JP5161485B2 - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5161485B2
JP5161485B2 JP2007132442A JP2007132442A JP5161485B2 JP 5161485 B2 JP5161485 B2 JP 5161485B2 JP 2007132442 A JP2007132442 A JP 2007132442A JP 2007132442 A JP2007132442 A JP 2007132442A JP 5161485 B2 JP5161485 B2 JP 5161485B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
loop antenna
reflected wave
magnitude
circuit unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007132442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008288930A (ja
Inventor
真介 植田
一弘 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007132442A priority Critical patent/JP5161485B2/ja
Publication of JP2008288930A publication Critical patent/JP2008288930A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5161485B2 publication Critical patent/JP5161485B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

本発明は、無線通信装置に用いられる微小ループアンテナを含むアンテナ装置、特に送信される電波の強度からそのアンテナ装置までの距離の推定が可能なアンテナ装置に関する。
例えば非特許文献1に示されているような微小ループアンテナは、ループアンテナの全長を送信波長の1/10以下程度にまで小さくしたものであり、微小ダイポールアンテナよりも雑音電界に強い特徴をもっている。そのため、従来から携帯型無線通信装置などに広く用いられている。
微小ループアンテナを用いたアンテナ装置では、所望する通信周波数において、無線回路部の出力インピーダンスとの整合を取るため、微小ループを構成する導体上の1点に、キャパシタンスを直列挿入し、また、微小ループを構成する導体上の別の1点を無線回路部のグランドに接地している。そのため、微小ループアンテナから電波が放射されるのみならず、微小ループアンテナが実装される回路基板のグランドパターンからも電波が相当程度放射される。従って、微小ループアンテナを搭載している携帯型無線通信装置を手で握ったり、導電体のそばに置いたりした状態では、アンテナ利得が大きく変動する。
電波の受信強度を元にして送信器と受信器との間の距離を推定しようとする場合、アンテナ利得が一定であれば、空間での減衰量の理論式が既知であるので、受信強度を元に送信器と受信器との間の距離を推定することができる。しかしながら、従来の微小ループアンテナは、上記のように周囲の条件によりアンテナ利得が大きく変動するため、電波の受信強度を元にして送信器と受信器との間の距離を推定する用途には不適当であった。
なお、特許文献1には、開ループの微小ループアンテナのアンテナ利得の低下を抑制するために、キャパシタの使用及び微小ループアンテナを接地することが開示されている。
電子情報通信学会編 "アンテナ工学ハンドブック" PP.62-63 オーム社 第1版 1980年10月30日発行 特許第3735635号
本発明は、上記の従来例の問題点を解決するためになされたものであり、携帯型無線通信装置に使用可能なアンテナ装置であって、携帯型無線通信装置を手で握ったり、導電体のそばに置いたりした状態でも、アンテナ利得の変動が小さく、電波の受信強度を元にして測定点とアンテナ装置の距離の推定が可能なアンテナ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、回路基板の実装面に対して略垂直となるように形成された微小ループアンテナと、前記微小ループアンテナを構成する導電路上に直列接続されたキャパシタンス成分と、前記回路基板の実装面に形成されたグランドパターンと、前記回路基板上に実装された無線回路部を備えたアンテナ装置において、
前記キャパシタンス成分の位置と、前記微小ループアンテナへの給電点と前記微小ループアンテナの接地点の中点の位置が、前記微小ループアンテナのループの中心に対して略点対称としたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載のアンテナ装置において、
