JP4589379B2 - 反応性サイズの水性分散液、その製造方法およびその使用 - Google Patents

反応性サイズの水性分散液、その製造方法およびその使用 Download PDF

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Description

本発明は、反応性サイズの水性分散液に関し、この場合、この分散液は、保護コロイドとして、カチオンビニルアミン単位を有するポリマーを含み、その際、保護コロイドは、保護コロイドに対しジケテンを0.0001質量%未満含有する。さらに本発明は、水性分散液を製造するための方法、紙、厚紙および板紙をサイジングするためのその使用、ならびに紙、厚紙および板紙をサイジングするための方法に関する。
カチオン澱粉またはアニオン乳化剤で安定化された水性アルキルジケテン分散液は、紙のための常用のビーターサイズである。アルキルジケテン分散液でサイジングされた紙の完全なサイジング効果は、サイジングした紙を貯蔵した際に初めて生じる。したがって、このような紙は、紙の製造に引き続きすぐには、さらに加工、たとえば、コーティングスリップでの補強または印刷をすることはできない。これはむしろ、十分なサイジング効果が生じるまで、少なくとも24時間に亘って貯蔵しなければならない。しかしながら文献から、カチオンポリマーが、サイズ形成速度を高めることが知られている。
通常の、カチオンポリマーを含有するサイズ分散液は、さらにサイズ形成速度を高めるが、しかしながらしばしば長時間に亘っての貯蔵安定性を有するものではない。
DE−A−3316179では、エチレンイミン単位を含有するポリマーおよび水溶性ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド縮合生成物を含有するAKD分散液が記載されている。この分散液は、サイズ形成速度をさらに高める(いわゆる、促進剤効果)が、しかしながら、分散液の安定化に寄与するものではない。
US−A3224544では、EP−A−0353212と同様に、保護コロイドとしてのカチオン澱粉および安定化剤としてのアニオン分散剤を含有するアルキルジケテン(AKD)−分散液が知られている。
WO−A−96/26318から、AKD−分散液が知られており、この場合、これらは保護コロイドとして、N−ビニルピロリドンおよびN−ビニルイミダゾールからのコポリマーまたはポリエチレンイミンをベースとする縮合生成物を含有する、AKD分散液が知られている。これらのAKD分散液の製造は、保護コロイドの共重合または縮合によって極めてコスト高である。
以前のドイツ特許出願10237911.4では、澱粉含有AKD分散液の形でのビーターサイジングのための促進剤としての、ビニルアミン単位を含有するポリマーの使用が知られている。
以前のドイツ特許出願10237912.2では、紙のビーターサイジングのための方法が開示されており、その際、反応性サイズ、歩留まり向上剤、および、ビニルアミン単位を含有するポリマー、ビニルグアナジン単位を含有するポリマー、ポリエチレンイミン、エチレンイミンでグラフトされたポリアミドアミンおよびポリジアリルジメチルアンモニウムクロリドから選択されたカチオンポリマーを、セルロース繊維から成る水性スラリーに添加する。その際、カチオンポリマーは、反応性サイズとは別個に使用されるか、あるいは、成分を一緒に計量供給するが、しかしながら、予め成分から成る分散液を製造することはない。
WO−A−9841565では、AKD分散液が公知であり、この場合、この分散液は、保護コロイドとして、ビニルアミン単位を含有するポリマー、ポリアミドアミンおよびポリエチレンイミンでグラフト重合されたポリアミドアミンの群から成るアミノ基含有ポリマーと、ジケテンとの反応生成物が記載されており、その際、ポリマーとジケテンとの質量比10,000:1〜1:3、を含有する。しかしながら、保護コロイドの製造は、極めてコスト高である。
本発明の課題は、技術水準に対して改善された、反応性サイズの水性分散液を提供することであり、この場合、この分散液は、簡単に製造され、サイズ形成の際の高められた速度と同時にさらに十分な貯蔵安定性を示す。
本発明の課題は、反応性サイズ水性分散液を用いて達成され、この場合、この分散液は、保護コロイドとして、ビニルアミン単位を含有するカチオンポリマーを含み、その際、保護コロイドは、保護コロイドに対して0.0001質量%未満のジケテンを含有する。本発明の範囲内でジケテンとしては、以下詳細に記載されるC12〜C22−アルキルケテンダイマーである。
好ましくは、水性分散液は、その保護コロイドが本質的にジケテン不含であり、かつ特に好ましくは、その保護コロイドが全くジケテンを含まないものである。
さらに、一般に0.0001質量%未満の反応性サイズを含有するこのような水性分散液が好ましい。反応性サイズとしては、C12〜C22−アルキルケテンダイマーの他に、さらに以下に詳細に記載されるC〜C22−アルキル−琥珀酸無水物またはC〜C22−アルケニル琥珀酸無水物、C12〜C36−アルキルイソシアネート、有機イソシアネートおよび/またはこれらの混合物である。
好ましくは、水性分散液は、その保護コロイドが本質的に反応性サイズ不含であり、かつ好ましくは、その保護コロイドが全く反応性サイズを含まないものである。
さらに、このような水性分散液は、好ましくは水性分散液に対して1質量%未満のカチオン澱粉を含有する。
特に好ましくは、このような水性分散液は、本質的にカチオン澱粉不含であり、かつ特に好ましくは、カチオン澱粉を全く含まないものである。
本発明によれば、少なくとも1個のビニルアミン単位を含有するポリマーを、反応性サイズのための保護コロイドとして、本発明による水性分散液中で使用する。カチオンポリマーの量は、反応性サイズに対して、たとえば10〜100質量%、好ましくは15〜75質量%、特に好ましくは20〜50質量%に達する。
