JP4586302B2 - 溶存酸素濃度の測定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶存酸素濃度の測定方法、特に、貯蔵部と、当該貯蔵部から延びる排出部とを有する収納体の貯蔵部内に貯蔵された、酸素と反応する指示薬を、排出部から排出して被測定液に注入し、その際に被測定液に生じる変化に基づいて被測定液中に含まれる溶存酸素の濃度を測定するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、給水を加熱して蒸気を発生する蒸気ボイラは、給水中に含まれる溶存酸素の影響を受けて内部が腐食する場合がある。このため、蒸気ボイラを長期間安定的に運転するためには、給水中に含まれる溶存酸素濃度を監視し、給水に対して脱酸素剤の投与などの脱酸素処理を適宜施す必要がある。
【0003】
ところで、給水などの液(被測定液)中に含まれる溶存酸素濃度を測定する方法として、比色法が知られている。この方法は、酸素と反応して変色する指示薬を被測定液中に注入し、それによって生じる被測定液の色相の変化に基づいて被測定液中の溶存酸素濃度を測定する方法であり、この方法による溶存酸素濃度の測定を自動的に実施するための測定装置が提案されている(特開平10−325801号公報参照)。この測定装置は、被測定液を収容するための透明容器と、この透明容器に収容された被測定液に所定の指示薬を注入するための指示薬注入手段と、透明容器内に配置された攪拌手段と、透明容器内における被測定液の変色を測定するための測定手段と、透明容器内に被測定液を導入するための導入部と、透明容器から測定済みの被測定液を排出するための排液部とを主に備えている。ここで、指示薬は、排出部を有する収納体(例えば、シリコンゴムを用いて形成された弾性チューブ)内に収納されており、指示薬注入手段は、この収納体を押圧ローラを用いて押圧しながら排出部より所定量の指示薬を排出し、排出された指示薬を透明容器内の被測定液に注入できるように設定されている。
【0004】
このような測定装置を用いて被測定液中の溶存酸素濃度を測定する場合は、先ず、導入部から透明容器内に所定量の被測定液を導入して収容する。次に、指示薬注入手段により、収納体内の指示薬を排出部から所定量排出し、透明容器内の被測定液に注入する。そして、攪拌手段により、指示薬を被測定液中に完全に溶解させた後、被測定液の変色を測定手段を用いて測定する。被測定液中に含まれる溶存酸素の濃度は、被測定液の変色と溶存酸素濃度との関係を予め調べて作成した検量線に基づいて、この測定結果から判定することができる。なお、測定終了後の被測定液は、排液部から透明容器の外部に排出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような溶存酸素濃度の測定方法において、収納体内に収納された指示薬は、収納体が僅かな酸素透過性を有しているため、被測定液に注入される前に、収納体を通じて外部から侵入する酸素と反応する可能性がある。このような場合、指示薬は被測定液に注入される前から変色していることになるため、測定精度が損なわれる可能性、すなわち、測定結果が被測定液中の実際の溶存酸素濃度よりも大きく判定される可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、貯蔵部と、当該貯蔵部から延びる排出部とを有する収納体の貯蔵部内に貯蔵された、酸素と反応する指示薬を、排出部から排出して被測定液に注入し、その際に被測定液に生じる変化に基づいて被測定液中に含まれる溶存酸素の濃度を測定する場合において、測定精度を高めることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る溶存酸素濃度の測定方法は、貯蔵部と、当該貯蔵部から延びる排出部とを有する収納体の貯蔵部内に貯蔵された、酸素と反応する指示薬を、排出部から排出して被測定液に注入し、その際に被測定液に生じる変化に基づいて被測定液中に含まれる溶存酸素の濃度を測定するための方法であり、排出部内に滞留している指示薬の所定量を排出部から排出して廃棄する廃棄工程と、廃棄工程の後、貯蔵部に貯蔵された指示薬を排出部から排出して被測定液中に注入する注入工程と、指示薬により被測定液に生じる変化を判定する判定工程とを含んでいる。
【0008】
ここで、排出部は、例えば、貯蔵部から延びかつ先端部に排出ノズルを有する、空気透過性を有する弾性チューブからなる。
【0009】
本発明の他の観点に係る溶存酸素濃度の測定方法は、貯蔵部と、貯蔵部から延びる排出部とを有する収納体の貯蔵部内に貯蔵された、酸素と反応する指示薬を、排出部から排出して被測定液に注入し、その際に被測定液に生じる変化に基づいて被測定液中に含まれる溶存酸素の濃度を測定するための方法であり、貯蔵部に貯蔵された指示薬を排出部から排出して被測定液中に注入する注入工程と、指示薬により被測定液に生じる変化を判定する判定工程とを含み、異なる被測定液毎に注入工程と判定工程とを繰り返す場合において、判定工程の後、所定時間が経過しても注入工程が繰返されない場合は、排出部に滞留している指示薬の所定量を注入工程の前に予め排出部から排出して廃棄する廃棄工程をさらに含んでいる。
【0010】
ここで、排出部は、例えば、貯蔵部から延びかつ先端部に排出ノズルを有する、空気透過性を有する弾性チューブからなる。また、この測定方法では、例えば、一定時間毎に廃棄工程を繰り返す。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明の測定方法を実施可能な溶存酸素濃度測定装置が採用された蒸気ボイラ装置を説明する。図において、蒸気ボイラ装置1は、2台の蒸気ボイラ2と、各蒸気ボイラ2に給水を供給するための給水装置3と、溶存酸素濃度測定装置4とを主に備えている。
【0012】
各蒸気ボイラ2は、給水装置3から供給される給水を加熱して蒸気を発生するためのものであり、発生した蒸気を送り出すための蒸気供給路5を個別に有している。なお、両蒸気供給路5は、一体化し、図示しない負荷装置に連絡している。給水装置3は、軟水装置6aと脱酸素装置6bとをこの順に有する補給水の注水路6と、注水路6からの補給水を貯留するための給水タンク7と、給水タンク7内に貯留された給水を各蒸気ボイラ2に供給するための給水路8とを備えており、給水路8は、分岐して各蒸気ボイラ2に接続している。また、給水路8は、給水を蒸気ボイラ2に送り出すための給水ポンプ9を蒸気ボイラ2毎に有している。
【0013】
溶存酸素濃度測定装置4は、脱酸素装置6bと給水タンク7との間において注水路6から分岐する測定試料供給路10に接続されており、図2に示すように、測定セル20、測定装置21および指示薬供給装置22を主に備えている。
【0014】
測定セル20は、例えば、アクリル樹脂を筒状に成形した透明な容器であり、上部に開口部23を有している。また、測定セル20の底部近傍の側部には、測定試料供給路10に接続された試料導入路26が設けられている。試料導入路26は、測定試料供給路10側から順にフイルター27、定流量弁28および電磁弁29を有しており、測定試料供給路10から供給される給水試料(被測定液の一例)を測定セル20内に供給可能に設定されている。また、測定セル20の側部には、開口部23の近傍において、給水試料を外部に排出するための試料排出路30が設けられている。
【0015】
また、測定セル20の底部には、攪拌装置31が設けられている。攪拌装置31は、攪拌子32とステータ33とを備えている。攪拌子32は、測定セル20の底部において回転可能に配置されており、磁石(図示せず)を内蔵している。ステータ33は、攪拌子32を取り囲むよう測定セル20の外側に配置されており、電磁誘導コイルを備えている。この電磁誘導コイルには、電流が供給されるように設定されている。
【0016】
測定装置21は、給水試料の変色(透過光強度)を測定するためのものであり、測定セル20を挟んで対向する発光体36と受光体37とを有している。発光体36は、例えば、LEDである。一方、受光体37は、例えば、フォトトランジスタである。
【0017】
指示薬供給装置22は、測定セル20の開口部23に着脱可能に配置されており、図3(指示薬供給装置22を図2のIII方向から見た縦断面図)に示すように、本体部38、指示薬カセット39および排出装置40を主に備えている。本体部38は、筒状の部材であり、図示しない装着具により、底部が測定セル20の開口部23に気密に着脱可能に装着されている。本体部38の壁部には、上下方向に延びるスリット41が形成されている。また、本体部38の内部には、スリット41と対向する内面に、弾性材料からなる押圧部材42が上下方向に装着されている。
【0018】
指示薬カセット39は、容器43と、指示薬の収納体44とを備えている。容器43は、本体部38の上部に着脱可能に装着されており、収納体44はこの容器43内に収容されている。収納体44は、酸素と反応して変色する指示薬(例えば、インジゴカルミン)が貯蔵された貯蔵部45と、貯蔵部45内の指示薬を外部に排出するための排出部46とを有している。排出部46は、例えばフッ素ゴム製のチューブからなり、貯蔵部45から延びかつ先端部に排出ノズル47を有している。この排出部46は、本体部38の内部を下方に向けて延びており、排出ノズル47が開口部23から測定セル20内に挿入されている。なお、排出ノズル47は、排出部46内に給水試料が逆流するのを防止するための逆止弁を内蔵している(図示せず)。
【0019】
排出装置40は、収納体44内に貯蔵された指示薬を排出させるためのものであり、図示しないモーターに接続された回転駆動軸48、駆動アーム49および押圧ローラ50を主に備えている。回転駆動軸48は、スリット41の外側に配置されており、図3の反時計方向に回転可能である。駆動アーム49は、一端が回転駆動軸48に連結されており、他端に押圧ローラ50が回転自在に装着されている。この駆動アーム49は、回転駆動軸48の回転により、図3に二点鎖線で示すように反時計方向に回転可能であり、この回転により、スリット41部分において押圧ローラ50が本体部38から出入り可能に設定されている。
【0020】
次に、上述の溶存酸素濃度測定装置4を用い、給水装置3から蒸気ボイラ2に供給される給水中の溶存酸素濃度を測定する方法を説明する。蒸気ボイラ装置1において、注水路6を流れる補給水は、軟水装置6aで軟水化され、続いて脱酸素装置6bで脱酸素処理された後、給水として給水タンク7に貯留される。そして、給水タンク7に貯留された給水は、給水ポンプ9により給水路8を通じて各蒸気ボイラ2に供給される。各蒸気ボイラ2では、供給された給水を加熱して蒸気を発生し、この蒸気は、蒸気供給路5を通じて負荷装置に送り出される。
【0021】
このような蒸気ボイラ装置1の運転中において給水中の溶存酸素濃度を測定する場合は、溶存酸素濃度測定装置4の電磁弁29を開放状態に設定する。これにより、注水路6から給水タンク7に供給される補給水(以下、給水という)の一部は、測定試料供給路10を流れ、試料導入路26から測定セル20内に流入する。ここで、給水中に含まれる夾雑物はフイルター27により取り除かれる。また、測定セル20内に流入する給水の流量は、定流量弁28により制御される。測定セル20内に連続的に流入する給水は、測定セル20内を満たし、試料排出路30から外部に連続的に排出される。このとき、ステータ33の電磁誘導コイルに通電すると、それによって生じる磁場を攪拌子32内の磁石が受け、それによって測定セル20内の攪拌子32が回転する。これにより、測定セル20内に流入した給水は攪拌され、測定セル20が給水により前洗浄される(前洗浄工程)。
【0022】
上述のような前洗浄工程の後、ステータ33の電磁誘導コイルへの通電を一旦停止し、また、電磁弁29を閉鎖すると、測定セル20内への給水の流入が断たれ、測定セル20内において、図2に二点鎖線で示す水位までの所定量の給水が給水試料として貯留される。この結果、排出ノズル47の先端部は、給水試料中に配置されることになる。この状態で測定装置21を作動させて発光体36から受光体37に向けて光を照射し、給水試料の透過光強度(A)を測定する。
【0023】
