JP4576019B2 - ピアス用穿孔器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピアス用穿孔器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ピアス用穿孔器は、装飾ヘッドを有するピアス針によって耳たぶや他の体の部分に孔を開けて、該ピアス針を耳たぶや他の体の部分の背部で止具に係合し、所定期間そのままにしておくことによって耳たぶや他の体の部分にピアス用の孔を形成する器具であり、実開平4−89014号公報、特開平9−238718号公報、特開平10−327915号公報などに記載されている例が知られている。
【0003】
例えば、実開平4−89014号公報には、二本のアームが互いの基端部で連なって一体になってU字状をしている本体に、一方のアームの先端にピアス針のカートリッジとプランジャとを挿入するシリンダ状のピアス針支持部を設けて、他方のアームの先端にピアス針が結合する止具を支持する止具支持部を設けたピアス用穿孔器が開示されている。上記カートリッジはピアス針のヘッドを収容する分割型のものである。使用方法は、上記U字状本体を片手で把持してピアス針と止具との間に耳たぶを差し入れ、U字状本体の広がりを狭くすることによってピアス針と止具とで耳たぶを挟み、上記プランジャを指で押すことによってピアス針をカートリッジと共に前進させて耳たぶに刺し通してその背部の止具に結合させる、というものである。
【0004】
また、特開平9−238718号公報には、拳銃型をしているピアス用穿孔器が開示されている。使用方法は、プランジャを後方に引いてスプリングを縮めた状態にして保持し、その後耳たぶをピアス針カートリッジと止具ホルダーとの間に入れて、引き金を引いて耳たぶを挟み込んで固定した後、リリースを親指で押し下げてプランジャを勢いよく押し出して、ピアス針をカートリッジから押し出し、耳たぶに孔を開けて、ピアス針は止具に嵌合する、というものである。
【0005】
特開平10−327915号公報には、3本のアームの基端部同士が同軸で枢着されたピアス用穿孔器本体に、リターンスプリングとストッパが一体化して取り付けられていて、ピアス針カートリッジを中央のアームに取り付け、止具を止具装着具を用いて前方アームに取り付けて、後方のアームはピアス針の押出ロッドを押す押圧部が設けられているピアス用穿孔器が開示されている。使用方法は、まず、ピアス針カートリッジと止具を本体に装着した後、前後のアームを片手で把持して中央のアームと前方アームの間に耳たぶを差し入れて、ストッパが当たって止まるまで前後のアームを握って近づける。この時耳たぶが挟まれる。さらに力を入れて握ると、押圧部がピアス針をカートリッジから押し出して、耳たぶに孔を開けて、ピアス針は止具に嵌合し、握りを弱めるとリターンスプリングにより中央アームと前方アームの間隙が広くなって、耳からピアス用穿孔器が外れる、というものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のピアス用穿孔器は、次のような問題がある。すなわち、実開平4−89014号公報に開示されたピアス用穿孔器では、リターン機構がないため、耳たぶにピアス針が孔を開けて止具と嵌合した後に、本体を開いて取り外す必要があり、この間ピアス針が動いて痛みが大きくなったり、傷口が広がる恐れがある。
また、片手で握って同じ手の親指でプランジャを押して穿孔を行おうとすると、握った部分よりもプランジャの指で押すヘッドの部分が後方に大きく飛び出ていて、親指に力を入れることが困難である。そのため、結局はプランジャを押し込むのは、ピアス用穿孔器を握った手とは別の手となり、片手操作ができない。そこで両手操作となるため、プランジャ押し込み時にピアス用穿孔器が動いてしまい、穿孔位置がずれる恐れがある。
【0007】
また、特開平9−238718号公報に開示されたピアス用穿孔器では、多くの部品が必要で、かつ製造組立が非常に煩雑になるため、製造コストが増大する。
【0008】
特開平10−327915号公報に開示されたピアス用穿孔器では、3本のアームの基端部同士を同軸で枢着する必要があるので、製造組立が煩雑になる。そして、アームを開いたときの位置規制手段がないので、ピアス針カートリッジや止具を装着するときにアームが動きやすく、作業がやりにくい。
【0009】