前記微小ループアンテナへの給電の位置を変更可能とする給電位置変更手段と、
テストモードにおいて、前記無線回路部から前記微小ループアンテナへテスト信号を出力したときに、前記無線回路部の出力インピーダンスと前記微小ループアンテナの入力インピーダンスの不整合により発生する反射波の大きさを計測する反射波計測手段と、
前記テストモードにおいて、前記給電位置変更手段により給電位置を少なくとも2箇所に設定して、それぞれの給電位置においての前記反射波の大きさを計測し、前記反射波の大きさが最小となるよう給電位置を決定する給電位置決定手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載のアンテナ装置
前記微小ループアンテナの接地位置を変更可能とする接地位置変更手段と、
テストモードにおいて、前記無線回路部から前記微小ループアンテナへテスト信号を出力したときに、前記無線回路部の出力インピーダンスと前記微小ループアンテナの入力インピーダンスの不整合により発生する反射波の大きさを計測する反射波計測手段と、
前記テストモードにおいて、前記接地位置変更手段にて接地位置を少なくとも2箇所に設定して、それぞれの接地位置においての前記反射波の大きさを計測し、前記反射波の大きさが最小となるよう接地位置を決定する接地位置決定手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項の発明によれば、キャパシタンス成分の直列接続位置に対する微小ループアンテナへの給電点及び微小ループアンテナの接地点に対称性を持たせることにより、グランドパターンに流れるダイポールモード電流が非常に小さくなる。そのため、微小ループアンテナに流れる微小ループモード電流に対するグランドパターンに流れるダイポールモード電流の割合が小さくなる。特に、キャパシタンス成分の位置と、給電点と接地点の中点の位置が、微小ループアンテナのループの中心に対して略点対称の関係にあるので、グランドパターンに流れるダイポールモード電流をほぼ零にすることができ、微小ループアンテナのアンテナ利得をほぼ一定にすることができる。その結果として、微小ループアンテナのアンテナ利得が安定するので、このアンテナ装置を用いた携帯型無線通信装置を手で握ったり、導電体のそばに置いたりした状態でも、アンテナ利得の変動が小さくなり、電波の受信強度を元にして測定点とアンテナ装置の距離の推定が可能となる。
請求項の発明によれば、アンテナ装置の出荷検査工程において、従来は手動で行っていた補正キャパシタンス量の調整を自動化できるため、アンテナ装置の製造コストを低減することができる。さらに、テストモードを実使用状態において定期的に実行することにより、設置環境による共振周波数のずれを定期的に補正し、所望する送信周波数においてアンテナ利得の低下を小さくすることができる。
請求項の発明によれば、アンテナ装置の出荷検査工程において、アンテナ装置を構成する各部品の性能のばらつき、寸法誤差、実装位置誤差などに起因する入力インピーダンスのばらつきを抑え、所望する送信周波数においてアンテナ利得のばらつきを抑えることができる。さらに、テストモードを実使用状態において定期的に実行することにより、設置環境による共振周波数のずれを定期的に補正し、所望する送信周波数においてアンテナ利得の低下を小さくすることができる。
(第1実施形態)
本発明に係るアンテナ装置の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る微小ループアンテナを用いたアンテナ装置1Aの基本的な構成を示す。アンテナ装置1Aは、回路基板2と、回路基板2上に形成された第1導体パターン3及び第2導体パターン4、第1導体パターン3と第2導体パターン4の間に挿入されたキャパシタ(コンデンサ)5及び回路基板2上に実装された略コの字状のアンテナ素子10で構成された微小ループアンテナ11と、回路基板2上に実装された無線回路部12及び制御回路部13などで構成されている。また、回路基板2上にはグランドパターン6、第1導体パターン3とグランドパターン6を接続する接地線(ジャンパー線)7、微小ループアンテナ11に信号を供給する給電線(ジャンパー線)8などが設けられている。
無線通信の周波数をfとすると、無線回路部12からは周波数fの信号が出力され、微小ループアンテナ11は、ループ1周の全長が送信波長λの1/10になるように、その幅及び高さが設計されており、周波数f(=2π/λ)でロスが最も少なくなる(アンテナ利得の低下を小さくする)ようにインピーダンス調整されている。具体的には、キャパシタ5の静電容量を適宜選択することにより、微小ループアンテナ11の共振周波数を調整している。また、アンテナの共振周波数が所望する周波数であると仮定して、給電線8と第1導体パターン3の接続点(給電点)P1から、接地線7と第1導体パターン3の接続点(接地点)P2までの距離Xを変化させることで、アンテナ入力インピーダンスS11を調整することができる。
