JP4582600B2 - ステープラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、積載されたシート束を綴じ込むための針打ちユニットと折曲げユニットとを備えるステープラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から画像形成装置の後処理装置として、画像形成された後のシートを所定枚数毎のシート束にして綴じ込むステープラが知られている(特開平9−136302号公報参照)。このステープラSは、図12に示したように、シート束に針を打込む針打ちユニット100と、シート束に打込まれた針の先端を内方に折り曲げて綴じる折曲げユニット101とを備え、その間に送り込まれたシート束を針打ちユニット100及び折曲げユニット101の双方又は一方を回動させて両者間でクランプしてから針打ちを行なう機構となっている。
【0003】
ところで、上記ステープラSは、針打ちユニット100及び折曲げユニット101をシート幅方向に移動するために、各ユニットの外側に移動ガイド軸102F,102Rと103F,103Rを前後に一対ずつ配置すると共に、後側の移動ガイド軸102R,103Rの後方には針打ちユニット100及び折曲げユニット101に駆動力を伝達するための移動伝達軸104,105を配置してある。また、ステープラSは、針打ちユニット100及び折曲げユニット101の双方又は一方を回動するための回動伝達軸(図示せず)を、上記移動ガイド軸102,103及び移動伝達軸104,105とは離れた所に別途配置していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のステープラSにあっては、移動伝達軸104,105が移動ガイド軸102,103の後方に配置されている他、針打ちユニット100及び折曲げユニット101の双方又は一方を回動するための回動伝達軸(図示せず)が上記移動ガイド軸102,103及び移動伝達軸104,105とは離れた位置に別途配置されているために、装置全体が大型化してしまうといった問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記移動ガイド軸、移動伝達軸及び回動伝達軸をまとめて配設することで装置全体の小型化を図ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、シートガイド板上に搬送されたシートが積層されそのシート束に針を打込む針打ちユニットと、シート束に打込まれた針の両端を折り曲げる折曲げユニットと、装置機枠に回動自在に取付けられ上記針打ちユニット及び折曲げユニットの少なくとも一方を保持する可動部材と、この可動部材を回動する駆動手段とを備えたステープラにおいて、前記針打ちユニット及び折曲げユニットが左右方向に移動する前後一対のガイドシャフトと、その中間部に配置されて前記針打ちユニット及び折曲げユニットに左右方向の移動力を伝達する移動シャフトと、前記針打ちユニット又は折曲げユニットの左右両側にそれぞれ配置され、前後一対のガイドシャフト間に架け渡され、前記針打ちユニット又は折曲げユニットの移動に伴って前記ガイドシャフトの軸方向に移動可能にガイドシャフトに支持され、前記シートをシートガイド板との間でガイドするパスガイド部材と、このパスガイド部材と前記ガイドシャフトとの間に掛け渡したバネ部材と、前記可動部材の回転中心に設けられ、前記駆動手段の駆動力を前記可動部材に伝達し、前記可動部材を回動させる断面四角形状の回転駆動軸と、を備え、前記針打ちユニット又は折曲げユニットがガイドシャフトを移動する際、その移動方向側のパスガイド部材が前記バネ部材の伸縮により同じ方向に移動すると共に、前記ガイドシャフトの一方が前記可動部材の回転駆動軸を兼ねていることを特徴とするステープラである。
【0007】
この発明によれば、ガイドシャフトと移動シャフトとが上述の配置になっている他、ガイドシャフトの一方が回転伝達軸を兼用しているので、装置全体の小型化が図られる。
【0008】
請求項2の発明は、前記パスガイド部材は、先端が前記ガイドシャフトに巻装されたバネ部材に取り付けられると共に、後端が前後一対のガイドシャフトの一方に遊嵌され、針打ちユニット及び折曲げユニットがガイドシャフトに沿って移動するのに伴なってバネ部材が伸縮し、その伸縮によってパスガイド部材がガイドシャフトの軸方向に移動することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、カール癖などの付いたシートであっても針打ちユニットと折曲げユニットとの間に確実に搬送できる。
