JP4576847B2 - エコーキャンセラ制御装置及び音声通信装置 - Google Patents

エコーキャンセラ制御装置及び音声通信装置 Download PDF

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本発明は、エコーキャンセラ制御装置及び音声通信装置に関し、例えば、通話開始時にエコー経路の特性を推定して、エコーキャンセラの初期動作を制御するエコーキャンセラ制御装置及びエコーキャンセラを実装する音声通信装置に適用し得る。
近年、例えばインターネット等のデータ通信網を利用した音声通信(VoIP等)が注目されている。このような音声通話(主にパケット通信による)では、通話に遅延が発生し、音声端末端(2線−4線変換部分)の音声処理による反射でエコー成分が生じ、そのエコー成分により音声品質劣化が生じる(図2参照)。このエコー成分による通信品質の劣化を防ぐために、音声通信装置は、一般的にエコーキャンセラ3を備えることが多い(図3参照)。
エコーキャンセラ3は、フィルタ部と係数更新部を有する適応フィルタを備え、一般的に学習同定法(非特許文献1、2参照)を利用したものが一般的である。エコーキャンセラ3は、適応フィルタを利用して遠端入力信号から擬似エコー信号を生成し、近端入力信号から擬似エコー信号を減算することにより、近端入力信号に含まれるエコー成分を除去する(図4参照)。
また、適応フィルタのタップ係数(フィルタ係数)は、一般的に、遠端入力信号と、エコー成分除去後の近端入力信号とに基づいてエコー経路を推定(学習)し、更新制御され、収束される。
ITU−T勧告G.165 ITU−T勧告G.168
上述したように、一般的にエコーキャンセラは、ITU−T勧告G.165及び同勧告G.168に準拠した性能を有するように設計され、この際、図4に示す系を想定するのが一般的である。
ところが、エコーキャンセラは通話開始とともにエコー経路を推定するが、このエコー経路の推定は接続環境や通話の音声状態の影響をうけ、擬似エコー信号を生成するフィルタ部のタップ係数の収束が遅くなることがある。
また、このエコー経路の変化に対応するためにあらかじめ長いエコー経路タップ係数を用意する必要があるが、学習同定法を用いたエコーキャンセラではこれによりさらに収束が遅くなる傾向がある。
つまり、学習同定法を用いたエコーキャンセラにおいて、擬似エコー信号を生成するフィルタ部は、遠端側からの音声信号の受信により動作を開始し、エコー経路の特性を推定するために、タップ係数を時間経過と共に変動させて収束させていくが、そのタップ係数の収束が遅くなり収束時間が長くなれば、それまでの時間に生じたエコー成分を精度よく除去できない。これは、受話者側から見れば、少なくとも通話開始時に耳障りなエコー感をもって通話することとなる。
また、例えばデータ通信網を経由する音声通信では、データ通信網を介した話者間(音声端末間)の距離が長くなればなるほど遅延が大きくなり、また複数の音声通信装置を経由することになる。従って、タップ係数の収束の遅れにより精度よく除去し切れなかった通話開始時のエコー成分も、それに応じて遅延が大きくなり、また経由する音声通信装置においてもエコー成分が発生するから、受話者には通話開始時に除去し切れなかったエコー成分の遅延が大きくなったり、またエコー成分が複合的に発生したりして、より一層顕著なエコーを感じることになる。
また、上述したように、タップ長の大きくすることは、長いエコー経路に対応できるからエコー経路の変化にも応じることはできるが、それだけタップ収束に係る演算量も増加するため計算コストが増大するという問題もある。
そのため、様々なエコー経路が想定される環境でも、適切なエコーキャンセル動作を実現することを目的とし、エコーキャンセラの動作開始時点でエコー経路の大まかな特性を推定し、これに基づいてエコーキャンセラの初期動作を制御して、通信品質の劣化を防止するエコーキャンセラ制御装置が求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明のエコーキャンセラ制御装置は、適応フィルタに対するフィルタ係数を更新、収束させていくことで擬似エコー信号を生成して近端入力信号に含まれるエコー成分を除去するエコーキャンセラの初期動作を制御するエコーキャンセラ制御装置であって、通話の発信信号又は着信信号を検出し、エコーキャンセラの近端側に周波数特性を持つ信号を発生する信号発生手段と、エコーキャンセラの近端入力側の信号レベル変化に基づいて、信号発生手段が発生した信号のエコー成分の発生を検出するエコー成分検出手段と、信号の発生タイミングと、エコー成分検出手段のエコー成分の検出タイミングとに基づいて、信号に基づくエコー経路の遅延量を判定する遅延判定手段と、遅延判定手段が判定したエコー経路の遅延量に基づいて、エコーキャンセラの適応フィルタの初期設定を制御するエコーキャンセラ初期設定制御手段とを備え、エコーキャンセラ初期設定制御手段が、エコー経路の遅延量に基づき、当該遅延量分を加味したフィルタ係数の初期値を求めて、適応フィルタに設定するフィルタ係数発生部を有することを特徴とする。
