JP4587809B2 - 光学可変素子を備えたデータ担体 - Google Patents

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Description

本発明は隆起領域を有するエンボス体および表面とコントラストを成す第1コーティングが、垂直方向と斜め方向とから交互に見たとき傾斜効果が生じるように、垂直方向から見ると少なくともそのコーティングの一部が完全に見え、斜め方向から見ると見えなくなるよう一体化されて成る光学可変構造体を備えたデータ担体に関するものである。また、本発明はこのようなデータ担体の製造方法に関するものでもある。
銀行紙幣、有価証書、クレジット・カード、身分証明書等のデータ担体に光学可変セキュリティー素子、特にホログラムのような光学可変回折構造体を備えることが知られている。ホログラムによる偽造防止は、視角の変化に応じてホログラムの光学的印象が変化することに基づいている。このような光学的に可変な印象は複写機で表すことはできない。何故なら、複写機は特定の視角におけるホログラムの外観を表示するに過ぎないからである。このようなホログラムを備えたデータ担体は、例えば、特許文献1によって知られている。特許文献1は既製素子として、またはデータ担体のラッカー層にエンボス加工することにより、ホログラムをデータ担体に配することを提案している。
しかし、データ担体に備えることができる別の光学可変セキュリティー素子もある。銀行紙幣の一部の表面領域に平行印刷ライン・パターンを設けることが、例えば、特許文献2によって知られている。光学可変効果を得るため、特定の視角においてのみ見える側腹部が形成されるようエンボス加工によってライン構造がデータ担体の印刷ライン・パターン領域に付加される。エンボス・ライン構造を成す同一方向に向いた側腹部の上部に印刷ライン・パターンを選択的に配することにより、ライン構造を成す側腹部を斜めから見るとライン・パターンが見え、側腹部の背面側を斜めから見るとライン・パターンを見えなくすることができる。
ライン・パターンまたはエンボス体を選択的に変化させることによって別の視覚的に知覚可能な効果が得られる場合には、このようにエンボス加工された光学可変セキュリティー素子の偽造防止効果を更に向上させることができる。このような付加的効果が特許文献3および特許文献4に記載されている。
後者の周知のセキュリティー素子の光学可変効果は、基本的には印刷と好ましくは凹版印刷によるブラインド・エンボス加工の組合せから生じる。ブラインド・エンボス加工は有色凹版印刷イメージと一体化できず、セキュリティー機能として単独で利用することに限定されるという欠点を有している。これは、凹版プレートにインクを流し込む際、ブラインド・エンボス加工凹部に絶対にインクが付着しないようにするため、ブラインド・エンボス加工領域とインクを担持する領域との間に比較的大きな間隔を設ける必要があることに起因している。
欧州特許出願公開第0440045号明細書 加奈陀国特許第1019012号明細書 国際公開第97/17211号パンフレット 国際公開第02/20280号パンフレット
従って、本発明の課題は印刷イメージに一体化できる前記のような光学可変セキュリティー素子を備えたデータ担体を提供することにある。
この課題は独立請求項の特徴によって解決される。開発成果は従属請求項の主題である。
本発明はブラインド・エンボス加工の代わりにインクを担持したエンボス加工を施してもセキュリティー素子の光学可変効果が維持されるという研究成果に基づいている。即ち、光学可変構造体が少なくとも一部の領域に、エンボス体の隆起領域に対応して施されている、データ担体の表面とコントラストを成す第2コーティングを有している。第2コーティングにより、別に印刷処理を施さなくてもエンボス体が固定されるという効果が得られる。
更に、本発明のセキュリティー素子は凹版モチーフと一体化できるという効果を有し、それによって、メイン・モチーフのデザインおよび色彩との一体化が可能である。
凹版印刷は印刷プレートにイメージを印刷するための線状陥凹が設けられることを特徴とするものである。密に隣接した彫込み線によってリアルな表現が可能である。一般に、個々の彫込み線の幅は1ミリメートルの数分の一である。
印刷時、プレートの彫込み線にインクが充填される。ワイプ・シリンダーまたはドクター・ブレードによって余分なインクが除去され、彫込み線の先端部までインクが満たされる。印刷処理において、一般的には紙である印刷を施すデータ担体が、最終的に弾性表面を有する圧力シリンダーによって強く印刷プレートに押圧される。これにより、データ担体がプレートのインクが充満している彫込み線に圧入されインクに接触する。データ担体が分離するとき彫込み線凹部のインクが取り出される。このようにして印刷されたイメージは彫込みの深さに応じてインク層の厚さが異なる印刷ラインを有している。データ担体が非常に強い圧力によってプレートの凹部に圧入されるため、凹部からインクを受け取ると同時にエンボス加工される。
