対する回動が規制されている。したがって、ロック操作ノブ42とロック軸体41の結合体を回動させると、雄ねじ41dと雌ねじ46aの螺合関係によって、移動ロック部材46は回動基軸20の軸線に沿って回動することなく上下動される。
【0022】
ロック操作ノブ42とロック軸体41の結合体を上述のロック位置とアンロック位置とに回動させて移動ロック部材46が上下動すると、該移動ロック部材46に固定された摩擦係合部46bが、固定ロック部材48に固定された摩擦係合部48aに対して接離する。摩擦係合部46b、48aは摩擦係数の高い材料、例えばコルクやシリコンゴムで形成されている。固定ロック部材48は、ノブ外観部23を回動操作したときには操作軸体21と共に回動される。ロック操作ノブ42とロック軸体41の結合体をロック位置に回動したときには、移動ロック部材46が上方に移動して摩擦係合部46bが摩擦係合部48aに押し付けられ、摩擦力によって固定ロック部材48の回動が規制される。固定ロック部材48の回動が規制されると、左右湾曲操作ノブ13LRの回動が規制され、プーリー24が回動しないように係止される。その結果、湾曲部12aの左右方向への湾曲動作が規制され、湾曲状態が維持される。逆に、ロック操作ノブ42とロック軸体41の結合体をアンロック位置に回動したときには、移動ロック部材46が下方に移動して摩擦係合部46bが摩擦係合部48aから離れ、左右湾曲操作ノブ13LRが回動操作可能になる。なお、図7及び図8中では、F方向がロック操作ノブ42のアンロック位置への回動操作方向を表し、該F方向と反対方向にロック操作ノブ42を回動操作するとロック位置に達する。
【0023】
また、摩擦係合部46bは下部に調整ねじ49を備え、この調整ねじ49は移動ロック部材46に形成したねじ孔49aに螺合している。調整ねじ49を回転させると、ねじ孔49aとの螺合関係に従って、摩擦係合部46bが移動ロック部材46に対して上下方向に移動される。移動ロック部材46に対して摩擦係合部46bの上下方向位置が変化すると、ロック操作ノブ42をロック位置に回動操作したときの摩擦係合部46bと摩擦係合部48aの摩擦係合力が変化するため、左右湾曲操作ノブ13LRに対するロック強さを調整することができる。
【0024】
続いて上下湾曲操作ノブ13UDのロック機構を説明する。操作軸体31の外側には、回動基軸20と同心の筒状に形成された固定台座50が設けられている。固定台座50は、その下端部が回動基軸20と共に支持親板11bに固定されており、固定台座50と回動基軸20との間の空間には、操作軸体21、31、プーリー24、34が支持されている。一方、固定台座50の外周面にはロック軸体51が支持されている。ロック軸体51は、回動基軸20と同心の筒状部51aと円板状部51bを備え、筒状部51aは固定台座50の外周面に対して回動可能に、かつ軸方向(上下方向)には移動しないように嵌まっている。円板状部51bには周方向に位置を異ならせて複数の円孔51cが形成されており、この円孔51cに凸部52aを嵌めて溶着することによってロック操作レバー52が固定される。つまり、ロック操作レバー52はロック軸体51と共に、固定台座50(回動基軸20)を中心として回動可能に支持されている。上述した中空状のロック操作ノブ42とは異なり、ロック操作レバー52は、回動操作を行いやすくするために、回動基軸20の軸線に対して径方向に長く延出されたレバー形状に形成されている。
【0025】
ロック軸体51とロック操作レバー52の結合体は、ロック軸体51の筒状部51aと固定台座50との間に設けた図示しない回動規制機構によってロック位置とアンロック位置で係止され、各回動位置において、クリックばね55がクリック感を発生させるストッパとして作用する。
