JP4459399B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、内視鏡の操作装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
体腔などの観察対象内に挿入される挿入部を有し、この挿入部先端の湾曲部を湾曲操作可能な内視鏡では、把持操作部側に設けた湾曲操作部材を回動操作させると、該湾曲操作部材と湾曲部との間を接続する一対の操作ワイヤの一方が牽引され、他方が繰り出しされて湾曲部が湾曲される構成が多い。このような操作ワイヤを用いた湾曲操作機構では特に繰出側の操作ワイヤが弛緩状態となるため、当該操作ワイヤを案内する必要があるが、内視鏡における従来のワイヤガイド機構は、部品点数が多く、製造コストが高くなりがちであった。
【0003】
また医療用の内視鏡では、医療用外観部に導電性材料を露出させないようするため、把持操作部の外皮部材を複数の樹脂製成形部品から形成し、この複数の外皮部材を金属製材料からなる親板によって内側から結合させた構成がある。親板は、外皮部材を結合させるとともに、例えば上述した湾曲操作部材を支持する支持部材としても機能する。この親板の強度が弱いと、例えば親板の板厚平面と直交する方向に曲げ力が作用した場合、把持操作部が変形したり、複数の樹脂製成形部品からなる外皮部材に隙間が生じて水密性が損なわれたりするおそれがある。親板をより厚く形成すれば強度を向上させることができるが、その反面、内視鏡が重くなってしまう。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、湾曲操作ワイヤの案内機構を備えながら部品点数が少なく安価に製造可能な内視鏡を得ることを目的とする。本発明はまた、簡単で安価に製造可能な構成でありながら把持操作部の強度に優れる内視鏡を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】
本発明の内視鏡は、先端部に湾曲部を有し観察対象内に挿入される挿入部;挿入部に接続された細長筒状の把持操作部;把持操作部の内部にその長手方向に沿わせて固定した、金属製板状部材からなる支持親板;支持親板に回動操作可能に支持された湾曲操作部材;及び、湾曲操作部材と湾曲部を接続し、湾曲操作部材の正逆の回動操作に応じて一方が牽引され他方が繰出されて、湾曲部を正逆方向に湾曲させる一対の湾曲操作ワイヤ;を備え、支持親板に、板厚平面と直交する方向へ突出して一対の操作ワイヤの進退方向に向く両側一対の案内面と、該一対の案内面を接続する接続部とを有するコ字状断面をなし、支持親板の幅方向の中間部分に位置して該支持親板の長手方向に向けて形成される中間凸部;及び、支持親板の幅方向の両縁に位置し、板厚平面と直交する方向に突出して中間凸部の一対の案内面に対向する一対のフランジ部;をプレス加工により略一定の板厚で形成し、中間凸部の一対の案内面と一対のフランジ部によって一対の操作ワイヤを進退方向に案内することを特徴としている。この構成によれば、支持親板自体が湾曲操作ワイヤのガイド機構を構成するので、部品点数を少なくして、製造コストを抑えることが可能になる。また、板厚平面と直交する中間凸部と一対のフランジ部を有した非平面の断面形状に支持親板を形成することで、支持親板の曲げ強度が向上し、結果として把持操作部の強度が向上する。
【0009】
上述のように、中間凸部やフランジ部を形成することで支持親板の強度が向上するので、把持操作部の外皮部材を分割可能な複数の樹脂製成形部材から構成し、該複数の樹脂製成形部材が支持親板を介して結合されているような内視鏡に本発明を適用することが好ましい。
【0010】
また、湾曲操作ワイヤはそれぞれ、湾曲操作部材に接続される部分と湾曲部に接続される部分とに分割可能で、当該分割部分が把持操作部内でワイヤ接続部材を介して接続されており、このワイヤ接続部材が支持親板における中間凸部の案内面とフランジ部に挟まれて湾曲操作ワイヤの進退方向に案内されることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本実施形態は、医療用内視鏡の操作装置に本発明を適用したものである。最初に内視鏡の全体構造及び操作装置の概要を説明し、次に本発明の特徴部分を説明する。図1に示す内視鏡10は、把持操作部11と該把持操作部11と接続された挿入部12を有し、挿入部12の先端部は、把持操作部11に設けた湾曲操作装置13の操作に応じて上下及び左右方向に湾曲される湾曲部12aとなっている。
【0014】
湾曲部12a先端には、図示しない観察窓(対物窓)と照明窓が設けられている。観察窓を介して得られる画像は把持操作部11近傍に設けた接眼部15から観察することができる。湾曲部12a先端の照明窓には、コネクタ14に接続された光源装置17からライトガイド可撓管を介して照明用光が送られる。また、把持操作部11と挿入部12の間には、処置具を挿入するための鉗子口18が設けられていて、鉗子口18から挿入された処置具は湾曲部12aの先端から突出する。
【0015】
