JP4577314B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、外部の記憶媒体からファイル等の印刷対象物を直接取り込んで印刷を行う、いわゆるダイレクト印刷機能を備えた画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置の一例として、下記特許文献1には次のような開示がある。プリンタには、ストレージクラスのUSBデバイスとしてディジタルカメラなどを接続することが出来る。そして、接続されたディジタルスチルカメラから画像の読み出しが行われると、プリンタの記録実行部が駆動され、上記画像がプリンタによりプリントされる。また、当該プリント出力の対象となった画像はプリント出力後、プリンタの内部記憶手段に自動的に格納される。このように印刷対象物を内部記憶手段に自動格納してやれば、プリンタ単独で、印刷対象物を再印刷出来る。
特開2005−280285公報
しかしながら、複数種の印刷対象物が同時期にプリントされたにも拘わらず、これらが個々のジョブとしてプリンタに登録されると、各印刷対象物を再印刷するには、各ジョブについてそれぞれ再印刷の指示が必要となる。従って、印刷対象物が多数になると、操作に手間がかかり、煩わしさがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、再印刷を行う際における操作の手間を省き、使い勝手のよい画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、印刷部と、外部記憶装置が着脱可能に接続される接続部と、前記接続部に接続された外部記憶装置から読み出された印刷対象物を、ラスターデータに変換するデータ変換手段と、を備え前記ラスターデータに基づいて前記印刷部を制御して記録媒体上に前記印刷対象物を印字させる画像形成装置であって、前記外部記憶装置から読み出された前記印刷対象物が単数であった場合に、前記外部記憶装置、或いは前記画像形成装置に設けられた内部記憶装置のいずれか一方の場所に前記単数の印刷対象物のラスターデータを単一の印刷ジョブとして記憶し前記外部記憶装置から読み出された前記印刷対象物が複数あった場合に、前記外部記憶装置、或いは前記画像形成装置に設けられた内部記憶装置のいずれか一方の場所に前記複数の印刷対象物のラスターデータを単一の印刷ジョブとして記憶させる記憶制御手段を備え、前記単一の印刷ジョブを対象とする単一の再印刷指令により、前記外部記憶装置から読み出された印刷対象物が単数であった場合にはその印刷対象物を単独で再印刷し、前記外部記憶装置から読み出された印刷対象物が複数であった場合には、前記複数の印刷対象物を一括して再印刷可能としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記印刷ジョブを前記内部記憶装置に記憶させる構成としたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、認証情報を入力するための認証情報入力手段と、前記内部記憶装置に記憶された前記印刷ジョブに基づいて前記印刷対象物を前記印刷部によって再印刷させる再印刷処理を許可するか否かを、前記認証情報に基づいて判定する判定手段と、を備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記印刷ジョブを前記内部記憶装置に記憶させる際に、前記認証情報入力手段によって第一の認証情報を入力させる構成とする一方、前記再印刷の実行前段階において前記認証情報入力手段によって第二の認証情報を入力させる構成とし、これら第一の認証情報と第二の認証情報が一致することを条件に前記判定手段が前記再印刷処理を許可するところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、入力操作に応じた分岐処理を行なうことで、前記再印刷処理を許可する条件に前記両認証情報の一致を課す処理と、前記再印刷処理を許可する条件に前記一致を課さない処理とを択一的に実行させる第二の分岐手段が設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
この発明によれば、複数の印刷対象物(それらをデータ展開したラスターデータ)を単一の印刷ジョブとして記憶させるようにしたので、係る印刷ジョブを対象とする単一の印刷指令により、複数の印刷対象物をまとめて再印刷出来る。
<請求項2の発明>
この発明によれば、印刷ジョブは、画像形成装置の内部記憶装置に記憶される。このような構成であれば、再印刷を画像形成装置単独で行うことが出来(外部記憶装置の接続を用しない)、使い勝手がよい。
<請求項3の発明>
画像形成装置の内部記憶装置に印刷ジョブを残す構成とすると、データを残したユーザの意に反して印刷対象物が印刷されてしまう可能性もある。この発明によれば、再印刷処理を許可するか否かを、認証情報に基づいて判定させるようにした。このように再印刷の履行に一定の条件を課せば、条件を満たさない場合には、再印刷は実行されない。従って、再印刷についてセキュリティ性が高まる。
<請求項4の発明>
この発明によれば、第一の認証情報(印刷ジョブを内部記憶装置に記憶させる際に入力される認証情報)と、第二の認証情報(再印刷の実行前段階において入力される認証情報)が一致することを条件に、再印刷処理が許可される。このようにすれば、再印刷処理の実行者を、第一の認証情報を入力したユーザ(初回印刷指示者)自身、或いは同ユーザから第一の認証情報を提供された者に限定できる。言い換えれば、それ以外の者の再印刷行為を禁止できるので、セキュリティ性がより高まる。
<請求項5の発明>
本発明によれば、再印刷処理を許可する条件に認証情報の一致を課す処理と、再印刷処理を許可する条件に前記一致を課さない処理とを択一的に選択出来る。印刷物によっては、再印刷を行う際のセキュリティを高くする必要がないものもあり、本発明であれば、この問題に対応できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図19によって説明する。図1はプリンタ10の斜視図である。図1に示すように、プリンタ10はボックス状の本体ケース11を備えている。本体ケース11の下部には給紙カセット15が設けられる一方、本体ケース11の上面壁は中央が装置の後方に向かって下降傾斜しつつ窪んでおり、そこは排紙トレイ17とされている。
そして、本体ケース11内には印刷エンジン61などの各装置が収容されており、給紙カセット15から記録媒体としての用紙が給紙されると、用紙上に所望の画像が印刷されるようになっている。そして、印刷後の用紙は排紙口18Aを通って排紙トレイ17上に排紙される構成となっている。
本体ケース11の上面壁のうち、一側端部(図1では左側縁部)の前半部には電源スイッチ21と複数のLED22が設けられている。一方、他方の側端部(図1では右側端部)はやや幅広に形成され、そこにはタッチパネル31が設けられている。
また、本体ケース11の前面壁には、用紙を手差しする際に使用される手差し口41が設けられるとともに、同手差し口41の右側方であって、やや下側となる位置に外部記憶装置(本実施形態ではUBSメモリ70)を取り付けるための挿入部45が設けられている。
本例では、USBメモリ70にA〜Cの3種のファイル(本発明の「印刷対象物」の一例)が記憶されているものとする。尚、USBメモリ70に上記3種のファイルを記憶させるには、コンピュータ装置Zで各ファイルを作成し、これをファイル出力することでUSBメモリ70に書き込むなどしてやればよい(図2、図3参照)。尚、図2に示す符号110はコンピュータ装置本体、符号120はディスプレイ装置、符号130、140はユーザインターフェースである。
次に、タッチパネル31の構成について説明を行う。図4に示すように、タッチパネル31は長方形状をなす。タッチパネル31上には、同パネルの上半分の領域を占める大きさの表示ボックス33が設けられている。この表示ボックス33の中央部は表示領域Aとされる。表示領域Aには、操作に応じた表示がなされ、次述する各種キーを使用して行われるユーザの入力操作をサポートするようになっている。
本実施形態のタッチパネル31は表示ボックス33の下方に、テンキー35、上下キー36、左右キー37が左右に並んで設けられる他、下部左隅には、モード選択キー38が設けられている。そして、これら各キーに加えて、表示ボックス31のエリア内にも、33A〜33Cの3つのキーが設けられている。
これら3つのキー33A〜33Cは、ユーザの入力操作の進行に合わせて、表示されたり、表示されなくなったり、或いは表示内容が切り替わるようになっている。尚、表示内容が切り替わるというのは、例えば、ある時点において、キー33Cは、「印刷」と表示されていたものが、別の時点では、「決定」と表示されるなどである。
キー操作(以下、パネル操作とも言う)の詳細については後に詳しく説明するが、ユーザは表示領域Aに表示される表示内容を参照しつつ、これら各キーを操作することでプリンタ10に印刷の指令を与えられる。
また、本実施形態のプリンタ10には、印刷モード、リプリントモードの2つのモードが設定されており、ユーザはモード選択キー38を操作することで、これら両モードのいずれかを選択することが出来る。
尚、印刷モードとは、USBメモリ70を挿入部45に接続して、USBメモリ70内のファイルをプリンタ10でダイレクト印刷するモードである。一方、リプリントモードとは、ダイレクト印刷が行われた印刷物をプリンタ10単体で再印刷処理(以下、リプリントとも言う)するモードである。
次に、図5を参照して上記プリンタ10の電気的構成を説明する。同図に示すように、プリンタ10はCPU51、ROM53、RAM55、不揮発性メモリ57などを備え、CPU51に対して印刷エンジン61、タッチパネル31、USBインターフェース65が電気的に接続される構成とされている。
ROM53にはプリンタ10を構成する各装置を制御するための各種制御プログラムや各種設定値、初期値等が記憶されている。これらROM53に記憶された各種制御プログラム、及び各種データはRAM55上に読み出されるようになっている。そして、読み出された制御プログラムがCPU51によって実行されることで、次に説明するフローチャート図(図6)に従って制御がなされ、上記印刷モード、リプリントモードに応じた印刷処理が実行されるようになっている。以下、各ステップを順に説明してゆく。
電源スイッチ21が投入されるなどCPU51が起動されると、CPU51はステップ10の処理を行う。ステップ10では、プリンタ10にUSBメモリ70が接続されているか否かの判定が行われる。一般に電源スイッチ21の投入直後はUSBメモリ70は接続されておらず、CPU51はNO判定を行う。
その後、処理はステップ100に移行される。ステップ100では、リプリントモードが選択されているか否かがCPU51により判定されるが、ここでも、CPU51はNO判定する。その結果、処理はステップ10に再び戻る。かくして、ステップ10→ステップ100→ステップ10の判定処理が繰り返され、プリンタ10はいわゆる待機状態となる。
プリンタ10の待機状態は、ユーザがプリンタ10に対してアクセス操作を行うことで解除される。ここでいう、アクセス操作とは、USBメモリ70をプリンタ10の挿入部45に差し込む操作、あるいはモードの選択を行うべくモード選択キー38を操作することである。
上記アクセス操作(ここでは、ユーザによりUSBメモリ70がプリンタ10に接続され、又モード選択キー38により印刷モードが選択されたものとする)が行われると、ステップ10の処理でYESの判定され、これに続くステップ20でもYES判定がされる。その結果、処理はステップ30に移行される。
ステップ30では、記憶されている各ファイルをUSBメモリ70から読み出す処理がCPU51により行われる。そして、読み出された各ファイルの名称が、CPU51の指令によりタッチパネル31の表示ボックス33上に表示されるようになっている。
図7の上段には、名称を読み出し後に表示される表示ボックス33の初期画面が示されている。同図に示すように、表示ボックス33の中央には、各ファイルの名称(ここではA〜C)が、縦に並べて表示される。尚、「jpg」、「pdf」、「tif」は各ファイルA〜Cの拡張子である。
そして、ファイル名称が表示された領域の左側部には、チェックボックス39が表示されるようになっている。チェックボックス39は、ファイル名称の並び方向(すなわち、縦方向)に延びる形状をなし、各ファイルに対応してチェック欄を設けている。そして、この初期画面にあっては、表示ボックス33の下部には「戻る」のキー33Aと、「選択」のキー33Bが並んで表示される。
また、同図に示す符号34Aは選択バーである。本実施形態のものは、タッチパネル31の上下キー36を操作すると、選択バー34Aが各ファイルの名称を表示する表示位置に移動するようになっている。
そして、選択バー34Aが所望の位置となったところで、「選択」のキー33Bを操作すると、選択バー34Aに対応するファイルを印刷対象(より詳しく言えば、ダイレクト印刷の対象)として決定することが出来る。そして、あるファイルが印刷対象として決定されると、それに対応するチェック欄が黒く塗りつぶれた表示に切り替わり、それとともに、それまで、「選択」と表示されていたキー33Bは「解除」と表示され、更に「解除」のキー33Bの右側に「次へ」のキー33Cが表示されるようになっている。
例を挙げると、図7の上段の状態では、選択バー34Aが名称Aのファイルに重なった状態にあるが、その状態で、「選択」のキー33Bが押されると、名称Aのファイルに対応する最上段のチェック欄が黒く塗られて表示される(図7中の2段目参照)。
ユーザは、名称Aのファイルのみ印刷を希望する場合には、この状態から「次へ」のキー33Cを操作してやれば、ファイルの選択操作は終了し、次の表示画面(図8)に切り替わる。尚、図7に示す2段目の状態で、「解除」のキー33Bを操作すると、ファイルの選択をキャンセルでき、これを行うと、画面は元の状態(図7の上段の状態)に復帰するようになっている。
また、本実施形態のプリンタ10では、パネル操作により、印刷対象のファイルを複数選択できるようになっている。具体的に説明すると、例えば、ユーザが名称Aのファイルに加えて、他のファイルについても印刷を希望する場合、図7に示す2段目の状態から、上下キー36を操作すると、3段目に表示されるように選択バー34Aが次のファイルの表示位置に移動する。
そして、選択バー34Aが未選択のファイルに対応する位置に移動されると、図7の3段目に表示されるように、それまで「解除」と表示されていたキー33Bの表示が「選択」の表示に替わる。以上のことから、「選択」のキー33Bを操作することで、印刷対象のファイルを追加でき、ファイルの追加がされると、対応するチェック欄が黒く塗られて表示される。
ここでは、図7の4段目に示すように、名称Aのファイルと、名称Cのファイルが印刷の対象として選択されたものとする。
尚、本実施形態のものは、印刷対象として選択されたファイルには、それぞれ番号(通し番号)が付与されるようになっている。ここでは、以下の様にファイル番号が与えられる。
ファイルA(名称「A_JPG」)がファイル番号1とされる。
ファイルC(名称「C_TIF」)がファイル番号2とされる。
ファイルの選択操作に続いて「次へ」のキー33Cが操作されると、表示ボックス33の表示が図8の表示に切り替わり、「印刷のみ」、「リプリント化(ノンセキュア化)」、「セキュア化」の3種のジョブ化選択メニューが表示される。
ユーザは、これら「印刷のみ」、「リプリント化」、「セキュア化」の3種のジョブ化選択メニューの中から特定のメニューをパネル操作により選択することが出来る。選択操作について具体的に説明すると、タッチパネル31の上下キー36を操作すると、図8に示すように、選択バー34Aが「印刷のみ」→「リプリント化」→「セキュア化」の表示位置に順次移動してゆく。これにより、希望するメニュー上まで選択バー34Aを移動させ、その状態で表示ボックス33上のキー33Cを操作することで、ユーザは希望するメニューを選択出来る。そして、メニューの選択によりステップ30の処理が終了し、続いてステップ40の処理が行われることとなる。
以下、図8の画面表示上で「印刷のみ」が選択された場合の処理をまず説明し、その後、「リプリント化」、「セキュア化」が選択された場合の処理を順を追って説明するものとする。
a)「印刷のみ」が選択された場合
ステップ40では、ステップ30で「セキュア化」が選択された否かを判定する処理がCPU51により実行されるが、ここではNO判定されるから、処理はステップ60へと移行される。そして、ステップ60では、ステップ30で「リプリント化」が選択された否かを判定する処理がCPU51により実行されるが、ここでもNO判定がされるから、結局、処理はステップ81へと移行される。
ステップ81では、変数Nが1にセットされる。この変数Nというのは、ファイル番号に対応するものである。
ステップ81の処理が完了すると、次にステップ83に移行する。ステップ83では、変数Nに対応するファイル番号のファイルをビットマップに展開(RIP:ラスタ画像処理)してラスターデータ化する処理がCPU51により行われる。この時点において、変数Nの値は1であるので、ファイル番号1番目のファイルAがビットマップに展開されラスターデータ化される。そして、ファイルAのラスターデータ化が完了すると、処理はステップ85に移行される。
尚、CPU51によって実行されるステップ83、並びに後述するステップ63、ステップ43の処理により、本発明のデータ変換手段の果たす処理機能が実現されている。
ステップ85では、ステップ83でデータ展開されたラスターデータに基づいてCPU51が印刷エンジン61など各種装置を駆動させる。これにより、ファイル番号1番目のファイルAが印刷(ダイレクト印刷)される。
ステップ85の印刷処理が完了すると、処理はステップ93に移行される。ステップ93では、変数Nの値が、印刷の対象としてユーザに選択されたファイルの個数に達しているか、否かの判定がCPU51によって実行される。この時点における変数Nの値は「1」であるのに対し、印刷の対象として選択されているファイルはAとCであり、ファイル個数は「2」である。従って、NO判定され、処理はステップ95に移行される。
ステップ95では、変数Nの値を更新する処理が行われる。これにより、元は「1」であった、変数Nの値が「2」となる。変数の値が更新されると、これに続いて処理は、ステップ83へと移行される。
すでに説明してあるように、ステップ83では、変数Nに対応するファイル番号のファイルをビットマップに展開(RIP:ラスタ画像処理)してラスターデータ化する処理がCPU51により行われる。この時点において、変数Nの値は2であるので、ファイル番号2のファイルCがビットマップに展開されラスターデータ化される。そして、ファイルCをラスターデータ化する処理が完了すると、処理はステップ85に移行される。
ステップ85では、ステップ83でデータ展開されたラスターデータに基づいてCPU51が印刷エンジン61など各種装置を駆動させる。これにより、ファイル番号2番目のファイルCが印刷(ダイレクト印刷)される。かくして、印刷対象としてユーザに選択された二つのファイルA、Cの印刷が完了する。
ステップ85の印刷処理が完了すると、処理はステップ93に移行される。ステップ93では、変数Nの値が、印刷の対象としてユーザに選択されたファイルの個数に達しているか、否かの判定がCPU51によって実行される。この時点における変数Nの値は「2」であるのに対し、印刷の対象のファイル個数は「2」であるので、YES判定される。ステップ93でYES判定されると、処理はステップ10に戻る。
「印刷のみ」が選択された場合の処理は以上であり、その後、プリンタ10の挿入部45からUSBメモリ70がユーザにより抜かれると、処理は元の状態、すなわちステップ10→ステップ100→ステップ10の判定処理を繰り返す状態となる。
このように、ステップ30の処理で、ジョブ化選択メニューとして「印刷のみ」が選択されると、ダイレクト印刷を行った印刷対象(ここでは、ファイルA、ファイルC)のラスターデータはプリンタ10内に残されない。
従って、「印刷のみ」が選択された場合には、プリンタ10単独で、ファイルA、ファイルCをリプリント(再印刷)することは出来ず、ファイルA、ファイルCをもう一度印刷するには、USBメモリ70をプリンタ10の挿入部45に改めて差し込み、上述したパネル操作についても改めて行うことが必要となる(図19を参照)。
b)「リプリント化」が選択された場合
上記では、ステップ30の処理を行なう過程で、「印刷のみ」が選択された場合を説明したが、次に、ステップ30の処理を行なう過程で「リプリント化」が選択された場合について説明を行う。尚、上記「印刷」のみの場合は、図7に示すファイルの選択操作で、ファイルA、ファイルCの両ファイルが印刷対象として選択された例を示したが、ここでも、図7に示すファイルの選択操作で、ファイルA、ファイルCの両ファイルが印刷対象として選択されたものとして説明を行う。
「リプリント化」が選択されると、表示ボックス33の画面は、図8の中段に示す表示から図9に示す上段の表示に切り替わりJOB名が表示される。本実施形態では、図7に示すファイルの選択操作により選択されたファイルの名称(複数選択された場合は、全ファイルの名称)が、そのままJOB名として表示される設定としてある。従って、ここでは、図9に示すように「A_JPG_C_TIF」と表示される。尚、表示されたJOB名は、表示ボックス33中の下部中央に表示される「編集」のキー33Bを操作してやれば、上下、左右キー36、37などを用いて所定操作を行うことで図10に示すようにJOB名を適時編集することが出来る。
そして、表示ボックス33中の下側右端部に表示される「次へ」のキー33Cがユーザにより操作されると、JOB名が決定(ここでは、「A_JPG_C_TIF」に決定されたものとする)され、これにより、表示ボックス33の表示画面が図9の上段の表示内容からUSER名の入力を促す図9に示す下段の表示内容に切り替わる。
図9の下段にはUSER名として「TOM」の表示が既にされているが、表示切り替えの直後は、図11に示すようにUSER名の表示エリアにユーザ名は表示されず、ユーザは上下、左右キー36、37などを用いて表示エリアにUSER名を入力する必要がある。
そして、USER名の入力操作に続いて、表示ボックス33の下側右端部に表示される「決定」のキー33Cが操作されると、図9において下段に示す表示画面に切り替わり、表示ボックス33の下側右端部に「印刷」のキー33Cが表示される。
ここまでの操作が完了すると、ステップ30の処理が一通り終了し、ステップ40の判定処理がCPU51により実行される。ステップ40では、ステップ30の処理で「セキュア化」が選ばれたか否かを判定しており、ここではNO判定される。その結果、処理はステップ60に移行される。ステップ60では「リプリント化」が選ばれたか否かを判定しており、ここでYES判定される。その結果、処理はステップ61へと移行される。
ステップ61では、「印刷のみ」が選択された場合のステップ81の処理と同様に、変数Nが1にセットされる。ステップ61の処理が完了すると、次にステップ63に移行する。ステップ63では、変数Nに対応するファイル番号のファイルをビットマップに展開(RIP:ラスタ画像処理)してラスターデータ化する処理がCPU51により行われる。この時点において、変数Nの値は1であるので、ファイル番号1番目のファイルAがビットマップに展開されラスターデータ化される。そして、ファイルAをラスターデータ化する処理が完了すると、処理はステップ65に移行される。
ステップ65では、ステップ63でデータ展開されたラスターデータに基づいてCPU51が印刷エンジン61など各種装置を駆動させる。これにより、ファイル番号1番目のファイルAが印刷(ダイレクト印刷)される。
ステップ65の印刷処理が完了すると、処理はステップ67へと移行される。ステップ67では、変数Nの値が1であるか、否かについて判定がCPU51によってなされる。この時点において、変数Nの値は1であるため、YESの判定がなされる。この結果、処理はステップ69に移行される。
ステップ69では、リプリントジョブを登録する処理が開始される。具体的に説明すると、不揮発性メモリ57に専用の記憶領域Mを確保する処理が行われ、これに続いて確保された領域にステップ30の処理においてユーザにより入力されたJOB名、更に、USER名が保存される。例えば、図13に示すように不揮発性メモリ57にリプリントジョブ1の記憶領域として、記憶領域M1が確保され、そこに、JOB名「A_JPG_C_TIF」、USER名「TOM」が保存される。
そして、ステップ69の処理が完了すると、今度はステップ71に移行される。ステップ71では、登録されたリプリントジョブ1に、ステップ65で印刷の対象となったN番目のファイルのラスターデータを追加保存する処理が行われる。これにより、ファイルAのラスターデータが記憶領域M1に追加保存される(図13参照)。
ステップ71の処理が完了すると、ステップ73に移行する。ステップ73では、先に説明したステップ93の処理と同様に、変数Nの値が、印刷の対象としてユーザに選択されたファイル個数に達しているか、否かの判定がCPU51によって実行される。この時点における変数Nの値は「1」であるのに対し、印刷の対象として選択されているファイル個数は「2」であるのでNO判定され、処理はステップ75に移行される。
ステップ75では、変数Nの値を更新する処理が行われる。これにより、元は「1」であった、変数Nの値が「2」となる。変数Nの値が更新されると、これに続いて処理は、ステップ63へと移行される。
すでに説明してあるように、ステップ63では、変数Nに対応するファイル番号のファイルをビットマップに展開(RIP:ラスタ画像処理)してラスターデータ化する処理がCPU51により行われる。この時点において、変数Nの値は2であるので、ファイル番号2のファイルCがビットマップに展開されラスターデータ化される。そして、ファイルCをラスターデータ化する処理が完了すると、処理はステップ65に移行される。
ステップ65では、ステップ63でデータ展開されたラスターデータに基づいてCPU51が印刷エンジン61など各種装置を駆動させる。これにより、ファイル番号2番目のファイルCが印刷される。
かくして、印刷対象としてユーザに選択された二つのファイルA、Cの印刷(ダイレクト印刷完了)が完了する。
ステップ65の印刷処理が完了すると、処理はステップ67に移行される。ステップ67では、変数の値が1であるか、否かについて判定がなされる。この時点において、変数Nの値は2であるため、NOの判定がなされる。この結果、処理はステップ69をスキップ(飛ばして)してステップ71に移行される。
ステップ71ではリプリントジョブに、ステップ65で印刷の対象となったN番目のファイルのラスターデータを追加保存する処理が行われる。この時点において、変数Nの値は2であるから、ここでは、ファイル番号2番目のファイルCのラスターデータが、ファイルAのラスターデータが格納されているリプリントジョブ1(記憶領域M1)に追加保存される(図14参照)。
このように本実施形態のものは、ユーザが複数のファイル(ここでは、ファイルA、ファイルC)を印刷対象として希望した場合、印刷対象とされた各ファイルのラスターデータが、個々のジョブとして別々に登録されず、一のジョブにまとめられてプリンタ10に登録されるようにしてある。
上記要領でステップ71の処理が完了すると、処理はステップ73へと移行される。ステップ73では、変数Nの値が、印刷の対象としてユーザに選択されたファイルの個数に達しているか、否かの判定がCPU51によって実行される。この時点における変数Nの値は「2」であるのに対し、印刷の対象として選択されているファイル個数は「2」であるから、YES判定される。ステップ73でYES判定されると、処理はステップ77に移行される。ステップ77では、リプリントジョブ1の登録を終了させる処理が行われる。
登録終了時におけるリプリントジョブ1のデータ構成は、図14に示す通りであり、以下の4つのデータが一のジョブとして登録されることとなる。
(1)JOB名「A_JPG_C_TIF」
(2)USER名「TOM」
(3)ファイルAのラスターデータ
(4)ファイルCのラスターデータ
このように、ステップ30の処理で、ジョブ化選択メニューとして「リプリント化」が選択されると、ダイレクト印刷を行った印刷対象(ここでは、ファイルA、ファイルC)のラスターデータがプリンタ10内に残される。従って、「リプリント化」が選択された場合には、プリンタ10内に残されたこれらデータを使用することで、ファイルA、ファイルCをプリンタ単独でリプリント(再印刷)することが可能となる(図19を参照)。
加えて、これらファイルAとファイルBのラスターデータは、同一のジョブ(リプリントジョブ1)として登録されているので、以下に説明するように、一度のプリント指示操作で、両ファイルA、Cを一括してリプリント出来る。尚、上述の「リプリントジョブ」、並びに後に説明する「セキュアジョブ」が本発明の「印刷ジョブ」に相当するものである。また、CPU51により実行されるステップ63〜ステップ75/ステップ43〜ステップ55の処理により、本発明の「記憶制御手段」の果たす処理機能が実現されている。
次に、リプリントについて具体的に説明する。ダイレクト印刷が終了すると、プリンタ10からUSBメモリ70が一旦、外されるから、プリンタ10の処理は元の状態、すなわちステップ10→ステップ100→ステップ10の判定処理を繰り返す待機状態となる。
ダイレクト印刷がなされたファイルA、ファイルCをリプリントするには、タッチパネル31上のモード選択キー38により「リプリントモード」を選択してやればよく、これにより、ステップ100の処理でYESの判定がなされることから、待機状態を脱し、処理はステップ110へと移行される。
ステップ110では、その時点でプリンタ10に登録されているUSER名が、表示ボックス33内に一覧表示(図12の上段参照)されるとともに、これに加えて選択バー34Aが表示される。
ダイレクト印刷したファイルA、ファイルCをリプリントするには、ダイレクト印刷時に入力した自己のUSER名を選択しなければならず、ここでは、「TOM」のUSER名を選択する必要がある。USER名の選択は、上下キー36を介して選択バー34Aを移動させることで実行出来、「次へ」のキー33Cを押し操作することでUSER名を確定出来る。図12の例では、選択バー34Aが「TOM」と表示された位置に重なっているから、その状態で「次へ」のキー33Cを操作することで、USER名が「TOM」に確定される。
USER名が確定すると、表示ボックス33の表示画面が切り替わり、選択されたUSER名(ここでは、TOM)で登録されているJOB名が一覧表示されることとなる(図12の下段参照)。
尚、ここまでの説明では、USER名「TOM」で登録されているジョブはJOB名が「A_JPG_C_TIF」のものしか説明してないが、この他にも「TOM」のUSER名で「B_PDF」のジョブが登録されていたものとする。
ダイレクト印刷したファイルA、ファイルCをリプリントするには、ダイレクト印刷時に入力したJOB名を選択しなければならず、ここでは、「A_JPG_C_TIF」のJOB名を選択する必要がある。
JOB名の選択は、USER名の選択と同様に、上下キー36を介して選択バー34Aを上下移動させること実行出来る。JOB名の選択により、ステップ110の処理が完了する。
図12に示す下段の例では、選択バー34Aが「A_JPG_C_TIF」のJOB名に重なった状態にあり、また、表示ボックス33の下部右端部には「印刷」のキー33Cが表示されている。
従って、図12に示す下段の状態で、「印刷」のキー33Cを押してやれば、JOB名が「A_JPG_C_TIF」として登録されているジョブ、すなわちリプリントジョブ1について、印刷の指令がプリンタ10に与えられる(ステップ140)。
すると、CPU51は不揮発性メモリ57の記憶領域M1にアクセスして、データの読み出しを行い、読み出されたデータに基づいて印刷エンジン61を駆動させる。
具体的には、ファイルAのラスターデータが読み出され、これに基づき印刷エンジン61が駆動される結果、ファイルAがリプリントされる。そして、ファイルAがリプリントされると、今度はファイルCのラスターデータが読み出され、これに基づき印刷エンジン61が駆動される。かくして、ファイルAに続きファイルCがリプリントされる。
そして、ファイルA、ファイルCの両ファイルについてリプリントが完了すると、処理は再びステップ10に戻り、ステップ10→ステップ100→ステップ10の判定処理を繰り返しつつ、ユーザのアクセス操作を待つ待機状態となる。
尚、ステップ110の処理(リプリントジョブ選択メニュー処理)と、ステップ140の処理(リプリント処理)との間には、ステップ120、ステップ130の処理が設けられている(図6)。上記では、これらステップ120、ステップ130の処理について説明を省略したが、これらステップ120、130の両処理は次述する「セキュア化」が選択された場合に、ステップ140のリプリント処理を許可する条件としてパスワードの一致(詳細は次に述べる)を課すために設けられている処理である。
尚、CPU51により実行されるステップ40の処理は、ユーザの入力操作に応じて、パスワードの一致をリプリントの実行許可条件として課す処理(ステップ40:判定Yesの場合)と、課さない処理(ステップ40:判定NOの場合)とを択一的に実行させる機能を担っており、本発明の分岐手段の処理機能を実現させている。
c)「セキュア化」が選択された場合
「セキュア化」は「リプリント化」に対して、ジョブの登録時と、リプリントを実行指示する時の両時点において、ユーザにパスワードの入力を求め、両パスワードが一致している場合についてのみ、リプリントを許可するものであり、その他の処理は「リプリント化」が選択された場合と、同様の手順に従って処理が進められる。従って、「セキュア化」については、「リプリント化」に対する相違点のみ説明を行うものとする。
先に説明したように、ステップ30の処理を行ったときに、「リプリント化」が選択されると(図8参照)、その後、ユーザはタッチパネル31を介して操作を行い「JOB名」、及び「USER名」を入力をした(図9参照)。
これに対し、「セキュア化」が選択された場合、ユーザは「JOB名」、「USER名」の入力操作に続いて「パスワード(本発明の「認証情報」の一例)」を入力しなければならない(図15参照)。パスワードの入力操作はタッチパネル31のテンキー35により行うことが出来、係る入力操作中、表示ボックス33の表示は、図16に示す表示に一旦、切り替わる。そして、表示ボックス33の下側右端部に位置する「決定キー」33Cを操作することで入力したパスワードを確定できる。
上記要領でパスワードが確定されると、表示ボックス33の表示は、図15に示す3段目の表示から4段目の表示に切り替わる。このときには、表示ボックス33の下側右端部に「印刷」のキー33Cが表示される。
このように、「セキュア化」が選択された場合には、JOB名の入力操作、USER名の入力操作が完了し、その後、「パスワード」の入力操作が完了すると、初めて「印刷」のキー33Cが表示される。ユーザは「印刷」のキー33Cをパネル操作することで、プリンタ10に対して印刷(ダイレクト印刷についての印刷指示)の指示を与えることが出来る。
それ以降は、ステップ40に続いてステップ41へと移行され、ステップ41からステップ55の処理が、順に行なわれることとなる。これらの処理は「リプリント化」が選択された場合に実行されるステップ61からステップ75の処理と基本的には同じである。すなわち、印刷の対象とされたファイルをラスターデータに変換した後、そのファイルを印刷する処理が行われる(ステップ43、45)。
そして、ファイルの印刷に続いて、セキュアジョブの登録を行い(ステップ49)、その後、登録されたセキュアジョブに、印刷対象となったファイルのラスターデータが保存される(ステップ51)。そして、ステップ53では、変数Nがユーザが選択したファイル個数に達したか、否かの判定が行われ、個数に達していない場合には、処理は再び、ステップ43へと戻される。
これにより、印刷対象として選択されたファイルが順に印刷され、そのファイルのデータがセキュアジョブに登録されてゆく。また、セキュアジョブの登録時(ステップ49)には、JOB名、USER名に加えてパスワードも登録されるようになっている。かくして、ダイレクト印刷の終了時に、セキュアジョブには、図17に示すように、印刷対象となったファイルの全てのラスターデータと、JOB名、USER名に加えてパスワードも登録された状態になる。
次に、リプリントを実行指示する際の処理を説明する。
ダイレクト印刷したファイルをリプリントするには、モード選択キー38によって「リプリントモード」を選択しなければならず、これは、「リプリント化」を選択した場合と同じである。リプリントモードが選択されると、ステップ100でYES判定され、処理はステップ110に移行される。
ステップ110では、ユーザはタッチパネル31を介して操作を行い、「USER名」、「JOB名」の選択操作を行わなくてはならない(図18の1段目、2段目参照)。このとき、ユーザに選択された名称のジョブが、セキュアジョブに該当していると、そのときには、表示ボックス33の表示が図18の2段目の表示から3段目の表示へと切り替わる。
図18の2段目の例では、「A_JPG_C_TIF」のJOB名が選択された状態にあるが、これは図17に示すようにセキュアジョブ1であるから、このような場合、セキュアジョブに該当している判定される(ステップ120)。
図18に示す3段目の表示画面では、PASSWORDの文字の下部にパスワード入力部34Bが表示される。パスワードの入力操作はタッチパネル31のテンキー35により行うことが出来、係る入力操作中、表示ボックス33の表示は、図16に示す表示に一旦、切り替わる。そして、表示ボックス33の下側右端部に位置する「決定」のキー33Cを操作することで入力したパスワードを確定できる。
かくして、パスワードが確定すると、CPU51は、確定したパスワードについて判定を行うべく、リプリントの対象として選択されたセキュアジョブ1のパスワードを読み出す処理を行なう。
その後、CPU51は読み出したセキュアジョブ1のパスワードと、先のステップ110の処理で確定されたパスワードが一致しているか、否かを照合する(ステップ130)。
両パスワードが一致していれば、表示ボックス33の表示はパスワードの確定操作を行った図16の表示画面から図18に示す4段目に表示される画面に切り替わり、表示ボックス33の下側右端部に「印刷」のキー33Cが表示される(ステップ130:判定Yes)。
従って、図18に示す4段目の状態で、「印刷」のキー33Cを押してやれば、セキュアジョブ1についてプリンタ10に印刷指示(リプリント指示)が与えられる。
すると、CPU51は不揮発性メモリ57の記憶領域M2にアクセスして、データの読み出しを行い、読み出されたデータに基づいて印刷エンジン61を駆動させる。
具体的には、ファイルAのラスターデータが読み出され、これに基づき印刷エンジン61が駆動される結果、ファイルAがリプリントされる。そして、ファイルAがリプリントされると、今度はファイルCのラスターデータが読み出され、これに基づき印刷エンジン61が駆動される。かくして、ファイルAに続きファイルCがリプリントされる。
一方、両パスワードが一致していない場合には、ステップ130でNO判定され、処理はステップ110に移行される。これにより、ユーザはステップ110のメニュー処理(JOB名、USER名、パスワードの入力)を改めて行うこととなる。
パスワードの不一致は、パスワードの誤入力などに起因して起こるが、このような場合、改めて行われたメニュー処理でパスワードが正しく入力されれば、次にステップ130の処理が実行されたときに、YES判定されるので、ファイルA、ファイルCをリプリント出来る。
一方、ステップ130の判定処理が、繰り返し実行されたにも拘わらず、NO判定が複数回(例えば、3回)連続して起こると、そのときには、エラー処理(例えば、異常を報知する処理)がプリンタ10によって実行され、セキュアジョブ1(ファイルA、ファイルC)をリプリントすることは出来ない。
尚、セキュアジョブの登録段階(ステップ30)において入力されるパスワードが本発明の「第一の認証情報」に相当し、リプリントの実行段階(ステップ110)において入力されるパスワードが本発明の「第二の認証情報」に相当する。また、CPU51により実行されるステップ130の処理により本発明の「判定手段」の処理機能が実現されている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
これまで述べたように、本プリンタ10は、あるファイルについてダイレクト印刷を行った場合、ダイレクト印刷されたファイルのラスターデータをプリンタに保存させるようにしている。しかも、ユーザが複数のファイル(上記例ではファイルA、ファイルC)をダイレクト印刷の対象として希望した場合、これらの各ファイルのラスターデータが、個々のジョブとして別々に登録されず、単一のジョブにまとめられてプリンタ10に登録されるようになっている。
従って、これら複数ファイルを改めてリプリントする場合、該当する単一のジョブを指定してリプリントの指示を与えれば、複数ファイルが一括して印刷される。仮に、各ファイルがそれぞれ個々のジョブとして登録されていると、複数のファイルをリプリントするには、ファイル数だけリプリントの指示操作が必要となり手間がかかるが、本例であれば、手間をかけず複数ファイルをリプリント出来る。
また、本例では、ファイルのラスターデータをプリンタ10に残している。このようにラスターデータをプリンタ10内に残せば、プリンタ単独でリプリントを実行出来、商品性が高まる。しかし、ファイルのラスターデータをプリンタ10に残すと、不特定の者がプリンタ10にアクセスした場合、プリンタ10内に残されたデータを印刷できてしまう。この点、本実施形態では、リプリント実行の条件にパスワードの一致を課しており、プリンタ内に残されたデータが、他人によって勝手に印刷されてしまうことを未然に回避できる(セキュリティ効果の向上)。
一方、上述のように、リプリントの条件にパスワードの一致を求めると、印刷/リプリントを実行するまでに、パスワードの入力が必須の操作となり、煩わしさがある。また、印刷対象によっては、わざわざセキュリティを課す必要がないものもある。
そこで、本実施形態では、「セキュア化」と「リプリント化」を設け、「リプリント化」が選択された場合には、リプリントの条件にパスワードの一致を求めることを止め、パスワードの入力それ自体も行わないこととした。このようにすれば、セキュリティを課す必要がない印刷対象については「リプリント化」を選択することで、操作の煩わしさなく、印刷対象を印刷/リプリントできる。
加えて、本実施形態では「印刷のみ」の選択も可能となっている。これを選択すれば、リプリントを実行することは不可能となるが、ラスターデータがプリンタ10に残されること、それ自体を回避することが可能となる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図20によって説明する。
実施形態1では、プリンタ10に接続させる外部記憶装置の例としてUSBメモリ70を例にとって説明したが、実施形態2ではUSBメモリ70に変わってメモリカード170を接続させている。尚、プリンタ10の挿入部45はUSB対応となっており、メモリカード170を直接的に接続させることが出来ない。そこで、本例では、先端にカード差込口160を備えた接続装置150を介してメモリカード170をプリンタ10に接続させる構成をとっている。
メモリカード170には、例えばディジタルカメラ(不図示)などにより撮影した画像が記憶されており、これらの画像をプリンタ10に取り込むことで、実施形態1の場合と同様に、メモリカード170内の画像を印刷/リプリント出来る。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、リプリントジョブ等をプリンタ10に記憶させる構成をとったが、ジョブの記憶場所はプリンタ10に限定されるものでなく、USBメモリ70側に記憶させるものであってもよい。
(2)外部記憶装置の例として、上記実施形態ではUSBメモリ70を例にとって説明したが、外部記憶装置はこれらに限定されるものではなく、持ち運び可能なもの(リムーバブルメディア)であって、プリンタ10への接続が可能であれば適用可能である。
(3)上記実施形態では、画像形成装置の一例として印刷機能のみを有するプリンタ10を例示したが、本発明を例えば図21に示すような複合機(ファクシミリ機能、スキャナ機能、プリンタ機能を有するもの)200などに適用することも可能である。尚、同図中において、符号210は装置本体、符号220は画像読取ユニットである。また、装置本体210の正面上部には操作部225が設けられている。係る操作部225を介して入力操作を行うことで、ジョブ化選択メニュー(「印刷のみ」、「リプリント化」、「セキュア化」など)の選択をユーザが行うことが出来るようになっている。
(4)上記実施形態では、ラスターデータを不揮発性メモリ57に記憶させておく構成をとったが、ラスターデータの記憶場所は、例えば、RAM55などに記憶させる構成をとってもよい。
実施形態1におけるプリンタの斜視図 コンピュータ装置の外観構成を示す図 ファイル出力が選択された状態を示す図 タッチパネルの構成を示す図 プリンタ10の電気的構成を示すブロック図 プリンタのCPUによって実行される印刷/リプリント処理の流れを示すフローチャート図 表示ボックスに表示される表示内容を示す図 同じく、表示ボックスに表示される表示内容を示す図 同じく、表示ボックスに表示される表示内容を示す図 同じく、表示ボックスに表示される表示内容を示す図 同じく、表示ボックスに表示される表示内容を示す図 同じく、表示ボックスに表示される表示内容を示す図 リプリントジョブのデータ構成を示す図 同じく、リプリントジョブのデータ構成を示す図 表示ボックスに表示される表示内容を示す図 同じく、表示ボックスに表示される表示内容を示す図 同じく、表示ボックスに表示される表示内容を示す図 セキュアジョブのデータ構成を示す図 印刷の仕様とジョブ化選択メニューの相関を示す図 実施形態2におけるプリンタの斜視図 複合機の外観構成を示す斜視図
10...プリンタ(本発明の「画像形成装置」の一例)
31...タッチパネル(本発明の「認証情報入力手段」の一例)
45...挿入部(本発明の「接続部」の一例)
51...CPU(本発明の「データ変換手段」、「記憶制御手段」、「判定手段」、「分岐手段」の一例)
55...RAM(本発明の「内部記憶装置」の一例)
57...不揮発性メモリ(本発明の「内部記憶装置」の一例)
61...印刷エンジン(本発明の「印刷部」の一例)
70...USBメモリ(本発明の「外部記憶装置」の一例)

Claims (5)

  1. 印刷部と、
    外部記憶装置が着脱可能に接続される接続部と、
    前記接続部に接続された外部記憶装置から読み出された印刷対象物を、ラスターデータに変換するデータ変換手段と、を備え前記ラスターデータに基づいて前記印刷部を制御して記録媒体上に前記印刷対象物を印字させる画像形成装置であって、
    前記外部記憶装置から読み出された前記印刷対象物が単数であった場合に、前記外部記憶装置、或いは前記画像形成装置に設けられた内部記憶装置のいずれか一方の場所に前記単数の印刷対象物のラスターデータを単一の印刷ジョブとして記憶し
    前記外部記憶装置から読み出された前記印刷対象物が複数あった場合に、前記外部記憶装置、或いは前記画像形成装置に設けられた内部記憶装置のいずれか一方の場所に前記複数の印刷対象物のラスターデータを単一の印刷ジョブとして記憶させる記憶制御手段を備え、前記単一の印刷ジョブを対象とする単一の再印刷指令により、前記外部記憶装置から読み出された印刷対象物が単数であった場合にはその印刷対象物を単独で再印刷し、前記外部記憶装置から読み出された印刷対象物が複数であった場合には、前記複数の印刷対象物を一括して再印刷可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記印刷ジョブを前記内部記憶装置に記憶させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 認証情報を入力するための認証情報入力手段と、
    前記内部記憶装置に記憶された前記印刷ジョブに基づいて前記印刷対象物を前記印刷部によって再印刷させる再印刷処理を許可するか否かを、前記認証情報に基づいて判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷ジョブを前記内部記憶装置に記憶させる際に、前記認証情報入力手段によって第一の認証情報を入力させる構成とする一方、前記再印刷の実行前段階において前記認証情報入力手段によって第二の認証情報を入力させる構成とし、これら第一の認証情報と第二の認証情報が一致することを条件に前記判定手段が前記再印刷処理を許可することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 入力操作に応じた分岐処理を行なうことで、前記再印刷処理を許可する条件に前記両認証情報の一致を課す処理と、前記再印刷処理を許可する条件に前記一致を課さない処理とを択一的に実行させる分岐手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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