JP4572809B2 - 電磁制御弁および電磁制御弁の組付け方法 - Google Patents

電磁制御弁および電磁制御弁の組付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、作動油の流量や圧力を制御する電磁制御弁に関し、特に、車両の油圧制御装置にバルブボディを介して組付ける電磁制御弁に適用して好適なものである。
〔従来の技術〕
一般に、電磁制御弁(以下、電磁弁と呼ぶ)は、各種の油圧制御装置に組込まれて油圧制御に使用されている。この電磁弁は、スリーブ(円筒形の弁ハウジング)内にスプール(弁体)を軸方向に摺動可能に収容し、このスプールを電磁ソレノイド等の駆動手段によりリニア駆動(ディザー通電駆動)して(以下、リニアソレノイド駆動と略称する)、このスプールの位置を調整することにより、油圧(作動油の圧力)を制御するようになっている。
従来、電磁弁が、車両の自動変速機の油圧制御装置や、内燃機関のバルブタイミング調整装置などに組込まれて使用される場合には、同時に複数個使用されることからバルブボディを介してこれに直接スプールを装着してリニアソレノイドを組付けて使用されていた。
図9は、従来の車載向けの電磁弁100の構成を示している。電磁弁100はスプール102とリニアソレノイド103とからなり、スプール102は、複数の異径の段差部を備えており、バルブボディ104に設けられたシリンダの内周面に挿入され、スプール102と当接して駆動するようにリニアソレノイド103が組付けられている。バルブボディ104に設けられたシリンダの内周面にポート111〜116が備えられ、スプール102の各段差部との間に空間を構成し、リニアソレノイド103の駆動によるスプール102の移動によって、各空間と各ポートをそれぞれ遮断あるいは連通させて、作動油の流入および流出量を変えて、油圧を制御するようになっている。
また、スプール102の移動のための推力は、リニアソレノイド103の吸引力により駆動され、移動量(ストローク)がリニアソレノイド103に印加する電流もしくは電圧のデューティ比を変えることによって制御される。一方、スプール102に推力が付加されない状態、つまり、リニアソレノイド103に通電されない状態には、作動油が連通しないように、推力と反対方向に付勢力を生じるばね123の付勢手段が設けられている。
このスプール102のストロークを変える、つまり、推力を変えるためのリニアソレノイド103は、その中心に、スプール102に推力を伝達するプランジャシャフト129を摺動可能に収容し、同様に推力の基となる磁気吸引力を生じるプランジャ131を収容するコアステータ135と、コアステータ135の外周には励磁のための電磁コイル133と電磁コイル133に電気的通電を図るコネクタ150と、電磁コイル133に生じる磁束の通り道(磁路)を形成するヨーク106によって電磁気的駆動機能手段を構成する。そして、ヨーク106の両端面をそれぞれプレートエンド107とコアステータ135にかしめ結合し、一つのリニアソレノイド103のユニットを形成する。そして、ヨーク106とプレートエンド107は、外部からの衝撃等に対して内部の構成部品を保護するケースとしての機械的強度機能手段をも構成している。
以上の構成による電磁弁は、車両の油圧制御装置に、バルブボディを介してバルブボディのシリンダに挿入して取付けられ、使用されるが、電磁弁はその構成から長い棒形状の構造をもつことと、給電のためのコネクタがその側方から突出た構造を有しているため、限られた車両の取付けスペース下では、他の装置や部品との干渉や、干渉によりヨーク等が損傷を負うのを防ぎ、取外し、交換が容易であり、また、車両搭載の大きな振動に対しても固定部の耐振強度を有する良好な組付け方法が必要で、電磁弁の小型化と組付性の向上が望まれる理由となっている。
〔従来技術の不具合〕
バルブボディへの電磁弁のリニアソレノイドの固定方法として、特許文献1に開示されるバルブ装置の組付け方法がある。これはバルブボディと、バルブボディに挿入可能な筒部と、この筒部に形成される溝部とを有する複数個のリニアソレノイドと、複数個のリニアソレノイドを係止する複数個の係止部がリニアソレノイドの筒部の溝部に嵌合されて保持する構造のブラケットを備え、これによってバルブボディに機械的に連結するバルブ装置の組付け方法であって、簡単に、かつ安定した連結をすることができ、さらに、製造コストを安くすることができる特徴をもつ。しかし、この方法ではスプールを直接バルブボディに挿入する車載向けのスリーブなし電磁弁方式の場合には、スリーブがないために溝部はリニアソレノイドを構成するコアステータに設ける必要があり、ブラケット(110)の係止部をこの溝部に嵌合させバルブボディに固定する構成(図9参照)となるので、コアステータとバルブボディの間にガタが生じてリニアソレノイドで発生した吸引力を確実にスプールへ伝えることができない問題がある。