図2は湾曲操作装置13付近の断面を示している。湾曲操作装置13は、湾曲部12aを左右方向に湾曲させるための左右湾曲機構13LRと、湾曲部12aを上下方向に湾曲させるための上下湾曲機構13UDを有している。図3と図4はそれぞれ、各部の動作を分かりやすくするために、左右湾曲機構13LRと上下湾曲機構13UDにおいて一体的に回動される部材を一部材として表したものである。なお、図3では、左右湾曲機構13LRにおいて一体的に回動される部分のみにハッチングを付し、図4では、上下湾曲機構13UDにおいて一体的に回動される部分のみにハッチングを付している。まず左右方向用の湾曲機構を説明する。
【0016】
把持操作部11のハウジング(外皮部材)11a内には支持親板(支持親板、親板)11bが固定されており、この支持親板11b上に回動基軸20が固定されている。回動基軸20は、ハウジング11aに形成した貫通孔11cを通して上方に突出している。貫通孔11cは、後述する固定台座50とハウジング11aとの間に配した蓋体11dによって塞がれている。
【0017】
回動基軸20の外側には、左右湾曲機構13LRを構成する操作軸体21が回動可能に支持されている。操作軸体21は金属材料で形成されており、回動基軸20に嵌まる、該回動基軸20と同心の筒状部21aと、この筒状部21aの上端部に位置する円板状部21bを有し、円板状部21bには、周方向に等間隔で複数の円孔21cが形成されている(図5参照)。また、円板状部21bの外縁から上方にはフランジ部21dが突設され、フランジ部21dの外周面の一部には雄ねじ21eが形成されている。
【0018】
操作軸体21には、プラスチックの成形品である湾曲操作ノブ23が固定される。湾曲操作ノブ23は、等角度間隔で4つの指掛部23aを外径方向に突出させ、内部は中空に形成されている。湾曲操作ノブ23の対向する上面と下面には、それぞれ大径開口23bと小径開口23cが形成されており、小径開口23cは操作軸体21の円板状部21bに嵌まっている。湾曲操作ノブ23において小径開口23cの近傍には、周方向に等間隔で複数の凸部23dが形成され、この凸部23dを円孔21c内に溶着させることによって、湾曲操作ノブ23が操作軸体21と固定される。この湾曲操作ノブ23と操作軸体21の結合体が、左右湾曲機構13LRにおける湾曲操作部材を構成している。
【0019】
操作軸体21の下端部にはプーリー24が固定されている。プーリー24には一対の操作ワイヤ(湾曲操作ワイヤ)25、26が固定されており、プーリー24の正逆の回動によって、操作ワイヤ25と操作ワイヤ26の一方がプーリー24に巻き取られ、他方がプーリー24から繰り出される。操作ワイヤ25と操作ワイヤ26はそれぞれ挿入部12の湾曲部12aを構成する節輪に接続しており、この操作ワイヤ25と操作ワイヤ26相互に対する牽引及び繰出動作によって、湾曲部12aが左右方向に湾曲される。本実施形態では、図7中のL方向に湾曲操作ノブ23と操作軸体21の結合体を回動させると湾曲部12aが左方に湾曲され、同結合体をR方向に回動させると湾曲部12aが右方に湾曲される。
【0020】
続いて上下方向用の湾曲機構を説明する。操作軸体21の筒状部21aの外側には、上下湾曲機構13UDを構成する操作軸体31が回動可能に支持されている。操作軸体31は金属材料で形成されており、筒状部21aに回動可能に嵌まる、回動基軸20と同心の筒状部31aと、この筒状部31aの上端部に位置する円板状部31bを有している。円板状部31bには、周方向に等間隔で複数の円孔31cが形成されている。
【0021】
操作軸体31には、プラスチックの成形品である湾曲操作ノブ33が固定される。湾曲操作ノブ33は、等角度間隔で5つの指掛部33aを外径方向に突出させ、内部は中空に形成されている。湾曲操作ノブ33の対向する下面と上面には、それぞれ大径開口33bと小径開口33cが形成されており、小径開口33cは操作軸体31の円板状部31bに嵌まっている。湾曲操作ノブ33において小径開口33cの近傍には、周方向に等間隔で複数の凸部33dが形成され、この凸部33dを円孔31c内に溶着させることによって、湾曲操作ノブ33が操作軸体31と固定される。この湾曲操作ノブ33と操作軸体31の結合体が、上下湾曲機構13UDにおける湾曲操作部材を構成している。また湾曲操作ノブ33内には、大径開口33bの内側に金属材料からなる環状の内枠33eが固定されている。この環状の内枠33eは、内周面に雌ねじが形成されている。
【0022】
操作軸体31の下端部には、プーリー34が固定されている。プーリー34には一対の操作ワイヤ(湾曲操作ワイヤ)35、36が固定されており、プーリー34の正逆の回動によって、操作ワイヤ35と操作ワイヤ36の一方がプーリー34に巻き取られ、他方がプーリー34から繰り出される。操作ワイヤ35と操作ワイヤ36はそれぞれ挿入部12の湾曲部12aに接続されており、この操作ワイヤ35と操作ワイヤ36相互に対する牽引及び繰出動作によって、湾曲部12aが上下方向に屈湾曲される。本実施形態では、図7中のU方向に湾曲操作ノブ33と操作軸体31の結合体を回動させると湾曲部12aが上方に湾曲され、同結合体をD方向に回動させると湾曲部12aが下方に湾曲される。
【0023】