そこで本発明は、部品数が少なく構造が簡単で、操作がしやすく、穿孔位置精度が良く、耳たぶや他の体の部分の穿孔の痛みが少なく傷跡も広がらないピアス用穿孔器を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記課題を解決するためには、ピアス針用カートリッジが装着される第一の本体部と止具が装着される第二の本体部と、この両本体部を開閉自在に連結する連結部とを具備するピアス用穿孔器であって、上記第一の本体部に一体に形成された第一の当て部と、上記第二の本体部に一体に形成された第二の当て部とからなり、上記ピアス針用カートリッジと止具とが接近するように上記二つの本体部が閉動したときに、二つの当て部が互いに接触して、両本体部の閉位置を規制するストッパーと、上記いずれか一方に一体に成形され、他方の本体部に接触して該他方の本体部を開方向に付勢するリターンスプリングと、上記本体部は、二つの本体部の開量及び開位置を規制する機構とを備えており、上記ピアス針用カートリッジの後端より上記第一の本体部の後端の方が後方に位置することを特徴とするピアス用穿孔器であればよいことを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0011】
これによれば、ピアス針を有するピアス針用カートリッジと止具とを本体部に装着することで、本体自体の構造は簡単なものとすることができる。また、ピアス針と止具は消耗品で、使用する毎に新しいものを取り付ける必要があるので、この構成は合理的なものである。
【0012】
二つの本体部構成なので製造組立が簡単で、二つの本体部を連結部が連結しているので、一方の本体部を紛失してしまうことなく全体で一つの装置として扱うことができ、取り扱いや操作が簡単である。さらに、二つの本体部を連結部を含めて一体に成型すれば、より製造組立が容易になる。例えば、二つの本体部を薄肉ヒンジを連結部として一体成形することが好ましく、請求項2に係る発明として挙げている。
【0013】
上記ピアス針用カートリッジの後端より上記第一の本体部の後端の方が後方に位置することで、この二つの本体部は、片手で把持して、第一の本体部と第二の本体部との間に耳たぶや他の体の一部を挟んで使用することが容易になる。ここでいう後端や後方の後ろとは、ピアス針が押し出される方向を前として、その反対方向のことである。第一の本体部の上部にピアス針用カートリッジが、第二の本体部の上部に止具が装着されると、穿孔操作がやりやすい。ピアス針用カートリッジの後端からプランジャのような押出器でピアス針を押し出して穿孔するが、片手で把持して穿孔するには押出器を指先で押さえて押し出していく方式となる。この時、ピアス用カートリッジが装着されている第一の本体部の後端が、把持している手に接触していて、その部分が指で押し出す力の支点となる。そのためこの支点が、力が作用するピアス針用カートリッジの後端より後方に位置するほうが、押出方向には力が入りやすく、押出方向以外すなわち穿孔位置をずらす方向には力が入らないようになる。また、ピアス針を押し出したときの押出器の後端より第一の本体部の後端の方が後方に位置することが好ましい。該カートリッジや該止具の装着部の上に安定保持部として指を置く部分を備えていても良い。両手を用いる構造でも良いが、片手で使用できれば、一人で自分の耳たぶに穿孔することができるし、小さな穿孔器となるので輸送、保管が便利である。片手で使用するためには、把持しやすい形であることが好ましい。具体的には、円形や卵形、楕円形など曲線で囲まれていると握りやすいし、指を置くことのできる窪みを有していることが好ましい。もちろん、曲線と直線との組み合わせでも構わない。
【0014】
そして、二つの本体部の開量及び開位置を規制する機構を有するために、ピアス針カートリッジのような部材を本体部に組み入れるときに、開位置が固定されていてやりやすい。また、開量を規制するので二つの本体部が開きすぎることを防ぐことができる。二つの本体部の開量及び開位置を規制する機構は、いずれか一方の本体部に溝を設け、もう一方に本体部に突起を設けてそれらが嵌合する構造が好ましく、請求項3に係る発明として挙げている。なお、二つの本体部の開量及び開位置を規制する他の機構は、開閉量分の長さの切り込みに舌片を差し込んだ構造や、長穴にピン(棒状物)差し込んだ構造などを好ましく挙げることができる。これらの構造では開量と開の位置を同時に規制することができて便利である。
【0015】
それから、ピアス針用カートリッジと止具とが接近するように二つの本体部が閉動したときに両本体部の閉位置を規制するストッパーを備えているため、穿孔時の耳たぶはしっかり押さえられているが力が掛かり過ぎず、痛みの少ない構造となっている。ストッパーは、二つの本体部が閉状態になって耳たぶを挟んで固定したときに、さらに力が掛かってもそれ以上二つの本体部が閉じて耳を挟む力が大きくならないようにする部材であり、二つの壁面が接触する方式や壁と突起が接触する方式など二つのものが接触する方式が構造が簡単であるので、第一の本体部に一体に形成された第一の当て部と、第二の本体部に一体に形成された第二の当て部とからなっている。
