JP4587898B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像槽内に残っている現像剤の残量を検出する機能を有する現像装置に係り、より詳細には、現像槽内の現像剤をほぐし部材によってより均一にほぐすことにより、現像剤の残量検知の精度向上を図った現像装置に関する。
現像装置は、現像槽に貯留している現像剤が尽きた段階で、新しい現像装置と交換する必要がある。そのため、現像装置には、現像槽に貯留している現像剤の残量を検出するための現像剤検知機構が設けられている。
このような現像剤検知機構に関する技術として、図13に示す現像剤検知機構が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この現像剤検知機構は、現像槽(以下「トナー槽」ともいう。)500の内部に堆積されている現像剤(以下「トナー」ともいう。)を図示しない現像ローラに送るコの字型のトナー攪拌部材501を備えており、さらに、その一端に、この部材を支持する回転軸502、及び外力により回転軸502を回転させるギア503を備えている。
また、トナー攪拌部材501の他端には、フォトセンサ504の間を通過するスリット板505が設けられている。このスリット板505は、複数のスリットを有する円盤である。また、フォトセンサ504には発光部及び光検知部が対向配置されており、スリット板505がこれらの間を通過するように設定されている。従って、フォトセンサ504の光検知部は、スリット板505のスリットがフォトセンサ504を通過する際に、ONとなる(発光部からの光を受ける)ようになっている。
そして、このトナー槽500では、コの字型のトナー攪拌部材501が回転することによって内部のトナーを攪拌し、その一部を現像ローラに送るようになっている。また、この攪拌の際、トナー攪拌部材501のトナー(トナー溜まり)にトナー攪拌部材501が侵入するときには、トナーによる抵抗を受けるため、その回転速度が一瞬遅くなる。従って、トナー攪拌部材501とともに回転しているスリット板505が、フォトセンサ504を通過する速度も遅くなる。このため、フォトセンサ504における光検出の周期(スリットの通過周期に相当)が長くなる。
一方、トナー攪拌部材501がトナーから脱出するときには、トナーの抵抗が急になくなるため、回転速度が一瞬早くなる。従って、スリット板505がフォトセンサ504を通過する速度も同様に早くなり、フォトセンサ504の光検出周期が短くなる。
また、トナー攪拌部材501によるトナーへの侵入から脱出までの時間は、収容しているトナー量(トナー残量)が多いほど長くなる。従って、このトナー槽500では、フォトセンサ504における光検出周期の変化をモニターすることで、トナー残量を推測することが可能となっている。
特開2004−12893号公報
ところで、記録紙への印刷画像は、一般的に記録紙の端部分よりも中央部に画素が集中している場合が多い。そのため、トナー槽500内のトナーは、その中央部分が多く消費され、両端部の消費が少ないため、トナー槽500内のトナーは全体としてトナーレベルにレベル差が生じ、印刷時に濃度ムラが発生するといった問題があった。
しかしながら、上記従来の現像剤検知機構では、トナー撹拌部材501によってトナー槽500内のトナーを単に撹拌しているだけであり、トナーを横方向に搬送する能力は有していない。つまり、トナー槽500内の幅方向全体のトナーレベルを均一にする能力は有していない。そのため、トナー槽500の中央部と両端部とでトナーレベルに極端な差が生じてしまった場合には、トナー残量の検知誤差が生じる可能性があり、検知精度が十分に確保できない場合があるといった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、トナーを撹拌搬送する撹拌搬送部材の重量バランスを偏心させることで、上記従来技術のトナー撹拌部材としての機能を持たせ、トナーを搬送する能力と撹拌する能力とを兼ね備えた検知精度の高い現像剤検知機構を有する現像装置を提供することにある。
本発明の現像装置は、トナーを補給する補給路に配置されたトナーのほぐし部材を有する現像装置であって、前記ほぐし部材は、回転中心に対して偏心して配置された偏心シャフトと、この偏心シャフトを回転駆動するための駆動伝達部材と、前記偏心シャフトに挿入係止されており、前記偏心シャフトの外径よりも大きな内径を有する第1のコイルスプリングと、前記偏心シャフトの一端部に形成され、現像槽の内壁面に形成された傾斜カム面に当接する突起部と、前記突起部を前記傾斜カム面に押し付けるように付勢する付勢部材(例えば、コイルスプリング等)とを備えており、前記偏心シャフトの回転駆動により当該偏心シャフトが前記傾斜カム面に沿って軸心方向に往復移動することを特徴とする。本発明の現像装置によれば、偏心シャフトの偏心回転による第1のコイルスプリングの偏心回転と、軸心方向への往復運動とにより、トナーを効果的にほぐすことができる。
ここで、前記偏心シャフトの往復移動距離は、前記第1のコイルスプリングの巻きピッチより大きくなるように設定することが好ましい。これにより、第1のコイルスプリングを軸心方向に隣接する2本のスプリング線材について見た場合、それぞれのスプリング線材が相手側のスプリング線材の移動領域まで侵入して往復移動することになるため、ほぐし残しが発生することがない。これにより、トナーをより確実にほぐすことができる。
また、本発明では、第1のコイルスプリングは、スラスト方向(ステンレスシャフトの軸心に沿う方向)に移動可能なクリアランスを有して偏心シャフトに挿入されている。ただし、前記偏心シャフトに対するスラスト方向への移動距離は規制されている。このように、スラスト方向への移動距離を規制することで、偏心シャフトが傾斜カム面に沿って軸心方向に往復移動することに伴う第1のコイルスプリングの移動動作が相殺されてしまうことを防止している。また、このようにクリアランスを有して偏心シャフトに挿入することで、トナーの負荷などにより第1のコイルスプリングが伸張変形したときでも、クリアランスで変形を吸収でき、伸張して側壁に接触するなどによる故障を防止することができる。この場合、分割コイルスプリングは、それぞれ両端部をピッチ間隔の狭い密着巻きした構成とする。このように密着巻きにすることで、隣接する分割コイルスプリングの端部同士が不用意に絡み合うのを防止することができる。さらに、分割コイルスプリングの端部がケースの内壁に摺擦した場合でも、ケースの内壁を傷付けるのを防止することができる。