ビニルアミン単位を含有するポリマーは、たとえばUS−A−4421602、US−A−5334287、EP−A−0216387、USーA−5981689、WO−A−00/63295およびUS−6121409から公知である。これらは、開鎖N−ビニルカルボン酸−アミド単位を含有するポリマーの加水分解によって製造される。これらのポリマーは、たとえば、N−ビニルホルムアミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、N−ビニル−アセタミド、N−ビニル−N−メチルアセタミド、N−ビニル−N−エチルアセタミドおよびN−ビニルプロピオンアミドの重合によって得られる。挙げられたモノマーは、単独でかまたは他のモノマーと一緒に重合することができる。
したがって、N−ビニルカルボン酸アミドと一緒に共重合されたモノエチレン系不飽和モノマーとして、すべての共重合可能な化合物が挙げられる。これに関する例は、1〜6個の炭素原子から成る飽和カルボン酸、たとえばビニルホルミエート、ビニルアセテート、ビニルプロピオネートおよびビニルブチレートおよびビニルエーテル、たとえばC〜C−アルキルビニルエーテル、たとえばメチル−またはエチルビニルエーテルである。他の適したコモノマーは、エチレン系不飽和C〜C−カルボン酸のエステル、アミドおよびニトリル、たとえばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレートおよびエチルメタクリレート、アクリルアミドおよびメタクリルアミドならびにアクリルニトリルおよびメタクリルニトリルである。
他の適したカルボン酸エステルは、グリコールまたはポリアルキレングリコールから誘導され、その際、それぞれ、1個のOH基のみがエステル化されており、たとえばヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレートならびに分子量500〜10,000のポリアルキレングリコールのアクリル酸モノステルである。
他の適したコモノマーは、エチレン系不飽和カルボン酸とアミノアルコールとのエステル、たとえばジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノブチルアクリレートおよびジエチルアミノブチルアクリレートである。塩基性アクリレートは、遊離塩基の形で、鉱酸、たとえば塩酸、硫酸または硝酸との塩、有機酸、たとえば蟻酸、酢酸、プロピオン酸またはスルホン酸との塩ないしは四級化された形で使用することができる。適した四級化剤は、たとえばジメチルスルフェート、ジエチルスルフェート、メチルクロリド、エチルクロリドまたはベンジルクロリドである。
他の適したコモノマーは、エチレン系不飽和カルボン酸のアミド、たとえばアクリルアミド、メタクリルアミドならびに1〜6個の炭素原子のアルキル基を有するモノエチレン系不飽和カルボン酸のN−アルキルモノアミドおよびジアミド、たとえば、N−メチルアクリルアミド、N,N’’−ジメチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−プロピルアクリルアミドおよびtert.−ブチルアクリルアミドならびに塩基性(メタ)アクリルアミド、たとえばジメチルアミノエチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジエチルアミノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジエチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドおよびジエチルアミノプロピルメタクリルアミドである。
さらに、コモノマーとして、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、N−ビニルイミダゾールならびに置換されたN−ビニルイミダゾール、たとえばN−ビニル−2−メチルイミダゾール、N−ビニル−4−メチルイミダゾール、N−ビニル−5ーメチルイミダゾール、N−ビニル−2−エチルイミダゾールおよびN−ビニルイミダゾリン、たとえばN−ビニルイミダゾリン、N−ビニル−2−メチルイミダゾリンおよびN−ビニル−2−エチルイミダゾリンが適している。N−ビニルイミダゾールおよびN−ビニルイミダゾリンは、遊離塩基の形以外に、さらに無機酸または有機酸を用いて中和されているか、あるいは、四級化された形で使用することができ、その際、四級化は、好ましくはジメチルスルフェート、ジエチルスルフェート、塩化メチルまたは塩化ベンジルを用いて実施する。さらにジアリルジアルキルアンモニウムハロゲン化物、たとえばジアリルジメチルアンモニウムクロリドがこれに該当する。
コポリマーは、たとえば、
−95〜5モル%、好ましくは90〜10モル%の少なくとも1種のN−ビニルカルボン酸アミドおよび
−5〜95モル%、好ましくは10〜90モル%の前記モノマーと重合可能な他のモノエチレン系不飽和モノマーを、
共重合の形で含有する。コモノマーは、好ましくは、酸基不含である。
ビニルアミン単位を含有するポリマーを製造するために、好ましくは、N−ビニルホルムアミドのホモポリマーであるか、あるいは、
−N−ビニルホルムアミドと、
−ビニルホルミエート、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、アクリルニトリル、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニル−尿素、N−ビニルピロリドンまたはC〜C−アルキルビニルエーテル、
とを共重合することによって得られるコポリマーから、引き続いてホモポリマーまたはコポリマーを加水分解し、その際、共重合されたN−ビニルホルムアミド単位由来のビニルアミン単位が形成され、その際、加水分解度は、たとえば1〜100モル%、好ましくは25〜100モル%、殊に好ましくは50〜100モル%および特に好ましくは70〜100モル%である。