【0016】
また、リターンスプリングを備えているので、穿孔後に力を弛めれば、リターンスプリングが二つの本体部を開いてピアス針が穿孔器から外れる。それで、ピアス針が動いて痛みが大きくなったり、傷口が広がることは起こらない。リターンスプリングとは、閉状態の二つの本体部の間隙を大きくし、開状態にするように働くものである。閉状態とは、二つの本体部が耳たぶを挟んで固定している状態のことで、この状態のままピアス針を押し出して耳たぶに孔を開ける。リターンスプリングは、いずれか一方の本体部と一体に形成されていて、該本体部より延びて、先端が他方の本体部に接触した可撓性の棒によって形成されていることが好ましく、請求項4に係る発明として挙げている。他の好ましい形状として板バネが挙げられる。
【0017】
上記課題を解決するための請求項5に係る発明は、一方の本体部が他方の本体部に向かって開口した空洞を有して、該空洞の内部に他方の本体部の一部が挿入されて、二つの本体部の開閉方向を規制する構造を備えることを特徴とする請求項1記載のピアス用穿孔器である。
【0018】
このように、一方の本体部が他方の本体部に向かって開口した空洞を有して、該空洞の内部に他方の本体部の一部が挿入されて、二つの本体部の開閉方向を規制する構造を備えるので、穿孔器の操作中に耳たぶを挟みこむ動きの方向およびピアス針を押し出す方向に対して垂直な横方向の動きが生じないように規制され、その結果穿孔する位置の精度が向上するので操作もしやすい。一方の本体部が他方の本体部に向かって開口した空洞を有して、該空洞の内部に他方の本体部の一部が挿入される構造は、例えば、穴と棒状物であったり、二枚の板で作られた空間に他の板状物や棒状物などが挿入される構造が挙げられる。この時、挿入と排出の動きが滑らかで、かつ移動方向に対して垂直な方向には動かないような挿入部分の構造及び寸法にする必要がある。
【0019】
上記課題を解決するための請求項6に係る発明は、ピアス針を押し出すプランジャを備えていることを特徴とする請求項1〜5記載のピアス用穿孔器である。
【0020】
ピアス針を押し出す押出器は種々の物が考えられるが、プランジャが構造が簡単で良い。ピアス針用カートリッジと止具とを装着した本体に押出器を加えて、ピアス用穿孔器として一つのセットとして完成し、使用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
まず全体の構成を説明する。図1は、本体部1、2に止具8、ピアス針用カートリッジ6、プランジャ11を取り付けたピアス用穿孔器セットの図である。第一の本体部1と第二の本体部2は、連結部3で一体に連なっている。第一の本体部1の上端部にはピアス針用カートリッジが装着され、第二の本体部2の上端部には止具8を装着する止具装着部9が具備されている。図2は第二の本体部2を開いた開位置を示し、図3は閉位置を示す。閉位置において、挟み込み部20に耳たぶや他の体の部分を挟み込んで固定する。二つの本体部1、2の開量及び開位置を規制する機構が、溝13とそこに嵌合した突起14とで構成されている。
そして、第一の本体部1からストッパーの第一の当て部4が延びて、閉位置の時に第二の本体部2のストッパーの第二の当て部15に接触する。リターンスプリング5は、第二の本体部2から延びて第一の本体部1に接触している。
【0023】
次に各部の説明をする。第一の本体部1と第二の本体部2は、閉位置において円形が一部欠けた形になるように形成されている。そのため、手で握ったときに角が当たって手を痛めることがなく、使いやすく力を入れやすい。第一の本体部の後端部30の上方が円を切り欠いた形になっているのは、プランジャ11を押し込んだときにプランジャのヘッド部分が本体部に当たらないようにするためである。そして第一の本体部の後端部30がピアス針用カートリッジ6の後端6bより後方に位置している。本体部を把持して耳たぶを挟み込み部20に固定し、プランジャ11を押してピアス針で耳たぶに穿孔するときには、第一の本体部の後端部30に親指の指根部が当たってそこが支点となってプランジャ11を押していく。
【0024】
ここで連結部3は、薄肉ヒンジであり、第一の本体部1と第二の本体部2の連結部を溶着したり、第一の本体部1と第二の本体部2と一体に成形したりして製造される。
【0025】