そこで、バルブボディに安定して確実に固定する方法として、特許文献2に開示される電磁弁200の組付け方法がある。これはハウジング部212にねじ部を設け、これを直接バルブボディ204にねじ込み固定する構成(図10参照)で、機械的に安定した固定が可能で、吸引力を確実にスプールに伝えることができる特徴をもつ。しかし、特許文献2のハウジング部212にねじ部を設ける構造ではねじ部とヨーク部が一体であり、切削加工で製作する必要が生じ、製造コストが高くついてしまう懸念がある。
特開2002−156063号公報 米国特許第6833779号明細書
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、部品点数や、加工・組付け工数を増やすことなく、現構成部品の組合せにて、簡単に、かつ確実な取付けが可能となり、安価に製作することができる電磁制御弁および電磁制御弁の組付け方法の提供を目的とする。
〔請求項1の手段〕
本発明では、油圧制御装置に取付けるバルブボディにシリンダを設けるとともに、シリンダに複数のポートを設け、シリンダ内を摺動可能な複数の異径の段差を備えたスプールと、異径の段差とシリンダの内周面とのシール部間に空間部を設け、空間部がポートと連通もしくは遮断する弁体部を構成し、弁体部の一端に設けられて、スプールを駆動するリニアソレノイドを備え、リニアソレノイドの磁気吸引力を生じるプランジャと、プランジャを往復移動可能に収容するコアステータと、コアステータの外周に磁気吸引力のための磁束を生じる電磁コイルと、電磁コイルに生じる磁束の通り道(磁路)を形成するヨークを備え、コアステータとプランジャとの間に生じる電磁吸引力を、コアステータに内装するプランジャシャフトを介して、スプールに作用させて推力となし、スプールが移動し、空間部の連通するポートの開度を変化させることにより作動油の圧力を調整する電磁制御弁であって、ヨークの軸方向の弁体部側を前方とし、リニアソレノイド側を後方と定義すると、ヨークは、有底の円筒構造を有し、その前端部の中心が一部開口し、後端部が全部開口する筒型形状であって、ヨークの前端部が、コアステータとバルブボディとの間に挟持され、コアステータが、バルブボディに対しねじ止めすることによって固定され、他の構成部品が、ヨーク内に収容され、ヨークの後端部をかしめ等によって固定されることを特徴としている。
これによれば、ヨークに強度機能部材としての切削加工によるねじ部等を設ける必要はなくなり、本来の磁路機能部材としての形状のみにて簡素化でき、例えばプレス加工で製作できるようになって、簡単に、かつ安価に作ることが可能となる。また、組付けも構成部品間に挟み込むことにより固定できるので、簡単、コンパクト、かつ確実な取付ができ、外部からの衝撃に対してバルブボディによりカバーされるので、ヨークの防護性が高められる。
〔請求項2の手段〕
請求項1に記載の電磁制御弁を製作する組付け方法において、ヨークの前端部をコアステータとバルブボディとの間に挟持し、コアステータを、ヨークの連れ回りを防止してバルブボディにねじ止めして所定の向きに固定し、コアステータ内周に、プランジャシャフトと、磁気的限界ギャップを保持するシートプレートと、プランジャを装着し、コアステータの外周に、電磁コイルと、コアステータの後端部とヨークの後端部との間の磁路を形成するリングコアとを配置して、さらに、リニアソレノイドのケース形状を形成するプレートエンドをヨークの後端部に嵌着させ、ヨークの後端部をかしめ等によって軸方向に固定することを特徴としている。
これによれば、例えば車両の取付けスペースが狭く、ヨークの周囲に他の装置や部品があってもリニアソレノイドの外形より出っ張りの大きいコネクタの位置を正確に位置決めして固定することができ、他の装置や部品との干渉問題や、連れ回りによる衝接問題は生じることはない。
本発明の最良の実施形態を、図に示す実施例とともに説明する。
〔実施例1の構成〕
図1は、本発明の実施例1における電磁弁1Aの構成断面図であり、弁体部の構成は、従来例と変わるところはなく一部を省略して記載している。
電磁弁1Aは、可動部材としてのスプール2が固定部材であるバルブボディ4Aのシリンダ内を軸方向に往復移動自在に収容され、このスプール2を電磁ソレノイド(リニアソレノイド)3Aのリニアソレノイド駆動によって、このスプール2の位置を調整することにより、油圧を制御するようになっている。
スプール2は、複数の異径の段差部を備えており、バルブボディ4Aに設けられたシリンダの内周面に挿入される。また、バルブボディ4Aに設けられたシリンダの内周面にはポートが備えられ、スプール2の各段差部との間に空間を構成し、リニアソレノイド3Aの駆動によるスプール2の移動によって、各空間と各ポートをそれぞれ遮断あるいは連通させて、作動油の流入および流出量を変えて、油圧を制御するようになっている。なお、本実施例の棒状の形状を有する電磁弁1Aにおいて、軸方向の弁体部側を前方と称し、リニアソレノイド側を後方と称して、以下前後方向はこれに従うものとする。
スプール2の移動のための推力は、リニアソレノイド3Aの磁気吸引力により駆動され、ストロークがリニアソレノイド3Aに印加する電流もしくは電圧のデューティ比を変えることによって制御される。リニアソレノイド3Aは、その中心にスプール2に推力を伝達するプランジャシャフト29を摺動可能に収容し、同様に推力の基となる磁気吸引力を生じるプランジャ31を収容するコアステータ35と、コアステータ35の外周には磁気吸引力を発生させるための磁束を生じる電磁コイル33と電磁コイル33に電気的通電を図るコネクタ50と、電磁コイル33に生じる磁束の通り道(磁路)を形成するヨーク6Aによって電磁気的駆動機能を構成し、構成手段としては従来と変わるところはない。
