JP4572809B2 - 電磁制御弁および電磁制御弁の組付け方法 - Google Patents
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Description
一般に、電磁制御弁(以下、電磁弁と呼ぶ)は、各種の油圧制御装置に組込まれて油圧制御に使用されている。この電磁弁は、スリーブ(円筒形の弁ハウジング)内にスプール(弁体)を軸方向に摺動可能に収容し、このスプールを電磁ソレノイド等の駆動手段によりリニア駆動(ディザー通電駆動)して(以下、リニアソレノイド駆動と略称する)、このスプールの位置を調整することにより、油圧(作動油の圧力)を制御するようになっている。
バルブボディへの電磁弁のリニアソレノイドの固定方法として、特許文献1に開示されるバルブ装置の組付け方法がある。これはバルブボディと、バルブボディに挿入可能な筒部と、この筒部に形成される溝部とを有する複数個のリニアソレノイドと、複数個のリニアソレノイドを係止する複数個の係止部がリニアソレノイドの筒部の溝部に嵌合されて保持する構造のブラケットを備え、これによってバルブボディに機械的に連結するバルブ装置の組付け方法であって、簡単に、かつ安定した連結をすることができ、さらに、製造コストを安くすることができる特徴をもつ。しかし、この方法ではスプールを直接バルブボディに挿入する車載向けのスリーブなし電磁弁方式の場合には、スリーブがないために溝部はリニアソレノイドを構成するコアステータに設ける必要があり、ブラケット(110)の係止部をこの溝部に嵌合させバルブボディに固定する構成(図9参照)となるので、コアステータとバルブボディの間にガタが生じてリニアソレノイドで発生した吸引力を確実にスプールへ伝えることができない問題がある。
本発明では、油圧制御装置に取付けるバルブボディにシリンダを設けるとともに、シリンダに複数のポートを設け、シリンダ内を摺動可能な複数の異径の段差を備えたスプールと、異径の段差とシリンダの内周面とのシール部間に空間部を設け、空間部がポートと連通もしくは遮断する弁体部を構成し、弁体部の一端に設けられて、スプールを駆動するリニアソレノイドを備え、リニアソレノイドの磁気吸引力を生じるプランジャと、プランジャを往復移動可能に収容するコアステータと、コアステータの外周に磁気吸引力のための磁束を生じる電磁コイルと、電磁コイルに生じる磁束の通り道(磁路)を形成するヨークを備え、コアステータとプランジャとの間に生じる電磁吸引力を、コアステータに内装するプランジャシャフトを介して、スプールに作用させて推力となし、スプールが移動し、空間部の連通するポートの開度を変化させることにより作動油の圧力を調整する電磁制御弁であって、ヨークの軸方向の弁体部側を前方とし、リニアソレノイド側を後方と定義すると、ヨークは、有底の円筒構造を有し、その前端部の中心が一部開口し、後端部が全部開口する筒型形状であって、ヨークの前端部が、コアステータとバルブボディとの間に挟持され、コアステータが、バルブボディに対しねじ止めすることによって固定され、他の構成部品が、ヨーク内に収容され、ヨークの後端部をかしめ等によって固定されることを特徴としている。
請求項1に記載の電磁制御弁を製作する組付け方法において、ヨークの前端部をコアステータとバルブボディとの間に挟持し、コアステータを、ヨークの連れ回りを防止してバルブボディにねじ止めして所定の向きに固定し、コアステータの内周に、プランジャシャフトと、磁気的限界ギャップを保持するシートプレートと、プランジャとを装着し、コアステータの外周に、電磁コイルと、コアステータの後端部とヨークの後端部との間の磁路を形成するリングコアとを配置して、さらに、リニアソレノイドのケース形状を形成するプレートエンドをヨークの後端部に嵌着させ、ヨークの後端部をかしめ等によって軸方向に固定することを特徴としている。
図1は、本発明の実施例1における電磁弁1Aの構成断面図であり、弁体部の構成は、従来例と変わるところはなく一部を省略して記載している。