図3は、本体部を180度開いた図とその側面図である。第一の本体部1は、第二の本体部2に向かって開口していて、二枚の側板18に挟まれた空洞19を有し、該空洞19内部に第一のリブ16と第二のリブ17とにで強化された第二の本体部2の中央薄板22が挿入される。この時、二つのリブ16、17の厚みが二枚の側板18の間隙に実質的に等しいので、第一の本体部1内に第二の本体部2が挿入された状態では、二つの本体部の相対的な動きの方向は、中央薄板22が空洞19に挿入・引出される開閉方向になるよう規制され、該方向に垂直方向の動き、いわゆる横ぶれを抑制している。リブと側板が動きを規制する構造であると、中央薄板と側板とが接触する構造より摩擦が小さく、操作しやすい。
【0026】
第一のリブ16には突起14が設けられていて、それと第一の本体部1の溝13とが嵌合して、二つの本体部の開量及び開位置を規制する機構となっている。
開量は溝13の長さによって決まるが、開量が大きすぎると把持操作がしにくいので、リターンスプリング5が伸びきる位置近辺を開位置として開量を設定するのが好ましい。
【0027】
ストッパーの第一の当て部4は、第一の本体部1から延びて、閉位置の時に第二の本体部2のストッパーの第二の当て部15の窪みに接触するので、いつも同じ位置で本体部の動きを止めて固定することができる。
【0028】
リターンスプリング5は、第二の本体部2から延びた棒状のバネで、撓みの力を利用する。閉位置の時には第一の本体部1に接触して撓んでいる。そして開位置の時は伸びている。本体部を把持して力を加えて閉状態にすると、リターンスプリング5は撓み、把持の力を弛めると、リターンスプリング5が伸びて、それにより本体部が開位置まで開く。
【0029】
ピアス針7と止具8の構造を図4に示す。ピアス針7の尖鋭部7cが止具8の孔8cに挿入され、挟持部8bを押し広げる。それから小径部7dが挟持部8bに挟まれて固定される。
【0030】
ピアス針用カートリッジ6は、あらかじめ無菌状態のピアス針が内部に保持された状態で供給される。ピアス針7はカートリッジに入れられているので、使用直前まで無菌包装であれば無菌の状態で取り扱うことができる。耳たぶや他の体の部分の穿孔は、耳たぶや他の体の部分に傷を付けることであるので、穿孔部分に接触する部材は、無菌状態であることが望ましく、ピアス針をカートリッジに入れて取り扱うことは、この要請を満足する。ピアス針用カートリッジ6の下部は第一の本体部1に取り付けるために、T字型挿入部6aとなっている。第一の本体部1の方はT字型受け溝21となっていて、これらが嵌合して固定される。
【0031】
止具8は、例えば図7に示す止具装着具31によって、止具装着部9に装着される。止具装着具31は、止具保持部33を止具装着部9の溝部に前面より挿入することで止具8を装着する。止具8は、図6に示す装着部9の係合突条10に挟持部8bが噛み込んで固定される。このような止具装着具31を用いることによって、止具8を指で触れる必要がなく、有害な菌が穿孔された傷口から体内にはいることを防止できる。
【0032】
プランジャ11は指で安定して押せるように、プランジャの径よりも大きいプランジャヘッド11aを有している。そして、中間部に薄板状の力溜め12有する。力溜め12はピアス針用カートリッジ6の後端に接触して、プランジャ11を仮固定する役割をする。ピアス針による穿孔は痛みを伴うので、できるだけ短時間に行う必要がある。そのため、プランジャ11を大きな力で一気に押し込んで穿孔することが好ましい。そこで、力溜め12の役割は、ピアス針が穿孔しなかったり、穿孔しても非常に苦痛を伴うような小さな力では、プランジャ11が動かないようにし、最小限の痛みで短時間に一気に穿孔できる大きな力がプランジャ11にかかったときに力溜め12が折れて、プランジャ11がピアス針を押し込んで穿孔するようにすることである。
【0033】
[ピアス用穿孔器の使用]本体部は、開位置の状態に組み込んでおく。無菌状態のピアス針を保持したピアス針用カートリッジ6を第一の本体部1の上部に取り付ける。そして無菌状態の止具8を止具装着具31を用いて止具装着部9に装着する。それから、プランジャ11を力溜め12のところまでピアス針用カートリッジ6に差し込む。
【0034】
本体部を片手で開状態のまま把持して、穿孔するからだの部分を挟み込み部20のところに差し入れる。ここでは、耳たぶを例とする。耳たぶの穿孔予定位置にピアス針の先端が当たるようにして、ゆっくりと把持力を強めて閉位置にして、挟み込み部20に耳たぶを挟んで固定する。この時ストッパーの第一の当て部4がストッパーの第二の当て部15に当たって、それ以上本体部が閉じないようになっていて、リターンスプリング5は撓んでいる。
【0035】
