JP2006284388A - ロータリーエンコーダの絶対値検出回路及び方法 - Google Patents

ロータリーエンコーダの絶対値検出回路及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 通常のロータリーエンコーダを用いて、特定の位置を基準とする回転方向と回転量の絶対値の検出を可能にする。
【解決手段】 開示されるロータリーエンコーダの絶対値検出回路は、回転方向/回転量検出部1と、カウンタ2と、最大値検出部3と、レジスタ4とを備え、ロータリーエンコーダをカウンタ2の値が減少する方向に振り切ったときその値を0にし、ロータリーエンコーダをカウンタ2の値が増加する方向に振り切ったときのカウンタ2の最大値をレジスタ4に設定して、0と最大値との間に設定された基準値に基づいてロータリーエンコーダの出力値の変化の絶対値を検出する際に、最大値検出部3に、正常増加判定部33を設けて、出力値の正常増加の判定を条件として、最大値検出部3においてロータリーエンコーダの出力値の最大値を検出するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、フェーダー回路等において、アブソリュートエンコーダの代わりにロータリーエンコーダを用いて、回転方向や回転量についての絶対的な値を得ることが可能な、ロータリーエンコーダの絶対値検出回路及び方法に関する。
ロータリーエンコーダは、金属その他の材質からなる回転円板に円周に沿って等しい間隔でスリットを設けたものであって、スリットの位置を磁気的または光学的に検出することによって、回転円板を回転させたときの角変位を検出できるようにしたものであって、回転量の相対的な情報のみが得られる通常のロータリーエンコーダ(インクレメンタルエンコーダ)と、特定の位置を基準として回転量の絶対的な情報を得ることが可能なアブソリートエンコーダとがある。
図2は、通常のロータリーエンコーダの一構成例を示したものであって、回転円板100の異なる円周上に設けられた、異なる間隔のスリット列101,102に対して、それぞれ検出用センサ103,104を設け、回転円板100に設けられたハンドル(フェーダー)105によって、回転円板100をA方向またはB方向に回転させることができるように構成されている。
図2に示されたロータリーエンコーダでは、フェーダー105によって回転円板100をD方向またはU方向に回転させたとき、検出用センサ103,104から同期して出力される異なる波形のAchの出力パルス列とBchの出力パルス列とを比較することによって、回転円板100の回転方向を検出するとともに、Achの出力パルス列によって、回転円板100の回転量を検出することができる。
図3は、通常のロータリーエンコーダの他の構成例を示したものであって、回転円板200の異なる円周上に設けられた、異なる間隔のスリット列201,202に対して、それぞれ検出用センサ203,204を設けるとともに、フェーダー円板206に設けられたフェーダー207によって、フェーダー円板206をD方向またはU方向に回転させることができるようにし、フェーダー円板206を回転させたとき、その回転軸に取り付けられたプーリー208の回転をベルト209を介して、回転円板200の回転軸に取り付けられたプーリー205を同じ方向に回転させることができるように構成されている。
図3に示されたロータリーエンコーダでは、フェーダー207によってフェーダー円板206をD方向またはU方向に回転させたとき、フェーダー円板206の回転によってベルト209を介して伝達された回転円板200の回転に基づいて、検出用センサ203,204から同期して出力される異なる波形のAchの出力パルス列とBchの出力パルス列とを比較することによって、ロータリーエンコーダ11の回転方向を検出するとともに、Achの出力パルス列によって、回転円板100の回転量を検出することができる。
図3に示されたロータリーエンコーダの場合、プーリー205,206の径の選択によって、回転円板200を1回転以上回転させることが可能であり、従って、図2に示されたロータリーエンコーダと比較して、同じ回転方向で、より広い範囲の回転量を検知することができる。
また、特許文献1においては、回転シヤフトに固定された回転ディスクと、回転ディスクに対して空隙を介して対向配置された磁気式または光学式のセンサヘッドで構成された検出部と、検出部から出力される信号を位置データに処理する信号処理部とを備え、信号処理部から得られた位置データを出力する絶対値エンコーダにおいて、信号処理部にはデータ読み書き可能な不揮発性の記憶手段が実装され、記憶手段は、信号処理部外からデータの読み書き可能な外部読み書き手段を有することによって、検出信号のリニアリティと絶対値精度とを向上したアブソリュートエンコーダが記載されている。
また、特許文献2においては、電源遮断時にエンコーダの座標を記憶し、電源再投入時に可動部の位置を記憶して、可動部を任意の方向に移動させてエンコーダがゼロ相信号を発生したときエンコーダの座標を検出し、電源遮断時の座標から可動部をその方向に移動させたとき最初にゼロ相信号が発生する予定位置までの距離を算出し、電源再投入時の位置からゼロ相信号が発生した座標までの距離を算出することによって、算出した両距離および可動部の移動方向に基づいて、ゼロ相信号が発生した座標が、電源遮断時の座標からエンコーダのゼロ相信号間隔の±1/2以内のゼロ相信号位置またはその前後のゼロ相信号位置のいずれであるかを判定することによって、安価なインクリメンタルエンコーダを使用して、高価なアブソリュートエンコーダを使用した場合と同様に、電源投入後における可動部の原点復帰動作を省略できるようにすることが記載されている。
特開2004−317411 特開2001−022415
通常のロータリーエンコーダでは、回転量の相対的な情報を得ることはできるが、特定の位置を基準とした回転量の絶対的な情報を得ることはできない。
また、特許文献1に記載されて技術では、高価なアブソリュートエンコーダを使用することが必要であって、安価な通常のエンコーダを使用することはできない。
さらに、特許文献2に記載された技術によれば、通常のロータリーエンコーダを使用して、高価なアブソリュートエンコーダを使用した場合と同様に、電源投入後における可動部の原点復帰動作を省略することができるが、そのために複雑な制御装置を使用しなければならないという問題がある。
この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであって、安価な通常のロータリーエンコーダを使用して、高価なアブソリュートエンコーダを使用した場合と同様に、特定の位置を基準とする回転方向と回転量の絶対値を検出することができるとともに、検出誤差の累積によってエンコーダの物理的位置との誤差が徐々に増大することを防止することが可能であり、しかも簡単な構成で実現可能な、ロータリーエンコーダの絶対値検出回路及び方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明はロータリーエンコーダの絶対値検出回路に係り、ロータリーエンコーダの回転方向と回転量とを検出する回転方向/回転量検出手段と、上記回転方向と回転量とから上記ロータリーエンコーダの出力値を計数するカウンタ手段と、上記カウンタ手段の出力値を保持するレジスタ手段と、上記ロータリーエンコーダの出力値の最大値を保持する最大値検出手段とを備え、ロータリーエンコーダを上記カウンタ手段の値が減少する方向に振り切ったとき上記カウンタ手段の値を0にしたのち、ロータリーエンコーダを上記カウンタ手段の値が増加する方向に振り切ったときの上記カウンタ手段の最大値を上記レジスタ手段に設定することによって、上記0と上記レジスタ手段の最大値との間に設定された基準値に基づいて上記ロータリーエンコーダの回転に伴う出力値の変化の絶対値を検出するロータリーエンコーダの絶対値検出回路において、上記最大値検出手段に、ロータリーエンコーダの出力値が正常に増加したものであるか否かを判定する正常増加判定手段を設けて、上記正常増加の判定を条件として、上記最大値検出手段において上記ロータリーエンコーダの出力値の最大値を検出することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のロータリーエンコーダの絶対値検出回路に係り、上記最大値検出手段が、上記回転方向/回転量検出手段で検出されたエンコーダの回転方向と回転量とから上記ロータリーエンコーダの出力値を計数する第2のカウンタ手段と、上記ロータリーエンコーダの出力値の最大値を保持する第2のレジスタ手段と、上記第2のカウンタ手段の値が上記第2のレジスタ手段に保持されている最大値を超えたことを判定する比較手段とを有し、該比較手段において最大値を超えたことの判定が行われたとき、上記第2のレジスタ手段に保持されている最大値を上記第2のカウンタ手段の値によって更新することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のロータリーエンコーダの絶対値検出回路に係り、上記正常増加判定手段が、回転方向/回転量検出手段の出力における上記ロータリーエンコーダの回転量が単調に増加したことと、ロータリーエンコーダ出力値が増加方向に変化した場合と減少方向に変化した場合とで、ロータリーエンコーダ出力値の始点,終点の値に変化がなかったこととの判定結果によって、上記ロータリーエンコーダの出力値の正常増加を判定することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一記載のロータリーエンコーダの絶対値検出回路に係り、上記基準値が、上記ロータリーエンコーダの出力値を利用する制御装置において認識されていて、上記制御装置側において、上記基準値に基づいて上記ロータリーエンコーダの出力値の変化の絶対値を検出することを特徴としている。
また、請求項5記載の発明はロータリーエンコーダの絶対値検出方法に係り、ロータリーエンコーダの回転方向と回転量とを検出して、上記回転方向と回転量とから回転に伴う上記ロータリーエンコーダの出力値をカウンタ手段に計数しながら、ロータリーエンコーダを上記カウンタ手段の値が減少する方向に振り切ったとき上記カウンタ手段の値を0にするとともに、次に、ロータリーエンコーダを上記カウンタ手段の値が増加する方向に振り切ったときの上記カウンタ手段の最大値をレジスタ手段に設定することによって、上記0と上記レジスタ手段の最大値との間に設定された基準値に基づいて上記ロータリーエンコーダの回転に伴う出力値の変化の絶対値を検出するロータリーエンコーダにおいて、上記ロータリーエンコーダの出力値が正常に増加したものであるか否かを判定して、該正常増加の判定を条件として、上記レジスタ手段に上記カウンタ手段の出力値の最大値を設定することを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載のロータリーエンコーダの絶対値検出方法に係り、上記ロータリーエンコーダの出力値の正常増加の判定が、上記ロータリーエンコーダの回転量が単調に増加したことと、ロータリーエンコーダ出力値が増加方向に変化した場合と減少方向に変化した場合とで、ロータリーエンコーダ出力値の始点,終点の値に変化がなかったこととの判定によって行われることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載のロータリーエンコーダの絶対値検出方法に係り、上記基準値を、上記ロータリーエンコーダの出力値を利用する制御装置において認識して、上記制御装置側において、上記基準値に基づいて上記ロータリーエンコーダの出力値の変化の絶対値を検出することを特徴としている。
本発明のロータリーエンコーダの絶対位置検知回路及び方法によれば、通常のロータリーエンコーダを使用して、アブソリュートエンコーダを使用した場合と同様に、特定の位置を基準とする回転方向と回転量の絶対値を検出することができるとともに、検出誤差の累積によってエンコーダの物理的位置との誤差が徐々に増大することを防止することが可能である。
この発明のロータリーエンコーダの絶対位置検知回路は、ロータリーエンコーダの回転方向と回転量とを検出する回転方向/回転量検出手段と、回転方向と回転量とからロータリーエンコーダの出力値を計数するカウンタ手段と、カウンタ手段の出力値を保持するレジスタ手段と、ロータリーエンコーダの出力値の最大値を保持する最大値検出手段とを備え、ロータリーエンコーダをカウンタ手段の値が減少する方向に振り切ったときカウンタ手段の値を0にしたのち、ロータリーエンコーダをカウンタ手段の値が増加する方向に振り切ったときのカウンタ手段の最大値をレジスタ手段に設定することによって、0とレジスタ手段の最大値との間に設定された基準値に基づいてロータリーエンコーダの回転に伴う出力値の変化の絶対値を検出するロータリーエンコーダの絶対値検出回路において、最大値検出手段に、ロータリーエンコーダの出力値が正常に増加したものであるか否かを判定する正常増加判定手段を設けて、正常増加の判定を条件として、最大値検出手段においてロータリーエンコーダの出力値の最大値を検出するものである。
図1は、この発明の一実施例であるロータリーエンコーダの絶対位置検知回路の構成を示すブロック図である。
この例のロータリーエンコーダの絶対値検出回路は、図1に示すように、回転方向/回転量検出部1と、カウンタ2と、最大値検出部3と、レジスタ4とから概略構成されている。
また、最大値検出部3は、カウンタ31と、正常増加判定部32と、比較部33と、ゲート34と、レジスタ35とから構成されている。
回転方向/回転量検出部1は、ロータリーエンコーダ11からのAchの出力パルス列とBchの出力パルス列とを比較することによって、ロータリーエンコーダ11のD/Uの回転方向に対応する出力値の+/−の変化方向を示す回転方向信号を出力するとともに、ロータリーエンコーダ11のAchの出力パルス列によって、パルス数で示されるロータリーエンコーダ11の角度変位の変化量(以下、回転量ともいう)信号を出力する。
カウンタ2は、ロータリーエンコーダ11の回転量を示すパルス数を回転方向に応じて増減しながら積算して保持する。カウンタ2の値は、ロータリーエンコーダ11の回転角変位が発生するごとに更新されるるとともに、電源遮断時クリアされる。
最大値検出部3において、カウンタ31はロータリーエンコーダ11の回転量を示すパルス数を回転方向に応じて増減しながら積算して保持する。
正常増加判定部32は、カウンタ31の値が正常に増加したことを判定して出力を発生する。比較部33は、カウンタ31の値とレジスタ35に保持されている値とを比較して、カウンタ31の値が大きいとき、出力を発生する。ゲート34は、正常増加判定部32と比較部33がともに出力を発生したとき、カウンタ31の値をレジスタ35に入力する。レジスタ35は、ゲート34から出力されたカウンタ31の値を保持する。
次に、図1を参照して、この例のロータリーエンコーダの絶対値検出回路の動作を説明する。なお、説明の順序として、最初、最大値検出部3に正常増加判定部33がない場合、すなわち、従来装置と同様の構成の場合の動作を説明する。
ロータリーエンコーダ11におけるフェーダーの回転量を示す出力値は、通常、フェーダーを出力値が減少する方向(以下D方向とする)に最大に倒したとき0となり、出力値が増加する方向(以下U方向とする)に最大に倒したとき最大値となるようにする。
ロータリーエンコーダ11の出力値から回転量の絶対値を検出するための基準値は、動作中は、ロータリーエンコーダ11の出力を利用する表示装置等の側の制御装置(不図示)に保持されているが、制御装置の電源が遮断されたときは、この基準値の情報は消失する。
ロータリーエンコーダ11に対するフェーダー回路では、電源投入時にリセット動作を行うことによって、基準位置を制御装置内に設定しなおすようにする。
電源投入時、制御装置では、そのときのフェーダーの位置に無関係に、カウンタ31におけるロータリーエンコーダ11の出力値を0にセットする。
この状態から、フェーダーをカウンタ31の値が増加する方向(U方向)に傾ける。これによって、比較部32で、カウンタ31の値がレジスタ35に記録されている前回の値より増加したことが検出されたとき、カウンタ31の値によってレジスタ35の記録を更新する。フェーダーをU方向に振り切ったとき、レジスタ35におけるロータリーエンコーダ11の出力の最大値が確定する。
このとき、最大値の値が、予め定められている値(例えば100)を超えていない場合は、リセット動作は完了しない。
その後、フェーダーをロータリーエンコーダ11の出力値が減少する方向(D方向)に倒すとカウンタ2の値が減少する。フェーダーを電源投入時のフェーダー位置を超えて動かした場合、カウンタ2の値はマイナスになる。
制御装置は、カウンタ2の値がマイナスになるたびにカウンタ2の値を0にリセットする。そして,フェーダーがD方向に振り切れるまでこのような動作を繰り返すことによって、フェーダーがD方向に振り切れた状態で、最終的にカウンタ2の値が0にセットされる。
その後、再度、U方向にフェーダーを倒すことによって、カウンタ31の値は増加し始める。カウンタ31の値がレジスタ35に記録されている最大値を超えたとき、レジスタ35の最大値をカウンタ31の値によって更新する。
このとき、U方向に振り切った状態でレジスタ35の値が予め決められている値(例えば100)を超えていれば、レジスタ35における最大値を確定してリセット動作を終了する。
リセット動作完了後は、常時、カウンタ2の値を監視して、レジスタ35に保持されている最大値を超えた場合およびマイナスの値が現われた場合、カウンタ2の値をレジスタ35に保持された値または0に修正しながら動作を続ける。
次に、この例のロータリーエンコーダの絶対値検出回路において、最大値検出部3に正常増加判定部33を設けた場合の動作について説明する。
正常増加判定部33を設けた場合には、レジスタ35における最大値の更新は、比較部32において、カウンタ31の値がレジスタ35に保持されている最大値を超えた場合であって、かつ正常増加判定部33で、カウンタ31の値が正常に増加したものであることが判定された場合にのみ行われる。
ここで、カウンタ31の値が正常に増加した場合とは、カウンタ31の値が単調に増加するようにフェーダーが操作された場合であって、かつカウンタ31の値の変化がフェーダーをU方向に振った場合とD方向に振った場合とで、その始点,終点の値に変化がなかった場合を指している。
さらに詳細に説明すれば、フェーダーの操作に基づくカウンタ31の始点,終点の値の変化とは、例えば、U方向に操作してカウンタ31が100をカウントしたが、そこからD方向に操作したときカウント値の変化が−99であって、そのためフェーダーがD方向に振り切っているにかかわらず、カウンタ31の値が0にならずに1になったような場合を指している。このような場合は、フェーダーの操作を繰り返すことによって、誤差が集積して、0となるべき位置のフェーダー出力値が次第に変化し、結果的にロータリーエンコーダの基準位置がずれることになるので、このような状態の発生を防止することが必要である。
このように、この例のロータリーエンコーダの絶対値検出回路では、ロータリーエンコーダ11の出力最大値を検出する際に、ロータリーエンコーダ11の出力値が正常に増加したことを判定した場合にのみ、レジスタに保持されている出力最大値を更新するようにしたので、不適切なフェーダー操作や、最大値検出時の検出誤差等に基づくロータリーエンコーダ11の最大値の変動を防止して、ロータリーエンコーダ11の基準位置を安定に保つことができるので、ロータリーエンコーダ11による回転量の検出を常に正しく行うことができるようになる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、ロータリーエンコーダによって検出すべき回転量の範囲は、ロータリーエンコーダの構造の選定によって任意に設定することができ、例えば、図3に示されたような構造の場合は、回転量が1回転以上になってもよい。これによって、ロータリーエンコーダによって検出すべき角度変位の精度をより向上させることが可能になる。このような構造は、図3に示されたベルト結合の場合に限らず、バックラッシュがないギヤ結合であってもよい。
開示したロータリーエンコーダの絶対値検出回路の発明は、ロータリーエンコーダによる角度変位量の検出信号を利用する各種の装置に利用することが可能であり、安価な通常のロータリーエンコーダを使用して、高価なアブソリュートエンコーダを使用したのと同等の効果を得ることができる。
本発明の一実施例であるロータリーエンコーダの絶対値検出回路の構成を示すブロック図である。 通常のロータリーエンコーダの一構成例を示す図である。 通常のロータリーエンコーダの他の構成例を示す図である。
符号の説明
1 回転方向/回転量検出部(回転方向/回転量検出手段)
2 カウンタ(カウンタ手段)
3 最大値検出部(最大値検出手段)
31 カウンタ(第2のカウンタ手段)
32 比較部(比較手段)
33 正常増加判定部(正常増加判定手段)
34 ゲート
35 レジスタ(第2のレジスタ手段)
4 レジスタ(レジスタ手段)

Claims (7)

  1. ロータリーエンコーダの回転方向と回転量とを検出する回転方向/回転量検出手段と、前記回転方向と回転量とから前記ロータリーエンコーダの出力値を計数するカウンタ手段と、前記カウンタ手段の出力値を保持するレジスタ手段と、前記ロータリーエンコーダの出力値の最大値を保持する最大値検出手段とを備え、ロータリーエンコーダを前記カウンタ手段の値が減少する方向に振り切ったとき前記カウンタ手段の値を0にしたのち、ロータリーエンコーダを前記カウンタ手段の値が増加する方向に振り切ったときの前記カウンタ手段の最大値を前記レジスタ手段に設定することによって、前記0と前記レジスタ手段の最大値との間に設定された基準値に基づいて前記ロータリーエンコーダの回転に伴う出力値の変化の絶対値を検出するロータリーエンコーダの絶対値検出回路において、前記最大値検出手段に、ロータリーエンコーダの出力値が正常に増加したものであるか否かを判定する正常増加判定手段を設けて、前記正常増加の判定を条件として、前記最大値検出手段において前記ロータリーエンコーダの出力値の最大値を検出することを特徴とするロータリーエンコーダの絶対値検出回路。
  2. 前記最大値検出手段が、前記回転方向/回転量検出手段で検出されたエンコーダの回転方向と回転量とから前記ロータリーエンコーダの出力値を計数する第2のカウンタ手段と、前記ロータリーエンコーダの出力値の最大値を保持する第2のレジスタ手段と、前記第2のカウンタ手段の値が前記第2のレジスタ手段に保持されている最大値を超えたことを判定する比較手段とを有し、該比較手段において最大値を超えたことの判定が行われたとき、前記第2のレジスタ手段に保持されている最大値を前記第2のカウンタ手段の値によって更新することを特徴とする請求項1記載のロータリーエンコーダの絶対値検出回路。
  3. 前記正常増加判定手段が、回転方向/回転量検出手段の出力における前記ロータリーエンコーダの回転量が単調に増加したことと、ロータリーエンコーダ出力値が増加方向に変化した場合と減少方向に変化した場合とで、ロータリーエンコーダ出力値の始点,終点の値に変化がなかったこととの判定結果によって、前記ロータリーエンコーダの出力値の正常増加を判定することを特徴とする請求項1又は2記載のロータリーエンコーダの絶対値検出回路。
  4. 前記基準値が、前記ロータリーエンコーダの出力値を利用する制御装置において認識されていて、前記制御装置側において、前記基準値に基づいて前記ロータリーエンコーダの出力値の変化の絶対値を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一記載のロータリーエンコーダの絶対値検出回路。
  5. ロータリーエンコーダの回転方向と回転量とを検出して、前記回転方向と回転量とから回転に伴う前記ロータリーエンコーダの出力値をカウンタ手段に計数しながら、ロータリーエンコーダを前記カウンタ手段の値が減少する方向に振り切ったとき前記カウンタ手段の値を0にするとともに、次に、ロータリーエンコーダを前記カウンタ手段の値が増加する方向に振り切ったときの前記カウンタ手段の最大値をレジスタ手段に設定することによって、前記0と前記レジスタ手段の最大値との間に設定された基準値に基づいて前記ロータリーエンコーダの回転に伴う出力値の変化の絶対値を検出するロータリーエンコーダにおいて、前記ロータリーエンコーダの出力値が正常に増加したものであるか否かを判定して、該正常増加の判定を条件として、前記レジスタ手段に前記カウンタ手段の出力値の最大値を設定することを特徴とするロータリーエンコーダの絶対値検出方法。
  6. 前記ロータリーエンコーダの出力値の正常増加の判定が、前記ロータリーエンコーダの回転量が単調に増加したことと、ロータリーエンコーダ出力値が増加方向に変化した場合と減少方向に変化した場合とで、ロータリーエンコーダ出力値の始点,終点の値に変化がなかったこととの判定によって行われることを特徴とする請求項5記載のロータリーエンコーダの絶対値検出方法。
  7. 前記基準値を、前記ロータリーエンコーダの出力値を利用する制御装置において認識して、前記制御装置側において、前記基準値に基づいて前記ロータリーエンコーダの出力値の変化の絶対値を検出することを特徴とする請求項5又は6記載のロータリーエンコーダの絶対値検出方法。
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