JP4578936B2 - インキ供給制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所望の印刷濃度を得るべく印刷機のインキツボ開度を制御するためのインキ供給制御装置に関する。
印刷機において適正なインキ供給量を設定するべく、印刷物の濃度測定装置によって測定された濃度に応じてインキツボ開度を制御することにより、インキ供給量を制御する制御装置が知られている。
インキツボは、インキツボローラとブレードとを有し、インキツボローラに対するブレードの位置(すなわち、ブレードとインキツボローラとの間隙の量)を調整することによりインキツボ開度を調整し、インキ供給量を制御している。このようなインキ供給制御装置において、ブレードの位置検出を行うために、ポテンショメータが用いられる(例えば、特許文献1)。
ポテンショメータは、可変抵抗器と、ブレードの移動に伴って可変抵抗器上の所定の使用領域内を摺動する摺動子とを具備する。摺動子の位置が変化することにより可変抵抗器の抵抗値が変化することを利用して、可変抵抗器の抵抗値を検出することにより、摺動子に伴って移動するブレードの位置、ひいてはインキツボ開度を検出する。
特開平5−246014号公報
しかし、上記のようなポテンショメータを用いる際に以下のような問題が生じていた。摺動子は、可変抵抗器上を摺動するため、長年使用すると、摺動子および可変抵抗器が磨耗し、接触不良が生じ得る。接触不良が生じると正常な抵抗値が得られず、正確なインキツボ開度制御が行えなくなる。特に、使用するインキツボの開度は、印刷対象またはユーザの使用態様により似たような位置になることが多く、当該位置付近の可変抵抗器の劣化が最も激しく、ポテンショメータの寿命を短くしてしまう結果となっていた。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するべくなされたもので、ポテンショメータの接触不良を軽減し、ポテンショメータの寿命をより長く保つことができるインキ供給制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るインキ供給制御装置は、インキツボローラとブレードとを有し、ブレードの位置に応じてインキツボ開度が変化するインキツボ、および、可変抵抗器と前記ブレードの移動に伴って前記可変抵抗器の全抵抗領域のうちの所定の使用領域上を導通接触しつつ摺動する摺動子とを有し、前記使用領域の一端部と摺動子との間の可変抵抗器の抵抗値に基づいてブレードの位置検出を行うポテンショメータを具備し、ポテンショメータから検出されるブレードの位置に基づいてインキツボ開度の制御を行うためのインキ供給制御装置であって、前記可変抵抗器に対する摺動子の相対移動範囲によって規定される使用領域が複数用意され、それら複数の使用領域を切り替え可能に構成したことを特徴とする。
また、本発明に係るインキ供給制御装置は、前記可変抵抗器の使用領域の一端部及び他端部が、前記摺動子の摺動方向のいずれかの方向に同じ変更量だけずれることにより該摺動子の相対移動範囲を異ならせることを特徴としている。
上記構成のインキ供給制御装置によれば、インキツボローラとブレードとを有するインキツボおよびポテンショメータを具備し、ポテンショメータから検出されるブレードの位置に基づいてインキツボ開度の制御を行う。ポテンショメータは、可変抵抗器と摺動子とを具備し、可変抵抗器の全抵抗領域のうち所定の使用領域上を摺動子が導通接触しつつ摺動することにより可変抵抗器上の使用領域の一端部と摺動子との間の抵抗値が変化することを用いて、摺動子とともに移動するブレードの位置を検出する。なお、可変抵抗器上あるいは使用領域上とは、可変抵抗器自体の位置関係によらず、可変抵抗器の面上であることを意味する。
ここで、可変抵抗器の所定の使用領域は、使用領域変更手段により変更可能に構成される。すなわち、可変抵抗器の使用領域の一端部および/または他端部の位置を変更することにより、摺動子の相対移動範囲が変化する。言い換えれば、ブレードが同じ位置にあるときでも、使用領域の変更後は可変抵抗器に対するブレードの相対位置が異なるため、異なる抵抗値を示すこととなる。
したがって、可変抵抗器の使用領域を適宜変更することにより、使用頻度の高いインキツボ開度(すなわち、停止頻度の高いブレード位置)においても、可変抵抗器の劣化を防止することができるため、ポテンショメータの接触不良を軽減し、ポテンショメータの寿命をより長く保つことができる。