【0026】
筒状部51aの外周面には雄ねじ51dが形成され、この雄ねじ51dには、移動ロック部材56の雌ねじ56aが螺合している。図6に示すように、固定台座50はその上端部が非円形断面部54として形成されており、この非円形断面部54に対して、移動ロック部材56に固定された回動規制体57が嵌まることによって、移動ロック部材56は固定台座50及び回動基軸20に対する回動が規制されている。したがって、ロック操作レバー52とロック軸体51の結合体を回動させると、雄ねじ51dと雌ねじ56aの螺合関係によって、移動ロック部材56が回動基軸20の軸線に沿って回動することなく上下動される。回動規制体57は移動ロック部材56と別部材としてから固定してもよいし、回動規制体57に相当する部分を移動ロック部材56に一体に形成してもよい。
【0027】
ロック操作レバー52とロック軸体51の結合体を上述のロック位置とアンロック位置とに回動させて移動ロック部材56が上下動すると、該移動ロック部材56の一部に形成された摩擦係合部56bが、固定ロック部材58に固定された摩擦係合部58aに対して接離する。固定ロック部材58は、ノブ外観部33の内枠33eに対し、周方向には一体に回動するように係合しており、ノブ外観部33を回動操作したときには共に回動される。ロック操作レバー52とロック軸体51の結合体をロック位置に回動したときには、移動ロック部材56が下方に移動して摩擦係合部56bが摩擦係合部58aに押し付けられ、摩擦力によって固定ロック部材58の回動が規制される。固定ロック部材58の回動が規制されると、上下湾曲操作ノブ13UDの回動が規制され、プーリー34が回動しないように係止される。結果として、上下方向への湾曲部12aの湾曲動作が規制され、特定の湾曲位置に保たれる。逆に、ロック操作レバー52とロック軸体51の結合体をアンロック位置に回動したときには、移動ロック部材56が上方に移動して摩擦係合部56bが摩擦係合部58aから離れ、上下湾曲操作ノブ13UDが回動操作可能になる。なお、図7及び図8中では、F方向がロック操作レバー52のアンロック位置への回動操作方向を表し、該F方向と反対方向にロック操作レバー52を回動操作するとロック位置に達する。
【0028】
なお、固定ロック部材58は、ノブ外観部33の内枠33eに対して上下方向移動可能に嵌まっている。内枠33eには雌ねじが形成されており、この雌ねじに螺合する雄ねじを備えたロック調整ナット60が、固定ロック部材58を下方から支えている。上下湾曲操作ノブ13UDを回動規制しつつロックナット60を回動させると、内枠33eに対してロック調整ナット60の上下方向位置が調整され、これに応じて移動ロック部材56に対する固定ロック部材58の上下方向位置を調整することができる。固定ロック部材58の上下方向位置が変化すると、ロック操作レバー52をロック位置に回動操作したときの摩擦係合部56bと摩擦係合部58aの間の摩擦力が変化するため、ロック強さを調整することができる。
【0029】
湾曲操作装置13には、湾曲操作装置13の構成部材間や把持操作部11の内部を水密に保ったり、埃などの異物の侵入を防ぐために、弾性を有するOリングなどからなるシール材S1〜S5が配されている。このうちシール材S5(摩擦部材)は、回動基軸20の軸線方向に隣接する左右湾曲操作ノブ13LRと上下湾曲操作ノブ13UDの間に挟まれており、摩擦力によって一方のノブの回動操作力を他方に伝達させる。よって、左右湾曲操作ノブ13LRと上下湾曲操作ノブ13UDは、上述のロック機構によってロックされておらず、かつ湾曲操作ワイヤ25、26、35及び36が張設されていないフリーな状態では、シール材S5との間に作用する摩擦力によって一方が回動すると他方も従動回動する。一方、湾曲操作ワイヤ25、26、35及び36を張設した使用状態では、こうした連れ回りが生じないようになる。以下、一対の湾曲操作ノブの連れ回りを防ぐための本発明の特徴部分を説明する。
