JPS63230342A - 印刷機のインク供給量調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、印刷機のインク供給量調整装置に関する。

［従来の技術］ 一般に、オフセット印刷機等は、版ローラに刷版を装着
し、版ローラと接触して回転する湿し水ローラによって
刷版の絵柄以外の部分に水を供・給するとともに、版ロ
ーラと練ローラを介して回転するインク元ローラによっ
て刷版の絵柄部分にインクを供給して印刷する。なお、
刷版の絵柄は刷版の所定領域に一定間隔で設けられるド
ツトにより表わされ、画線濃度の高い部分はドツトを大
きくし、画線濃度の低い部分はドツトを小さくしている
。したがって、刷版の絵柄部分に対するインクの供給量
は、刷版の所定領域における大小のドツトの占める割合
、すなわち絵柄面積率に応じて定められる。

そこで、印刷機は、」−記版ローラ」−にある刷版の各
領域にそれぞれ適当量のインクを供給するため、インク
供給量調整装置を備えている。インク供給量調整装置は
、インク元ローラの長手方向に沿って設けられるインク
ブレードの各インク帯域相当部に複数のインク調整ねじ
を対応配置し、インク調整ねじ駆動モータによって駆動
されるインク調整ねじにより上記インクブレードの各イ
ンク帯域相当部をたわみ変形させ、これにより各インク
帯域におけるインク元ローラとインクブレードの間隙を
調整し、インク元ローラとインクブレードの間から供給
されるインク供給量を各インク帯域毎に調整可能として
いる。

ところで、上記のようなインク供給量調整装置を用いる
場合には、印刷紙の紙幅（版ローラに装着される刷版の
幅と略同等）に応じて、印刷紙の存在しない位置に対応
するインク元ローラとインクブレードの間隙は零に設定
しく以下、本発明における間隙界なる語は、インク元ロ
ーラとインクブレードの直接接触による両者の摩耗促進
を防止するために両者間に微小な間隙を残す状態をも含
むものとする）、版ローラ上の版の不存在領域へのイン
ク供給量を零に設定する紙幅設定作業が必要である。そ
うしないと、印刷面版ローラ上の版の不存在領域にイン
クが付されてしまってインクだれを生じ、刷版の側に流
動する等により刷版の版面に汚れとなって付着してしま
うからである。なお、上記紙幅設定作業は、インク調整
子駆動モータを回転させてインク調整子を駆動すること
によって行ない、これによりインク元ローラとインクブ
レードの間隙を零とする。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、従来のインク供給量調整装置にあっては
、上記紙＠設定作業におけるようにインク供給量の零設
定を行なう時、インク調整子によるインク供給量が現状
態から零となるまで、該インク供給量の零への移行状態
を注視しながらインク調整子駆動モータのための手動操
作ボタンを押し続けるという煩雑な作業をともなう。も
ちろん、この煩雑な作業はインク供給量を零とすべきイ
ンク帯域のすべてに対して必要である。

すなわち、従来のインク供給量調整装置におけるインク
供給量の零設定は、作業性が悪く、多くの作業時間を必
要とする。この問題点は、版ローラとインク供給量調整
装置の組み合わせからなる単位ユニットを多数ユニット
設置して行なう多色印刷において、全ユニットで前述の
ような紙幅設定作業を行なう時に顕著となる。

本発明は、簡単かつ確実な操作で、特定のインク帯域に
おけるインク供給量を零設定することを目的とする。

Ｕ問題点を解決するための手段〕 本発明は、インク元ローラの長手方向に区分される各イ
ンク帯域のインク供給量を調整する複数のインク調整子
と、各インク調整子を駆動して各インク帯域におけるイ
ンク供給量を調整するインク調整子駆動手段とを有する
印刷機のインク供給量調整装置において、特定のインク
調整子が調整する特定のインク帯域におけるインク供給
量を現状態から零とする指令を入力する入力装置と、入
力装置に入力された上記指令に基づいてインク調整子駆
動手段を自動的に制御する制御装置とを備えるようにし
たものである。

［作用］ 本発明によれば、特定のインク帯域におけるインク供給
量を零とする指令を入力装置によって入力すると、制御
装置は自動的にインク調整子駆動手段を制御し、上記特
定のインク帯域に対応するインク調整子によるインク供
給量を零設定する。

したがって、オペレータはインク調整子によるインク供
給量が現状態から零に設定替される移行状態を注視した
り、インク調整子駆動手段をその設定替の期間中駆動し
続けるためにその操作ボタンを押し続ける等の煩雑な操
作が不要となる。すなわち、簡単かつ確実な操作で、特
定のインク帯域におけるインク供給量を零設定できる。

［実施例］ 第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、第２図は
本発明の一実施例を示す制御系統図、第３図は印刷機の
一例を示す斜視図、第４図は表示部と操作部の一例を示
す平面図、第５図はインク調整子の設定量と表示部の表
示状態との関係を示す模式図、第６図は本発明による紙
幅設定作業の初期状態を示すリモコン装置の平面図、第
７図は本発明による紙幅設定作業の中間状態を示すリモ
コン装置の平面図である。

印刷機１１は、第３図に示すように、版ローラ１２に刷
版１３を装着し、版ローラ１２と接触して回転する湿し
水ローラ１４によって刷版１３の絵柄以外の部分に水を
供給するとともに、版ローラ１２と練ローラ１５を介し
て回転するインク元ローラ１６によって刷版１３の絵柄
部分にインクを供給して印刷する。なお、版ローラ１２
に装着されている刷版１３の絵柄部分に供給されたイン
クは、ブランケット胴（ゴムローラ）１７を介して印刷
紙１８に転写される。

印刷機１１はインク供給量調整装置１９を備えている。

インク供給量調整装置１９は、刷版１３のａ−ｅ（第２
図参照）で示されるように区分された各領域（インク元
ローラ１６のインク帯域Ａ１、Ａ２、Ａ３・・・・・・
の少なくとも一部に対応する領域）における絵柄面積率
に応じて、それら各領域に対するインクの供給量を調整
する。なお、刷版１３の絵柄面積率は絵柄面積率測定装
置（色濃度測定装置）２０によって測定される。絵柄面
積率測定装置２０は、刷版１３を吸着保持する吸着ボー
ド２０Ａと、吸着ボード２０Ａに保持された刷版１３の
上面に沿って平行移動する光学的走査ヘッド２０Ｂとを
備え、刷版１３の各領域ａ〜ｅにおける絵柄面積率を例
えば特開昭８１−１８２３５５号公報に記載される方法
により°測定する。

インク供給量調整装置１９は、第２図に示すように、イ
ンク元ローラ１６の長手方向に連続してハウジング１９
Ａに保持されている平板状のインクブレード２１と、イ
ンク元ローラ１６の長手方向に区分される各インク帯域
Ａ１、Ａ２、Ａ３・・・・・・（第３図参照）に対応し
て設けられ、インク元ローラ１６の各インク帯域に対す
るインクブレード２１の進退度合を調整して各インク帯
域のインク供給量を調整する複数のインク調整子（イン
ク調整ねじ）２２と、インク調整子２２の現在の設定量
（すなわちインク元ローラ１６とインクブレード２１の
現在のインク供給間隙量）を検出するポテンショメータ
２３と、各インク調整子２２の設定量をポテンショメー
タ２３の検出零点に対する検１］１量に基づいて制御す
るインク調整子駆動モータ２４と、前記絵柄面積率測定
装置２０の測定結果もしくは後述する各操作部２８の操
作量に基づいて各駆動モータ２４を駆動制御する主制御
装置２５と、を有している。主制御装置２５は、受信部
２５Ａ、ＣＰＵ２５Ｂ、モータ駆動制御部２５Ｃ，Ａ／
Ｄ変換部２５Ｄ、ポテンショメータ２３の検出零点設定
部２５Ｆからなる。受信部２５Ａは絵柄面積率測定装置
２０の測定結果をＣＰＵ２５Ｂに転送する。ＣＰＵ２５
Ｂは絵柄面積率測定装置２０の測定結果を予め定められ
ている変換係数を用いて各インク帯域に対応するモータ
駆動量に変換し、このモータ駆動量をモータ駆動制御部
２５Ｃに出力する。また、ＣＰＵ２５Ｂは後述する各操
作部２８の操作量に対応するモータ駆動量を演算し、こ
のモータ駆動量を制御部２５Ｃに出力する。モータ駆動
制御部２５Ｃは各インク帯域に対応する駆動モータ２４
をＣＰＵ２５Ｂからの信号に応じた量および方向に駆動
制御する。なお、制御部２５Ｃには随時ポテンショメー
タ２３の検出量がフィードバックされ、各インク帯域に
おけるインク元ローラ１６とインクブレード２１の間隙
が絵柄面積率測定装置２０の測定結果に対応する状態に
なって停止する。

