JP2006275558A - 絶対回転角検出機能付きトルク検出装置 - Google Patents

絶対回転角検出機能付きトルク検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】着磁極の寸法の細分化やコード板のバックラッシなどにより検知精度の向上が困難で、絶対回転角検知もできないため、高精度・高分解能にトルク検知と多回転の絶対回転角検知を行う装置の提供。
【解決手段】第1のターゲット3を保持し多回転可能な歯車を持った第1の回転体1と、第1の回転体1の絶対回転角度を検出する第1の検出手段15と、第2のターゲット6を保持し多回転可能な第2の回転体4と、第2の回転体4の絶対回転角を検出する第2の検出手段16と、歯車を持った第3の回転体8と、第3の回転体8の歯車に接続され中心部に第3のターゲット10が配置された歯車を持った第4の回転体9と、第4の回転体9の絶対回転角を検出する第3の検出手段11と、第4の回転体9の歯車に接続され、中心部に第4のターゲット13が配置された歯車を持った第5の回転体12と、第5の回転体12の絶対回転角を検出する第4の検出手段14とから構成。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のパワーステアリング等に用いられる絶対回転角検出機能付きトルク検出装置に関わるものであり、特にステアリングの絶対回転角とトルクの検出を同時に検出可能な絶対角検出機能付きトルク検出装置に関するものである。
従来、トルク及び回転角を検知する方式として、例えば特許文献1に示されたような方式が知られている。図10において、49は歯車部であり、回転角を検知したい回転軸(図示せず)に係合バネ50を介して固定して取り付けられる歯車部49は、外周端面に複数個の磁極を着磁したコード板51が取り付けられた歯車部52と噛み合っており、検知する回転軸の回転にしたがってコード板51に設けられた磁極が移動する。この磁極の数を、外周端面に対向して設けられた検知素子53でカウントすることにより、回転角を検知する。また、この構成による機構を、トーションバーを介して連結された2本の軸に各々取り付けることにより、2本の軸間にトルクが作用して、軸間のねじれが発生した時、各々の軸の回転角を比較することによって、作用したトルクの量を検知する。
特開平11−194007号公報
しかしながら、このように構成された回転角センサ或いはトルク検知センサにおいては、軸の回転角を、コード板の外周端面に配置された複数の磁極の移動数をカウントすることにより検知するため、検知角の分解能を向上させるためには、着磁磁極の寸法を細かくする必要があるという課題があった。また、コード板の回転と軸の回転とは歯車を介しているため、バックラッシ等により検知精度の向上が困難であるという課題があった。また、この回転センサは相対回転角検知しかできなく、多回転絶対回転角検知ができないという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するもので、高精度・高分解能にトルク検知及び多回転の絶対回転角検知を行う絶対回転角検出機能付きトルク検出装置の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置は、入力軸ないし出力軸と嵌合連結し外周面に等間隔をなして交互に極性の異なる磁極が着磁してある第1のターゲットを保持し多回転可能な第1の回転体と、前記第1の回転体の絶対回転角を検出する第1の検出手段と、出力軸ないし入力軸と嵌合連結し外周面に等間隔をなして交互に極性の異なる磁極が着磁してある第2のターゲットを保持し多回転可能な第2の回転体と、前記第2の回転体の絶対回転角を検出する第2の検出手段と、入力軸ないし出力軸と嵌合連結され、歯車を持った第3の回転体と、前記第3の回転体の歯車に接続され、中心部に第3のターゲットが配置された歯車を持った第4の回転体と、前記第4の回転体の絶対回転角を検出する第3の検出手段と、前記第4の回転体の歯車に接続され、中心部に第4のターゲットが配置された歯車を持った第5の回転体と、前記第5の回転体の絶対回転角を検出する第4の検出手段とからなる構成を有しており、前記第1、第2の検出手段により細かい絶対回転角を検出し、これらの絶対回転角差より高精度・高分解能にトルクを検出すると共に、前記第3の検出手段により細かい絶対回転角を検出し、前記第3、第4の検出手段により粗い多回転の絶対回転角を検出し、これらの絶対回転角より第1の回転体の多回転絶対回転角検知を行うことができるという作用効果が得られる。
以上のように本発明によれば、入力軸ないし出力軸と嵌合連結し外周面に等間隔をなして交互に極性の異なる磁極が着磁してある第1のターゲットを保持し多回転可能な歯車を持った第1の回転体と、前記第1の回転体の絶対回転角を検出する第1の検出手段と、出力軸ないし入力軸と嵌合連結し外周面に等間隔をなして交互に極性の異なる磁極が着磁してある第2のターゲットを保持し多回転可能な第2の回転体と、前記第2の回転体の絶対回転角を検出する第2の検出手段と、入力軸ないし出力軸と嵌合連結され、歯車を持った第3の回転体と、前記第3の回転体の歯車に接続され、中心部に第3のターゲットが配置された歯車を持った第4の回転体と、前記第4の回転体の絶対回転角を検出する第3の検出手段と、前記第4の回転体の歯車に接続され、中心部に第4のターゲットが配置された歯車を持った第5の回転体と、前記第5の回転体の絶対回転角を検出する第4の検出手段とから構成されたものであり、回転軸に嵌合連結した多磁極ターゲットを用いて、高精度・高分解能にトルク検知ができ、歯数の異なる歯車を持った回転体の絶対回転角差より多回転の絶対回転角検知を行うことができ、トルク検出手段信号と絶対回転角検出手段信号とを比較することにより装置の異常検知ができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図9を用いて説明する。
図1は実施の形態1における絶対回転角検出機能付きトルク検出装置の基本構成図、図2は第1、第2の検出手段の絶対回転角検出信号図、図3は第3の検出手段の絶対回転角検出信号図、図4は第4の検出手段の絶対回転角検出信号図、図5は同検出装置の回路ブロック図、図6はトルク検出に使われる第1、第2の回転体の絶対回転角と第3の回転体の絶対回転角検出に使われる第3、第4の回転体の絶対回転角を示す図、図7は第3、第4の回転体の絶対回転角検出誤差が第3の回転体の絶対回転角検出に与える影響を示す図、図8はトルク検出特性を示す図、図9は第1、第2、第3、第4の検出手段の出力信号を示す図である。
図1において、1は入力軸2に嵌合した多回転可能な第1の回転体、3は第1の回転体1に保持され、外周面に等間隔をなして交互に極性の異なる磁極が着磁されている第1のターゲット、4は出力軸5に嵌合した多回転可能な第2の回転体、6は第2の回転体4に保持され、外周面に等間隔をなして交互に極性の異なる磁極が着磁されている第2のターゲット、7は入力軸2と出力軸5の間の同心軸上に配置されたトーションバー、8は第1の回転体1に嵌合した多回転可能な歯車を有する第3の回転体、9は第3の回転体8の歯車と係合した第4の回転体、10は第4の回転体9の中央部に配置された第3のターゲット(磁石)、11は第3のターゲット10に対向する位置に配置されこの磁界方向を検出する第3の検出手段(磁気検知素子)、12は第4の回転体9の歯車と係合した第5の回転体、13は第5の回転体12の中央部に配置された第4のターゲット(磁石)、14は第4のターゲット13に対向する位置に配置されこの磁界方向を検出する第4の検出手段(磁気検知素子)、15は第1のターゲット3に対向する位置に配置されこの磁界方向を検出する第1の検出手段(磁気検知素子)、16は第2のターゲット6に対向する位置に配置されこの磁界方向を検出する第2の検出手段(磁気検知素子)、17は第1、第2の検出手段(磁気検知素子)が配置される基板、18は第3、第4の検出手段(磁気検知素子)が配置される基板である。
前記第1のターゲット3と第2のターゲット6の着磁極数は同数とする。その磁極数は最大トルク検出量やトーションバー定数によって決まる。たとえば、最大トルク検出を±8N・m、トーションバー定数を2N・m/degとした時、最大捩れ角は±4degとなる。余裕をみて磁極数は30極(N極15、S極15)と決定している。この場合、1極当り12degになる。第1、第2、第3、第4の検出手段(磁気検知素子)15,16,11,14について、磁気抵抗素子(以下MR素子とする)を用いた場合について説明する。各MR素子からは磁界変化に対し、正弦波信号と余弦波信号がアナログ出力される。
第1、第2の検出手段15,16で第1、第2のターゲット3,6の磁界変化を検知する場合、1極に対し、1周期の正弦波および余弦波信号が出力されるため、1回転あたり磁極数分の正弦波および余弦波信号出力を得ることができる。この出力を増幅器25にて規定の振幅に増幅し、マイクロコンピュータ26(以下CPUとする)内のA/Dコンバータを介して演算処理し、第1、第2のターゲット3,6の回転すなわち第1、第2の回転体1,4の絶対回転角を算出することができる。図2にその波形を示す。図2(a)において、横軸は入力軸2および出力軸5に嵌合した第1、第2の回転体1,4の絶対回転角を示しており、縦軸は第1、第2の検出手段15,16からの正弦波信号19および余弦波信号20を示している。図2(b)において、横軸は第1、第2の回転体1,4の絶対回転角を示しており、縦軸は、第1、第2の回転体1,4のCPU26の演算過程における絶対回転角を示している。
第4の回転体9の歯車は第3の回転体8の歯車と連結されており、第4の回転体9は第3の回転体8が回転すると各歯車の歯数の比による速比で回転する。
第3の検出手段11は、第4の回転体9の中心部に配置された第3のターゲット(磁石)10の磁界変化を検知し、第3のターゲット(磁石)10の0.5回転に対し、1周期の正弦波および余弦波信号が出力される。この出力をCPU26にて演算処理し、第4の回転体9の絶対回転角を算出することができる。図3にその波形を示す。図3(a)において、横軸は第3の回転体8の絶対回転角を示しており、縦軸は第3の検出手段10からの正弦波信号21および余弦波信号22を示している。図3(b)において、横軸は第3の回転体8の絶対回転角を示しており、縦軸は、第4の回転体9のCPU演算過程における絶対回転角を示している。
第5の回転体12の歯車は第4の回転体9の歯車を介して第3の回転体8と連結されており、第5の回転体12は第3の回転体8が回転すると各歯車の歯数の比による速比で回転する。
第4の検出手段14は、第5の回転体12の中心部に配置された第4のターゲット(磁石)13の磁界変化を検知し、第4のターゲット(磁石)13の0.5回転に対し、1周期の正弦波および余弦波信号が出力される。この出力をCPUにて演算処理し、第5の回転体12の絶対回転角を算出することができる。図4にその波形を示す。図4(a)において、横軸は第3の回転体8の絶対回転角を示しており、縦軸は第4の検出手段14からの正弦波信号23および余弦波信号24を示している。図4の(b)において、横軸は第3の回転体8の絶対回転角を示しており、縦軸は、第5の回転体12のCPU演算過程における絶対回転角を示している。
図5において、第1、第2、第3、第4の検知手段15,16,11,14が配置されており、増幅部25を介してCPU26に接続されている。このCPU26には不揮発性メモリであるEEPROM27も接続されている。一方、CPU26で算出された絶対回転角とトルクを出力信号線30より出力する。
図6の(a)において、横軸は入力軸2に嵌合された第3の回転体8の絶対回転角を示しており、縦軸は第4の回転体9から得られる細かい絶対回転角を示している。
図6の(b)において、横軸は入力軸2に嵌合された第3の回転体8の絶対回転角を示しており、縦軸は第5の回転体12から得られる細かい絶対回転角を示している。第4の回転体9の歯数と第5の回転体12の歯数が違うため、第3の回転体8の絶対回転角に対する周期は異なる。図6の(c)において、横軸は入力軸2に嵌合された第3の回転体8の絶対回転角を示しており、縦軸は第4の回転体9と第5の回転体12の絶対回転角差から得られる粗い多回転絶対回転角を示している。
図6の(d)において、横軸は入力軸2に嵌合された第1の回転体1の絶対回転角を示しており、縦軸は第1の回転体1から得られる細かい絶対回転角を示している。
図6の(e)において、横軸は出力軸5に嵌合された第2の回転体4の絶対回転角を示しており、縦軸は第2の回転体4から得られる細かい絶対回転角を示している。
図7は第4、第5の回転体9,12の絶対回転角検出誤差が、第3の回転体8の絶対回転角検出に与える影響を示しており、図7の(a)において、横軸は入力軸2に嵌合された第3の回転体8の絶対回転角を示しており、縦軸は第4の回転体9から得られる細かい絶対回転角を示している。
図7の(b)において、横軸は入力軸2に嵌合された第3の回転体8の絶対回転角を示しており、縦軸は第4の回転体9と第5の回転体12の絶対回転角差から得られる粗い多回転絶対回転角を示している。図7の(c)において、横軸は入力軸に嵌合された第1の回転体1の絶対回転角を示しており、縦軸は第1の回転体1から得られる細かい絶対回転角を示している。図8はトルク検出特性図を示しており、横軸は入力軸2および出力軸5の絶対回転角を示している。縦軸は第1の回転体1と第2の回転体4の絶対回転角差より得られるトルクを示している。第1の回転体1の絶対回転角をX、第2の回転体4の絶対回転角をY、トーションバー定数をTとすると、検出トルクは(X−Y)XTで算出することができる。
次に、以上の構成によりトーションバーにかかるトルクの算出方法について説明する。
図1において、同一剛体である入力軸2とトーションバー7と出力軸5が回転したとき、この入力軸2と嵌合している第1の回転体1が回転する。この第1の回転体1が回転すると、この第1の回転体1に保持されている第1のターゲット3が回転する。これにより、第1のターゲット3に対向する位置に配置された第1の検出手段15が磁界変化を検知し、その出力をCPUにて演算処理して第1の回転体1の絶対回転角を算出する。一方、前記出力軸5と嵌合している第2の回転体4も回転する。この第2の回転体4が回転すると、この第2の回転体4に保持されている第2のターゲット6が回転する。これにより、第2のターゲット6に対向する位置に配置された第2の検出手段16が磁界変化を検知し、その出力をCPUにて演算処理して、第2の回転体4の絶対回転角を算出する。この第1、第2の回転体の絶対回転角の差をとり、これにトーションバー定数を乗ずることでトルクを算出することができる。図6にCPU26で各検出手段の出力信号より演算した絶対回転角を示す。34は第1の回転体1の絶対回転角、35は第2の回転体4の絶対回転角を示す。この絶対回転角差より求めたトルクを図8に示す。
次に、回転体の絶対回転角検出の方法について説明する。
図1において、第1の回転体1に嵌合された第3の回転体8が回転したとき、その第3の回転体8の歯車に接続された第4の回転体9の歯車によって第4の回転体9を回転させる。同時に第4の回転体9の歯車に接続された第5の回転体12の歯車によって第5の回転体12を回転させる。第3の回転体8の歯車の歯数をa、第4の回転体9の歯車の歯数をb、第5の回転体12の歯車の歯数をcとすると、第4の回転体9は第3の回転体8に対して、a/b倍の速さで回転し、第5の回転体12は第3の回転体8に対して、a/c倍の速さで回転する。
この際、歯車の歯数a,b,cを適切に選択することにより、第4の回転体9と第5の回転体12の絶対回転角差から第3の回転体8の多回転絶対回転角を得ることができる。
中心部に第3のターゲット(磁石)10が配置された第4の回転体9に対向して配置された第3の検出手段11は、第4の回転体9が回転すると第3の検出手段11を貫く磁界変化を検知する。一方、中心部に第4のターゲット(磁石)13が配置された第5の回転体12に対向して配置された第4の検出手段14は、第5の回転体12が回転すると第4の検出手段14を貫く磁界変化を検知する。さらに、第3の検出手段11と第4の検出手段14の出力信号をCPU26内のA/Dコンバータを介して入力する。第3の検出手段11と第4の検出手段14の出力信号から算出される絶対回転角差から第3の回転体8の粗い多回転の絶対回転角検出を行い、第3の検出手段11の出力から第4の回転体9の細かい絶対回転角を算出し、前記の粗い多回転絶対回転角と第4の回転体9より得られる細かい絶対回転角とを組み合わせることにより、第3の回転体8の多回転絶対回転角を高精度に算出する。図6にCPUで演算された各検出手段の絶対回転角を示す。31は第3の検出手段11の出力信号より演算した第4の回転体9の絶対回転角、32は第4の検出手段14の出力信号より演算した第5の回転体12の絶対回転角、33は第3、第4の検出手段11,14の出力信号より演算した第4、第5の回転体9,12の絶対回転角差を示す。
次に、回転体の絶対回転角検出を更に高精度に行う方法について説明する。
図7の(b)において、第4、第5の回転体9,12の回転角検出には、機械的誤差、素子回路誤差が含まれるため、第4、第5の回転体9,12の絶対回転角差にも検出誤差36が含まれ、この絶対回転角差から第3の回転体8の絶対回転角を算出する時、検出誤差37として表れる。回転検出範囲が広くなると絶対回転角33の勾配が小さくなるので、第4、第5の回転体9,12の絶対回転角差に含まれる検出誤差36が第3の回転体8の絶対回転角検出に与える影響は大きくなる。第3の回転体8の絶対回転角の検出誤差37が第1の回転体1の絶対回転検出角周期41よりも小さければ、絶対回転角33より絶対回転角検出周期41の位置を決定することができるが、今回の場合、絶対回転角33の回転検出範囲を狭くして検出誤差37を小さくする必要がある。そこで、第3の回転体8の絶対回転角の検出誤差37を第4の回転体9の絶対回転角検出周期38よりも小さくして、絶対回転角33より絶対回転角検出周期38の位置を決定する。第4の回転体9の回転角検出誤差39に対応する第3の回転体8の絶対回転角の検出誤差40は、第3の検出手段11の回転検出範囲が狭く絶対回転角31の勾配が大きいので、第1の回転体1の絶対回転角検出周期41よりも小さくできる。よって、絶対回転角31より絶対回転角34の位置を決定することができ、絶対回転角33の回転検出範囲を変えずに第1の回転体1の高い検出精度を得ることができる。
次に第1の回転体と第2の回転体の絶対回転角を常に比較して、装置の異常を検知する方法について図1、図2、図6より説明する。
図1において、第1の回転体1が回転すると第2の回転体4もトークションバーを介して回転する。しかし最大トルク以上がかからない構造になっているため、第1の回転体1と第2の回転体4の絶対回転角差が規定値以上になると機構上の異常あるいは素子回路上の異常と判断できる。第1の回転体1が回転すると第1のターゲット3も回転する。この第1のターゲット3の回転と共に磁界も変化し、この磁界変化を第1の検出手段15で検出する。第1の検出手段15からは、この磁界変化に対して正弦波信号19と余弦波信号20を出力する。図2にこれらの出力信号を示す。x軸に第1の回転体1の回転角をとってそれぞれの信号を示している。これらの信号は増幅器25を介してCPU26に入力され正弦波信号19と余弦波信号20より逆正接信号を算出して第1の回転体1の絶対回転角を求める。
同様に第2の回転体4が回転すると第2のターゲット6も回転する。この第2のターゲット6の回転と共に磁界も変化し、この磁界変化を第2の検出手段16で検出する。第2の検出手段16からは、この磁界変化に対して正弦波信号19と余弦波信号20を出力する。図2にこれらの出力信号を示す。x軸に第2の回転体4の絶対回転角をとってそれぞれの信号を示している。これらの信号は増幅器25を介してCPU26に入力され正弦波信号19と余弦波信号20より逆正接信号を算出して、第2の回転体4の絶対回転角を求める。図6において、第1の回転体1の絶対回転角34と第2の回転体4の絶対回転角35との差は絶対回転角の原点を一致させておけば異常がない限り規定値以下の値となる。
次に第1の回転体1と第4の回転体9の絶対回転角を常に比較して、装置の異常を検知する方法について図1、図2、図3、図6より説明する。
図1において、第1の回転体1が回転すると、この第1の回転体1に嵌合した第3の回転体8も回転する。第1の回転体1が回転すると第1のターゲット3が回転する。第1のターゲット3の表面に30極が着磁してあるとすると、図2に示すような出力信号が得られる。第1の回転体1が12deg回転する毎に正弦波信号19と余弦波信号20が1周期(電気角180deg)変化する。すなわち第1の回転体1の12deg毎の絶対回転角を得ることができる。第3の回転体8の歯車と第4の回転体9の歯車の歯数比を1/3とすると、図3に示すように第3の回転体8が60deg回転する毎に正弦波信号21と余弦波信号22が1周期(電気角180deg)変化する。図6において、第1の回転体1の絶対回転角34と第4の回転体9の絶対回転角31との差は、絶対回転角の原点を一致させて絶対回転角31と絶対回転角34の勾配を1周期の回転角比(12:60=1:5)にて補正すれば、装置に異常がない限り、既定値以下の値となる。
次に前記磁気検知素子16,17,11,15および増幅部等の感度バラツキをおさえ、装置動作時の回転検出誤差発生を防止する方法について図1、図2、図3、図4、図5、図9より説明する。
図1において、第1回転体1が回転すると第1のターゲット3も回転する。この第1のターゲット3の回転と共に磁界も変化し、この磁界変化を第1の検出手段15で検出する。第1の検出手段15からは、この磁界変化に対して正弦波信号19と余弦波信号20を出力する。図2にこれらの出力信号を示す。x軸に第1の回転体1の絶対回転角をとってそれぞれの信号を示している。
これらの信号は増幅器25を介してCPU26に入力され正弦波信号19と余弦波信号20より逆正接信号を算出する。しかし図9に示すように正弦波信号レベル44と余弦波信号レベル45が、磁気検知素子や増幅部の感度バラツキにより微妙に異なると、算出された逆正接信号の精度が落ちてくる。そこで図5に示すスイッチ28をONして感度記憶モードにした時のみ、第1、第2の回転体1,4を12deg以上回転させ、正弦波信号19と余弦波信号20の信号レベル(感度)を算出し、不揮発性のメモリ(EEPROM)27に記憶する。同様に第2の回転体4の絶対回転角を検出する第2の検出手段16の信号レベルについても、不揮発性のメモリ(EEPROM)27に記憶する。舵角値を算出時にはスイッチ28をOFFし、記憶した感度により正弦波信号43と余弦波信号42の最大、最小レベルが一致するように操作して逆正接信号を算出して舵角値を求める。
また図1に示す第4、第5の回転体9,12が180deg以上回転するように第3の回転体8を回転させ、図3、図4に示す正弦波信号21,23と余弦波信号22,24の信号レベル(感度)を算出し不揮発性のメモリ(EEPROM)27に記憶し、前述したように記憶した感度により正弦波信号43と余弦波信号42の最大、最小レベルが一致するように操作して逆正接信号を算出して舵角値を求める。
また、図9の第1、第2、第3、第4の検出手段15,16,11,14の出力の最大値、最小値が基準範囲内46に無い場合、温度特性などによって出力が変化しなかったり、必要な分解能が得られないことが発生する。そこで、出力が基準範囲46内に最大値、最小値があることを比較確認する手段(図示しない)で確認することにより誤出力の防止が可能になる。なお、第1、第2、第3、第4の検出手段15,16,11,14の出力の振幅中心47,48を比較確認する手段(図示しない)で確認することにより特性ばらつきによる誤出力の防止が可能になる。さらに、このとき複数回ずつ入力を行い、平均値を取る、もしくは最大値、最小値を除いた平均値を取るなどすればより高い精度で誤出力の防止が可能となる。
また、任意の特定位置での第1、第2、第3、第4の検出手段15,16,11,14の信号出力又はこれらの信号出力より算出される絶対回転角を記憶することにより、任意の位置からの絶対回転角の検出も可能となる。また、トルクをかけない状態でこれらの値を記憶することによりトルクの原点も設定できる。また、このとき、図5の特定位置決定用信号線29のように電気信号で特定位置であることの信号を送れば機械的な動作無しで特定位置の確定ができる。さらに、電気信号を複数回読み込みチェックする。または、シリアル信号などで送るようにすれば、ノイズなどにより誤った信号が入った場合除去することができる。なお、特定位置決定用信号線29は信号出力線30の入出力を切り替えて、同じ端子を使っても同様の効果が得られる。
本発明の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置は、車両のパワーステアリング等で使用され、簡単な構成で高精度・高分解能にトルク検知及び絶対回転角検知を行うことができると共に機械的異常、回路素子異常を検出して信頼性を高めるという作用効果を有する。
(a)本発明の実施の形態1における絶対回転角検出機能付きトルク検出装置の基本構成図、(b)同平面図、(c)同要部断面図 本発明の実施の形態1における第1、第2の検出手段の絶対回転角検出信号図 本発明の実施の形態1における第3の検出手段の絶対回転角検出信号図 本発明の実施の形態1における第4の検出手段の絶対回転角検出信号図 本発明の実施の形態1における絶対回路角検出機能付きトルク検出装置の回路ブロック図 本発明の実施の形態1におけるトルク検出に使われる第1、第2の回転体の絶対回転角と第5の回転体の絶対回転角検出に使われる第3、第4の回転体の絶対回転角を示す図 本発明の実施の形態1における第3、第4の回転体の絶対回転角検出誤差が第5の回転体の絶対回転角検出に与える影響を示す図 本発明の実施の形態1におけるトルク検出特性を示す図 本発明の実施の形態1における第1、第2、第3、第4の検出手段の出力信号を示す図 従来のトルク及び回転角度を検知する装置を示す断面図
符号の説明
1 第1の回転体
2 入力軸
3 第1のターゲット
4 第2の回転体
5 出力軸
6 第2のターゲット
7 トーションバー
8 第3の回転体
9 第4の回転体
10 第3のターゲット
11 第3の検出手段
12 第5の回転体
13 第4のターゲット
14 第4の検出手段
15 第1の検出手段
16 第2の検出手段
17 基板
18 基板
19 正弦波信号
20 余弦波信号
21 正弦波信号
22 余弦波信号
23 正弦波信号
24 余弦波信号
25 増幅部
26 CPU
27 不揮発性メモリ(EEPROM)
28 スイッチ

Claims (14)

  1. 入力軸ないし出力軸と嵌合連結し外周面に等間隔をなして交互に極性の異なる磁極が着磁してある第1のターゲットを保持し多回転可能な第1の回転体と、前記第1の回転体の絶対回転角を検出する第1の検出手段と、出力軸ないし入力軸と嵌合連結し外周面に等間隔をなして交互に極性の異なる磁極が着磁してある第2のターゲットを保持し多回転可能な第2の回転体と、前記第2の回転体の絶対回転角を検出する第2の検出手段と、入力軸ないし出力軸と嵌合連結され、歯車を持った第3の回転体と、前記第3の回転体の歯車に接続され、中心部に第3のターゲットが配置された歯車を持った第4の回転体と、前記第4の回転体の絶対回転角を検出する第3の検出手段と、前記第4の回転体の歯車に接続され、中心部に第4のターゲットが配置された歯車を持った第5の回転体と、前記第5の回転体の絶対回転角を検出する第4の検出手段とを配置したことを特徴とする絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  2. 第1のターゲットと第2のターゲットの着磁極数を同一にし、第1の回転体の絶対回転角と第2の回転体の絶対回転角を、前記第1、第2のターゲットによる磁界変化として第1、第2の検出手段より検出し、前記第1、第2の回転体の絶対回転角差よりトルク算出する請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  3. 第3の回転体の歯車に順次接続され、歯数がそれぞれ異なる歯車を有する第4の回転体及び第5の回転体の絶対回転角差と、前記第4の回転体ないし前記第5の回転体の絶対回転角を組合わせて、前記第3の回転体の多回転絶対角を算出する請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  4. 第3の回転体の歯車に順次接続され、歯数がそれぞれ異なる歯車を有する第4の回転体及び第5の回転体の絶対回転角差と、前記第4の回転体ないし前記第5の回転体の絶対回転角と、第1のターゲットより求められる第1の回転体の絶対回転角を組合わせて、前記第3の回転体の多回転絶対角を算出する請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  5. 第1、第2、第3、第4の検出手段は、第1、第2、第3、第4のターゲットに対向する位置に配置した磁気検知素子からなる請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  6. 入力軸と出力軸の間にトーションバーを設けた請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  7. 第1、第2の検出手段より算出した絶対回転角を常に比較して、絶対回転角差が規定値内であるか否かを確認する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  8. 第1ないし第2の検出手段より算出補正した絶対回転角と第3ないし第4の検出手段より算出補正した絶対回転角を常に比較して、絶対回転角差が規定値内であるか否かを確認する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  9. 第1、第2、第4、第5の回転体を組込み後、前記第1、第2、第4、第5の検出手段から出力される正弦波信号と余弦波信号の感度を記憶する不揮発性のメモリを有し、電源投入時毎に前記各感度にて前記正弦波信号と余弦波信号の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  10. 各磁気検知素子の感度を記憶するときに感度が規定値内であるか否かを確認する手段を有することを特徴とする請求項9に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  11. 各磁気検知素子の信号出力の振幅中心を記憶する不揮発性のメモリを有し、電源投入時毎に前記各振幅中心にて正弦波信号と余弦波信号の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  12. 各磁気検知素子の信号出力の振幅中心が規定値内であるか否かを確認する手段を有することを特徴とする請求項11に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  13. 各磁気検知素子の任意の特定位置を判断する手段を有し、その位置での正弦波信号、余弦波信号の値を記憶し、特定位置からの絶対回転角を検出することを特徴とする請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
  14. 各磁気検知素子の任意の特定位置を判断する手段を有し、その位置での正弦波信号、余弦波信号より算出される絶対回転角を記憶し、特定位置からの絶対回転角を検出することを特徴とする請求項1に記載の絶対回転角検出機能付きトルク検出装置。
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WO2007077910A1 (ja) * 2006-01-05 2007-07-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 回転角およびトルク検出装置
JP2007269281A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Jtekt Corp ステアリング装置
JP2009097950A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Ntn Corp ドライブシャフトの軸トルク測定装置および測定方法

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