【0030】
左右方向用の湾曲機構では、湾曲操作ワイヤ25、26はいずれも、一端部がプーリー24に固定され他端部が把持操作部11内に延出されたプーリーワイヤ(第1のワイヤ)25a、26aと、一端部が湾曲部12aの節輪に固定され他端部が把持操作部11内まで延出された湾曲部ワイヤ(第2のワイヤ)25b、26bとから構成されている。プーリーワイヤ25aと湾曲部ワイヤ25bはワイヤ連結部材70によって連結されており、プーリーワイヤ26aと湾曲部ワイヤ26bはワイヤ連結部材71によって連結されている。
【0031】
また上下方向用の湾曲機構も同様に、湾曲操作ワイヤ35、36はいずれも、一端部がプーリー34に接続され他端部が把持操作部11内に延出されたプーリーワイヤ(第1のワイヤ)35a、36aと、一端部が湾曲部12aの節輪に接続され他端部が把持操作部11内まで延出された湾曲部ワイヤ(第2のワイヤ)35b、36bとから構成されている。プーリーワイヤ35a、36aと湾曲部ワイヤ35b、36bはそれぞれワイヤ連結部材72、73で連結される。
【0032】
図9は、各湾曲操作ワイヤをワイヤ連結部材で連結させていないフリー状態を示している。同図の状態では、左右湾曲操作ノブ13LRと上下湾曲操作ノブ13UDは、シール材S5の摩擦力によって互いに連れ回りするようになっている。例えば、上下湾曲操作ノブ13UDを同図中のU方向に回動させると、プーリーワイヤ35aはプーリー34から繰り出され、反対のプーリーワイヤ36aはプーリー34に牽引されて巻き取られる。このとき、左右湾曲操作ノブ13LRも摩擦力によって同方向に回動され、プーリーワイヤ25aはプーリー24から繰り出され、反対のプーリーワイヤ26aはプーリー24に牽引されて巻き取られ、図9の状態になる。上下湾曲操作ノブ13UDに代えて左右湾曲操作ノブ13LRを同図のL方向に回動させたときも同様で、上下湾曲操作ノブ13UDが連れ回りして、各プーリーワイヤ25a、26a、35a及び36aは図9に示す状態となる。
【0033】
また湾曲操作ワイヤを張設しないフリー状態で、上下湾曲操作ノブ13UDをD方向に回動させるか左右湾曲操作ノブ13LRをR方向に回動させたときにも、一方の湾曲操作ノブの回動に応じて他方の湾曲操作ノブが回動される。この場合は図9とは逆に、4本のプーリーワイヤのうち、プーリーワイヤ25aと35aはプーリーに牽引され、プーリーワイヤ26aと36aはプーリーから繰り出される。
【0034】
図8は、各湾曲操作ワイヤをワイヤ連結部材で連結させた状態を示している。まず左右方向用の湾曲機構について説明すると、湾曲操作ワイヤ25を構成するプーリーワイヤ25aと湾曲部ワイヤ25bの端部にはそれぞれワイヤストッパ25c、25dが設けられている。ワイヤストッパ25c、25dは、中空箱状に形成されたワイヤ連結部材70内のストッパ受け凹部70aに対し、互いに反対の方向から嵌まっている。そして、ワイヤ連結部材70を介して連結させたとき、プーリーワイヤ25aはプーリー24から繰り出される方向(湾曲部12a方向)へ引っ張られ、湾曲部ワイヤ25bはプーリー24に牽引される方向に引っ張られて湾曲操作ワイヤ25が張設される。