次に、ステータ33の電磁誘導コイルへの通電を開始して攪拌子32の回転を再開し、同時に排出装置40のモーターを駆動させて回転駆動軸48を回転させる。この結果、駆動アーム49が図3の反時計方向に回転し、それに伴って押圧ローラ50が排出部46を押圧部材38に押圧しながら下方向に扱く。このような駆動アーム49の回転動作を所定回数繰返すと、収納体44の貯蔵部45に貯蔵された指示薬は、給水試料の量に対応した所定量が排出部46の排出ノズル47から排出され、測定セル20内に注入される(注入工程)。測定セル20内に注入された指示薬は、攪拌子32の回転により攪拌される給水試料中に溶解され、給水試料を変色させる。
【0024】
次に、攪拌子32の回転を停止した後、再度測定装置21を作動させて発光体36から受光体37に向けて照射される光の透過光強度(B)を測定し、給水試料の変化(変色)を判定する(判定工程)。そして、透過光強度比(B/A)を求め、予め作成された透過光強度比と溶存酸素濃度との検量線に基づいて、給水試料中の溶存酸素濃度を測定する。
【0025】
このようにして給水試料中の溶存酸素濃度を測定した後、再度攪拌子32を回転させると共に電磁弁29を開放すると、測定セル20内に貯留された、指示薬を含む給水試料は、試料導入路26から新たに流入する給水により押し流され、試料排出路30から外部に排出される。これにより、測定セル20の洗浄が完了する(後洗浄工程)。
【0026】
上述の蒸気ボイラ装置1において、給水装置3から蒸気ボイラ2に供給される給水中の溶存酸素濃度は、経時的に変化するため、断続的に監視する必要がある。このため、上述のような溶存酸素濃度の測定においては、時間をあけて測定試料供給路10から異なる給水試料を繰り返し採取し、その溶存酸素濃度を測定するのが好ましい。
【0027】
ところで、上述の溶存酸素濃度測定装置4において用いられる収納体44の排出部46は、通常、僅かな空気透過性を有している。このため、排出部46内に滞留している指示薬は、測定用として使用される前に排出部46を通じて外部から侵入する空気中の酸素と反応してしまう場合がある。このため、上述のような方法で溶存酸素濃度の測定を繰返す場合、上述の注入工程に先立って、収納体44の排出部46内に滞留している指示薬の所定量を予め排出して廃棄する廃棄工程を設けるのが好ましい。
【0028】
このような廃棄工程は、通常、溶存酸素濃度を測定する毎に注入工程の前に実施するのが好ましい。このようにすれば、溶存酸素濃度の測定精度を高めることができる。この場合、廃棄工程は、例えば、前洗浄工程と同時に実施することができる。すなわち、測定セル20の前洗浄中において、上述の注入工程と同様の要領で収納体44の排出部46から所定量の指示薬を排出する。排出された指示薬は、測定セル20を通過する給水中に注入され、この給水と共に試料排出路30から外部に廃棄される。
【0029】
なお、収納体44の排出部46内に滞留している指示薬は、滞留時間に比例して、より多くの量が空気中の酸素と反応することになる。このため、上述のような廃棄工程において、排出部46から廃棄する指示薬の所定量は、通常、指示薬が排出部46内に滞留している時間の長さに比例して増加させるのが好ましい。すなわち、上述のような方法で溶存酸素濃度を繰返し測定する場合において、測定間隔時間の長さ(これは、判定工程の完了後、次の前洗浄工程が実施されるまでの時間に相当する)に比例して廃棄する指示薬の量を増加させるのが好ましい。なお、指示薬の廃棄量は、駆動アーム49の回転動作の繰返し回数により調節することができる。
【0030】
また、廃棄工程は、溶存酸素濃度の測定完了後、すなわち、判定工程の終了後、所定時間が経過しても次の溶存酸素濃度の測定が実施されない場合、すなわち、次の溶存酸素濃度の測定における注入工程が実施されない場合においてのみ、注入工程の前に実施されてもよい。なお、ここでの所定時間は、例えば、指示薬が排出部46内において空気中の酸素と反応せずに安定に保持され得るものと考えられる時間である。廃棄工程をこのように設ければ、指示薬の消費量を最小限に抑制しつつ、給水試料中の溶存酸素濃度を高精度に測定することができる。なお、この場合、廃棄工程において廃棄する指示薬の上記所定量は、測定精度をより高めるために、上記所定時間の長さに比例して増加させるのが好ましい。或いは、廃棄工程は、同様の理由により、次の溶存酸素濃度の測定が実施されるまでの間、すなわち、次の溶存酸素濃度の測定における注入工程が実施されるまでの間、一定時間毎に繰り返し実施されてもよい。
