JPH10184938A - スプール弁型油圧制御弁 - Google Patents

スプール弁型油圧制御弁

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JPH10184938A
JPH10184938A JP19805497A JP19805497A JPH10184938A JP H10184938 A JPH10184938 A JP H10184938A JP 19805497 A JP19805497 A JP 19805497A JP 19805497 A JP19805497 A JP 19805497A JP H10184938 A JPH10184938 A JP H10184938A
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JP
Japan
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spool
sleeve
damping orifice
adjusting member
hydraulic control
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JP19805497A
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Kenichi Kanatsu
謙一 金津
Motoyoshi Ando
元良 安藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した油圧振動抑制効果の確保と加工性向
上とを図る。 【解決手段】 スプール32を摺動可能に収納するスリ
ーブ31の一方側にスプール32を駆動するリニアソレ
ノイド11を設け、スリーブ31の他方側にスプール3
2をリニアソレノイド11側に付勢するリターンスプリ
ング51を収納する。このリターンスプリング51のば
ね力を調整する調整ねじ45をスリーブ31の他方側端
部の内周に形成した雌ねじ44に螺合し、該調整ねじ4
5の締め込み量によってスプール32に付与するリター
ンスプリング51のばね力を調整する。この調整ねじ4
5に、スプール32の振動を抑制する制振オリフィス4
9を形成する。この調整ねじ45は、鍛造という極めて
生産性に優れた加工法で製造され、調整ねじ45の加工
と制振オリフィス49の加工とが同時に行われる。但
し、制振オリフィス49が細い場合は、これを孔あけ加
工しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧振動を抑制す
る機能を備えたスプール弁型油圧制御弁に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、スプール弁型油圧制御弁は、
各種の油圧制御回路に組み込まれて使用されている。こ
のスプール弁型油圧制御弁は、スリーブ(円筒型の弁ハ
ウジング)内にスプール(弁体)を摺動可能に収納し、
該スプールをリニアソレノイド等の駆動源により駆動し
て該スプールの位置を調整することで、油圧(出力圧)
を制御するようになっている。このスプール弁型油圧制
御弁は、スプールを目標の油圧位置へ移動させる際に、
スプールが目標の油圧位置の近辺で振動して油圧を振動
させ、これが油圧制御の安定性を低下させる原因とな
る。
【0003】そこで、この油圧振動の対策として、特開
平5−164223号公報や実開昭56−18469号
公報では、油圧制御回路又はドレンポート(油排出ポー
ト)に制振オリフィスを設け、この制振オリフィスによ
るダンピング効果によって油圧振動を抑制して、油圧制
御を安定させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、油圧制御回路
途中の油圧配管に制振オリフィスを設ける場合、油圧配
管とは別ピースで形成した絞り部材を油圧配管に打込み
(圧入)加工しなければならず、加工性が悪く、その
分、加工コストが高くついてしまう。しかも、油圧配管
は周囲の環境の温度によって油温が変化しやすく、その
油温の変化による作動油の粘度変化によって制振オリフ
ィスのダンピング効果が変化してしまい、安定した油圧
振動抑制効果が得られない。また、油圧配管には、形状
の良い制振オリフィスを設けることは困難であり、これ
も油温の変化による作動油の粘度変化の影響を受けやす
い原因となる。
【0005】一方、ドレンポート(油排出ポート)に制
振オリフィスを設ける場合、鋳造後のスリーブ(円筒型
の弁ハウジング)の外周部に後加工で制振オリフィスを
孔あけ加工することになる。しかし、この加工方法で
は、スリーブ外周面の切削加工(旋盤加工)と制振オリ
フィスの孔あけ加工とは加工方向が異なるため、加工工
数がかかり、その分、加工コストが高くついてしまう。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、安定した油圧振動抑
制効果を得ることができると共に、加工性を向上でき
て、加工コストを低減できるスプール弁型油圧制御弁を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のスプール弁型油圧制御弁は、ス
プールを摺動可能に収納するスリーブの一方側に、前記
スプールを駆動する駆動手段を設け、該スリーブの他方
側に、前記スプールを前記駆動手段側に付勢するばね部
材を収納すると共に、このばね部材のばね力を調整する
調整部材を前記スリーブの他方側端部に固定し、該調整
部材の固定位置の調整によってスプールに付与するばね
力を調整する。そして、この調整部材に、スプールの振
動を抑制する制振オリフィスを形成することで、スリー
ブに制振オリフィスを形成する場合と同様の安定した油
圧振動抑制効果を得ることができる。この理由は、周
囲環境の温度の影響を受けやすい油圧配管と比較して、
スリーブ内の油温は変化が少なく、作動油の粘度変化が
少ないため、制振オリフィスによるダンピング効果が安
定するためであり、更に、調整部材には、作動油の粘
度変化の影響が少ない良好な形状の制振オリフィスを形
成できるためである。また、スリーブの外周部に後加工
で制振オリフィスを孔あけ加工する場合と異なり、調整
部材に制振オリフィスを形成する加工は加工方向を軸方
向に統一することが可能であり、加工が容易で、加工コ
ストを低減することができる。
【0008】この場合、請求項2のように、調整部材
を、鍛造により制振オリフィスを有する形状に成形する
ことが好ましい。このようにすれば、鍛造という極めて
生産性に優れた加工法で、調整部材の加工と制振オリフ
ィスの加工とを同時に行うことができ、制振オリフィス
を後加工する必要がなく、加工コストを更に低減するこ
とができる。
【0009】ところで、調整部材とスリーブとの固定方
法は、種々の方法が考えられるが、請求項3のように、
調整部材に雄ねじを形成し、この雄ねじをスリーブに形
成した雌ねじに締め込むことで、該調整部材をスリーブ
に固定するようにしても良い。このようなねじ止め方式
では、調整部材の締め込み量(回動量)を調整すること
で、スプールに付与するばね力を調整することができ、
ばね力の調整が極めて容易である。
【0010】或は、請求項4のように、制振オリフィス
を調整部材の外周部に溝状に形成し、該調整部材をスリ
ーブに圧入、かしめの少なくとも一方の方法で固定する
ようにしても良い。つまり、制振オリフィスを調整部材
の中心部に形成する場合、制振オリフィスの径が細くな
るに従って、これを鍛造することが困難となるが、請求
項4のように、制振オリフィスを調整部材の外周部に溝
状に形成する場合、制振オリフィスの径が細くても、容
易に鍛造することができる。この場合、調整部材とスリ
ーブとの固定方法が圧入やかしめであるため、調整部材
の外周部に溝状の制振オリフィスを形成しても、何等支
障なく調整部材をスリーブに安定的に固定することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態(1)を
図1に基づいて説明する。まず、スプール弁型油圧制御
弁の駆動手段となるリニアソレノイド11の構成を説明
する。リニアソレノイド11のハウジング12は、ヨー
クを兼ねるように磁性材料により形成され、その内側に
は、円筒形の固定鉄心13が一体に形成され、この固定
鉄心13の外周には、樹脂14で円筒状にモールド成形
されたコイル15が嵌合装着されている。固定鉄心13
は、コイル15のほぼ左半分を嵌合する長さに形成さ
れ、コイル15の右側部分には、筒状のステータ16が
嵌合され、このステータ16がハウジング12の右端部
にかしめ固定されている。
【0012】この固定鉄心13とステータ16の中心部
には、シャフト17が軸方向(左右方向)にスライド自
在に挿通され、このシャフト17の右端部が板ばね18
の中心に固定され、この板ばね18の外周部がステータ
16とカバー19との間に挟み付けられた状態でハウジ
ング12の右端部にかしめ固定されている。上記シャフ
ト17には可動鉄心20が圧入固定され、この可動鉄心
20がステータ16の内径空洞部に軸方向に移動自在に
収容されている。この可動鉄心20の左端面には、真鍮
等の非磁性材料で形成された非磁性スペーサ21が固着
されている。この非磁性スペーサ21は、可動鉄心20
の左方向への移動を規制するストッパとして機能すると
共に、可動鉄心20の左端面が左側の固定鉄心13に吸
着されることを防止する役割も果たす。
【0013】尚、コイル15のモールド樹脂14には、
コネクタハウジング22が一体成形され、このコネクタ
ハウジング22にインサート成形されたターミナル23
とコイル15とが電気的に接続されている。
【0014】以上のように構成されたリニアソレノイド
11の左端面には、スプール弁30が組み付けられてい
る。以下、このスプール弁30の構成を説明する。スプ
ール弁30は、アルミダイキャストにより円筒状に形成
されたスリーブ31内にスプール32を摺動可能に収納
して構成したものである。そして、スリーブ31の右端
部がハウジング12の左端部にかしめ固定され、スプー
ル32の右端がリニアソレノイド11のシャフト17の
左端に当接している。スリーブ31には、右側から順番
にフィードバックポート33、入力ポート34、出力ポ
ート35、ドレンポート36、エア抜きポート37が形
成されている。
【0015】一方、スプール32には、第1乃至第3の
各大径部38,39,40が形成され、各大径部38,
39,40の外周面とスリーブ31の内周面との間に微
小の環状隙間(クリアランス)が形成されている。そし
て、第1の大径部38と第2の大径部39との間には、
フィードバックポート33に連通するフィードバック室
41が形成され、出力ポート35から流出する作動油の
出力圧Pout がフィードバック室41内にも導かれる。
このフィードバック室41内に導入された出力圧Pout
(フィードバック圧力)は、第1の大径部38と第2の
大径部39の双方の側面(受圧面)に作用するが、この
場合、第2の大径部39の受圧面積が第1の大径部38
の受圧面積よりも大きく形成されているため、フィード
バック圧力Pout によってスプール32が左方向(後述
するリターンスプリング51側)に付勢される。
【0016】また、第2の大径部39と第3の大径部4
0との間には、油圧源(図示せず)から入力ポート34
に供給される作動油を出力ポート35とドレンポート3
6とに分配するための分配室42が形成されている。そ
して、スプール32が軸方向に移動すると、油圧源から
供給される作動油が入力ポート34から出力ポート35
へ流れる環状隙間の長さ(ラップA)と、出力ポート3
5からドレンポート36へ流れる環状隙間の長さ(ラッ
プB)との比率が変化し、その結果、出力ポート35か
ら流出する作動油の出力圧Pout が変化する。
【0017】一方、スリーブ31の左端部には、ばね部
材であるリターンスプリング51を収納するスプリング
収納室43が左端面を開口するように形成され、このス
プリング収納室43の開口側の内周面に形成した雌ねじ
44に調整部材である調整ねじ45外周の雄ねじを螺合
することで、スプリング収納室43の左端面開口が封止
されている。この調整ねじ45とスプール32との間に
は、ばね部材であるリターンスプリング51が装着さ
れ、このリターンスプリング51の弾発力によってスプ
ール32がリニアソレノイド11側(右側)に付勢さ
れ、それによって該スプール32の右端がシャフト17
の左端に当接した状態に保持されている。尚、調整ねじ
45の右側部とスプール32の左端部には、それぞれリ
ターンスプリング51の両端を嵌合保持するばね装着溝
46と凸部47が形成されている。
【0018】また、調整ねじ45の外側面には、プラス
ドライバ等の工具(図示せず)を嵌合する十字溝48が
形成され、この十字溝48に工具を嵌合して調整ねじ4
5の締め込み量を調整することで、リターンスプリング
51の圧縮量を調整して、スプール32に付与するリタ
ーンスプリング51のばね力を調整する。尚、ばね力の
調整後は、かしめ等の手段により調整ねじ45を回り止
め固定する。
【0019】更に、調整ねじ45の軸心部には、制振オ
リフィス49が貫通するように形成されている。この場
合、制振オリフィス49の厚みを薄くするために、調整
ねじ45の軸心部には、制振オリフィス49よりも径の
大きい穴部50が制振オリフィス49の左側に形成され
ている。このような形状の調整ねじ45は、アルミニウ
ム等の金属材料を鍛造して形成され、該調整ねじ45を
鍛造する工程で、該調整ねじ45に、十字溝48、穴部
50、制振オリフィス49及びばね装着溝46が同時に
鍛造により形成される。
【0020】前述したスプリング収納室43内には、オ
イルパン(図示せず)内に貯留された作動油が制振オリ
フィス49から流入し、スプリング収納室43全体が作
動油で満たされている。このスプリング収納室43内に
溜まったエアは、スプリング収納室43の外周壁に形成
されたエア抜きポート37からオイルパン側へ排出され
る。このエア抜きポート37は、微小な隙間を介してシ
ール壁(図示せず)に対向し、上記微小な隙間を通して
エアのみを排出し、スプリング収納室43からの作動油
の漏れを防ぐようになっている。これにより、スプリン
グ収納室43内には、後述する制振オリフィス49によ
る制振効果を働かせるのに必要な作動油(非圧縮性流
体)のみが満たされ、制振効果を低下させるエア(圧縮
性流体)が排除されるようになっている。
【0021】以上のように構成されたスプール弁型油圧
制御弁は、リニアソレノイド11のコイル15に通電す
る電流値を制御することで、シャフト17でスプール3
2を左方向に押す電磁力を調整し、この電磁力と、フィ
ードバック室41内に導入された出力圧Pout でスプー
ル32を左方向に押す力と、リターンスプリング51が
スプール32を右方向に押すばね力との3つの力が釣り
合う位置まで、スプール32を軸方向に移動させ、それ
によって出力ポート35の出力圧Pout を調整する。こ
の結果、リニアソレノイド11のコイル15に通電する
電流値に比例した出力圧Pout が得られる。
【0022】このようにして出力圧Pout を調整する際
に、スプール32が軸方向に移動すると、スプリング収
納室43の容積が増加又は減少する。ここで、スプリン
グ収納室43の容積が増加する場合には、オイルパンか
ら容積増加分に相当する量の作動油が制振オリフィス4
9を通してスプリング収納室43内に吸入され、反対
に、スプリング収納室43の容積が減少する場合には、
スプリング収納室43内の容積減少分に相当する量の作
動油が制振オリフィス49を通してオイルパン内に押し
出される。
【0023】スプール32が移動されると、前述した3
つの力が釣り合う位置の近辺で、スプール32が振動
し、それに同期して制振オリフィス49を作動油が頻繁
に出入りするようになる。この際、制振オリフィス49
は、作動油の出入りを少なくするように働き、スプリン
グ収納室43の内容積(作動油量)の増減振動を抑える
ダンピング効果が発生し、これによってスプール32の
振動を速やかに抑える。このような制振オリフィス49
による制振効果により、スプール32の振動を抑えた応
答性の良い油圧制御が可能となる。
【0024】以上説明した実施形態(1)によれば、調
整ねじ45に制振オリフィス49を形成したので、作動
油の粘度変化の影響が少ない良好な形状の制振オリフィ
ス49を形成することができる。しかも、周囲環境の温
度の影響を受けやすい油圧配管と比較して、スリーブ3
1内の油温は変化が少なく、作動油の粘度変化が少ない
ため、制振オリフィス49によるダンピング効果を安定
させることができ、スリーブ31に制振オリフィスを形
成する場合と同様の安定した油圧振動抑制効果を得るこ
とができる。
【0025】しかも、スリーブ31の外周部に後加工で
制振オリフィス49を孔あけ加工する場合と異なり、調
整ねじ45に制振オリフィス49を形成する加工は加工
方向を軸方向に統一することができる。これにより、調
整ねじ45を、鍛造により制振オリフィス49を有する
形状に成形することが可能となり、鍛造という極めて生
産性に優れた加工法で、調整ねじ45の加工と制振オリ
フィス49の加工とを同時に行うことができて、制振オ
リフィス49を後加工する必要がなく、加工工数を削減
できて、加工コストを低減することができる。
【0026】但し、本発明は、調整ねじ45に後加工で
制振オリフィス49を孔あけ加工するようにしても良
く、この場合でも、調整ねじ45と制振オリフィス49
との加工方向を軸方向に統一することができるので、ス
リーブ31に制振オリフィスを孔あけ加工する場合と比
較して、加工が容易で、加工コストを低減することがで
きる。
【0027】また、本実施形態(1)では、調整ねじ4
5に制振オリフィス49を形成したので、スプール32
の大径部39の端縁部に、従来、油振対策上必要とされ
ていたノッチを形成する必要がなくなり、スプール32
の加工工数も削減することができる。
【0028】ところで、本実施形態(1)のように、調
整ねじ45(調整部材)の中心部に制振オリフィス49
を形成する場合、制振オリフィス49の径が細くなるに
従って、これを鍛造することが困難となる。
【0029】そこで、図2に示す本発明の実施形態
(2)では、リターンスプリング51のばね力を調整す
る調整部材61の外周部に、軸方向に延びる溝状の制振
オリフィス62を形成している。そして、この調整部材
61をスリーブ31の先端部に嵌め込み、リターンスプ
リング51の圧縮量(ばね力)を調整した状態でスリー
ブ31の先端部の薄肉部63を外側から内方にかしめる
ことで、調整部材61をスリーブ31の先端部にかしめ
固定している。これ以外の構成は、前記実施形態(1)
と同じであるので、説明を省略する。
【0030】本実施形態(2)では、制振オリフィス6
2を調整部材61の外周部に溝状に形成しているため、
制振オリフィス62の径が細くても、容易に鍛造するこ
とができる。従って、制振オリフィス62の径が細い場
合でも、鍛造という極めて生産性に優れた加工法で、調
整部材61の加工と制振オリフィス62の加工とを同時
に行うことができて、制振オリフィス62を後加工する
必要がなく、加工工数を削減できて、加工コストを低減
することができる。
【0031】この場合、調整部材61とスリーブ31と
の固定方法がかしめであるため、調整部材61の外周部
に溝状の制振オリフィス62を形成しても、何等支障な
く調整部材61をスリーブ31に安定的に固定すること
ができると共に、その固定によって溝状の制振オリフィ
ス62が狭められたり塞がれたりすることがなく、前記
実施形態(1)の制振オリフィス49と同様の安定した
油圧振動抑制効果を得ることができる。その他、本実施
形態(2)においても、前記実施形態(1)と同じ効果
を得ることができる。
【0032】尚、本実施形態(2)では、調整部材61
をスリーブ31にかしめにより固定するようにしたが、
圧入により固定するようにしても良く、勿論、圧入とか
しめを併用し、圧入後にかしめて固定するようにしても
良い。
【0033】その他、本発明は、各実施形態(1),
(2)の構成に限定されず、例えばスプール32の構造
やリニアソレノイド11の構造を適宜変更しても良い
等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示すスプール弁型油
圧制御弁の縦断正面図
【図2】本発明の実施形態(2)を示すもので、(a)
はスプール弁型油圧制御弁の左端面図、(b)は同縦断
正面図
【符号の説明】
11…リニアソレノイド(駆動手段)、12…ハウジン
グ、13…固定鉄心、15…コイル、16…ステータ、
17…シャフト、18…板ばね、20…可動鉄心、21
…非磁性スペーサ、22…コネクタハウジング、30…
スプール弁、31…スリーブ、32…スプール、33…
フィードバックポート、34…入力ポート、35…出力
ポート、36…ドレンポート、37…エア抜きポート、
38…第1の大径部、39…第2の大径部、40…第3
の大径部、41…フィードバック室、42…分配室、4
3…スプリング収納室、44…雌ねじ、45…調整ねじ
(調整部材)、48…十字溝、49…制振オリフィス、
50…穴部、51…リターンスプリング(ばね部材)、
61…調整部材、62…制振オリフィス。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ内にスプールを摺動可能に収納
    し、前記スリーブの一方側に、前記スプールを駆動する
    駆動手段を設け、前記スリーブの他方側に、前記スプー
    ルを前記駆動手段側に付勢するばね部材を収納すると共
    に、このばね部材のばね力を調整する調整部材を前記ス
    リーブの他方側端部に固定したスプール弁型油圧制御弁
    において、 前記調整部材に、前記スプールの振動を抑制する制振オ
    リフィスを形成したことを特徴とするスプール弁型油圧
    制御弁。
  2. 【請求項2】 前記調整部材は、鍛造により前記制振オ
    リフィスを有する形状に成形されていることを特徴とす
    る請求項1記載のスプール弁型油圧制御弁。
  3. 【請求項3】 前記調整部材には、雄ねじが形成され、
    この雄ねじが前記スリーブの他方側端部に形成した雌ね
    じに締め込まれることで、該調整部材が前記スリーブの
    他方側端部に固定されていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のスプール弁型油圧制御弁。
  4. 【請求項4】 前記制振オリフィスは、前記調整部材の
    外周部に溝状に形成され、該調整部材は、前記スリーブ
    の他方側端部に圧入、かしめの少なくとも一方の方法で
    固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のスプール弁型油圧制御弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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