JP4573701B2 - 空気調和装置の監視装置 - Google Patents

空気調和装置の監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4573701B2
JP4573701B2 JP2005159621A JP2005159621A JP4573701B2 JP 4573701 B2 JP4573701 B2 JP 4573701B2 JP 2005159621 A JP2005159621 A JP 2005159621A JP 2005159621 A JP2005159621 A JP 2005159621A JP 4573701 B2 JP4573701 B2 JP 4573701B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air conditioner
monitoring device
temperature
notification
expansion valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005159621A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006336901A (ja
Inventor
慎二 中村
太郎 伊早坂
祐二 柳原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Priority to JP2005159621A priority Critical patent/JP4573701B2/ja
Publication of JP2006336901A publication Critical patent/JP2006336901A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4573701B2 publication Critical patent/JP4573701B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本発明は、空気調和装置の運転状態の監視に関する。
ビルディングの内部の温度や湿度を調整するために空気調和装置が用いられている。空気調和装置は、室内温度や外気温度などに応じて、その運転が制御されている。大きなビルディングであれば、設置される空気調和装置も多数となり、これらを一カ所で集中して監視することが行われる。さらに、ビルディングから離れた場所で監視することも行われている。このような、遠隔地で監視を行う監視装置が、例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2001−280674号公報
空気調和装置は、設定された温度や湿度になるようにその出力が自動的に制御されて運転される。窓やドアが開放されているなど負荷が高くなった状態においては、空気調和装置は、設定温度となるように、より出力を高めて、またはより長い時間、運転される。しかし、このような運転は、空気調和装置が暖めた、または冷やした空気が逃げてしまい、無駄な運転となる。
家庭用の空気調和装置のように、装置を操作する者が、装置が設置された部屋にいるのであれば、窓の開放等に気付きやすいが、ビルディングに設置されたものなどは、管理室が空気調和される部屋とは別個にあったり、また遠隔地で監視したりしており、設置された部屋の状況がすぐには分からない。窓などに開閉を検知するセンサを設ければ、開閉状況を監視することができるが、センサ等の付加的な設備が必要となる。
本発明は、簡易な構成で、無駄運転を検知し、これを報知する、空気調和装置の監視装置を提供する。
本発明の空気調和装置の監視装置は、空気調和装置の膨張弁の開度およびこの継続時間のみに基づき、空気調和装置の無駄運転を判断する。空気調和装置の能力は膨張弁の開度により制御されており、よって膨張弁開度からそのときの空気調和装置の負荷を知ることができる。想定される能力より高い能力で、または想定される時間より長い時間運転が行われていると、想定された以上の負荷が空気調和装置にかかっていることになる。この過負荷の原因として、前述のように、窓が開放されたままとなっている場合が、考えられる。この過負荷の状態を判断し、これを使用者、管理者などに報知して、過負荷の原因の調査を促すようにして、無駄運転の早期解消を行う。
空気調和装置の負荷状態は、膨張弁開度と、その継続時間から判断することができる。例えば、空気調和装置がオンオフを繰り返して、ある一定時間内の能力をオンの時間の割合で調整する場合、オン状態の継続時間が長くなれば負荷が高いことが判断できる。また、現在からある一定時間遡った所定の時間内の開度の平均、いわゆる移動平均に基づき負荷の判定を行うことができる。
このように、膨張弁の開度に基づき負荷状態を判断することができ、簡易な構成で無駄運転の判断が行うことができる。
無駄運転の判断においては、少なくとも前日の外気温度に基づき、時間帯ごとの過去の外気温度を算出、記憶しておき、この記憶された過去の外気温度と、現在の外気温度とを比較して、無駄運転の報知を行うか否かを判断するようにできる。例えば、現在と過去の外気温度が大きい場合は、高負荷の運転が行われている原因は、窓開放などによるものではなく、外気温度の影響が強いとして、報知を取り止める。これにより、不要な報知を行うことを抑えることができる。