第3の本発明の音声通信装置は、適応フィルタに対するフィルタ係数を更新、収束させていくことで擬似エコー信号を生成して近端入力信号に含まれるエコー成分を除去するエコーキャンセラを備えた音声通信装置において、エコーキャンセラの初期動作を制御する第1の本発明のエコーキャンセラ制御装置を有することを特徴とする。
本発明のエコーキャンセラ制御装置及び音声通信装置によれば、通話開始の直前にエコー経路の推定することができ、その推定したエコー経路に基づいてエコーキャンセラの初期動作を設定しエコー成分の除去をさせることができるから、様々なエコー経路が想定される環境であっても通信品質が高い通話を実現することができ、また擬似エコー信号の生成に係るタップ係数の収束時間を短縮でき、かつ、タップ係数の更新演算量を軽減させることができる。
以下、本発明のエコーキャンセラ制御装置の最良の実施形態について図面を参照して説明する。
以下の実施形態では、通話開始の直前に、発信側又は着信側に特有の周波数特性を持つ信号を発生し、その信号のエコー成分のパワー変化観測を行なうことで、通話開始時のエコー経路の概要を推定し、エコーキャンセラの初期動作を制御することを特徴とする。
(A)第1の実施形態
まず、本発明のエコーキャンセラ制御装置の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、本実施形態のエコーキャンセラ制御装置を備えた発信側の音声通信装置の構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る音声通信装置は、エコーキャンセラ101、トーン発生器102、信号レベル検出器103、初期遅延判定器104、エコー初期遅延制御器105を備え、電話機106と接続可能である。
トーン発生器102は、エコーキャンセラ101の近端出力の後に位置し、電話機106からの発信を検出し、ダイヤルトーンを発生させる発生器である。トーン発生器102は、ある周波数特性を有するダイヤルトーンを発生することで、エコー発生源(例えばハイブリッド回路等)の音声処理により、通話開始前にエコー成分を発生させることができる。また、トーン発生器102は、ダイヤルトーンを発生させたタイミングを示すトーン発生情報を初期遅延判定器104に与えるものである。なお、エコーキャンセラ101とダイヤルトーン発生器102との位置関係は図1に限定しない。
信号レベル検出器103は、エコーキャンセラ101の近端入力側の信号レベル変化を監視するものであり、近端入力信号を近端入力端子Sinを介してエコーキャンセラ101に与えるものである。また信号レベル検出器103は、近端入力側の信号レベル変化により、近端側に生じたエコー成分を検出し、エコー成分を検出したタイミングで、エコー成分の検出を示すエコー検出情報を初期遅延判定器104に与えるものである。
初期遅延判定器104は、トーン発生器102からトーン発生情報を受け取り、また信号レベル検出器103からエコー検出情報を受け取り、これらトーン発生情報とエコー検出情報に基づいて、ダイヤルトーン発生タイミングとエコー検出タイミングとに基づいて、エコー経路の初期遅延時間を求めるものである。これにより、発生させたダイヤルトーンに基づくエコー成分のエコー経路をおおむね推定することができ、そのエコー経路の遅延時間を求めることができる。また、初期遅延判定器104は、求めたエコー経路の初期遅延時間をエコー初期遅延制御器105に与えるものである。
エコー初期遅延制御器105は、初期遅延判定器104からエコー経路の初期遅延時間を受け取り、そのエコー経路の初期遅延時間に基づいて、エコーキャンセラ101のフィルタ部の遅延レジスタのサンプル区間に応じた初期遅延量を求め、そのエコーキャンセラ101の初期遅延量をエコーキャンセラ101に設定するものである。
エコーキャンセラ101は、フィルタ部と係数更新部とを有する適応フィルタ(図示しない)を有し、例えば学習同定法を用いて、遠端入力信号から擬似エコー信号を生成し、近端入力端子Sinから入力した近端入力信号から擬似エコーを減算し、近端入力信号に含まれるエコー成分を除去するものである。
また、エコーキャンセラ101は、エコー初期遅延制御器105の制御により、フィルタ部のタップの初期遅延量が設定され、初期動作を開始するものである。
これは、エコーキャンセラ101は、エコー成分と生成した擬似エコー信号との時間タイミングが一致させることが必要となるが、エコー初期遅延制御部器105による初期遅延量の設定により、エコーキャンセラ101が内蔵するフィルタ部(図示しない)の遅延レジスタによる遅延処理を軽減させることができる。
従って、エコーキャンセラ101は、エコー初期遅延制御器105より初期遅延量が設定されることにより、初期遅延量に相当する分だけタップ長を短くして、タップ収束動作を開始させることができる。よって、エコーキャンセラ101は、初期遅延量分だけの初期遅延を短縮できるから、その後のタップの収束動作を短くすることができる。
(A−2)第1の実施形態の動作