左右湾曲機構13LRと上下湾曲機構13UDはそれぞれ、ロック機構によって湾曲操作ノブ23、33の回動操作を規制することができ、挿入部12の湾曲部12aを所望の湾曲状態にさせることができる。まず左右湾曲機構13LRのロック機構を説明する。
【0024】
回動基軸20の上端部には、回動基軸20と同心の筒状部41aと円板状部41bを備えたロック軸体41が設けられている。筒状部41aは回動基軸20に回動可能に嵌まっており、円板状部41b上には固定ナット43を介してロック操作ノブ42が固定されていて、外部からロック操作ノブ42を回動操作するとロック軸体41も一体に回動される。回動基軸20の上端部には、このロック軸体41とロック操作ノブ42の結合体の脱落を防止する抜止部材44が取り付けられている。抜止部材44は、回動基軸20に対して回動しないように嵌まり、また固定ねじ20aによって回動基軸20の軸線方向にも脱落しないように固定される。
【0025】
ロック軸体41とロック操作ノブ42の結合体は、円板状部41b上に突設した回動規制突起41cが、抜止部材44に周方向に位置を異ならせて設けた一対の回動規制面(不図示)に係合するロック位置とアンロック位置とで回動規制される。このロック位置とアンロック位置では、ロック操作ノブ42に設けたクリックばね45が、抜止部材44に形成したクリック凹部(不図示)に嵌まる。
【0026】
筒状部41aの外周面には雄ねじ41dが形成され、この雄ねじ41dには、移動ロック部材46の雌ねじ46aが螺合している。図5に示すように、回動基軸20はその長手方向の一部が非円形断面部22として形成されており、この非円形断面部22に対して、移動ロック部材46と相対回動不能に結合された回動規制体47が嵌まることによって、移動ロック部材46は該回動基軸20に対する回動が規制されている。したがって、ロック操作ノブ42とロック軸体41の結合体を回動させると、雄ねじ41dと雌ねじ46aの螺合関係によって、移動ロック部材46は回動基軸20の軸線に沿って回動することなく上下動される。
【0027】
ロック操作ノブ42とロック軸体41の結合体を上述のロック位置とアンロック位置とに回動させて移動ロック部材46が上下動すると、該移動ロック部材46に固定された摩擦係合部46bが、固定ロック部材48に固定された摩擦係合部48aに対して接離する。摩擦係合部46b、48aは摩擦係数の高い材料、例えばコルクやシリコンゴムで形成されている。固定ロック部材48は、雌ねじ48bを上述の雄ねじ21eに螺合させることによって操作軸体21と結合されており、湾曲操作ノブ23を回動操作したときには操作軸体21と共に回動される。ロック操作ノブ42とロック軸体41の結合体をロック位置に回動したときには、移動ロック部材46が上方に移動して摩擦係合部46bが摩擦係合部48aに押し付けられ、摩擦力によって固定ロック部材48の回動が規制される。固定ロック部材48の回動が規制されると、操作軸体21と湾曲操作ノブ23の結合体の回動が規制され、プーリー24が回動しないように係止される。その結果、湾曲部12aの左右方向への湾曲動作が規制され、湾曲状態が維持される。逆に、ロック操作ノブ42とロック軸体41の結合体をアンロック位置に回動したときには、移動ロック部材46が下方に移動して摩擦係合部46bが摩擦係合部48aから離れ、操作軸体21と湾曲操作ノブ23の結合体が回動操作可能になる。なお、図7中では、F’方向がロック操作ノブ42のロック位置への回動操作方向、F方向が同アンロック位置への回動操作方向を表している。
【0028】
また、湾曲操作ノブ23と操作軸体21の結合体を回動規制した状態で固定ロック部材48のみを回動させると、雌ねじ48bと雄ねじ21eの螺合関係によって、移動ロック部材46に対する固定ロック部材48の上下方向位置が調整される。固定ロック部材48の上下方向位置が変化すると、ロック操作ノブ42をロック位置に回動操作したときの摩擦係合部46bと摩擦係合部48aの間の摩擦力が変化するため、湾曲操作ノブ23に対するロック強さを調整することができる。
【0029】
続いて上下湾曲機構13UDのロック機構を説明する。操作軸体31の外側には、回動基軸20と同心の筒状に形成された固定台座50が設けられている。固定台座50は、その下端部が回動基軸20と共に支持親板11bに固定されており、固定台座50と回動基軸20との間の空間には、操作軸体21、31、プーリー24、34が支持されている。一方、固定台座50の外周面にはロック軸体51が支持されている。ロック軸体51は、回動基軸20と同心の筒状部51aと円板状部51bを備え、筒状部51aは固定台座50の外周面に対して回動可能に、かつ軸方向(上下方向)には移動しないように嵌まっている。円板状部51bには周方向に位置を異ならせて複数の円孔51cが形成されており、この円孔51cに凸部52aを嵌めて溶着することによってロック操作レバー52が固定される。つまり、ロック操作レバー52はロック軸体51と共に、固定台座50(回動基軸20)を中心として回動可能に支持されている。上述した中空状のロック操作ノブ42とは異なり、ロック操作レバー52は、回動操作を行いやすくするために、回動基軸20の軸線に対して径方向に長く延出されたレバー形状に形成されている。
【0030】
ロック軸体51とロック操作レバー52の結合体は、ロック軸体51の筒状部51aと固定台座50との間に設けた図示しない回動規制機構によってロック位置とアンロック位置で係止され、各回動位置において、クリックばね55がクリック感を発生させるストッパとして作用する。
【0031】
筒状部51aの外周面には雄ねじ51dが形成され、この雄ねじ51dには、移動ロック部材56の雌ねじ56aが螺合している。図6に示すように、固定台座50はその上端部が非円形断面部54として形成されており、この非円形断面部54に対して、移動ロック部材56に固定された回動規制体57が嵌まることによって、移動ロック部材56は固定台座50及び回動基軸20に対する回動が規制されている。したがって、ロック操作レバー52とロック軸体51の結合体を回動させると、雄ねじ51dと雌ねじ56aの螺合関係によって、移動ロック部材56が回動基軸20の軸線に沿って回動することなく上下動される。回動規制体57は移動ロック部材56と別部材としてから固定してもよいし、回動規制体57に相当する部分を移動ロック部材56に一体に形成してもよい。
【0032】
ロック操作レバー52とロック軸体51の結合体を上述のロック位置とアンロック位置とに回動させて移動ロック部材56が上下動すると、該移動ロック部材56の一部に形成された摩擦係合部56bが、固定ロック部材58に固定された摩擦係合部58aに対して接離する。固定ロック部材58は、湾曲操作ノブ33の内枠33eに対し、周方向には一体に回動するように係合しており、湾曲操作ノブ33を回動操作したときには共に回動される。ロック操作レバー52とロック軸体51の結合体をロック位置に回動したときには、移動ロック部材56が下方に移動して摩擦係合部56bが摩擦係合部58aに押し付けられ、摩擦力によって固定ロック部材58の回動が規制される。固定ロック部材58の回動が規制されると、操作軸体31と湾曲操作ノブ33の結合体の回動が規制され、プーリー34が回動しないように係止される。結果として、上下方向への湾曲部12aの湾曲動作が規制され、特定の湾曲位置に保たれる。逆に、ロック操作レバー52とロック軸体51の結合体をアンロック位置に回動したときには、移動ロック部材56が上方に移動して摩擦係合部56bが摩擦係合部58aから離れ、操作軸体31と湾曲操作ノブ33の結合体が回動操作可能になる。なお、図7中では、F’方向がロック操作レバー52のロック位置への回動操作方向、F方向が同アンロック位置への回動操作方向を表している。
【0033】
なお、固定ロック部材58は、湾曲操作ノブ33の内枠33eに対して上下方向移動可能に嵌まっている。内枠33eには雌ねじが形成されており、この雌ねじに螺合する雄ねじを備えたロック調整ナット60が、固定ロック部材58を下方から支えている。湾曲操作ノブ33と操作軸体31の結合体を回動規制しつつロックナット60を回動させると、内枠33eに対してロック調整ナット60の上下方向位置が調整され、これに応じて移動ロック部材56に対する固定ロック部材58の上下方向位置を調整することができる。固定ロック部材58の上下方向位置が変化すると、ロック操作レバー52をロック位置に回動操作したときの摩擦係合部56bと摩擦係合部58aの間の摩擦力が変化するため、ロック強さを調整することができる。
【0034】
湾曲操作装置13の周りには、湾曲操作装置13自体と把持操作部11の内部を水密に保ったり、埃などの異物の侵入を防ぐために、弾性を有するOリングなどからなるシール材S1〜S5が配されている。
【0035】
続いて、図9から図15を参照して本発明の特徴部分を説明する。図9から図11は、本発明の構成要素の一部を備えた構造を示している。なお、図9では、要部を分かり易くするため、上下湾曲機構13UDに接続する操作ワイヤ35、36とそのガイド機構は省略されている。上述したように、左右湾曲機構13LRの湾曲操作ノブ(湾曲操作部材)23を回動操作するとプーリー24が回転して、操作ワイヤ25、26の一方はプーリー24に巻き取られるように牽引され、他方はプーリー24から繰り出される。その結果、操作ワイヤ25、26に接続する湾曲部12aの節輪(不図示)に操作力が伝達されて、湾曲部12aが左右方向に湾曲される。
【0036】
図9に示すように、湾曲操作ワイヤ25は、一端部がプーリー24に接続されたプーリー側ワイヤ25aと、一端部が湾曲部12aの節輪に接続されて他端部が把持操作部11内まで延出された湾曲部側ワイヤ25bとから構成されており、プーリー側ワイヤ25aと湾曲部側ワイヤ25bが、ワイヤ接続部材70によって操作把持部11内で接続されている。ワイヤ接続部材70にはコマ受け凹部71が形成されており、プーリー側ワイヤ25aと湾曲部側ワイヤ25bのそれぞれの端部に設けたコマ25c、25dが該コマ受け凹部71に嵌まっている。
【0037】
同様に、湾曲操作ワイヤ26は、一端部がプーリー24に接続されたプーリー側ワイヤ26aと、一端部が湾曲部12aの節輪に接続されて他端部が把持操作部11内まで延出された湾曲部側ワイヤ26bとから構成されており、プーリー側ワイヤ26aと湾曲部側ワイヤ26bがワイヤ接続部材72によって接続されている。ワイヤ接続部材72には、中空状のコマ受け凹部73が形成されており、プーリー側ワイヤ26aと湾曲部側ワイヤ26bのそれぞれの端部に設けたコマ26c、26dが該コマ受け凹部73に嵌まっている。
【0038】
図2から分かるように、プーリー24、34を含んだ湾曲操作装置13は、把持操作部11のハウジング(外皮部材)11a内に固定した支持親板(親板)11bによって支持されている。支持親板11bは、細長筒状に形成された挿入部11の内部形状に沿う長尺の金属製板状部材であり、その周縁の一部が樹脂製のハウジング11aに埋入されて固定されている。詳細には、図9に示すように、把持操作部11の外皮を構成するハウジング11aは、湾曲操作装置13を保持する操作機構ケース部76とグリップ部77とから構成されており、支持親板11bの鍔部80が操作機構ケース部76の内面に埋入されて固定されている。また、支持親板11bは、鍔部80と反対側の一側部の一部が板厚平面と直交する方向に折り曲げられており、この折曲部分80aが押しボタンシリンダ79を介して操作機構ケース部76と結合されている。押しボタンシリンダ79内には、図1に示す押しボタン部材19が押圧操作可能に支持されている。支持親板11bはさらに、長手方向において鍔部80とは反対の端部付近に設けた鍔部81をグリップ部77側の内面に埋入させている。したがって、支持親板11bを介して操作機構ケース部76とグリップ部77を相対的に固定させることで、把持操作部11の外観部であるハウジング11aが形成される。操作機構ケース部76とグリップ部77の接続部分には、当該接続部分を水密に塞ぐためのOリング82が配設されている。
【0039】
支持親板11bには、鍔部80の近傍位置に、湾曲操作装置13の支持位置を決定する位置決め孔83が形成され、該位置決め孔83とは反対側の鍔部81の近傍位置には固定枠84が固定されている。図2に示すように、位置決め孔83には回動基軸20の下端部が嵌まり、該回動基軸20は、固定ねじ20bによって固定台座50と共に支持親板11bに固定されている。一方、支持親板11bにおいて挿入部12に近い位置に設けられた固定枠84の内部には、ステーコイル固定部材85が固定されており、該ステーコイル固定部材85内にはステーコイル86、87が挿通支持されている。ステーコイル86、87にはそれぞれ、上述の湾曲部側ワイヤ25b、26bが挿通されている。
【0040】
持親板11bにはさらに、位置決め孔83の形成位置から固定枠84が設けられる側(挿入部12側)の端部へ向け、その長手方向の略全長に、板厚平面と直交する方向のガイド凸部(中間凸部)88が形成されている
【0041】
図10に示されるように、ガイド凸部88は、操作ワイヤ25と26に挟まれる位置に設けられており、支持親板11bの板厚平面と略直交する一対のガイド壁面(案内面)88a、88bと、該一対のガイド壁面88a、88bを接続する、支持親板11bの板厚平面と略平行な支持面(接続部)88cとを有する断面コ字状に形成されている。一対のガイド壁面88a、88bの間隔は位置決め孔83側で最も広く、挿入部12側に近づくにつれて徐々に狭くなるように傾斜している。箱状のワイヤ接続部材70はその一側面をガイド壁面88aに摺動可能に当接させており、箱状のワイヤ接続部材72はその一側面をガイド壁面88bに摺動可能に当接させている。支持親板11bは金属材料からなる原板をプレス加工や穿孔加工することで形成でき、特にガイド凸部88は、金属板の折り曲げ加工あるいは絞り加工によって形成される。
【0042】
ガイド凸部88の支持面88c上には支持親板11bとは別部材からなる中間支持板91が載置され、該中間支持板91上には、支持親板11bのガイド壁面88a、88bとそれぞれ略平行なガイド面92a、92bを両側部に有するガイドブロック92が載置され、さらにガイドブロック92の上部はカバー部材93で覆われている。中間支持板91とガイドブロック92は、固定ねじ94によってガイド凸部88の支持面88c、すなわち支持親板11bに対して共締めされる。カバー部材93は、接着などの固定手段によってガイドブロック92上に装着される。なお、中間支持板91とガイドブロック92に加えてカバー部材93も固定ねじ94で共締めするようにしてもよい。
【0043】
左右湾曲機構13LR側の操作ワイヤ25、26と同様に、上下湾曲機構13UD側の操作ワイヤ35、36もそれぞれ、プーリー34に接続されるプーリー側ワイヤと湾曲部12aの節輪に接続される湾曲部側ワイヤとから構成され、該プーリー側ワイヤと湾曲部側ワイヤが、箱状のワイヤ接続部材95、96を介して把持操作部11内で連結されている。ワイヤ接続部材95はその一側面をガイド面92aに摺動可能に当接させており、ワイヤ接続部材96はその一側面をガイド面92aに摺動可能に当接させている。
【0044】