凹版印刷に半透明インクを使用する場合、白色のデータ担体に薄く印刷を施すと明るい色調が得られ、厚く印刷を施すと暗い色調が得られる。本発明の範囲において、このような効果を利用することにより、異なる色彩効果を得ることができると共に、傾斜効果の対比をより明確にすることができる。
このように、エンボス体を同様に窪みとしてプレートに設けることにより、本発明の光学可変構造体を非常に簡単に凹版モチーフの印刷プレートに一体化できる。印刷処理時、例えば、印刷を施す凹版モチーフと同じ色のインクをエンボス体に対応する窪みに充填する。エンボス加工処理と共にデータ担体に転写されるこのインク層が、エンボス体の隆起領域に対応して施される本発明の第2コーティングである。
エンボス体全体にこの色のインクを転写する必要はない。また、エンボス体の部分領域にのみ色を施すこともできる。別の方法として、エンボス体に異なる色またはカラー・フローを施すことができる。カラー・フローは1つのカラー・ステンシルによって印刷プレートに然るべくインクを配する色分割によって施すことができる。第2コーティングの色は凹版モチーフの色デザインに調和していることが好ましい。
色分割およびそれに対応した印刷インクを適切に選択することにより、光学可変構造体のコントラストが調整される。
また、発光体、磁性体、または導電体のような少なくとも1つの機能物質を少なくとも1つのインクに付加することにより、色分割によって光学可変構造体の一部を機械読取り可能とすることもできる。光学可変構造体の異なる領域にそれぞれ異なる機能物質を配することもできる。別の方法として、光学可変構造体全体に機械読取り可能な均一な特性を付与することもできる。
光学可変構造体を凹版モチーフに隣接当接させることもその一部とすることもできる。
このような凹版モチーフは主としてセキュリティー印刷に用いられるため、本発明のデータ担体は有価証書、特に銀行紙幣であることが好ましい。有価証書は綿繊維から成るセキュリティー・ペーパー、人造繊維および/または化学パルプを含む紙、または純粋にプラスチック・ホイルから成るものであってよい。また、このような有価証書は製品および物品の保護にも利用できる。
更に、エンボス体の領域に配される第2コーティングが第1コーティングとカラー・コントラストを成すことができ、少なくとも一部を第1コーティングに重複して配することができる。また、これらのコーティングの内の1つの少なくとも特定の領域に機械読取り可能な特性を付与することができる。これらの特性には、例えば、磁気特性、導電特性、または発光特性が含まれる。データ担体の光学可変構造体の領域に金属の背景層を配することができる。
エンボス体がスクリーンを構成していることが好ましい。エンボス体は三角形のみならず、台形、正弦曲線、半円、またはその他の形状を成すことができる。エンボス体は一定のスクリーン線間隔を有するライン・スクリーンを構成していることが好ましい。しかし、実施の形態によっては、スクリーン線間隔を違えることが有益な場合もある。例えば、光学可変構造体の先端部のライン数を徐々に増加させることにより、エンボス体を外見上先細りさせることができる。ライン数を一定または増加させながら、ライン幅を徐々に細くすることによっても同様の効果が得られる。先端部においては、エンボス体に対応して第1コーティングを施すか、またはまったく施さなくてもよい。
ライン・スクリーンを成すエンボス体の1つのラインにおいて、側腹部の角度を違えることにより別の効果が得られる。
光学可変効果を向上させるため、特許文献4に記載されているように、エンボス体をそれぞれ異なる部分エンボス体を備えた部分領域に細分割することができる。このような引用により、この特許文献が本明細書に組み込まれたものとする。
部分領域が横方向にm個の部分領、縦方向にn個の部分領域を有する二次元マトリックスを構成していることが好ましい。ここにおいて、m、n≧1であり、m、n≧2であることが好ましい。少なくとも2つの隣接部分領域の部分エンボス体がスクリーン線間隔の数分の一、好ましくは1/3相互にオフセット配置されていることが好ましい。
第1コーティングも同様にスクリーンを成す印刷であることが好ましい。これにより、各々のスクリーン要素を自由にデザインすることができる。しかし、スクリーン線間隔が一定のライン・スクリーンが好ましい。好ましい実施の形態によれば、ライン・スクリーンが任意の色を有する印刷ラインから成っている。このような印刷はオフセットまたはスクリーン印刷のような任意の印刷プロセスによって施すことができる。間接活版印刷のような任意の間接印刷プロセスも利用できる。更に、第1コーティングを所謂“レインボー・ブレンド”を成すカラー・フローとすることができる。
印刷スクリーンのライン幅がエンボス体ラインの側腹長より若干狭く、またラインが平行または略平行に延びるよう印刷スクリーンおよびエンボス体を調整することが好ましい。印刷スクリーンおよびエンボス体は必ずしも直線状に延びる必要はなく、波線等を成すこともできる。ライン幅は25μm〜300μmの範囲であり、55μm〜150μmの範囲が好ましい。ライン・スクリーンが相隔たる印刷ラインから成る場合、印刷領域と非印刷領域との比が略1:1であることが好ましい。更に、ライン幅を約100μmとした場合には、肉眼では分離できず均一な色となって現れる。即ち、ライン・スクリーンが均一な有色面として知覚される。また、一定の領域のラインを肥厚させることにより、例えば、ハーフトーン画像または別のモチーフを表すことができる。ラインは一方の側のみを肥厚させることが好ましい。これによりコントラストが強くなる。別の方法として、ラインにギャップを設けることにより、可視可能なパターンを付加することができる。また、有価証書上の別の情報を反復するよう第1コーティングおよび/またはエンボス体を構成することにより、比較ができるようにすることも可能である。
少なくとも真上から見た場合、第1および第2コーティングの混合色が常に知覚されるため、2つの色を適切に選択することにより、一般的に、セキュリティー素子を自由にカラー・デザインすることができる。同様に、第1コーティングの色、ラインの太さ、およびライン変調、並びにエンボス体の側腹角、高さおよび即腹部の変調等、パラメータを適切に選択することにより、異なる視角において知覚される情報を調整することができる。
光学可変インク、即ち、視角に応じて異なる光学特性を示すインクを使用することにより、印刷をラスタライズすることができる。例えば、メタリック調の高光沢層とするか、または、例えば、液晶顔料インクのように角度に応じて色彩が変化するインクを用いることができる。
しかし、第1コーティングをラスタライズした本発明の光学可変構造体を別の光学可変印刷イメージの下部に配するか、またはそれによって覆うこともできる。これには、干渉層および/または液晶顔料を含む印刷インクを用いることが好ましい。別の金属背景も考えられる。印刷イメージはポジまたはネガとすることができる。液晶を使用することにより、印刷イメージに機械読取り可能な偏光特性を付与することができるため、偽造防止機能が向上する。印刷イメージが部分印刷イメージから成り、異なる偏光特性を有する液晶を部分イメージの印刷に使用した場合特にこのことが言える。
本発明の光学可変構造体を別の印刷イメージの下部に配するかまたはそれによって覆う代わりにラッカー層にエンボス加工した回折構造体のようなホイル素子の下部に配するかまたはそれによって覆うことができる。この場合、任意の層構造およびホイル素子、例えば、リアル・ホログラム、格子構造体、透明、半透明、または不透明ボリューム・ホログラムを用いることができる。
好ましい実施の形態によれば、本発明の光学可変構造体がライン・スクリーンを成す印刷、第1の色、および隆起領域に第1の色とコントラストを成す別の色が配されているライン・スクリーンに重複し同様に直線状に延びるエンボス体から成っている。この第2の色は一定の透明性を有する半透明印刷インクから成り、重複領域において、第1コーティングの色が第2の色を通して輝くことにより混合色を呈することが好ましい。第1および第2の色が補色コントラストを成している場合、特によい効果が得られる。
データ担体表面に対し垂直に光学可変構造体を見ると、理想的には均一な色のみが見える。データ担体を傾けるか、または視角を変えると第1コーティングおよび/または第2コーティングの一部がエンボス体によって隠蔽されるため、特定の領域において、第1コーティングまたは第2コーティングの色、または2つのコーティングの混合色が優勢となり色彩変化効果が現れる。
このような色の相互作用は2つのコーティングの色コントラストが優れているほど明確になる。例えば、黒色のような暗色のライン・スクリーンに、半透明のインクから成るコントラストに優れた、例えば、黄色またはその他の明るい色調の凹版印刷を組み合せることができる。この場合、黒色ライン・スクリーンを成す第1コーティングはオフセット印刷によって施されることが好ましい。
