JP4572904B2 - 乗用型苗植機 - Google Patents
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Description
1は乗用型走行車輌であって、機体は、前部に配置されたミッションケース2と機体後部に配置された左右後輪伝動ケース3・3とをフレーム4で連結して構成されている。ミッションケース2の後部にはその左右側面に左右フロントアクスルケース5・5を固着し、該左右フロントアクスルケース5・5の下部には左右操向駆動前輪6・6が設けられている。
8はエンジンであって、フレーム4上部に搭載され、該エンジン8より機体前部のミッションケース2に動力が伝えられ、ミッションケース2より前輪デフ機構を介して左右フロントアクスルケース5・5内の伝動軸にて左右操向駆動前輪6・6に動力を伝動し、ミッションケース2の後端壁からは後輪駆動軸9が突出して設けられている。
41はFRPにて成型された車体カバーであって、エンジン8の周囲を覆うエンジンカバー部41aと前記エンジン8の前方及び左右側方に設けられたステップ30とハンドルポスト部42aの下部を覆う前部カバー41bとにより構成され、各々が機体上に固定されている。尚、ステップ30は、後述の主クラッチペダル53aや左右ブレーキペダル53L・53Rの貫通孔部にて前部ステップ30aと後部ステップ30bとに分割構成されており、後部ステップ30bには左右駆動後輪7・7の上方を覆うフェンダー部30cと乗降用ステップ30dが一体形成されている。そして、ステップ30は操縦ハンドル42の左右両側から前方まで延設されて左右通路A・Aを構成している。
44は上部リンクと下部リンクとにより構成されるリンク機構であって、その基端部は、フレーム4の左右後部より上方に延設された支持フレーム45に枢着され、後端部は、苗植装置46をローリング自在に支持するローリング軸47が設けられた縦枠48に枢着されている。
前部カバー41bの上面は、各種表示装置やメータ類が設けられた操作パネルになっている。そして、前部カバー41bの左側部には前記主変速レバー40と機体前方若しくは側方から操作できる手動クラッチレバー50が設けられ、前部カバー41bの右側部には植付クラッチの操作及び苗植装置46の上下操作を行う操作レバー52とが設けられている。尚、手動クラッチレバー50は、後述の主クラッチペダル53aとミッションケース2内のブレーキと連繋しており、イ方向に操作すると、主クラッチが切れて車輪にブレーキがかかるように構成されている。この手動クラッチレバー50は、機体の畦越え時やトラックへの積込時等に操縦者が機体から降りて操作できるので、安全に機体の畦越え時やトラックへの積込が行なえる。また、この手動クラッチレバー50は、機体に乗った状態(操縦座席43に操縦者が着座した状態)でも操作できるので、とっさの時に、この手動クラッチレバー50を操作して機体を止めることができる。
苗植装置46は、前記縦枠48のローリング軸47にローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース54と、該植付伝動ケース54に設けられた下部支持部材55及び上部支持部材56に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台57と、植付伝動ケース54の後端部に装着され前記苗載台57の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植え付ける4つの苗植付け装置58…と、植付伝動ケース54の下部にその後部が軸59にて枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体である3つの整地フロート60a・60b・60c等にて構成されている。尚、下部支持部材55には、苗植付け装置58…が苗載台57の下端より苗を一株づつ分離する苗分割口が設けられている。
63は前部カバー41bの前面下部に設けられた前照灯である。
70・70は左右予備苗載台であって、機体フレームより左右方向に延出してその先端部から上方に向けて立設した左右支持フレーム71・71の上部に各々2つづつ設けられている。この左右予備苗載台70・70は同様の構成であるので、左予備苗載台70について詳述する。
次に、植付伝動ケース54より後方に向けて延出した2つの縦伝動ケース54a・54aの各後端部の左右に各々装着された苗植付け装置58・58の駆動構成を説明すると、縦伝動ケース54aに設けられた駆動軸90はその後端部がケースの後端壁に設けたベアリング91にて支持されて設けられており、駆動軸90上には従動クラッチ爪92aが一体に構成されたベベルギヤ92と従動クラッチ爪93aが一体に構成されたベベルギヤ93とが遊転自在に設けられていると共に、該従動クラッチ爪92aに係合する駆動クラッチ爪94aが一体に構成された可動クラッチ体94と従動クラッチ爪93aに係合する駆動クラッチ爪95aが一体に構成された可動クラッチ体95とがスプライン嵌合して駆動軸90の軸方向のみに摺動自在に設けられている。そして、可動クラッチ体94と可動クラッチ体95との間には圧縮バネ96が装着されており、常時は駆動軸90の回転駆動力が可動クラッチ体94と可動クラッチ体95とを介してベベルギヤ92とベベルギヤ93とに伝動されるようになっている。一方、左右苗植付け装置58・58を駆動する左右苗植付け駆動軸97・97が縦伝動ケース54aの後端部の左右両側に各々ベアリング98・98にて回転自在に支持され、該左右苗植付け駆動軸97・97に固着して設けられたベベルギヤ99・99が各々前記ベベルギヤ92とベベルギヤ93に噛みあっている。
先ず、梯子状の2つのあゆみ150・150を土面(路面)とトラックTの荷台との間に掛け渡す。そして、トラックTから降ろす走行車輌1の左右車輪間距離Lに合わせて2つのあゆみ150・150の間隔をあける。次に、左右車輪間距離Lに合わせて間隔をあけた2つのあゆみ150・150の各々の穴部151・151にあゆみ連結部材130の段部136・136が嵌入する長さに両連結片132・134を調節して、両連結片132・134の貫通穴135を上下方向で合致させた状態で下方より係止部材137の凸部138を貫通させて、連結片132の上面より突出したその凸部138の係合部139に平面視コ字状のストッパ部材140の凹部141を嵌めて両連結片132・134を一体構成にした後に、あゆみ連結部材130の段部136・136を2つのあゆみ150・150の各々の穴部151・151に嵌合させる。このようにして、図15に示すように2つのあゆみ連結部材130・130にて2つのあゆみ150・150を上下2か所で連繋する。この状態になると、2つのあゆみ150・150は左右方向の間隔が固定されるので、運転者は安全に2つのあゆみ150・150上を走行して走行車輌(乗用型田植機等)1をトラックTから降ろすことができる。また、走行車輌1をトラックTに積み込む場合も同様にして安全に行なえる。更に、路上と圃場との間に段差や川がある場合に、あゆみを路上と圃場との間に掛け渡して走行車輌1で移動する場合も同様にして安全に行なえる。尚、あゆみ連結部材130の段部136をあゆみ150の穴部151に嵌合させた状態で、図16に示すように段部136の上面があゆみ150の横桟部152の上面と同じか若しくは少し低くなるように段部136を構成しておくと、走行車輌1の車輪が段部136が邪魔にならず安定良く走行でき安全である。
4 機体フレーム
6 左右操向駆動前輪
7 左右駆動後輪
30a 前部ステップ
30b 後部ステップ
30c フェンダー部
30d 乗降用ステップ
41 車体カバー
42 操縦ハンドル
43 操縦座席
44 リンク機構
46 苗植装置
70 左右予備苗載台
71 左右支持フレーム
A 左右通路
Claims (1)
- 左右操向駆動前輪(6)と左右駆動後輪(7)と操縦座席(43)と操縦ハンドル(42)を装備した乗用型走行車輌(1)にリンク機構(44)にて苗植装置(46)を装着した乗用型苗植機において、該乗用型走行車輌(1)の車体カバー(41)を前部ステップ(30a)と後部ステップ(30b)とに分割構成し、後部ステップ(30b)に左右駆動後輪(7)の上方を覆うフェンダー部(30c)と乗降用ステップ(30d)を一体形成し、前部ステップ(30a)に操縦ハンドル(42)の左右両側から前方まで延設された左右通路(A)を構成すると共に、機体フレーム(4)から上方に向けて立設した左右支持フレーム(71)の上部に各々左右予備苗載台(70)を設けて、該左右予備苗載台(70)を機体側面視で乗用型走行車輌(1)の操縦座席(43)の前側に配置すると共に、予備苗載台(70)を、左右支持フレーム(71)の上部に苗載せ面板(72b)を有する予備苗載台フレーム(72)と該苗載せ面板(72b)上に載置された苗箱の前後移動を支持する苗箱前後受け枠(77)と苗箱の左右移動を支持する苗箱側部受け枠(80)で構成し、苗載せ面板(72b)の裏面に設けた回動枢支ピン(74)に回動アーム(75)を回動自在に枢着し、該回動アーム(75)に設けた2つの長孔(76)に苗箱前後受け枠(77)の基端部に設けた係合ピン(78)を係合して、苗箱前後受け枠(77)が予備苗載台(70)前後長さを長くした苗載置作用状態と前後長さを短くした収納状態とに連繋されて同時に位置変更される構成とし、苗植装置(46)は、植付伝動ケース(54)と苗載台(57)と苗植付け装置(58)とを備え、植付伝動ケース(54)より後方へ延出した縦伝動ケース(54a)を設け、該縦伝動ケース(54a)の後端部の左右に苗植付け装置(58)を装着し、縦伝動ケース(54a)に設けた駆動軸(90)上には、第一の従動クラッチ爪(92a)が一体に構成された第一のベベルギヤ(92)と、第二の従動クラッチ爪(93a)が一体に構成された第二のベベルギヤ(93)とを遊転自在に設け、第一の従動クラッチ爪(92a)に係合する第一の駆動クラッチ爪(94a)と、該第一の駆動クラッチ爪(94a)が一体に構成された第一の可動クラッチ体(94)と、第二の従動クラッチ爪(93a)に係合する第二の駆動クラッチ爪(95a)と、該第二の駆動クラッチ爪(95a)が一体に構成された第二の可動クラッチ体(95)とを設け、駆動軸(90)の回転駆動力が第一の可動クラッチ体(94)及び第二の可動クラッチ体(95)を介して第一のベベルギヤ(92)及び第二のベベルギヤ(93)に伝動される構成とし、第一のベベルギヤ(92)及び第二のベベルギヤ(93)に噛み合う各々の第三のベベルギヤ(99)を設け、該第三のベベルギヤ(99)に苗植付け駆動軸(97)を設け、第一の可動クラッチ体(94)と第二の可動クラッチ体(95)との間には、第一の可動クラッチ体(94)と第二の可動クラッチ体(95)とを接近するように付勢する引っ張りスプリングと、第一の可動クラッチ体(94)と第二の可動クラッチ体(95)とを操作するシフタ(120)を設け、該シフタ(120)の操作により、第一の駆動クラッチ爪(94a)及び第二の駆動クラッチ爪(95a)が共に伝動する状態と、第一の駆動クラッチ爪(94a)のみの伝動を断つ状態と、第二の駆動クラッチ爪(95a)のみの伝動を断つ状態と、第一の駆動クラッチ爪(94a)及び第二の駆動クラッチ爪(95a)の伝動を共に断つ状態とに切り替える構成としたことを特徴とする乗用型苗植機。
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