JP4587602B2 - 棒状物品のホッパ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、供給された棒状物品を受け入れて内部に蓄えることができる棒状物品のホッパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のホッパ装置は例えば、フィルタシガレット製造機においてフィルタロッドを供給するために使用されている。フィルタロッドはフィルタプラグ2〜3本分の長さを有した棒状物品であり、その外周を包む巻取紙の内側には軸方向にプレーン構造または多層構造をなすフィルタ素材が巻き込まれている。このようなフィルタロッドはフィルタ供給機から所定の風送管を通じてフィルタシガレット製造機に向けて風送される。フィルタシガレット製造機では所定の受取機にてフィルタロッドを受け取り、この際、フィルタロッドはその搬送方向を軸方向から横方向に変換されて水平姿勢でホッパ装置に供給される。ホッパ装置は多量のフィルタロッドを蓄える容量を有しており、供給されたフィルタロッドは順次横に寝かせた状態、つまり、横積みの状態で蓄えられる。一方、ホッパ装置に蓄えられたフィルタロッドはフィルタシガレット製造機において1本ずつ繰り出され、所定の搬送経路を通じて搬送される。この搬送過程でフィルタロッドは2〜3本のフィルタプラグ毎に切断され、更にグレーディングや整列などの処理を受ける。この後、フィルタプラグはその両端に1本ずつシガレットを連ねた状態でチップペーパ片を巻き付けられ、これにより、ダブルフィルタシガレットが形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにホッパ装置はある程度の容量を有しており、その受入口と出口との間には大きな段差がある。このため、内部が空の状態でフィルタロッドを供給する場合や、その残量が僅少の状態でフィルタロッドを供給する場合は受入時の投入落差が大きい。このような場合、フィルタロッドがホッパ装置に供給され、その内部で下層に達するまでの間に初期の横向きの姿勢から変位してしまうことがある。例えば、フィルタロッドは全てホッパ装置内で横向きに積み上げられている必要があるが、投入時に縦向きに変位したままホッパ内に留まっていると、そのフィルタロッドが出口を塞ぎ、フィルタロッドの繰り出しが不能になる。このような状況にあっては、フィルタシガレット製造機の運転を一旦停止してホッパ装置の出口の閉塞を解除しなければならない。
【0004】
そこで本発明は、水平な姿勢で棒状物品をホッパ装置に受け入れる際、その初期の姿勢を確実に保持することを課題としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の棒状物品のホッパ装置(請求項1)は、受入口及びホッパ出口を有し、内部に水平姿勢の棒状物品を積み上げて蓄え可能なホッパと、水平姿勢にした棒状物品をホッパ内に受入口を通じて横方向に供給する供給手段と、ホッパの受入口の下縁近傍からホッパ出口に向けて延び、供給された棒状物品を横方向に案内する案内面を有したシュートと、ホッパ内に配置され、受入口の上縁から案内面に沿って垂れ下がることで案内面を覆い、案内面に沿って案内される棒状物品に対し案内面への押し付け力を自重により付与する柔軟な押さえ部材と、シュートの案内面にその案内方向に間隔を存して配置され、案内面から突出し且つその横断方向に延びる複数の突条とを備え、突条は、案内面上の棒状物品が押さえ部材の押し付け力に抗して乗り越え可能な突出高さを有する
【0006】
上述したホッパ装置によれば、供給された棒状物品は受入口からシュートに案内されてホッパ出口方向に下り、このとき棒状物品は案内面上で順次、突条を乗り越えながら進む。突条は案内面の幅方向に延びているので、棒状物品が突条に接触すると、その姿勢は水平に修正される。また、棒状物品は押さえ部材により案内面方向に押し付け力を受けているため、シュートを下るときに確実に突条に接触することができ、また、個々の突条を乗り越える際に棒状物品が案内面から大きく跳ね上がることはない。
【0007】
上述した突条は、シュートの案内方向でみて手前側の上流端が断面円弧形状に形成されている(請求項2)。このような突条の断面形状は棒状物品が案内面に沿ってシュートを下る際、棒状物品に対して適度な抵抗を与える一方、その乗り越えを容易にする。
また突条は、その頂部からシュートの案内面に向けて下流側に延びる傾斜面を有している(請求項3)。この場合、シュートの案内方向でみて突条の頂上から先がなだらかな下り斜面となるので、棒状物品が突条の頂上を乗り越えた後、急激に突条を下って案内面上に叩き付けられることはない。