同様に、湾曲操作ワイヤ26を構成するプーリーワイヤ26aと湾曲部ワイヤ26bの端部にはそれぞれワイヤストッパ26c、26dが設けられ、該ワイヤストッパ26c、26dが、中空箱状に形成されたワイヤ連結部材71内のストッパ受け凹部71aに対し互いに反対の方向から嵌まっている。そして、ワイヤ連結部材71を介して連結させたとき、プーリーワイヤ26aはプーリー24から繰り出される方向(湾曲部12a方向)へ引っ張られ、湾曲部ワイヤ26bはプーリー24に牽引される方向に引っ張られ、湾曲操作ワイヤ26が張設される。
【0035】
左右方向用の湾曲機構と同様に、上下方向用の湾曲機構では、湾曲操作ワイヤ35を構成するプーリーワイヤ35aと湾曲部ワイヤ35bの端部にはそれぞれワイヤストッパ35c、35dが設けられ、該ワイヤストッパ35c、35dが、中空箱状に形成したワイヤ連結部材72内のストッパ受け凹部72aに対し互いに反対の方向から嵌まっている。そして、ワイヤ連結部材72を介して連結させたとき、プーリーワイヤ35aにはプーリー34から繰り出される方向(湾曲部12a方向)への張力が作用し、湾曲部ワイヤ35bにはプーリー34に牽引される方向(プーリー34方向)に引っ張られ、湾曲操作ワイヤ35が張設される。また、湾曲操作ワイヤ36を構成するプーリーワイヤ36aと湾曲部ワイヤ36bの端部にはそれぞれワイヤストッパ36c、36dが設けられ、該ワイヤストッパ36c、36dが、中空箱状に形成したワイヤ連結部材73内のストッパ受け凹部73aに対し互いに反対の方向から嵌まっている。そして、ワイヤ連結部材73を介して連結させたとき、プーリーワイヤ36aにはプーリー34から繰り出される方向(湾曲部12a方向)への張力が作用し、湾曲部ワイヤ36bにはプーリー34に牽引される方向に引っ張られ、湾曲操作ワイヤ36が張設される。
【0036】
なお、図8と図9では、4本の湾曲操作ワイヤを平面的に並べて表しているが、実際には図7に示すように、湾曲操作ワイヤ25の上に湾曲操作ワイヤ35が位置し、湾曲操作ワイヤ26の上に湾曲操作ワイヤ36が位置しており、4本の湾曲操作ワイヤは2段に積層された構造となっている。
【0037】
各湾曲操作ワイヤの張力は、プーリーを介して接続されている湾曲操作ノブに対する回動抵抗として作用する。例えば、湾曲操作ワイヤ25においてプーリーワイヤ25aがプーリー24を引っ張る力は、左右湾曲操作ノブ13LRをR方向へ回動させる際の回動抵抗となり、湾曲操作ワイヤ26においてプーリーワイヤ26aがプーリー24を引っ張る力は、左右湾曲操作ノブ13LRをL方向へ回動させる際の回動抵抗となる。上下湾曲操作ノブ13UDと湾曲操作ワイヤ35、36についても同様であり、湾曲操作ワイヤ35、36における張力はそれぞれ、上下湾曲操作ノブ13UDをD方向、U方向へ回動させる際の抵抗となる。そして本実施形態の湾曲操作装置では、ワイヤ連結状態での各湾曲操作ワイヤの張力がシール材S5による摩擦力よりも大きくなるように、各湾曲操作ワイヤの長さを設定し、ワイヤ連結状態では、左右湾曲操作ノブ13LRと上下湾曲操作ノブ13UDがシール材S5の摩擦力によっては互いに連れ回りしないようにしたことを特徴としている。
【0038】