なお、インク調整子駆動モータ２４の回転は、ギア２４
Ａ、２２Ａ、２３Ａを介してポテンショメータ２３に伝
えられる。また、インク供給量調整装置１９は、各イン
ク調整子２２によるインクブレード２１の進退度合をノ
ブ２２Ｂによって零点調整できる。また、インク供給量
調整装置■９は、インク調整子２２によってインクブレ
ード２１の進退度合を零点調整した時のポテンショメー
タ２３の検出量を、該ポテンショメータ２３による駆動
モータ２４の新たな制御動作のだめの検出零点として用
いることができるように、ポテンショメータ２３の検出
零点設定部２５Ｆが記憶している検出零点を自動的に設
定基する。

インク供給量調整装置１９は、第２図に示すようなリモ
コン（リモートコントロール）　装Ｆｔ　２６を有して
いる。リモコン装置２６は、各インク調整子２２の現在
の設定部を表示する表示部２７と、主制御装置２５を介
して各インク調整子２２を調整操作するための操作部２
８とを有する。表示部２７と操作部２８はインク元ロー
ラ１６の各インク帯域に対応するようにインク調整子２
２と同数配列される。２６Ａは印刷紙保持部である。

各表示部２７は、第４図に示すように上下方向に連続す
る複数個の発光ダイオード２９を全体として棒状に配設
してなり、各表示部２７の発光ダイオード２９はＣＰＵ
２５Ｂからの出力に基づき、対応するインク帯域におけ
るポテンショメータ２３の検出量に応じて下側から点灯
する。すなわち、第５図に示すように各インク帯域にお
けるインク調整子駆動モータ２４の回転量が大でポテン
ショメータ２３の検出量が大、換言すれば各インク帯域
のインク元ローラ１６とインクブレード２１の現時点に
おける間隙が大なるほど、対応する表示部２７の点灯ダ
イオード数が多くなる。第５図において、ポテンショメ
ータ２３の検出量がａを越えると１個のダイオード２９
が点灯し、検出量がｂを越えると２個のダイオード２９
が点灯し、・・・・・・検出量がｊを越えると１０個全
部のダイオード２９が点灯する。なお、各表示部２７に
設けられる発光ダイオード２９の個数を増やせば表示精
度が向上する。

各操作部２８は、第４図に示すように、対応するインク
帯域におけるインク元ローラ１６とインクブレード２１
の間隙を増加させるアップボタン３０、減少させるダウ
ンボタン３１、およびインクブレード２１を現在位置に
固定するロックボタン３２を有し、それらの操作量をＣ
ＰＵ２５Ｂに転送する。当然ながら、例えばアップボタ
ン３０を押すと、主制御装置２５が駆動モータ２４を介
してインク調整子２２を駆動することによりインク元ロ
ーラ１６とインクブレード２１の間隙を増加させ、対応
する表示部２７における発光ダイ−１２９の点灯個数も
増加する。ダウンボタン３１を押すとインク元ローラ１
６とインクブレード２１の間隙が減少し、対応する表示
部２・７における発光ダイオード２９の点灯個数も減少
する。

ロックボタン３２を押すと、その押動時点におけるイン
ク元ローラ１６とインクブレード２１の間隙、すなわち
ポテンショメータ２３の検出量に相当する個数の発光ダ
イオード２９が点灯し続ける。

すなわち、上記インク供給量調整装置１９を備えた印刷
機１１にあっては、版ローラ１２上にある刷版１３の各
領域に適当量のインクを供給するため、以下のインク供
給゛量調整作業が行なわれる。

■まず絵柄面積率測定装置２０の測定結果に基づいて、
主制御装置２５がインク調整子駆動モータ２４を制御し
、モータ２４によって駆動されるインク調整子２２が対
応するインク帯域のインク元ローラ１６とインクブレー
ド２１の間隙を絵柄面積率測定装置２０の測定結果に対
応する状態に自動設定（初期設定）する。上記設定後の
各インク調整子２２の設定量は、ポテンショメータ２３
の検出量に基づいて検出され、各表示部２７に点灯表示
される。

■上記■による自動設定段階で試し刷が施され、オペレ
ータは試し刷された印刷紙１８をリモコン装置２６の印
刷紙保持部２６Ａに保持しつつ、この印刷紙１８の色の
濃淡が基準画面の濃淡に一致するように、各操作部２８
を操作する。すなわち、主制御装置２５は上記各操作部
２８の操作量に基づいてインク調整・子２２を調整駆動
し、各インク帯域のインク元ローラ１６とインクブレー
ド２１の間隙を微調整する。

しかして、上記インク供給量調整装置１９は、上記イン
ク供給量調整作業において、印刷紙の存在しない位置に
対応するインク元ローラ１６とインクブレード２１の間
隙を前述のように零設定する必要がある。この零設定の
ために、インク供給量調整装置１９は操作部２６に紙＠
設定部３３を備え、紙幅設定部３３と操作部２８のロッ
クボタン３２とにより本発明の入力装置を構成している
。すなわち、主制御装置２５のＣＰＵ２５Ｂは紙幅設定
部３３の設定ボタン３４が押されることによって紙幅設
定モードとなり、このモードで操件部２８のロックボタ
ン３２を押すと、押されたロックボタン３２に対応する
インク帯域の駆動モータ２４が駆動制御され、モータ２
４によって駆動されるインク調整子２２が対応するイン
ク帯域のインク元ローラ１６とインクブレード２１の間
隙を零とする状態で停止する。

以下、上記紙幅設定作業について詳細に説明する。

■紙幅設定部３３の設定ボタン３４が押されることによ
り、ＣＰＵ２５Ｂは紙幅設定モードに切換わる。このモ
ードは、格別のモード表示部をリモコン装置２６に設け
て表示してもよいが、この実施例では、インク元ローラ
１６とインクブレード２１との間隙に関係なく、全表示
部２７のダイオード２９がすべて点灯することで表示す
る（第６図参照）。

■次にオペレータは印刷紙１８の幅（刷版１３の幅と略
同等）に応じ、印刷紙１８の不存在領域に対応する操作
部２８のロックボタン３２を押す。ＣＰＵ２５では押さ
れたロックボタン３２に対応する表示部２７のダイオー
ド２９をすべて消灯するとともに（第７図参照）、対応
するインク帯域のモータ２４に回転指令を与える。この
モータ２４の回転指令は各モータ２４に対応するモータ
駆動制御部２５Ｃから出力され、制御部２５Ｃは各モー
タ２４に対応するポテンショメータ２３の検出量を零に
するための回転方向および回転量を信号として送出する
。また、モータ駆動制御部２５ＣはＣＰＵ２５Ｂからの
信号によりモータ２４を指定方向に回転駆動させるとと
もに、ポテンショメータ２３からのフィードバック信号
による閉回路を形成し、所定量の回転を完了したモータ
２４を停止させるように作動する。

■印刷紙１８の不存在領域に対応するインク帯域に対す
るインク供給量の零設定が終了すると、ＣＰＵ２５Ｂが
零設定終了信号を受は取り、紙幅設定モードを自動的に
インク調整モードに切換える。この切換わりにより、表
示部２７には現状態におけるインク元ローラ１６とイン
クブレード２１の各インク帯域における間隙相当数の発
光ダイオード２９が点灯される。以後、前述した通常の
インク供給量調整作業を行なう。

次に、上記実施例の作用について説明する。

上記実施例によれば、特定のインク帯域におけるインク
供給量を零とする指令を入力装置（紙幅設定部３３とロ
ックボタン３２）によって入力すると、主制御装置２５
は自動的にインク調整子駆動モータ２４を制御し、上記
特定のインク帯域に対応するインク調整子２２によるイ
ンク供給量を零設定する。したがって、オペレータはイ
ンク調整子２２によるインク供給量が現状態から零に設
定替される移行状態を注視したり、モータ２４をその設
定替の期間中駆動し続けるためにその操作ボタンを押し
続ける等の煩雑な操作が不要となる。すなわち、簡単か
つ確実な操作で、特定のインク帯域におけるインク供給
量を零設定できる。

なお、本発明による特定インク帯域におけるインク供給
量の零設定は、上記実施例におけるような紙幅設定モー
ドにおいて印刷紙の不存在領域に対応するインク元ロー
ラ１６とインクブレード２１の間からのインク供給量を
零設定するばかりでなく、他の用途にも適用できる。例
えば、絵柄面積率測定装置２０の測定精度が十分でなく
、現実の絵柄面積率は０％であるのに、装置の測定結果
は数％を示し、これにより自動設定段階で一定のインク
供給量を与えられた部分について、オペレータが間隙補
正すべく当該刷版領域におけるインク供給量を零設定す
る場合にも適用できる。

また、本発明の実施において、インク調整子は上記実施
におけるようにインクブレードの各部を変形させて、イ
ンク元ローラとインクブレードの各インク帯域における
間隙を変更するものでなく、例えば特公昭４７−３５８
２号公報に記載されるようなインク元ローラの長手方向
に配設される複数のかきローラから構成されるものであ
ってもよい。

［発明の効果］ 以上のように、本発明によれば、特定のインク帯域にお
けるインク供給量を零とする指令を入力装置によって入
力すると、制御装置は自動的にインク調整子駆動手段を
制御し、上記特定のインク帯域に対応するインク調整子
によるインク供給量を零設定する。これにより、簡単か
つ確実な操作で、特定のインク帯域におけるインク供給
量を本設できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、第２図は
本発明の一実施例を示す制御系統図、第３図は印刷機の
一例を示す斜視図、第４図は表示部と操作部の一例を示
す平面図、第５図はインク調整子の設定量と表示部の表
示状態との関係を示す模式図、第６図は本発明による紙
幅設定作業の初期状態を示すリモコン装置の平面図、第
７図は本発明による紙幅設定作業の中間状態を示すリモ
コン装置の平面図である。 １６・・・インク元ローラ、１９・・・インク供給量調
整装置、２２・・・インク調整子、２４・・・インク調
整子駆動モータ、２５・・・主制御装置、３３・・・紙
幅設定部（入力装置）。 代理人　弁理士　　塩　川　修　治 第３図 第４　図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）インク元ローラの長手方向に区分される各インク
   帯域のインク供給量を調整する複数のインク調整子と、
   各インク調整子を駆動して各インク帯域におけるインク
   供給量を調整するインク調整子駆動手段とを有する印刷
   機のインク供給量調整装置において、特定のインク調整
   子が調整する特定のインク帯域におけるインク供給量を
   現状態から零とする指令を入力する入力装置と、入力装
   置に入力された上記指令に基づいてインク調整子駆動手
   段を自動的に制御する制御装置とを備えることを特徴と
   する印刷機のインク供給量調整装置。