カバー部材93は、ガイド凸部88のガイド壁面88a及びガイドブロック92のガイド面92aと対向するガイド壁(案内面)93aと、ガイド凸部88のガイド壁面88b及びガイドブロック92のガイド面92bと対向するガイド壁(案内面)93bとを有している。カバー部材93のガイド壁93aはガイド壁面88a及びガイド面92aと略平行であり、ガイド壁93aとガイド壁面88a、ガイド壁93aとガイド面92aの間隔は、それぞれワイヤ接続部材70、ワイヤ接続部材95の幅と略等しい。同様に、ガイド壁93bはガイド壁面88b及びガイド面92bと略平行であり、ガイド壁93bとガイド壁面88b、ガイド壁93bとガイド面92bの間隔は、それぞれワイヤ接続部材72、ワイヤ接続部材96の幅と略等しい。
【0045】
以上の構成により、湾曲操作ノブ23の回動操作に応じて把持操作部11内で進退される操作ワイヤ25のワイヤ接続部材70は、支持親板11bの板厚平面方向(図10の左右方向)においてガイド凸部88のガイド壁面88aとカバー部材93のガイド壁93aに挟まれることによって、支持親板11bの長手方向へ決まった軌跡で進退するように案内される。同様に、湾曲操作ノブ23の回動操作に応じて把持操作部11内で進退される操作ワイヤ26のワイヤ接続部材72は、支持親板11bの板厚平面方向(図10の左右方向)においてガイド凸部88のガイド壁面88bとカバー部材93のガイド壁93bに挟まれることによって、支持親板11bの長手方向に決まった軌跡で進退するように案内される。ワイヤ接続部材70、72はそれぞれ、支持親板11bの板厚平面と直交する方向(図10の上下方向)においては、支持親板11bの平面部分と中間支持板91の間に保持されている。
【0046】
また、操作ワイヤ35のワイヤ接続部材95は、カバー部材93のガイド壁93aとガイドブロック92のガイド面92aに挟まれ、操作ワイヤ36のワイヤ接続部材96は、カバー部材93のガイド壁93bとガイドブロック92のガイド面92bに挟まれて、それぞれ支持親板11bの長手方向に決まった軌跡で進退するように案内される。ワイヤ接続部材95、96はそれぞれ、支持親板11bの板厚平面と直交する方向(図10の上下方向)においては、中間支持板91とカバー部材93の間に保持されている。
【0047】
したがって、湾曲操作ノブ23または湾曲操作ノブ33を回動操作してプーリー24またはプーリー34が回動されたときに、操作ワイヤ25、26または操作ワイヤ35、36は把持操作部11内で進退すべき方向に移動され、湾曲部12aの湾曲状態を確実に変化させることができる。ワイヤ接続式の湾曲操作装置では、プーリーから繰り出される側のワイヤが弛緩されるため、この弛緩側のワイヤをガイドする必要があるが、本実施形態の構成では弛緩側のワイヤを確実に案内できる。例えば、湾曲操作ノブ23を図7に示すL方向に回動操作したとき、操作ワイヤ26がプーリー24に巻き取られ、操作ワイヤ25がプーリー24から繰り出される。このとき、操作ワイヤ25(特にプーリーワイヤ25a)が弛緩状態となるが、該弛緩側の操作ワイヤ25は、ワイヤ接続部材70の両側面がガイド壁面88aとガイド壁93aに挟まれているため、把持操作部11内における所定の進退方向から逸れることなく移動する。逆に、湾曲操作ノブ23をR方向に回動させたときには、弛緩側の操作ワイヤ26を接続するワイヤ接続部材72が、ガイド壁面88bとガイド壁93bによりガイドされる。また、湾曲操作ノブ33を回動操作したときも同様に、弛緩される側の操作ワイヤ35または36が進退方向から逸れないようにガイドされる。
【0048】
特に、左右湾曲機構13LR側の操作ワイヤ25、26を案内するワイヤガイド機構の一部が、該左右湾曲機構13LRを支持する支持親板11b自体に形成したガイド凸部88によって構成されているので、このガイド凸部88に相当するガイド部材を別途作成する必要がない。よって、内視鏡の把持操作部、特にワイヤガイド機構を構成するに際して部品点数を少なくし、組立工程を減らすことができる。例えば、図16に示す比較例では、支持親板200はガイド凸部88などを有さない平板状に形成されており、支持親板200上に、ガイド凸部88と同様に機能する別体のガイド部材202が固定されている。すなわち、ガイド部材202を支持親板200とは別に形成し、さらに固定ねじ204で支持親板200に固定させているので、図9ないし図11の構成よりも部品点数が多くなり、製造に際して手間がかかる。
【0049】
また、支持親板11bを、ガイド凸部88のような凹凸部分を有する非平面状の断面形状に形成すると、特にその板厚平面と直交する方向(図9の紙面に対する垂直方向)における曲げ強度が増し、支持親板11bが変形しにくくなる。把持操作部11のハウジング11aは、金属製の支持親板11bを介して樹脂製成形部材である操作機構ケース部76とグリップ部77とを接続させて構成されている。そのため、把持操作部11の全体的強度や、操作機構ケース部76とグリップ部77の間の水密性などは、支持親板11bの強度の影響を受けやすいが、ガイド凸部88が形成された支持親板11bであれば外力によっても変形しにくいため十分な強度を得ることができる。
【0050】