また、前記第1のコイルスプリングは、前記偏心シャフトの外径と当該第1のコイルスプリングの内径との差の分だけ前記偏心シャフトに対してラジアル方向(偏心シャフトの軸心に直交する半径方向)に移動可能に設けられている。このように、遊びのある第1のコイルスプリングを用いて撹拌搬送する方式では、第1のコイルスプリングがラジアル方向にも移動可能であるので、このラジアル方向の移動と上記スラスト方向の移動とによる第1のコイルスプリングの複雑な振動動作によって、トナーはより確実にほぐされるため、トナーのパッキング、固化といった弊害が確実に防止でき、信頼性の高い現像動作が可能となる。さらに、回転駆動に伴いトナーにより負荷をうけたとき、偏心シャフトが無いと、第1のコイルスプリングは撓み(ベンデング)変形してケース内壁と接触するなどして故障の原因となるが、上記構造によれば偏心シャフトにより変形が規制されるので、信頼性の高い動作が可能となる。
また、本発明では、第1のコイルスプリングは巻方向が異なる分離された2つの分割コイルスプリングで構成されている。例えば、偏心シャフトの中央部分で、右巻きと左巻きの2つの分割コイルスプリングに分離している。また、前記2つの分割コイルスプリングの対向する端部同士は一定のクリアランスを有している。このような逆巻きの2つの分割コイルスプリングによって、現像槽内のトナーが例えば両端部から中央部に向かって寄せ集めるように搬送されるため、現像槽内のトナーは粉圧が均一化され、かつ常に平坦に均されることになる。そのため、良好な画質を維持できるとともに、従来技術のような検出誤差も発生せず、トナーの残量を精度良く検出することが可能となる。また、スクリューで撹拌機能(凝集トナーをほぐす機能)を確保しようとすると、搬送力が強すぎて中央部のトナー厚が高くなりすぎる虞があるが、コイルスプリングでは撹拌力と搬送力の設定の自由度が大きいため、このような問題も簡単に解消することができる。
また、分割コイルスプリングは、その外方側の一端部が偏心シャフトの軸心に対して垂直方向外側に突出形成されているとともに、その突出先端部が重り部材に設けられた係合片に形成された長穴に挿通されており、この長穴によって規制された所定角度だけ回動可能に設けられている。分割コイルスプリングが回転自由であった場合には、トナーの抗力により、分割コイルスプリングが回転してしまい、スラスト方向のトナーの搬送動作が不安定となるが、回動角度を規制することにより、トナーの抗力に影響されることなく、安定したスラスト方向のトナーの搬送動作が可能となる。
また、本発明では、分割コイルスプリングは、ステンレスシャフトの回転に伴い、現像槽の内壁面に接触するように設けてもよい。このように、分割コイルスプリングが内壁面に接触してラジアル方向に強制移動させられることにより、トナーの一層のほぐし効果が得られる。
また、本発明の現像装置によれば、偏心シャフトは、回転中心に対して偏心して配置されている。ここで、偏心した配置は、回転軸に対して偏心して配置固定されたクランク状の偏心シャフトにより実現されており、この偏心シャフトに、第1のコイルスプリングが回動可能かつその回動角度が所定角度に規制された状態で挿入されている。つまり、偏心シャフトは、回転軸の回転中心に対して偏心している。
また、駆動伝達部材は、外力により偏心シャフトの回転軸に回転力を与える離接可能なクラッチ構造となっている。つまり、偏心シャフトが最下部の位置から最上部の位置まで一方向に180度回転するときは、外力を伝達する側の伝達機構部が、外力を受け取る回転軸側に設けられた被伝達機構部を一方向に押し上げるように係合して回転力が伝達される。一方、偏心シャフトが最上部から一方向側にさらに少し回転すると、偏心シャフトによる偏心荷重によって当該偏心シャフトはその回転速度を上げて回転する。つまり、偏心シャフトが最上部に達してから最下部まで一方向に回転するときには、外力より受ける回転速度より、偏心シャフトによる偏心荷重によって当該偏心シャフトが回転する回転速度の方が速くなり、外力を伝達する側の伝達機構部と、回転軸側に設けられた被伝達機構部との係合が解除されることになる。
このような回転速度の差、つまり、偏心シャフトが最下部から最上部まで一方向に180度回転するときの当該偏心シャフトの回転速度と、最上部から最下部まで一方向に180度回転するときの当該偏心シャフトの回転速度との差は、現像槽にトナーがほとんど残っていないときに生じるものであり、現像槽にトナーが十分残っている場合には生じない。すなわち、現像槽にトナーが十分残っており、偏心シャフトがトナーに埋没している状態では、偏心シャフトはトナーによる負荷を受けることになる。そのため、偏心シャフトが最上部から一方向側にさらに少し回転することによって、偏心シャフトによる偏心荷重が発生したとしても、この偏心荷重を打ち消すだけの負荷がトナーから偏心シャフトに加えられることになる。その結果、偏心シャフトが最上部から最下部まで一方向に180度回転する間も、外力を伝達する側の伝達機構部が、回転軸側に設けられた被伝達機構部を一方向に押し下げるように係合して回転力が伝達されることになる。つまり、現像槽にトナーが十分残っている場合には、偏心シャフトによる偏心荷重に関係なく、当該偏心シャフトは常に一定の回転速度で回転することになる。
以上の説明からも分かるように、偏心シャフトは、現像槽内のトナーの残量によって、1回転するときの回転速度パターンが異なることになる。従って、この回転速度パターンを回転検出器によって検出することで、トナーの残量を検出することが可能となる。この場合、回転検出器が設けられているのは偏心シャフトであり、この偏心シャフトに挿入されている第1のコイルスプリングは現像槽内のトナーを例えば両端部から中央部に向かって搬送する能力を有している。具体的には、第1のコイルスプリングは、巻方向が異なる分離された2つの分割コイルスプリングで構成されているため、現像槽内のトナーは粉圧が均一化され、かつ常に平坦に均されることになる。そのため、良好な画質を維持できるとともに、従来技術のような検出誤差も発生せず、トナーの残量を精度良く検出することが可能となる。また、スプリング形状とすることにより、螺旋の間にトナーが固着することが防止できる。
本発明では、このような偏心シャフトを現像剤供給ローラの上部に配置する。この部分に配置することで、現像剤供給ローラ近傍、さらには現像剤層厚規制部材(層圧規制ブレード)近傍のトナー粉圧を均一化でき、より安定した動作が可能となる。また、回転検出器は、偏心シャフトの1回転に対して複数の出力パルスを発生するように構成してもよい。これにより、トナーの残量をより精度良く検出することが可能となる。
本発明の現像装置によれば、偏心シャフトの偏心回転による第1のコイルスプリングの偏心回転と、軸心方向への往復運動とにより、トナーを効果的にほぐすことができる。また、偏心シャフトの往復移動距離を第1のコイルスプリングの巻きピッチより大きくなるように設定することにより、軸心方向に隣接する2本のスプリング線材がそれぞれ相手側のスプリング線材の移動領域まで侵入して往復移動することになるため、ほぐし残しが発生する領域がなく、トナーをより確実にほぐすことができる。
また、第1のコイルスプリングがスラスト方向及びラジアル方向に移動することで、第1のコイルスプリングの振動動作が複雑な振動動作となってトナーをより確実にほぐすため、トナーのパッキング、固化といった弊害が確実に防止でき、信頼性の高い現像動作が可能となる。
また、第1のコイルスプリングは巻方向が異なる分離された2つの分割コイルスプリングで構成されているので、現像槽内のトナーが例えば両端部から中央部に向かって寄せ集めるように搬送されるため、現像槽内のトナーは粉圧が均一化され、かつ常に平坦に均されることになる。そのため、良好な画質を維持できるとともに、従来技術のような検出誤差も発生せず、トナーの残量を精度良く検出することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置について、図面を参照して説明する。
−画像形成装置全体の説明−
図1は、本実施形態に係るカラー画像形成装置としてのデジタルカラー複写機(以降、単に複写機と称する)100の構成を示す概略断面図である。
この複写機100は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するものであり、露光ユニット1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4、転写搬送ベルトユニット8、定着ユニット12、用紙搬送路S、給紙トレイ10及び排紙トレイ15,33等により構成されている。
なお、本複写機100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、露光ユニット1(1a,1b,1c,1d)、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナユニット4(4a,4b,4c,3d)は各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれaがブラックに、bがシアンに、cがマゼンタに、dがイエローに設定され4つの画像ステーションが構成されている。
感光体ドラム3は、本複写機100のほぼ中心部に配置(装着)されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器のほか、図1に示すようにチャージャー型の帯電器が用いられる。
露光ユニット1は、発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドや、レーザ照射部及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)を用いる。そして、帯電された感光体ドラム3を、入力される画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有するものである。
現像装置2は、それぞれの感光体ドラム上に形成された静電潜像を(K,C,M,Y)のトナーにより顕像化するものである。クリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム上の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
感光体ドラム3の下方に配置されている転写搬送ベルトユニット8は、転写ベルト7、転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ73、転写ベルト従動ローラ72,74、転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)、及び転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ73、転写ローラ6、転写ベルト従動ローラ72,74等は、転写ベルト7を張架し、転写ベルト7を矢印B方向に回転駆動させるものである。
転写ローラ6は、転写ベルトユニット8の図示しないハウジングの転写ローラ取付部に回転可能に支持されており、感光体ドラム3のトナー像を、転写ベルト7上に吸着されて搬送されるシート(記録用紙)に転写するための転写バイアスを与えるものである。
転写ベルト7は、それぞれの感光体ドラム3に接触するように設けられている、そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像をシート(記録用紙)に順次的に重ねて転写することによって、カラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。この転写ベルトは、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3からシート(記録用紙)へのトナー像の転写は、転写ベルト7の裏側に接触している転写ローラ6によって行われる。転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。転写ローラは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、記録紙(シート)に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極として転写ローラ6を使用しているが、それ以外にブラシなども用いられる。
また、感光体ドラム3との接触により転写ベルト7に付着したトナーは、記録紙の裏面を汚す原因となるために、転写ベルトクリーニングユニット9によって除去・回収されるように設定されている。転写ベルトクリーニングユニット9には、転写ベルト7に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する転写ベルト7は、裏側から転写ベルト従動ローラ74で支持されている。
給紙トレイ10は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、本複写機100の画像形成部の下側に設けられている。また、本複写機100の上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みのシートをフェイスダウンで載置するためのトレイであり、本複写機の側部に設けられている排紙トレイ33は、画像形成済みのシートをフェイスアップで載置するためのトレイである。
また、本複写機100には、給紙トレイ10のシートを転写搬送ユニット8や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15に送るための、Sの字形状の用紙搬送路Sが設けられている。さらに、給紙トレイ10から排紙トレイ15及び排紙トレイ33までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ16、レジストローラ14、定着部12、搬送方向切換えガイド34、シートを搬送する搬送ローラ36等が配されている。
搬送ローラ36は、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数個設けられている。ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10から、シートを1枚ずつ用紙搬送路Sに供給する呼び込みローラである。
搬送方向切換えガイド34は、側面カバー35に回転可能に設けられており、実線で示す状態から破線で示す状態にすることにより、搬送路Sの途中からシートを分離し、排紙トレイ33にシートを排出できるようになっている。実線で示す状態の場合には、シートは定着ユニット12と側面カバー35、搬送切換えガイド34の間に形成される搬送部S´(用紙搬送路Sの一部)を通り上部の排紙トレイ15に排出される。
また、レジストローラ14は、用紙搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像をシートに良好に多重転写できるように、感光体ドラム3の回転にあわせて、シートをタイミングよく搬送する機能を有している。
すなわち、レジストローラ14は、図示しないレジスト前検知スイッチの出力した検知信号に基づいて、各感光体ドラム3上のトナー像の先端をシートにおける画像形成範囲の先端に合わせるように、シートを搬送するように設定されている。
定着ユニット12は、ヒートローラ31、加圧ローラ32等を備えており、ヒートローラ31及び加圧ローラ32は、シートを挟んで回転するようになっている。
また、ヒートローラ31は、図示しない温度検出器からの信号に基づき、制御部によって所定の定着温度となるように制御されており、加圧ローラ33とともにシートを熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。
なお、多色トナー像の定着後のシートは、搬送ローラ36によって用紙搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態で(多色トナー像を下側に向けて)、排紙トレイ15上に排出されるようになっている。
−本発明に係わる現像装置の説明−
この現像装置2は、現像槽20と、現像槽20の上側に着脱自在に装着されたトナーカートリッジ19とを備えている。トナーカートリッジ19は、トナーを収納しており、このトナーをトナー補給口19aから現像槽20の補給路20aを通じて自然落下させている。現像槽20の補給路20aには、偏心シャフト110及び第1のコイルスプリング101を有するほぐし部材29が配置されている。
また、この現像槽20の内部には、感光体ドラム3と対峙する形で現像ローラ21が水平に配置(紙面に対して垂直に配置)されており、この現像ローラ21に接触する形でトナー供給ローラ22が水平に配置されている。また、現像ローラ21には、ローラに付着したトナーの層圧を規制するための層圧規制ブレード23が設けられている。そして、このように配置されたトナー供給ローラ22の上部近傍、及び層圧規制ブレード23の近傍に、トナーを攪拌搬送するための重り部材である偏心シャフト110が水平に配置されており、この偏心シャフト110に、第1のコイルスプリング101が回動可能かつその回動角度が所定角度に規制された状態で挿入された構成となっている。
図3ないし図6は、上記構成の現像装置において、ほぐし部材29を有する現像剤検知機構部の説明図である。
偏心シャフト110は、回転中心に対して偏心して配置されている。すなわち、偏心シャフト110は、各回転軸106,107の回転中心Rに対して偏心するように各回転支持部材104,105にて両端がそれぞれ固定支持された全体としてクランク形状となっている。この偏心シャフト110の両端部の各回転軸106,107は、現像槽20の対向する内壁面211、212に形成された各貫通孔213,214にそれぞれ挿通保持されている。
また、一方の回転軸107は、図4に一部拡大して示すように、後述する駆動伝達部材27に連結されている第1の回転軸107aと、この第1の回転軸107aに対して回転を禁止された状態で、第1の回転軸107aに対して軸心方向に往復移動可能に設けられた第2の回転軸107bとからなり、この第1の回転軸107aと第2の回転軸107bとの間に、第2のコイルスプリング108が圧縮状態で外嵌されている。すなわち、第1の回転軸107aの先端面には軸心方向に沿った摺動孔1071が形成されており、第2の回転軸107bの対向する先端面には軸心方向に沿って突出した摺動杆1072が形成されている。これら摺動孔1071及び摺動杆1072は、断面形状が角形形状(例えば、4角形状等)に形成されている。このような角形形状とすることにより、第2の回転軸107bは回転することなく、軸心方向への往復移動(摺動)のみが可能な構造となっている。
一方、他方の回転軸106に連結された回転支持部材104の端面には、この回転軸106と並行に突起部109が形成されており、この突起部109に対向する現像槽20の内壁面211には、傾斜カム面215が形成されている。
上記したように、回転軸107は、第1の回転軸107aと第2の回転軸107bとの間に、第2のコイルスプリング108が圧縮状態で外嵌されている。従って、第2の回転軸107bは、第2のコイルスプリング108の弾発力により、図4(b)及び図5(b)に示すように、常に矢符X1方向に付勢されている。すなわち、回転支持部材104に形成された突起部109は、この付勢力X1により、傾斜カム面215に常に押し付けられた状態となっている。従って、この状態で偏心シャフト110が回転すると、突起部109が傾斜カム面215に常に押し付けられた状態で回転するため、偏心シャフト110は、この傾斜カム面215の傾斜角度による軸心方向の距離差L5分だけ、軸心方向に往復移動しながら回転することになる。このとき、突起部109が図4(a)及び図5(a)に示すように最上位に位置している場合には、図4(a)に示すように、第2の回転軸107bの摺動杆1071が第1の回転軸107aの摺動孔1072内に深く進入した状態となり、この状態で偏心シャフト110が180度回転すると、図4(b)及び図5(b)に示すように、突起部109が最下位に位置し、第2の回転軸107bの摺動杆1071の基端部が第1の回転軸107aの摺動孔1072から若干(距離差L5だけ)抜け出した状態となる。
すなわち、本実施形態の現像装置によれば、偏心シャフト110の偏心回転に伴う第1のコイルスプリング101の偏心回転と、偏心シャフト110の軸心方向への往復運動に伴う第1のコイルスプリング101の軸心方向への往復運動とにより、トナーから受ける運動とは逆方向の負荷とのバランスによってトナーを弾くように微動振動し、この微動振動によってトナーを効果的にほぐすことが可能となる。
なお、貫通孔213に挿通された他方の回転軸106は、偏心シャフト110の往復移動によって抜けないように十分な長さに形成されているとともに、その先端部には、抜け止め防止用のリブ片106aが形成されている。
また、第1のコイルスプリング101は、偏心シャフト110の外径よりも大きな内径を有するように形成されている。すなわち、第1のコイルスプリング101は、偏心シャフト110の外径と第1のコイルスプリング101の内径との差の分だけ、偏心シャフト110に対してラジアル方向に移動可能となっている。
すなわち、本実施形態の現像装置によれば、偏心シャフト110の偏心回転に伴う第1のコイルスプリング101の偏心回転と、偏心シャフト110の軸心方向への往復運動に伴う第1のコイルスプリング101の軸心方向への往復運動とに加え、第1のコイルスプリング101のラジアル方向への移動により、トナーから受ける運動とは逆方向の負荷とのバランスによってトナーを弾くようにより複雑に微動振動し、この微動振動によってトナーをより効果的にほぐすことが可能となる。
この場合、偏心シャフト110の往復移動距離L5は、第1のコイルスプリング101の巻きピッチPより大きくなるように設定する。これにより、第1のコイルスプリング101を軸心方向に隣接する2本のスプリング線材について見た場合、それぞれのスプリング線材が相手側のスプリング線材の移動領域まで進入して往復移動することになるため、ほぐし残しが発生することがない。これにより、トナーをより確実にほぐすことが可能となる。
また、第1のコイルスプリング101は、巻方向が異なる分離された2つの分割コイルスプリング102,103で構成されている。具体的には、偏心シャフト110の中央部分で、右巻きと左巻きの2つの分割コイルスプリング102,103に分離している。このような逆巻きの2つの分割コイルスプリング102,103によって、現像槽20内のトナーが例えば偏心シャフト110の両端部から中央部に向かって寄せ集めるように搬送されるため、現像槽20内のトナーは粉圧が均一化され、かつ常に平坦に均されることになる。
さらに、各分割コイルスプリング102,103は、スラスト方向に移動可能なクリアランスを有して偏心シャフト110に挿入されている。このようにクリアランスを有して偏心シャフト110に挿入することで、トナーの負荷などにより各分割コイルスプリング102,103が伸張変形したときでも、クリアランスで変形を吸収することができる。この場合、分割コイルスプリング102の両端部102a,102b及び分割コイルスプリング103の両端部103a,103bは、スプリング線材をそれぞれピッチ間隔の狭い密着巻きした構成としている。このように密着巻きにすることにより、中央部で2つのコイルスプリング102,103の端部102a,103a同士が不用意に絡み合うのを防止している。さらに、分割コイルスプリング102,103を現像槽20の内壁に接触するように設けても、現像槽20の内壁を傷付けるのを防止することができる。
図7は、各分割コイルスプリング102,103の外方側の一端部102b,103bを拡大して示した斜視図である。
また、各分割コイルスプリング102,103は、その外方側の一端部102b,103bが偏心シャフト110の軸心に対して垂直方向外側(図7では下方側)に突出形成されているとともに、その突出先端部102b1,103b1が、回転支持部材104,105に設けられた係止片202,203に形成された長穴202a,203aに挿通されている。この長穴202a,203aは、各分割コイルスプリング102,103の回転方向に沿って長い長穴に形成されている。各分割コイルスプリング102,103は、この長穴202a,203aの長さによって規制された所定角度だけ、回動可能となっている。また、この長穴202a,203aは、突出先端部102b1,103b1の外径よりも幅広に形成されており、各分割コイルスプリング102,103の一端部102b,103bは、この長穴202a,203aの幅によって規制された所定長さだけ、スラスト方向にも移動可能となっている。逆に言えば、スラスト方向への移動は、長穴202a,203aの幅以上には移動しないように規制されている。