【0008】
案内面からの突条の突出高さは、棒状物品の半径に相当する寸法に設定されていることが好ましい(請求項4)。突条はこの高さで棒状物品の姿勢を水平に保持し、また、その乗り越えを容易にすることができる。
また突条の配置間隔は、棒状物品の全長よりも小さい寸法に設定されている(請求項5)。このため、突条間にて棒状物品が縦向きの姿勢に変位するのを有効に防止できる。
【0009】
上述したホッパはシュートの案内方向でみて両側に配置され、棒状物品の長さを存して対向する一対の側壁を含んでおり、本発明の棒状物品のホッパ装置(請求項6)は、ホッパの一方の側壁をシュートの幅方向に振動させる加振を更に備えている。このホッパ装置によれば、ホッパ内に蓄えられた棒状物品がその軸方向に位置を揃えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1はフィルタシガレット製造機を概略的に示している。フィルタシガレット製造機はメインフレーム2を備えており、その右端から中央に向かって延びるドラム列4を有している。公知のようにドラム列4は、例えばたばこ巻上機から受け取った倍長シガレットを順次受け渡しながら搬送する。この搬送過程にて、倍長シガレットは2本のシングルシガレットに切断され、これら2本のシングルシガレットは軸方向に分離されてシガレット列となる。ドラム列4の途中のアセンブリドラム6上にて、シガレット列の間にフィルタプラグが供給され、そして、これらは軸方向に密着されてダブルフィルタシガレットの中間品となる。ダブルフィルタシガレットの中間品はドラム列4の出口ドラム8からローリングプレート10上に乗り移り、コークドラム12の回転に伴い、ローリングプレート10上にて転動する。コークドラム12は中間品に対してチップペーパ片を供給し、このチップペーパ片は中間品の転動過程でその外周に巻き付けられる。チップペーパ片には予め糊が塗布されているため、中間品はチップペーパ片の巻き付けにより、フィルタプラグの両端にシガレットがそれぞれ接続されたダブルフィルタシガレットとなる。
【0011】
本発明のホッパ装置は例えば、フィルタシガレット製造機において上述したフィルタプラグの供給のために用いられている。具体的には、ホッパ装置はフィルタシガレット製造機の上部に配置された一対のロッドホッパ14を備えており、これらロッドホッパ14は左右で略対称をなしている。ホッパ装置には図示しないフィルタ供給機からフィルタロッドが風送により供給され、供給されたフィルタロッドは順次、ロッドホッパ14内に蓄えられる。一方、蓄えられたフィルタロッドはロッドホッパ14から繰り出され、所定のドラム列16を通じて搬送される。ドラム列16は上述したアセンブリドラム6に繋がっており、その途中にカッティングドラムやグレーディングドラム、プラグアライニングドラム等(参照符号なし)を備えている。カッティングドラムでは、その隣接するロータリナイフによりフィルタロッドを例えば2本のフィルタプラグに切断する。またグレーディングドラムは、例えば外周長の異なる複数の溝付きドラムを幅方向に重ね合わせたものであり、その回転に伴い、外周に形成された溝数の違いに応じて2本のフィルタプラグを千鳥状の段違い配列にする。そして、プラグアライニングドラムでは、段違い配列のまま受け取ったフィルタプラグを搬送方向でみて中央の位置に揃え、一列に整列させてアセンブリドラム6に供給する。
【0012】
上述したドラム列4,16による搬送時、シガレットやフィルタロッド、フィルタプラグ等は何れも水平な姿勢に保たれており、これらシガレット等の軸線は各ドラムの回転軸の方向に合致したものとなっている。それゆえ、上述したロッドホッパ14内では、全てのフィルタロッドは予め搬送時の姿勢に合致した水平姿勢で蓄えられている必要がある。
【0013】
図2および図3は上述したホッパ装置のうち、一方のロッドホッパ14等を具体的に示している。ホッパ装置は個々のロッドホッパ14について供給ユニット18を備えている。供給ユニット18は一対のベルトコンベヤ20,22を有しており、これらベルトコンベヤ20,22はその搬送面を互いに対向させた状態で立設されている。ベルトコンベヤ20,22の無端状ベルトは上下方向に延びており、これら対向する無端状ベルトの間にフィルタロッドの供給通路が形成されている。フィルタロッドは風送管を通じて風送され、図示しない受取機により受け止められて供給ユニット18まで移送される。供給ユニット18はその移送されたフィルタロッドをベルトコンベヤ20,22の下端から供給通路内に案内し、ベルトコンベヤ20,22の搬送面を上向きに走行させてフィルタロッドを上方向へ搬送する。このとき供給通路内でフィルタロッドは水平姿勢にあり、且つ、その軸線は無端状ベルトの幅方向に合致している。したがって、ベルトコンベヤ20,22の上端からフィルタロッドが送出されると、フィルタロッドは水平な姿勢で横方向にロッドホッパ14内に投入される。
【0014】
ロッドホッパ14は上述したベルトコンベヤ20,22の上端に連なる受入口を有しており、一方、その出口はドラム列16に連なっている。ドラム列16の始端にはホッパドラム24が配置されており、その外周には周方向に一定間隔を存して多数の溝が形成されている。ロッドホッパ14内に蓄えられたフィルタロッドはそのホッパ出口にてホッパドラム24の溝に填り込み、その回転に伴いロッドホッパ14から繰り出される。
【0015】
ロッドホッパ14はその受入口から出口に向けて延びるシュート26を有している。シュート26の上端は一方のベルトコンベヤ22のアッパローラ27に沿うようにしてベルトの巻き掛け方向に曲げ加工されており、シュート26はこの上端からホッパドラム24に向けて斜め下方に下っている。より詳しくは、シュート26はその上半分の傾斜が大きく、中程で屈曲されて下半分の傾斜は緩やかとなっている。またシュート26の下端部は、ホッパドラム24の外面に対して側方から突き立てるようにして屈曲されている。
【0016】
ロッドホッパ14は、シュート26の反対側を堰き止める隔壁28を有している。この隔壁28はホッパドラム24の頂部近傍からシュート26との間隔を拡げるようにして斜め上方に延び、その中程にて鉛直上方に屈曲されている。
上述したシュート26および隔壁28はフィルタロッドの投入方向に離間しており、それゆえ、これらシュート26および隔壁28はロッドホッパ14の奥行きを規定している。またシュート26および隔壁28の幅はロッドホッパ14の幅員を規定しており、これらシュート26および隔壁28の両側にはロッドホッパ14の側壁となるべき後面パネル30および前面ドア32がそれぞれ配置されている。
【0017】
後面パネル30は機体奥側に位置し、機体正面からみてロッドホッパ14の背面を区画している。上述した隔壁28はブラケット34,36を介して機体本体に支持されており、また、後面パネル30はその一側縁部がブラケット34に支持され、更にその中程にてロッド38を介して機体本体に支持されている。なお、ロッド38は後面パネル30の長手方向に間隔を存して2本設けられており、図3にはその一方のみが示されている。
【0018】
一方、前面ドア32は機体正面側に位置し、ロッドホッパ14の前面を覆うようにして横方向に延びている。前面ドア32の左側縁部はヒンジ40を介してブラケット34に支持されており、ヒンジ40は前面ドア32の左側縁に沿って2箇所に設けられている。それゆえ前面ドア32はヒンジ40の軸を中心として機体手前側に旋回し、ロッドホッパ14の前面を開くことができる。なお、後面パネル30と前面ドア32との最小間隔Wはフィルタロッドの全長よりも僅かに大きい寸法(例えば全長+2mm程度)に設定されている。
【0019】
供給ユニット18およびロッドホッパ14の側方には機体のサイドフレーム44が立設されている。サイドフレーム44はロッドホッパ14および供給ユニット18の側方を上下方向に延び、これらを側方から覆っている。サイドフレーム44にはサブフレーム46が接続されており、サブフレーム46は後面パネル30の後方をその長手方向に延びている。サブフレーム46は供給ユニット18の後方を覆い、供給ユニット18を保持している。
【0020】
またサブフレーム46にはブラケット48が取り付けられており、このブラケット48を介してロッドガイド50やロッド押さえ部材53等が固定されている。ブラケット48はサイドフレーム44と平行に取り付けられ、ベルトコンベヤ20の上方を鉛直上方に延びている。ブラケット48の基端部には更に支持プレート52が取り付けられており、この支持プレート52はブラケット48からロッドホッパ14内に向けて水平に延びている。
【0021】
ロッドガイド50は支持プレート52の先端部に取り付けられ、支持プレート52からベルトコンベヤ20に向けて下方に延びている。ロッドガイド50はベルトコンベヤ20のベルト面に連なるガイド面を有しており、このガイド面はベルトコンベヤ20の上端から上方に延び、ロッドホッパ14内に向けて湾曲している。
【0022】
ロッド押さえ部材53は例えば多数のチェーンリンクを網目状に組み合わせた部材からなり、その長手方向に二つ折りに成形されている。ロッド押さえ部材53はロッドホッパ14の幅とほぼ同じ全幅を有しており、その幅方向をロッドホッパ14の幅方向に合致させた状態で上端が支持プレート52上に取り付けられている。また、この状態でロッド押さえ部材53は支持プレート52の先端からロッドホッパ14内に垂れ下がり、シュート26の案内面に沿って下方に延びている。
【0023】
ベルトコンベヤ20,22の上端から送出されたフィルタロッドはロッドガイド50およびロッド押さえ部材53に案内され、ロッドホッパ14の受入口へ導かれる。これにより、個々のフィルタロッドはその供給姿勢を乱すことなくロッドホッパ14内に導かれる。更にフィルタロッドがシュート26に案内されるとき、ロッド押さえ部材53はフィルタロッドに接触し、その自重によりフィルタロッドをシュート26の案内面に対して押さえ付ける。
【0024】
上述した前面ドア32は、その右側縁がサイドフレーム44の外面に合致するように成形されている。前面ドア32の右側縁部にはラグ54が取り付けられており、ラグ54は前面ドア32の右側縁から張り出し、サイドフレーム44の側方に突出している。サイドフレーム44にはブラケット56を介してエアシリンダ58が取り付けられており、エアシリンダ58は、その軸線がサイドフレーム44の外面に沿うようにして水平姿勢で配置されている。エアシリンダ58には空圧配管60が接続されており、空圧配管60は図示しない空圧機器に繋がっている。エアシリンダ58は空圧配管60を通じて作動空圧を給排されることにより、そのピストンロッドを所望に伸縮させることができる。
【0025】
図3に加えて図4に詳しく示されているように、前面ドア32のラグ54はエアシリンダ58のピストンロッドに接続されている。具体的には、ピストンロッドの突出端部にはねじ切り加工がされており、この突出端部に締め付け用のナット62,64が組み合わされている。ナット64には周方向に溝が形成されており、この溝はラグ54の厚みを受け入れ可能な幅を有している。一方、ラグ54にはピストンロッドを受け入れるためのU字形状の切欠66が形成されており、この切欠66にピストンロッドを受け入れた状態でラグ54はナット64の周溝に填り込み、ナット64を介してピストンロッドを支持している。この状態でエアシリンダ58のピストンロッドを所定のストローク内で伸縮させると、図3および図4中にそれぞれ二点鎖線で示したように、前面ドア32はそのストローク内で開閉方向に揺すられる。
【0026】
なお、エアシリンダ58の基端はヒンジを介してブラケット56に連結されており、エアシリンダ58はサイドフレーム44に沿って上下に旋回可能となっている。ピストンロッドの先端にはグリップ65が取り付けられており、このグリップ65をつかんでエアシリンダ58を上方に持ち上げると、ピストンロッドはラグ54の切欠66から上方に抜け出る。この後、前面ドア32を手前側に開いてロッドホッパ14の前面を開放することにより、ロッドホッパ14内へのアクセスが容易に可能となる。
【0027】
図5は、シュート26の案内面を示している。案内面はシュート26の上面、つまり、ロッドホッパ14の内側に形成されており、その案内方向はロッドホッパ14の受入口から出口に向かって規定されている。シュート26の案内面上には複数の突条68が取り付けられており、これら突条68はシュート26の案内方向に間隔を存して配置されている。個々の突条68は案内面から突出し、その横断方向に幅全域に渡って延びている。なお、突条68は長手方向に2箇所でシュート26に対してねじ止めされている。
【0028】
図6は、突条68の断面形状を具体的に示している。突条68はシュート26の下り方向、つまり、その案内方向でみて手前側が断面円弧形状に形成されており、その外縁には円周の4分の1に相当する円弧を含んでいる。一方、突条68はその頂部から先方が案内面に向けて傾斜しており、それゆえ、突条68の断面はその全体でみて、シュート26を上り方向に伝っていく涓滴のような形状をなしている。
【0029】
ロッドホッパ14の受入口からフィルタロッドFRが投入されると、フィルタロッドFRはシュート26に案内され、その案内面上の突条68を順次乗り越えながらシュート26を下っていく。このとき、フィルタロッドFRは突条68に接触することで水平姿勢を保持されるので、シュート26に対して縦向きの姿勢に変位することはない。上述したロッド押さえ部材53はフィルタロッドFRを案内面に対して柔軟に押さえ付けるので、フィルタロッドFRは突条68に確実に接触することができる。また、フィルタロッドFRが突条68を乗り越えるとき、ロッド押さえ部材53により適度に案内面方向への押し付け力を受けるので、フィルタロッドFRが案内面上で大きく跳ね上がることはない。
【0030】
上述のように突条68は、シュート26の案内方向でみて手前側に円弧面を有しているので、フィルタロッドFRは突条68の手前側部分に接触して適度に抵抗を受けた後、スムーズに突条68に乗り上げることができる。一方、フィルタロッドFRが突条68に乗り上げてその頂部に達すると、突条68の頂部から先方は傾斜面になっているため、フィルタロッドFRはその傾斜面に沿ってシュート26の案内面まで下ることができる。したがって、フィルタロッドFRが突条68を乗り越えたとき、フィルタロッドFRが突条68から案内面まで急激に落下することはない。
【0031】
図6に示されているように、突条68が案内面の垂直方向に突出する高さHは例えばフィルタロッドFRの半径に相当する寸法に設定されている。このためフィルタロッドFRは突条68に引っかかることなく、容易に突条68を乗り越えてシュート26を下ることができる。また、突条68の配置間隔LはフィルタロッドFRの全長よりも小さい寸法に設定されている。このためフィルタロッドFRが突条68の間の案内面上にて、縦向きに姿勢変位することはない。この場合、シュート26の案内方向でみて突条68の先頭と後尾との間隔L’をフィルタロッドFRの全長よりも小さい寸法に設定していてもよい。
【0032】
シュート26を下ってロッドホッパ14内に蓄えられたフィルタロッドFRは、上述したホッパドラム24の近傍から順次横向きの状態で積み上げられていく(図3参照)。このとき、上述のように後面パネル30と前面ドア32との最小間隔WはフィルタロッドFRの全長より僅かに大きいため、フィルタロッドFRは軸線方向に関してロッドホッパ14内での位置が不揃いとなることがある。このため本発明では前面ドア32を揺することにより、ロッドホッパ14内でフィルタロッドFRの位置をその軸線方向に揃える機能を有している。
【0033】
具体的には、上述した空圧機器を用いてエアシリンダ58を動作させ、そのピストンロッドを所定の周期で伸縮させる。これにより、前面ドア32が後面パネル30に対して接近および遠離する方向、つまり、シュート26の幅方向に振動される。前面ドア32は、後面パネル30に対して接近するときにフィルタロッドFRの一端を押し、これらフィルタロッドFRを一斉に後面パネル30に対して押し付ける。したがって、このときロッドホッパ14内でフィルタロッドFRは後面パネル30を基準として軸線方向に位置を揃えられる。なお、前面ドア32の振動数としては、例えば0.5Hz〜2Hz程度が好ましい。
【0034】
上述のように、ロッドホッパ14が空の状態やフィルタロッド残量が僅少の状態でフィルタロッドを供給する状況にあっては、供給されたフィルタロッドの姿勢がロッドホッパ14内で乱れることなく、水平姿勢で順次積み上げられる。したがって、ロッドホッパ14の出口が塞がれることはなく、蓄えられたフィルタロッドは順次ホッパドラム24の溝に填り込み、その繰り出しが安定して行われる。また、フィルタロッドは軸線方向に位置を揃えられているので、ホッパドラム24により繰り出された後でフィルタロッドが切断されるとき、その切断位置がより確実に一定となる。また、フィルタロッドの繰り出しの安定化は、フィルタシガレット製造機の連続した運転を可能にし、その生産効率の向上に大きく寄与する。
【0035】
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、各種の変形を伴って実施可能である。例えば、突条68は一実施形態と異なる形状であってもよい。また一実施形態では、突条68がシュート26と別体となっているが、シュート26と突条68とが一体的に形成されていてもよい。また、シュート26の幅や長さ、突条68の配置間隔L等の具体的な寸法は、棒状物品のサイズに合わせて適宜に変更することができる。
【0036】
上述の実施形態では、ロッドホッパ14に対してシュート26を一方のみに配置しているが、例えば両側一対のシュートを用いてもよい。この場合、ロッドホッパ14の両側に供給ユニット18を配置することができる。また、シュート26の案内面はその案内方向でみて一定の傾斜を有していてもよいし、案内面が湾曲しているものでもよい。
【0037】
また、供給ユニット18はベルトコンベヤ20,22等を用いるものだけでなく、例えばローラ列やドラム列を用いてフィルタロッドを供給するものであってもよい。
上述の実施形態では、前面ドア32を振動させる手段としてエアシリンダ58を挙げているが、例えばリンク機構と電動モータとを用いて前面ドア32を振動させる態様であってもよい。また、前面ドア32の振動数は一定でもよいし、例えばフィルタロッドの積み上げ量に応じて可変にしてもよい。
【0038】
ロッド押さえ部材53は網目状のものだけでなく、例えばすだれ状のものであってもよい。また、ロッド押さえ部材53はシュート26の幅方向に分割されていてもよいし、複重に設けられていてもよい。
その他、本発明のホッパ装置は、フィルタシガレット製造機への適用だけでなく、各種の棒状物品を取り扱うホッパ装置として広く汎用性を有していることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のホッパ装置(請求項1)によれば、ホッパ内で棒状物品の姿勢が乱れることがなく、安定した姿勢で棒状物品を蓄えることができる。このため、ホッパ出口の閉塞等のトラブルが未然に防止され、ホッパから棒状物品を取り出す際に安定した作業を行うことができる。
【0040】
特に、突条の形状やシュートへの配置等に具体的な特徴を有するものであれば(請求項2〜5)、取り扱うべき棒状物品の大きさ等に合わせて好適に姿勢の乱れを防止することができる。
また、ホッパ内で棒状物品の位置を揃えるものであれば(請求項6)、ホッパから棒状物品を取り出した後の加工や取り扱いを安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタシガレット製造機を概略的に示した正面図である。
【図2】フィルタロッドのホッパ装置を拡大して示した正面図である。
【図3】図2中、III−III線に沿う断面を含むホッパ装置の平面図である。
【図4】図3中、IV−IV線に沿う断面を含むエアシリンダの右側面図である。
【図5】ホッパ装置のシュートを拡大して示した平面図である。
【図6】図5中、VI−VI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
14 ロッドホッパ
18 供給ユニット(供給手段)
26 シュート
30 後面パネル(側壁)
32 前面ドア(側壁)
53 ロッド押さえ部材
58 エアシリンダ(加振手段)

Claims (6)

  1. 受入口及びホッパ出口を有し、内部に水平姿勢の棒状物品を積み上げて蓄え可能なホッパと、
    水平姿勢にした棒状物品を前記ホッパ内に前記受入口を通じて横方向に供給する供給手段と
    前記ホッパの前記受入口の下縁近傍から前記ホッパ出口に向けて延び、前記供給された棒状物品を横方向に案内する案内面を有したシュートと、
    前記ホッパ内に配置され、前記受入口の上縁から前記案内面に沿って垂れ下がることで前記案内面を覆い、前記案内面に沿って案内される棒状物品に対し前記案内面への押し付け力を自重により付与する柔軟な押さえ部材と、
    前記シュートの案内面にその案内方向に間隔を存して配置され、前記案内面から突出し且つその横断方向に延びる複数の突条
    具備し
    前記突条は、前記案内面上の棒状物品が前記押さえ部材の押し付け力に抗して乗り越え可能な突出高さを有する
    ことを特徴とする棒状物品のホッパ装置。
  2. 前記突条は前記シュートの案内方向でみて、その手前側の上流端が断面円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の棒状物品のホッパ装置。
  3. 前記突条は、その頂部から前記シュートの案内面に向けて下流側に延びる傾斜面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の棒状物品のホッパ装置。
  4. 前記突条の前記突出高さは、棒状物品の半径に相当する寸法に設定されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の棒状物品のホッパ装置。
  5. 前記突条の配置間隔は、棒状物品の全長よりも小さい寸法に設定されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の棒状物品のホッパ装置。
  6. 前記ホッパは前記シュートの案内方向でみて両側に配置され、棒状物品の長さを存して対向する一対の側壁を含んでおり、
    前記シュートの幅方向に一方の前記側壁を振動させる加振を更に備えたことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の棒状物品のホッパ装置。
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