JP4572509B2 - 画像表示媒体及び画像表示媒体の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書き換え可能な画像表示媒体及び画像表示媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
繰返し書換え可能な画像表示装置として、電界によって移動する粒子を用いて画像表示を行う画像表示装置が知られている。このような画像表示装置は、透明な表示基板と、この表示基板と微小間隙をもって対向する背面基板の間に、導電性の着色粒子と絶縁性の白色粒子を封入した画像表示媒体を備えている。
【0003】
この画像表示媒体は、表示基板と背面基板との間に電界を印加し、導電性の着色粒子に電荷を注入することで、電界の作用で着色粒子を表示基板側へ移動させ、白色粒子とのコントラストにより画像を表示する。
【0004】
そこで、このような画像表示媒体において、均一かつ安定した画像表示を行うためには、表示基板と背面基板の間隙が一定に保持され、着色粒子が表示面上に均一に配分されることが重要となる。そのため、表示基板と背面基板の間に間隙部材を形成し、これによって間隙を一定に保持するとともに、基板間を複数のセルに区切っている(参考文献1参照)。
【0005】
しかし、図9に示すように、例えば、背面基板104に間隙部材106を形成したとき、間隙部材106の高さのばらつきにより、表示基板102と間隙部材106に隙間が発生してしまう。また、画像表示媒体100の製造時に、間隙部材106と表示基板102の間に着色粒子108が挟まれることがあり、これによっても表示基板102と間隙部材106との間に隙間が発生する。
【0006】
間隙部材106と表示基板102との間に隙間が発生した場合、画像表示を繰り返していくうちに、着色粒子108がその隙間を通って徐々にセル間を移動してしまい、セル間の着色粒子量がばらついてしまう。このように、着色粒子108がセル間を移動することによって、モザイク状の表示濃度むらやドット欠陥が発生してしまい、安定した画像が表示されなくなる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−33833号公報(第11項、第5図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、間隙部材と基板、又は間隙部材同士の隙間をなくし、着色粒子のセル間の移動を阻止し、安定した画像が得られる画像表示媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、セルを構成する第1間隙部材を備えた透明な表示基板と、前記第1間隙部材と突き当てられ、セルを構成する第2間隙部材を備えた背面基板と、前記表示基板と前記背面基板の間に前記第1間隙部材と前記第2間隙部材で構成されたセル内へ封入され、印加された電界により移動する粒子群と、を有する画像表示媒体において、前記第2間隙部材は、前記第1間隙部材に対して弾性が大きい弾性体で形成され、前記第1間隙部材の高さ方向の寸法は、前記第2間隙部材の高さ方向の寸法よりも大きくされ、前記第2間隙部材の表面は、前記第2間隙部材よりも弾性の小さい部材で被覆された画像表示媒体である。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、背面基板に備えられ、第1間隙部材に対して弾性が大きい弾性体で形成された第2間隙部材が、透明な表示基板に備えられた第1間隙部材に突き当てられ、表示基板と背面基板の間に、印加された電界によって移動する粒子群が封入されるセルが構成されている。
【0011】
第1間隙部材及び第2間隙部材の高さにばらつきがあっても、第2間隙部材が弾性変形することで吸収される。これによって、第1間隙部材と第2間隙部材で形成されるセル間には隙間ができることがなく確実に密着されるので、セル内に封入された粒子がセル間を移動するのを防止できる。従って、繰り返して表示を行っても、表示欠陥を発生させることがなく、安定した画像が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の第1の実施形態に係る画像表示媒体10の一例を示した。画像表示媒体10は、画像が表示される側となる透明な表示基板12と、この表示基板12に対向する背面基板14とを備えている。表示基板12と背面基板14の間には、後述する間隙部材16及び間隙部材18によって所定の間隔(本実施形態では200μm)が形成されている。そして、間隙部材16と間隙部材18を突き合わせて表示基板12と背面基板14を重ね合わせたとき、表示基板12と背面基板14との間は、間隙部材16及び間隙部材18によって仕切られて、格子状にセルが構成される。各セル内には、正に帯電された黒色粒子20及び負に帯電された白色粒子22が封入されている。
【0013】
画像表示媒体10は、例えば図1に示すように、複数のライン状の列電極24を表示基板12の背面基板14と対向する面側に設けると共に、複数の行電極26を、画像表示媒体10を平面視したときに列電極24と直交するように背面基板14の表示基板12と対向する面側に設け、所謂単純マトリクス構造の列電極24及び行電極26に、電圧印加装置28によって画像に応じた電圧を印加することにより、画像表示媒体10に画像を表示することができる。
【0014】
表示基板12は、可視光を透過させる材質で構成され、例えば透明なガラス、透明樹脂フィルム、プラスチック製の板材、アクリル材などが用いられ、特に可視光透過率80%以上の材料であることが好ましい。また、表示基板12に形成される列電極24は、ITO電極を用いているが、透明で電圧を印加することができるものであれば、他の材料を用いてもよい。
【0015】
背面基板14は、ガラス、樹脂基板、樹脂フィルム、樹脂シートなどが使用される。また、背面基板14に形成された行電極26は、ITO銅箔などが用いられる。
【0016】
粒子が移動開始する電圧以上の所定電圧が電圧印加装置28によって列電極24と行電極26との間に印加されることにより、黒色粒子20及び白色粒子22は表示基板12と背面基板14の間を移動する。例えば、行電極26に対して列電極24に正の所定電圧が印加された場合には、表示基板12側の黒色粒子20は背面基板14側へ移動し、背面基板14側の白色粒子22は表示基板12側へ移動する。一方、行電極26に対して列電極24に負の所定電圧が印加された場合には、表示基板12側の白色粒子22は背面基板14側へ移動し、背面基板14側の黒色粒子20は表示基板12側へ移動する。
【0017】
従って、表示すべき画像に応じて列電極24と行電極26との間に黒色粒子20及び白色粒子22が移動開始する電圧以上の所定電圧を印加することにより、表示基板12と背面基板14の間を黒色粒子20及び白色粒子22が移動し、画像が表示される。電圧の印加が停止された後も、鏡像力等により黒色粒子20又は白色粒子22は表示基板12又は背面基板14に付着したままとなり、画像表示は維持される。
【0018】
なお、図1に示すように、表示基板12の背面基板14と対向する面に列電極24を設け、背面基板14の表示基板12と対向する面に行電極26を設けるのではなく、例えば表示基板12の背面基板14と対向する面と反対側の面に列電極24を設け、背面基板14の表示基板12と対向する面と反対側の面に行電極26を設けるようにしてもよい。また、電極は、単純マトリクス構造に限らず、アクティブマトリクス構造としてもよい。
【0019】
次に、表示基板12及び背面基板14に形成された間隙部材16、間隙部材18について詳細に説明する。
【0020】
図3に示すように、表示基板12の背面基板14に対向する面には、1mmピッチ間隔で格子状に間隙部材16が形成されている。間隙部材16は、弾性が小さく圧力を加えてもほとんど変形しない部材、例えば、アクリル、ポリエステル、ポリカーボネート、PET、PES、PMMA、PVCなどの部材で形成される。
【0021】
ここでは、間隙部材16は、フォトリソグラフィ法によって表示基板12の背面基板14と対向する面に、高さ175μm、幅100μmで形成される。(なお、図面では分かりやすいように、誇張して描いている。)
間隙部材16の形成方法は、フォトリソグラフィ法以外にも、スクリーン印刷法、サンドブラスト法等を用いることができるが、高い間隙部材16を形成する場合には、フォトリソグラフィ法やサンドブラスト法を用いる方がスクリーン印刷法に比べて、加工時間の短縮に繋がる。また、間隙部材16は、表示基板12を通して見えるので、他の加工方法に比べて精度が高いフォトリソグラフィ法を用いて精度良く仕上げることで、表示ノイズを防止することができる。
【0022】
一方、背面基板14の表示基板12に対向する面には、1mmピッチ間隔で格子状の間隙部材18が形成されている。間隙部材18は、弾性の大きい部材、例えばアクリル系、ウレタン系及びシリコン系の弾性を有する樹脂で形成され、間隙部材16よりも高さ寸法及び幅寸法が小さくされている。
【0023】