しかるに、本発明の本実施例によるリニアソレノイド3Aの構成部品の構造とバルブボディ4Aへの固定方法は、以下に述べるように大きく変わっている。以下、図1に従って説明する。
図1において、ヨーク6Aは、一部が有底の筒型の中空筒体で、その前端部の中心付近が開口して外周近傍に取付けフランジ形状の有底部を残し、後端部は全周開放状の所定の板厚を持つ筒型形状であって、後端部内周面はプレートエンド7Aを嵌着してかしめ加工が可能なように肉盗みがされている。ヨーク6Aは後述するように、電磁コイル33により生じる磁束の通り道(磁路)を形成する電磁気的機能部材であり、また同時にプレートエンド7Aとともにかしめ加工によって組付けられ、外形形状を構成するケースとしての機械的強度部材でもある。つまり、ヨーク6Aは鉄等の磁性材より構成され、その板厚は上記電磁気的機能部材と機械的強度部材の兼ね合いから決められている。
コアステータ35は、プランジャ31を往復自在に移動支持する大径収容部43とプランジャシャフト29を摺動自在に支持する軸受部45を有する小径収容部44からなる円筒形状の構造を持つ。また、コアステータ35の前端部には円筒ボス部42を備えた円盤状のフランジ部40を有し、円筒ボス部42の外形にはねじが加工されており、バルブボディ4Aへの組付けのためにフランジ部40には回し穴41が開けられている。また、コアステータ35の大径収容部43と小径収容部44の連結部において大径収容部43にくびれ部38を設け、小径収容部44には着座面37を形成して、プランジャ31を十分、かつ強力に吸引できるようプランジャ31と着座面37との間に収容ギャップ部34を設けている。コアステータ35もヨーク6Aと同様に電磁気的機能部材であり、鉄等の磁性材で構成されている。
電磁コイル33は樹脂部32によって円筒形状にモールドされ、同時に電磁コイル33に給電するコネクタ50と一体的に成形され、電磁コイル33の導線とコネクタ50のターミナル51は電気的に接続され、コネクタ50での通電により電磁コイル33が励磁するようになっている。そして、コアステータ35の外周面に同軸的に嵌着されるよう滑らかな内周面を有する筒型形状となっている。
また、リングコア8は円環状のプレートで、外径はヨーク6Aの後端部の肉盗み内径と略同等で、内径はコアステータ35の後端部の外径と同径であり、円環状のリングコア8の外径と内径は中心を一致させる形状となっており、コアステータ35の後端部の外形部に嵌着される。リングコア8は、コアステータ35とヨーク6Aの磁路を連続させる電磁気的機能部材である。よって、リングコア8の板厚はヨーク6Aと略等しいかそれ以上が好適で、組付けたとき軸力によって変形の生じない厚さが選定され、鉄等の磁性材で構成される。
また、プレートエンド7Aは円形のプレートで、前面には板厚以上の高さを有するリブを立上げ剛性を高めている。また、後面にはその外周部に面取りを施し、ヨーク後端部の肉盗み部とのかしめ加工が可能なように案内面を構成している。プレートエンド7Aは組付けに際しリングコア8を確実に保持し、リニアソレノイド3Aのユニットを構成するケースとしての機械的強度部材であり、アルミニウム等の非磁性材で構成される。
次に、以上の構造部材をバルブボディ4Aに組付ける組付け方法と組付け順序を説明する。
まず、バルブボディ4Aのシリンダ内へ図示しないばねを嵌着したスプール2を挿入し、そして、シリンダの内周後端に設けられた螺合部に、前端部の円筒ボス部42がねじ加工されたコアステータ35をフランジ部40との間にヨーク6Aの一部有底構造を挟持して配し、軸方向に螺合して固定する。このとき、ヨーク6Aは所定の位置(向き)に配置されるように予めその位置(向き)に仮固定し、螺合に際し連れ回りしないように外周部を固定、もしくは回り止めピンにて係止して、爪を有する専用工具を回し穴41に差し込んでねじ込む。これによりバルブボディ4Aの後端部にコアステータ35とヨーク6Aが強固に固定される。
つづいて、モールドされた電磁コイル33を、上記したヨーク6Aの所定の位置(向き)に一致するようにコネクタ50の向きを合致させ、コアステータ35の外周部に嵌着させる。また、プランジャシャフト29をコアステータ35の軸受部45に挿入し、シートプレート36を収容ギャップ部34に嵌着させ、そして、プランジャ31を大径収容部43に装着する。そして、最後に円環状のリングコア8をその内径側はコアステータ35の大径収容部43の外形部に、またリングコア8の外形側はヨーク6Aの後端部の肉盗み部に嵌着させ、さらにプレートエンド7Aを同様にヨーク6Aの後端部の肉盗み部に嵌着させ、後方からヨーク6Aの後端部の肉盗み部をかしめて軸方向に固定する。これにより、プレートエンド7Aとヨーク6Aはリニアソレノイド3Aのユニットを形成し、外部からの異物の浸入や衝撃を保護することが可能となる。また、図示するように、バルブボディ4Aの取付部の後方に突出しカバー11を設けることによって、さらに上記したヨーク6Aの外周部を保護することも可能となる。