電話機106から発信する際、発信開始がトーン発生器102により検出され、ダイヤルトーンが発生される。また、トーン発生器102によりダイヤルトーンが発生されると、その発生タイミングでトーン発生情報が初期遅延判定器104に与えられる。また、ダイヤルトーンが発生されると、トーン発生器102から初期遅延判定器104にトーン発生情報が与えられる。
ここで、ダイヤルトーンは、発生し得るエコー成分との遅延が検出可能なように特有の周波数特性を有することが望ましい。これは、検出されるエコー成分がダイヤルトーンに基づくエコー成分であることを認識可能にする観点からであり、ダイヤルトーンの周波数特性によっては、発生したエコー成分の周波数特性との重複が生じ得るからである。
トーン発生器102により発生されたダイヤルトーンは、エコー発生源によりエコー成分が発生し、エコー成分が信号レベル検出器103に反射されて戻ってくる。
信号レベル検出器103では、エコーキャンセラ101の近端入力側の信号レベル変化を監視しており、エコー成分の入力により変化する信号レベルを検出する。信号レベル検出器103により信号レベル変化が検出されると、エコー成分が入力してきたと判断する。
信号レベル検出器103によりエコー成分が検出されると、その検出タイミングを示すエコー検出情報が、信号レベル検出器103から初期遅延判定器104に与えられる。
初期遅延判定器104において、信号レベル検出器103からエコー検出情報が与えられると、トーン発生器102からトーン発生情報とエコー検出情報とから、ダイヤルトーンの発生タイミングとエコー成分の検出タイミングに基づいて、エコー経路の初期遅延時間が求められる。
初期遅延判定器104によりエコー経路の初期遅延時間が求められると、その初期遅延時間がエコー初期遅延制御部105に与えられる。エコー遅延初期遅延制御部105により、エコー経路の初期遅延時間に基づいて、エコーキャンセラ101のタップの初期遅延量が求められ、そのタップの初期遅延量がエコーキャンセラ101に設定される。
ここで、タップの初期遅延量の設定は、エコーパスを充分カバーするに足りる分の初期遅延量を設定する。
エコーキャンセラ101において、エコー初期遅延制御器105の制御により、タップの期遅延量が設定されると、そのタップの初期遅延量分の演算を省いた初期化動作を行い、タップ係数の収束動作が行なわれる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上、第1の実施形態によれば、通話開始前にトーン信号を発生し、そのトーン信号に基づくエコー成分のエコー経路を推定することができ、そのエコー経路の初期遅延時間に応じたエコーキャンセラ101のタップの初期遅延量分をエコーキャンセラ101に設定することができるので、エコーキャンセラは、その初期遅延量分のエコー推定計算を軽減することができ、同じタップ数でより長いエコー経路に対応することが可能になる。また、長いエコー経路の場合でも計算するタップ長を短くすることで、収束時間を維持することができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明のエコーキャンセラ制御装置の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図5は、第2の実施形態のエコーキャンセラ制御装置を備えた発信側の音声通信装置の構成を示す。
図5に示すように、本実施形態の音声通信装置は、エコーキャンセラ201、トーン発生器102、信号レベル検出器103、初期遅延判定器104、タップ初期値発生器202を備え、電話機106と接続可能である。
なお、図5において、トーン発生器102、信号レベル検出器103、初期遅延判定器104は、図1の第1の実施形態で説明したそれぞれの構成に対応するものであり、対応する符号を付した。また、これら構成の詳細な機能説明は省略する。
初期遅延判定器104は、トーン発生器102からのトーン発生情報と、信号レベル検出器103からのエコー検出情報とに基づいて、エコー経路の初期遅延量を求めるものである。また、初期遅延判定器104は、求めたエコー経路の初期遅延量をタップ初期値発生器202に与えるものである。
タップ初期値発生器202は、初期遅延判定器104からエコー経路の初期遅延量を受け取り、そのエコー経路の初期遅延量に基づいて、エコーキャンセラ201のタップ係数の初期値を求め、そのタップ係数の初期値をエコーキャンセラ201に設定するものである。
ここで、タップ係数の初期値は、エコー経路のインパルス応答が共通の特性(減衰特性)を持つことから、タップ初期値発生器202は、初期遅延分を加味したおおまかな初期値を計算して行ったり、あらかじめ用意したパラメータを用いたりすることで求めることができる。
エコーキャンセラ201は、タップ初期値発生器202により求められたタップ係数の初期値を受け取り、そのタップ係数の初期値を設定して、タップ係数の収束動作を開始するものである。
(B−2)第2の実施形態の動作