穿孔位置がずれないように、プランジャヘッド11aを親指で徐々に力を大きくして押していくと、所定の力以上になったときに力溜め12が折れて、プランジャ11が動きだし、ピアス針7を大きな力で一気に押し出して、耳たぶを穿孔する。耳たぶの背部でピアス針7の尖鋭部7cが止具8の孔8cに挿入され、挟持部8bを押し広げる。それから小径部7dが挟持部8bに挟まれて固定される。この時、ピアス針7が止具8の挟持部8bを押し広げるので、止具8は本体の止具装着部9の係合突条10から外れる。一方、ピアス針用カートリッジ6もピアス針が押し出されることにより、ピアス針の装飾ヘッド7aでカートリッジの先端の脆弱部6cが折れ曲がり、カートリッジ6の外部にピアス針7が出る。
【0036】
この後把持力を弛めると、リターンスプリング5が伸びて本体部材を開位置にし、穿孔器が耳たぶ及びピアス針7、止具8から離れる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のピアス用穿孔器は、二つの本体部とその間の連結部とで構成されているので、部品数が少なく構造が簡単で、製造・組立が容易である。そして、本体部の開量及び開位置を規制する機構やストッパーを有し、二つの本体部間の開閉方向を規制する構造で、ピアス針用カートリッジの後端より上記第一の本体部材の後端の方が後方に位置するあるため、穿孔操作が安定してやりやすく、穿孔位置精度も良い。
【0038】
さらに、リターンスプリングを備えているので、穿孔後の痛みが少なく、傷跡も広がらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】開位置の立面図
【図2】閉位置の立面図
【図3】本体部を180度開いた図とその側面図
【図4】ピアス針および止具の斜視図
【図5】(A)ピアス針用カートリッジの断面図、(B)後面図
【図6】止具装着部斜視図
【図7】止具装着具斜視図
【符号の説明】
1 第一の本体部
2 第二の本体部
3 連結部(薄肉ヒンジ)
4 ストッパーの第一の当て部
5 リターンスプリング
6 ピアス針用カートリッジ
6a T字型挿入部
6b カートリッジ後端部
6c 脆弱部
7 ピアス針
7a 装飾ヘッド
7b 針部
7c 尖鋭部
7d 小径部
8 止具
8a 前板部
8b 挟持部
8c 孔
9 止具装着部
10 係合突条
11 プランジャ
11aプランジャヘッド
12 力溜め
13 溝
14 突起
15 ストッパーの第二の当て部
16 第一のリブ
17 第二のリブ
18 側板
19 空洞
20 挟み込み部
21 T字型受け溝
22 中央薄板
30 第一の本体部の後端部
31 止具装着具
32 取手
33 止具保持部
Claims (5)
- ピアス針用カートリッジが装着される第一の本体部と止具が装着される第二の本体部と、この両本体部を開閉自在に連結する連結部とを具備するピアス用穿孔器であって、
上記第一の本体部に一体に形成された第一の当て部と、上記第二の本体部に一体に形成された第二の当て部とからなり、上記ピアス針用カートリッジと止具とが接近するように上記二つの本体部が閉動したときに、二つの当て部が互いに接触して、両本体部の閉位置を規制するストッパーと
上記いずれか一方に一体に成形され、他方の本体部に接触して該他方の本体部を開方向に付勢するリターンスプリングと、
上記本体部は、二つの本体部の開量及び開位置を規制する機構と、
上記二つの本体部の閉動とは独立してピアス針を押し出す動きを行うプランジャと
を備えており、
上記二つの本体部は片手で把持されて、該二つの本体部の間に体の一部を挟み込んで使用され、
上記ピアス針用カートリッジの後端より上記第一の本体部の後端の方が後方に位置しており、
上記プランジャと上記第一の本体部の後端とは離れて位置しており、
上記プランジャが指で押されることによって、上記ピアス針を押し出すことを特徴とするピアス用穿孔器。 - 上記二つの本体部の連結部が薄肉ヒンジであって該両本体部が薄肉ヒンジを介して一体に連なっていることを特徴とする請求項1記載のピアス用穿孔器。
- 上記二つの本体部の開量及び開位置を規制する機構が、いずれか一方の本体部に溝を設け、もう一方の本体部に突起を設けて、それらが嵌合する構造であることを特徴とする請求項1記載のピアス用穿孔器。
- 上記リターンスプリングがいずれか一方の本体部より延びて、先端が他方の本体部に接触した可撓性の棒によって形成されていることを特徴とする請求項1記載のピアス用穿孔器。
- 一方の本体部が他方の本体部に向かって開口した空洞を有して、該空洞の内部に他方の本体部の一部が挿入されて、二つの本体部の開閉方向を規制する構造を備えることを特徴とする請求項1記載のピアス用穿孔器。
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