前記ポリマーの加水分解は、公知方法にしたがって、酸、塩基または酵素の作用によって実施する。酸を加水分解剤として使用する際に、ポリマーのビニルアミン単位がアンモニウム塩として存在し、その一方で、塩基を用いての加水分解の際に、遊離アミノ基が生じる。ビニルアミン単位を含有するポリマーは、遊離塩基の形、アンモニウム塩またはさらには四級化された形で、促進剤として使用する。
多くの場合には、使用されたホモポリマーおよびコポリマーの加水分解度は90〜95モル%である。ホモポリマーの加水分解度は、ポリマーのビニルアミン単位についての含量と同一の意味を有する。ビニルエステルを共重合して得られるコポリマーに関しては、N−ビニルホルムアミド単位の加水分解の他に、ビニルアルコール単位を形成下でのエステル基の加水分解を生じる。これらは、特に苛性ソーダの存在下で、コポリマーの加水分解が実施される場合である。共重合されたアクリルニトリルは、同様に、加水分解により化学的に改変される。これに関して、たとえばアミド基またはカルボキシル基が形成される。ビニルアミン単位を含有するホモ−およびコポリマーは、場合によっては20モル%までのアミジン単位を含有し、この場合、これは、たとえば蟻酸と2個の隣接するアミノ基とを反応させることによってか、あるいは、アミノ基と隣接するアミド基とを分子間反応させることによって、たとえば、共重合されたN−ビニルホルムアミドが生じる。ビニルアミン単位を含有するポリマーの平均分子量Mwは、たとえば500〜10,000,000、好ましくは750〜5000,000および特に好ましくは1000〜2000,000である(光散乱により測定)。この分子量範囲は、例えば3〜150、好ましくは60〜90のK値(25℃で5%の食塩水溶液中で、pH値7で、かつ、0.5質量%のポリマー濃度で、H. Fikentscherにより測定)に相当する。特に好ましくは、カチオンポリマーを使用し、この場合、これらのK−値は85〜90である。
ビニルアミン単位を含有するポリマーは、好ましくは塩不含の形で使用する。ビニルアミン単位を含有するポリマーの塩不含の水性溶液は、たとえば、前記塩含有ポリマー溶液から、適した膜で、たとえば1000〜500,000ダルトン、好ましくは10,000〜300,000ダルトンの分離限界で、限外濾過をおこなうことにより製造することができる。
さらにビニルアミン単位を含有するポリマーの誘導体を、カチオンポリマーとして使用することができる。したがって、たとえば、ビニルアミン単位を含有するポリマーから、アミド化、アルキル化、スルホンアミド形成、尿素形成、チオ尿素形成、カルバメート形成、アシル化、カルボキシメチル化、ホスホノメチル化またはポリマーのアミノ基のミハエル付加によって、多くの適した誘導体を製造することができる。これにより、特に重要であるのは、架橋されていないポリビニルグアニジンであり、この場合、これらは、ビニルアミン単位を含有するポリマー、好ましくはポリビニルアミンを、シアンアミド(RN−CN、その際、R、RはH、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ベンジル、アルキル置換したフェニルまたはナフチルを意味する)と反応させることによって得ることができ、US−A−6087448、第3欄、第64頁〜第5欄、第14頁に記載されている。
ビニルアミン単位を含有するポリマーとして、さらに加水分解グラフトポリマー、たとえばポリアルキレングリコール、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルホルムアミド、ポリサッカリド、たとえば澱粉、オリゴサッカリドまたはモノサッカリドのN−ビニルホルムアミドが挙げられる。グラフトポリマーは、前記グラフトベースの少なくとも1種の存在下で、水性媒体中でたとえばN−ビニルホルムアミドを、場合によっては、共重合可能な他のモノマーと一緒にラジカル重合させ、かつグラフトされたビニルホルムアミド単位を、引き続いて公知方法でビニルアミン単位に加水分解することにより得られる。
好ましくは、挙げられるビニルアミン単位含有ポリマーは、1〜100モル%、好ましくは25〜100モル%の加水分解度を有するビニルアミンホモポリマー、ならびに1〜100モル%、好ましくは25〜100モル%の加水分解度を有するコポリマー、この場合、このコポリマーは、ビニルホルムアミドおよびビニルアセテート、ビニルアルコール、ビニルピロリドンまたはアクリルアミドから成り、その際、それぞれ30〜150、特に60〜90のK値を有する。
ビニルアミン単位含有ポリマーは、本発明による水性分散液中に、反応性サイズのための保護コロイドとして使用することで、水性サイズ分散液を達成し、この場合、この分散液は、増加したサイズ形成速度と同時にさらに十分な貯蔵安定性を示すものである。
本発明による分散液のための適した反応性サイズは、たとえばC12〜C22−アルキルケテンダイマー、C〜C22−アルキル琥珀酸無水物またはC〜C22−アルケニル琥珀酸無水物、C12〜C36−アルキルイソシアネートおよび/または有機イソシアネート、たとえばドデシルイソシアネート、オクタデシルイソシアネート、テトラデシルイソシアネート、ヘキサデシルイソシアネート、エイコシルイソシアネートおよびデシルイソシアネートである。好ましくは使用されるビーターサイズは、アルキルケテンダイマーおよび長鎖アルキル−またはアルケニル琥珀酸無水物である。
アルキルケテンダイマーのための例は、テトラデシルジケテン、ステアリルジケテン、ラウリルジケテン、パルミチルジケテン、オレイルジケテン、ベヘニルジケテンまたはこれらの混合物である。さらに、種々のアルキル基を有するアルキルジケテン、たとえばステアリルパルミチルジケテン、ベヘニルステアリルジケテン、ベヘニルオレイルジケテンまたはパルミチルベヘニルジケテンが適している。好ましくは、ステアリルジケテン、パルミチルジケテン、ベヘニルジケテンまたはベヘニルジケテンとステアリルジケテンとから成る混合物を使用する。反応性サイズとして適した置換された琥珀酸無水物は、たとえばデセニル琥珀酸無水物、n−オクタ−デセニル琥珀酸無水物、ドデセニル琥珀酸無水物およびn−ヘキサ−デセニル琥珀酸無水物である。
通常は、本発明による水性分散液は、分散液の全量に対して反応性サイズの含量1〜50質量%を有する。たとえば分散液は、分散液の全量に対して1〜50質量%、好ましくは5〜35質量%のC12〜C22−アルキルジケテンを含有する。C〜C22−アルキル−琥珀酸無水物またはC〜C22−アルケニル琥珀酸無水物の使用は、たとえば、分散液の全量に対して1〜25質量%、好ましくは2〜10質量%を有する。
サイズとして好ましくは挙げられるアルキルジケテンおよび長鎖アルケニル−またはアルキル琥珀酸無水物ならびにアニオンに調整可能な、このような反応性サイズの水性分散液を製造するための方法は、WO−A−0023651、第2頁〜第12頁から公知である。
サイズ分散液を製造するために、反応性サイズは通常、その融点を上廻る温度に加熱され、かつ水中に溶解された形で、剪断力の作用下で乳化させる。液体のアルケニル琥珀酸無水物は、すでに室温で乳化させることができる。これに関して、たとえばホモジナイザーを使用する。
水相中で分散されたサイズを安定化させるために、少なくとも1種のアニオン分散剤を使用し、この場合、これらは、以下のものから成る縮合生成物の群から選択される。
(a)ナフタリンスルホン酸およびホルムアルデヒド
(b)フェノール、フェノールスルホン酸およびホルムアルデヒド、
(c)ナフタリンスルホン酸、ホルムアルデヒドおよび尿素、ならびに
(d)フェノール、フェノールスルホン酸、ホルムアルデヒドおよび尿素。
アニオン系分散剤は、遊離酸の形であると同様に、さらにアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩および/またはアンモニウム塩の形で存在していてもよい。アンモニウム塩は、アンモニアと同様にさらに第1級、第2級および第3級のアミンから誘導されるものであってもよく、たとえばジメチルアミン、トリメチルアミン、ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンのアンモニウム塩が適している。前記縮合生成物は公知であり、商業的に入手可能である。これらは、前記成分の縮合によって製造され、その際、遊離塩基の代わりにさらに相当するアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩を使用することができる。縮合の際の触媒として、たとえば酸、たとえば硫酸、p−トルエンスルホン酸およびリン酸が適している。ナフタリンスルホン酸またはそのアルカリ金属塩は、ホルムアルデヒドを用いて、好ましくは1:0.1〜1:2のモル比で、かつ大抵は1:0.5〜1:1のモル比で縮合させる。フェノール、フェノールスルホン酸およびホルムアルデヒドからの縮合物を製造するためのモル比は、同様に、前記範囲であってもよく、その際、フェノールおよびフェノールスルホン酸の任意の混合物を、ナフタリンスルホン酸の代わりに、ホルムアルデヒドとの縮合の際に使用する。フェノールスルホン酸の代わりに、さらにフェノールスルホン酸のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩を使用することができる。前記出発材料の縮合は、場合によっては付加的に尿素の存在下で実施することができる。たとえば、ナフタリンスルホン酸またはフェノールおよびフェノールスルホン酸の混合物に対して、ナフタリンスルホン酸1モルまたはフェノールおよびフェノールスルホン酸の混合物1モル当たり、0.1〜5モルの尿素を使用することができる。
縮合生成物は、たとえば800〜100000、好ましくは1000〜30000および特に好ましくは4000〜25000の範囲での分子量を有する。好ましくは、アニオン分散剤として、たとえば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたはアンモニアとの縮合生成物の中和によって得られる塩を使用することができる。塩のpH値は、たとえば7〜10の範囲である。
さらに、アニオン分散液として、リグニンスルホン酸およびそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩が挙げられる。
アニオン分散剤として、さらに、
(i)疎水性モノエチレン系不飽和モノマーおよび
(ii)アニオン基を有する親水性モノマー、たとえばモノエチレン系不飽和カルボン酸、モノエチレン系不飽和スルホン酸、モノエチレン系不飽和ホスホン酸またはこれらの混合物
からの両親媒性コポリマーが適している。
適した疎水性モノエチレン系不飽和モノマー(a)は
たとえば2〜150個の炭素原子を有するオレフィン、スチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、4−メチルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、モノエチレン系不飽和C〜C−カルボン酸と一価のアルコールとから成るエステル、アクリル酸またはメタクリル酸とC〜C24−アルキルアミンとのアミド、2〜24個の炭素原子を有する飽和モノカルボン酸のビニルエステル、マレイン酸またはフマル酸と一価のC〜C24−アルコールとからなるジエステル、3〜24個の炭素原子を有するアルコールのビニルエーテルまたはこれらの混合物である。
両親媒性コポリマーは、疎水性モノマー(b)として、たとえばC〜C10−モノエチレン系不飽和カルボン酸またはその無水物、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルホスホン酸、前記モノマーの塩またはこれらの混合物を、アニオン基を有する親水性モノマーとして共重合することができる。
特に好ましくは、アニオン分散液としての水性サイズ分散液であり、この場合、これらは、(a)疎水性モノマーとしての4〜12個の炭素原子を有するオレフィン、スチレンまたはこれらの混合物および
(b)親水性モノマーとしてのマレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸と1〜25個の炭素原子を有するアルコールとの半エステルまたはこれらアルコールのアルコキシル化生成物、マレイン酸の半アミド、前記モノマーの塩またはこれら化合物の混合物から成る両親媒性コポリマーを、アニオン基
を共重合することにより含有し、かつ分子量1500〜100,000を有する。
好ましくはアニオン分散剤として、マレイン酸無水物とC〜C12−オレフィン、特に好ましくはC−オレフィン、たとえばオクテン−1およびジイソブテンとのコポリマーである。特に好ましくはジイソブテンである。マレイン酸とオレフィンとのモル比は、たとえば0.9:1〜3:1、好ましくは0.95:1〜1.5:1の範囲で存在する。
これらのコポリマーは、好ましくは加水分解された形で、水性溶性または分散液として使用し、その際、アンヒドリド基は非環式の形で存在し、かつカルボキシル基は好ましくは部分的にかまたは完全に中和される。中和のために以下の塩基を使用する:アルカリ金属塩基、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、アルカリ土類金属塩、たとえば水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、アンモニア、第1級、第2級または第3級アミン、たとえばトリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、モルフォリン等。
両親媒性コポリマーが、遊離酸の形で、十分に水溶性でない場合には、水溶性の塩の形で使用することができ、この場合、これらは、たとえば、相当するアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩を使用する。両親媒性コポリマーの分子量は、たとえば800〜250,000、大抵は1,000〜100,000であり、かつ好ましくは3,000〜20,000、特に1500〜10,000の範囲である。両親媒性コポリマーの酸価は、たとえば50〜500、好ましくは150〜300mg/KOH/g(ポリマー)である。
両親媒性コポリマーは、たとえば反応性サイズに対して0.05〜20質量%、好ましくは0.5〜10質量%の量で、アニオン分散剤として、サイズ分散液を製造するために使用する。好ましくは、両親媒性コポリマーは、分散すべきサイズに対して0.1〜2質量%、好ましくは0.6〜1質量%の量で使用する。
水性分散液中のアニオン分散剤の量は、たとえば0.01〜5質量%、好ましくは0.01〜2.5質量%および特に好ましくは0.1〜1質量%である。
本発明による水性分散液は、他の成分を含有していてもよく、たとえば、非セルロース反応性疎水性物質であり、この場合、これらは、安定性を改善するために有するものであって、かつたとえばEP−A−437764およびEP−A−658228に記載されている。非セルロース反応性物質として、たとえば脂肪酸、脂肪酸アミドおよび脂肪酸エステルならびにワックスが挙げられる。これに関する例は、すべてを挙げることはできないが、ステアリン酸ベヘニルエステル、ミリスチン酸ステアリルエステル、ステアリン酸イソドデシルエステル、炭酸ジオレイルエステル、炭酸オレイルステアリルエステル、オレイル−N,N−ジステアリルウレタン、パラフィン、ジオレイン酸グリセリンエステル、トリスオレイン酸グリセリンエステルおよびトリスステアリン酸グリセリンエステルである。
さらに、付加的に本発明による分散液は、紙のためのサイズである微粒子の水性ポリマー分散液を含有していてもよい。このようなポリマー分散液は、たとえばEP−B−0051144、EP−B−0257412、EP−B−0276770、EP−B−0058313およびEP−B−0150003で開示されている。紙用サイズとして作用するこのようなポリマー分散液は、たとえば、
(a)スチレン、アクリルニトリルおよび/またはメタクリルニトリル、
(b)C〜C18−アルコールのアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルおよび/または飽和C〜C−カルボン酸のビニルエステルおよび場合によっては、
(c)他のモノエチレン系不飽和共重合可能なモノマー
からなる混合物1〜32質量部を、水性溶液の形で、1質量部の溶液重合体の存在下で、たとえばWO−A−96/31650およびそこで引用された文献に記載されているようにして重合する。
群(a)のモノマーとして、スチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリルまたはスチレンとアクリロニトリルとの混合物またはスチレンとメタクリロニトリルとの混合物が挙げられる。群(b)のモノマーとして、C〜C18−アルコールのアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステル、および/または飽和C〜C−カルボン酸のビニルエステルを使用する。好ましくは、群(b)のモノマーとして、アクリル酸ブチルエステルおよびメタクリル酸ブチルエステル、たとえばアクリル酸イソブチルアクリレート、アクリル酸−n−ブチルアクリレートおよびメタクリル酸イソブチルアクリレ−トを使用する。群(c)のモノマーは、たとえばブタジエン、イソプレン、C〜C−モノエチレン系不飽和カルボン酸、アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、ナトリウムビニルスルホネート、ビニルイミダゾール、N−ビニルホルムアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルイミダゾリンおよびカチオンポリマー、たとえばジメチルアミノプロピルメタクリルアミドまたはジメチルアミノエチルアクリレート−メトクロリドである。コポリマー1質量部当たり、成分(a)〜(c)からのモノマー混合物1〜32質量部を使用する。成分(a)および(b)のモノマーは、その際、任意の比で共重合することができ、たとえば、0.1:1〜1:0.1のモル比であってもよい。