以上のように、湾曲操作装置13における湾曲操作部材(湾曲操作ノブ23、33)を回動可能に支持するための支持親板11bに、板厚平面と略直交する方向に突出するガイド凸部88を形成するという簡単な構成で、把持操作部11の強度を高めることができる。また、ガイド凸部88には、湾曲操作ノブ23の回動操作に応じて牽引、繰出される操作ワイヤ25、26の進退方向へ向かうガイド壁面88a、88bが形成され、支持親板11b自体が操作ワイヤ25、26を案内するガイド部として機能するので、同様のガイド部材を別設する場合に比して部品点数を少なく抑えることができ、内視鏡を低コストに製造することが可能になる。なお、折り曲げ加工あるいは絞り加工によって形成されるガイド凸部88は、支持親板11bの肉厚を増大させるものではないので、支持親板11bの重量の増加は抑えられる。
【0051】
図12ないし図14は本発明の実施形態を示しており、先に説明した図9ないし図11の構成要素と同様の部材は同符号で示している。この実施形態では、ガイド凸部88のガイド壁面88a、88bに対向する位置に、支持親板11bの縁部を板厚平面と直交する方向に折曲させてフランジ部101、102が形成されている。フランジ部101はガイド凸部88のガイド壁面88aと平行に、フランジ部102はガイド凸部88のガイド壁面88bと平行に、それぞれ支持親板11bの長手方向に向けて形成されている。フランジ部101とガイド壁面88aの間には、操作ワイヤ25を接続させるワイヤ接続部材70が支持親板11bの長手方向に進退可能に嵌っており、フランジ部102とガイド壁面88bの間には、操作ワイヤ26を接続させるワイヤ接続部材72が支持親板11bの長手方向に進退可能に嵌っている。すなわち、支持親板11bに形成したフランジ部101、102はそれぞれ、図9ないし図11におけるカバー部材93のガイド壁93a、93bと同様の機能を有している。そして、この支持親板11bは、フランジ部101、102を形成したことにより板厚平面と直交する方向への曲げ強度が向上した構成になる。ガイド凸部88と同様に、フランジ部101、102は金属板の折り曲げ加工や絞り加工によって形成することができる。
【0052】
なお、この実施形態において、フランジ部101、102はさらに、支持親板11b上に載置したガイドブロック92のガイド面92a、92bと対向する高さまで延設されている。そして、上下湾曲機構13UD側の操作ワイヤ35を接続するワイヤ接続部材95は、フランジ部101とガイド面92aによって案内され、操作ワイヤ36を接続するワイヤ接続部材96は、フランジ部102とガイド面92bによって案内されている。
【0053】
図15は本発明の異なる実施形態を示している。この実施形態では、支持親板11bの板厚平面と直交する方向に突出形成したガイド凸部88(ガイド壁面88a、88b)と一対のフランジ部101、102によって、計4本の操作ワイヤ25、26、35及び36をその進退方向に案内する点は図12ないし図14の実施形態と同様であるが、支持親板11bにおいてガイド凸部88と一対のフランジ部101、102を接続する接続壁部110、112が半円筒状の断面形状に形成されている点異なる。この接続壁部110、112の内面形状に対応して、操作ワイヤ25を接続するワイヤ接続部材114と、操作ワイヤ26を接続するワイヤ接続部材116も、その下半部分の外面形状が半円筒状になるように形成されている。
【0054】
以上、図示実施形態によって本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では、プーリー24からステーコイル86、87までの把持操作部11内での一対の操作ワイヤ25、26の進退方向が非平行であり、これに対応してガイド凸部88のガイド壁面88a、88bは互いに非平行に形成されていた。しかし、ガイド凸部88のガイド壁面88a、88b(及び他のガイド面も)を平行に形成し、一対の操作ワイヤ25、26が把持操作部11内で平行に進退されるように案内させてもよい。
【0055】
また、図12ないし図15における各実施形態では、支持親板11bの板厚平面の基準位置(例えば、位置決め孔83周囲の板面位置)をそれぞれ図13と図15において符合Pで示す位置にあるため、ガイド凸部88やフランジ部101、102は該板厚平面位置Pよりも上方に突出して形成されてい。しかし、同図に符合Qで示す位置を基準にすると、ワイヤ接続部材70、72(114、116)はそれぞれ、ガイド壁面88aとフランジ部101を対向案内面とする溝部と、ガイド壁面88bとフランジ部102を対向案内面とする溝部とに嵌まって進退案内されているとみなすこともできる。
【0056】
また、以上の実施形態では、支持親板11bのガイド凸部88に案内される一対の操作ワイヤ25、26は、湾曲部12aを左右方向に湾曲させるための湾曲操作ワイヤであったが、同操作ワイヤ25、26を上下方向に湾曲させるための湾曲操作ワイヤとしてもよい。さらに、実施形態では、湾曲部12aを上下左右に湾曲操作するために二対の操作ワイヤを備えた内視鏡に本発明を適用したが、一対の湾曲操作ワイヤのみを備える内視鏡であっても本発明は適用可能である。
【0057】
また、以上の各実施形態では、支持親板11bのガイド凸部88やフランジ部101、102は、湾曲操作用のワイヤを案内する機能と、支持親板11b自体の曲げ強度を向上させる補強部としての機能を兼ねている。該構成は、ワイヤ操作方式の湾曲操作装置を備える内視鏡において、ワイヤ案内機構の部品点数を少なく抑えることができつつ強度的にも優れているので、特に好ましい構成である。但し、上記実施形態のガイド凸部88やフランジ部101、102に加え、さらに強度を向上させる目的で、ワイヤ案内面としては機能しない別の突出部を支持親板11bに追加形成してもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、湾曲操作ワイヤの案内機構を備えながら部品点数が少なく安価に製造可能な内視鏡を提供することができる。また本発明によれば、構成が簡単で安価に製造可能でありながら把持操作部の強度に優れる内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する内視鏡の全体構造を示す外観図である。
【図2】 図1の内視鏡の湾曲操作装置付近の断面図である。
【図3】 図2から、左右湾曲機構で一体的に回動される部材を一部材として示した図である。
【図4】 図2から、上下湾曲機構で一体的に回動される部材を一部材として示した図である。
【図5】 図2のV-V断面線に沿う図である。
【図6】 図2のVI-VI断面線に沿う図である。
【図7】 湾曲操作装置の平面図である。
【図8】 ハウジング内にある部分を除いて示す、湾曲操作装置を底面側から見た図である。
【図9】 中間凸部が形成された支持親板を備えた内視鏡の把持操作部内を、上下湾曲機構の構成部材を除いて示す図である。
【図10】 図9のX-X断面線に沿う、左右湾曲機構用と上下湾曲機構用を合わせた操作ワイヤの案内機構の断面図である。
【図11】 図9に示される支持親板を単体で示す図である。
【図12】 本発明の実施形態に係る内視鏡の把持操作部内を、上下湾曲機構の構成部材を除いて示す図である。
【図13】 図12のXIII-XIII断面線に沿う、左右湾曲機構用と上下湾曲機構用を合わせた操作ワイヤの案内機構の断面図である。
【図14】 図12に示される支持親板を単体で示す図である。
【図15】 本発明の異なる実施形態を示す、図10及び図13と同方向から見た操作ワイヤの案内機構の断面図である。
【図16】 本発明との比較例を示す操作ワイヤの案内機構の断面図である。
【符号の説明】
10 内視鏡
11 把持操作部
11a ハウジング(外皮部材)
11b 支持親板(親板)
12 挿入部
12a 湾曲部
13 湾曲操作装置
13LR 左右湾曲機構
13UD 上下湾曲機構
20 回動基軸
21 33 操作軸体(湾曲操作部材)
23 33 湾曲操作ノブ(湾曲操作部材)
24 34 プーリー
25 26 35 36 操作ワイヤ(湾曲操作ワイヤ)
25a 26a プーリー側ワイヤ
25b 26b 湾曲部側ワイヤ
25c 25d 26c 26d コマ
70 72 95 96 ワイヤ接続部材
71 73 コマ受け凹部
76 操作機構ケース部
77 グリップ部
80 81 鍔部
83 位置決め孔
84 固定枠
85 ステーコイル固定部材
86 87 ステーコイル
88 ガイド凸部(中間凸部
88a 88b ガイド壁面(案内面)
88c 支持面(接続部)
91 中間支持板
92 ガイドブロック
92a 92b ガイド面
93 カバー部材
93a 93b ガイド壁
94 固定ねじ
101 102 フランジ
110 112 接続壁部

Claims (3)

  1. 先端部に湾曲部を有し観察対象内に挿入される挿入部;
    上記挿入部に接続された細長筒状の把持操作部;
    上記把持操作部の内部にその長手方向に沿わせて固定した、金属製板状部材からなる支持親板;
    該支持親板に回動操作可能に支持された湾曲操作部材;及び
    該湾曲操作部材と上記湾曲部を接続し、湾曲操作部材の正逆の回動操作に応じて一方が牽引され他方が繰出されて、湾曲部を正逆方向に湾曲させる一対の湾曲操作ワイヤ;
    を備え、
    上記支持親板に、
    板厚平面と直交する方向へ突出して上記一対の操作ワイヤの進退方向に向く両側一対の案内面と、該一対の案内面を接続する接続部とを有するコ字状断面をなし、支持親板の幅方向の中間部分に位置して該支持親板の長手方向に向けて形成される中間凸部;及び
    支持親板の幅方向の両縁に位置し、板厚平面と直交する方向に突出して上記中間凸部の一対の案内面に対向する一対のフランジ部;
    をプレス加工により略一定の板厚で形成し、上記中間凸部の一対の案内面と上記一対のフランジ部によって上記一対の操作ワイヤを進退方向に案内することを特徴とする内視鏡。
  2. 請求項記載の内視鏡において、上記把持操作部の外皮部材は分割可能な複数の樹脂製成形部材からなり、該複数の樹脂製成形部材が上記支持親板を介して結合されている内視鏡。
  3. 請求項1または2記載の内視鏡において、上記一対の湾曲操作ワイヤはそれぞれ、湾曲操作部材に接続される部分と湾曲部に接続される部分とに分割可能で、上記把持操作部内でワイヤ接続部材を介して接続されており、ワイヤ接続部材が上記支持親板の上記中間凸部の案内面と上記フランジ部に挟まれて各湾曲操作ワイヤの進退方向に案内される内視鏡。
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