〔実施例1の作用〕
次に、上記した構造および組付けになる本発明による電磁弁1A、特に、リニアソレノイド3Aの作動について説明する。
コネクタ50よりターミナル51に通電されると電磁コイル33が励磁され、磁束が発生する。発生した磁束は、電磁気的機能部材であるコアステータ35とリングコア8とヨーク6Aの磁路を循環して流れる。しかし、コアステータ35のくびれ部38においては磁気抵抗が大きくなっているので、ここには磁束は流れ難く、着座面37から収容ギャップ部34を通ってプランジャ31に流れ込むこととなり、この収容ギャップ部34においてプランジャ31を吸引する磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力は前方に作用し、プランジャシャフト29を押圧してスプール2に推力を作用させる。スプール2への推力は、スプール2を移動させストロークを生じる。このストロークによってスプール2の各段差部とバルブボディ4Aのポートとのシール部のシール長さが変わり、流入もしくは流出する作動油の流量が変化することとなる。
そして、さらに通電される電流もしくは電圧のデューティ比を大きく変えて制御すると、磁束は強まり、収容ギャップ部34は狭まり、磁気吸引力は益々大きくなって、推力すなわちストロークは大きくなって、作動油の流量が大きく変化する。そして、プランジャ31は着座面37に密着することになるが、ここには非磁性材のシートプレート36が配されているので、その厚み、つまり限界ギャップを保持しながらプランジャ31は最大吸引力を維持することとなる。また、プランジャ31が前後に移動する際に、収容ギャップ部34の空気はコアステータ35の軸受部45とプランジャシャフト29との有限隙間(呼吸穴)から、プランジャ31の後端部の空気はプレートエンド7Aの呼吸穴から流動して、背圧を高めないように作動する。そして、通電がオフされると、スプール2の前端部に備えられた図示しないばねの付勢力によって、停止位置まで押し戻されることとなる。
以上より、所望の油圧の設定には、リニアソレノイド3Aによる推力を変えることによりスプール2を移動させ、移動によってシール長さの変化によって出力流量を変えることにより、圧力を変化させることが簡単に、かつ迅速にできることとなる。このとき、ヨーク6Aを挟持してコアステータ35はバルブボディ4Aに強固に固定されているので、ガタや歪は一切生じることがなく、結果吸引力を完全に推力に伝達させることができ、かつ、外部からの衝撃も十分保護することができる。
〔実施例1の効果〕
本発明では、リニアソレノイド3Aは、前端部にねじを備えたコアステータ35を、バルブボディ4Aのシリンダ後端部の螺合部に、一部が有底の筒型形状のヨーク6Aを挟持して螺合し、組付けられている。これにより、ヨーク6Aに機械的強度部材としての切削加工によるねじ部等を設ける必要はなくなり、簡単に、かつ安価に作ることが可能となる。また、組付けも構成部品間に挟み込むことにより固定できるので、簡単、コンパクト、かつ確実な取付けができ、ガタや歪の生じることは一切なく、結果、吸引力を完全に推力として伝達させることができる。そして、螺合する際に、ヨーク6Aがコアステータ35と連れ回らないように回転止めをして所望の位置(向き)に固定できるので、予め他の構成部品と干渉しない配置となすことが簡単に構成できる。また、外部からの衝撃に対してバルブボディ4Aによりカバーされるので、ヨーク6Aの防護性が高められ、その分ヨーク6Aの機械的強度特性を緩和(例えば薄肉化)することが可能となる。
〔変形例〕
実施例1では、リニアソレノイド3Aは、前端部にねじを備えたコアステータ35を、バルブボディ4Aのシリンダ後端部の螺合部に、一部が有底の筒型形状のヨーク6Aを挟持して螺合し、組付けられているが、これに限ることなく、図2に示すように、軸力を打込みピン構造で構成してもよい。打込みピン構成を以下に説明する。コアステータ35の円筒ボス部42に、ねじ加工することなく嵌合面のみを設け、他方のバルブボディ4Aのシリンダの後端部には対をなす嵌合穴を設けて、ともに緩やかな嵌め合いを構成しており、この嵌め合い部を接するように軸直角方向に少なくとも2箇所の小さな貫通穴53が設けられて、この貫通穴53にピン54が打込まれ、軸方向に所定の軸力を生じて固定されている。ピン54による打込み固定の場合には、少なくとも円筒ボス部42の貫通穴53の半円中心と、バルブボディ4Aのシリンダ側の貫通穴53の半円中心は互いに僅かにオフセットされていることが好ましく、このオフセット代だけピン54によって弾性変形を生じさせ、これによる適正な軸力の発生によって確実な固定が可能である。
また、ピン54はその長手軸方向がストレートであることに限らず、ピン側が湾曲していても構わず、テーパ構造を有していても構わず、打込んだときにピンの弾性力による軸力によって固定しても一向に構わない。
参考例1の構成〕
図3は、本参考例における電磁弁1Bの構成断面図であり、弁体部の一部は省略して記載している。
本参考例が実施例1と異なるのは、実施例1では、リニアソレノイド3Aは、前端部にねじを備えたコアステータ35を、バルブボディ4Aのシリンダ後端部の螺合部に、一部が有底の筒型形状のヨーク6Aを挟持して螺合し、組付けられているが、本参考例では、図3に示すように、ヨーク6Bをコアステータ35とリングコア8との間に挟持して、プレートエンド7Bによるバルブボディ4Bに対する螺合等の軸力によってコアステータ35をバルブボディ4Bに固定している。
大きく異なるのは上記の部分であり、他の構成、つまり弁体部の構成は変わるところはなく、よって、異なるところを重点に以下に説明する。
ヨーク6Bは、単に平行な両端面を有する筒型の中空筒体である。ヨーク6Bは、電磁コイル33により生じる磁束の通り道(磁路)を形成する電磁気的機能部材であり、また同時にコアステータ35とプレートエンド7Bとの間に挟持されて、少なくともモールドされた電磁コイル33を収容する空間(スペース)を確保する軸方向の座屈強度を有する機械的強度部材でもある。つまり、ヨーク6Bは鉄等の磁性材より構成され、その板厚は上記電磁気的機能部材と機械的強度部材の兼ね合いから決められている。
コアステータ35は、後方にはプランジャ31を往復自在に移動支持する大径収容部43と、プランジャシャフト29を摺動自在に支持する軸受部45を有する小径収容部44からなる円筒形状の構造を持つ。また、コアステータ35の前端部には円盤状のフランジ部40を有し、円筒ボス部は設けていない。また、コアステータ35の大径収容部43と小径収容部44の連結部において大径収容部43にくびれ部38を設け、小径収容部44には着座面37を形成して、プランジャ31を十分、かつ強力に吸引できるようプランジャ31と着座面37との間に収容ギャップ部34を設けている。コアステータ35も同様に電磁気的機能部材であり、鉄等の磁性材で構成される。
電磁コイル33は樹脂部32によって円筒形状にモールドされ、実施例1と変わることなく、滑らかな内周面を有する筒型形状となっている。
また、リングコア8は円環状のプレートで、外径はヨーク6Bの外径と略同等で、内径はコアステータ35の後端部の外径と同径である。また、円環状のリングコア8は、その外径と内径は中心を一致させる形状となっており、コアステータ35の後端部の外形部に嵌着される。リングコア8は、コアステータ35とヨーク6Bの磁路を連続させる電磁気的機能部材であり、磁性材で構成されている。
また、プレートエンド7Bは円形のプレートで、前方には板厚以上の高さを有するリブを立上げ剛性を高めるとともにプレートの外周部にねじ加工がされ、必要な強度を確保するねじ山数が配置されている。一方、後方には、プレートエンド7Bの外周部のねじを螺合するのに必要な専用工具の捩りトルクを受ける回し穴47が開けられている。また、プランジャ31の移動に伴うコアステータ35内の空気の流動を促進する呼吸穴が別位置に設けられている。図示では回し穴47と呼吸穴は別体として構成されているが、これを一体として構成しても差支えはない。プレートエンド7Bは螺合組付けに際しリングコア8を確実に押圧し、ヨーク6Bからコアステータ35のフランジ部40に軸力を負荷して、コアステータ35をバルブボディ4Bに確実に固定している。また、プレートエンド7Bは、リニアソレノイド3Bのユニットを構成するケースとしての機械的強度部材であり、アルミニウム等の非磁性材で構成される。
次に、上記構成になるリニアソレノイド3Bをバルブボディ4Bに組付ける組付け方法の説明をする。
弁体部の組付けは実施例1と同じであり、異なるのはバルブボディ4Bの後端部にはリニアソレノイド3Bの全長を収容するのに足る深さの第2のシリンダが設けられ、前述の実施例1のバルブボディ4Bのシリンダの後端部にある螺合部は、参考例1のシリンダには設けずに、第2のシリンダの後端部(カバー)11に設けられている。この構成になるバルブボディ4Bにフランジ部40を有するコアステータ35をフランジ部40がバルブボディ4Bの取り付け面に当接するように挿入し、つづいてプランジャシャフト29とシートプレート36、およびプランジャ31をコアステータ35に装着させ、ヨーク6Bおよび電磁コイル33を所定の位置(向き)に装着し、後方からリングコア8をその内径とコアステータ35の大径収容部43の外周部とが嵌着するように差込み、さらに後方からプレートエンド7Bをねじ止めする。これにより、バルブボディ4Bの後端部にヨーク6Bがコアステータ35とリングコア8との間に挟持されてコアステータ35とともにバルブボディ4Bに強固に固定される。
大きく異なるのは構成部材の配置順序、すなわち、ヨーク6Aがバルブボディ4Aとコアステータ35の間に挟持(実施例1)されるか、ヨーク6Bがコアステータ35とリングコア8との間に挟持(本参考例)されるかの違いであって、機能構成の配置は異なるところはなく、従って、作用も基本的には異なるところはない。
参考例1の効果〕
ヨーク6Bをコアステータ35とリングコア8との間に挟持してプレートエンド7Bの螺合によってコアステータ35をバルブボディ4Bの後端部に固定できるので、ヨーク6Bの形状をさらに簡素化でき、例えばパイプ材(鋼管材)の切断加工で製作できるようになって、簡単に、かつ安価に作ることが可能となる。また、プレートエンド7Bがバルブボディ4Bに対して軸力によって固定しているので、より確実な固定が可能となり、仮にバルブボディ4Bに大きな振動が負荷されても電磁弁1Bは片持ち支持ではないので耐振強度は十分に確保できる。また、リニアソレノイド3Bは、バルブボディ4Bの第2のシリンダ内に格納される配置となるので、ヨーク6Bの防護性がより高められ、その分ヨーク6Bの機械的強度特性を緩和(例えば薄肉化もしくは低強度材化)することが可能となる。
〔変形例1〕
参考例1では、バルブボディ4Bに固定するに際し、ヨーク6Bをコアステータ35とリングコア8との間に挟持してプレートエンド7Bの螺合によってコアステータ35をバルブボディ4Bの後端部に固定をしているが、これに限ることなく、図4に示すように、プレートエンド7Bをバルブボディ4Bのカバー11のエッジ部のかしめ加工によって固定してもよい。図4に示すように、バルブボディ4Bのカバー11のエッジ部にはかしめ加工が可能なように、端部に切り欠き48を設け、この切り欠き48の内周側の余肉を内側に折り畳むよう変形させる(かしめ加工)とプレートエンド7Bには強力な軸力が生じ、コアステータ35はバルブボディ4Bに対して強固に固定される。この組付け方法による固定は、プレートエンド7Bの外周側にねじ加工や、あるいはねじ止めの回し穴を設ける必要はなく、プレートエンド7Bの形状はより簡素化できる特徴がある。
〔変形例2〕
参考例1について、リニアソレノイド3Bは、単純筒型形状のヨーク6Bをコアステータ35とリングコア8との間に挟持して、そのリングコア8がプレートエンド7Bの軸力発生手段によって押圧され、バルブボディ4Bに組付けられており、リングコア8は電磁気的機能部材として、一方、プレートエンド7Bは機械的強度部材としてそれぞれ基本的機能を分担している。しかし、これに限ることなく、図5に示すように、リングコアとプレートエンドが一体となった機械的強度を有する磁性材で構成されるプレートエンド7Cによってバルブボディ4Bに組付けられていてもよい。
これにより、リングコア8をコアステータ35の大径収容部43の外形部に嵌着してのちプレートエンド7Bの軸力によって固定する必要はなく、一体化のプレートエンド7Cを軸方向に螺合もしくはかしめによって固定するのみで簡単に組付けができる。また、十分な磁路が確保でき、コアステータ35をガタなく確実にバルブボディ4Bに固定することが可能となって、磁気吸引力を完全に推力として伝達させることができる。ただし、一体化のプレートエンド7Cが磁性材になったことによる磁路構成が、プランジャ31の大ストローク時において、プランジャ31の磁路に影響を与え、吸引力特性が少し低下することとなるが、一方の常用の小ストローク時においては影響を受けることは少なく吸引力特性低下を起こすことはない。よって、実用上十分適用が可能である。
参考例2の構成〕
図6は、本参考例における電磁弁1Cの構成断面図であり、弁体部の一部は省略して記載している。
本参考例が実施例1と異なるのは、実施例1では、リニアソレノイド3Aは、前端部にねじを備えたコアステータ35を、バルブボディ4Aのシリンダ後端部の螺合部に、一部が有底の筒型形状のヨーク6Aを挟持して螺合し、組付けられているが、本参考例では、図6に示すように、バルブボディ4Cのシリンダ後端部の螺合部に、前端部の円筒ボス部42にねじを備え、取付けのフランジ部40を有したコアステータ35を軸方向に螺合し、ヨーク6Cをバルブボディ4Cとリングコア8との間に挟持して、バルブボディ4Cとプレートエンド7Bによる螺合等の軸力によって、リングコア8を押圧してバルブボディ4Cに組付けられる。
大きく異なるのは上記の部分であり、他の構成、つまり弁体部の構成は変わるところはなく、よって、異なるところを重点に以下に説明する。
ヨーク6Cは、単に平行な両端面を有する筒型の中空筒体である。ヨーク6Cは、電磁コイル33により生じる磁束の通り道(磁路)を形成する電磁気的機能部材であり、また同時にコアステータ35とプレートエンド7Bとの間に挟持されて、少なくともモールドされた電磁コイル33を収容する空間(スペース)を確保する軸方向の座屈強度を有する機械的強度部材でもある。つまり、ヨーク6Cは鉄等の磁性材より構成され、その板厚は上記電磁気的機能部材と機械的強度部材の兼ね合いから決められている。
コアステータ35は、後方にはプランジャ31を往復自在に移動支持する大径収容部43と、プランジャシャフト29を摺動自在に支持する軸受部45を有する小径収容部44からなる円筒形状の構造を持つ。また、コアステータ35の前端部には円盤状のフランジ部40を有し、フランジ部40の外径は円筒形のヨーク6Cの内周面と嵌着可能な寸法にて構成され、円筒ボス部42にはねじが加工されている。また、コアステータ35の大径収容部43と小径収容部44の連結部において大径収容部43にくびれ部38を設け、小径収容部44には着座面37を形成して、プランジャ31を十分、かつ強力に吸引できるようプランジャ31と着座面37との間に収容ギャップ部34を設けている。コアステータ35も同様に電磁気的機能部材であり、鉄等の磁性材で構成される。
電磁コイル33は樹脂部32によって円筒形状にモールドされ、実施例1と変わることなく、滑らかな内周面を有する筒型形状となっている。
また、リングコア8は円環状のプレートで、外径はヨーク6Cの外径と略同等で、内径はコアステータ35の後端部の外径と同径である。また、円環状のリングコア8は、その外径と内径は中心を一致させる形状となっており、コアステータ35の後端部の外形部に嵌着される。リングコア8は、コアステータ35とヨーク6Cの磁路を連続させる電磁気的機能部材であり、磁性材で構成されている。
また、プレートエンド7Bは円形のプレートで、前方には板厚以上の高さを有するリブを立上げ剛性を高めるとともにプレートエンド7Bの外周部にねじ加工がされ、必要な強度を確保するねじ山数が配置されている。一方、後方には、この外周部のねじを螺合するに必要な専用工具の捩りトルクを受ける回し穴47が開けられている。また、プランジャ31の移動に伴うコアステータ35内の空気の流動を促進する呼吸穴が別位置に設けられている。図示では回し穴47と呼吸穴は別体として構成しているが、これを一体として構成しても差支えはない。プレートエンド7Bは螺合組付けに際しリングコア8を確実に押圧し、ヨーク6Cからコアステータ35のフランジ部40に軸力を負荷して、コアステータ35をバルブボディ4Cに確実に固定している。また、プレートエンド7Bは、リニアソレノイド3Cのユニットを構成するケースとしての機械的強度部材であり、アルミニウム等の非磁性材で構成される。
次に、上記構成になるリニアソレノイド3Cをバルブボディ4Cに組付ける組付け方法の説明をする。
弁体部の組付けは実施例1と同じであり、異なるのはバルブボディ4Cの後端部にはリニアソレノイド3Cの全長を収容するのに足る深さの第2のシリンダが設けられ、シリンダの後端部にある螺合部と同様に、カバー11にも螺合部が設けられている。この構成になるバルブボディ4Cにフランジ部40を有するコアステータ35をフランジ部40がバルブボディ4Cの取付け面に当接するように軸方向に螺合する。つづいてプランジャシャフト29とシートプレート36、およびプランジャ31をコアステータ35に装着させる。そして、ヨーク6Cおよび電磁コイル33を所定の位置(向き)に装着し、ヨーク6Cはコアステータ35のフランジ部40の外周部に嵌着して、当接面に当接させ、後方からリングコア8をその内径とコアステータ35の大径収容部43の外周部とが嵌着するように差込み、さらに後方からプレートエンド7Bをねじ止めする。これにより、バルブボディ4Cの後端部にヨーク6Cがリングコア8との間に挟持されてコアステータ35とともにバルブボディ4Cに強固に固定される。
大きく異なるのは構成部材の配置順序、すなわち、ヨーク6Aがバルブボディ4Aとコアステータ35の間に挟持(実施例1)されるか、ヨーク6Cがバルブボディ4Cとリングコア8との間に挟持(参考例2)されるかの違いであって、機能構成の配置は異なるところはなく、従って、作用も基本的には異なるところはない。
参考例2の効果〕
ヨーク6Cをバルブボディ4Cとリングコア8との間に挟持してプレートエンド7Bのねじ止めによってバルブボディ4Cの後端部に固定できるので、ヨーク6Cの形状をさらに簡素化できる。例えばバルブボディ4Cとヨーク6Cの外周部との嵌合は隙間を設けた精度的に低い嵌合で済ませることが可能で、よって、内外径寸法値の公差の大きい低級パイプ材等の切断加工で製作できるので、さらにヨーク6Cを簡単、かつ安価に作ることが可能となる。また、バルブボディ4Cに対しコアステータ35とプレートエンド7Bの2箇所のねじ締結によって固定しているので、より確実な固定が可能となり、仮にバルブボディ4Cに大きな振動が負荷されてもリニアソレノイド3Cは片持ち支持ではないので耐振強度は十分に確保できる。また、参考例1と同様に、リニアソレノイド3Cはバルブボディ4Cの第2のシリンダ内に格納される配置となるので、ヨーク6Cの防護性がより高められる。
〔変形例1〕
参考例2では、バルブボディ4Cに固定するに際し、ヨーク6Cをバルブボディ4Cとリングコア8との間に挟持してプレートエンド7Bのねじ止めによってバルブボディ4Cの後端部に固定をしているが、これに限ることなく、図7に示すように、プレートエンド7Bをバルブボディ4Cの後端部のエッジ部にてかしめにて固定してもよい。バルブボディ4Cのカバー11のエッジ部には、かしめ加工が可能なように端部に切り欠き48を設け、この切り欠き48の内周側の余肉を内側に折り畳むよう変形させる(かしめ加工)とプレートエンド7Bには強力な軸力が生じ、ヨーク6Cはバルブボディ4Cとリングコア8との間に強固に固定される。この組付け方法による固定によれば、プレートエンド7Bの外周側にねじ加工や、あるいはねじ止めの回し穴を設ける必要はなく、プレートエンド7Bの形状はより簡素化できる。
〔変形例2〕