上述したように、図8は各湾曲操作ワイヤの連結状態で上下湾曲操作ノブ13UDをU方向に回動させた状態を示しており、湾曲操作ワイヤ35はプーリー34から繰り出されて湾曲部12a側に進出し、湾曲操作ワイヤ36はプーリー34に巻き取られる方向に牽引されている。よって、湾曲部12aは上方向に湾曲される。このとき、シール材S5の摩擦力によって左右湾曲操作ノブ13LRにも同図のL方向へ回動させようとする力が作用するが、左右湾曲操作ノブ13LRには同時に、湾曲操作ワイヤ25、26の張力(プーリーワイヤ25a、26aがプーリー24を引っ張る力)、すなわち左右湾曲操作ノブ13LRの回動を規制する力も作用している。ここで、湾曲操作ワイヤ25、26のそれぞれの長さは、その張力がシール材S5の摩擦力よりも大きくなるように設定されている。
【0039】
図8の状態で、上下湾曲操作ノブ13UDのU方向への回動操作に応じて左右湾曲操作ノブ13LRをL方向へ連れ回そうとする力(シール材S5の摩擦力)は、湾曲操作ワイヤ26をプーリー24側に牽引させようとする力であり、ここで左右湾曲操作ノブ13LRを実際にL方向に回動させるには、プーリーワイヤ26aによる引張力以上の力を付与する必要がある。ところが、左右湾曲操作ノブ13LRをL方向へ回動させようとするシール材S5の摩擦力は、当該プーリーワイヤ26aの引張力よりも小さいため、左右湾曲操作ノブ13LRは回動されずにシール材S5との間で滑りが生じる。
【0040】
図示しないが、上下湾曲操作ノブ13UDをD方向に回動させたときも同様であり、湾曲操作ワイヤ25のプーリーワイヤ25aが左右湾曲操作ノブ13LRに及ぼす引張力が、シール材S5の摩擦力よりも大きいため、左右湾曲操作ノブ13LRは上下湾曲操作ノブ13UDに連れ回りすることがない。
【0041】
また、上下湾曲操作ノブ13UDについても同様であり、湾曲操作ワイヤ35、36は、プーリーワイヤ35a、36aがプーリー34に及ぼす引張力が、シール材S5の摩擦力よりも大きくなるように長さが設定されている。よって、左右湾曲操作ノブ13LRをL方向またはR方向に回動操作したときには、湾曲操作ワイヤ35、36の張力が抵抗となって、上下湾曲操作ノブ13UDはシール材S5の摩擦力によっては従動回動されずに保持される。
【0042】
以上の湾曲操作装置において、各湾曲操作ワイヤにおける張力、すなわち湾曲操作ノブに対する回動抵抗の大きさは次のように設定する。図10及び図11を参照し、湾曲操作ワイヤ25を例として説明する。
【0043】
湾曲部ワイヤ25bの端部に設けたワイヤストッパ25dは、初期状態では該湾曲部ワイヤ25bに沿って移動可能に嵌まっている。また、ワイヤストッパ25dは径方向に向けて貫通孔25eを有している。
【0044】
湾曲部ワイヤ25b上でのワイヤストッパ25dの固定位置を変えることによって、湾曲操作ワイヤ25の最大長さが変化する。そして、湾曲操作ワイヤ25の張力はその長さに応じて変わる。よって、湾曲操作ワイヤ25の張力がシール材S5の摩擦力を上回るようになる位置にワイヤストッパ25dを位置決めして固定する。例えば、湾曲操作ワイヤ25が長すぎるのであれば、湾曲部ワイヤ25bに対するワイヤスストッパ25dの固定位置を湾曲部12a側にずらす。すると、湾曲部ワイヤ25bの実質的長さが短くなるので、結果としてワイヤ連結時にプーリーワイヤ25aは湾曲部12a側に強く引かれ、左右湾曲操作ノブ13LRに対する回動抵抗が大きくなる。所望の張力が得られる位置が決まったら、貫通孔25eに半田を流し込んでワイヤストッパ25dを湾曲部ワイヤ25bに固定し、ワイヤストッパ25dをストッパ受け凹部70aに嵌める。このとき、ワイヤストッパ25dから突出する湾曲部ワイヤ25bの余剰部分x(図10)は切断しておく。
【0045】