【0031】
因みに、このような廃棄工程の実施方法は、例えば、溶存酸素濃度の測定を不定期に繰返す場合や、蒸気ボイラ装置1の停電により溶存酸素濃度の測定間隔が長引いた場合等に有効である。
【0032】
なお、溶存酸素濃度測定装置4には、電磁弁29の開閉、ステーター33の電磁誘導コイルに対する電流の供給、発光体36の作動および回転駆動軸48を回転駆動するためのモーターの作動を制御するための測定動作設定手段と、受光体37からの信号情報を処理して給水試料中の溶存酸素濃度を算出するための演算手段とを備えた制御装置を設けてもよい。この場合、この制御装置に上述の測定方法手順をプログラムしておくと、上述の測定方法を自動化することができる。
【0033】
上述の実施の形態では、蒸気ボイラへの給水中に含まれる溶存酸素の濃度を測定する場合について説明したが、本発明は、蒸気ボイラへの給水以外の各種の液(被測定液)中に含まれる溶存酸素の濃度を測定する場合についても同様に実施することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係る溶存酸素濃度の測定方法は、貯蔵部と、貯蔵部から延びる排出部とを有する収納体の貯蔵部内に貯蔵された、酸素と反応する指示薬を、排出部から排出して被測定液に注入し、その際に被測定液に生じる変化に基づいて被測定液中に含まれる溶存酸素の濃度を測定する場合において、上述のような廃棄工程を設けているため、溶存酸素濃度の測定精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定方法を実施可能な蒸気ボイラ装置の概略図。
【図2】前記測定方法を実施するための溶存酸素濃度測定装置の縦断面図。
【図3】前記溶存酸素濃度測定装置を構成する指示薬供給装置部分を図2のIII方向から見た縦断面図。
【符号の説明】
44 収納体
46 排出部

Claims (5)

  1. 貯蔵部と、前記貯蔵部から延びる排出部とを有する収納体の前記貯蔵部内に貯蔵された、酸素と反応する指示薬を、前記排出部から排出して被測定液に注入し、その際に前記被測定液に生じる変化に基づいて前記被測定液中に含まれる溶存酸素の濃度を測定するための方法であって、
    前記排出部内に滞留している前記指示薬の所定量を前記排出部から排出して廃棄する廃棄工程と、
    前記廃棄工程の後、前記貯蔵部に貯蔵された前記指示薬を前記排出部から排出して前記被測定液中に注入する注入工程と、
    前記指示薬により前記被測定液に生じる変化を判定する判定工程と、
    を含む溶存酸素濃度の測定方法。
  2. 前記排出部は、前記貯蔵部から延びかつ先端部に排出ノズルを有する、空気透過性を有する弾性チューブからなる、請求項1に記載の溶存酸素濃度の測定方法。
  3. 貯蔵部と、前記貯蔵部から延びる排出部とを有する収納体の前記貯蔵部内に貯蔵された、酸素と反応する指示薬を、前記排出部から排出して被測定液に注入し、その際に前記被測定液に生じる変化に基づいて前記被測定液中に含まれる溶存酸素の濃度を測定するための方法であって、
    前記貯蔵部に貯蔵された前記指示薬を前記排出部から排出して前記被測定液中に注入する注入工程と、
    前記指示薬により前記被測定液に生じる変化を判定する判定工程とを含み、
    異なる前記被測定液毎に前記注入工程と前記判定工程とを繰り返す場合において、前記判定工程の後、所定時間が経過しても前記注入工程が繰返されない場合は、前記排出部に滞留している前記指示薬の所定量を前記注入工程の前に予め前記排出部から排出して廃棄する廃棄工程をさらに含む、
    溶存酸素濃度の測定方法。
  4. 前記排出部は、前記貯蔵部から延びかつ先端部に排出ノズルを有する、空気透過性を有する弾性チューブからなる、請求項3に記載の溶存酸素濃度の測定方法。
  5. 一定時間毎に前記廃棄工程を繰り返す、請求項3または4に記載の溶存酸素濃度の測定方法。
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