JP4585722B2 - コンデンサマイクロホン - Google Patents
コンデンサマイクロホン Download PDFInfo
- Publication number
- JP4585722B2 JP4585722B2 JP2001282661A JP2001282661A JP4585722B2 JP 4585722 B2 JP4585722 B2 JP 4585722B2 JP 2001282661 A JP2001282661 A JP 2001282661A JP 2001282661 A JP2001282661 A JP 2001282661A JP 4585722 B2 JP4585722 B2 JP 4585722B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- microphone
- microphone unit
- condenser microphone
- unit
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンデンサマイクロホンに関し、さらに詳しく言えば、そのマイクユニットの防塵技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンデンサマイクロホンは、振動板と固定極とを所定の間隔をもって対向配置してなるマイクユニットを備え、その振動板と固定極との間に通常100V程度の成極電圧(DCバイアス)を印加してコンデンサを形成させ、振動板の振動による静電容量変化を例えばインピーダンス変換器を介して音声信号として取り出すようにしている。
【0003】
このように、マイクユニットには成極電圧が印加されるが、その成極電圧によって発生する静電吸引力により、マイクユニットに塵や埃が付着しやすくなる。これを防止するため、従来では、ウレタンフォームなどの多孔質素材もしくはナイロンメッシュや不織布などの通気性の高い素材による集塵フィルタをマイクユニットに被せるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、録音スタジオなどで使用される収音用コンデンサマイクロホンにおいては、上記のように集塵フィルタをマイクユニットに被せることは、音質や外観の点で好ましくないため、マイクユニットを剥き出し状態としたまま外筐(ウインドスクリーン)内に収めるようにしている。
【0005】
したがって、長期にわたって使用していく間に、成極電圧によって発生する静電吸引力により、マイクユニットに塵埃が徐々に堆積し、これに湿度が加わると成極電圧が漏洩してノイズを発生させる。なお、定期的にマイクユニットを清掃するにしても、エレクトレット型コンデンサマイクロホンでは常時成極電圧が掛けられているため、塵埃をきれいに除去することが困難であった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、音質や外観を損なうことなく、マイクユニットへの塵埃の付着を防止することができるようにしたコンデンサマイクロホンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、振動板と固定極との間に所定の成極電圧を印加してなるマイクユニットを有するコンデンサマイクロホンにおいて、上記マイクユニットの近傍に、上記成極電圧よりも高い電圧に設定された集塵電極が配置されていることを特徴としている。
【0008】
集塵電極は、ほぼ半永久的に帯電状態を維持するエレクトレット材であることが好ましいが、高電圧発生回路から電圧が印加される板状電極,線状電極もしくは針状電極であってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は実施形態に係るコンデンサマイクロホンの正面側断面図で、図2はその側面側断面図である。なお、この実施形態に係るコンデンサマイクロホン10は、マイクスタンドに取り付けて使用されるスタンド型マイクロホンであるが、本発明はこの型式のマイクロホンに限定されない。
【0010】
このコンデンサマイクロホン10は、図示しないマイクスタンドに支持されるマイク本体11と、マイク本体11上に被せられる外筐(ウインドスクリーン)12とを備えている。
【0011】
マイク本体11の上部にはユニットマウント13が搭載されており、このユニットマウント13上にマイクユニット14が取り付けられている。また、マイク本体11内には例えばFETからなるインピーダンス変換器や信号増幅回路などを含む電気回路基板15が収納されている。
【0012】
この実施形態において、マイクユニット14は固定極の両側に振動板を配置してなるダブルダイヤフラム型であるが、通常のシングルダイヤフラム型であってもよい。また、成極電圧はエレクトレット材から得てもよいし、電気回路基板15に成極電源を搭載して、その成極電源から成極電圧を得てもよい。
【0013】
本発明によると、マイクユニット14の近傍に集塵電極16が設けられる。この実施形態において、集塵電極16はエレクトレット材161からなり、ユニットマウント13の内の位置的にマイクユニット14にもっとも近い上縁に沿って環状に配置されている。
【0014】
エレクトレット材161には、マイクユニット14の成極電圧よりも高い電圧が帯電されている。例えば、マイクユニット14の成極電圧が50〜100V程度であるとして、エレクトレット材161には2kV程度の高電圧が帯電されることが好ましい。
【0015】
これによれば、外筐12内に浮遊する塵埃は、マイクユニット14の成極電圧よりも高い静電吸引力にてエレクトレット材161に引き寄せられて、同エレクトレット材161に捕捉される。
【0016】
なお、エレクトレット材161をユニットマウント13の上縁に沿って配置する場合、図1,2に示すように、ユニットマウント13の上縁肩部にマイクユニット14側から見て山裾となるようなテーパ面を形成することが、集塵効果を高めるうえで好ましい。
【0017】
上記実施形態と異なり、集塵電極16として板状電極,線状電極もしくは針状電極を用いてもよく、このような電極構造によれば、エレクトレット材161よりも集塵電極をマイクユニット14により近づけることができる。
【0018】
その反面、この場合には、集塵電極16に高電圧を印加する高電圧発生回路が必要となるが、マイク本体11の電気回路基板15に、マイクユニット14用の成極電源が搭載されている場合には、その成極電源から例えば倍電圧整流回路などにより集塵電極用の所定の高電圧を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、振動板と固定極との間に所定の成極電圧を印加してなるマイクユニットを有するコンデンサマイクロホンにおいて、マイクユニットの近傍に、その成極電圧よりも高い電圧に設定された集塵電極を配置することにより、音質や外観を損なうことなく、マイクユニットへの塵埃の付着を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコンデンサマイクロホンの正面側断面図。
【図2】上記コンデンサマイクロホンの側面側断面図。
【符号の説明】
10 コンデンサマイクロホン
11 マイク本体
12 外筐
13 ユニットマウント
14 マイクユニット
15 電気回路基板
16 集塵電極
161 エレクトレット材
Claims (2)
- 振動板と固定極との間に所定の成極電圧を印加してなるマイクユニットを有するコンデンサマイクロホンにおいて、
