JP4580962B2 - スライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器 - Google Patents

スライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、例えば本体部と重合部とを重合面方向にスライド移動自在に重合連結し、互いに重合した閉塞状態から重合部をスライドさせて開放状態とするスライド装置並びにこのスライド装置を用いた携帯電話,モバイルなどの電子機器に関するものである。
例えば、数字キーやファンクションキーを配列した操作部を本体部の上側面に設け、所定の表示がなされる液晶パネルなどのディスプレイ部を、前記本体部に重合する重合部の上側面に設け、この本体部と重合部とを前後方向に相対的に移動する構造のスライド式の携帯電話が従来からある。
これは、重合部に左右に間隔を置いてスライドガイド部(例えばガイドレール部)を設け、この左右のスライドガイド部にスライド係合するスライド部を本体部の左右に設け、スライドガイド部に対してスライド部が相対的にスライド移動することで重合部と本体部とをスライド移動自在に連結する構成としている。
このようなスライド式の携帯電話のスライド構造を実現するスライド装置は、前述のように左右に設けたスライドガイド部間にスライド部をその両端部をスライド自在に係合させて、スライドガイド部に対してスライド部をスライド自在に係合するスライドガイド機構を介して、第一部材と第二部材とを重合面方向にスライド自在に重合連結する構成である。
ところで、このように本体部と重合部とをスライド移動自在に連結するスライド装置を用いたスライド式の携帯電話は、本体部の操作部を重合部で隠蔽したスライド開始前の閉塞位置(初期位置)と、重合部を位置ズレするように前後方向へスライド移動させて操作部を露出させたスライド開放位置とで位置決め保持(閉じ付勢や開き付勢あるいはクリック係合)するように構成することが望ましい。
そこで例えば、特許文献1のように、第一部材の左右夫々に一本ずつ計二本のトーションバネの各一端を連結し、第二部材の左右夫々に前記二本のトーションバネの各他端を連結し、この二本の各トーションバネの一端と他端とを離反する方向に生ずる弾性付勢力によりスライド移動付勢力が生ずるように構成し、このスライド移動付勢力により例えば第一部材に対して第二部材を閉塞位置に閉じ付勢,或いはスライド開放位置に開き付勢して位置決め保持付勢し得るように構成したスライド装置がある。
また例えば、特許文献2のように、第一部材若しくは第二部材にスライド移動方向にカム面を有するカム部を設け、第二部材若しくは第一部材に前記カム部のカム面に当接するカム当接部を有するカム移動部を設けると共にこのカム移動部のカム当接部を前記カム面に向けて押圧付勢する付勢手段を備え、第一部材に対して第二部材をスライド移動する際、前記カム部のカム面に前記カム移動部のカム当接部が押圧付勢されつつ当接しながら前記カム移動部がスライド移動し、このカム移動部のカム当接部が前記押圧付勢により前記カム面の凸部から凹部へと移動しようとするカム付勢力によってスライド移動付勢力が生ずるように構成し、このスライド移動付勢力により例えば第一部材に対して第二部材を閉塞位置に閉じ付勢,或いはスライド開放位置に開き付勢して位置決め保持付勢し得るように構成したスライド装置がある。
このようにスライド移動付勢力により第一部材に対して第二部材を位置決め保持付勢するスライド装置は、例えば閉塞位置(初期位置)やスライド開放位置に複雑な位置決め機構を設けることなく、例えばトーションバネを設けたりカム部のカム面の形状設定により簡単に位置決め保持を実現したりできるものである。
特開2005−291315号公報 特願2005−234895号公報
ところで、上述のトーションバネを用いるタイプのスライド装置は、スライド式の携帯電話に適用する際にトーションバネがちょうど携帯電話のケーブルが通るスペースに位置する為に、ケーブル用のスペースをかなりロスするという欠点を有し、従って、携帯電話に適用するスライド装置としては上述のカム機構を用いるタイプのほうが構造上有利な場合がある。
特に、カム部を設ける第一部材若しくは第二部材の左右片側だけに前記カム面を形成する構造とした場合、前記ケーブル用のスペースをより一層広く確保できる利点があり、またスペースに余裕があるだけに、例えばカム移動部の配設スペースも良好に確保できる点や、カム面の凹凸起伏を大きく設定できカム面の形状設定の自由度が高い点など、種々の利点を有する。
しかし一方で、左右片側に形成したカム面に向けてカム移動部のカム当接部を付勢手段により押圧付勢している為、その反力により、第一部材に対して第二部材が左右一方に押圧付勢されることとなる。
即ち、この第一部材と第二部材とを連結する前記スライドガイド機構のスライドガイド部に対してスライド部が左右一方に押圧付勢される為、これが余計なスライド抵抗を生じ、ひいてはスライド移動時のスムーズな操作感を損ねる原因となる。
更に、前記スライドガイド機構のスライドガイド部とスライド部と間に設けられたクリアランスのぶんだけ、第一部材に対して第二部材に左右の片寄りが生じ、例えばスライド式の携帯電話に適用した場合、本体部に対して液晶画面のセンター位置の片寄り(ズレ)が生ずるといった問題を有した。
本発明は、この種のスライド装置についての更なる研究・開発を進め、左右片側にカム面を形成するカム構造を採用したスライド装置でありながら、上述のような左右の片寄りや、余計なスライド抵抗が生ずる問題を確実に阻止し、左右位置ズレが無く且つスムーズな操作感を実現できるなど、より一層商品価値の高い画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を提供することを課題とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
第一部材1と、この第一部材1に重合配設した第二部材2とをスライドガイド機構3を介して重合面方向にスライド移動自在に連結するスライド装置であって、前記第一部材1若しくは第二部材2には、スライド移動方向に形成され且つこのスライド移動方向と直交する左右方向に凹凸起伏するカム面4aを有するカム部4と、このカム面4aと対向位置にして前記スライド移動方向に沿って形成されるガイド平坦面6aを有するローラガイド部6とを設けた構成とし、前記第二部材2若しくは第一部材1には、前記カム部4のカム面4aに当接するカムローラ体5Aと、前記ローラガイド部6のガイド平坦面6aに当接する二体のガイドローラ体5B,5Bとを有するカム移動部5を設け、前記カム移動部5は、前記スライド移動方向と直交する左右方向に可動自在な可動部材11を有すると共にこの可動部材11に前記カムローラ体5Aを設けて前記カムローラ体5Aを前記二体のガイドローラ体5B,5Bに対して左右方向に接離自在に構成すると共に、このカム移動部5は前記カムローラ体5Aと二体のガイドローラ体5B,5Bとを互いに離反しようとする方向に前記可動部材11を付勢する付勢手段Sを備えた構成として、第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、前記付勢手段Sの付勢力により前記カム移動部5の前記カムローラ体5Aが前記カム部4の前記カム面4aに押圧付勢されつつ当接し且つこのカム移動部5の前記二体のガイドローラ体5B,5Bの双方が前記ローラガイド部6の前記ガイド平端面6aに押圧付勢されつつ当接しながらこのカム移動部5がスライド移動し、このカム移動部5のカムローラ体5Aが押圧付勢により前記カム面4aの凸部から凹部へと移動しようとするカム付勢力によって、前記第一部材1に対する第二部材2のスライド移動付勢力が生ずるように構成したことを特徴とするスライド装置に係るものである。
また、前記第一部材1若しくは第二部材2に設けられるカム形成板体12に、スライド移動方向に長さを有するガイド孔10を形成し、このカム形成板体12のガイド孔10の孔縁の一部を、左右方向に凹凸起伏する前記カム部4の前記カム面4a及びスライド移動方向に沿って平坦な前記ローラガイド部6の前記ガイド平坦面6aとして構成して、前記第一部材1若しくは第二部材2に前記カム部4及び前記ローラガイド部6を設けた構成としたことを特徴とする請求項1記載のスライド装置に係るものである。
また、前記カム部4の前記カム面4aは、第一部材1に対して第二部材2が重合するスライド開始前の閉塞位置において前記カム移動部5の前記カムローラ体5Aを位置決め係合する係合凹部7を有するカム形状とし、この閉塞位置から前記第一部材1に対して第二部材2を前後いずれの方向にもスライド開放移動できるように前記スライドガイド機構3のスライド移動範囲を設定すると共に、前記カム部4のカム面4aは、前記係合凹部7を谷部としてこの係合凹部7から前後のスライド移動方向に夫々上り傾斜面状に戻り付勢傾斜面部8を形成したカム形状とし、第一部材1に対して第二部材2を前記閉塞位置から前後にスライド開放移動する際、所定長スライド移動するまでは前記カム移動部5の前記カムローラ体5Aが前記戻り付勢傾斜面部8に押圧付勢されつつ当接して前記閉塞位置に向けて戻り方向のスライド移動付勢力が生ずるように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、前記カム部4の前記カム面4aは、前記閉塞位置とスライド移動端部位置であるスライド開放位置との間の所定のスライド途中位置から前記スライド開放位置まで下り傾斜面状に進み付勢傾斜面部9を形成したカム形状とし、第一部材1に対して第二部材2を前記閉塞位置からスライド開放移動する際、この第二部材2を前記所定のスライド途中位置までスライド開放移動すると前記カム移動部5の前記カムローラ体5Aが前記進み付勢傾斜面部9に押圧付勢されつつ当接して前記スライド開放位置に向けて進み方向のスライド移動付勢力が生ずるように構成したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、前記カム部4の前記カム面4aは、前記係合凹部7を谷部としてこの係合凹部7から前後のスライド移動方向に夫々上り傾斜面状に戻り付勢傾斜面部8を形成すると共にこの戻り付勢傾斜面部8の頂部位置から前記スライド開放位置まで下り傾斜面状に進み付勢傾斜面部9を形成したカム形状とし、前記第一部材1に対して前記第二部材2を前記閉塞位置からスライド開放移動する際、前記カム移動部5の前記カムローラ体5Aが前記カム面4aの前記戻り付勢傾斜面部8を通過する所定長スライド移動するまでは前記閉塞位置に向けて戻り方向のスライド移動付勢力が生じ、且つ所定長スライド移動してこのカムローラ体5Aが前記カム面4aの前記進み付勢傾斜面部9に当接すると逆に前記スライド開放位置に向けて進み方向のスライド移動付勢力が生ずるように構成したことを特徴とする請求項記載のスライド装置に係るものである。
また、操作部を設けた本体部Aと、ディスプレイ部を設けた重合部Bとを重合配設し、この本体部Aに対して重合部Bを重合面に対してスライドして本体部Aの一部若しくは全部を露出させることができるように本体部と重合部とをスライド装置によって連結し、このスライド装置には、前記本体部Aを前記第一部材1若しくは第二部材2とし、前記重合部Bを前記第二部材2若しくは第一部材1とした前記請求項1〜のいずれか1項に記載のスライド装置を用いたことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、第一部材に対して第二部材をスライド移動する際、第一部材若しくは第二部材に設けたカム部のカム面に向けて、第二部材若しくは第一部材に設けたカム移動部のカムローラ体を押圧付勢するが、同時にこのカム移動部に設けた二体のガイドローラ体が、前記カム面の対向位置に設けたローラガイド部のガイド平坦面に押圧付勢され、従ってカム面に向けてカムローラ体を押圧付勢する付勢力の反力で第一部材に対して第二部材が相対的に左右一方に押圧付勢されて左右一方に片寄ることが前記ガイド平坦面と二体のローラガイド部とにより阻止当接されることとなる。
よって本発明は、左右片側にカム面を形成するカム構造を採用したスライド装置でありながら、上記従来例のように左右一方への片寄りや、余計なスライド抵抗が生ずるといった問題が生ぜず、左右位置ズレが無く且つスムーズな操作感を実現できる画期的なスライド装置となる。
また、請求項2記載の発明においては、容易な構成で、本発明を一層確実に実現できる一層秀れたスライド装置となる。特に、例えば単に金属製の平薄板をカム形成板体とし、この平薄板に例えばプレス加工により所定の長孔形状のガイド孔を孔あけ形成するだけで、所望のカム形状のカム面を有するカム部とガイド平坦面を有するローラガイド部との双方を同時に、しかも簡単に形成でき、一層製造容易にして量産性やコスト性に一層秀れたスライド装置となる。
また、請求項3,4,5記載の発明においては、第一部材に対して第二部材をスライド開始前の閉塞位置(初期位置)から前方だけでなく後方にもスライド開放移動させることができ、本発明を採用した電子装置としての使用用途を広げることができる上に、第一部材に対して第二部材が閉塞位置で前後にフラつくこと無くこの閉塞位置に良好に位置決めでき、更に第一部材と第二部材との左右の片寄りや、この片寄りによる余計なスライド抵抗の問題も生ぜずスムーズな操作感が得られるより一層商品価値の高い画期的なスライド装置を実現できる。特に請求項記載の発明においては、閉塞位置(初期位置)だけでなく前後のスライド開放位置でも確実にカム付勢力によるスライド移動付勢力による位置決め保持力を実現でき、一層操作性に秀れる。また、特に請求項記載の発明においては、第一部材に対して第二部材を閉塞位置やスライド開放位置の夫々の位置にて良好に位置決め保持付勢できると共に、閉塞位置とスライド開放位置との間のスライド途中位置に第二部材がフラつくことを阻止でき、一層操作性に秀れる。
また、請求項記載の発明においては、前記作用効果を確実且つ良好に発揮することができる極めて実用性に秀れた画期的なスライド装置を用いた電子機器となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、スライドガイド機構3を介して重合面方向にスライド移動自在に連結した第一部材1と第二部材2のうち、どちらにカム部4及びローラガイド部6を設け、どちらにカム移動部5を設ける構成としても良いが、例えば図示した実施例のように、第二部材2にカム部4及びローラガイド部6を設け、第一部材1にカム移動部5を設けた構成を例に説明する。
第一部材1に対して第二部材2をスライド移動すると、カム付勢力によるスライド移動付勢力が生ずるように構成している。
従って、例えば第一部材1に対して第二部材2をスライド開放位置とした際、開き方向のスライド移動付勢力が生ずるように構成して第二部材2がこのスライド開放位置で位置決め保持付勢されるように構成するなど位置決め保持を実現でき、また例えば所定のスライド移動範囲では軽い力でスライド開放移動させることができたり、場合によっては自動スライド開放移動したりするように構成するなど、設計によって種々のスライド移動付勢による機能を具備した構成を実現できる。
具体的には、図示した後述の実施例のように、第二部材2には、スライド移動方向に形成され且つこのスライド移動方向と直交する左右方向に凹凸起伏するカム面4aを有するカム部4を設けており、一方、第一部材1には、前記カム部4のカム面4aに当接するカムローラ体5Aを有するカム移動部5を設けており、第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、付勢手段Sの付勢力によりカム移動部5のカムローラ体5Aが前記カム部4のカム面4aに押圧付勢されつつ当接しながらカム移動部5がスライド移動し、このカム移動部5のカムローラ体5Aが押圧付勢により前記カム面4aの凸部から凹部へと移動しようとするカム付勢力によって、前記第一部材1に対する第二部材2のスライド移動付勢力が生ずるように構成している。
従って、前記第二部材2に設けるカム部4のカム面4aのカム形状設定によって、カム付勢力によるスライド移動付勢力の発生範囲やその強さ,方向などを適宜設計できることとなる。
また、本発明では、第一部材2の左右片側にスライド移動方向に沿って形成されたカム部4のカム面4aに向けて、第一部材1のカム移動部5のカムローラ体5Aを付勢手段Sにより押圧付勢している為、その押圧付勢の反力により第一部材1が第二部材2に対し左右一方に押圧付勢されることとなり、これにより第一部材1が第二部材2に対して左右一方に片寄ったり、余計なスライド抵抗を生じたりする懸念がある。
しかし、本発明では、第二部材2のカム部4のカム面4aと対向位置にしてスライド移動方向に沿って形成されるガイド平坦面6aを有するローラガイド部6をこの第二部材2に設けており、一方、第一部材1のカム移動部5は、カム面4aに当接される前述のカムローラ体5Aだけでなく、前記ローラガイド部6のガイド平坦面6aに当接される二体のガイドローラ体5B,5Bを有する構成とし、前記カムローラ体5Aを前記二体のガイドローラ体5B,5Bに対して前記スライド移動方向と直交する左右方向に接離自在とし、且つこのカムローラ体5Aを前記二体のガイドローラ体5B,5Bに対して離反する方向に付勢力を生ずる付勢手段Sを備えた構成としている。
従って、第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、前記付勢手段Sの付勢力によりカム移動部5のカムローラ体5Aは前記カム部4のカム面4aに押圧付勢されつつ当接し、同時にカム移動部5の二体のガイドローラ体5B,5Bが前記ローラガイド部6のガイド平坦面6aに押圧付勢されつつ当接することとなる。つまり第一部材1の二体のガイドローラ体5B,5Bが常に第二部材2のローラガイド部6のガイド平坦面6aに押圧付勢されつつ当接している為、このガイド平坦面6aがいわば位置決め基準面となり、第一部材1と第二部材2との左右方向の相対位置関係が左右一方に片寄ることが確実に阻止される。同時に、第一部材1のカム移動部5のカムローラ体5Aと二体のガイドローラ体5B,5Bとの計三点が第二部材2のカム面4aやガイド平坦面6aに当接することとなる為、ガタつきも確実に阻止される。
また、上述のように左右片寄りが生じない為、余計なスライド抵抗が生ずることも阻止でき、またカム面4aに対してカムローラ体5Aが転動し、ガイド平坦面6aに対してガイドローラ体5B,5Bが転動する為、カム面4aやガイド平坦面6aに対して摺動摩擦によるスライド抵抗は生ぜず、よって本発明はスライド移動時の極めてスムーズな操作感を実現できることとなる。
また、本発明では、第二部材2の左右片側だけにカム部4のカム面4aを形成し、対向位置にはローラガイド部6のガイド平坦面6aを形成しカム面4aは形成しない片側カム面4aのカム構造を採用している為、それだけカム移動部5などを設けるスペースに余裕がある。また片側のカム面4aの形成スペースも広く確保される為、カム面4aのカム形状設定の自由度も高い。
従って、求めるスライド移動付勢力の発生範囲や方向,強さなどに応じて、カム面4aのカム形状を様々に設計するに適した構造と言え、例えば下記に説明するような一層商品価値の高い様々なカム形状のカム面4aを容易に設計・実現できる構造である。
即ち、例えば後述の実施例のように、前記カム部4のカム面4aは、第一部材1に対して第二部材2が重合するスライド開始前の閉塞位置において前記カム移動部5のカムローラ体5Aを位置決め係合する係合凹部7を有するカム形状とし、この閉塞位置から前記第一部材1に対して第二部材2を前後いずれの方向にもスライド開放移動できるように前記スライドガイド機構3のスライド移動範囲を設定すると共に、前記カム部4のカム面4aは、前記係合凹部7を谷部としてこの係合凹部7から前後のスライド移動方向に夫々上り傾斜面状に戻り付勢傾斜面部8を形成したカム形状とし、第一部材1に対して第二部材2を前記閉塞位置から前後にスライド開放移動する際、所定長スライド移動するまでは前記カム移動部5のカムローラ体5Aが前記戻り付勢傾斜面部8に押圧付勢されつつ当接して前記閉塞位置に向けて戻り方向のスライド移動付勢力が生ずるように構成した場合には、第一部材1に対して第二部材2を重合したスライド開始前の閉塞位置(初期位置)から前方にスライド開放移動する通常のスライド移動操作だけでなく、前記閉塞位置から第二部材2を後方にもスライド開放移動可能とし、それだけ本発明を適用する電子機器の使用用途を広げることができ、しかもカム付勢力によるスライド付勢力により、閉塞位置(初期位置)で第一部材に対して第二部材がふらつく心配も無く、また設計によっては、後述の実施例のように前後のスライド開放位置においてもスライド移動付勢力により位置決め保持力を発揮できるようにも簡単に設計でき、操作性や機能性に秀れた一層商品価値の高い画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を実現できることとなる。
例えば、操作部を設けた本体部Aと、ディスプレイ部を設けた重合部Bとを重合配設し、この本体部Aに対して重合部Bを重合面に対してスライドして本体部Aの一部若しくは全部を露出させることができるように本体部と重合部とをスライド装置によって連結し、このスライド装置には、前記本体部Aを前記第一部材1若しくは第二部材2とし、前記重合部Bを前記第二部材2若しくは第一部材1とした本発明のスライド装置を用いた場合には、本体部Aに対して重合部Bを重合した閉塞位置(初期位置)から、前方へスライド開放移動することで露出される本体部Aの上面部に操作部を設けると共に、後方へスライド開放移動することで露出される部位には例えば第二の操作部,第二のディスプレイ部,カメラ撮影部などの様々な機能を設けることができ、例えば図5に図示したように、この後方へのスライド開放移動によって露出する部位にカメラ撮影部を設けた構成とすれば、本体部Aを把持する片手で重合部Bを後方にスライド移動させることでカメラ撮影部を露出でき、片手でカメラレンズの開き操作を簡単に行えるなど、より一層操作性や機能性に秀れると共に、斬新な操作スタイルで高い販促効果を発揮できるなど、画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示すように片手で持てる携帯電話に本発明を適用したもので、回路基板,電源などの電子部品をケースに内装した板状の本体部Aの上面に数字キーやファンクションキーなどを配列したキーボード機能を果たす操作部を設け、この操作部の操作により表示されるディスプレイ部を、この本体部の操作部を覆うようにスライド自在に重合する開閉フリップとしての同形の重合部Bに設け、この重合した状態から本体部Aに対して重合部Bを相対的に重合面方向にすれ違うようにスライド移動して本体部Aの上面の一部を露出させることができるようにこの本体部Aと重合部Bとをスライド装置により連結した構成としている
このスライド装置は、第一部材1と、この第一部材1に重合配設した第二部材2とをスライドガイド機構3を介して重合面方向にスライド自在に重合連結したスライド装置であって、前記第一部材1若しくは第二部材2には、スライド移動方向に形成され且つこのスライド移動方向と直交する左右方向に凹凸起伏するカム面4aを有するカム部4と、このカム面4aと対向位置にして前記スライド移動方向に沿って形成されるガイド平坦面6aを有するローラガイド部6とを設けた構成とし、前記第二部材2若しくは第一部材1には、前記カム部4のカム面4aに当接するカムローラ体5Aと、前記ローラガイド部6のガイド平坦面6aに当接する二体のガイドローラ体5B,5Bとを有するカム移動部5を設けると共に、前記カムローラ体5Aを前記二体のガイドローラ体5B,5Bに対して前記スライド移動方向と直交する左右方向に接離自在とし且つこのカムローラ体5Aを前記二体のガイドローラ体5B,5Bに対して離反する方向に付勢力を生ずる付勢手段Sを備えた構成とし、第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、前記付勢手段Sの付勢力によりカム移動部5のカムローラ体5Aが前記カム部4のカム面4aに押圧付勢されつつ当接し且つこのカム移動部5の二体のガイドローラ体5B,5Bの双方が前記ローラガイド部6のガイド平端面6aに押圧付勢されつつ当接しながらカム移動部5がスライド移動し、このカム移動部5のカムローラ体5Aが押圧付勢により前記カム面4aの凸部から凹部へと移動しようとするカム付勢力によって、前記第一部材1に対する第二部材2のスライド移動付勢力が生ずるように構成したものである。
即ち、本実施例では、このスライド装置の第一部材1を前記携帯電話の本体部Aとして設け、第二部材2を重合部Bとして設け、この本体部Aと重合部Bとをスライド移動自在に連結した構成である。
尚、このスライド装置の第一部材1を前記携帯電話の本体部Aに取り付けて一体スライドするように設け、第二部材2を前記携帯電話の重合部Bに取り付けて一体スライドするように設け、このスライド装置によって本体部Aと重合部Bとをスライド移動自在に連結した構成としても良い。
以下、本実施例を具体的に説明する。
第一部材1と第二部材2とをスライド移動自在に連結するスライドガイド機構3は、第一部材1の左右にスライド移動方向に沿って二本のガイドレールとしてのスライドガイド部13を対向状態に並設し、このスライドガイド部13にスライド係合するスライド部14を第二部材2の左右に設け、この第二部材2の左右のスライド部14を前記第一部材1の左右のスライドガイド部13に夫々スライド係合せしめて第一部材1に対して第二部材2をスライド自在に重合連結する構成である。
具体的には、図6に図示したように左右にスライドガイド部13を並設するスライドガイド部形成板13Aを、図9に図示したように第一部材1の上面側に取り付け固定する。更に具体的には、スライドガイド部形成板13Aの左右板縁部をコ字型に屈曲形成して成るガイド取付部に凹条ガイドレール状のレール部材13Bを取り付けて左右のスライドガイド部13を構成している。
一方、図6に図示したようにスライド部14を左右に並設するスライド部形成板14Aを、図9に図示したように第二部材2の下面側に取り付け固定する。更に具体的には、スライド部形成板14Aの左右板縁部に夫々、前記第一部材1の左右のスライドガイド部13の前記レール部材13Bに嵌挿されるスライドシャフト14Bをスライド移動方向に沿って配する。
そして、図7,図8,図9に図示したように、この第二部材2の下面側に取り付け固定されたスライド部形成板14Aの左右のスライド部14としてのスライドシャフト14Bを、第一部材1の上面部に取り付け固定されたスライドガイド部形成板13Aの左右のスライドガイド部13に夫々スライド係合せしめて、この第一部材1と第二部材2とをスライド移動自在に連結するように前記スライドガイド機構3を構成している。
スライドガイド部形成板13A自体を第一部材1として設け、スライド部形成板板14A自体を第二部材2として設けた構成としても良い。また、スライドガイド機構3の構成は、上述した本実施例のものに限らず、第一部材1と第二部材2とをスライド移動自在に連結するものであればどのようなスライド構造を採用しても良い。
本実施例では、第一部材1にカム移動部5を設け、第二部材2にカム部4及びローラガイド部6を設ける構成とする。
カム移動部5は、前記スライド移動方向と直交する左右方向に可動自在な可動部材11を有すると共にこの可動部材11に前記カムローラ体5A若しくは前記二体のガイドローラ体5B,5Bを設けて前記カムローラ体5Aを前記二体のガイドローラ体5B,5Bに対して左右方向に接離自在に構成し、このカムローラ体5Aと二体のガイドローラ体5B,5Bとを互いに離反しようとする方向に前記可動部材11を付勢する前記付勢手段Sを備えた構成とする。
尚、本実施例では、図6に図示したように、第一部材1の上面部に取り付け固定されるスライドガイド部形成板13Aをカム移動部5の基体部として兼用し、本実施例では、この基体部に前記二体のガイドローラ体5B,5Bを設け、この基体部に対して左右方向に可動自在に設けた前記可動部材11に前記カムローラ体5Aを設けて、前記カムローラ体5Aを前記二体のガイドローラ体5B,5Bに対して左右方向に接離自在に構成し、このカムローラ体5Aと二体のガイドローラ体5B,5Bとを互いに離反しようとする方向に前記可動部材11を付勢する前記付勢手段Sを備えた構成としている。
以下、更に説明する。
図6に図示したように、このカム移動部5の基体部にしてスライドガイド部形成板13Aの左右一端側に設けられた前記スライドガイド部13の近接位置にして上面側(第一部材1と第二部材2との重合面側)にローラ取り付け軸部材16を介して二体のガイドローラ5B,5Bをスライド移動方向に沿って縦列状態に回動自在に連結している。尚、図中符号16aは、前記ローラ取り付け軸部材16を前記カム移動部5に螺着固定する螺着部材16aである。
一方、このカム移動部5の基体部にしてスライドガイド部形成板13Aの左右他端側に設けられた前記スライドガイド部13の近接位置にして上面側に可動部材11を介してカムローラ体5Aを設けている。具体的には、このカム移動部5の基体部(スライドガイド部形成板13A)の二箇所に、図6及び図7に図示したような左右方向に長い長孔形状の可動ガイド孔15を形成し、この可動ガイド孔15に挿通するピン部材11aによってL字型の可動部材11を前記カム移動部5の基体部の上面側に連結し、このピン部材11aが前記可動ガイド孔15内を移動可能な範囲においてこの可動部材11がカム移動部5の基体部に対して左右方向に相対可動自在に構成している。
また、このL字形の可動部材11の一端(先端)には前記ピン部材11aを軸に回動自在にカムローラ体5Aを設けている。一方、図6及び図8に図示したように、この可動部材11の他端(基端)には複数の引っ張りバネ17の各一端を連結し、この複数の引っ張りバネ17の各他端は、前記カム移動部5の基体部のスライドガイド部形成板13Aに連結してこのカム移動部5の基体部と可動部材11との間に複数の引っ張りバネ17を緊張状態に並設している。尚、図8に図示したように、第一部材1と第二部材2とをスライド移動自在に重合連結した際に、カム部4のカム面4a,カム移動部5の可動部材11の先端のカムローラ体5A,引っ張りバネ17とカム移動部5の基体部(スライドガイド部形成板13A)との連結箇所,引っ張りバネ17とカム移動部5の可動部材11の基端との連結箇所の順に左右方向に並ぶように前記引っ張りバネ17の両端の連結位置を設定している。
従って、図8に図示したように、前記複数の引っ張りバネ17の引っ張り弾性力により、前記可動部材11の基端が先端側の外側に引っ張られ、即ち可動部材11がカム部4のカム面4aに向けて外側へ付勢され、よってこの可動部材11の先端のカムローラ体5Aが前記カム部4のカム面4aに向けて押圧付勢されることとなる。
即ち、この複数並設した引っ張りバネ17を前記付勢手段Sとして構成している。
この付勢手段Sとしては、可動部材11に設けたカムローラ体5Aと、カム移動部5の二体のガイドローラ体5Bとをスライド移動方向と直交する左右方向に互いに離反しようとする付勢力が生ずる構造であれば良いが、本実施例のように引っ張りバネ17の引っ張り弾性力によりカム面4aにカムローラ体5Aを押圧付勢する構造の場合、例えばバネシャフトが不要で、それだけ部品点数が少なく量産性やコスト性に秀れるなどの利点を有する。
尚、図中符号11Aは、図6に図示したように可動部材11の先端にカムローラ体5Aを取り付ける共に可動部材11の基端に前記引っ張りバネ17の一端を連結するためにこの可動部材11の上面側に取り付けられる取り付けカバー体11Aである
また、第二部材2に設けるカム部4及びローラガイド部6は、図6に図示したように、カム形成板体12に、スライド移動方向に長さを有するガイド孔10を形成し、このカム形成板体12のガイド孔10の孔縁の一部を左右方向に凹凸起伏する前記カム部4のカム面4a及びスライド移動方向に沿って平坦な前記ローラガイド部6のガイド平坦面6aとして構成している。具体的には、金属製の平薄板(板金)にプレス加工により図6に図示したような長孔形状のガイド孔10を穿設してこのカム形成板部12を構成している。
そして、このカム形成板部12を、図9に図示したように第二部材2(重合部B)の下面側(第一部材1との重合面側)に取り付け固定することでこの第二部材2にカム部4及びローラガイド部6を設けた構成としている。
従って、単に板金にプレス加工により形成したガイド孔10の、その孔端面(溝縁)をカム部4のカム面4a及びローラガイド部6のガイド平坦面6aとして利用する構成の為、このカム部4及びローラガイド部6の双方を同時に、しかも簡単に前記カム形成板部12に形成できる。
尚、図示したように、本実施例ではこのカム形成板部12の左右両端に上述のスライドシャフト14Bを設けるものであり、従ってこのカム形成板部12が上述のスライド部形成板14Aも兼ねる構成である。
また、ローラガイド部6のガイド平坦面6aは、図6及び図8に図示したように、スライド移動方向に平行で且つ平坦に形成している。
カム部4のカム面4aは、第一部材1に対して第二部材2が重合するスライド開始前の閉塞位置において前記カム移動部5のカムローラ体5Aを位置決め係合する係合凹部7を有するカム形状とする。
具体的には、図1に図示したように、第一部材1としての本体部Aに対して第二部材2としての重合部Bが前記本体部Aの重合面略全面を覆う重合閉塞位置となるスライド開始前の閉塞位置(初期位置)において、前記第一部材1に設けたカム移動部5のカムローラ体5Aが位置決め係合されることとなる前記第二部材2のカム部4のカム面4aの所定位置に、前記カムローラ体5Aが落ち込み係合する前記係合凹部7を形成する。
スライドガイド機構3は、この閉塞位置から前記第一部材1(本体部A)に対して第二部材2(重合部B)を前後いずれの方向にもスライド開放移動できるようにそのスライド移動範囲を設定している。
尚、本実施例では、図1〜図4,図8に図示したように、閉塞位置から、本体部Aの操作部を露出するように重合部Bを前方へスライド開放移動させる場合の可動範囲は、反対に閉塞位置から重合部Bを後方へスライド開放移動させる場合の可動範囲に比して長く(少なくとも後方へのスライド開放移動の可動範囲に比して2倍以上の長さに)設定している。
これは、本体部Aを把持する片手の親指で重合部Bを閉塞位置から前後にスライド開放移動させる操作時の操作性(前方への押動スライド開放操作は違和感無く行えるが、後方への引動スライド開放操作は長範囲の操作が行い難い)を考慮し、また一般的な携帯電話と同様、重合部Bを閉塞位置から前方へスライド開放移動することで露出される本体部Aの上面(重合面)にメインの操作部を設け、後方へスライド開放移動することで露出される部位には、後述のカメラ撮影部18や、例えば第二の操作部,第二のディスプレイ部など、あくまで二次的な(補助的な)機能部を設けることを考慮し、前方のスライド開放移動の可動範囲を、後方のそれに比して長く設定している。
また、このカム部4のカム面4aは、前記係合凹部7を谷部としてこの係合凹部7から前後のスライド移動方向に夫々上り傾斜面状に戻り付勢傾斜面部8を形成したカム形状としている。具体的には、図8に図示したように、前記係合凹部7を谷部(谷底部)とするV字状にカム面4aを形成してこの係合凹部7から前後スライド移動方向に夫々上り傾斜面状の戻り付勢傾斜面部8を設けている。
従って、第一部材1(本体部A)に対して第二部材2(重合部B)を閉塞位置から前後にスライド開放移動する際、所定長スライド移動するまでは前記カム移動部5のカムローラ体5Aが前記戻り付勢傾斜面部8に押圧付勢されつつ当接し、凸部から凹部へと移動しようとするカム付勢力により、閉塞位置に向けて戻り方向のスライド移動付勢力が生ずる。即ち、所定長スライド移動しない限り第一部材1と第二部材2とは閉塞状態となるように付勢され、フラつくことが無く閉塞位置に位置決め保持付勢されることとなる。
また、このカム部4のカム面4aは、前記閉塞位置とスライド移動端部位置であるスライド開放位置との間の所定のスライド途中位置から前記スライド開放位置まで下り傾斜面状に進み付勢傾斜面部9を形成したカム形状としている。
従って、第一部材1(本体部A)に対して第二部材2(重合部B)を閉塞位置からスライド開放移動する際、この第二部材2を前記所定のスライド途中位置までスライド開放移動すると、前記カム移動部5のカムローラ体5Aが前記進み付勢傾斜面部9に押圧付勢されつつ当接し、凸部から凹部へと移動しようとするカム付勢力により前記スライド開放位置に向けて進み方向のスライド移動付勢力が生ずる。
具体的には、図8に図示したように、カム部4のカム面4aは、前記係合凹部7から前後スライド移動方向に夫々形成した各戻り付勢傾斜面部8の頂部位置(即ち、例えば前方にスライド開放移動する場合には図2に図示した戻り付勢傾斜面部8の上り傾斜頂部)から前後のスライド開放位置まで至る範囲に、下り傾斜面状の進み付勢傾斜面部9を形成したカム形状としている。
従って、第一部材1(本体部A)に対して第二部材2(重合部B)を前記閉塞位置からスライド開放移動する際、前記カム移動部5のカムローラ体5Aが前記カム面4aの前記戻り付勢傾斜面部8を通過する所定長スライド移動するまで(例えば図2のスライド位置まで)は、前記閉塞位置に向けて戻り方向のスライド移動付勢力が生ずるが、一方、所定長スライド移動してこのカムローラ体5Aが前記カム面4aの前記進み付勢傾斜面部9に当接する位置までスライド開放移動させると、逆に前記スライド開放位置に向けて進み方向のスライド移動付勢力が生ずることとなる。
即ち、本体部Aを把持する片手の親指などで重合部Bを閉塞位置から前後いずれかの方向に前記戻り付勢に抗して所定長スライド移動させれば、あとは前記進み付勢により重合部Bが前後のスライド開放位置まで自動スライド開放するように構成している。
また、閉塞位置から前後のスライド開放位置まで至るスライド範囲において、戻り方向か進み方向のいずれかのスライド移動付勢力が生ずるように構成している為、スライド途中位置にて第一部材1に対して第二部材2が前後にフラつくことも無い。
また、図3及び図4に図示したように、第一部材1に対して前後のスライド開放位置までスライド開放移動した際に、カム移動部5のカムローラ体5Aが丁度前記下り傾斜面状の進み付勢傾斜面部9の谷底部に保持される,若しくはこの進み付勢傾斜面部9の谷底部に向けて下り傾斜面を落ち込み途中となるように構成(本実施例では、スライド開放位置にてカムローラ体5Aが丁度進み付勢傾斜面部9の谷底部に保持されるように構成)しており、第一部材1に対して第二部材2が前後のスライド開放位置にて夫々位置決め保持されるように構成している。
また、図3に図示したように、本体部Aに対して重合部Bを前方にスライド開放移動することで前記本体部Aの重合面に設けた操作部が露出するように構成しており、一方、図4に図示したように本体部Aに対して重合部Bを後方にスライド開放移動することで露出する重合部Bの下面(重合面)に、図5に図示したようにカメラ撮影部18(カメラレンズ及びフラッシュ発光部)を設けており、この後方へのスライド開放移動によりカメラ撮影部18を露出せしめてカメラ撮影が行えるように構成している。
以上のように構成した本実施例は、図1〜図4に図示したように、本体部Aと重合部Bとをスライド移動する際、引っ張りバネ17の引っ張り弾性力により本体部Aのカム移動部5のカムローラ体5Aが前記カム部4のカム面4aに押圧付勢されつつ当接してこのカム面4aの凹凸起伏に倣い当接して左右方向に可動しながら転動し、同時にカム移動部5に設けた二体のガイドローラ体5B,5Bは前記ローラガイド部6のガイド平坦面6aに押圧付勢されてこのガイド平坦面6aに常に当接ながら転動する。つまり、図8に図示したように、カム移動部5のカムローラ体5Aと二体のガイドローラ体5B,5Bとの計三点がカム面4aやガイド平坦面6aに当接されて三点支持される為、カム移動部5のガタつきは一切生じ得ない。また、カム移動部5に位置決め状態に設けた二体のガイドローラ体5B,5Bが、スライド移動の際に常にガイド平坦面6aと当接しており、このガイド平坦面6aがいわば位置決め基準面となり前記本体部Aに対して重合部Bが左右一方に片寄ることを確実に阻止する。
従って、本体部Aに対して重合部Bのディスプレイ部が左右一方に位置ズレするといった片寄りは生じ得ず、また片寄りにより前記スライドガイド機構3のスライドガイド部13とスライド部14との間に余計なスライド抵抗が生ずることも確実に阻止でき、無く極めてスムーズな操作感を実現できる。
また、図1〜図4に図示したように、第一部材1(本体部A)に対して第二部材2(重合部B)を重合したスライド開始前の閉塞位置(初期位置)から前方にスライド開放移動する通常のスライド操作だけでなく、前記閉塞位置から第二部材2を後方にもスライド開放移動可能とし、それだけ機器装置として使用用途を広げることができ、しかもカム付勢力によるスライド付勢力により、スライド途中位置で第一部材1に対して第二部材2がふらつく心配も無く、また閉塞位置,前後のスライド開放位置の夫々の位置で確実に位置決め保持が為される秀れたスライド装置を用いた電子機器となる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例のスライド操作を示す閉塞位置での作動説明図である。 本実施例のスライド操作を示す前方へのスライド開放途中位置での作動説明図である。 本実施例のスライド操作を示す前方スライド開放位置での作動説明図である。 本実施例のスライド操作を示す後方スライド開放位置での作動説明図である。 本実施例の後方スライド開放位置での説明斜視図である。 本実施例のスライドガイド機構3の説明分解斜視図である。 本実施例の下側の第一部材1を透視して下から見たスライドガイド機構3を示す説明底面図である。 本実施例のスライドガイド機構3の説明平面図である。 図8の説明A−A断面図である。
1 第一部材
1’ 第一部材形成板体
2 第二部材
2’ 第二部材形成板体
3 スライドガイド機構
4 カム部
4a カム面
5 カム移動部
5A カムローラ体
5B ガイドローラ体
6 ローラガイド部
6a ガイド平坦面
7 係合凹部
8 戻り付勢傾斜面部
9 進み付勢傾斜面部
10 ガイド孔
11 可動部材
12 カム形成板体
A 本体部
B 重合部
S 付勢手段

Claims (6)

  1. 第一部材と、この第一部材に重合配設した第二部材とをスライドガイド機構を介して重合面方向にスライド移動自在に連結するスライド装置であって、前記第一部材若しくは第二部材には、スライド移動方向に形成され且つこのスライド移動方向と直交する左右方向に凹凸起伏するカム面を有するカム部と、このカム面と対向位置にして前記スライド移動方向に沿って形成されるガイド平坦面を有するローラガイド部とを設けた構成とし、前記第二部材若しくは第一部材には、前記カム部のカム面に当接するカムローラ体と、前記ローラガイド部のガイド平坦面に当接する二体のガイドローラ体とを有するカム移動部を設け、前記カム移動部は、前記スライド移動方向と直交する左右方向に可動自在な可動部材を有すると共にこの可動部材に前記カムローラ体を設けて前記カムローラ体を前記二体のガイドローラ体に対して左右方向に接離自在に構成すると共に、このカム移動部は前記カムローラ体と二体のガイドローラ体とを互いに離反しようとする方向に前記可動部材を付勢する付勢手段を備えた構成として、第一部材に対して第二部材をスライド移動する際、前記付勢手段の付勢力により前記カム移動部の前記カムローラ体が前記カム部の前記カム面に押圧付勢されつつ当接し且つこのカム移動部の前記二体のガイドローラ体の双方が前記ローラガイド部の前記ガイド平端面に押圧付勢されつつ当接しながらこのカム移動部がスライド移動し、このカム移動部のカムローラ体が押圧付勢により前記カム面の凸部から凹部へと移動しようとするカム付勢力によって、前記第一部材に対する第二部材のスライド移動付勢力が生ずるように構成したことを特徴とするスライド装置。
  2. 前記第一部材若しくは第二部材に設けられるカム形成板体に、スライド移動方向に長さを有するガイド孔を形成し、このカム形成板体のガイド孔の孔縁の一部を、左右方向に凹凸起伏する前記カム部の前記カム面及びスライド移動方向に沿って平坦な前記ローラガイド部の前記ガイド平坦面として構成して、前記第一部材若しくは第二部材に前記カム部及び前記ローラガイド部を設けた構成としたことを特徴とする請求項1記載のスライド装置。
  3. 前記カム部の前記カム面は、第一部材に対して第二部材が重合するスライド開始前の閉塞位置において前記カム移動部の前記カムローラ体を位置決め係合する係合凹部を有するカム形状とし、この閉塞位置から前記第一部材に対して第二部材を前後いずれの方向にもスライド開放移動できるように前記スライドガイド機構のスライド移動範囲を設定すると共に、前記カム部のカム面は、前記係合凹部を谷部としてこの係合凹部から前後のスライド移動方向に夫々上り傾斜面状に戻り付勢傾斜面部を形成したカム形状とし、第一部材に対して第二部材を前記閉塞位置から前後にスライド開放移動する際、所定長スライド移動するまでは前記カム移動部の前記カムローラ体が前記戻り付勢傾斜面部に押圧付勢されつつ当接して前記閉塞位置に向けて戻り方向のスライド移動付勢力が生ずるように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のスライド装置。
  4. 前記カム部の前記カム面は、前記閉塞位置とスライド移動端部位置であるスライド開放位置との間の所定のスライド途中位置から前記スライド開放位置まで下り傾斜面状に進み付勢傾斜面部を形成したカム形状とし、第一部材に対して第二部材を前記閉塞位置からスライド開放移動する際、この第二部材を前記所定のスライド途中位置までスライド開放移動すると前記カム移動部の前記カムローラ体が前記進み付勢傾斜面部に押圧付勢されつつ当接して前記スライド開放位置に向けて進み方向のスライド移動付勢力が生ずるように構成したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のスライド装置。
  5. 前記カム部の前記カム面は、前記係合凹部を谷部としてこの係合凹部から前後のスライド移動方向に夫々上り傾斜面状に戻り付勢傾斜面部を形成すると共にこの戻り付勢傾斜面部の頂部位置から前記スライド開放位置まで下り傾斜面状に進み付勢傾斜面部を形成したカム形状とし、前記第一部材に対して前記第二部材を前記閉塞位置からスライド開放移動する際、前記カム移動部の前記カムローラ体が前記カム面の前記戻り付勢傾斜面部を通過する所定長スライド移動するまでは前記閉塞位置に向けて戻り方向のスライド移動付勢力が生じ、且つ所定長スライド移動してこのカムローラ体が前記カム面の前記進み付勢傾斜面部に当接すると逆に前記スライド開放位置に向けて進み方向のスライド移動付勢力が生ずるように構成したことを特徴とする請求項記載のスライド装置。
  6. 操作部を設けた本体部と、ディスプレイ部を設けた重合部とを重合配設し、この本体部に対して重合部を重合面に対してスライドして本体部の一部若しくは全部を露出させることができるように本体部と重合部とをスライド装置によって連結し、このスライド装置には、前記本体部を前記第一部材若しくは第二部材とし、前記重合部を前記第二部材若しくは第一部材とした前記請求項1〜のいずれか1項に記載のスライド装置を用いたことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器。
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