ここでは湾曲操作ワイヤ25を代表して説明したが、他の3本の湾曲操作ワイヤ26、35及び36についても以上と同様の手法で、シール材S5の摩擦力によっては湾曲操作ノブの連れ回りが生じないように張力を設定することができる。すなわち、シール材S5の摩擦力を考慮した所定のワイヤ長さが得られるように、湾曲部ワイヤ26b、35b及び36bに対する各ワイヤストッパ26d、35d及び36dの固定位置を決めてから、貫通孔26e、35e及び36eに半田を流し込む。その後、ワイヤの余剰部分があれば切除して、ワイヤストッパ26d、35d及び36dをそれぞれストッパ受け凹部71a、72a及び73aに嵌めればよい。
【0046】
なお、以上の説明ではワイヤ連結部材に対して湾曲部ワイヤの取り付け位置を変化させることで湾曲操作ワイヤの張力(長さ)調整を行うものとしたが、プーリーワイヤ側で同様の張力(長さ)調整を行ってもよい。
【0047】
以上のように構成した本実施形態の湾曲操作装置では、各湾曲操作ワイヤを連結した使用状態においては、各湾曲操作ワイヤの張力によって、左右湾曲操作ノブ13LRと上下湾曲操作ノブ13UDのいずれか一方を回動操作したときにシール材S5の摩擦力で他方が回動してしまうことが防止される。そのため、シール材S5を小さく形成したり、潤滑油を大量に塗布せずとも、湾曲操作ノブの連れ回りを防ぐことができ、内視鏡操作装置の組み立てに際して手間がかからず生産性が向上する。なお、湾曲操作ワイヤに関しては、湾曲操作ノブの連れ回りを防ぐことが可能である適切な長さを事前に一度決定しておけば、その後は決定した長さとなるように機械的に生産して連結するだけでよいので、個々の内視鏡操作装置の組み立て段階での手間を増やすものではない。
【0048】
本発明は図示実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では、湾曲操作ワイヤの長さを調整する際に半田付けによってワイヤストッパをワイヤ(湾曲部ワイヤ)に固定するものとしたが、接着など異なる方法でワイヤストッパを固定させてもよい。
【0049】
また、図示実施形態ではロック機構を備える湾曲操作ノブについて説明したが、本発明はロック機構を有していない湾曲操作ノブにも好適である。
【0050】
また、本発明の特徴部分以外における湾曲操作ノブや内視鏡の具体的構造は、実施形態と異なっていてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、個々の製造には手間がかからず、使用時には一対の湾曲操作ノブの連れ回りを防ぐことが可能な内視鏡の湾曲操作装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した操作装置を有する内視鏡の全体構造を示す外観図である。
【図2】図1の内視鏡の湾曲操作ノブ付近の断面図である。
【図3】図2の左右湾曲操作ノブを一部材として示した図である。
【図4】図2の上下湾曲操作ノブを一部材として示した図である。
【図5】図2のV-V断面線に沿う図である。
【図6】図2のVI-VI断面線に沿う図である。
【図7】図1の内視鏡の湾曲操作ノブ付近を拡大した図である。
【図8】湾曲操作ワイヤを連結して張力を持たせた状態で一方の湾曲操作ノブを回動操作した様子を示す、湾曲操作ワイヤの連結部分付近の透視図である。
【図9】湾曲操作ワイヤを連結させない状態で一方の湾曲操作ノブを回動操作した様子を示す、湾曲操作ワイヤの連結部分付近の透視図である。
【図10】湾曲操作ワイヤの連結部分付近の断面図である。
【図11】湾曲操作ワイヤの連結部分付近の斜視図である。
【符号の説明】
10 電子内視鏡
11 把持操作部
12 挿入部
12a 湾曲部
13 湾曲操作装置
13LR 左右湾曲操作ノブ
13UD 上下湾曲操作ノブ