本発明に係るインキ供給制御装置によれば、可変抵抗器の使用領域を適宜変更することにより、使用頻度の高いインキツボ開度(すなわち、停止頻度の高いブレード位置)においても、劣化を防止することができるため、ポテンショメータの接触不良を軽減し、ポテンショメータの寿命をより長く保つことができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るインキ供給制御装置の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係るインキ供給制御装置1は、インキツボローラ21とブレード22とを有し、ブレード22の位置に応じてインキツボ開度が変化するインキツボ2、および、可変抵抗器31と前記ブレード22の移動に伴って前記可変抵抗器31の全抵抗領域Rのうちの所定の使用領域A上を導通接触しつつ摺動する摺動子32とを有し、前記使用領域Aの一端部と摺動子32との間の可変抵抗器31の抵抗値に基づいてブレード22の位置検出を行うポテンショメータ3を具備し、ポテンショメータ3から検出されるブレード22の位置に基づいてインキツボ開度の制御を行うためのインキ供給制御装置1であって、前記可変抵抗器31上の所定の使用領域Aが変更可能に構成される使用領域変更手段41として機能するCPU4を具備するものである。本実施形態において、インキツボ2は、インキツボ2のブレード21とポテンショメータの摺動子32とを連動させるために、一端がインキツボ2のブレード21に当接され、他端が摺動子32に取り付けられたインキツボキー23およびCPU4の制御に基づいてインキツボキー23を駆動するモータ24を具備している。なお、図1においては、簡単のため1つのブレード22および1つのインキツボキー23が表示されているが、本実施形態は、複数のブレード22および複数のインキツボキー23を備え、複数のブレード22のそれぞれにインキツボキー23が配置され、ブレード22ごとにインキツボキー23を用いて制御するものである。
また、ポテンショメータ3の検出結果(現在のインキツボ開度)をデータとして保存したり、インキツボ開度の補正テーブルを記憶したり、CPU4を各種制御手段として機能させるプログラムを記憶したり、インキツボ開度やインキツボ開度の補正値等を各制御処理に使用すべく一時記憶するためのRAM、ROMおよびハードディスク等からなる記憶手段7、現在のインキツボ開度を表示するモニタ等のインキツボ開度表示手段5およびユーザが各種制御処理を指示等するための入力手段(本実施形態においてはGUI6(グラフィックユーザインターフェイス))を具備する。インキツボ2(モータ24)、ポテンショメータ3、CPU4、記憶手段7、インキツボ開度表示手段5およびGUI6は、信号バス8を通じて相互通信可能に構成される。なお、インキツボ2およびポテンショメータ3を除く上記の構成は、汎用のパーソナルコンピュータを使用することもできるし、専用のインキ供給制御装置1として構成することもできる。
上記構成のインキ供給制御装置1によれば、ポテンショメータ3から検出されるインキツボ2のブレード22の位置に基づいてインキツボ開度の制御を行う。ポテンショメータ3は、可変抵抗器31の所定の使用領域A上を摺動子32が導通接触しつつ摺動することにより可変抵抗器31の使用領域Aの一端部と摺動子32との間の抵抗値が変化することを用いて、摺動子32とともに移動するブレード22の位置を検出する。
本実施形態においては、図1に示すように、インキツボキー23が送りねじで構成され、モータ24を駆動してインキツボキー23を軸回転させることにより、可変抵抗器31に対して水平方向に移動させる。これにより、インキツボキー23に当接されるブレード22が一端部を軸に回動してインキツボローラ21との間隙が調整される。また、可変抵抗器31上に使用領域Aが直線状に形成されるとともに、インキツボキー23に取り付けられた摺動子32が可変抵抗器31上を水平直線往復移動することにより、ポテンショメータ3において検出される抵抗値が変化する。なお、本実施形態においては、摺動子32が水平直線往復移動するような可変抵抗器31の構成を有しているが、これに限られるものではなく、可変抵抗器31の使用領域Aが円周上または円弧状に形成されており、インキツボキー23が軸方向に移動することにより、摺動子32が当該円周上または円弧状の使用領域A上を摺動する構成を有するポテンショメータ等、種々のポテンショメータを採用可能である。また、可変抵抗器31上あるいは使用領域A上とは、可変抵抗器31自体の位置関係によらず、可変抵抗器31の面上であることを意味する。