電磁弁1Aは、可動部材としてのスプール2が固定部材であるバルブボディ4Aのシリンダ内を軸方向に往復移動自在に収容され、このスプール2を電磁ソレノイド(リニアソレノイド)3Aのリニアソレノイド駆動によって、このスプール2の位置を調整することにより、油圧を制御するようになっている。
まず、バルブボディ4Aのシリンダ内へ図示しないばねを嵌着したスプール2を挿入し、そして、シリンダの内周後端に設けられた螺合部に、前端部の円筒ボス部42がねじ加工されたコアステータ35をフランジ部40との間にヨーク6Aの一部有底構造を挟持して配し、軸方向に螺合して固定する。このとき、ヨーク6Aは所定の位置(向き)に配置されるように予めその位置(向き)に仮固定し、螺合に際し連れ回りしないように外周部を固定、もしくは回り止めピンにて係止して、爪を有する専用工具を回し穴41に差し込んでねじ込む。これによりバルブボディ4Aの後端部にコアステータ35とヨーク6Aが強固に固定される。
次に、上記した構造および組付けになる本発明による電磁弁1A、特に、リニアソレノイド3Aの作動について説明する。
コネクタ50よりターミナル51に通電されると電磁コイル33が励磁され、磁束が発生する。発生した磁束は、電磁気的機能部材であるコアステータ35とリングコア8とヨーク6Aの磁路を循環して流れる。しかし、コアステータ35のくびれ部38においては磁気抵抗が大きくなっているので、ここには磁束は流れ難く、着座面37から収容ギャップ部34を通ってプランジャ31に流れ込むこととなり、この収容ギャップ部34においてプランジャ31を吸引する磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力は前方に作用し、プランジャシャフト29を押圧してスプール2に推力を作用させる。スプール2への推力は、スプール2を移動させストロークを生じる。このストロークによってスプール2の各段差部とバルブボディ4Aのポートとのシール部のシール長さが変わり、流入もしくは流出する作動油の流量が変化することとなる。
本発明では、リニアソレノイド3Aは、前端部にねじを備えたコアステータ35を、バルブボディ4Aのシリンダ後端部の螺合部に、一部が有底の筒型形状のヨーク6Aを挟持して螺合し、組付けられている。これにより、ヨーク6Aに機械的強度部材としての切削加工によるねじ部等を設ける必要はなくなり、簡単に、かつ安価に作ることが可能となる。また、組付けも構成部品間に挟み込むことにより固定できるので、簡単、コンパクト、かつ確実な取付けができ、ガタや歪の生じることは一切なく、結果、吸引力を完全に推力として伝達させることができる。そして、螺合する際に、ヨーク6Aがコアステータ35と連れ回らないように回転止めをして所望の位置(向き)に固定できるので、予め他の構成部品と干渉しない配置となすことが簡単に構成できる。また、外部からの衝撃に対してバルブボディ4Aによりカバーされるので、ヨーク6Aの防護性が高められ、その分ヨーク6Aの機械的強度特性を緩和(例えば薄肉化)することが可能となる。
実施例1では、リニアソレノイド3Aは、前端部にねじを備えたコアステータ35を、バルブボディ4Aのシリンダ後端部の螺合部に、一部が有底の筒型形状のヨーク6Aを挟持して螺合し、組付けられているが、これに限ることなく、図2に示すように、軸力を打込みピン構造で構成してもよい。打込みピン構成を以下に説明する。コアステータ35の円筒ボス部42に、ねじ加工することなく嵌合面のみを設け、他方のバルブボディ4Aのシリンダの後端部には対をなす嵌合穴を設けて、ともに緩やかな嵌め合いを構成しており、この嵌め合い部を接するように軸直角方向に少なくとも2箇所の小さな貫通穴53が設けられて、この貫通穴53にピン54が打込まれ、軸方向に所定の軸力を生じて固定されている。ピン54による打込み固定の場合には、少なくとも円筒ボス部42の貫通穴53の半円中心と、バルブボディ4Aのシリンダ側の貫通穴53の半円中心は互いに僅かにオフセットされていることが好ましく、このオフセット代だけピン54によって弾性変形を生じさせ、これによる適正な軸力の発生によって確実な固定が可能である。