20 回動基軸(操作中心軸)
24 34 プーリー
25 26 35 36 湾曲操作ワイヤ
25a 26a 35a 36a プーリーワイヤ(第1のワイヤ)
25b 26b 35b 36b 湾曲部ワイヤ(第2のワイヤ)
25c 26c 35c 36c ワイヤストッパ
25d 26d 35d 36d ワイヤストッパ
25e 26e 27e 28e 貫通孔
70 71 72 73 ワイヤ連結部材
70a 71a 72a 73a ストッパ受け凹部
S1〜S5 シール材(摩擦部材)

Claims (4)

  1. 観察対象内に挿入される挿入部の先端に設けた湾曲部;
    共通の操作中心軸を中心に回動操作可能で、互いの間に摩擦部材を有する一対の湾曲操作ノブ;および
    各湾曲操作ノブと上記湾曲部の間にそれぞれ一対張設され、各湾曲操作ノブの正逆の回動操作に応じて一方が上記湾曲部を牽引し他方が繰出されて湾曲部を正逆方向に湾曲させる湾曲操作ワイヤ
    を備えた内視鏡の湾曲操作装置において
    上記各湾曲操作ワイヤは、上記湾曲操作ノブに接続する第1のワイヤと、上記湾曲部に接続する第2のワイヤと、該第1のワイヤと第2のワイヤを連結させるワイヤ連結部材で構成され、
    上記第1のワイヤまたは第2のワイヤの上記ワイヤ連結部材に対する取付位置を変化させることによって湾曲操作ワイヤの張力を調整するワイヤ張力調整手段を備え、
    上記一対の湾曲操作ノブの間に作用する上記摩擦部材による摩擦力よりも、各湾曲操作ノブに対して各湾曲操作ワイヤを介して与えられる回動抵抗が大きくなるように、上記ワイヤ張力調整手段によって各湾曲操作ワイヤの張力を設定し、一方の湾曲操作ノブを回動操作したとき他方の湾曲操作ノブ従動回動を防ぐことを特徴とする内視鏡の湾曲操作装置。
  2. 請求項1記載の湾曲操作装置において、上記第1のワイヤと第2のワイヤがそれぞれ挿通されるワイヤストッパと、上記ワイヤ連結部材に形成され該ワイヤストッパが嵌合可能な凹部とを有し、第1のワイヤと第2のワイヤに対するワイヤストッパの固定位置の変化に応じて湾曲操作ワイヤの張力が調整される内視鏡の湾曲操作装置。
  3. 請求項1または2記載の湾曲操作装置において、上記摩擦部材は、上記一対の湾曲操作ノブの間を水密に塞ぐシール材である内視鏡の湾曲操作装置。
  4. 観察対象内に挿入される挿入部の先端に設けた湾曲部;
    共通の操作中心軸を中心に回動操作可能で、互いの間に摩擦部材を有する一対の湾曲操作ノブ;および
    各湾曲操作ノブと上記湾曲部の間にそれぞれ一対張設され、各湾曲操作ノブの正逆の回動操作に応じて一方が上記湾曲部を牽引し他方が繰出されて湾曲部を正逆方向に湾曲させる湾曲操作ワイヤ;
    を備えた内視鏡の湾曲操作装置において、
    各湾曲操作ワイヤは、上記湾曲操作ノブに接続する第1のワイヤと、上記湾曲部に接続する第2のワイヤと、該第1のワイヤと第2のワイヤを連結させるワイヤ連結部材で構成され、
    上記第1及び第2のワイヤが上記ワイヤ連結部材により連結されていない状態では、一方の湾曲操作ノブの回動操作に応じて上記摩擦部材の摩擦力によって他方の湾曲操作ノブが従動回動し、
    上記第1及び第2のワイヤが上記ワイヤ連結部材により連結された状態では、該各湾曲操作ワイヤの張力による回動抵抗が上記摩擦部材の摩擦力よりも大きくなり、一方の湾曲操作ノブを回動操作したときに他方の湾曲操作ノブの従動回動が規制されることを特徴とする内視鏡の湾曲操作装置。
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