また、現在と、前日の設定温度を比較して、無駄運転の報知を行うか否かを判断するようにできる。例えば、現在の設定温度が前日のものに比べて、大きく変化しているときは、その部屋の人が、何らかの意志をもって温度を変更したと考えられ、この場合には、報知を取り止める。
無駄運転の、管理者への報知は、監視センタを介して行うようにできる。
以下、本発明の実施形態を、図面に従って説明する。図1は、本実施形態の空気調和装置を監視するシステム10の概略構成を示す図である。空気調和装置は、室内機12と室外機14を有し、伝送線16を介してデータの送受を行って運転制御を行っている。空気調和装置を制御するためのリモコン18および集中制御装置20が備えられ、伝送線22によって室内機12と室外機14に接続されており、運転操作が行われる。図1においては、室内機12、室外機14がそれぞれ3台示されているが、台数はこれに限られず、また、一つの室外機に対し複数の室内機が設けられる構成を採ることもできる。
無駄運転監視装置24は、伝送線26および前述の各伝送線16,22によって、室内機12、室外機14、リモコン18および集中制御装置20と接続され、空気調和装置の運転に関するデータを収集する。収集されたデータに基づき、無駄運転監視装置24は、無駄な運転が行われていないか、またその無駄運転が行われている空気調和装置がどれかを判断する。無駄運転の検出については、後述する。また、無駄運転監視装置24は、インターフェイス28を介して公衆回線30に接続され、公衆回線30を通じて、遠隔地にある監視センタ内の遠隔監視端末32に送信することができる。この遠隔監視端末32も、インターフェイス34を介して公衆回線30に接続されている。
遠隔監視端末32は、無駄運転監視装置24からのデータに基づき、無駄運転状態が判断された空気調和装置のビルディングの管理者36や、このビルディングの装置のメンテナンス等を担当するサービスマン38の連絡先に無駄運転が検出された旨を通知する。サービスマン等は、該当の空気調和装置の周辺状況を確認して無駄運転の原因を取り除く。
図2は、空気調和装置の運転状況に基づき、無駄運転監視装置24の概略構成を示すブロック図である。無駄運転監視装置24は、室内機12、室外機14等からの運転状態に関するデータを収集するために、通信部40を備えている。通信部40により受信されたデータは、マイクロコンピュータ42に送られる。また、無駄運転監視装置24は、収集した空気調和装置の運転状態や、空気調和装置の適正な運転状態を記憶するメモリ44も備え、さらに収集されたデータや、これに基づき算出されたデータなどを表示する表示部46を備えてもよい。さらに、遠隔地の監視センタ等にデータを送信するために、公衆回線通信部48を備える。
マイクロコンピュータ42は、所定のプログラムに従って動作し、以下の機能を達成する。通信部40から送信された運転状態に関するデータを収集し、この運転状態とメモリ44に記憶されている適正な運転状態とを比較、判断する。そして、適正な運転ではない、すなわち無駄な運転が行われていると判断された場合、この旨を公衆回線通信部48に送信する。また、適正な運転状態は、過去のデータなどから順次書き換えることができる。夏は外気温度が高く、空気調和装置の負荷は高くなるが、秋になると負荷が低くなり、秋の適正な運転状態を夏より負荷の低い状態とすれば、無駄運転の検出感度を高めることができる。そこで、前日や、最近の1週間など、過去の運転状況等から、今の適正な運転状態を導き出し、これに基づく無駄運転の判定を行う。
図3は、空気調和装置の運転状態の一例を示す図である。図3の横軸は経過時間、縦軸が空気調和装置の膨張弁の開度である。図3の場合、膨張弁は全開(オン)と全閉(オフ)の2状態のみをとることができ、オンとオフの中間的な値で運転することによる能力調整は行われない。空気調和装置の能力調整は、結果としてある期間に対するオン状態の時間の割合として行われる。すなわち、外気温度が高いなど、負荷が高い状態においては、オン状態が長く続き、オフとなっても入熱が大きいので、短い時間でオン状態となる運転が行われる。
図3において、膨張弁の実際の開度は実線aで示されており、オンとオフの2値の繰り返しとなっている。点線および破線で示された線bは、膨張弁の開度の移動平均、すなわち最近の一定時間内における膨張弁開度の平均値を示している。オンオフの2値で制御される膨張弁においては、この移動平均が、平均をとった一定時間内のオン状態の時間の割合を示すことになる。よって、大略、オン状態が続くとその値は高くなり、オフ状態が続くとその値は下がっていく。なお、図中点線で表された部分は、運転してから移動平均をとるための所定の期間が未経過の区間を示している。一点鎖線で示された線cは、無駄運転を判定するための閾値を表している。
区間Aは、空気調和装置が停止しており、膨張弁が閉じている区間である。区間Bは、装置の運転が開始され、負荷が大きい状態の期間である。このとき膨張弁は長く開いている。区間Cは、運転開始直後の高負荷の状態終了後、オンオフを繰り返して負荷調整が行割れる区間である。区間Dは、窓やドアが開放するなどして、負荷が大きくなった区間である。高負荷に対応するため膨張弁がオンの期間が長くなっていることが分かる。
膨張弁開度の移動平均(破線b)と閾値(鎖線c)を比較し、移動平均が閾値より大きくなったことにより、無駄運転を判定することができる。ただし、運転開始直後は、高負荷の状態が長く続くので、所定時間(起動時マスク時間)Tmask0だけ、無駄運転の判定は行わないようにすることが好ましい。無駄運転が判断されると、これを監視センタに報知する。この報知は、移動平均が閾値を超えたら直ちに行うのではなく、一定時間(発報マスク時間)Tmask1だけ待って、その後も閾値を超えていたら、報知を行う。
監視センタへの内容としては、実際に無駄運転状態となっている空気調和装置を特定するためのデータ(号機番号、設置場所など)、無駄運転検出時点の室内温度、外気温度、設定温度などである。装置を特定するためのデータは必須の情報であるが、他のデータについては送信しなくてもよく、上記3個の温度に係るデータについて、1個のみ、2個のみを送信してもよい。
無駄運転を判断するための閾値は、この空気調和装置の設置場所や季節、負荷の相違などにより適正な値が変わる。このため、個々の空気調和装置に対し設定することが好ましく、また、一つの空気調和装置においても、運用状況に応じて変更することが好ましい。このために、無駄運転監視装置24においては、過去の運転状態のデータに基づき閾値の変更を行うようにしている。
また、本実施形態は、膨張弁がオンオフの2値に制御される場合について説明したが、可変能力の空気調和装置にも適用できる。移動平均を算出するのであれば、可変能力の場合であってもその区間の平均の膨張弁開度が、負荷を表している。
また、膨張弁がオン状態(またはオフ状態)の継続時間に基づき、無駄運転を判断することができる。図3に示されるように、無駄運転の区間Dでは、オン状態の継続時間が長くなっており、これに基づき無駄運転の判定を行うことができる。可変能力の空気調和装置であっても、膨張弁開度と継続時間の積に基づき判定することができる。もちろん、膨張弁開度と継続時間のそのままの値を用いるのではなく、所定の係数を掛けるなどの処理を行うこともできる。
以上においては、膨張弁開度の移動平均、膨張弁開度とその継続時間、または膨張弁開度とその継続時間の積などが、無駄運転を監視するパラメータとして機能している。
図4は無駄運転の検出に係る処理を示すフローチャートである。無駄運転監視装置24は、定期的(例えば1分ごと)に膨張弁開度、設定温度、外気温度、設定温度の各データ、および発停情報を取得する(S101)。次に、膨張弁開度の移動平均Lev#aveを算出する(S102)。発停情報より、空気調和装置が運転中かを判断し(S103)、運転中でなければ、運転時間タイマT0を、−1に設定する(S104)。ステップS103にて運転中であれば、タイマT0が、−1を超えているか、すなわち前回のサンプリング時刻において、運転中であったかを判断する(S105)。タイマT0が−1を超えていない場合、すなわちT0=−1の場合、前回のサンプリング時刻において、空気調和装置が停止しており、この場合には、T0=1とする(S106)。ステップS105で肯定(Y)の場合およびステップS106の後に、T0の値が1ずつ更新され、運転の継続時間が計数される(S107)。次に、タイマT0が、起動時マスク時間Tmask0以上であるか比較され(S108)、以上でなければステップS101に戻る。また、ステップS108の判断が肯定(Y)であれば、移動平均Lev#aveが、所定の閾値L#thresh以上であるかが比較される(S109)。ステップS109の判断において、否定(N)であれば、連続超過タイマT1が、−1に設定される(S110)。ステップS109の判断において肯定(Y)であれば、連続超過タイマT1の値が−1を超えているかが判断され(S111)、否定(N)であれば、T1=0とする(S112)。ステップS111で肯定(Y)、またはステップS112の後、連続超過タイマT1が1ずつ更新され、移動平均が閾値を超えた連続時間が計数される(S113)。そして、タイマT1が発報マスク時間Tmask1を超えているか比較し(S114)、超えていなければステップS101に戻り、超えていれば、無駄運転状態であることを表示または発報により報知する(S115)。
図5は、他の実施形態の無駄運転監視装置50の概略構成を示すブロック図である。前述の無駄運転監視装置24と同様の構成ついては同一符号を付し、その説明を省略する。無駄運転監視装置50は、図1の空気調和装置の監視システム10の無駄運転監視装置24に替えて適用することができる。無駄運転監視装置24との差異は、マイクロコンピュータ52の機能である。すなわち、マイクロコンピュータ52は、前述のマイクロコンピュータ42の機能に加えて、無駄運転の判断のための閾値を自動決定する機能を有している。例えば、1日のうちでも、空気調和装置の負荷は変化し、この変化に対応して閾値を変化させれば、無駄運転の検出の精度を高めることができる。また、季節の変化に対応して閾値を決定することもできる。例えば、前日または最近の所定日数のデータを収集し、このデータから閾値を決定するようにできる。
図6および図7を用いて、前日の膨張弁開度のデータから本日の無駄運転判定のための閾値を決定する方法について、説明する。図6には、前日の膨張弁開度の移動平均の時系列データL1と、前日の無駄運転判定のための閾値C1が示されている。また、設定される閾値の許容最大値Dと許容最小値Eが示されている。これら二つの許容値D,Eは普遍であり、これらの間で閾値は設定される。さらに、前日の閾値に対して、本日の閾値を設定する際の相対上限値F2、相対下限値G2が設けられる。これらの相対値は、前日に対して本日の負荷状況は、それほど大きく変わることがないことに基づいている。
図7は、無駄運転判定のための閾値の本日の値を決定するための方法を示すフローチャートである。まず、前日の運転時間が規定値Ton以上かを判断し(S201)、未満の場合、本日の閾値C2を前日の閾値C1と同じ値とする(S202)。前日の運転時間は、運転状態のデータを収集する際に得たデータに基づき算出され、メモリ44内に格納される。ステップS201で、肯定(Y)であれば、前日の移動平均L1の最大値A1を算出し(S203)、これに係数Xを乗じ、本日の閾値C2とする(S204)。係数Xは、本日の閾値を決定するために事前に設定された1以上の任意の値である。この閾値C2が、許容最大値D以下であるかが判断される(S205)。否定(N)であれば、本日の閾値C2を許容最大値Dに再設定する(S206)。肯定(Y)であれば、ステップS204で算出された閾値C2を、今度は許容最小値Eと比較する(S207)。許容最小値E以上でない(N)であれば、本日の閾値C2を許容最小値Eに再設定する(S208)。
許容最大値D以下、許容最小値E以上の場合は、前日の閾値に対し、本日の閾値が大きく変化しすぎないように、相対上限値F2、相対下限値G2の間に閾値C2が設定されるようにする。相対上限値F2および相対下限値G2は、0より大きく1より小さい所定の係数Yを用い、前日の閾値C1に対して、
F2=(1+Y)×C1
G2=(1−Y)×C1
として算出される。
まず、ステップS204で算出された本日の閾値C2が、相対上限値F2以下であるかが判断され(S209)、否定(N)であれば本日の閾値C2をF2に再設定する(S210)。また、肯定(Y)であれば、ステップS204で算出された閾値C2が、今度は、相対下限値G2以上であるか判断される(S211)。この判断が否定(N)であれば、本日の閾値C2がG2に設定され(S212)、肯定(Y)であれば最初に算出された本日の閾値C2が採用され、終了する。
なお、図7で説明した本日の閾値C2の決定方法は、前日のデータに基づくものであるが、最近の数日分の膨張弁開度の移動平均の1日ごとの最大値、閾値を取得し、これに基づき算出することもできる。すなわち、過去数日分の最大値、閾値を平均して、この値を、図7の説明における前日のデータ(最大値A1、前日の閾値C1)とすれば、同様に本日の閾値C2を求めることができる。この際、移動平均法や指数平滑法等の一般的な統計手法を適用することもできる。さらに、数日分のうち、最大の日、最小の日を除いたデータから求めることもできる。
このようにして、前日の膨張弁開度の移動平均の値に基づき、本日の閾値を決定することにより、閾値を比較的簡単に、ある程度の精度を持って決定することができる。これにより、設置場所、負荷の相違などを気にすることなく調整を実施することができ、現地調整時の調整作業の負荷を軽減することができる。
図8は、さらに他の実施形態の無駄運転監視装置60の概略構成を示すブロック図である。前述の無駄運転監視装置50と同様の構成ついては同一符号を付し、その説明を省略する。この無駄運転監視装置60は、図1の空気調和装置の監視システム10の無駄運転監視装置24に替えて適用することができる。無駄運転監視装置50との差異は、マイクロコンピュータ62の機能である。すなわち、マイクロコンピュータ62は、前述のマイクロコンピュータ52の機能に加えて、実際に無駄運転情報の報知を行うかを判定する機能を有している。例えば、前日の外気温度に比べて、本日が急に高温となった場合、過去のデータに基づき設定された無駄運転判定のための閾値では、負荷が高いと判断され、これが無駄運転と判定される可能性がある。また、設定温度が大きく変えられたときも、負荷が高くなる。このような場合に無駄運転の報知を行う必要はなく、本実施形態においては、実際に報知を行うかを判定することによって、無駄な報知を抑制する。なお、このため前日またはそれ以前の時間帯ごとの外気温度、設定温度のデータが収集され、メモリ44に格納される。
図9は、無駄運転が判断された場合に、これを報知するか否かの判断に関するフローチャートである。無駄運転が判断されると(S301)、メモリ44に記憶されている前日の同時刻帯の外気温度tout1を読み出し、これと現在の外気温度tout2の差の絶対値を求め、これが所定値H以下であるかを判定する(S302)。所定値H以下でなければ、つまり所定値Hを超えていれば(N)、無駄運転状態の報知を行わずに、無駄運転検出の処理に戻る。外気温度の前日と現在の差が所定値H以下であれば、次に、現在の設定温度to1と、前日の同時刻帯の設定温度to2とをメモリ44より読み出して、これらの差の絶対値を求め、これが所定値I以下であるかが判断される。所定値Iを超えている場合(N)、報知を行わず、無駄運転検出の処理に戻る。所定値I以内であれば、無駄運転状態の発報、すなわち監視センタ等への報知を行う。
設定温度は、それほど頻繁に変更されるわけではないので、前日と本日の同時刻帯での比較ではなく、前日の所定時刻の設定温度との比較としてもよい。
上述の説明においては、無駄運転監視装置60において、無駄運転状態の発報を行うか否かを、判断しているが、無駄運転状態の判断結果と、前日および現在の外気温度や設定温度を併せて監視センタへ送信し、ビル管理者や、サービスマンなどの管理担当者への通知は、監視センタにて判断するようにしてもよい。また、外気温度や設定温度の情報があれば、サービスマンが実際に無駄運転が行われているのか推定できるので、これらの情報をサービスマンには通知するようにしてもよい。さらに、サービスマンが、ビルの管理者に対し通知するかの判断をするようにもできる。
上述の空気調和装置の監視システムにおいて、管理担当者に対して無駄運転の報知を行う場合には、「○○号機の負荷が大きくなっています。」など、無駄運転状態が発生していることを示す文と、その原因を示唆する文とを組み合わせて通知することができる。特に、ビルの管理者は、空気調和装置に精通していない可能性もあるので、原因の示唆は重要となる。例えば、「設定温度が低(高)すぎませんか。」「窓・ドアが開放していませんか」などと原因の示唆を与えることができる。
上述の各実施形態によれば、窓やドアの開閉を検知するセンサなど、新たな構成を付加することなく、簡易な構成で無駄運転を判断することができる。
本実施形態の空気調和装置の監視システムの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態の無駄運転監視装置の概略構成を示すブロック図である。 空気調和装置の運転状態を示す図である。 無駄運転の判定処理に係るフローチャートである。 他の実施形態の無駄運転監視装置の概略構成を示すブロック図である。 無駄運転の判断に係る閾値の設定についての説明図である。 無駄運転の判断に係る閾値の設定処理についてのフローチャートである。 さらに他の実施形態の無駄運転監視装置の概略構成を示す図である。 無駄運転の報知に係るフローチャートである。
符号の説明
10 空気調和装置の監視システム、12 室内機、14 室外機、24,50,60 無駄運転監視装置。

Claims (6)

  1. 空気調和装置の運転状態を監視する監視装置であって、
    空気調和装置の膨張弁の開度を検出する開度検出手段と、
    検出された膨張弁開度とその継続時間のみに基づき空気調和装置の無駄運転状態を判断する無駄運転判断手段と、
    無駄運転状態が判断されたときに、これを報知する報知手段と、
    を有し、
    報知手段は、無駄運転状態であることを、公衆回線を通じて無駄運転中の空気調和装置の管理担当者に報知し、
    さらに、当該監視装置は、
    外気温度を検出する外気温度検出手段と、
    少なくとも前日の外気温度に基づき、時間帯ごとの過去外気温度を算出する過去外気温度算出手段と、
    過去外気温度を記憶する外気温度記憶手段と、
    現在の外気温度と、同時刻帯の過去外気温度とを比較して、これらの差の絶対値が所定値より大きい場合は、前記報知手段による管理担当者への報知を取り止める報知取り止め手段と、
    を有する空気調和装置の監視装置。
  2. 空気調和装置の運転状態を監視する監視装置であって、
    空気調和装置の膨張弁の開度の移動平均を算出する平均開度検出手段と、
    算出された膨張弁開度の移動平均に基づき空気調和装置の無駄運転を判断する無駄運転判断手段と、
    無駄運転状態が判断されたときに、これを報知する報知手段と、
    を有し、
    報知手段は、無駄運転状態であることを、公衆回線を通じて無駄運転中の空気調和装置の管理担当者に報知し、
    さらに、当該監視装置は、
    外気温度を検出する外気温度検出手段と、
    少なくとも前日の外気温度に基づき、時間帯ごとの過去外気温度を算出する過去外気温度算出手段と、
    過去外気温度を記憶する外気温度記憶手段と、
    現在の外気温度と、同時刻帯の過去外気温度とを比較して、これらの差の絶対値が所定値より大きい場合は、前記報知手段による管理担当者への報知を取り止める報知取り止め手段と、
    を有する空気調和装置の監視装置。
  3. 空気調和装置の運転状態を監視する監視装置であって、
    空気調和装置の膨張弁の開度を検出する開度検出手段と、
    検出された膨張弁開度とその継続時間のみに基づき空気調和装置の無駄運転状態を判断する無駄運転判断手段と、
    無駄運転状態が判断されたときに、これを報知する報知手段と、
    を有し、
    報知手段は、無駄運転状態であることを、公衆回線を通じて無駄運転中の空気調和装置の管理担当者に報知し、
    さらに、当該監視装置は、
    前日の設定温度を記憶する設定温度記憶手段と、
    現在の設定温度と前日の設定温度を比較して、これらの差の絶対値が所定値より大きい場合は、前記報知手段による管理担当者への報知を取り止める報知取り止め手段と、
    を有する空気調和装置の監視装置。
  4. 空気調和装置の運転状態を監視する監視装置であって、
    空気調和装置の膨張弁の開度の移動平均を算出する平均開度検出手段と、
    算出された膨張弁開度の移動平均に基づき空気調和装置の無駄運転を判断する無駄運転判断手段と、
    無駄運転状態が判断されたときに、これを報知する報知手段と、
    を有し、
    報知手段は、無駄運転状態であることを、公衆回線を通じて無駄運転中の空気調和装置の管理担当者に報知し、
    さらに、当該監視装置は、