上記マイクユニットの近傍に、上記成極電圧よりも高い電圧に設定された集塵電極が配置されていることを特徴とするコンデンサマイクロホン。 - 上記集塵電極がエレクトレット材よりなることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサマイクロホン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001282661A JP4585722B2 (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | コンデンサマイクロホン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001282661A JP4585722B2 (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | コンデンサマイクロホン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003092792A JP2003092792A (ja) | 2003-03-28 |
JP4585722B2 true JP4585722B2 (ja) | 2010-11-24 |
Family
ID=19106285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001282661A Expired - Fee Related JP4585722B2 (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | コンデンサマイクロホン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4585722B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4686158B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2011-05-18 | 株式会社オーディオテクニカ | コンデンサマイクロホン |
JP4953576B2 (ja) * | 2005-02-01 | 2012-06-13 | 株式会社オーディオテクニカ | コンデンサーマイクロホン |
JP2006319391A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Audio Technica Corp | コンデンサーマイクロホンおよびコンデンサーマイクロホンにおけるリード線の接続方法 |
JP4724463B2 (ja) * | 2005-05-18 | 2011-07-13 | 株式会社オーディオテクニカ | マイクロホン |
JP4716818B2 (ja) * | 2005-08-17 | 2011-07-06 | 株式会社オーディオテクニカ | コンデンサーマイクロホン |
JP4877780B2 (ja) * | 2006-11-17 | 2012-02-15 | 株式会社オーディオテクニカ | エレクトレットコンデンサマイクロホンユニットおよびエレクトレットコンデンサマイクロホン |
FR2966839B1 (fr) * | 2010-10-27 | 2012-11-30 | Bertin Technologies Sa | Dispositif portable de collecte de particules et de microorganismes |
KR101149647B1 (ko) | 2011-05-02 | 2012-05-25 | 한만덕 | 내장형 콘덴서 마이크 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2782988B2 (ja) * | 1991-07-08 | 1998-08-06 | 松下電器産業株式会社 | 空気清浄器 |
JP3611371B2 (ja) * | 1995-05-09 | 2005-01-19 | フオスター電機株式会社 | 防塵布及びその接着方法 |
JPH09298790A (ja) * | 1996-05-08 | 1997-11-18 | Taisei Plus Kk | 音響機器の集音部カバー及びその製造方法 |
JPH10272314A (ja) * | 1997-02-03 | 1998-10-13 | Mitsui Chem Inc | エレクトレットおよび用途 |
-
2001
- 2001-09-18 JP JP2001282661A patent/JP4585722B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003092792A (ja) | 2003-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW440446B (en) | Hearing aid with large diaphragm microphone element including a printed circuit board | |
JPS5852780Y2 (ja) | マイクロホン | |
JP4585722B2 (ja) | コンデンサマイクロホン | |
CN101375628A (zh) | 电子装置和声学回放方法 | |
WO2012173669A2 (en) | Audio devices having electroactive polymer actuators | |
EP1261234A3 (en) | Condenser microphone and method for manufacturing condenser microphones | |
USRE40860E1 (en) | Electrostatic audio loudspeakers | |
TWM331726U (en) | Condenser microphone with filter in sound hole of case | |
EP2182737B1 (en) | Electronic device with electret electro-acoustic transducer | |
KR20010108129A (ko) | 합성 전해 스피커 어셈블리 | |
JP2006211302A (ja) | 風雑音低減体 | |
JP2004297765A (ja) | マイクロホン | |
JPH0865781A (ja) | 骨伝導型マイクロホン | |
JPS60157399A (ja) | コンデンサマイクロホン | |
JP4686158B2 (ja) | コンデンサマイクロホン | |
CN205105397U (zh) | 一种电动式扬声器 | |
JPH08111896A (ja) | 電気音響変換器 | |
CN209402673U (zh) | 一种防尘音箱 | |
US1759810A (en) | Condenser reproducer | |
JPH04210263A (ja) | 空気清浄器 | |
CN214544664U (zh) | 一种具有灰尘清理结构的智能终端扬声装置 | |
CN207410521U (zh) | 一种自动识别厂商id扬声器 | |
CN207783056U (zh) | 一种新型音箱连接结构 | |
CN210725323U (zh) | 一种能有效防水的高频扬声器 | |
KR102252023B1 (ko) | 진동과 음향을 구현하는 액츄에이터를 구비하는 미세입자 발생장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080819 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100803 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100811 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100906 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |