JP4572882B2 - 非接触式リーダライタ - Google Patents

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Description

本発明は、本体に設けられたループ状アンテナにより非接触式データキャリアとデータ通信する非接触式リーダライタに関する。
可動アンテナを備えたRFIDタグリーダライタにおいては、可動アンテナの形状或いは角度を変更することにより、通信エリア或いは通信距離を変更することが可能となる(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2004−139608号公報 特開2004−78533号公報
このような可動アンテナの構成として、可動アンテナ部と固定アンテナ部とからループ状アンテナを構成し、ループ状アンテナの形状を可変とすることが考えられている。このような構成のループ状アンテナによれば、可動アンテナ部を展開することによりループ状アンテナの面積を最大としたり、可動アンテナを折畳むことによりループ状アンテナの面積を最小面積としたりすることが可能となる。従って、ループ状アンテナの通信特性を変更、つまり通信エリア或いは通信距離を変更することが可能となり、RFIDリーダライタの読取り方法の多様化を図ることができる。
しかしながら、このようにループ状アンテナを折畳み可能に構成した場合、可動アンテナ部の回転位置によってループ状アンテナがRFIDタグリーダライタ内に設けられている金属の影響を受けてインピーダンスが変動してしまうという事情がある。つまり、可動アンテナ部の回転位置によってループ状アンテナのインピーダンスが初期に設定したインピーダンスから大きくずれてしまうことがあり、このような場合は、RFIDタグの読取りが困難となる虞がある。このような問題を解決するための手段として、ループ状アンテナのインピーダンスを調整するためのインピーダンス調整用トリマコンデンサの容量を変化させて整合性を取ることが考えられるものの、ループ状アンテナのインピーダンスの変化が大きい場合は、トリマコンデンサの調整範囲を超えてしまい、インピーダンスアナライザなどの特殊な計測器が必要となる。このため、運用時の調整が困難となり、結局、インピーダンスが固定されたループ状アンテナを折畳み可能に構成したものでは、RFIDタグリーダライタが本来有する通信性能が低下してしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、折畳み可能なループ状アンテナの通信性能が低下してしまうことを防止できる非接触式リーダライタを提供することにある。
請求項1の発明によれば、第1アンテナ部を所望の回転位置に回転することにより、第1アンテナ部と第2アンテナ部とからなるループ状アンテナを折畳んだり、展開したりすることができる。このとき、ループ状アンテナのインピーダンスが本体内に設けられた金属の影響を受けて変動するにしても、回転位置検出手段が第1アンテナ部の回転位置を検出し、同調制御手段が第1アンテナ部の回転位置に対応した最適な同調回路を選択するので、ループ状アンテナのインピーダンスが変動してしまうことを防止できる。これにより、非接触式データキャリアと確実にデータ通信することができる。
請求項2の発明によれば、作業者が第1アンテナ部を所定の回転位置に回転したときは、作業者は指標部が発生する指標信号を入力部に入力する。すると、同調制御手段は、入力部に入力された指標信号に対応した最適な同調回路を選択するので、ループ状アンテナのインピーダンスが変動してしまうことを防止できる。
請求項3の発明によれば、作業者が第1アンテナ部を所望の回転位置に回転したときは、第1アンテナ部側に設けられた可動電極が所定の固定電極と導通するので、回転位置検出手段は、そのことに基づいて第1アンテナ部の回転位置を検出することができる。同調制御手段は、回転位置検出手段が検出した第1アンテナ部の回転位置に対応した最適な同調回路を選択するので、ループ状アンテナのインピーダンスが変動してしまうことを防止できる。
請求項4の発明によれば、選択した同調回路が第1アンテナ部の回転位置に対応した最適な同調回路である場合は、ループ状アンテナのインピーダンスは所定値となることから、ループ状アンテナに送信電流を流し、そのときの電圧を測定することにより求めたインピーダンスが所定値か否かに基づいて選択している同調回路が最適であるかを判断することができる。
請求項5の発明によれば、(a)のように設定した場合は、ループ状アンテナの面積を最大に設定することができるので、広い範囲での非接触式データキャリアに対する読取り操作に適している。また、(b)のように設定した場合は、ループ状アンテナの面積を最小に設定することができるので、狭い範囲での非接触式データキャリアに対する読取り操作に適している。
請求項6の発明によれば、作業者が第1アンテナ部を所望の回転位置に回転すると、第1アンテナ部は、保持機構部により所望の回転位置に保持される。このとき、第1アンテナ部と第2アンテナ部とはフレキシブル接続部により保持機構部を通じて電気的に接続されているので、第1アンテナ部が回転されるにしても、第1アンテナ部と第2アンテナ部との間の回転に支障を及ぼすことなく、電気的な接続状態を維持することができる。
請求項7の発明によれば、ループ状アンテナの通信特性をさらに変更することができるので、通信エリア或いは通信距離をさらに変更することができ、非接触式データキャリアに対する読取り方法の多様化を図ることができる。
(第1実施例)
以下、本発明をRFIDタグリーダライタ(非接触式リーダライタに相当)に適用した第1実施例について図1ないし図6を参照して説明する。
図2はRFIDタグリーダライタの平面図、図3はRFIDタグリーダライタの側面図である。これらの図2及び図3において、RFIDタグリーダライタ1の本体2の上面にはキー操作部(入力部に相当)3が設けられていると共に、側面側にトリガースイッチ4が設けられており、それらのキー操作部3及びトリガースイッチ4に対する操作によりRFIDタグリーダライタ1を用いた所定の作業を実行することができる。また、本体2の上面には、読取り結果或いは次の作業を指示するための表示部5が設けられている。
ここで、本体2の底面前部にはループ状アンテナ6が設けられている。このループ状アンテナ6は、半ループ状の可動アンテナ部(第1アンテナ部に相当)7と、半ループ状の固定アンテナ部(第2アンテナ部に相当)8とを接続してなり、ループ状のアンテナ線9をアンテナケース10に収納して構成されている。
図4は、アンテナケース10の構造を示している。この図4に示すように、可動アンテナ部7のアンテナケース10aと固定アンテナ部8のアンテナケース10bとは回転部11で回転可能に接続されている。この回転部11は、アンテナケース10a,10b同士を連結するもので、アンテナケース10aがアンテナケース10bに対して回転可能とすると共に、図示しない保持機構部によりアンテナケース10aが所定の回転位置で節度が与えられると共に当該回転位置で保持されるようになっている。
図5は、アンテナ線9の電気的な接続構成を示している。可動アンテナ部7のアンテナケース10aに収納されたアンテナ線9aと固定アンテナ部8のアンテナケース10bに収納されたアンテナ線9bとは、回転部11に収納されたアンテナ接続線(フレキシブル接続線に相当)9cにより接続されることによりループ状のアンテナ線9を構成している。このアンテナ接続線9cとしては、FPC(Flexible Printed Circuit)、ビニル外装銅線ケーブルなどの伸縮(屈曲)可能なものが使用されており、可動アンテナ部7の回転に対してアンテナ線9が支障を与えないようになっている。尚、図5では、図4で示した回転部11の図示を省略した。
図6は、回転部11の側面を示している。この図6に示すように、回転部11の側面には可動アンテナ部7の回転位置の段数を示す指標部12が設けられており、その指標部12により可動アンテナ部7が何段目に位置しているかを認識可能となっている。本実施例では、可動アンテナ部7は、3段の位置に回転可能となっている。つまり、1段目は、可動アンテナ部7が折畳まれて固定アンテナ部8と重なる位置であり、最小面積のループ状アンテナ6を形成している。2段目は、可動アンテナ部7が本体2から前方に展開されて固定アンテナ部8と同一面となる位置であり、最大面積のループ状アンテナ6を形成している。3段目は、可動アンテナ部7が固定アンテナ部8に対して垂直方向となる位置であり、直角に折曲された形状のループ状アンテナ6を形成している。
図1は、RFIDタグリーダライタ1の電気的構成を示している。この図1において、RFIDタグリーダライタ1は、制御部(回転位置検出手段、同調制御手段に相当)13によって制御される。符号化部14は、制御部13より出力される送信データを符号化して変調部15に出力する。変調部15は、キャリア発振器16より出力される例えば周波数13.56MHzのキャリア(搬送波)と、符号化部14より出力される符号化された送信信号(変調信号)とを乗算することでASK(Amplitude Shift Keying)変調した被変調信号を増幅器17に出力する。
キャリア発振器16の発振動作は制御部13によって制御される。増幅器17は、所定のゲインで入力信号を増幅すると、送信部フィルタ18に出力する。送信部フィルタ18は、フィルタリングした送信信号を、第1〜第3の同調回路19〜21のうち後述するように選択された同調回路を通じてループ状アンテナ6に出力する。これにより、送信信号が電磁波としてループ状アンテナ6より外部に送信される。
送信部フィルタ18の出力側(同調回路19〜21の入力側)には受信部フィルタ22が接続されており、ループ状アンテナ6により受信された信号はフィルタリングされた後、増幅器23を介して復調部24に与えられて復調される。復調された信号波形は2値化処理部25において2値化されると、復号化部26において復号化される。このようにして復号化された受信データは制御部13に出力される。
次に、第1〜第3同調回路19〜21について説明する。これらの第1〜第3同調回路19〜21は、上述した可動アンテナ部7の3段の回転位置に対応して設けられており、第1同調回路19は1段目に対応し、第2同調回路20は2段目に対応し、第3同調回路21は3段目に対応している。これは、可動アンテナ部7と固定アンテナ部8とによりループ状アンテナ6を構成したものでは、可動アンテナ部7の回転位置によってループ状アンテナ6がRFIDタグリーダライタ内に設けられている金属の影響を受けてインピーダンスが変動することから、可動アンテナ部7が1段目から3段目の何れの回転位置であってもループ状アンテナ6の入力インピーダンスが例えば50Ωとなるように設定しているためである。つまり、制御部13側の出力インピーダンスが50Ωであることから、同調回路19〜21を設けることによりループ状アンテナ6の入力インピーダンスが50Ωとなるように設定するもので、これにより送信部フィルタ18の出力電力の低下を抑制することができる。
送信部フィルタ18と第1〜第3同調回路19〜21との間には当該同調回路19〜21に対応して第1〜第3スイッチ27〜29が設けられている。これらの第1〜第3スイッチ27〜29としては、半導体素子からなるアナログスイッチング素子のような電気的なスイッチが望ましいが、リレーのような機械的なスイッチであってもよい。
制御部13は、可動アンテナ部7が位置する段数が入力されたときは、後述するように第1〜第3同調回路19〜21のうち入力した段数に対応した同調回路を選択する。
次に、上記構成の作用について説明する。
作業者がRFIDリーダライタ1の電源をオンすると、RFIDリーダライタ1は、第1〜第3同調回路19〜21を選択するソフトウェアを起動する。このソフトウェアが起動すると、可動アンテナ部7の段階位置(アンテナ角度)を入力することを作業者に指示するので、可動アンテナ部7が位置している段階位置(図6参照)をキー操作により入力する。
作業者は、RFIDリーダライタ1によりRFIDタグ(非接触式データキャリアに相当)30(図1参照)からデータの読取作業を実行する際に、RFIDタグ30にRFIDリーダライタ1を近接させて読取る場合は、図6(a)に示すように固定アンテナ部8に対して可動アンテナ部7の回転位置が同一角度(0度)となるように設定する。このとき、可動アンテナ部7が1段目に位置していることが指標部12により認識できるので、RFIDリーダライタ1のキー操作部3に対する操作により指標信号として1段目を入力する。
RFIDリーダライタ1の制御部13は、指標信号としての1段目が入力されたときは、第1同調回路19を選択するために第1スイッチ27をオンする。これにより、ループ状アンテナ6が第1同調回路19を通じて送信部フィルタ18に接続されるので、ループ状アンテナ6のインピーダンスが50Ωとなる。このように入力された段階位置は、PPROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリに記憶され、次の電源投入時において第1〜第3同調回路19〜21の選択に使用される。
制御部13がRFIDタグ30に対してデータ通信を実行すると、送信部フィルタ18から搬送波が出力されると共に、送信するコマンドに応じて搬送波が変調される。この場合、固定アンテナ部8において可動アンテナ部7と重なった部分では、それぞれのアンテナ部7,8で形成される磁界方向が逆方向となり、合成磁界が形成されないので、RFIDタグ30との通信には寄与しないことになる。これに対して、固定アンテナ部8において可動アンテナ部7が重ならない部分では磁界が形成されるので、固定アンテナ部8の内側空間面積から可動アンテナ部7の内側空間面積を差し引いた差分空間面積がRFIDタグ30との通信に寄与することになる。つまり、ループ状アンテナ6としては、最小の内側空間面積が形成された状態となり、このような状態で形成される磁界領域は狭いことから、読取り対象のRFIDタグ30に近接して読取るかざし読みに適していることになる。
ところで、可動アンテナ部7を固定アンテナ部8と同一角度に設定した状態では、可動アンテナ部7が本体2内の金属の影響を最も受けることになる。
しかしながら、第1同調回路19がオンした状態では、可動アンテナ部7が1段目に位置するループ状アンテナ6のインピーダンスは50Ωとなることから、送信部フィルタ18の出力インピーダンスと同一となる。これにより、送信部フィルタ18の出力インピーダンスとループ状アンテナ6の入力インピーダンスとが同一となり、ループ状アンテナ6の出力低下を生じることなくRFIDタグ30からの読取り作業を実行することができる。
また、広い範囲で読取り作業を実行する場合は、可動アンテナ部7を展開して固定アンテナ部8に対して180度回転した位置に合わせる。このとき、図6(b)に示すように可動アンテナ部7が2段目に位置するので、作業者は、RFIDリーダライタ1のキー操作部3に対して指標信号として2段目であることを入力する。
RFIDリーダライタ1の制御部13は、指標信号として2段目であることが入力されたときは、第2スイッチ28をオンするので、送信部フィルタ18とループ状アンテナ6とが第2同調回路20を通じて接続される。この場合、可動アンテナ部7が固定アンテナ部8と重なることはなく完全に展開した状態となっており、ループ状アンテナ6からの磁界領域は広いことから、広い範囲に位置するRFIDタグ30を読取るのに適している。
このとき、送信部フィルタ18とループ状アンテナ6とが第2同調回路20を通じて接続された状態では、ループ状アンテナ6のインピーダンスは50Ωとなることから、送信部フィルタ18の出力インピーダンスと同一となる。これにより、送信部フィルタ18の出力インピーダンスとループ状アンテナ6の入力インピーダンスとが同一となり、ループ状アンテナ6の出力低下を生じることなくRFIDタグ30からの読取り作業を実行することができる。
同様に、可動アンテナ部7が固定アンテナ部8に対して90度回転した3段目に位置した状態では、その段数を入力することにより送信部フィルタ18とループ状アンテナ6とが第3同調回路21を通じて接続されるので、ループ状アンテナ6の出力低下を生じることなくRFIDタグ30からの読取り作業を実行することができる。
このような実施例によれば、RFIDリーダライタ1に可動アンテナ部7の回転位置を示す段階が入力されたときは、可動アンテナ部7の回転位置に対応した同調回路19〜21を通じて送信部フィルタ18とループ状アンテナ6とを接続することにより、ループ状アンテナ6の入力インピーダンスを送信部フィルタ18の出力インピーダンスと同一となるようにしたので、読取り環境に適した位置に可動アンテナ部7を位置するにしてもループ状アンテナ6の出力が低下してしまうことを防止でき、RFIDタグ30と確実に通信することができる。
しかも、可動アンテナ部7の位置を示す指標部12を設けるようにしたので、作業者は、まようことなく可動アンテナ部7の位置を確実に入力することができる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について図7を参照して説明する。この第2実施例は、可動アンテナ部7の回転位置に応じて同調回路19〜21を自動的に選択することを特徴とする。
図7は、可動アンテナ部7と固定アンテナ部8とを連結する回転部11の構造を模式的に示している。この図7に示すように、固定アンテナ部8側となる固定側回転部11aの端面には第1〜第3固定電極31a〜31cが同心円位置に設けられている。可動アンテナ部7側となる可動側回転部11bの端面には可動電極32が設けられている。この可動電極32は、可動側回転部11bの回転に応じて固定側回転部11aの第1〜第3固定電極31a〜31c上を摺動するようになっている。この場合、可動アンテナ部7が1段目に位置した状態では可動電極32が第1固定電極31aと導通し、可動アンテナ部7が2段目に位置した状態では可動電極32が第2固定電極31bと導通し、可動アンテナ部7が3段目に位置した状態では可動電極32が第3固定電極31cと導通するようになっている。可動電極32は制御部13の所定の出力端子に接続され、第1〜第3固定電極31a〜31cは制御部13の所定の入力端子とそれぞれ接続されている。
作業者が可動アンテナ部7を所望の回転位置に回転すると、その段数に対応した固定電極31a〜31cに可動電極32が接触して導通する。
RFIDリーダライタ1の制御部13は、可動アンテナ部7の回転位置を検出する場合は、可動電極32の出力をハイレベルとすると共に、固定電極31a〜31cに接続された入力端子のうちハイレベルとなっている入力端子に基づいて可動アンテナ部7の位置を判断する。そして、斯様にして判断した可動アンテナ部7の位置に基づいて、第1実施例と同様に、可動アンテナ部7の回転位置に対応するスイッチ27〜29の何れかをオンして所定の同調回路19〜21を選択することにより、所定の同調回路19〜21を通じて送信部フィルタ18とループ状アンテナ6とを接続する。
このような実施例によれば、可動アンテナ部7の回転位置を検出するための可動電極32と固定電極31a〜31cを設け、導通している固定電極31a〜31cを検出することにより可動アンテナ部7の回転位置を自動的に検出して最適な同調回路19〜21を選択するようにしたので、第1実施例のように可動アンテナ部7が位置する段数をRFIDリーダライタ1のキー操作部3に入力する必要がなく、使い勝手に優れている。
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例について図8を参照して説明する。この第3実施例は、ループ状アンテナ6のインピーダンスを測定することにより可動アンテナ部7の回転位置をソフトで検出することを特徴とする。
RFIDリーダライタ1は、可動アンテナ部7の回転位置を検出する場合は、ループ状アンテナ6に所定電流を出力した状態でループ状アンテナ6の発生電圧を検出するように構成されている(図示は省略)。
図8は、RFIDリーダライタ1の制御部13のアンテナ角度自動検出動作を示すフローチャートである。この図8において、制御部(回転位置検出手段、同調制御手段、電圧測定手段、判断手段に相当)13は、まず、1段目の第1同調回路19を選択すると共に(S1)、搬送波と同一周波数の微弱信号を出力してから(S2)、そのときのループアンテナ6の発生交流電圧を測定する(S3)。次に、測定電圧/出力電流によりループ状アンテナ6のインピーダンスを求めてから(S3)、そのインピーダンスが50Ωかを判断する(S4)。
このとき、第1同調回路19が選択されていることから、可動アンテナ部7が1段目に位置した状態では、ループ状アンテナ6のインピーダンスは50Ωである。従って、測定値(インピーダンス)が50Ωの場合は(S4:YES)、可動アンテナ部7は1段目に位置していると判断し、第1同調回路19を選択した状態で(S6)、RFIDタグ30との通信を開始する(S7)。測定値(インピーダンス)が50Ωでない場合は(S4:NO)、可動アンテナ部7は1段目に位置していないと判断し、第2同調回路20を選択してから(S5)、上述した場合と同様に、微弱信号の出力状態でループ状アンテナ6の交流電圧を測定することによりループ状アンテナ6のインピーダンスを求める。そして、インピーダンスが50Ωであった場合は、第2同調回路20を選択した状態でRFIDタグ30との通信を開始する。
要するに、RFIDリーダライタ1は、同調回路19〜21を順に選択し、選択した同調回路19〜21を通じて測定したループ状アンテナ6のインピーダンスが50Ωとなった場合は、その同調回路19〜21の選択状態でRFIDタグ30との通信を実行するのである。
このような実施例によれば、可動アンテナ部7の回転位置をソフトで自動的に検出するようにしたので、第1実施例のように作業者が可動アンテナ部7の段数を入力する必要がないと共に、第2実施例のように可動アンテナ部7の段数を検出するための接点を設ける必要がなく、可動アンテナ部7の位置を確実に且つ安定的に検出することができる。
本体2に対して固定アンテナ部7を図示しない補助回転部により回転可能に設け、固定アンテナ部の回転に伴って可動アンテナ部も一体で回転するようにしてもよい。このような構成によれば、ループ状アンテナ6の通信特性をさらに変化させることができるので、多様な読取り方法に対応することができる。
可動アンテナ部7の段数は3段に限定されることなく、4段以上を設定するようにしてもよい。
本発明を、RFIDタグ以外の例えば非接触式ICカードと通信する非接触式リーダライタに適用するようにしてもよい。
本発明の第1実施例におけるRFIDリーダライタの電気的構成を示すブロック図 RFIDリーダライタの平面図 RFIDリーダライタの側面図 ループ状アンテナのアンテナケースを示す横断面図 アンテナ線を示すアンテナケースの横断面図 指標部を示す回転部の側面図 本発明の第2実施例における可動アンテナ部の回転位置を検出する構成を示す模式図 本発明の第3実施例における可動アンテナ部の位置の検出動作を示すフローチャート
符号の説明
図面中、1はRFIDリーダライタ(非接触式リーダライタ)、2は本体、3はキー操作部(入力部)、6はループ状アンテナ、7は可動アンテナ部(第1アンテナ部)、8は固定アンテナ部(第2アンテナ部)、9はアンテナ線、9cはアンテナ接続線(フレキシブル接続線)、11は回転部、12は指標部、13は制御部(回転位置検出手段、同調制御手段、電圧測定手段、判断手段)19〜21は同調回路、30はRFIDタグ(データキャリア)、31a〜31cは固定電極、32は可動電極である。

Claims (7)

  1. 本体に設けられたループ状アンテナにより非接触式データキャリアとデータ通信する非接触式リーダライタであって、
    前記ループ状アンテナは、
    半ループ形状の第1アンテナ部と、
    この第1アンテナ部の内側空間面積と異なる内側空間面積を有する半ループ形状の第2アンテナ部と、
    前記第1アンテナ部と前記第2アンテナ部とをループ状となるように電気的に接続すると共に、前記第1アンテナ部が前記第2アンテナ部に対して複数の異なる角度をなす所定の回転位置に両者の電気的な接続状態を維持した状態で回転可能とする回転部と、
    を備えて構成され、
    前記所定の回転位置に対応して設けられ、前記第1アンテナ部が少なくとも2箇所の前記所定の回転位置に位置した状態において前記ループ状アンテナを含むインピーダンスが所定のインピーダンスとなるように設定された同調回路と、
    前記第1アンテナ部が位置する前記所定の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    この回転位置検出手段が検出した回転位置に対応した前記同調回路を選択する同調制御手段とを備えたことを特徴とする非接触式リーダライタ。
  2. 前記第1アンテナ部が位置する前記所定の回転位置を示す指標信号を発生する指標部を備え、
    前記回転位置検出手段は、前記指標部が発生する前記所定の回転位置を示す指標信号が入力される入力部を備え、
    前記同調制御手段は、前記入力部に入力された前記指標信号に対応した前記同調回路を選択することを特徴とする請求項1記載の非接触式リーダライタ。
  3. 前記ループ状アンテナの前記回転部は、
    前記第2アンテナ部側に設けられた複数の固定電極と、
    前記第1アンテナ部側に設けられ、前記第1アンテナ部が前記所定の回転位置に位置した状態で前記複数の固定電極のうち前記所定の回転位置に対応した前記固定電極と導通する可動電極と、
    を備えて構成され、
    前記回転位置検出手段は、前記可動電極と導通した前記固定電極に応じて前記第1アンテナ部が位置する前記所定の回転位置を検出することを特徴とする請求項1記載の非接触式リーダライタ。
  4. 前記回転位置検出手段は、
    前記ループ状アンテナに所定の検査電流を流した状態での電圧を測定する電圧測定手段と、
    この電圧測定手段が測定した電圧と前記第1アンテナ部が前記所定の回転位置に位置した状態で予め測定した電圧とを比較することにより前記第1アンテナ部が位置する前記所定の回転位置を判断する判断手段と、
    を備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の非接触式リーダライタ。
  5. 前記第1アンテナ部の前記所定の回転位置として、以下の回転位置を含むことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の非接触式リーダライタ。
    (a)前記第1アンテナ部が前記第2アンテナ部に対して180度回転した回転位置
    (b)前記第1アンテナ部が前記第2アンテナ部と同一角度である回転位置
  6. 前記回転部は、
    前記第1アンテナ部を前記第2アンテナ部に対して前記所定の回転位置に保持する保持機構部と、
    前記第1アンテナ部と前記第2アンテナ部とを前記保持機構部を通じて電気的に接続するフレキシブル接続部と、
    を備えて構成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の非接触式リーダライタ。
  7. 前記第2アンテナ部を前記本体に対して回転可能とする補助回転部を備え
    前記第2アンテナ部の回転に伴って前記第1アンテナ部も一体で回転するようにしたことを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の非接触式リーダライタ。
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