ここで、可変抵抗器31の所定の使用領域Aは、使用領域変更手段41により変更可能に構成される。図2(a)は本実施形態の可変抵抗器における使用領域の変化を説明するための概念図である。
本実施形態においては、図2(a)に示されるように、可変抵抗器31は、均質の(測定する長さに抵抗値が比例する)抵抗体で構成される。また、可変抵抗器31は、全抵抗領域R(0〜5kΩ)を有し、全抵抗領域Rのうち、使用領域A(抵抗値差4kΩ分)が摺動子32の移動範囲として規定される。また、摺動子32の停止した位置において検出された使用領域Aの一端部と摺動子32との間の抵抗値から摺動子32の位置(すなわち、ブレード22の位置)がCPU4にて算出される。
また、本実施形態においては、所定の使用領域Aを変更する際、前記使用領域Aの一端部(下限値)における変更量と同じ方向および同じ変更量で当該使用領域Aの他端部(上限値)も変更するように構成される。つまり、使用領域Aが同じ抵抗値差(4kΩ)を保った状態でスライドする。さらに、本実施形態においては、いずれの使用領域Aにおいても、使用領域Aを変更する際の変更量が同じであるように構成される。つまり、次の使用領域に移行する際の移行ピッチが変更前の使用領域Aに関わらず同じである。
この場合、可変抵抗器31の使用領域Aの一端部および他端部(下限値および上限値)が同じ変更量だけいずれかの方向にずれる(加算または減算される)ため、ブレード22の位置検出の際に、変更した量だけ補正(減算または加算)すれば現在のブレード位置を容易に求めることができる。本実施形態においては、初期状態を使用領域A1(0.5〜4.5kΩ)とし、さらに下限値および上限値を0.1kΩ(移行ピッチ)ずつ減じる方向にずらすことにより、変更用の使用領域A2(0.4〜4.4kΩ),A3(0.3〜4.3kΩ),A4(0.2〜4.2kΩ)が規定されており、記憶手段7に使用領域情報として予め記憶される。なお、本実施形態においては、全ての使用領域をあわせても全抵抗領域Rより狭い範囲としているが、これは導通接触を確実に行うためのマージンを設けているものであり、摺動子32の移動の精度によっては全抵抗領域Rの全体を使用領域Aに充てることとしてもよい。
図3は本実施形態のインキ供給制御装置における可変抵抗器の使用領域変更制御処理についての流れを示すフローチャートである。
まず、ユーザがGUI6により、またはインキ供給制御装置1が稼働時間等に基づいて自動的に、可変抵抗器31の使用領域Aの変更が入力される(ステップS11)。具体的には、GUI6に複数の(本実施形態においてはA1〜A4の4つが割り当てられた)ボタン表示の中からいずれかを選択入力する。または、CPU4の有するタイマ(図示せず)により所定の稼働時間ごと(1年ごと等)にA1→A2→A3→…のように下限値の大きい順に使用領域Aが自動的に切り替え制御される(双方を併用することも可能である)。
一般的に、インキツボ開度は、印刷開始時や印刷処理変更時には、摺動子32が使用領域Aの下限値近傍に位置するような最小開度(例えば、インキツボ開度≒0)となり、印刷開始等により所定の開度までインキツボ開度を大きくするべく制御することが多い。この場合、使用領域Aの下限値近傍領域Bが劣化し易い領域となり、最小開度に正しく復帰しない場合が生じ得る。このような場合には、下限値の大きい順に使用領域Aを切り替えることにより、変更後の使用領域Aの下限値近傍領域Bにおいて変更前の使用領域Aの範囲外の領域を使用することができるため、最小開度の検出精度(最小開度への復帰精度)を高めることができる。
さらに、ユーザの使用頻度の高い領域(例えば、図2(a)において斜線入り三角指標近傍領域)が劣化し易い領域となり得るが、一度劣化した領域が変更後において使用領域Aの下限値とユーザの使用頻度の高い領域との間に挟まれることとなると、上記のようにインキツボ開度が最小開度からユーザの使用頻度の高いインキツボ開度になるようにブレード22を開いていく途中で、接触不良が生じエラーが発生する場合が生じ得る。例えば、図2(a)の使用領域A2において2.4kΩ近傍領域が使用頻度が高い領域とすると、使用領域をA2→A1に変更させた場合の使用頻度が高い領域は、2.5kΩ近傍領域となり(詳しくは後述)、使用領域A1における2.4kΩ近傍領域は、下限値近傍領域Bと使用頻度が高い領域との間に劣化領域となって存在するため、2.4kΩ近傍領域において接触不良が生じ得る。このような場合にも、下限値の大きい順に使用領域Aを切り替えることにより、一度劣化した領域(ユーザの使用頻度の高い領域)が変更後において実質上使用しない領域となる。例えば、図2(a)の使用領域A1においてユーザの使用頻度の高い領域を2.5kΩ近傍領域とすると、使用領域をA1→A2に変更した場合、使用領域A2においては、ユーザの使用頻度の高い領域は2.4kΩ近傍領域となる(詳しくは後述)ため、実質上の使用領域が下限値近傍領域Bと2.4kΩ近傍領域との間となり、劣化領域である2.5kΩ近傍領域は実質上使用されないこととなる。したがって、ブレード22を動かしてインキツボ開度を大きくする際に接触不良が生じエラーが発生することを効果的に防止することができる。