電話機106の発信を検出してトーン発生器102がダイヤルトーンを発生し、トーン発生情報を初期遅延判定器104に与える動作、信号レベル検出器103が信号レベル変化によりエコー成分を検出して、エコー検出情報を初期遅延判定器104に与える動作は、第1の実施形態と同様である。
初期遅延判定器104において、トーン発生器102からのトーン発生情報と、信号レベル検出器103からのエコー検出情報とが与えられると、トーン発生タイミングとエコー成分の検出タイミングに基づいて、エコー経路の初期遅延時間が求められる。
初期遅延判定器104によりエコー経路の初期遅延時間が求められると、そのエコー経路の初期遅延量時間が、タップ初期値発生器202に与えられる。
タップ初期値発生器202において、エコー経路の初期遅延時間に基づいて、所定の方法によりエコーキャンセラ201のタップ係数の初期値が求められる。
タップ初期値発生器102によりエコーキャンセラ201のタップ係数の初期値が求められると、そのタップ係数の初期値が、エコーキャンセラ201に与えられ、そのタップ係数の初期値がエコーキャンセラ201に設定される。そして、そのエコーキャンセラ201では、設定されたタップ係数の初期値からタップ係数の収束を開始することで、タップの収束時間を短くすることができる。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上、第2の実施形態によれば、通話開始前のトーン信号に基づくエコー成分のエコー経路を推定し、そのエコー経路に基づくエコーキャンセラ101のタップ係数の初期値をエコーキャンセラ101に設定することで、エコーキャンセラ101は、全くの初期状態からタップ係数を収束するよりも、より高速にタップ係数を収束することができる。
(C)第3の実施形態
次に、本発明のエコーキャンセラ制御装置の第3の実施形態について図面を参照して説明する。
(C−1)第3の実施形態の構成
図6は、第3の実施形態のエコーキャンセラ制御装置を備えた音声通信装置の構成図である。
図6に示すように、第3の実施形態の音声通信装置は、エコーキャンセラ301、トーン発生器102、信号レベル検出器103、初期遅延判定器104、エコー初期遅延制御器302、タップ初期値発生器303を備え、電話機106に接続可能である。
図6において、図1の第1の実施形態及び図5の第2の実施形態で説明した構成について対応する符号を付して示す。また、これらの詳細な機能説明は省略する。
初期遅延判定器104は、トーン発生器102からのトーン発生情報と、信号レベル検出器103からのエコー検出情報とに基づいて、エコー経路の初期遅延時間を求めるものである。また、初期遅延判定器104は、求めたエコー経路の初期遅延時間をエコー初期遅延制御器105に与えるものである。
エコー初期遅延制御器302は、初期遅延判定器104からのエコー経路の初期遅延時間を受け取り、そのエコー経路の初期遅延時間に基づいて、エコーキャンセラ301の初期遅延量を求め、その初期遅延量をエコーキャンセラ301に設定するものである。また、エコー初期遅延制御器302は、同時にエコー経路の初期遅延時間をタップ初期値発生器303に与えて、エコーキャンセラ301のタップ係数の初期値を設定させるように制御するものである。これにより、エコーキャンセラ301の初期遅延量を設定すると同時に、エコーキャンセラ301のタップ係数の初期値を設定させることができる。
タップ初期値発生器303は、エコー初期遅延制御器305からエコー経路の初期遅延時間を受け取り、そのエコー経路の初期遅延情報に基づいてエコーキャンセラ301のタップ係数に初期値を与える。このタップ係数の初期値の算出方法は第2の実施形態と同様である。
エコーキャンセラ301は、エコー初期遅延制御器302からのエコータップ初期遅延量と、タップ初期値発生器303からのタップ係数の初期値に基づいて、タップ係数の収束動作を開始する。
(C−3)第3の実施形態の動作
電話機106の発信を検出してトーン発生器102がダイヤルトーンを発生し、トーン発生情報を初期遅延判定器104に与える動作、信号レベル検出器103が信号レベル変化によりエコー成分を検出して、エコー検出情報を初期遅延判定器104に与える動作は、第1の実施形態と同様である。
初期遅延判定器104において、トーン発生器102からのトーン発生情報と、信号レベル検出器103からのエコー検出情報とが与えられると、トーン発生タイミングとエコー成分の検出タイミングに基づいて、エコー経路の初期遅延時間が求められる。
初期遅延判定器104によりエコー経路の初期遅延時間が求められると、そのエコー経路の初期遅延時間が、エコー初期遅延制御器302に与えられる。
エコー経路の初期遅延時間がエコー初期遅延制御器302に与えられると、エコー初期遅延制御器302により、エコーキャンセラ301の初期遅延量が求められ、そのエコーキャンセラ301の初期遅延量がエコーキャンセラ301に設定される。
また、同時に、タップ初期値発生器303により、エコーキャンセラ301のタップ係数の初期値が求められ、そのタップ係数の初期値が、エコーキャンセラ301に設定される。このタップ係数の初期値は、エコー経路の初期遅延時間に基づいて、所定の方法によりエコーパスの特性を加味したおおまかな初期値を用いる。
エコーキャンセラ301では、エコー初期遅延制御器305により設定された初期遅延量と、タップ初期値発生器306により生成されたタップ係数の初期値を用いて収束動作を開始する。
(C−4)第3の実施形態の効果
以上、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果及び第2の実施形態の効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、通話開始前に発生したトーン信号とそのトーン信号に基づく近端側に発生したエコー成分のエコー経路の推定により、エコーキャンセラ301の初期遅延量の設定及びタップ係数の初期値の設定とを同時に行なうことができるので、エコーキャンセラ301はタップの収束時間の短縮及びタップの演算量の軽減を図ることができる。
(D)第4の実施形態
次に、本発明のエコーキャンセラ制御装置の第4の実施形態について図面を参照して説明する。
(D−1)第4の実施形態の構成
図7は、第4の実施形態のエコーキャンセラ制御装置を備えた着信側の音声通信装置の構成図である。
図7に示すように、本実施形態の音声通信装置は、エコーキャンセラ401、ガイダンス音声発生器402、エコーキャンセラ初期化制御器403を備え、電話機106と接続可能である。
ガイダンス音声発生器402は、エコーキャンセラ401の近端出力の後に設置され、電話機106の着信を検出した場合に、ガイダンス音声を発生するものである。なお、エコーキャンセラ401とガイダンス音声発生器402の位置関係はこれに限定しない。
また、ガイダンス音声発生器402は、発生したガイダンス音声を電話機106に与える。これにより、着信側では通話開始の直前にガイダンス音声に基づくエコー成分が反射して、エコーキャンセラ401の近端入力端子Sinに入力する。
さらに、ガイダンス音声発生器402は、ガイダンス音声を発生すると、その発生タイミングを示すガイダンス音声発生情報をエコーキャンセラ初期化制御器403に与える。
エコーキャンセラ初期化制御器403は、ガイダンス音声発生器402からガイダンス音声発生情報を受け取ると、エコーキャンセラ401にタップ係数の収束動作を開始するように制御するものである。これにより、通話開始前に発生されるガイダンス音声に基づいてタップ係数の初期収束をエコーキャンセラ401に開始させることができる。
エコーキャンセラ401は、エコーキャンセラ初期化制御器403の制御により、内蔵するフィルタ部(図示しない)のタップ係数の収束動作を開始するものである。
(D−2)第4の実施形態の動作
電話機106に対して着信があると、ガイダンス音声発生器402により着信が検出されて、所定のガイダンス音声が電話機106に与えられる。
ガイダンス音声発生器402が発生させるガイダンス音声は、受話者の通話を始める前であれば、そのガイダンス音声の内容は特に限定されず、例えば、「○○(電話番号等)からの着信です。」や「これはIP電話です。」などでよい。
これは、エコーキャンセラ401が、受信音声信号の受信を検知によりタップ係数の収束動作を開始することになるが、通話者間の通話開始前に(すなわち受信音声信号の受信前に)着信側で生じ得るエコー成分のエコー経路をおおむね推定するためである。
また、人の声などを用いたガイダンス音声は複数の周波数特性を有するため、ガイダンス音声の周波数特性と、そのガイダンス音声に基づくエコー成分の周波数特性との間の相互の重なりを少なくすることができるから、タップの収束結果の影響を少なくできる点で有効である。
ガイダンス音声発生器402から発生したガイダンス音声は、近端側で反射し、エコーキャンセラ401の近端入力端子Sinに入力する。
また、ガイダンス音声発生器402によりガイダンス音声が発生されると、ガイダンス音声発生器401からエコーキャンセラ初期化制御器403にガイダンス音声発生情報が与えられる。
エコーキャンセラ初期化制御器403にガイダンス音声発生情報が与えられると、エコーキャンセラ初期化制御器403によりエコーキャンセラ401の初期化を行なわせ、タップ係数の収束動作を開始させる。
エコーキャンセラ401は、エコーキャンセラ初期化制御器403の制御によりタップの初期化を行ない、タップ係数の収束動作を開始する。
(D−3)第4の実施形態の効果
以上、第4の実施形態によれば、エコーキャンセラの初期収束動作を、音声通話に入る以前に音声によるガイダンス信号を用いることで、通話に入る時点までに事前に収束動作を行うことができる。これにより通話開始時点のエコー感を低減することができる。収束の開始にガイダンス音声を用いることで、実際の通話の内容にあまり左右されずにエコーキャンセラの収束ができる。
(E)第5の実施形態
次に、本発明のエコーキャンセラ制御装置の第5の実施形態について図面を参照して説明する。
(E−1)第5の実施形態の構成
図8は、第5の実施形態のエコーキャンセラ制御装置を備えた着信側の音声通信装置の構成図である。
図8に示すように、本実施形態の音声通信装置は、エコーキャンセラ501、ガイダンス音声発生器402、信号レベル検出器502、初期遅延判定器503、エコー初期遅延制御器504を備え、電話機106と接続可能である。
ガイダンス音声発生器402は、第4の実施形態で説明したガイダンス音声発生器を適用できる。
信号レベル検出器502は、第1の実施形態で説明した信号レベル検出器103に対応するものであり、エコーキャンセラ501の近端入力側Sinの信号レベル変化を監視し、ガイダンス音声に基づくエコー成分を検出するものである。また、信号レベル検出器502は、エコー成分を検出すると、そのタイミングでエコー検出情報を初期遅延判定器503に与えるものである。また、信号レベル検出器502は、入力した音声信号をエコーキャンセラ501の近端入力端子Sinに与えるものである。
初期遅延判定器503は、ガイダンス音声発生器402からガイダンス音声発生情報を受け取り、また信号レベル検出器502からエコー検出情報を受け取り、ガイダンス音声の発生タイミングと、エコー成分の検出タイミングとに基づいて、エコー経路の初期遅延時間を計算するものである。また、初期遅延判定器503は、求めたエコー経路の初期遅延時間をエコー初期遅延制御器504に与えるものである。
エコー初期遅延制御器504は、初期遅延判定器503からエコー経路の初期遅延時間を受け取り、そのエコー経路の初期遅延時間に基づいて、エコーキャンセラ501のエコータップの初期遅延を求め、そのエコータップの初期遅延をエコーキャンセラ501に設定するものである。
エコーキャンセラ501は、エコー初期遅延制御器504により設定されたエコータップの初期遅延により、初期遅延量に応じた分は計算せずにタップ係数の収束動作を開始するものである。
(E−2)第5の実施形態の動作
電話機106に対する着信がガイダンス音声発生器402により検出されると、ガイダンス音声発生器402からガイダンス音声が電話機106に発生される。
また、ガイダンス音声発生器402からガイダンス音声が発生されると、ガイダンス音声発生情報が初期遅延判定器503に与えられる。
ガイダンス音声により近端側でエコーが発生すると、エコー成分が信号レベル検出器502に入力する。
このとき、信号レベル検出器502は近端入力側での信号レベル変化を監視しており、その信号レベル変化に基づいて、ガイダンス音声に基づくエコー成分が検出される。
エコー成分が信号レベル検出器502により検出されると、エコー発生検出情報が初期遅延判定器503に与えられる。また、信号レベル検出器502に入力したガイダンス音声及びエコー成分は、エコーキャンセラ501の近端入力端子Sinから入力する。
ガイダンス音声発生情報及びエコー検出情報が初期遅延判定器503に与えられると、初期遅延判定器503において、ガイダンス音声の発生タイミングとエコー検出タイミングとに基づいて、エコー経路の初期遅延時間が求められる。
初期遅延判定器503によりエコー経路の初期遅延時間が求められると、そのエコー経路の初期遅延時間が、エコー初期遅延制御器504に与えられる。
エコー初期遅延制御器504では、エコー経路の初期遅延時間に基づいて、エコーキャンセラの501の初期遅延量が求められ、その初期遅延量がエコーキャンセラ501のタップに設定される。
これにより、エコーキャンセラ501において、設定された初期遅延量分のタップ収束を行なわず、タップ係数の収束動作を開始することができる。
(E−3)第5の実施形態の効果
以上、第5の実施形態によれば、エコーキャンセラでは初期遅延分は単純な遅延バッファとして実装され、エコー推定計算を行わないため計算量が削減できるとともに、同じタップ数でより長いエコー経路に対応することが可能になる。
また、本実施形態によれば、長いエコー経路の場合でも計算するタップ長を短くすることで、収束時間を維持することができる。
更に、本実施形態によれば、収束の開始にガイダンス音声を用いることで、実際の通話の内容にあまり左右されずにエコーキャンセラの収束ができる。
(F)第6の実施形態
次に、本発明のエコーキャンセラ制御装置の第5の実施形態について図面を参照して説明する。
(F−1)第6の実施形態の構成
図9は、第6の実施形態のエコーキャンセラ制御装置を備えた着信側の音声通信装置の構成図である。
図9に示すように、第6の実施形態の音声通信装置は、エコーキャンセラ601、ガイダンス音声発生器402、信号レベル検出器502、初期遅延判定器503、タップ初期値発生器602を備え、電話機106に接続可能のである。
図9において、第5の実施形態で説明した構成については対応する符号を付して示す、また、第5の実施形態で説明した構成の詳細な機能説明は省略する。
初期遅延判定器503は、第5の実施形態と同様に、ガイダンス音声発生器402からのガイダンス音声発生情報と、信号レベル検出器502からのエコー検出情報とに基づいて、エコー経路の初期遅延量を求めるものである。また、初期遅延判定器503は、求めたエコー経路の初期遅延時間をタップ初期値発生器602に与えるものである。