【0010】
請求項3の発明は、前記パスガイド部材は、針打ちユニット又は折曲げユニットに左右方向の移動力を伝達する移動シャフトの下方位置で、前記シートガイド板と対向するように配置されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明に係るステープラの実施形態を詳細に説明する。図1は本発明に係るステープラの全体構成の概略図、図2はガイドシャフトなどの位置関係を示すステープラの側面図である。また、図3は針打ちユニットとこれに対向配置された折曲げユニットの構成図、図4は折曲げユニットの構成を示す分解斜視図である。
【0013】
この実施形態におけるステープラSは、図1及び図2に示したように、左右一対の側板1a,1bと、これら側板1a,1bの上部背面側を連結する背面板2とでフレーム構造を構成している。また、ステープラSは、図1及び図3に示したように、上下に2分割された状態で針打ちユニットとしてのヘッドユニット3と、折曲げユニットとしてのアンビルユニット4とを備えている。下側に位置するヘッドユニット3は、多数のステープル用針が帯状に連結されたステープル用針帯から1個のステープル用針を分離すると共に、この分離されたステープル用針をコの字状に成形し、これをアンビルユニット4との間に送り込まれたシート束に向けて厚さ方向に貫通して打込むように構成されている。一方、前記ヘッドユニット3に対向配置されたアンビルユニット4は、シート束に打込まれたステープル用針の両脚部を受け、両端を互いに内側に折り曲げるように成形して、シート束を最終的に綴じ込むように構成されている。
【0014】
前記ヘッドユニット3及びアンビルユニット4は、それぞれのガイド機構を介して互いに同期した状態で、シート束の送り込み方向と直交する方向に沿って移動自在に支持され、また後述する移動機構によって互いに相対位置関係を一定に保持されたままの状態で一体的に移動するように構成されている。
【0015】
上記ヘッドユニット3のガイド機構は、図1乃至図3に示したように、左右の側板1a,1b間に架け渡された前後一対のガイドシャフト6,33によって構成される。前方のガイドシャフト6は断面形状が円形のシャフト、後方のガイドシャフト33は断面形状が四角形のシャフトであって、これらが互いに平行に配設されている。ヘッドユニット3の下部には筐体フレーム7と一体のガイドブロック8が設けられ、このガイドブロック8に開設されたガイド孔にガイドシャフト6が挿通されると共に、筐体フレーム7の両側に配設された駆動ギヤ34がガイドシャフト33に摺動可能に嵌合することで、ヘッドユニット3がガイドシャフト6,33に対して移動可能に支持されることになる。なお、筐体フレーム33自身はガイドシャフト33に遊嵌されている。
【0016】
一方、アンビルユニット4のガイド機構も、上記と同様、左右一対の側板1a,1b間に架け渡された一対のガイドシャフト10,43によって構成される。このガイドシャフト10,43は前記と同様平行に配設され、且つガイドシャフト6,33とは対向する位置関係で配設される。なお、前方のガイドシャフト10は断面形状が円形のシャフト、後方のガイドシャフト43は断面形状が四角形のシャフトである。アンビルユニット4の上部前側には固定フレーム11と一体に取付けられたガイドブロック12が設けられ、このガイドブロック12に開設されたガイド孔にガイドシャフト10が挿通される。また、アンビルユニット4の後端側では固定フレーム11に可動フレーム40が揺動可能に軸支されており、これら固定フレーム11及び可動フレーム40の後端に設けられた円筒状のカラー42,44が後方のガイドシャフト43に遊嵌されると共に、カラー44に嵌め込まれた駆動ギヤ70がガイドシャフト43に摺動可能に嵌合している。
【0017】
上記ヘッドユニット3及びアンビルユニット4の移動は、移動機構によって行われる。この移動機構は、ガイドシャフト6,33の中間部に配設されたヘッドユニット3側のスクリューロッド14及びガイドシャフト10,43の中間部に配設されたアンビルユニット4側のスクリューロッド15と、これらのスクリューロッド14,15を駆動するためのモータ16とを備える。これらのスクリューロッド14,15は、それぞれのガイドシャフト6,33及び10,43とは平行に配設されており、両端が前記左右の側板1a,1bに回転可能に軸支されている。モータ16は一方の側板1aの外側において、ヘッドユニット3側のスクリューロッド14の軸線上に取付けられ、スクリューロッド14を直接回転駆動すると共に、アンビルユニット4側のスクリューロッド15の突出端部に固着された従動ギヤ17にタイミングベルト18を介してモータ16の駆動力が伝達され、両方のスクリューロッド14,15を同方向に同一速度で回転するように構成している。なお、タイミングベルト18にはテンションローラ19が弾性的に当接している。また、上記一対のスクリューロッド14,15の外周面にはそれぞれボールねじ溝20,21が設けられ、このボールねじ溝20,21にヘッドユニット3及びアンビルユニット4から突設させた係合ピン(図示せず)がそれぞれ係合することで、スクリューロッド14,15の回転駆動に伴って各ユニット3,4の摺動移動が可能となる。