なお、本実施形態においては、自動切り替えの際に、下限値の大きい順に使用領域が切り替えられることとしているが、下限値の小さい順に切り替えられることとしてもよいし、ランダムに切り替えられることとしてもよい。また、本実施形態においては、図2(a)に示すように、各使用領域A1〜A4の一部領域がそれぞれ重複しているが、図2(b)に示すように、各使用領域A1〜A4が他の使用領域にそれぞれ重複しないように設定されてもよい。この場合は、いずれの順で切り替えられた場合であっても同じ使用領域Aを使用しない限り、すべてのインキツボ開度で新しい(劣化のない)領域を使用することができる。
また、上記のような複数のボタン表示は用いずに、1つのボタン表示(もしくは実際の入力ボタンでもよい)を押下入力するごとに使用領域Aが切り替わることとしてもよい。この場合には、上記のように下限値の大きい使用領域の順または下限値の大きい使用領域の順に変更されることとしてもよいし、過去使用したもののない使用領域からランダムに選択されることとしてもよい。また、設定されている使用領域A1〜A4までを全て使用した場合は、再びいずれかの使用領域Aを選択可能とすることとしてもよい。この場合、A1→A2→…→A4→A1→…のように、昇順変更A1→…→A4を繰り返すこととしてもよいし、A1→…→A3→A4→A3→…のように、昇順変更A1→…→A4の後、降順変更A4→…A1とすることとしてもよい。また、そこで使用を停止し可変抵抗器31(ポテンショメータ3)を取り替える旨報知(GUI6等による警告表示、スピーカ(図示せず)からの警告音等)することとしてもよい。このように使用を停止する態様の場合には、あと何回変更可能かを示す変更可能残数を示すカウンタをGUI6に表示または別途表示することとしてもよい。
また、変更入力の際に、過去にすでに使用した使用領域Aが分かるように、GUI6上に使用履歴を表示することとしてもよい。例えば、GUI6の使用領域ごとに割り当てられた複数のボタン表示において、過去の使用履歴が分かるように、過去使用したことのある使用領域Aについて色変表示したり、使用履歴を別途表示することとしてもよい。使用履歴を表示することは、使用領域がランダムに切り替えられる場合や1つのボタン表示を採用する場合により有効である。さらに、前回使用した領域と重なる領域を含む使用領域Aに対しては、それが分かるように表示することとしてもよい。
このような使用領域Aの変更入力を受けたCPU4は、使用領域変更手段41として機能し、使用領域Aを変更設定する(ステップS12)。そして、変更後の使用領域(例えばA2)は、記憶手段7に記憶される(ステップS13)。この使用領域(A2)は、後述するインキツボ開度表示制御処理およびインキツボ開度補正制御処理においても用いられる。そして、CPU4は、ポテンショメータ3に対し使用領域の変更指示を伝達する(ステップS14)。これを受けたポテンショメータ3は、可変抵抗器31の使用領域Aと摺動子32の位置関係を変更する。
図4は本実施形態のインキ供給制御装置における可変抵抗器と摺動子との位置関係の変更例を示す図である。なお、図4においては使用領域を複数の線分にて表しているが、これは、1つの可変抵抗器31の中に複数の使用領域Aを有することを便宜的に示すものに過ぎない。図4(a)の例によれば、インキツボ2のインキツボキー23と摺動子32との相対位置が摺動子32の移動方向に対して伸縮可能に構成されており、選択入力された使用領域Aに合わせて伸縮調整される。また、図4(b)の例によれば、摺動子32が回転往復移動するような可変抵抗器31の構成を有する場合に、可変抵抗器31の使用領域Aの抵抗下限値における可変抵抗器31に対する摺動子32の取り付け角度(回転開始角θ)を変化させることとしてもよい。また、上記例に限られず、摺動子32ではなく可変抵抗器31をスライドさせることにより相対的に摺動子32の移動範囲を変化させること等、種々適用可能である。