無線回路部12から高周波信号が出力されると、アンテナ装置1Aに高周波電流が励起される。図2に示すように、この高周波電流は、微小ループアンテナ11を構成する導電路に沿って流れ微小ループアンテナ11としての放射に寄与する電流(微小ループモード電流)Iと、回路基板2の長手方向に流れ、回路基板2の長手方向のダイポールアンテナとしての放射に寄与する電流(ダイポールモード電流)Iの2つに分けて考えることができる。微小ループモード電流Iは、微小ループアンテナ11によって構成される矩形と平行な方向に、微小ループ面と平行な偏波の電波(水平偏波成分)を励起する。一方、ダイポールモード電流Iは、グランドパターン6の長手方向と垂直な方向に、グランドパターン6の長手方向と平行な偏波の電波(垂直偏波成分)を励起する。
このように、微小ループアンテナを用いたアンテナ装置には、微小ループモード電流Iとダイポールモード電流Iが合成された電流が流れるが、ダイポールモード電流Iは、微小ループアンテナ11の対称性がくずれるほどその割合が大きくなる。本発明では、微小ループアンテナに流れる微小ループモード電流Iによって励起される水平偏波成分を安定化させるために、微小ループアンテナ11に対称性を持たせ、ダイポールモード電流Iを極力小さくして、より好ましくはほぼ零にして、ダイポールモード電流Iによって励起される垂直偏波成分をほとんど発生させないようにしている。そのため、微小ループアンテナ11を構成する導電路上におけるキャパシタ5の直列接続位置に対して、微小ループアンテナ11への給電点(すなわち、アンテナ素子10と給電線8の接続点)P1及び微小ループアンテナ11の接地点(すなわち、アンテナ素子10と接地線7の接続点)P2に対称性を持たせている。より具体的には、キャパシタ5の位置と、給電点P1と接地点P2の中点の位置が、微小ループアンテナ11のループの中心に対して略点対称の関係となるように配置している。
図3は、アンテナ装置1Aを設計する際のフローチャートである。このフローチャートに従って設計することにより、ダイポールモード電流Iが最小になるように設計することができる。
まず、回路基板2、グランドパターン6、アンテナ素子10などの各部の位置及び寸法を定め、給電線8の位置を決定する(#1)。次に、給電線8及び接地線7の位置、すなわち給電点P1及び接地点P2の位置を仮決めし、微小ループアンテナのループ上で、ループの中心に対して、給電点P1と接地点P2の中点の位置と略点対称となる位置にキャパシタ5を配置する(#2)。次に、キャパシタ5の静電容量を仮決めする(#3)。このようにして、仮に組み立てられたアンテナ装置1Aの入力インピーダンスを測定する(#4)。そして、測定した入力インピーダンスの値をスミスチャート上にプロットし、インピーダンスの軌跡がスミスチャートの中央を通るか否か判断する(#5)。インピーダンスの軌跡がスミスチャートの中央を通らないときは(#5でNO)、給電点P1及び接地点P2の位置を変更し、それに合わせてキャパシタ5の位置も変更し(#6)、上記ステップを繰り返す。インピーダンスの軌跡がスミスチャートの中央を通るときは(#5でYES)、次に、アンテナ装置1Aのアンテナ(微小ループアンテナ11)の共振周波数が所望する送信周波数fに一致しているか否かを判断する(#7)。微小ループアンテナ11の共振周波数が所望する送信周波数fに一致していないときは、キャパシタ5の静電容量を変更して(#8)、上記ステップを繰り返す。このように構成された第1実施形態に係るアンテナ装置1Aによれば、ダイポールモード電流Iが最小、より好ましくは零になるように構成されているので、微小ループアンテナのアンテナ利得が安定する。その結果、このアンテナ装置を用いた携帯型無線通信装置を手で握ったり、導電体のそばに置いたりした状態でも、アンテナ利得の変動が小さくなり、電波の受信強度を元にして測定点とアンテナ装置の距離の推定が可能となる。
なお、トリマコンデンサをキャパシタ5と並列に挿入してもよい。その場合、部品性能のばらつき、部品の寸法誤差、実装位置誤差などに起因する共振周波数のずれを、トリマコンデンサの容量を調整することにより補正することができる。
(第2実施形態)
本発明のアンテナ装置の第2実施形態について説明する。図4は、第2実施形態に係るアンテナ装置1Bの概略構成を示す。第2実施形態に係るアンテナ装置1Bでは、微小ループアンテナ11のループに直列挿入されるキャパシタ5に対して並列に可変キャパシタ14を接続すると共に、回路基板2上に温度センサ15を実装したものである。
あらかじめ、制御回路部13のメモリ内に、キャパシタ5の温度特性を元にして、周囲温度に対応した補正キャパシタンス量のデータテーブルを記憶させておき、温度センサ15による温度計測値に応じてデータテーブルを参照して、可変キャパシタ14の補正キャパシタンス量を制御する。このような構成によれば、周囲温度の変化に関わらず、アンテナ装置1B共振周波数の変化を小さくすることができ、所望する送信周波数においてアンテナ利得の低下をさらに小さくすることができる。
(第3実施形態)
本発明のアンテナ装置の第3実施形態について説明する。図5は、第3実施形態に係るアンテナ装置1Cの概略構成を示す。第3実施形態に係るアンテナ装置1Cでは、微小ループアンテナ11のループに直列挿入されるキャパシタ5に対して並列に可変キャパシタ14を接続すると共に、無線回路部12から出力された信号の反射波の大きさを計測する検波回路16を備えたものである。
アンテナ装置の出荷検査工程において、制御回路部13をテストモードに設定し、可変キャパシタ14の補正キャパシタンス量を所定の値に設定した状態で、無線回路部12よりテスト信号を出力する。このとき、無線回路部12の出力インピーダンスと、微小ループアンテナ11の入力インピーダンスの整合状態により、反射波が発生する。この反射波の大きさを無線回路部12内の検波回路16によって計測する。次に、制御回路部13からの制御信号により可変キャパシタ14の補正キャパシタンス量を別の値に設定し、同様に反射波の大きさを計測する。このようにして、複数の補正キャパシタンス量に対してそれぞれ反射波の大きさを計測し、最も反射波が小さくなる補正キャパシタンス量を求める。
このような構成によれば、アンテナ装置の出荷検査工程において、従来は手動で行っていた補正キャパシタンス量の調整を自動化できるため、アンテナ装置の製造コストを低減することができる。さらに、テストモードを実使用状態において定期的に実行することにより、設置環境による共振周波数のずれを定期的に補正し、所望する送信周波数においてアンテナ利得の低下を小さくすることができる。なお、テストモードでは、無線回路部12よりテスト信号を出力する必要があるため、本来行う通信とテストモードとを同時に実行することはできない。間欠的に通信を行う無線装置においては、1つの通信シーケンスが完了した直後は、通信を行わない時間が存在する。この通信を行わない時間を利用してテストモードを実行することにより、本来行うべき通信を妨げることなく、確実にテストモードを実行することができる。
(第4実施形態)
本発明のアンテナ装置の第4実施形態について説明する。図6は、第4実施形態に係るアンテナ装置1Dの概略構成を示す。第4実施形態に係るアンテナ装置1Dでは、無線回路部12から出力された信号の反射波の大きさを計測する検波回路16と、給電線8の経路を切り替えて給電線8と第1導体パターン3との接続点(給電点)P1の位置を変更することができる切り替えスイッチ17を備えたものである。
アンテナ装置の出荷検査工程において、制御回路部13をテストモードに設定し、切り替えスイッチ17により給電線8と第1導体パターン3との接続点P1を所定の位置に設定した状態で、無線回路部12よりテスト信号を出力する。このとき、無線回路部12の出力インピーダンスと、微小ループアンテナ11の入力インピーダンスの整合状態により、反射波が発生する。この反射波の大きさを無線回路部12内の検波回路16によって計測する。次に、制御回路部13からの制御信号により切り替えスイッチ17を切り替えて、同様に反射波の大きさを計測する。このようにして、給電線8の経路を複数設定し、それぞれの経路に対する反射波の大きさを計測し、最も反射波が小さくなる経路を求める。切り替えスイッチ17は、機械的に経路を切り替えるものでもよいし、ダイオードスイッチのような電気的に経路を切り替えるものでもよい。
このような構成によれば、アンテナ装置の出荷検査工程において、アンテナ装置を構成する各部品の性能のばらつき、寸法誤差、実装位置誤差などに起因する入力インピーダンスのばらつきを抑え、所望する送信周波数においてアンテナ利得のばらつきを抑えることができる。さらに、テストモードを実使用状態において定期的に実行することにより、設置環境による共振周波数のずれを定期的に補正し、所望する送信周波数においてアンテナ利得の低下を小さくすることができる。なお、テストモードでは、無線回路部12よりテスト信号を出力する必要があるため、本来行う通信とテストモードとを同時に実行することはできない。間欠的に通信を行う無線装置においては、1つの通信シーケンスが完了した直後は、通信を行わない時間が存在する。この通信を行わない時間を利用してテストモードを実行することにより、本来行うべき通信を妨げることなく、確実にテストモードを実行することができる。
(第5実施形態)