    前日の設定温度を記憶する設定温度記憶手段と、
    現在の設定温度と前日の設定温度を比較して、これらの差の絶対値が所定値より大きい場合は、前記報知手段による管理担当者への報知を取り止める報知取り止め手段と、
    を有する空気調和装置の監視装置。
  5. 請求項2または4に記載の空気調和装置の監視装置であって、無駄運転判断手段は、膨張弁開度の移動平均にのみ基づき無駄運転状態の判断を行う、監視装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和装置の監視装置であって、
    前記報知手段は、監視対象の空気調和装置の設置場所から離れた監視センタを介して管理担当者に無駄運転状態の報知を行う、
    監視装置。
JP2005159621A 2005-05-31 2005-05-31 空気調和装置の監視装置 Active JP4573701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005159621A JP4573701B2 (ja) 2005-05-31 2005-05-31 空気調和装置の監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005159621A JP4573701B2 (ja) 2005-05-31 2005-05-31 空気調和装置の監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006336901A JP2006336901A (ja) 2006-12-14
JP4573701B2 true JP4573701B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=37557606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005159621A Active JP4573701B2 (ja) 2005-05-31 2005-05-31 空気調和装置の監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4573701B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180041446A (ko) * 2016-10-14 2018-04-24 엘지전자 주식회사 공기조화장치의 제어방법

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5535504B2 (ja) * 2009-03-18 2014-07-02 三菱重工業株式会社 マルチ形空気調和機
JP2011173140A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Yamada Dobby Co Ltd プレス機の下死点位置補正方法及びプレス装置
CN103328901B (zh) * 2011-01-26 2016-01-20 三菱电机株式会社 空调管理装置、空调管理方法
JP5705316B2 (ja) * 2011-06-17 2015-04-22 三菱電機株式会社 空調管理装置、空調管理方法、プログラム、及び、空調システム
JP6683076B2 (ja) * 2016-09-02 2020-04-15 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6115057A (ja) * 1984-07-02 1986-01-23 株式会社日立製作所 冷凍サイクルの冷媒流量測定装置
JPH08219572A (ja) * 1995-02-14 1996-08-30 Matsushita Refrig Co Ltd 空気調和機
JP2001280674A (ja) * 2000-03-29 2001-10-10 Sanyo Electric Co Ltd 空調装置の遠隔監視システム
JP2001304648A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Funai Electric Co Ltd 空気調和装置の消費エネルギー削減装置
JP2002115891A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Mitsubishi Electric Corp 空調機の遠隔監視システム、および室内機の監視方法
JP2002288319A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Hitachi Ltd 運転制御支援サービスシステム
JP2003120987A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Funai Electric Co Ltd 空調機器
JP2004232968A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Mitsubishi Electric Corp 空調運転監視システム、異常検出方法および異常検出装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6115057A (ja) * 1984-07-02 1986-01-23 株式会社日立製作所 冷凍サイクルの冷媒流量測定装置