このように、可変抵抗器31の使用領域Aの一端部および他端部の位置を変更することにより、摺動子32の相対移動範囲が変化する。言い換えれば、ブレード22が同じ位置にあるときでも、使用領域Aの変更後は可変抵抗器31に対するブレードの相対位置が異なるため、異なる抵抗値を示すこととなる。例えば、図2において、使用領域A1が採用されており、ポテンショメータ3において摺動子32が2.5kΩの位置にある(このときのインキツボ開度を62.5%とする)ことを示す場合、使用領域A2に変更すると、ブレード21が同じ位置にあれば、ポテンショメータ3において摺動子32が2.4kΩの位置にあることが示される。逆にいえば、使用領域A2が採用されている場合にポテンショメータ3において摺動子32が2.5kΩの位置にあることを示す場合、このときのインキツボ開度は、65%であると言える(本実施形態においては0.1kΩあたり2.5%インキツボ開度が変化する)。
以上のように、可変抵抗器31の使用領域Aを適宜変更することにより、使用頻度の高いインキツボ開度(すなわち、停止頻度の高いブレード位置)においても、可変抵抗器31の劣化を防止することができるため、ポテンショメータ3の接触不良を軽減し、ポテンショメータ3の寿命をより長く保つことができる。
ここで、本実施形態における使用領域変更制御処理において、前記可変抵抗器31上の所定の使用領域Aを変更した場合に、当該変更した量に応じて適正なインキツボ開度を算出する方法について説明する。
図5は本実施形態のインキ供給制御装置におけるインキツボ開度算出処理についての流れを示すフローチャートである。
まず、CPU4は、記憶手段7に記憶されている現在の可変抵抗器31の使用領域Aを読み出し、A1〜A4のいずれであるかを検出する(ステップS21)。そして、検出した可変抵抗器31の使用領域Aに基づいて現時点における実際のインキツボ開度を算出するための領域補正値を設定すべく実開度算出用領域補正値設定処理を行う(ステップS22)。
図6は本実施形態のインキ供給制御装置における実開度算出用領域補正値設定処理についての流れを示すフローチャートである。検出された使用領域がA1である場合(ステップS221でYes)、領域補正は必要ない(検出されるインキツボ開度=実際のインキツボ開度)ため、領域補正値は0を算出する(ステップS222)。検出された使用領域がA2である場合(ステップS223でYes)、インキツボ開度は上述したように2.5%(0.1kΩ分)少なく検出されるので、領域補正値は、+2.5を算出する(ステップS224)。同様に、検出された使用領域がA3である場合(ステップS225でYes)、領域補正値は、+5.0を算出し(ステップS226)、検出された使用領域がA4である場合(ステップS225でNo)、領域補正値は、+7.5を算出する(ステップS227)。
一方、CPU4は、図5に示すように、ポテンショメータ3を用いてブレード位置を検出し(ステップS23)、検出されたブレード位置に、上記実開度算出用領域補正値設定処理において算出された領域補正値を加算して、現時点における実際のインキツボ開度を算出する(ステップS24)。例えば、図2において、使用領域A3である場合に、インキツボ開度が57.5%(抵抗値2.3kΩ)と検出された場合、これにステップS226で算出された領域補正値+5.0を加算した62.5%が実際のインキツボ開度として算出される。なお、図2において、斜線入り三角指標の値がインキツボ開度(見かけのブレード位置)として検出された場合の実際のインキツボ開度(実際のブレード位置)は、斜線の入っていない三角指標(抵抗値2.5kΩ)で表される(つまり、斜線入りの三角指標は、すべて同じインキツボ開度を示している)。
このようにして算出された実際のインキツボ開度をインキツボ開度表示手段5により表示出力する(ステップS25)。
したがって、可変抵抗器31の使用領域Aを変更した場合であっても、ユーザは、その変更量を気にすることなく変更前と同様に使用することができる。
さらに、本実施形態においては、図1に示すように、CPU4を、印刷時のインキツボ開度および印刷物の印刷濃度と目標濃度との濃度差に基づいてインキツボ開度を補正してインキ供給量を制御するインキツボ開度補正手段42として機能させるように構成される。
CPU4は、自動的にまたはユーザの指示を受けて、インキツボ開度補正手段42として機能し、印刷時のインキツボ開度および印刷物の印刷濃度と目標濃度との濃度差に基づいてインキツボ開度を補正する(ブレード22の位置を変化させる)。この場合においても、使用領域が上記使用領域変更制御処理により変更された場合、使用領域変更制御処理における変更量に応じて適正なインキツボ開度の補正量が設定されるべく制御される。