群(c)のモノマーは、必要である場合には、コポリマーの性質を改質化するために使用する。
これら付加的なポリマー分散液の製造に関する詳細は、WO−A−96/31650およびその際、引用された文献に記載されている。
本発明による反応性サイズの水性分散液中で、ポリマー分散液を使用する場合には、カチオンポリマー、たとえばジメチルアミノプロピルメタクリルアミドおよび/またはジメチルアミノエチルアクリレートを、スチレン、アクリロニトリル、ブタジエンおよび/またはアクリル酸エステルとの組み合わせで含有することが好ましい。
このようなポリマー分散液を使用する場合には、反応性サイズ剤に対して一般に25〜300質量%、好ましくは50〜250質量%および特に好ましくは75〜200質量%の含量である。
さらに、本発明の対象は、本発明による反応性サイズの水性分散液を製造するための方法である。
これに関して、たとえば、ビニルアミン単位含有ポリマーの水性溶液は、少なくとも1種のアニオン分散液および場合によっては他の成分、たとえば非セルロース反応性疎水性物質および前記ポリマー分散液であってもよく、その際、たとえば20〜100℃、好ましくは40〜90℃の温度で反応性サイズを分散させることができる。これに関して、サイズは、好ましくは溶融した形で添加され、かつ強力な撹拌および剪断下で分散される。もう一つの変法において、最初にサイズは、アニオン分散剤を用いてエマルションの形に変換される。引き続いて、ビニルアミン単位を含有するポリマーの水性溶液を添加し、乳化工程を繰り返す。分散液の製造は、当業者に公知の装置、たとえば高圧ホモジナイザー、コロイドミルおよび超音波分散器を用いて実施する。生じた分散液をそのつど冷却する。この方法において、たとえば水性サイズ分散液を製造し、この場合、この分散液は、サイズとして0.1〜65質量%、好ましくは1〜50質量%および特に好ましくは5〜35質量%のアルキルジケテンまたは0.1〜65質量%、好ましくは1〜50質量%、殊に好ましくは1〜25質量%および特に好ましくは2〜10質量%のアルケニル琥珀酸無水物を分散した形で含有する。
このような高濃度のサイズ分散液は、相対的に低い粘度、たとえば20〜1,000mPasの範囲の粘度を有する(ブルックフィールド粘度計により、20℃の温度で測定されたもの)。水性分散液を製造する場合には、pH値は、たとえば2〜8を有し、かつ好ましくは3〜4の範囲である。
一般に100〜3000nm、好ましくは250〜2000nmの範囲のサイズの平均粒径を有する、水性サイズ分散液を含有する。しかしながら、平均粒径は、保護コロイドおよびアニオン分散剤の選択によって、さらに100nmを下回る、たとえば50〜100nmであるか、あるいは、3,000nmを上廻る、たとえば4μmまでであってもよい。
本発明による分散液は、ビーターサイズとして、紙、厚紙および板紙の製造の際に使用される。紙、厚紙および板紙の製造は、通常は、セルロース繊維スラリーを脱水を実施する。セルロース繊維として、すべての型のものが挙げられ、たとえば木材からのセルロース繊維およびあらゆる一年性植物から得られる繊維が挙げられる。木材に関しては、たとえば砕木パルプ、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケモサーモメカニカルパルプ(CTMP)、加圧砕木パルプ、セミケミカルパルプ、高収率パルプおよびリファイナー砕木パルプ(RMP)ならびに古紙が挙げられる。さらに、漂白または無漂白の形で使用されるパルプが適していてもよい。これに関しては、硫酸塩パルプ、亜硫酸パルプおよびソーダパルプである。好ましくは、無漂白のパルプが使用され、この場合、これらはさらに、無漂白のクラフトパルプと呼称されるものである。前記繊維材料は、単独でかまたは混合物の形で使用することができる。
セルロース繊維スラリーのpH値は、たとえば4〜8、好ましくは6〜8である。紙料の脱水は、非連続的にかまたは連続的に抄紙機上で実施することができる。
紙料の脱水および紙製品の乾燥後に、ビーターサイジングされた紙製品、たとえば紙、板紙または厚紙は、たとえば20〜400g/m、好ましくは40〜220g/mのメートル秤量を有する。
紙料の脱水は、好ましくは付加的に歩留まり向上剤の存在下で実施する。アニオン歩留まり向上剤またはノニオン歩留まり向上剤、たとえばポリアクリルアミドの他に、好ましくは歩留まり向上助剤および脱水助剤としてのカチオンポリマーを使用する。これによって、抄紙機の運転性の顕著な改善が達成される。
カチオン歩留まり向上剤として、一般的に商業的に入手可能な製品を使用することができる。これに関して、たとえばカチオンポリアクリルアミド、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド、高分子ポリビニルアミン、150を上廻るK値を有する高分子ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン、50,000を上廻る分子量を有するポリアミン、エチレンイミンでグラフトされ、かつ場合によっては架橋された改質化ポリアミン、ポリエーテルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピロリジン、ポリビニルイミダゾリン、ポリビニルテトラヒドロピリン、ポリ(ジアルキルアミノアルキルビニルエーテル)、ポリ(ジアルキルアミノアルキル(メト)アクリレート)を、プロトン化された形または四級化された形で、ならびに、ジカルボン酸、たとえばアジピン酸からのポリアミドアミンおよびポリアルキレンポリアミン、たとえばジエチレントリアミンアミン、この場合、これらは、エチレンイミンでグラフトされかつポリエチレングリコールジクロロヒドリンエーテルで、DE−Bー24−34816にしたがって架橋されており、あるいは、ポリアミドアミン、この場合、これらはエピクロロヒドリンで水性縮合生成物に変換されたものであって、ならびに、アクリルアミドまたはメタクリルアミドとジアルキルアミノエチルアクリレートまたは−メタクリレートとのコポリマー、たとえばアクリルアミドおよびジメチルアミノエチルアクリレートからのコポリマー、この場合、これらは塩または塩酸の形またはメチルクロリド四級化された形である。他の適した歩留まり向上剤は、カチオンポリマーからのいわゆる微粒子系、たとえばカチオン澱粉および微分散シリカまたはカチオンポリマーからの、たとえばカチオンポリアクリルアミドおよびベントナイトである。
歩留まり向上剤として使用されるカチオンポリマーは、たとえば、ピッケンシャーによる150を上廻るK値を有する(5質量%濃度の食塩水溶液中で、0.5質量%のポリマー濃度、25℃の温度およびpH値7で測定された)。好ましくは、乾燥セルロース繊維に対して0.01〜0.3質量%の量で使用する。
必要である場合には、他の助剤、たとえば文献から当業者に公知のものを、紙料に、地合い構成前に添加することができる。これに関しては、たとえばフィクサー、硬化剤および脱泡剤である。
さらに本発明は、前記本発明による水性分散液の、紙、厚紙および板紙を製造するためのビーターサイズとしての使用に関する。
以下の実施例は本発明を説明するが、それにより本発明は制限されない。
別記しない限りにおいて、実施例中でのパーセントの表示は、質量%を意味する。K−値は、H.Filentscher、Cellulose−Chemie,Bd.13,58−64および71−74(1932)にしたがって、5質量%の食塩水溶液中で、25℃の温度およびpH値7で、0.5質量%のポリマー濃度により測定されたものである。ポリマーの分子量Mwは、光散乱により測定される。分散された粒子の平均粒子直径は、Fraunhofer−Beugungにより、カウンター装置、LS型230を用いて、小さい容積モジュールで測定すると同時に、さらに電子顕微鏡により測定した。粘度は、ブルックフィールド粘度計を用いて、22℃の温度で測定した。
実施例
インク浮き時間
インク浮き時間(分で測定)は、試験インクがDIN53216にしたがい、試験紙が50%にじみ通しされるのに必要な時間である。
コッブ試験
測定は、DIN53132にしたがい、60秒間に亘って、水中に紙を置くことによりおこなった。吸水度は、g/mで示す。
縁端浸透度
紙片は、両面から粘着テープを用いてストリークが生じないよう被覆した。その後に、25×75mmの大きさの片に切断した。これらの試験片を、30%の過酸化水素浴中で70℃、あるいは、3%の乳酸浴中で25℃で含浸した。縁端浸透度は、乾燥試験片および浴中に浸漬された試験片との重量差により測定した。
ポリビニルアミン1
カチオンポリマーは、ポリ−N−ビニルホルムアミドを加水分解することによって、K値90で、かつ95モル%の加水分解度で得られた(95モル%のビニルアミン単位および5%のビニルホルムアミド単位を含有するポリマー)。
ポリビニルアミン2
カチオンポリマーは、ポリ−N−ビニルホルムアミドを加水分解することによって、K値75で、かつ65モル%の加水分解度で得られた(65モル%のビニルアミン単位および35%のビニルホルムアミド単位を含有するポリマー)。
ポリビニルアミン3
カチオンポリマーは、ポリ−N−ビニルホルムアミドを加水分解することによって、K値110で、かつ95モル%の加水分解度で得られた(95モル%のビニルアミン単位および5%のビニルホルムアミド単位を含有するポリマー)。
分散液1
ポリビニルアミン1の8質量%水溶液76gを、pH3.7で調整し、75℃の温度に加熱した。高速拌機を用いて、ナフタリンスルホン酸とホルムアミドとの5質量%縮合生成物のナトリウム塩3g、この場合、モル比1:0.8、分子量7000を有する、を、アニオン分散剤として撹拌した。その後に、同様に高速撹拌機を用いて、ステアリルジケテン12gを添加した。生じたエマルションを、高圧ホモジナイザーを用いて、170バールで、かつ75℃でホモジネートし、引き続いて氷を用いて急速に冷却した。分散液は、22℃で120mPasの粘度および1.6μmの平均粒径を有していた。
分散液2
ポリビニルアミン2の3質量%濃度水溶液89gを、pH3.4で調整し、75℃の温度に加熱した。高速撹拌機を用いて、5質量%濃度リグニンスルホネートナトリウム塩1.78gをアニオン分散剤として撹拌した。その後に、高速撹拌機を用いて、ステアリルジケテン7gを添加した。生じたエマルションを、高圧ホモジナイザーを用いて、190バールで、かつ75℃でホモジネートし、引き続いて氷を用いて急速に冷却した。分散液は、22℃で20mPasの粘度および0.98μmの平均粒径を有していた。
分散液3
ポリビニルアミン3の8質量%濃度水溶液68gを、pH3.7で調整し、75℃の温度に加熱した。高速撹拌機を用いて、5質量%リグニンスルホネートナトリウム塩2gをアニオン分散剤として撹拌した。その後に、同様に高速撹拌機を用いて、ステアリルジケテン15gを添加した。生じたエマルションを、高圧ホモジナイザーを用いて、170バールで、かつ75℃でホモジネートし、引き続いて氷を用いて急速に冷却した。分散液は、22℃で120mPasの粘度および1.6μmの平均粒径を有していた。
分散液4
分散液1 20gを、インテンシブミキサを用いて、スチレンモノマー、ブチルアクリレートおよびカチオンアクリルアミド(Basplast (R) 270D)から、平均粒径45nmで製造された、30質量%濃度のポリマー分散液12gと一緒に混合した。生じた分散液は、22℃で700mPasの粘度および1.7μmの平均粒径を有していた。
比較分散液1
WO6/26318からの例1。
比較例2
WO98/41565からのサイズ2。
適用例
例1
70%のパイン硫酸塩パルプおよび30%のバーチ硫酸塩パルプから成り、ろ水度35゜(Schopper−Riegler)を有する完全漂白混合物を含有する、コンシステンシー8g/lを有する紙料に対して、それぞれ乾燥セルロース繊維混合物に対して、第1表に示す量の分散液1〜4および比較分散液1および2ならびに20質量%の炭酸カルシウム、0.6質量%のカチオン澱粉および0.04質量%のカチオンポリアクリルアミド(Polymin(R)KE2020)を、歩留まり向上剤として提供した。この混合物のpH値を7に調節した。その後に混合物を、ラピッド−ケーテン−シート形成機(Rapid-Koethen-Blattbildner)上で、メートル秤量80g/mを有するシートに加工した。このシートをその後に、蒸気加熱した乾燥シリンダー上で、90゜の温度で、7%の含水量に乾燥させた。乾燥させた後すぐに、シートのコッブ−値を測定した。シートは、その後に24時間に亘って25゜でかつ相対湿度50%で貯蔵した。その後に測定を繰り返した。この結果を第1表に示す。
Figure 0004589379
試験番号1および2は比較例であり、試験番号3〜6は本発明による例である。
例2
100%古紙からなるコンシステンシー8g/lを有する紙料に、それぞれ乾燥セルロース繊維混合物に対して、第2表に示された量の分散液1〜4ならびに比較分散液1および2、0.6質量%のカチオンコーンスターチおよび0.04質量%のカチオンポリアクリルアミド(Polymin(R)KE2020)を歩留まり向上剤として添加した。この混合物のpH値を7に調節した。その後に混合物を、ラピッド−ケーテン−シート形成機上で、メートル秤量100g/mを有するシートに加工した。このシートをその後に、蒸気加熱した乾燥シリンダー上で、90℃の温度で、7%の含水量に乾燥させた。シートは、その後に24時間に亘って、25℃かつ相対湿度50%で貯蔵した。その後に測定を繰り返した。この結果を第2表に示す。
Figure 0004589379
試験番号7および8は比較例、試験番号9〜12は本発明による例である。
例3
70%のパイン硫酸塩パルプおよび30%のバーチ硫酸塩パルプから成り、ろ水度35゜(Schopper−Riegler)を有する完全漂白混合物からの、コンシステンシー8g/lを有する紙材料に、それぞれ乾燥セルロース繊維混合物に対して、第3表に示す分散液1〜4および比較分散液1および2の量ならびに20質量%の炭酸カルシウム、0.75質量%のカチオンコーンスターチおよび0.04質量%のカチオンポリアクリルアミド(Polymin(R)KE2020)を、歩留まり向上剤として添加した。この混合物のpH値を7に調節した。その後に混合物を、ラピッド−ケーテン−シート形成機上で、メートル秤量150g/mを有するシートに加工した。このシートを、その後に、蒸気加熱した乾燥シリンダー上で、90゜の温度で、7%の含水量に乾燥させた。引き続いて、シートを両面で粘着テープを用いてストリークが生じないよう被覆した。その後に、25×75mmの大きさのシートに切断した。この試験片を、30質量%濃度の過酸化水素浴中で70℃、あるいは、3質量%濃度の乳酸浴中で25℃で含浸した。縁端浸透率は、重量差により測定した。この結果を第3表に示す。
Figure 0004589379
試験番号13および14は比較分散液、試験番号15〜18は本発明による例である。

Claims (11)

  1. 保護コロイドとしてビニルアミン単位を含有するカチオンポリマー及び少なくとも1種のアニオン分散剤を含む、反応性サイズの水性分散液において、保護コロイドが、保護コロイドに対して0.0001質量%を下廻るジケテンを含有するものであって、かつ、ビニルアミン単位を含有するカチオンポリマーが、N-ビニルホルムアミドの1〜100モル%加水分解されたホモポリマーまたはコポリマーであることを特徴とする、反応性サイズの水性分散液。
  2. 保護コロイドが、本質的にジケテン不含である、請求項1に記載の水性分散液。
  3. 水性分散液が、水性分散液に対して1質量%未満のカチオン澱粉を含有する、請求項1または2に記載の水性分散液。
  4. 水性分散液が、本質的にカチオン澱粉不含である、請求項3に記載の水性分散液。
  5. ビニルアミン単位を含有するカチオンポリマーが、1000〜2000,000の平均分子量Mwを有する、請求項1からまでのいずれか1項に記載の水性分散液。
  6. 保護コロイドの含量が、反応性サイズに対して10〜100質量%である、請求項1からまでのいずれか1項に記載の水性分散液。
  7. 反応性サイズとして、C12〜C22−アルキルケテンダイマー、C〜C22−アルキル琥珀酸無水物またはC〜C22−アルケニル琥珀酸無水物および/またはC12〜C36−アルキルイソシアネートを使用する、請求項1からまでのいずれか1項に記載の水性分散液。
  8. 反応性サイズの含量が、分散液の全質量に対して1〜50質量%である、請求項に記載の水性分散液。
  9. 反応性サイズおよびビニルアミン単位を含有するカチオンポリマーを、水性混合物の形で、アニオン分散剤の存在下で、20〜100℃の温度で、剪断力の作用下でホモジナイズする、請求項1からまでのいずれか1項に記載の水性分散液の製造方法。
  10. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の水性分散液をセルロース繊維の水性スラリーに添加し、かつ紙料を脱水する、紙、厚紙および板紙をビーターサイジングする方法。
  11. 紙、厚紙、板紙および液体容器用板紙を製造する際のビーターサイズとしての、請求項1からまでのいずれか1項に記載の水性分散液の使用。
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