【0018】
このように、ヘッドユニット3のスクリューロッド14及びアンビルユニット4のスクリューロッド15は、一対のガイドシャフト6,33及びガイドシャフト10,43の各中間部にそれぞれ配設されているので、上述した従来のものに比べて装置全体の小型化が可能となる。また、スクリューロッド14,15の回転によってヘッドユニット3及びアンビルユニット4を駆動する際には、各ユニットの前後をガイドシャフトで支持することになるので、これらのユニットを安定した姿勢で移動させることができる。さらに図1乃至図3に示したように、ヘッドユニット3側のガイドシャフト6,33及びスクリューロッド14と、アンビルユニット4側のガイドシャフト10,43及びスクリューロッド15がユニットを挟んで対向した位置に配設されているので、後述するようにヘッドユニット3とアンビルユニット4との間でシート束をクランプした時の反力を互いに等しく受けることができるために安定したクランプ力が得られることになる。
【0019】
次に、上記ヘッドユニット3の構成および揺動機構を図1及び図3に基づいて説明する。ヘッドユニット3は、上述した筐体フレーム7にヘッドハウジング24が取付けられたものであり、このヘッドハウジング24にヘッド25が昇降自在に支持されている。なお、ヘッド25にはステープル用針帯カートリッジが着脱自在に装着されている。ヘッドハウジング24の両側に設けられた長孔27にはヘッド25の軸ピン(図示せず)が摺動自在にガイドされ、この軸ピンにカム機構が係合している。カム機構は、前記軸ピンに係合する左右のアーム部29と、このアーム部29に揺動を伝達する伝達ギヤ30とで構成される。アーム部29は、略中央部が筐体フレーム7に回転可能に軸支され、後側に楕円形状のカム孔31が設けられたものである。伝達ギヤ30は、中心部が筐体フレーム7に回転可能に軸支されると共に、外周部にはピン32が突設してあり、このピン32が前記カム孔31に内接している。したがって、伝達ギヤ30が回転するとピン32がカム孔31の内周縁に沿って移動し、アーム部29を揺動させることでヘッド25が昇降動することになる。
【0020】
上記伝達ギヤ30は、回転駆動軸を兼ねている前記ガイドシャフト33からの駆動力を受けて駆動する。ガイドシャフト33には筐体フレーム7の両側において駆動ギヤ34が嵌合され、この駆動ギヤ34と前記伝達ギヤ30とが噛み合っているため、ガイドシャフト33が回転することによって駆動力が伝達ギヤ30に伝達される。
【0021】
次に、上記アンビルユニット4の構成および揺動機構を説明する。図1、図3及び図4に示したように、前後のガイドシャフト10,43に摺動可能に取付けられた固定フレーム11に可動フレーム40の後端が回動可能に軸支され、可動フレーム40の前端はコイルばね57によって付勢されている。アンビルユニット4はこのような可動フレーム40に対して揺動可能に取付けられる。なお、可動フレーム40の回転中心は、固定フレーム11及び可動フレーム40の後端に設けられたカラー42,44同士の嵌め合いによって構成されるために、固定フレーム11に対する可動フレーム40の回動姿勢が常に安定したものとなる。
【0022】
アンビルユニット4は、図4に示したように、ボックス構造のアンビル本体45と、左右一対のコイルスプリング46によってアンビル本体45側に押圧される当て板47とを備え、アンビル本体45内にはクリンチャ揺動部48およびクリンチャ支持枠49が収納されている。アンビル本体45の左右側面には一対の挿通孔50,51が前後に開設され、クリンチャ支持枠49の側面から突出した支持軸52が前側の挿通孔50を貫通して可動フレーム40の側面に設けられた長穴53に摺動可能に嵌まり込んでいる。また、クリンチャ揺動部48の側面から突出した支持軸54は、クリンチャ支持枠49及びアンビル本体45に開設された挿通孔55,51を同軸上で貫通して可動フレーム40の側面に設けられた逆三角形の支持孔56に支持されている。このように、支持軸52,54を可動部材40に支持させることで、アンビル本体45内にクリンチャ揺動部48及びクリンチャ支持枠49が組み込まれたアンビルユニット4が構成され、且つ可動フレーム40に対して上記長穴53及び支持孔56の範囲で上下移動を可能としている。なお、クリンチャ支持枠49の左右の枠材にも上方に延びる先細形状の突起部58が形成されており、可動フレーム40の上面に開設されたガイド孔59に挿入されている。このガイド孔59は、前記突起部58より幅が広く形成され、突起部58がガイド孔59内を動く範囲でアンビルユニット4の揺動を可能としている。