JPH08219572A (ja) * 1995-02-14 1996-08-30 Matsushita Refrig Co Ltd 空気調和機
JP2001280674A (ja) * 2000-03-29 2001-10-10 Sanyo Electric Co Ltd 空調装置の遠隔監視システム
JP2001304648A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Funai Electric Co Ltd 空気調和装置の消費エネルギー削減装置
JP2002115891A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Mitsubishi Electric Corp 空調機の遠隔監視システム、および室内機の監視方法
JP2002288319A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Hitachi Ltd 運転制御支援サービスシステム
JP2003120987A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Funai Electric Co Ltd 空調機器
JP2004232968A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Mitsubishi Electric Corp 空調運転監視システム、異常検出方法および異常検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180041446A (ko) * 2016-10-14 2018-04-24 엘지전자 주식회사 공기조화장치의 제어방법
KR101871724B1 (ko) * 2016-10-14 2018-07-31 엘지전자 주식회사 공기조화장치의 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006336901A (ja) 2006-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4573701B2 (ja) 空気調和装置の監視装置
JP4337923B2 (ja) 機器監視装置および遠隔監視システム
US7746242B2 (en) Low battery indicator
JP4274163B2 (ja) 空調制御システム
CN113531795B (zh) 空调机、数据发送方法以及空调系统
CN104949271A (zh) 监测温度调节装置的方法及装置
JP2006235886A (ja) 機器監視制御システム
JP4452610B2 (ja) 室内環境制御システム
EP3637021A1 (en) Oil return control method for air conditioner, air conditioner and computer-readable storage medium
EP0678712A2 (en) Controller for air conditioner
JP2010139099A (ja) 警報装置、警報システムおよび警報方法
AU2023203579A1 (en) Servicing proposal period adjustment device and air conditioning system
JP5222001B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JP2010032073A (ja) 空調システム
JP2012122723A (ja) 空気調和システム、制御方法及びプログラム
EP3663661A1 (en) Hvac controller with a zone commissioning mode
JP2004176936A (ja) 空気調和機、空気調和機の運転制御方法および空気調和システム
KR101048494B1 (ko) 데이터 저장 기능이 구비된 공기 조화 시스템 및 그동작방법
JP2005180770A (ja) 冷暖房自動切換システム
JP7485965B2 (ja) 空気調和機の残価算出システム
JP7244743B2 (ja) 管理装置又は機器情報送信装置
JP5705316B2 (ja) 空調管理装置、空調管理方法、プログラム、及び、空調システム
JP4731370B2 (ja) 空気調和装置、空気調和装置の制御方法および制御プログラム
US20230098044A1 (en) System, method and apparatus for using security sensors in connection with a thermostat
WO2022123765A1 (ja) 空調システム、空調方法、および空調プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4573701

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350