図3は、本参考例における電磁弁1Bの構成断面図であり、弁体部の一部は省略して記載している。
本参考例が実施例1と異なるのは、実施例1では、リニアソレノイド3Aは、前端部にねじを備えたコアステータ35を、バルブボディ4Aのシリンダ後端部の螺合部に、一部が有底の筒型形状のヨーク6Aを挟持して螺合し、組付けられているが、本参考例では、図3に示すように、ヨーク6Bをコアステータ35とリングコア8との間に挟持して、プレートエンド7Bによるバルブボディ4Bに対する螺合等の軸力によってコアステータ35をバルブボディ4Bに固定している。
ヨーク6Bは、単に平行な両端面を有する筒型の中空筒体である。ヨーク6Bは、電磁コイル33により生じる磁束の通り道(磁路)を形成する電磁気的機能部材であり、また同時にコアステータ35とプレートエンド7Bとの間に挟持されて、少なくともモールドされた電磁コイル33を収容する空間(スペース)を確保する軸方向の座屈強度を有する機械的強度部材でもある。つまり、ヨーク6Bは鉄等の磁性材より構成され、その板厚は上記電磁気的機能部材と機械的強度部材の兼ね合いから決められている。
弁体部の組付けは実施例1と同じであり、異なるのはバルブボディ4Bの後端部にはリニアソレノイド3Bの全長を収容するのに足る深さの第2のシリンダが設けられ、前述の実施例1のバルブボディ4Bのシリンダの後端部にある螺合部は、参考例1のシリンダには設けずに、第2のシリンダの後端部(カバー)11に設けられている。この構成になるバルブボディ4Bにフランジ部40を有するコアステータ35をフランジ部40がバルブボディ4Bの取り付け面に当接するように挿入し、つづいてプランジャシャフト29とシートプレート36、およびプランジャ31をコアステータ35に装着させ、ヨーク6Bおよび電磁コイル33を所定の位置(向き)に装着し、後方からリングコア8をその内径とコアステータ35の大径収容部43の外周部とが嵌着するように差込み、さらに後方からプレートエンド7Bをねじ止めする。これにより、バルブボディ4Bの後端部にヨーク6Bがコアステータ35とリングコア8との間に挟持されてコアステータ35とともにバルブボディ4Bに強固に固定される。
ヨーク6Bをコアステータ35とリングコア8との間に挟持してプレートエンド7Bの螺合によってコアステータ35をバルブボディ4Bの後端部に固定できるので、ヨーク6Bの形状をさらに簡素化でき、例えばパイプ材(鋼管材)の切断加工で製作できるようになって、簡単に、かつ安価に作ることが可能となる。また、プレートエンド7Bがバルブボディ4Bに対して軸力によって固定しているので、より確実な固定が可能となり、仮にバルブボディ4Bに大きな振動が負荷されても電磁弁1Bは片持ち支持ではないので耐振強度は十分に確保できる。また、リニアソレノイド3Bは、バルブボディ4Bの第2のシリンダ内に格納される配置となるので、ヨーク6Bの防護性がより高められ、その分ヨーク6Bの機械的強度特性を緩和(例えば薄肉化もしくは低強度材化)することが可能となる。
参考例1では、バルブボディ4Bに固定するに際し、ヨーク6Bをコアステータ35とリングコア8との間に挟持してプレートエンド7Bの螺合によってコアステータ35をバルブボディ4Bの後端部に固定をしているが、これに限ることなく、図4に示すように、プレートエンド7Bをバルブボディ4Bのカバー11のエッジ部のかしめ加工によって固定してもよい。図4に示すように、バルブボディ4Bのカバー11のエッジ部にはかしめ加工が可能なように、端部に切り欠き48を設け、この切り欠き48の内周側の余肉を内側に折り畳むよう変形させる(かしめ加工)とプレートエンド7Bには強力な軸力が生じ、コアステータ35はバルブボディ4Bに対して強固に固定される。この組付け方法による固定は、プレートエンド7Bの外周側にねじ加工や、あるいはねじ止めの回し穴を設ける必要はなく、プレートエンド7Bの形状はより簡素化できる特徴がある。
参考例1について、リニアソレノイド3Bは、単純筒型形状のヨーク6Bをコアステータ35とリングコア8との間に挟持して、そのリングコア8がプレートエンド7Bの軸力発生手段によって押圧され、バルブボディ4Bに組付けられており、リングコア8は電磁気的機能部材として、一方、プレートエンド7Bは機械的強度部材としてそれぞれ基本的機能を分担している。しかし、これに限ることなく、図5に示すように、リングコアとプレートエンドが一体となった機械的強度を有する磁性材で構成されるプレートエンド7Cによってバルブボディ4Bに組付けられていてもよい。
図6は、本参考例における電磁弁1Cの構成断面図であり、弁体部の一部は省略して記載している。
本参考例が実施例1と異なるのは、実施例1では、リニアソレノイド3Aは、前端部にねじを備えたコアステータ35を、バルブボディ4Aのシリンダ後端部の螺合部に、一部が有底の筒型形状のヨーク6Aを挟持して螺合し、組付けられているが、本参考例では、図6に示すように、バルブボディ4Cのシリンダ後端部の螺合部に、前端部の円筒ボス部42にねじを備え、取付けのフランジ部40を有したコアステータ35を軸方向に螺合し、ヨーク6Cをバルブボディ4Cとリングコア8との間に挟持して、バルブボディ4Cとプレートエンド7Bによる螺合等の軸力によって、リングコア8を押圧してバルブボディ4Cに組付けられる。
ヨーク6Cは、単に平行な両端面を有する筒型の中空筒体である。ヨーク6Cは、電磁コイル33により生じる磁束の通り道(磁路)を形成する電磁気的機能部材であり、また同時にコアステータ35とプレートエンド7Bとの間に挟持されて、少なくともモールドされた電磁コイル33を収容する空間(スペース)を確保する軸方向の座屈強度を有する機械的強度部材でもある。つまり、ヨーク6Cは鉄等の磁性材より構成され、その板厚は上記電磁気的機能部材と機械的強度部材の兼ね合いから決められている。
弁体部の組付けは実施例1と同じであり、異なるのはバルブボディ4Cの後端部にはリニアソレノイド3Cの全長を収容するのに足る深さの第2のシリンダが設けられ、シリンダの後端部にある螺合部と同様に、カバー11にも螺合部が設けられている。この構成になるバルブボディ4Cにフランジ部40を有するコアステータ35をフランジ部40がバルブボディ4Cの取付け面に当接するように軸方向に螺合する。つづいてプランジャシャフト29とシートプレート36、およびプランジャ31をコアステータ35に装着させる。そして、ヨーク6Cおよび電磁コイル33を所定の位置(向き)に装着し、ヨーク6Cはコアステータ35のフランジ部40の外周部に嵌着して、当接面に当接させ、後方からリングコア8をその内径とコアステータ35の大径収容部43の外周部とが嵌着するように差込み、さらに後方からプレートエンド7Bをねじ止めする。これにより、バルブボディ4Cの後端部にヨーク6Cがリングコア8との間に挟持されてコアステータ35とともにバルブボディ4Cに強固に固定される。
ヨーク6Cをバルブボディ4Cとリングコア8との間に挟持してプレートエンド7Bのねじ止めによってバルブボディ4Cの後端部に固定できるので、ヨーク6Cの形状をさらに簡素化できる。例えばバルブボディ4Cとヨーク6Cの外周部との嵌合は隙間を設けた精度的に低い嵌合で済ませることが可能で、よって、内外径寸法値の公差の大きい低級パイプ材等の切断加工で製作できるので、さらにヨーク6Cを簡単、かつ安価に作ることが可能となる。また、バルブボディ4Cに対しコアステータ35とプレートエンド7Bの2箇所のねじ締結によって固定しているので、より確実な固定が可能となり、仮にバルブボディ4Cに大きな振動が負荷されてもリニアソレノイド3Cは片持ち支持ではないので耐振強度は十分に確保できる。また、参考例1と同様に、リニアソレノイド3Cはバルブボディ4Cの第2のシリンダ内に格納される配置となるので、ヨーク6Cの防護性がより高められる。
参考例2では、バルブボディ4Cに固定するに際し、ヨーク6Cをバルブボディ4Cとリングコア8との間に挟持してプレートエンド7Bのねじ止めによってバルブボディ4Cの後端部に固定をしているが、これに限ることなく、図7に示すように、プレートエンド7Bをバルブボディ4Cの後端部のエッジ部にてかしめにて固定してもよい。バルブボディ4Cのカバー11のエッジ部には、かしめ加工が可能なように端部に切り欠き48を設け、この切り欠き48の内周側の余肉を内側に折り畳むよう変形させる(かしめ加工)とプレートエンド7Bには強力な軸力が生じ、ヨーク6Cはバルブボディ4Cとリングコア8との間に強固に固定される。この組付け方法による固定によれば、プレートエンド7Bの外周側にねじ加工や、あるいはねじ止めの回し穴を設ける必要はなく、プレートエンド7Bの形状はより簡素化できる。
参考例2については、リニアソレノイド3Cは、単純筒型形状のヨーク6Cをバルブボディ4Cとリングコア8との間に挟持して、そのリングコア8がプレートエンド7Bの軸力発生手段によって押圧され、バルブボディ4Cに組付けられており、リングコア8は電磁気的機能部材として、一方、プレートエンド7Bは機械的強度部材としてそれぞれ基本的機能を分担している。しかし、これに限ることなく、図8に示すように、リングコアとプレートエンドが一体となった機械的強度を有する磁性材で構成されるプレートエンド7Cによって、バルブボディ4Cに組付けられていてもよい。
2 スプール
3A〜3C リニアソレノイド(電磁ソレノイド)
4A〜4C バルブボディ
6A〜6C ヨーク
7A〜7C プレートエンド
8 リングコア
11 カバー(第2のシリンダの後端部)
29 プランジャシャフト
31 プランジャ
32 樹脂部
33 電磁コイル
34 収容ギャップ部
35 コアステータ
36 シートプレート
37 着座面
38 くびれ部
40 フランジ部
41、47 回し穴
42 円筒ボス部
43 大径収容部
44 小径収容部
45 軸受部
48 切り欠き
50 コネクタ
51 ターミナル
Claims (2)
- 油圧制御装置に取付けるバルブボディにシリンダを設けるとともに、該シリンダに複数のポートを設け、
前記シリンダ内を摺動可能な複数の異径の段差を備えたスプールと、前記異径の段差と前記シリンダの内周面とのシール部間に空間部を設け、
前記空間部が前記ポートと連通もしくは遮断する弁体部を構成し、前記弁体部の一端に設けられて、前記スプールを駆動するリニアソレノイドを備え、
前記リニアソレノイドの磁気吸引力を生じるプランジャと、前記プランジャを往復移動可能に収容するコアステータと、前記コアステータの外周に磁気吸引力のための磁束を生じる電磁コイルと、前記電磁コイルに生じる磁束の通り道(磁路)を形成するヨークを備え、
前記コアステータと前記プランジャとの間に生じる電磁吸引力を、前記コアステータに内装するプランジャシャフトを介して、前記スプールに作用させて推力となし、
前記スプールが移動し、前記空間部の連通する前記ポートの開度を変化させることにより作動油の圧力を調整する電磁制御弁であって、
前記ヨークの軸方向の前記弁体部側を前方とし、前記リニアソレノイド側を後方と定義すると、
前記ヨークは、有底の円筒構造を有し、その前端部の中心が一部開口し、後端部が全部開口する筒型形状であって、
前記ヨークの前端部が、前記コアステータと前記バルブボディとの間に挟持され、前記コアステータが、前記バルブボディに対しねじ止めすることによって固定され、
他の構成部品が、前記ヨーク内に収容され、前記ヨークの後端部をかしめ等によって固定されることを特徴とする電磁制御弁。 - 請求項1に記載の電磁制御弁を製作する組付け方法において、
前記ヨークの前端部を前記コアステータと前記バルブボディとの間に挟持し、前記コアステータを、前記ヨークの連れ回りを防止して前記バルブボディにねじ止めして所定の向きに固定し、
前記コアステータの内周に、前記プランジャシャフトと、磁気的限界ギャップを保持するシートプレートと、前記プランジャとを装着し、
前記コアステータの外周に、前記電磁コイルと、前記コアステータの後端部と前記ヨークの後端部との間の磁路を形成するリングコアとを配置して、
さらに、前記リニアソレノイドのケース形状を形成するプレートエンドを前記ヨークの後端部に嵌着させ、前記ヨークの後端部をかしめ等によって軸方向に固定することを特徴とする電磁制御弁の組付け方法。
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