【0023】
前記クリンチャ揺動部48の前面には左右一対のクリンチャ部60が回転可能に支持されると共に、クリンチャ部60の外側端部には略L字形状の板ばね61の先端部が係止されている。この板ばね61は、図7に示したように、中央の屈曲部62が前記支持軸54に架け渡され、後端に設けたU字状のフック部63がローラ軸64に係合されることで、クリンチャ揺動部48の姿勢を保っている。また、ローラ軸64の中央に設けられたローラ部65にはクリンチャ駆動カム66の回転によってスライド移動する略U字形状の押圧部材67が当接している。この押圧部材67によってローラ部65を前方に押し出すと、板ばね61のバネ圧に抗してクリンチャ揺動部48が支持軸54を中心に揺動し、その先端部でクリンチャ部60を押し上げて回転させる。針の打込みによって、アンビル本体45及びクリンチャ支持枠49の各下面に設けられたスリット45a,49aからアンビル本体41内に差し込まれた針の先端は、上記回転するクリンチャ部60によって内方に折り曲げられる。なお、前記クリンチャ駆動カム66の回転軸69は可動フレーム40の側面に回転可能に支持されている。
【0024】
上記アンビルユニット4は、常時は可動フレーム40との間で圧縮されたコイルスプリング46によって下方側に付勢されるが、図8及び図9に示したように、クランプする際のシート束68の厚みに応じて回動量が異なり、ステープルする時のアンビルユニット4の押上量が異なってくる。即ち、図8に示したようにシート束68が薄いときにはクランプした時のアンビルユニット4の回動量が大きいために、ヘッドユニット3で針を打ち込んだ時のアンビルユニット4の押上量が小さくなり、アンビルユニット4の支持軸52,54が可動フレーム40の側面に開設された長穴53及び支持孔56の下端部近くまで下がった状態でシート束68をステープルするが、図9に示したようにシート束68が厚くなるとクランプ時におけるアンビルユニット4の回動量が先の場合より小さくなるため、ステープルする際には厚い分アンビル本体45の押上量が大きくなり、コイルスプリング46のばね力に抗してアンビル本体45が可動フレーム40側に移動し、支持軸52,54が長穴53及び支持孔56内を移動する。その際、支持軸54が支持孔56内で移動可能であり、また前記クリンチャ支持枠49の先端の突起部58も可動フレーム40の上面に設けられたガイド孔59内で移動可能であるため、アンビルユニット4が支持軸52を中心として揺動し、シート面にアンビル本体45の下面が追従するように姿勢を変えながら、打ち込まれた針の先端をアンビル本体45のスリット45aに導く。このように、前記支持軸54が支持孔56内である程度自由に動き、また支持部58とガイド孔59との間に隙間があるために、アンビル本体45が支持軸52を回転中心として揺動可能となり、シート束68の紙厚の違いによってクリンチ機構に差が生ずることはない。
【0025】
また、アンビルユニット4は左右一対のコイルスプリング46によって押圧支持されているため、左右方向での揺動も可能となっている。従って、ガイドシャフト6,10の平行度が両側の側板1a,1b間で得られていないために、シート幅方向におけるシート束68の高さがアンビルユニット4の左右で異なり、シート束68をクランプした時にヘッドユニット3とアンビルユニット4とが平行でない場合などでは、上記アンビルユニット4がシート幅方向で揺動することによってヘッドユニット3との間で平行度が保たれ、ステープル動作が確実に行われることになる。
【0026】