図7は本実施形態のインキ供給制御装置におけるインキツボ開度補正処理についての流れを示すフローチャートである。
本処理においても、前述のインキツボ開度算出処理におけるステップS21〜S24(図5)と同様に、現時点における実際のインキツボ開度を算出する(ステップS31〜S34)。この後、CPU4は、算出された実際のインキツボ開度および印刷物の印刷濃度と目標濃度との濃度差に基づいて記憶手段7に記憶されているインキツボ開度の補正テーブルより、所定のインキツボ開度補正値を読み出す(ステップS35)。CPU4は、このツボ開度補正値と領域補正値と実際のインキツボ開度とに基づいてポテンショメータ3における目標インキツボ開度を算出する(ステップS36)。すなわち、ステップS34において算出された実際のインキツボ開度にステップS35において読み出されたインキツボ開度補正値を加算した(または減算した)ものが実際の目標インキツボ開度となり、さらに、ステップS32で算出された領域補正値を減算することにより、ポテンショメータ3における(見かけの)目標インキツボ開度が算出される。見かけの目標インキツボ開度を算出することにより、ブレード22の駆動制御を可変抵抗器31の使用領域Aによって切り換える必要なく行うことができる。
例えば、図2において、使用領域がA3である場合に、インキツボ開度が57.5%(抵抗値2.3kΩ)と検出された場合、これにステップS226で算出された領域補正値+5.0を加算した62.5%が実際のインキツボ開度として算出される(ステップS31〜ステップS34)。このときのインキツボ開度補正値が−2.0%であった場合、実際の目標インキツボ開度は、62.5−2.0=60.5%となり、見かけの目標インキツボ開度は、領域補正値+5.0を減算した55.5%となる。
CPU4は、算出された見かけの目標インキツボ開度に基づいてブレード22を駆動させるべくインキツボ2に指示する(ステップS35)。そして、インキツボ開度が(見かけの)目標インキツボ開度になるまで制御する(ステップS36)。
以上のように、可変抵抗器31の使用領域Aを変更した場合であっても、見かけの目標インキツボ開度を算出し、これに基づいて制御することによって、その変更量によらず、適正な補正を行うことができる。
図1は本発明の一実施形態に係るインキ供給制御装置の構成を示す概略ブロック図である。 図2(a)は本実施形態の可変抵抗器における使用領域の変化を説明するための概念図である。図2(b)は可変抵抗器における使用領域の他の例を示す概念図である。 図3は本実施形態のインキ供給制御装置における可変抵抗器の使用領域変更制御処理についての流れを示すフローチャートである。 図4は本実施形態のインキ供給制御装置における可変抵抗器と摺動子との位置関係の変更例を示す図である。 図5は本実施形態のインキ供給制御装置におけるインキツボ開度表示制御処理についての流れを示すフローチャートである。 図6は本実施形態のインキ供給制御装置における実開度算出用領域補正値設定処理についての流れを示すフローチャートである。 図7は本実施形態のインキ供給制御装置におけるインキツボ開度補正制御処理についての流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 インキ供給制御装置
2 インキツボ
21 インキツボローラ
22 ブレード
3 ポテンショメータ
31 可変抵抗器
32 摺動子
4 CPU
41 使用領域変更手段
A,A1,A2,A3,A4 使用領域

Claims (2)

  1. インキツボローラとブレードとを有し、ブレードの位置に応じてインキツボ開度が変化するインキツボ、および、可変抵抗器と前記ブレードの移動に伴って前記可変抵抗器の全抵抗領域のうちの所定の使用領域上を導通接触しつつ摺動する摺動子とを有し、前記使用領域の一端部と摺動子との間の可変抵抗器の抵抗値に基づいてブレードの位置検出を行うポテンショメータを具備し、ポテンショメータから検出されるブレードの位置に基づいてインキツボ開度の制御を行うためのインキ供給制御装置であって、
    前記可変抵抗器に対する摺動子の相対移動範囲によって規定される使用領域が複数用意され、それら複数の使用領域を切り替え可能に構成したことを特徴とするインキ供給制御装置。
  2. 前記可変抵抗器の使用領域の一端部及び他端部が、前記摺動子の摺動方向のいずれかの方向に同じ変更量だけずれることにより該摺動子の相対移動範囲を異ならせることを特徴とする請求項1に記載のインキ供給制御装置。
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