このように、スラスト方向への移動距離は、長穴202a,203aの幅に規制することにより、偏心シャフト110が傾斜カム面215に沿って軸心方向に往復移動することに伴う第1のコイルスプリング101の軸心方向への移動動作が相殺されてしまうことを防止している。
また、図2に一点鎖線で示すように、各分割コイルスプリング102,103は、偏心シャフト110の回転に伴い、現像槽20の内壁面20aに接触するように設けられている。このように、分割コイルスプリング102,103が内壁面20aに接触してラジアル方向に強制移動させられることにより、トナーの一層のほぐし効果が得られるものである。
また、図3に示すように、回転軸107の第1の回転軸107aの一端部(図3では右端部)には、駆動伝達部材27が設けられている。この駆動伝達部材27は、外力により偏心シャフト110の回転軸107に回転力を与える離接可能なクラッチ構造となっており、回転軸107側に取り付けられた円盤状の被回転板25と、図示しない外力を伝達する側の円盤状の伝達回転板26とからなる。被回転板25には、図8(a),(b)に示すように、伝達回転板26の対向面側の周縁部の1箇所に係合ピン25aが設けられている。一方、伝達回転板26には、図8(c),(d)に示すように、被回転板25の対向面側に、回転中心を通るように対角線状に突出形成された係合片26aが設けられている。
図9は、上記構成の駆動伝達部材27によって偏心シャフト110が回転する様子を示している。ただし、この例では、係合ピン25aと偏心シャフト110とが、被回転板25の回転中心を介して対角線状に対峙する位置に設けられている場合について説明する。
偏心シャフト110が、図9(a)に示す最下部の位置から、図9(b)の位置を経て、図9(c)に示す最上部の位置まで一方向(時計方向)に180度回転するときは、外力を伝達する伝達回転板26の係合片26aが被回転板25の係合ピン25aを一方向(時計方向)に押し下げるように常に係合して回転する。
この後、現像槽20内にトナーが無い場合には、図9(d)に示すように、偏心シャフト110が最上部から一方向(時計方向)側にさらに少し回転すると、偏心シャフト110による偏心荷重によって当該偏心シャフト110はその回転速度を上げて回転する。つまり、偏心シャフト110が最上部に達してから最下部まで一方向(時計方向)に回転するときには、外力より受ける回転速度より、偏心シャフト110による偏心荷重によって当該偏心シャフト110が回転する回転速度の方が速くなり、その結果図9(d),(e)に示すように、係合ピン25aが係合片26aから離れた状態(すなわち、係合が解除された状態)で自由回転することになる。つまり、現像槽20内にトナーが無い場合(残り少ない場合)には、偏心シャフト110は1回転する間に、回転速度の速い期間と遅い期間とが生じることになる。
一方、現像槽20内にトナーが有る場合(すなわち、偏心シャフト110がトナーに埋没している場合)には、偏心シャフト110が最上部から一方向(時計方向)側にさらに少し回転することによって、偏心シャフト110による偏心荷重が当該偏心シャフト110に加わったとしても、この偏心荷重を打ち消すだけの負荷がトナーから偏心シャフト110に加えられることになる。その結果、図9(d′),(e′)に示すように、偏心シャフト110が最上部から最下部まで一方向(時計方向)に180度回転する間も、係合片26aが係合ピン25aを一方向(時計方向)に押し上げるように係合関係を保って回転することになる。つまり、現像槽20にトナーが十分残っている場合には、偏心シャフト110による荷重に関係なく、当該偏心シャフト110は外力の回転力により常に一定の回転速度で回転することになる。
以上の説明からも分かるように、偏心シャフト110は、現像槽20内のトナーの残量によって、1回転するときの回転速度パターンが異なることになる。従って、この回転速度パターンを検出することで、トナーの残量を検出することが可能となる。
そのため、図3に示すように、偏心シャフト110と駆動伝達部材27との間に、偏心シャフト110の回転を検出するための回転検出器28が設けられている。この回転検出器28は、断面凹部形状に形成されたケース本体内に、凹溝部28aを介して発光素子と受光素子を対向配置した透過型のフォトカプラである。この回転検出器28は、凹溝部28aを回転軸107の軸心に向けて開口するように配置されている。一方、この凹溝部28aの開口に対向する回転軸107には、図8(b)に破線で示すように、扇形状に形成された検知板28bが設けられており、この検知板28bが、回転検出器28の凹溝部28a内を通過することで、偏心シャフト110の回転を検出するようになっている。
上記したように、偏心シャフト110の回転速度パターンは、現像槽20内にトナーが有る場合と無い場合とで異なることになる。
図8は、上記構成の回転検出器28によって偏心シャフト110の回転を検出したときの検出波形を示しており、同図(a)がトナー有りの場合、同図(b)がトナー無しの場合である。ただし、この信号波形は、検知板28bが回転検出器28の凹溝部28aを通過しているとき、つまり回転検出器28がオフ状態のときを「H」レベルの信号として示している。図10に示すように、トナー有りのときと、トナー無しのときでは、「H」レベルの期間が異なっている(t11>t12)。従って、この「H」レベルの期間の違いにより、現像槽20内にトナーが有るか無いかを検出することができる。つまり、トナーが十分あって偏心シャフト110がトナーに埋没している状態では、図10(a)に示す信号が検出され、トナーの残量が少なくなり、偏心シャフト110がトナーの上面より上に露出している状態では、図10(b)に示す信号が検出されることになる。この回転検出器28では、検知板28bが扇形状をしているため、偏心シャフト110の1回転で1パルスの信号が検出されるだけであり、基本的にトナー残量が有るか無いかの検出のみである。ただし、「H」レベルの期間の変化を計測することにより、トナーの残量レベルがどのレベルであるのかを検出することも可能であるが、精度としては低いものにならざるを得ない。
図11は、検知板28cの他の実施例を示している。この例では、検知板28cを円盤状とし、その全周に均等間隔で放射状のスリット部を複数形成したものである。検知板28cをこのような形状とすることにより、回転検知器38では、偏心シャフト110の1回転につき複数パルスを検出することが可能となる。
図12は、このときの検出パルスの信号波形の様子を示しており、同図(a)がトナー有りの場合、同図(b)がトナー無しの場合である。ただし、この信号波形は、検知板28cが回転検出器28の凹溝部28aを通過しているとき、つまり回転検出器28がオフ状態のときを「H」レベルの信号として示している。
トナー有りのとき、上記したように偏心シャフト110はその1回転を一定速度で回転する。その結果、図12(a)に示すように、トナー有りのときには、検出パルスは一定の間隔で検出されることになる。
これに対し、トナー無しのとき、上記したように偏心シャフト110はその1回転のうち最初の半回転(180度)は一定速度で回転し、次の半回転(180度)は、偏心シャフト110の偏心荷重により回転速度が速くなる。その結果、図12(b)に示すように、次の半回転では、最初の半回転に比べ、検出パルスのパルス幅及びパルス間隔が短くなっている。そして、この例では、次の半回転の中程で、検出パルスが途切れている。これは、現像槽20内のトナーの上面が、偏心シャフト110の回転軸107のちょうど軸心当たりのレベルであるときの検出パルス波形である。つまり、図9(d)に示すように、偏心シャフト110が最上部から一方向(時計方向)側にさらに少し回転すると、偏心シャフト110による偏心荷重によって当該偏心シャフト110はその回転速度を上げて回転する。その結果、図12(b)の期間t21で示すように、検出パスルのパルス幅及びパルス間隔が短くなっている。そして、偏心シャフト110が最上部から一方向(時計方向)にほぼ90度回転すると、偏心シャフト110がトナーの上面に到達し、トナーによって偏心シャフト110が受け止められる形となって当該偏心シャフト110が回転を停止する。そのため、駆動伝達部材27の伝達回転板26の係合片26aが被回転板25の係合ピン25aに追い付くまでの間(図12(b)に示す期間t22)は、偏心シャフト110の回転が停止し、その間は検出パルスも出力されない。ただし、この期間t22は、検知板28cの停止位置により、検出パルスが「H」レベルとなる場合もある。そして、伝達回転板26が90度回転して係合片26aが係合ピン25aに追い付くと、再び係合ピン25aが係合片26aによって押される形となり、次の期間t23の間、回転検出器28からは、最初の半回転のときと同じパルス幅及びパルス間隔の検出パスルが出力されることになる。
このように、トナー無しのとき(正確には、トナー残量が少なくなって、偏心シャフト110がトナー埋没状態から露出し始めたとき)には、次の半回転の検出パルスの波形(パターン)が、最初の半回転の検出パスルの波形(パターン)と異なるパターンとなる。また、そのパターンも、トナーの上面が偏心シャフト110に対してどの高さ位置にあるかによって、上記3つの期間t21,t22,t23の割合が異なることになる。そのため、これらの期間の割合を判別することによって、トナー残量をより詳細に検出することが可能となる。
例えば、上記の期間t21とt22との合計期間が、期間t23の期間とほぼ等しい場合には、現像槽20内のトナーの上面が、偏心シャフト110の回転軸107のちょうど軸心当たりの高さレベルであることが分かる。また、期間t21とt22との合計期間が、期間t23に比べて非常に短い場合には、現像槽20内のトナーの上面が、水平方向に配置されている偏心シャフト110の上部が若干露出する程度の高さレベルであることが分かる。さらに、期間t21とt22との合計期間が、期間t23に比べて非常に長い場合には、現像槽20内のトナーの上面が、水平方向に配置されている偏心シャフト110の下部近傍まで完全に露出する程度の高さレベルであることが分かる。
本実施形態では、回転検出器28によって検知する検知板28b,28cを偏心シャフト110の回転軸107に取り付けている。また、偏心シャフト110は、現像槽20内のトナーを両端部から中央部に向かって搬送する能力を有しているため、現像槽20内のトナーは粉圧が均一化され、かつ常に平坦に均されることになる。そのため、良好な画質を維持できるとともに、従来技術のような検出誤差も発生せず、トナー残量を精度良く検出することが可能となる。また、本実施形態では、このような偏心シャフト110をトナー供給ローラ22の上部近傍に配置している。この部分に配置することで、トナー供給ローラ近傍、さらには層圧規制ブレード23近傍のトナー粉圧を均一化でき、より安定した動作が可能となる。
次に、上記構成の現像剤検知機構部の実施例について説明する。
この現像剤検知機構部は、外径5mmの偏心シャフト110が駆動回転中心Rに対して6mm偏心して回転支持部材104,105に固定支持されたクランク形状となっている。そして、この偏心シャフト110に、線径0.5mm、外径7mm、螺旋ピッチ(P)8mmの2つの分割コイルスプリング102,103が挿入されており、一方の分割コイルスプリング102は右巻き、他方の分割コイルスプリング103は左巻きの巻き方向に形成されている。
各分割コイルスプリング102,103の端部には合計で約5mm[≒L1−(L2+L3)]のクリアランスを設けており、各分割コイルスプリング102,103は各々独立してラジアル方向に1mm、及びスラスト方向に約4mm、移動自由に挿入されている。
このように、分割コイルスプリング102,103がラジアル方向に移動可能であるので、このラジアル方向の移動とスラスト方向の移動とによる各分割コイルスプリング102,103の複雑な振動動作によって、トナーはより確実にほぐされるため、トナーのパッキング、固化といった弊害が確実に防止でき、信頼性の高い現像動作が可能となる。さらに、回転駆動に伴いトナーにより負荷をうけたとき、偏心シャフト101が無いと、分割コイルスプリング102,103は撓み(ベンデング)変形して図示しないケース内壁と接触するなどして故障の原因となるが、上記構造によれば偏心シャフト101により変形が規制されるので、信頼性の高い動作が可能となる。さらに、分割コイルスプリング102,103を逆巻きにしていることによって、現像槽内のトナーが例えば両端部から中央部に向かって寄せ集めるように搬送されるため、現像槽内のトナーは粉圧が均一化され、かつ常に平坦に均されることになる。そのため、良好な画質を維持できるとともに、従来技術のような検出誤差も発生せず、トナーの残量を精度良く検出することが可能となる。
なお、上記実施形態では、ほぐし部材29を現像検知機構部の一構成部材として説明しているが、このほぐし部材29を現像槽20に供給されたトナーの単なるほぐし部材として単独で使用することも可能である。
本発明の現像装置を搭載したカラー画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の構成を示す概略断面図である。 本発明の現像装置を拡大して示す概略断面図である。 本発明の現像装置の現像剤検知機構部の一例を示す説明図である。 偏心シャフトの回転軸部分を拡大して示す説明図である。 偏心シャフトの回転動作を示す説明図である。 (a)は図3の現像剤検知機構部を矢視A方向から見た図、(b)は図3のB−B線断面図、(c)は図3のC−C線断面図である。 各分割コイルスプリングの外方側の一端部を拡大して示した斜視図である。 伝達機構部の構造を示す説明図であり、(a)は伝達回転板の正面図、(b)は伝達回転板の側面図、(c)は被回転板の正面図、(d)は被回転板の側面図である。 駆動伝達部材によって撹拌搬送ローラが回転する様子を順を追って示す説明図である。 回転検出器によって撹拌搬送ローラの回転を検出したときの検出波形を示しており、(a)がトナー有りの場合、(b)がトナー無しの場合である。 検知板の他の実施例を示す説明図である。 回転検出器によって撹拌搬送ローラの回転を検出したときの検出波形を示しており、(a)がトナー有りの場合、(b)がトナー無しの場合である。 従来の現像装置の現像剤検知機構部の一例を示す説明図である。
符号の説明
2 現像装置
3 感光体ドラム
19 トナーカートリッジ
19a トナー補給口
20a 補給路
20 現像槽
21 現像ローラ
22 トナー供給ローラ
23 層圧抑制ブレード
25 被回転板
25a 係合ピン
26 伝達回転板
26a 係合片
27 駆動伝達部材
28 回転検出器
28a 凹溝部
28b,28c 検知板
29 ほぐし部材
101 第1のコイルスプリング
102,103 分割コイルスプリング
102a,102b,103a,103b 端部
102b1,103b1 突出先端部
104,105 回転支持部材
106,107 回転軸
107a 第1の回転軸
107b 第2の回転軸
1071 摺動孔
1072 摺動杆
109 突起部
110 偏心シャフト
202,203 係止片
202a,203a 長穴
211,212 内壁面
213,214 貫通孔
215 傾斜カム面
R 駆動回転中心

Claims (8)

  1. 現像剤を補給する補給路に配置された現像剤のほぐし部材を有する現像装置であって、
    前記ほぐし部材は、
    回転中心に対して偏心して配置された偏心シャフトと、
    この偏心シャフトを回転駆動するための駆動伝達部材と、
    前記偏心シャフトに挿入係止されており、前記偏心シャフトの外径よりも大きな内径を有する第1のコイルスプリングと、
    前記偏心シャフトの一端部に形成され、現像槽の内壁面に形成された傾斜カム面に当接する突起部と、
    前記突起部を前記傾斜カム面に押し付けるように付勢する付勢部材とを備えており、
    前記偏心シャフトの回転駆動により当該偏心シャフトが前記傾斜カム面に沿って軸心方向に往復移動し、
    前記偏心シャフトの回転状態を検出する回転検出器をさらに備えており、前記回転検出器により検出される回転状態により現像剤の残量を検出し、
    前記第1のコイルスプリングは、巻方向が異なる分離された2つの分割コイルスプリングで構成されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記付勢部材がコイルスプリングである請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記偏心シャフトの往復移動距離が前記第1のコイルスプリングの巻きピッチより大きいことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記第1のコイルスプリングは、前記偏心シャフトに対してスラスト方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記第1のコイルスプリングは、前記偏心シャフトに対するスラスト方向への移動距離が規制されていることを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記第1のコイルスプリングは、前記偏心シャフトの外径と当該第1のコイルスプリングの内径との差の分だけ前記偏心シャフトに対してラジアル方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  7. 前記2つの分割コイルスプリングの対向する端部同士が一定のクリアランスを有して前記偏心シャフトに挿入されていることを特徴とする請求項に記載の現像装置。
  8. 前記分割コイルスプリングは、その外方側の一端部が前記偏心シャフトの軸心に対して垂直方向外側に突出形成されているとともに、その突出先端部が前記偏心シャフトに設けられた係合片に形成された長穴に挿通されており、この長穴によって規制された所定角度だけ回動可能に設けられていることを特徴とする請求項または請求項に記載の現像装置。
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