上記構成からなるアンビルユニット4は、前述した断面四角形状のガイドシャフト43からの駆動力を受けて回動する。図3、図10及び図11に示したように、ガイドシャフト43には可動フレーム40の略中央部において駆動ギヤ70が嵌合される。また、駆動ギヤ70は伝達ギヤ71を介して前記クリンチャ駆動カム66と同じ回転軸69上に設けられた従動ギヤ72と噛み合っている。回転軸69の両端には固定フレーム11と可動フレーム40との狭い空間にアンビルユニット4を揺動させるために半月状の偏心カム73が左右両側に配設されている。この偏心カム73は固定フレーム11をカムフォロアとしており、図11に示したように、偏心カム73が固定フレーム11の面上を回転することで、可動フレーム40を固定フレーム11に対して揺動させることができる。この実施形態ではアンビルユニット4と一体に回動する可動ユニット40に偏心カム73が取付けられ、且つ固定ユニット11との間に収納されているために、回動機構をコンパクト化することができる。
【0027】
図10及び図11は、上記偏心カム73によるアンビルユニット4の揺動を示したものである。図10はアンビルユニット4が待機している時の状態を示しており、可動フレーム40はコイルばね57によって固定フレーム11側に付勢されている。図11はシート束をクランプする時の状態を示しており、ガイドシャフト43が回転するとそれに伴って駆動ギヤ70が回転し、この回転力が伝達ギヤ71を介して従動ギヤ72に伝達される。従動ギヤ72の回転により偏心カム73が回転し、固定フレーム11をカムフォロアとして可動フレーム40がコイルスプリング46のばね力に抗して揺動し押し下げられる。可動フレーム40と一緒にアンビルユニット4が押し下げられ、その下面でシート束をクランプする。一方、上記偏心カム73の回転と共にクリンチャ駆動カム66が回転し、押圧部材67を押し出すことでクリンチャ部60が揺動して針の折曲げ動作が完了する。
【0028】
上記ヘッドユニット3の後側のガイドシャフト33は、一方の先端が側板1aの外方に突出しており、その突出端部に駆動伝達ギヤ35が取付けられる。そして、駆動モータ(図示せず)からの駆動力が駆動伝達ギヤ35を介してガイドシャフト33に伝えられる。また、前記ガイドシャフト33の他端は、他方側の側板1bの外側に突出しており、その突出端部に伝達ギヤ75が取付けられる。一方、アンビルユニット4の後側のガイドシャフト43も側板1bの外側に端部が突出しており、その突出端部に従動ギヤ76が取付けられている。伝達ギヤ75と従動ギヤ76との間にはエンドレスのギヤベルト77が掛け渡されており、ヘッドユニット3のガイドシャフト33の回転駆動をギヤベルト77を介してアンビルユニット4のガイドシャフト43に伝達することができる。
【0029】
このように、この実施形態ではヘッドユニット3の一方のガイドシャフト33をヘッド25の駆動軸として兼用し、またアンビルユニット4の一方のガイドシャフト43をアンビルユニット4の回転駆動軸として兼用しているので、シャフトを別途設けた場合に比べて装置全体の小型化及び軽量化が図られることになる。
【0030】
次に、上記構成からなるステープラSのステープル動作を説明する。ヘッドユニット3とアンビルユニット4との間には左右の側板1a,1bに架け渡された平板状のシートガイド板78が配設され、またアンビルユニット4の左右両側には前後のガイドシャフト10,43間に棒状のパスガイド部材79が架け渡されている。このパスガイド部材79は、前記シートガイド板78と対向するように配置されており、先端がガイドシャフト10に巻かれた細いコイルバネ80の一端に固定され、また後端がガイドシャフト43に遊嵌されているために、アンビルユニット4がガイドシャフト10,43に沿って摺動するのに伴って動き得る。ヘッドユニット3とアンビルユニット4との間に搬送されるシートは、前記シートガイド板78及びパスガイド部材79の間にガイドされながら所定位置で積層され、シート束を形成する。制御信号に基づいてモータ16を駆動することでスクリューロッド14,15が回転し、ヘッドユニット3及びアンビルユニット4を所定位置に導く。この時、ヘッドユニット3及びアンビルユニット4は同期して同方向へ一緒に移動し、同じ位置に停止する。次に、ガイドシャフト33,43が回転することで、ヘッドユニット3及びアンビルユニット4は同期して揺動する。この時、ヘッドユニット3側ではカム孔31を有するアーム部29の動きによってヘッド25のみがアンビルユニット4側に揺動し、ヘッドハウジング24は揺動しないでそのままの状態を保つ。一方、アンビルユニット4側では偏心カム73の回転によって可動フレーム40が揺動し、ヘッド25との間でシート束をクランプすることでシート束にステープルが打ち込まれる。また、偏心カム73と一緒にクリンチャ駆動カム66が回転することによってクリンチャ部60が作動し、シート束を貫通したステープルの先端を内方に折り曲げてシート束を中綴じする。その際に、前述したように、シート束の厚さに応じてアンビルユニット4が揺動し、適正なアンビル位置で針の折曲げを行なう。前述のカムが一回転してヘッド25及びアンビルユニット4が元の位置に戻るとガイドシャフト33,43の回転が止まり、再びスクリューロッド14,15が回転してヘッドユニット3及びアンビルユニット4をシート幅方向に所定の位置まで移動させ、上記と同様の中綴じを行なう。