別の方法として、好ましくは全体的にインク層を成す別の層を好ましくはスクリーン状の第1コーティングの下部に配することができる。この層により有価証書のセキュリティー素子領域を安定させることができ、エンボス体の端部を鋭くすることができる。このような層は下地層、着色ラッカー層、またはその他の層とすることができ、第1コーティングとコントラストを成す色を有している場合には、セキュリティー素子のカラー・デザインに寄与することができる。従来の印刷インク、または発光性インク、干渉顔料または液晶顔料を含む印刷インクのような特殊インクを使用することができる。
エンボス体および/または第1コーティングを然るべくデザインすることにより、情報を付加することができる。例えば、エンボス体の隆起領域の高さを違えることができる。エンボス体を凹版印刷によって形成する場合、このことはエンボス体の彫込みの深さがそれぞれ異なることを意味する。彫込みが浅い領域には印刷時またはエンボス加工時に少ない量のインクが充填され、半透明インクの場合には明るい色調の領域が得られる。このようにして、本発明の第2コーティングにより、すべての視角において視覚的に知覚可能な情報を付加することができる。しかし、エンボス体の高さが異なることにより、エンボス体のみならず、第1コーティングと第2コーティングとの相対位置およびこれらの相互作用に起因する光学可変効果が視角の変化に応じて付加される。
特許文献4に述べられているように、エンボス加工されていないエッジ輪郭によっても付加情報を強調することができる。別の方法として、本発明により、エッジ輪郭に第2コーティングを施すと共に構造体をエンボス加工することができる。
これまで何度か述べてきたように、本発明の光学可変セキュリティー素子は2つの印刷処理によって作製されることが好ましい。最初の印刷処理、好ましくはオフセット印刷または間接印刷処理によって、第1コーティングがデータ担体に印刷される。第2印刷処理、好ましくは本発明の凹版印刷によりエンボス体および第2コーティングが最終的に同時にデータ担体に転写される。
オフセット印刷および/またはスクリーン印刷によって2つのコーティングを互いに位置合わせして印刷し、次いでこの印刷領域に同様に整合を取ってブラインド・エンボス加工を施すことにより同様の視覚的効果が得られる。本発明の範囲に属するすべての実施の形態をこのような方法で作製することができる。特別な実施の形態によれば、例えば、第1の色を有するライン・スクリーンが印刷され、それに一部を重複させて第2コーティングを半透明のインクで全体に印刷される。最後のステップにおいて、印刷領域全体にわたり位置合わせしてライン・スクリーンを成すブラインド・エンボス加工処理が施される。
しかし、順序を逆にして、まずエンボス体および第2コーティングをデータ担体に施し、次いで第1コーティングを施すこともできる。
以下、添付図面を参照し、本発明の実施の形態および効果について説明する。
図1は光学可変構造体2を備えた本発明のデータ担体1を示す図である。光学可変構造体2は、補助器具を必要とせずにチェックが可能であり、任意として別のセキュリティー機能と共に、データ担体の真正性のチェックに使用されるものである。別のセキュリティー機能には、例えば、セキュリティー・スレッド、透かし等がある。本発明の範囲として、光学可変構造体2は有価証書1の凹版モチーフ3領域に配される。光学可変素子2の幾何学形状および色彩を凹版モチーフ3に調和させることができる。凹版モチーフ3の作製方法にもよるが、光学可変構造体2を凹版モチーフ3に完全に一体化することもできる。
しかし、別の方法として、本発明のセキュリティー素子を有価証書1の任意の場所に配することができる。
株券、小切手等の有価証書のみならず、本発明の光学可変構造体2を銀行紙幣に用いることにより特別な効果が得られる。このような光学可変構造体を用いて製品を保護するためのラベルまたはその他の素子を作製することもできる。
図示の実施の形態による光学可変構造体2は、データ担体の表面とコントラストを成す印刷の形態を成す第1コーティング、エンボス体、および同様にデータ担体の表面と色彩的なコントラストを成し、エンボス体の隆起領域に対応して施されている第2コーティングから成っている。垂直に見ると第1コーティングの少なくとも一部の領域が完全に見え、斜めから見ると見えなくなるよう、光学可変構造体2の各種要素が互いに組み合わされている。
この原理が図2に示す図1のA−A線断面によって明らかにされている。図示の実施の形態においては第1コーティングがライン・スクリーン4から成り、エンボス体5もライン・スクリーンを成している。第2インク層6がエンボス体5に対応して施され、第1コーティング4を完全に覆っている。観察方向Aから垂直に見ると、第1コーティング4と第2コーティング6との混合色に略一致した着色面のみが見える。観察方向Bから斜めに見ると、印刷スクリーンの印刷ラインに一致したエンボス体5の側腹部が見える。従って、観察方向Bにおいては、第1コーティング4と第2コーティング6との混合色から成る略均一な色の印刷が見える。観察方向Cにおいて、ライン・スクリーン4の特定のギャップに一致したエンボス体5の側腹部が見える。従って、観察方向Cにおいては第2コーティング6の色彩から成る同様に均一な着色面が見える。