タップ初期値発生器602は、初期遅延判定器503からエコー経路の初期遅延時間を受け取り、そのエコー経路の初期遅延時間に基づいて、エコーキャンセラ601のタップ係数の初期値を算出し、そのタップ係数のエコーキャンセラ601のタップに設定するものである。このタップ係数の初期値は、第2の実施形態と同様に、エコーキャンセラ601の初期遅延分を考慮して算出したものや、予め用意したパラメータを用いることで求めることができる。
エコーキャンセラ601は、タップ初期値発生器602からタップ係数の初期値を受け取り、そのタップ係数の初期値を挿入してタップ係数の収束動作を開始するものである。
(F)第6の実施形態の効果
以上、第6の実施形態によれば、エコーキャンセラに初期値としてエコー経路の初期遅延を加味したタップ計数与えることで、全くの初期状態から収束するよりも高速な収束を実現することができる。
また、本実施形態によれば、収束の開始にガイダンス音声を用いることで、実際の通話の内容にあまり左右されずにエコーキャンセラの収束ができる。
(G)第7の実施形態
次に、本発明のエコーキャンセラ制御装置の第7の実施形態について図面を参照して説明する。
(G−1)第7の実施形態の構成
図10は、第7の実施形態のエコーキャンセラ制御装置を備えた着信側の音声通信装置の構成図である。
図10に示すように、第7の実施形態の音声通信装置は、エコーキャンセラ701、ガイダンス音声発生器402、信号レベル検出器502、初期遅延判定器503、エコー初期遅延制御器702、タップ初期値発生器703を備え、電話機106に接続可能である。
図10において、第5及び第6の実施形態で説明した構成については、それぞれ対応する符号を付して示す。また、これら構成の詳細な機能説明は省略する。
初期遅延判定器503は、ガイダンス音声発生器402からガイダンス音声発生情報を受け取り、また信号レベル検出器502からエコー発生情報を受け取り、エコー経路の初期遅延時間を求めるものである。また、初期遅延判定器503は、求めたエコー経路の初期遅延時間をエコー初期遅延制御器702に与えるものである。
エコー初期遅延制御器702は、初期遅延判定器503からエコー経路の初期遅延時間を受け取り、そのエコー経路の初期遅延時間に基づいて、エコーキャンセラ701の初期遅延量を求め、エコーキャンセラ701に設定するものである。また、エコー初期遅延制御器702は、エコーキャンセラ701のタップ係数の初期値を発生させるタップ初期値発生器703を制御するものである。
タップ初期値発生器703は、エコー経路の初期遅延時間に基づいて、エコーキャンセラ701のタップ係数の初期値を発生するものである。またタップ初期値発生器703は、発生したタップ係数の初期値をエコーキャンセラ701に設定するものである。
エコーキャンセラ701は、エコー初期遅延制御器702により求められたエコーキャンセラ701の初期遅延量分について計算せず、かつ、タップ初期値発生器703が発生したタップ係数の初期値を設定して、タップ係数の収束動作を開始するものである。
(G−2)第7の実施形態の動作
電話機106に対する着信を検出してガイダンス音声発生器402が、ガイダンス音声を発生し、ガイダンス音声発生情報を初期遅延判定器503に与える動作、信号レベル検出器502が信号レベル変化によりエコー成分を検出して、エコー検出情報を初期遅延判定器503に与える動作は、第5の実施形態と同様である。
初期遅延判定器503において、ガイダンス音声発生器402からのガイダンス音声発生情報と、信号レベル検出器502からのエコー検出情報とが与えられると、ガイダンス音声発生タイミングとエコー成分の検出タイミングに基づいて、エコー経路の初期遅延量が求められる。
初期遅延判定器503によりエコー経路の初期遅延量が求められると、そのエコー経路の初期遅延量が、エコー初期遅延制御器702に与えられる。
エコー経路の初期遅延量がエコー初期遅延制御器702に与えられると、エコー初期遅延制御器702により、エコーキャンセラ701の初期遅延量が求められ、そのエコーキャンセラ701の初期遅延量がエコーキャンセラ701に設定される。
また、同時に、タップ初期値発生器703により、エコーキャンセラ701のタップ係数の初期値が求められ、そのタップ係数の初期値が、エコーキャンセラ701に設定される。このタップ係数の初期値は、エコー経路の初期遅延量の情報に基づいて、エコーパスの特性を加味したおおまかな初期値を用いる。
エコーキャンセラ701では、エコー初期遅延制御器702により設定された初期遅延量と、タップ初期値発生器703により生成されたタップ係数の初期値を用いて収束動作を開始する。
(G−3)第7の実施形態の効果
以上、第7の実施形態によれば、エコーキャンセラでは初期遅延分は単純な遅延バッファとして実装され、エコー推定計算を行わないため計算量が削減できるとともに、同じタップ数でより長いエコー経路に対応することが可能になる。長いエコー経路の場合でも計算するタップ長を短くすることで、収束時間を維持することができる。また、エコーキャンセラのタップ係数にインパルス応答の特性に基づいた初期値を与えることで、全くの初期状態から収束するよりも高速な収束を実現することができる。収束の開始にガイダンス音声を用いることで、実際の通話の内容にあまり左右されずにエコーキャンセラの収束ができる。
(H)他の実施形態
(H−1)上述した第1〜第7の実施形態では、VoIP機能を有する音声通信装置を対象として説明したが、エコーキャンセラを必要とする伝送遅延を有する音声通信装置(例えば、構内交換機(例えばPBX)、ターミナルアダプタ、携帯電話機端末等)に広く適用できる。
(H−2)上述した第1〜第7の実施形態では、通話開始前に発信側又は着信側に特有の周波数特性をもつ信号(トーン信号やガイダンス音声)を発生することとしたが、特有の周波数特性を持つ信号であればよく、例えば白色雑音などであってもよい。しかし、上述した第1〜第7の実施形態では、通話当事者が耳障りな音を意識させない点を考慮してなしたものである。
(H−3)上述した第1〜第7の実施形態で説明したエコーキャンセラ制御装置は、接続可能な電話機に応じたエコー経路の変動にも対応可能である。例えば、図1において、初期遅延判定器104にエコー経路変動検出機能を備え、各エコー経路の変動に応じたエコー経路の初期遅延時間を求め、各エコー経路の初期遅延時間に応じた初期設定をエコーキャンセラ101に設定させるようにしてもよい。
第1の実施形態に係る音声通信装置の構成を示すブロック図である。 エコーによる通信品質劣化について説明する説明図である。 エコーキャンセラによりエコー成分除去を説明する説明図である。 従来のエコーキャンセラの機能を説明する説明図である。 第2の実施形態に係る音声通信装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る音声通信装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る音声通信装置の構成を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る音声通信装置の構成を示すブロック図である。 第6の実施形態に係る音声通信装置の構成を示すブロック図である。 第7の実施形態に係る音声通信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
101、201、301、401、501、601…エコーキャンセラ、
102…トーン発生器、103、502…信号レベル検出器、
104、503…初期遅延判定器、
105、302、504、702…エコー初期遅延制御器、
202、303、602、703…タップ初期値発生器、
402…ガイダンス音声発生器、403…エコーキャンセラ初期化制御器。

Claims (5)

  1. 適応フィルタに対するフィルタ係数を更新、収束させていくことで擬似エコー信号を生成して近端入力信号に含まれるエコー成分を除去するエコーキャンセラの初期動作を制御するエコーキャンセラ制御装置であって、
    通話の発信信号又は着信信号を検出し、上記エコーキャンセラの近端側に周波数特性を持つ信号を発生する信号発生手段と、
    上記エコーキャンセラの近端入力側の信号レベル変化に基づいて、上記信号発生手段が発生した上記信号のエコー成分の発生を検出するエコー成分検出手段と、
    上記信号の発生タイミングと、上記エコー成分検出手段の上記エコー成分の検出タイミングとに基づいて、上記信号に基づくエコー経路の遅延量を判定する遅延判定手段と、
    上記遅延判定手段が判定した上記エコー経路の遅延量に基づいて、上記エコーキャンセラの上記適応フィルタの初期設定を制御するエコーキャンセラ初期設定制御手段と
    を備え
    上記エコーキャンセラ初期設定制御手段が、上記エコー経路の遅延量に基づき、当該遅延量分を加味した上記フィルタ係数の初期値を求めて、上記適応フィルタに設定するフィルタ係数発生部を有する
    を備えることを特徴とするエコーキャンセラ制御装置。
  2. 上記エコーキャンセラ初期設定制御手段が、上記エコー経路の遅延量に基づいて、上記適応フィルタにおける初期遅延量を求め、上記初期遅延量を上記適応フィルタに設定することを特徴とする請求項1に記載のエコーキャンセラ制御装置。
  3. 上記信号発生手段が、トーン信号を発生するトーン信号発生手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエコーキャンセラ制御装置。
  4. 上記信号発生手段が、所定のガイダンス音声信号を発生するガイダンス音声発生手段であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のエコーキャンセラ制御装置。
  5. 適応フィルタに対するフィルタ係数を更新、収束させていくことで擬似エコー信号を生成して近端入力信号に含まれるエコー成分を除去するエコーキャンセラを備えた音声通信装置において、
    上記エコーキャンセラの初期動作を制御する請求項1〜のいずれかに記載のエコーキャンセラ制御装置を有することを特徴とする音声通信装置。
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