【0031】
なお、本発明では可動フレーム40の回動機構が上記実施形態の偏心カム73に限定されるものではなく、例えばヘッド25の昇降動に用いたような機構で回動させることもできる。また、上記の実施形態ではアンビルユニット4側を揺動させて所定位置にあるヘッドユニット3との間でシート束をクランプする場合について説明したが、ヘッドユニット3側を揺動させることができることは勿論のこと、ヘッドユニット3及びアンビルユニット4の相方を互いに揺動させることができるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステープラの全体構成の概略図である。
【図2】ガイドシャフト及びスクリューロッドの配置を示すステープラの側面図である。
【図3】ヘッドユニット及び該ユニットに対向配置されたアンビルユニットの構成図である。
【図4】アンビルユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図5】アンビルユニットの回転中心部分の構造を示す斜視図である。
【図6】上記図5のA−A線断面図である。
【図7】クリンチャ部の揺動機構を示す斜視図である。
【図8】薄いシート束をクランプした時の可動フレームに対するアンビル本体の高さ位置を示すアンビルユニット側面図である。
【図9】厚いシート束をクランプした時の可動フレームに対するアンビル本体の高さ位置を示すアンビルユニット側面図である。
【図10】アンビルユニットの揺動前の姿勢を示す側面図である。
【図11】アンビルユニットが揺動してシート束をクランプした時の姿勢を示す側面図である。
【図12】従来のおける移動ガイド軸及び移動伝達軸の配置を示すステープラの側面図である
【符号の説明】
3 ヘッドユニット(針打ちユニット)
4 アンビルユニット(折曲げユニット)
6,10 ガイドシャフト
14,15 スクリューロッド(移動シャフト)
33,43 ガイドシャフト(回転駆動軸)
40 可動フレーム(可動部材)
79 パスガイド部材
80 コイルバネ(バネ部材)
Claims (3)
- シートガイド板上に搬送されたシートが積層されそのシート束に針を打込む針打ちユニットと、シート束に打込まれた針の両端を折り曲げる折曲げユニットと、装置機枠に回動自在に取付けられ上記針打ちユニット及び折曲げユニットの少なくとも一方を保持する可動部材と、この可動部材を回動する駆動手段とを備えたステープラにおいて、
前記針打ちユニット及び折曲げユニットが左右方向に移動する前後一対のガイドシャフトと、
その中間部に配置されて前記針打ちユニット及び折曲げユニットに左右方向の移動力を伝達する移動シャフトと、
前記針打ちユニット又は折曲げユニットの左右両側にそれぞれ配置され、前後一対のガイドシャフト間に架け渡され、前記針打ちユニット又は折曲げユニットの移動に伴って前記ガイドシャフトの軸方向に移動可能にガイドシャフトに支持され、前記シートをシートガイド板との間でガイドするパスガイド部材と、
このパスガイド部材と前記ガイドシャフトとの間に掛け渡したバネ部材と、
前記可動部材の回転中心に設けられ、前記駆動手段の駆動力を前記可動部材に伝達し、前記可動部材を回動させる断面四角形状の回転駆動軸と、を備え、
前記針打ちユニット又は折曲げユニットがガイドシャフトを移動する際、その移動方向側のパスガイド部材が前記バネ部材の伸縮により同じ方向に移動すると共に、
前記ガイドシャフトの一方が前記可動部材の回転駆動軸を兼ねていることを特徴とするステープラ。 - 前記パスガイド部材は、先端が前記ガイドシャフトに巻装されたバネ部材に取り付けられると共に、後端が前後一対のガイドシャフトの一方に遊嵌され、針打ちユニット及び折曲げユニットがガイドシャフトに沿って移動するのに伴なってバネ部材が伸縮し、その伸縮によってパスガイド部材がガイドシャフトの軸方向に移動する請求項1記載のステープラ。
- 前記パスガイド部材は、針打ちユニット又は折曲げユニットに左右方向の移動力を伝達する移動シャフトの下方位置で、前記シートガイド板と対向するように配置されている請求項1記載のステープラ。
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