ここでは、間隙部材18は、背面基板14上にシリコンゴムのインクを複数回重ねてパターンを印刷するスクリーン印刷法によって背面基板14に高さ25μm、幅50μmで形成される。
【0024】
なお、間隙部材18の形成方法は、スクリーン印刷法以外にも、フォトリソグラフィ法、サンドブラスト法等を用いることもできるが、高さがないこの間隙部材18を形成する場合には、スクリーン印刷法を用いる方が材料費を節約できることからコスト削減に繋がる。
【0025】
ところで、本実施形態で使用される黒色粒子20及び白色粒子22(ここでは、粒子という)の形状はほぼ真球に近いものを使用しており、弾性が小さく圧力を加えてもほとんど変形しない部材で形成された間隙部材16と粒子との接触は点接触となる。このため、粒子と間隙部材16との接触面積が小さく付着力も小さい。従って、電界により帯電した粒子がセル内を移動して間隙部材16に接触しても、間隙部材16に付着することがなく、セル内を円滑に移動できる。
【0026】
一方、弾性樹脂で形成された間隙部材18に粒子が当たると、間隙部材18は弾性変形するため、粒子の接触面積が大きくなる。これによって、間隙部材18に対する粒子の付着力が大きくなり、帯電した粒子が間隙部材18に接触すると、間隙部材18に付着しやすい。これによって、弾性の大きい間隙部材18を表示基板12側に設けると、間隙部材18に付着した粒子が表示ノイズの原因となる。そこで、図1又は図2に示すように、間隙部材18を背面基板14側に形成することで、間隙部材18に付着した粒子による表示ノイズを防ぐことができる。
【0027】
さらに、間隙部材18の高さ寸法を、間隙部材16の高さ寸法に比べて小さくする。すなわち、セル内における間隙部材18の割合を小さくすることで、間隙部材18に付着する粒子の数を少なく抑えることができ、セル内を移動する粒子数を変化させることがなく、安定した画像表示が得られる。
【0028】
また、間隙部材18に粒子が接触すると、弾性樹脂に残留する低分子量成分などが粒子に付着して、粒子の帯電特性を変化させてしまうことがあり、これによって画像ノイズを引き起こすことがある。これに対しても、間隙部材18の高さ寸法を小さくすることで、粒子の帯電特性に影響を与えないようにする効果がある。
【0029】
さらに、間隙部材18の幅が間隙部材16よりも小さく設定されているので、図2に示すように背面基板14と間隙部材16との間に隙間Nが形成される。ここで、粒子がこの隙間Nに入り込んで間隙部材18に付着することで隙間Nが埋められる。これによって、その他の粒子は、間隙部材16又は間隙部材18に付着した粒子に接触し、直接間隙部材18に接触しないので、粒子の帯電特性が変化することがなく、安定した画像表示が得られる。
【0030】
ここで、セル内に粒子をどのように封入するかを説明する。
【0031】
別の基板に、表示基板12に形成されたセルに対応するように凹部を形成し、この凹部に正に帯電した直径約10μmの黒色粒子20と、負に帯電した直径約10μmの白色粒子を所定の割合で混合したものを詰め込み、表示基板12を上から重ねる。そして、表示基板12を反転させることで、表示基板12に黒色粒子20及び白色粒子22が転移する。この表示基板12を真空チャンバの中に入れ、その中で表示基板12の上から背面基板14を重ね合わせ、間隙部材16の先端部を間隙部材18の先端部に突き当てる。このとき、間隙部材16と間隙部材18の外周部に接着剤を塗布しておく。ここで、セル内は大気圧に対して負圧となっており、媒体を真空チャンバから取出したとき、大気圧との圧力差によって間隙部材16と間隙部材18が密着する。このようにして、表示基板12と背面基板14の基板間のセル内に、黒色粒子20及び白色粒子22が封入される。
【0032】
上記製造方法では、セル内を大気圧に対して負圧として間隙部材16及び間隙部材18を密着させることで、より高い密着性を確保すると共に、空輸等の低気圧状態に置かれた場合でも、密着状態が維持できる。なお、間隙部材16と間隙部材18の外周部は、必ずしも接着剤を塗布する必要はないが、このように間隙部材16と間隙部材18の外周部を接着固定させておくことで、セル内の低圧状態が確実に維持される。
【0033】
ここでは、黒色粒子20及び白色粒子22を表示基板12に入れて、その後から背面基板14を重ね合わせたが、背面基板14に粒子を入れて、その後から表示基板12を重ね合わせてもよい。しかし、背面基板14の間隙部材18が弾性体で形成されており、粒子を転移させた時に間隙部材18に粒子が付着してしまうことが考えられる。このことから、表示基板12に粒子を転移した後に背面基板14を重ね合わせる方が好ましい。
【0034】
また、必ずしもセル内を大気圧に対して負圧にする必要はなく、常圧下で前記工程を行い、画像表示媒体として組み込む際に画像表示媒体10に押圧して表示基板12と背面基板14を密着させてもよい。
【0035】
以上の工程によって、画像表示媒体10が形成される。
【0036】
次に、本発明の第1の実施形態に係る作用について説明する。
【0037】
図1又は図2に示すように、間隙部材16に対して弾性が異なる間隙部材18を間隙部材16に突き当てることで、間隙部材16及び間隙部材18の高さにばらつきがあっても、間隙部材18が弾性変形してばらつきが吸収される。これによって、間隙部材16と間隙部材18で形成されるセル間は隙間ができることがなく確実に密着するので、セル内に封入された黒色粒子20及び白色粒子22がセル間を移動するのを防止できる。従って、繰り返して表示を行っても、表示欠陥を発生させることがなく、安定した画像が得られる。
【0038】
また、間隙部材16は間隙部材18より弾性が小さいため、黒色粒子20及び白色粒子22が付着しにくい。従って、間隙部材18を背面基板14側に設けることで、表示ノイズを防ぐことができる。
【0039】
さらに、間隙部材18の高さ方向の寸法に対して、間隙部材16の高さ方向の寸法が大きいので、セルを構成する間隙部材18の割合が小さくなる。これによって、間隙部材18に付着する黒色粒子20及び白色粒子22の数を極力減らすことができるので、セル内の黒色粒子20及び白色粒子22の数のばらつきを抑え、安定した画像表示ができる。
【0040】
また、間隙部材18に黒色粒子20及び白色粒子22が接触すると、弾性樹脂に残留する低分子量成分などが付着して、黒色粒子20及び白色粒子22の帯電特性が変化してしまうことがあり、これによって画像ノイズが引き起こされることがある。この問題に対しても、セルを構成する間隙部材18の割合を小さくすることで、帯電特性が変化する黒色粒子20及び白色粒子22の数を極力抑え、画像ノイズの発生を防止できる。
【0041】
さらに、間隙部材18の幅が間隙部材16よりも小さく設定されている。これによって、背面基板14と間隙部材16との間に隙間Nが形成される。この隙間Nに黒色粒子20及び白色粒子22が入り込むと共に、間隙部材18に付着して隙間Nが埋められる。従って、隙間Nに付着した一部の黒色粒子20及び白色粒子22によって他の黒色粒子20及び白色粒子22が間隙部材18に接触することがなくなるので、黒色粒子20及び白色粒子22が帯電変化を起こすこともなくなり、安定した画像表示が得られる。
【0042】
なお、本実施形態では、間隙部材16と間隙部材18を突き合わせて、完全に密着させる構成としたが、間隙部材16と間隙部材18の間に、図4に示すように、黒色粒子20又は白色粒子22が1個通過できる程度の隙間があってもよい。間隙部材18が弾性の小さい部材で形成されている場合に間隙部材16と間隙部材18の間に隙間が形成されると、黒色粒子20及び白色粒子22はこの隙間を通り抜けてしまう。しかし、本実施形態のように、間隙部材18を弾性体で形成した場合に隙間が形成されていても、この隙間を黒色粒子20又は白色粒子22が通過しようとすると、間隙部材18に黒色粒子20又は白色粒子22は間隙部材18に付着する。これによって、間隙部材16と間隙部材18の間には黒色粒子20又は白色粒子22が埋められた状態になり、これ以上の黒色粒子20及び白色粒子22が通過することを防止できる。
【0043】
また、本実施形態では、背面基板14側に間隙部材18を形成し、その高さ、幅共に表示基板12に形成した間隙部材16のそれよりも小さい構成としたが、弾性が大きく接触した黒色粒子20及び白色粒子22の帯電特性を変化させることがない材質の弾性体(例えば、加熱硬化後に弾性を有するウレタン系の二液反応型スクリーンインキや、UV硬化後に弾性を有するサンドブラスト用のマスキングインクなど)で間隙部材18を形成すれば、図5(A)に示すように、間隙部材18は間隙部材16と高さ、幅共に同じ寸法で形成してもよい。
【0044】
さらに、本実施形態のように、必ずしも間隙部材18の幅を間隙部材16の幅より小さくする必要はなく、図5(B)に示すように、間隙部材18の高さを間隙部材16の高さよりも小さくすると、セル内の間隙部材18の割合が小さくなるので、間隙部材18に付着する黒色粒子20及び白色粒子22の数を少なくでき、画像表示に影響を及ぼすほどのセル内の粒子数を変化させない。
【0045】
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像表示媒体について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分についての説明は割愛する。
【0046】
図6に示すように、画像表示媒体30は、透明な表示基板32と、この表示基板32に対向する背面基板34とを備えている。表示基板32の背面基板34に対向する面には間隙部材36が形成され、背面基板34の表示基板32と対向する面には間隙部材38が形成されている。
【0047】
間隙部材36は、弾性が小さく圧力を加えてもほとんど変化しない部材で形成されている。これに対して、間隙部材38は、弾性樹脂で形成されており、間隙部材34とほぼ同じ幅で形成されている。
【0048】
間隙部材38の表面は、被覆材40で被膜されている。被覆材40は、間隙部材38を形成する弾性樹脂に比べて弾性が小さい材料が使用されている。例えば、ポリカーボネートの薄層で間隙部材38の表面を被覆する。また、本実施形態では、被覆材40としてポリカーボネートを使用したが、この他にもフッ素やシリコンなどを用いることができる。なお、被覆材40に用いる材料としては、粒子がより付着しにくいことから、表面エネルギーが小さい方が好ましい。
【0049】
次に、第2の実施形態に係る作用について説明する。
【0050】
図6に示すように、間隙部材38は弾性樹脂で形成されており、間隙部材38の表面は、弾性が小さく、表面エネルギーが小さい部材のポリカーボネートからなる被覆材40で被膜されている。この構成によって、表示基板32に背面基板34を重ね合わせたときに、間隙部材38が弾性変形することで間隙部材36及び間隙部材38の高さのばらつきを吸収して、間隙部材36と間隙部材38を密着させる。また、粒子39が間隙部材38の表面の被覆材40に接触しても、被覆材40が固いため微小な変形はしにくく、付着力が小さいので粒子39が間隙部材38に付着するのを防止、あるいは減少させることができる。さらに、粒子39が被覆材40に接触しても、被覆材40に含まれる物質が粒子39に付着することがないので、粒子39の帯電特性は変化しない。
【0051】
従って、間隙部材36及び間隙部材38の高さのばらつきを吸収すると共に、安定した画像表示が得られる。
【0052】
なお、本実施形態においては、背面基板34側に表面を被覆材40で被覆した間隙部材38を形成したが、これを表示基板42側に形成してもよい。間隙部材38の表面は被覆材40で被覆されているので、間隙部材38に粒子39が付着することがないことから、間隙部材38を表示基板32側に形成しても、表示ノイズが発生する心配はない。
【0053】
次に、本発明の第3の実施形態に係る画像表示媒体50の製造方法について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分についての説明は割愛する。
【0054】
図7に示すように、画像表示媒体50は透明な表示基板52と、表示基板52に対向する背面基板54を備えている。表示基板52には、間隙部材56が形成されており、背面基板54には間隙部材58が形成されている。間隙部材56は、弾性が小さく圧力を加えてもほとんど変形しない部材で形成されており、間隙部材58は例えば弾性樹脂で形成されている。また、間隙部材58の高さLは、間隙部材56の高さのばらつき幅Mに対して大きくされている。
【0055】
次に、本発明の第3の実施形態に係る作用について説明する。
【0056】
間隙部材58が形成された背面基板54に、間隙部材56が形成された表示基板52を重ね合わせて画像表示媒体50を形成する際、図7に示すように、間隙部材56の高さのばらつき幅Mに対して、弾性樹脂で形成される間隙部材58の高さLを大きくすることで、間隙部材58が弾性変形して間隙部材56の高さのばらつきが確実に吸収される。
【0057】
次に、本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置60について説明する。
【0058】
図8に示すように、画像形成装置60は、透明な表示基板62と、表示基板62に対向する背面基板64を備えている。背面基板64には、間隙部材66が形成されている。間隙部材66は、弾性が小さく圧力を加えてもほとんど変形しない部材で形成されている。また、間隙部材66の先端には、間隙部材66及び表示基板62より弾性が大きい弾性体68が積層されている。
【0059】
次に、本発明の第4の実施形態に係る作用について説明する。
【0060】
図8に示すように、表示基板62より弾性が大きい弾性体68が、背面基板64に形成された間隙部材66に積層されている。この背面基板64に表示基板62を重ね合わせたとき、弾性体68によって間隙部材66の高さのばらつきが吸収される。従って、弾性体68は表示基板62に確実に密着されるので、セル内の粒子がセル間を移動することがなく、安定した画像表示が得られる。
【0061】
なお、本実施形態においては、背面基板64に間隙部材66を形成し、その先端に弾性体68を積層したが、表示基板62に間隙部材66を形成し、その先端に弾性体68を積層してもよい。
【0062】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、間隙部材と基板、又は間隙部材同士の隙間をなくすことで、着色粒子のセル間の移動が阻止され、安定した画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像表示媒体の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像表示媒体の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る画像表示媒体の概略構成を示す模式図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る画像表示媒体の概略構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る画像表示媒体のその他の形態を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る画像表示媒体の概略構成を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る画像表示媒体の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る画像表示媒体の概略構成を示す図である。
【図9】従来の画像表示媒体の概略構成を示す図である。
【符号の簡単な説明】
10 画像表示媒体
12 表示基板
14 背面基板
16 間隙部材(第1間隙部材)
18 間隙部材(第2間隙部材)
20 黒色粒子(粒子群)
22 白色粒子(粒子群)
30 画像表示媒体
32 表示基板
34 背面基板
36 間隙部材(第1間隙部材)
38 間隙部材(第2間隙部材)
39 粒子(粒子群)
40 被覆材
50 画像表示媒体
52 表示基板
54 背面基板
56 間隙部材(第1間隙部材)
58 間隙部材(第2間隙部材)
60 画像表示媒体
62 表示基板
64 背面基板
66 間隙部材
68 弾性体(当接部)

Claims (3)

  1. セルを構成する第1間隙部材を備えた透明な表示基板と、
    前記第1間隙部材と突き当てられ、セルを構成する第2間隙部材を備えた背面基板と、
    前記表示基板と前記背面基板の間に前記第1間隙部材と前記第2間隙部材で構成されたセル内へ封入され、印加された電界により移動する粒子群と、
    を有する画像表示媒体において、
    前記第2間隙部材は、前記第1間隙部材に対して弾性が大きい弾性体で形成され、
    前記第1間隙部材の高さ方向の寸法は、前記第2間隙部材の高さ方向の寸法よりも大きくされ、
    前記第2間隙部材の表面は、前記第2間隙部材よりも弾性の小さい部材で被覆された画像表示媒体。
  2. 前記第2間隙部材の表面は、ポリカーボネートで被覆された請求項1に記載の画像表示媒体。
  3. セルを構成する第1間隙部材を備えた透明な表示基板と、
    前記第1間隙部材と突き当てられ、セルを構成する第2間隙部材を備えた背面基板と、
    前記表示基板と前記背面基板の間に前記第1間隙部材と前記第2間隙部材で構成されたセル内へ封入され、印加された電界により移動する粒子群と、
    を有する画像表示媒体において、
    前記第2間隙部材は、前記第1間隙部材に対して弾性が大きい弾性体で形成され、
    前記第1間隙部材の高さ方向の寸法は、前記第2間隙部材の高さ方向の寸法よりも大きくされ、
    前記第1間隙部材の幅に対して、前記第2間隙部材の幅が小さくされた画像表示媒体。
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