本発明のアンテナ装置の第5実施形態について説明する。図7は、第5実施形態に係るアンテナ装置1Eの概略構成を示す。第5実施形態に係るアンテナ装置1Eでは、無線回路部12から出力された信号の反射波の大きさを計測する検波回路16と、接地線7の経路を切り替えて接地線7と第1導体パターン3との接続点(接地点)P2の位置を変更することができる切り替えスイッチ18を備えたものである。
アンテナ装置の出荷検査工程において、制御回路部13をテストモードに設定し、切り替えスイッチ18により接地線7と第1導体パターン3との接続点P2を所定の位置に設定した状態で、無線回路部12よりテスト信号を出力する。このとき、無線回路部12の出力インピーダンスと、微小ループアンテナ11の入力インピーダンスの整合状態により、反射波が発生する。この反射波の大きさを無線回路部12内の検波回路16によって計測する。次に、制御回路部13からの制御信号により切り替えスイッチ18を切り替えて、同様に反射波の大きさを計測する。このようにして、接地線7の経路を複数設定し、それぞれの経路に対する反射波の大きさを計測し、最も反射波が小さくなる経路を求める。切り替えスイッチ18は、機械的に経路を切り替えるものでもよいし、ダイオードスイッチのような電気的に経路を切り替えるものでもよい。
このような構成によれば、アンテナ装置の出荷検査工程において、アンテナ装置を構成する各部品の性能のばらつき、寸法誤差、実装位置誤差などに起因する入力インピーダンスのばらつきを抑え、所望する送信周波数においてアンテナ利得のばらつきを抑えることができる。さらに、テストモードを実使用状態において定期的に実行することにより、設置環境による共振周波数のずれを定期的に補正し、所望する送信周波数においてアンテナ利得の低下を小さくすることができる。なお、テストモードでは、無線回路部12よりテスト信号を出力する必要があるため、本来行う通信とテストモードとを同時に実行することはできない。間欠的に通信を行う無線装置においては、1つの通信シーケンスが完了した直後は、通信を行わない時間が存在する。この通信を行わない時間を利用してテストモードを実行することにより、本来行うべき通信を妨げることなく、確実にテストモードを実行することができる。
(第6実施形態)
本発明のアンテナ装置の第6実施形態について説明する。図8は、第6実施形態に係るアンテナ装置1Fの概略構成を示す。第6実施形態に係るアンテナ装置1Fでは、図1に示す第1実施形態のアンテナ装置1Aと比較して、グランドパターンが第1グランドパターン6aと第2グランドパターン6bに分割され、第1グランドパターン6aと第2グランドパターン6bがインダクタ19で接続されている点が異なる。なお、インダクタ19は、チップインダクタのような素子を実装してもよいし、回路基板2上の導体パターンで実現してもよい。
ダイポールモード電流Iを発生させる周波数をカットオフするようにインダクタ19の定数を選ぶことにより、ダイポールモード電流Iは第1グランドパターン6aにのみ流れ、第2グランドパターン6bには流れなくなるため、ダイポールモード電流Iが流れるグランドパターンの面積を縮小することができる。そのため、ダイポールモード電流Iを零にできなかったとしても、その値を非常に小さくすることができ、微小ループアンテナ11のアンテナ利得が安定する。その結果、このアンテナ装置を用いた携帯型無線通信装置を手で握ったり、導電体のそばに置いたりした状態でも、アンテナ利得の変動が小さくなり、電波の受信強度を元にして測定点とアンテナ装置の距離の推定が可能となる。
本発明に係るアンテナ装置の第1実施形態の構成を示す斜視図。 本発明に係るアンテナ装置における微小ループモード電流及びダイポールモード電流の方向と、それらのアンテナによる水平偏向成分及び垂直偏向成分の関係を示す斜視図。 第1実施形態におけるアンテナ装置を設計するためのフローチャート。 本発明に係るアンテナ装置の第2実施形態の構成を示す斜視図。 本発明に係るアンテナ装置の第3実施形態の構成を示す斜視図。 本発明に係るアンテナ装置の第4実施形態の構成を示す斜視図。 本発明に係るアンテナ装置の第5実施形態の構成を示す斜視図。 本発明に係るアンテナ装置の第6実施形態の構成を示す斜視図。
符号の説明
1A、1B、1C、1D、1E、1F アンテナ装置
2 回路基板
3 第1導体パターン
4 第2導体パターン
5 キャパシタ
6 グランドパターン
6a 第1グランドパターン
6b 第2グランドパターン
7 接地線
8 給電線
10 アンテナ素子
11 微小ループアンテナ
12 無線回路部
13 制御回路部(給電位置決定手段、接地位置決定手段)
14 可変キャパシタ
15 温度センサ
16 検波回路(反射波計測手段)
17 切り替えスイッチ(給電位置変更手段)
18 切り替えスイッチ(接地位置変更手段)
19 インダクタ
P1 給電点
P2 接地点
X 給電点P1から接地点P2までの距離
微小ループモード電流
ダイポールモード電流
11 アンテナ入力インピーダンス
送信周波数

Claims (3)