参考例2については、リニアソレノイド3Cは、単純筒型形状のヨーク6Cをバルブボディ4Cとリングコア8との間に挟持して、そのリングコア8がプレートエンド7Bの軸力発生手段によって押圧され、バルブボディ4Cに組付けられており、リングコア8は電磁気的機能部材として、一方、プレートエンド7Bは機械的強度部材としてそれぞれ基本的機能を分担している。しかし、これに限ることなく、図8に示すように、リングコアとプレートエンドが一体となった機械的強度を有する磁性材で構成されるプレートエンド7Cによって、バルブボディ4Cに組付けられていてもよい。
これにより、リングコア8をコアステータ35の大径収容部43の外形部に嵌着してのちプレートエンド7Bの軸力によって固定する必要はなく、一体化のプレートエンド7Cを軸方向に螺合もしくはかしめによって固定するのみで簡単に組付けができる。また、十分な磁路が確保でき、コアステータ35をガタなく確実にバルブボディ4Bに固定することが可能となって、磁気吸引力を完全に推力として伝達させることができる。ただし、一体化のプレートエンド7Cが磁性材になったことによる磁路構成が、プランジャ31の大ストローク時において、プランジャ31の磁路に影響を与え、吸引力特性が少し低下することとなるが、一方の常用の小ストローク時においては影響を受けることは少なく吸引力特性低下を起こすことはない。よって、実用上十分適用が可能である。
電磁弁の弁体部の一部を省略した構成断面図である(実施例1)。 電磁弁の弁体部の一部を省略した構成断面図及び要部拡大図である(実施例1の変形例)。 電磁弁の弁体部の一部を省略した構成断面図である(参考例1)。 電磁弁の弁体部の一部を省略した構成断面図及び要部拡大図である(参考例1の変形例1)。 電磁弁の弁体部の一部を省略した構成断面図である(参考例1の変形例2)。 電磁弁の弁体部の一部を省略した構成断面図である(参考例2)。 電磁弁の弁体部の一部を省略した構成断面図である(参考例2の変形例1)。 電磁弁の弁体部の一部を省略した構成断面図である(参考例2の変形例2)。 電磁弁の構成断面図である(従来例)。 電磁弁の構成断面図である(従来例)。
1A〜1C 電磁弁(電磁制御弁)
2 スプール
3A〜3C リニアソレノイド(電磁ソレノイド)
4A〜4C バルブボディ
6A〜6C ヨーク
7A〜7C プレートエンド
8 リングコア
11 カバー(第2のシリンダの後端部)
29 プランジャシャフト
31 プランジャ
32 樹脂部
33 電磁コイル
34 収容ギャップ部
35 コアステータ
36 シートプレート
37 着座面
38 くびれ部
40 フランジ部
41、47 回し穴
42 円筒ボス部
43 大径収容部
44 小径収容部
45 軸受部
48 切り欠き
50 コネクタ
51 ターミナル

Claims (2)

  1. 油圧制御装置に取付けるバルブボディにシリンダを設けるとともに、該シリンダに複数のポートを設け、
    前記シリンダ内を摺動可能な複数の異径の段差を備えたスプールと、前記異径の段差と前記シリンダの内周面とのシール部間に空間部を設け、
    前記空間部が前記ポートと連通もしくは遮断する弁体部を構成し、前記弁体部の一端に設けられて、前記スプールを駆動するリニアソレノイドを備え、
    前記リニアソレノイドの磁気吸引力を生じるプランジャと、前記プランジャを往復移動可能に収容するコアステータと、前記コアステータの外周に磁気吸引力のための磁束を生じる電磁コイルと、前記電磁コイルに生じる磁束の通り道(磁路)を形成するヨークを備え、
    前記コアステータと前記プランジャとの間に生じる電磁吸引力を、前記コアステータに内装するプランジャシャフトを介して、前記スプールに作用させて推力となし、
    前記スプールが移動し、前記空間部の連通する前記ポートの開度を変化させることにより作動油の圧力を調整する電磁制御弁であって、
    前記ヨークの軸方向の前記弁体部側を前方とし、前記リニアソレノイド側を後方と定義すると、
    前記ヨークは、有底の円筒構造を有し、その前端部の中心が一部開口し、後端部が全部開口する筒型形状であって、
    前記ヨークの前端部が、前記コアステータと前記バルブボディとの間に挟持され、前記コアステータが、前記バルブボディに対しねじ止めすることによって固定され、
    他の構成部品が、前記ヨーク内に収容され、前記ヨークの後端部をかしめ等によって固定されることを特徴とする電磁制御弁。
  2. 請求項1に記載の電磁制御弁を製作する組付け方法において、
    前記ヨークの前端部を前記コアステータと前記バルブボディとの間に挟持し、前記コアステータを、前記ヨークの連れ回りを防止して前記バルブボディにねじ止めして所定の向きに固定し
    前記コアステータ内周に、前記プランジャシャフトと、磁気的限界ギャップを保持するシートプレートと、前記プランジャを装着し、
    前記コアステータの外周に、前記電磁コイルと、前記コアステータの後端部と前記ヨークの後端部との間の磁路を形成するリングコアとを配置して、
    さらに、前記リニアソレノイドのケース形状を形成するプレートエンドを前記ヨークの後端部に嵌着させ、前記ヨークの後端部をかしめ等によって軸方向に固定することを特徴とする電磁制御弁の組付け方法。
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