エンボス体5および第2コーティング6は凹版プレートによって有価証書1に転写されることが好ましい。これにより、1つの工程で凹版モチーフを備えたセキュリティー素子を同時に作製できるという効果が得られる。このため、望ましいエンボス体のネガおよび凹版モチーフが印刷プレートに彫刻される。印刷処理の間、印刷プレートにインクが満たされ、次いでデータ担体材料1がプレートの彫刻領域に押圧されることにより永続的に変形する。高い接触圧力によって、エンボス体5もデータ担体材料1の背景に現れる。
印刷プレートに同じ色のインクを満たすことにより、第2コーティングおよび凹版モチーフ3を同一色にすることができる。しかし、それぞれ別の色を使用することもできる。
第2コーティング6に半透明のインクが使用されているため、第1および第2コーティング4、6が重複する領域において2つの色を混合した色が見える。
図2のエンボス体5の断面は隣接当接した三角形状を成している。しかし、僅かに間隔を設けて三角を成す側面形状体を配することもできる。図3〜5が示すように、第1コーティング4および第2コーティング6またはエンボス体5の相対位置を違えることもできる。図3〜5はエンボス体の側面形状、およびコーティング4と6との相対位置のみを示している。
図3において、エンボス体5の三角側面形状体が接続バー7によって示されているように間隔を設けて配されている。図2が示すように、第1コーティング4は第2コーティング6下部のエンボス体5の1つの側腹部に施されている。しかし、接続バー7にはコーティングが施されていないため、この領域においてデータ担体の表面が見える。
図4は第1コーティング4が接続バー7全体およびエンボス体5の一部を覆っている別の実施の形態を示している。この例では、第2コーティング6が第1コーティングの一部のみを覆っているため、第1コーティングの一部も見えている。
図5は別の実施の形態を示している。エンボス体5、第1コーティング4、および第2コーティング6の相対位置が図3の実施の形態に対応している。しかし、この例ではエンボス体の高さが異なっている。エンボス体5およびコーティング6がインクを満たした凹版印刷によって形成される場合、このことはエンボス体のより高い隆起領域により多くのインクが転写されることを意味する。エンボス体5の領域8におけるインク層が厚いため、部分領域8は部分領域9より暗い色調に見える。このようにして、光学可変素子に情報を付加することができる。
しかし、このような目に見える付加情報は別の方法によっても付与することができる。半透明のインクを使用する場合、印刷イメージの一部の領域のインク層を厚くすることにより付加情報を表すこともできる。
図6はこのような付加情報を付与するための印刷プレート30の断面図である。第1印刷イメージ21がtの深さでプレート30に彫刻されている。第1印刷イメージ31に重畳される第2印刷イメージ32がtの深さでプレート30に彫刻されている。第2印刷イメージ32の彫込みは第1印刷イメージ31の彫込みより深いため、より多くのインクが印刷イメージ32の領域に転写される。半透明インクを使用する場合、印刷イメージ領域32がより暗色になり、明るい印刷イメージ31を背景として知覚できる。この例では、印刷工程においてエンボス体と共に有価証書に転写される第2コーティングが2つの印刷イメージ31、32によって形成される。
図7は第2コーティングに付加情報を付与する別の実施の形態を示す図である。ここでも、幅bのラインが刻まれている印刷プレート30が示されている。このラインは深さおよび側腹部の勾配が異なる領域33、34から成っている。領域33、34のインクが異なるため、ラインの長手方向に沿って印刷イメージが異なる色を呈する。
ラインが過度に深い場合、エンボス加工中に紙が裂ける可能性がある。従って、同じライン幅を維持するためには、ラインの幅をできるだけ広くし深さをできるだけ浅くする必要がある。フライス工具によって印刷プレートを作製する場合、幅の狭い切削工具を用い、フライス工具のガイドによって望ましいラインを切削する必要がある。
図8は本発明の光学可変構造体の別の実施の形態を示す図である。この例では、第1コーティングが、互いに色を違えることもできる、交差配列された2つのライン・スクリーン10、11から成っている。図示の例では、印刷スクリーン11のラインがエンボス体5の1つの側腹部に施されている。エンボス体5およびコーティング6の断面の詳細を示す図8の下端の側面スケッチからこの関連が分かる。
図9は第1コーティングが片面スクリーン40から成る本発明の光学可変構造体の実施の形態を示す図である。このスクリーンは直線状のベースライン41から発している。スクリーン要素の対向線42は不規則であり、スクリーン要素によって形状が異なっている。このスクリーンによりコントラストがきいたハーフトーン画像を表すことができる。図8に関連して説明したように、スクリーン要素40はエンボス体5の側腹部に配され、第2コーティングによって覆われていることが好ましい。
図10は本発明の光学可変素子2の基本構成を示す平面図である。光学可変素子2は、定間隔に印刷されたラインから成るライン・スクリーン4の形態を成す第1コーティングを備えている。簡略化のため破線の枠で示すエンボス体5が印刷4に重複して配されている。図示のエンボス体5は、簡略化のため省略してある部分エンボス体が配されている6つの部分領域50、51、52、53、54、55に細分割されている。部分エンボス体の隆起領域に対応して施されている第2コーティングも示してない。この場合、部分領域50、51、52、53、54、55は互いに隣接当接し二次元のマトリックスを構成している。実施の形態にもよるが、マトリックスは縦方向にn個の部分領域、横方向にm個の部分領域を有することができる。ここにおいてn、m≧1であり、n、m≧2であることが好ましい。図示の例では、n≒3、m≒2である。図示してない第2コーティングはエンボス体5の隆起領域に対応して施されている。
部分エンボス体とライン・スクリーン4との相対位置が部分領域によって異なり、部分領域50、51、52、53、54、55の色、色調、または明度が異なるため、コントラストを有する部分領域として知覚できる。視角が変わると部分領域の色および明暗が変化する。第2コーティング6が重畳されることにより、この効果が強化される。
図11はエンボス体5の別の特別な実施の形態を示す概略図である。このエンボス体は、それぞれ異なる部分エンボス体20、21、22、23、24、25を配した部分領域50、51、52、53、54、55から成っている。図11の斜線は特定の部分エンボス体20、21、22、23、24、25の方向および配列を示している。図示の線は、図の左下に示す部分構造体23の断面から分かるように、エンボス体の谷を示している。簡略化のため、部分エンボス体20、21、22、23、24、25の天頂は線で示してない。すべての部分エンボス体20、21、22、23、24、25は同じスクリーン線間隔aを有しているが、部分エンボス体20、21、22、23、24、25の隣接ペアは相互にオフセットされている。図示の例では、オフセット量はスクリーン線間隔aの1/xであることが好ましい。部分エンボス体の隣接ペアは相互にスクリーン線間隔aの1/3オフセットされていることが好ましい。図11では簡略化のため第1コーティングは省略されている。しかし、部分エンボス体20、21、22、23、24、25、およびそれに対応して施されている第2コーティングが部分領域によって異なるため、第1コーティングと特定の部分エンボス・スクリーン20、21、22、23、24、25との相対位置もそれに応じて異なる。これにより、明確に知覚できる頻繁に変化する明暗のコントラストおよび色彩がもたらされる。例えば、部分エンボス体がエンボス体5において繰り返されるようにオフセットを選択すると、1つの視角において複数の部分領域が同じに見える。しかし、基本的に本発明のエンボス体5の部分エンボス体20、21、22、23、24、25をスクリーン線間隔aの数分の一オフセットする必要はない。別のオフセット量も可能である。また、すべての部分エンボス体20、21、22、23、24、25を相互にオフセットする必要はない。部分領域50、51、52、53、54、55の2つの領域の部分エンボス体20、21、22、23、24、25を相互にオフセットするだけで充分な場合もある。この場合、2つの部分領域が隣接当接していなくてもよい。同様に、部分領域50、51、52、53、54、55の1つの領域に異なるスクリーン線間隔aを有する部分エンボス体20、21、22、23、24、25を備えることができる。また、1つの部分エンボス体20、21、22、23、24、25の延長方向を隣接部分エンボス体20、21、22、23、24、25の延長方向と違えることもできる。例えば、部分エンボス体20を部分エンボス体21に対し90°異なる方向に配することができる。
図示の例においては、第1コーティングが必ず最初に形成され、次いでエンボス体5または第2コーティング6が形成されるとしてきた。勿論、別の方法としてまずエンボス体および第2コーティングを形成し、次いで第1コーティングを第2コーティングの上に印刷することもできる。
本発明のデータ担体を示す図。 図1のA−A線断面図。 本発明のセキュリティー素子の第1の実施の形態における第1コーティングと第2コーティングとの相対位置を示す概略図。 本発明のセキュリティー素子の第2の実施の形態における第1コーティングと第2コーティングとの相対位置を示す概略図。 エンボス体が異なる高さを有している本発明のセキュリティー素子の第3の実施の形態における第1コーティングと第2コーティングとの相対位置を示す概略図。 付加情報を有するエンボス体を成形するための本発明のエンボス型の断面図。 本発明のエンボス型の別の実施の形態を示す図。 本発明のセキュリティー素子の別の実施の形態を示す図。 本発明のセキュリティー素子の更に別の実施の形態を示す図。 エンボス体をマトリックス状に配した本発明のセキュリティー素子の特別な実施の形態を示す図。 本発明のセキュリティー素子のエンボス体の特別な実施の形態を示す図。
符号の説明
1 データ担体
2 光学可変構造体
3 凹版モチーフ
4 第1コーティング
5 エンボス体
6 第2コーティング
7 接続バー
10、11 ライン・スクリーン
20〜25 部分エンボス体
30 印刷プレート
31 第1印刷イメージ
32 第2印刷イメージ
33、34 勾配が異なる領域
40 片面スクリーン
41 ベースライン
42 対向線
50〜55 部分領域

Claims (39)

  1. 隆起領域を有するエンボス体と、データ担体の特定の領域にのみ施され、該データ担体の表面とコントラストを成す第1コーティングであって前記データ担体を垂直方向と斜め方向とから交互に見たとき傾斜効果が生じるよう、前記データ担体を垂直方向から見ると少なくとも前記第1コーティングの一部が完全に見え、前記データ担体を斜め方向から見ると見えなくなるように前記エンボス体と一体化された第1コーティングとから成る光学可変構造体を備えたデータ担体であって、
    前記光学可変構造体が少なくとも一部の領域に、前記第1コーティングの少なくとも一部の領域に重複して施されている第2コーティングを有して成るデータ担体において、
    前記第2コーティングが、前記データ担体の表面とコントラストを成すことを特徴とするデータ担体。
  2. 前記第2コーティングが前記エンボス体の隆起領域の少なくとも一部に対応して施されていることを特徴とする請求項1記載のデータ担体。
  3. 凹版モチーフを有して成ることを特徴とする請求項2記載のデータ担体。
  4. 前記エンボス体の少なくとも一部が前記凹版モチーフの領域に配されていることを特徴とする請求項3記載のデータ担体。
  5. 前記第2コーティングが前記凹版モチーフと同じ色を有することを特徴とする請求項3または4記載のデータ担体。
  6. 前記第2コーティングが前記凹版モチーフの一部であることを特徴とする請求項3〜5いずれか1項記載のデータ担体。
  7. 前記第2コーティングが前記第1コーティングとコントラストを成す色を有することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載のデータ担体。
  8. 前記第1コーティングの色が前記第2コーティングの色と補色コントラストを成していることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のデータ担体。
  9. 前記光学可変構造体が金属の背景層を有して成ることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載のデータ担体。
  10. 前記第1および/または第2コーティングが少なくとも特定の領域に機械読取り可能な特性を有することを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載のデータ担体。
  11. 前記第1および/または第2コーティングが磁気特性、導電特性、または発光特性を有することを特徴とする請求項10記載のデータ担体。
  12. 前記光学可変構造体に別の透明な光学可変層またはホイル素子が重畳されているか、または該構造体が該層または素子の下部に配されていることを特徴とする請求項1〜11いずれか1項記載のデータ担体。
  13. 前記コーティングの1つが多色デザインされていることを特徴とする請求項1〜12いずれか1項記載のデータ担体。
  14. 前記第1コーティングが印刷スクリーン体であることを特徴とする請求項1〜13いずれか1項記載のデータ担体。
  15. 前記印刷スクリーン体が一定のスクリーン線間隔を有するライン・スクリーンであることを特徴とする請求項14記載のデータ担体。
  16. 前記ライン・スクリーンが相隔たる有色ライン、または隣接当接している有色ラインから成ることを特徴とする請求項15記載のデータ担体。
  17. 前記ライン・スクリーンが少なくとも特定の領域に肥厚部を有することを特徴とする請求項1〜16いずれか1項記載のデータ担体。
  18. 記ライン・スクリーンが、前記エンボス体の前記隆起領域の天頂に対して一方の側のみに肥厚部を有することを特徴とする請求項17記載のデータ担体。
  19. 前記ライン・スクリーンがハーフトーン画像を表していることを特徴とする請求項17または18記載のデータ担体。
  20. 前記エンボス体が印刷スクリーン体であることを特徴とする請求項1〜19いずれか1項記載のデータ担体。
  21. 前記エンボス体が一定のスクリーン線間隔を有するライン・スクリーンとして構成されていることを特徴とする請求項1〜20いずれか1項記載のデータ担体。
  22. 前記エンボス体が特定の領域において異なるスクリーン線間隔を有するライン・スクリーンとして構成されていることを特徴とする請求項1〜20いずれか1項記載のデータ担体。
  23. 前記エンボス体および第2コーティングが有色凹版印刷体として形成されていることを特徴とする請求項1〜22いずれか1項記載のデータ担体。
  24. 前記第1コーティングが暗色のライン・スクリーンであり、前記第2コーティングが明色のライン・スクリーンの形態を成していることを特徴とする請求項1〜23いずれか1項記載のデータ担体。
  25. 前記エンボス体が高さの異なる隆起領域を有することを特徴とする請求項1〜24いずれか1項記載のデータ担体。
  26. 前記エンボス体および第1コーティングが同じスクリーン線間隔を有することを特徴とする請求項1〜25いずれか1項記載のデータ担体。
  27. 前記エンボス体がそれぞれ異なる部分エンボス体を備えた部分領域に細分割されていることを特徴とする請求項1〜26いずれか1項記載のデータ担体。
  28. 前記部分領域が、横方向にm個の部分領域、縦方向にn個の部分領域を有する二次元マトリックスを構成し、前記mおよびnが1以上であることを特徴とする請求項27記載のデータ担体。
  29. 前記少なくとも2つの隣接部分領域の部分エンボス体が前記スクリーン線間隔の数分の一オフセット配置されていることを特徴とする請求項27または28記載のデータ担体。
  30. 少なくとも1つの前記部分領域における前記部分エンボス体がエンボス加工されていないエッジ輪郭を有することを特徴とする請求項2729いずれか1項記載のデータ担体。
  31. 少なくとも1つのコーティングの少なくとも一部の領域が半透明インクから成っていることを特徴とする請求項1〜30いずれか1項記載のデータ担体。
  32. 有価証書であることを特徴とする請求項1〜31いずれか1項記載のデータ担体。
  33. 隆起領域を有するエンボス体および特定の領域のみに施され、表面とコントラストを成す第1コーティングが、垂直方向と斜め方向とから交互に見たとき傾斜効果が生じるように、垂直方向から見ると少なくとも該コーティングの一部が完全に見え、斜め方向から見ると見えなくなるよう一体化されて成る光学可変構造体を備えたデータ担体を作製する方法であって、
    前記第1コーティングを前記データ担体の特定の領域にのみ施すステップ、
    エンボス加工具により前記データ担体にエンボス体を加工するステップ、
    該エンボス体の加工と共に、前記第1コーティングの少なくとも一部に重複して第2コーティングが前記データ担体に転写されることにより、前記第1コーティング同様、前記データ担体の表面とコントラストを成す前記第2コーティングの色が選択され、該第2コーティングが前記エンボス体の隆起領域の少なくとも一部に対応して転写されるステップ
    の各ステップを有して成ることを特徴とする方法。
  34. 前記データ担体に凹版モチーフが形成され、前記エンボス体の少なくとも一部が前記凹版モチーフの領域に配されることを特徴とする請求項33記載の方法。
  35. 前記第1コーティングをオフセット印刷によって施すこと特徴とする請求項33または34記載の方法。
  36. 前記第1コーティングをライン・スクリーンとして施すことを特徴とする請求項3335いずれか1項記載の方法。
  37. 前記エンボス体および第2コーティングをインクを担持した凹版印刷によって施すことを特徴とする請求項3336いずれか1項記載の方法。
  38. 前記第2コーティングに色分割処理を施すことを特徴とする請求項37記載の方法。
  39. 前記第1コーティングを最初に施し、第2ステップにおいて前記エンボス体および第2コーティングを同時に転写することを特徴とする請求項3338いずれか1項記載の方法。
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