  1. 回路基板の実装面に対して略垂直となるように形成された微小ループアンテナと、前記微小ループアンテナを構成する導電路上に直列接続されたキャパシタンス成分と、前記回路基板の実装面に形成されたグランドパターンと、前記回路基板上に実装された無線回路部を備えたアンテナ装置において、
    前記キャパシタンス成分の位置と、前記微小ループアンテナへの給電点と前記微小ループアンテナの接地点の中点の位置が、前記微小ループアンテナのループの中心に対して略点対称としたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記微小ループアンテナへの給電の位置を変更可能とする給電位置変更手段と、
    テストモードにおいて、前記無線回路部から前記微小ループアンテナへテスト信号を出力したときに、前記無線回路部の出力インピーダンスと前記微小ループアンテナの入力インピーダンスの不整合により発生する反射波の大きさを計測する反射波計測手段と、
    前記テストモードにおいて、前記給電位置変更手段により給電位置を少なくとも2箇所に設定して、それぞれの給電位置においての前記反射波の大きさを計測し、前記反射波の大きさが最小となるよう給電位置を決定する給電位置決定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記微小ループアンテナの接地位置を変更可能とする接地位置変更手段と、
    テストモードにおいて、前記無線回路部から前記微小ループアンテナへテスト信号を出力したときに、前記無線回路部の出力インピーダンスと前記微小ループアンテナの入力インピーダンスの不整合により発生する反射波の大きさを計測する反射波計測手段と、
    前記テストモードにおいて、前記接地位置変更手段にて接地位置を少なくとも2箇所に設定して、それぞれの接地位置においての前記反射波の大きさを計測し、前記反射波の大きさが最小となるよう接地位置を決定する接地位置決定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
JP2007132442A 2007-05-18 2007-05-18 アンテナ装置 Expired - Fee Related JP5161485B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007132442A JP5161485B2 (ja) 2007-05-18 2007-05-18 アンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007132442A JP5161485B2 (ja) 2007-05-18 2007-05-18 アンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008288930A JP2008288930A (ja) 2008-11-27
JP5161485B2 true JP5161485B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=40148224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007132442A Expired - Fee Related JP5161485B2 (ja) 2007-05-18 2007-05-18 アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5161485B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2863480B1 (en) * 2010-09-07 2018-11-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication terminal apparatus comprising an antenna device
WO2015159324A1 (ja) 2014-04-17 2015-10-22 三菱電機株式会社 アンテナ装置及びアンテナ製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5330977B2 (ja) * 1971-12-29 1978-08-30
JP2841358B2 (ja) * 1986-05-16 1998-12-24 日本電気株式会社 補助アンテナ
JPH0744492B2 (ja) * 1988-06-15 1995-05-15 松下電工株式会社 偏波ダイバーシチ無線通信方式
JPH04250724A (ja) * 1991-01-28 1992-09-07 Matsushita Electric Works Ltd ダイバーシチ送信機
JPH08102611A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Tokyo Gas Co Ltd ループアンテナおよびそれを用いたガスメータ
GB9806488D0 (en) * 1998-03-27 1998-05-27 Philips Electronics Nv Radio apparatus
US6864849B2 (en) * 2000-05-23 2005-03-08 Robert T. Hart Method and apparatus for creating an EH antenna
JP3469880B2 (ja) * 2001-03-05 2003-11-25 ソニー株式会社 アンテナ装置
US7250910B2 (en) * 2003-02-03 2007-07-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Antenna apparatus utilizing minute loop antenna and radio communication apparatus using the same antenna apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008288930A (ja) 2008-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100214189A1 (en) Antenna, radiating pattern switching method therefor and wireless communication apparatus
US8604994B2 (en) Antenna apparatus including feeding elements and parasitic elements activated as reflectors
US8022888B2 (en) Antenna device
KR101475295B1 (ko) 다중모드 안테나 구조
JP4966125B2 (ja) アンテナ装置及び無線機
US9379452B2 (en) Antenna apparatus having four inverted F antenna elements and ground plane
US8098199B2 (en) Array antenna apparatus including multiple steerable antennas and capable of avoiding affection among steerable antennas
US20070046558A1 (en) Method and System for Increasing the Isolation Characteristic of a Crossed Dipole Pair Dual Polarized Antenna
CN102986085B (zh) 天线布置
US20090040109A1 (en) Antenna Device and Wireless Communication Device Using the Same
KR20060042232A (ko) 역 에프 안테나
US20040227675A1 (en) Antenna apparatus having high receiving efficiency
US20050237255A1 (en) Small footprint dual band dipole antennas for wireless networking
EP3172797A1 (en) Slotted slot antenna
JP5161485B2 (ja) アンテナ装置
JP2008278414A (ja) アンテナ装置
KR20070038175A (ko) 무선 통신 모듈 및 무선 통신 장치
KR101256319B1 (ko) 멀티밴드 안테나 및 전자기기
US7034760B2 (en) Antenna device and transmitter-receiver using the antenna device
JP2008017384A (ja) アンテナ装置
JP2007312004A (ja) アンテナ装置
JP4990026B2 (ja) アンテナ装置
WO2010023778A1 (ja) 無線装置とそれを備えた計測装置
JP4770793B2 (ja) アンテナ装置
JP2005260382A (ja) ダイポールアンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111207

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees