JP2007279353A - 画像表示媒体および画像表示方法 - Google Patents

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Takeshi Matsunaga
健 松永
Yoshinori Machida
義則 町田
Yasushi Suwabe
恭史 諏訪部
Yoshiro Yamaguchi
善郎 山口
Motohiko Sakamaki
元彦 酒巻
Atsusuke Hirano
敦資 平野
Kiyoshi Shigehiro
清 重廣
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Abstract

【課題】表示画像の輪郭部のジャギー(ギザギザ感)を解消して、表示画像の輪郭部の形状を滑らかに形成することが可能な画像表示媒体および画像表示方法を提供する。
【解決手段】互いに交差する一対の対向電極である表面側電極22及び背面側電極32のうち、背面側電極32を、複数の8角形の珠が直列に連結した数珠状の形状を有するデータ主電極32aと、データ主電極32a間に相補的に配置された数珠状の形状を有するデータ補助電極32bとから構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像表示媒体および画像表示方法に関する。さらに詳しくは、複数の画素を2次元状にマトリクス配置して構成される表示画像の輪郭部のジャギー(ギザギザ感)を解消して、表示画像の輪郭部の形状を滑らかに形成することが可能な画像表示媒体および画像表示方法に関する。
従来、電子ペーパー等の書き換えが可能な画像表示媒体として、トナー粒子の電界中の移動を用いたものや電気泳動、磁気泳動を用いたものが知られている。このような画像表示媒体を単純マトリックス(PM)駆動する場合、帯状の表面側電極と背面側電極とを互いに交差するように配置するため、電極幅に対応した1画素を表示するとき表面側電極の幅方向の画素のエッジ(輪郭部)がシャープになり、逆に、表面側電極の長手方向には電界が隣の電極まで及ぶため、クロストークによって隣の画素に粒子が移動して、画素のエッジ(輪郭部)がボケてしまうという不都合がある。このように、表示画像の形成時に、方向性に基づく差異が発生するため表示画像に不自然さを感じさせるという不都合がある。このような不都合を解消するため、画像表示に寄与する表示側電極及び背面側電極だけでなく、画像表示に寄与しない表示側電極及び背面側電極にも電圧を印加することにより、粒子を移動させる必要がない位置で粒子が移動してしまうのを防いで画素のエッジ(輪郭部)をシャープにし、高解像度で画像表示することができる画像表示装置が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2003−84318号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような発明の場合、画素のエッジ(輪郭部)をシャープにすることによって、表示画像のエッジ(輪郭部)にジャギー(ギザギザ感)が発生し、不自然さを感じさせることになるという問題がある。なお、発光型表示媒体の場合は透過光等により画素をぼかしてジャギー(ギザギザ感)を緩和させることができるが、反射型表示媒体の場合、非透光性の粒子を用いた表示であることからジャギー(ギザギザ感)を緩和させることは極めて困難である。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、表示画像のコントラストを高く保持した状態で、表示画像の輪郭部のジャギー(ギザギザ感)を解消して、表示画像の輪郭部の形状を滑らかに形成することが可能な画像表示媒体および画像表示方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば以下の画像表示媒体または画像表示方法が提供される。
[1]所定方向に配置された複数の表面側電極を有する表面基板と、前記表面基板と一対に対向配置された、前記所定方向と交差する方向に配置された複数の背面側電極を有する背面基板と、前記表面側電極及び前記背面側電極間の交差空間に形成された電界により前記交差空間を移動して前記表面基板側で視認可能な表示画像を形成する帯電性粒子とを備えた画像表示媒体であって、前記複数の表面側電極と複数の前記背面側電極のうち、いずれか一方は、多角形または円からなる珠を直列に連結した数珠形状を有する複数の数珠状電極からなる第1の電極群と、前記第1の電極群の前記数珠電極と交互に配置された前記数珠電極の群からなり、前記第1の電極群と相補的な配置関係にある第2の電極群と、から構成されたことを特徴とする画像表示媒体。
このように、表面側電極と背面側電極のいずれか一方を、数珠形状の第1および第2の電極群とから構成することによって、表示画像のコントラストを高く保持した状態で、表示画像の輪郭部のジャギー(ギザギザ感)を解消して、輪郭部の形状を滑らかに形成することができる。
[2]前記第1および第2の電極群を構成する前記複数の数珠状電極は、前記数珠状電極の長手方向と直角な方向に等間隔に配列し、前記数珠状電極の前記珠は、前記数珠上電極の長手方向に等間隔に配列したことを特徴とする[1]に記載の画像表示媒体。
[3]前記第1および第2の電極群を構成する前記複数の数珠状電極の前記複数の珠は、回転対称性を有することを特徴とする請求項2に記載の画像表示媒体。
[4]前記回転対称性は、2回対称であることを特徴とする請求項3に記載の画像表示媒体。
[5]前記第1の電極群は、前記数珠電極の長手方向に直角な方向に並進対称性を有する前記複数の数珠電極からなり、前記第2の電極群は、前記第1の電極群を長手方向に前記数珠状電極の前記珠の配置ピッチの半分ずらし、長手方向に直角な方向に前記第1の電極群の隣接する前記数珠状電極の配置ピッチの半分ずらした位置に設けられた前記複数の数珠状電極からなることを特徴とする請求項4に記載の画像表示媒体。これにより、第1および第2の電極群を密に敷き詰めて配置することができる。
[6]前記複数の表面電極と前記複数の背面電極のうち、いずれか一方が前記第1および第2の電極群からなり、他方が複数の帯状電極からなることを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
[7]前記帯電性粒子は、色及び帯電性が異なる複数種類の粒子群であることを特徴とする前記[1]に記載の画像表示媒体。これにより、前記画像表示装置により、2色以上の表示を行うことができる。画像表示媒体は、例えば、気体の媒体中に粒子を配設したトナーディスプレイ型、液体の媒体中に粒子を配設した電気(磁気)泳動型の表示媒体を用いることができる。
[8]走査電極を有する第1の基板と、データ主電極とデータ補助電極を交互に並べてなるデータ電極を有する第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板の間に封入された帯電性粒子と、を備えた画像表示媒体の画像表示方法であって、前記データ主電極と前記走査電極の間に電圧を印加し、前記帯電性粒子を移動させて表示画像を表示する第1のステップと、前記第1のステップの前または後に、前記データ補助電極と前記走査電極の間に電圧を印加し、前記帯電性粒子を移動させて前記表示画像の濃度を補完する第2のステップと、を含むことを特徴とする画像表示媒体の画像表示方法。
このように、表示画像を表示するステップと、表示画像の濃度を補完するステップを用いることにより、表示画像(画素)のコントラストを高く保持した状態で、表示画像(画素)の輪郭部のジャギー(ギザギザ感)を解消して、輪郭部の形状を滑らかに形成することができる。
本発明によれば、表示画像のコントラストを高く保持した状態で、輪郭部のジャギー(ギザギザ感)を解消して、表示画像の輪郭部の形状を滑らかに形成することが可能になる。
[第1の実施の形態]
(画像表示媒体の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体を示す断面図である。本実施の形態の画像表示媒体1は、図1に示すように、表面基板部材21、表面基板部材21上に所定方向に配置された表面側電極22、及び表面側電極22を保護するとともに後述する帯電性粒子6(白色粒子6A,黒色粒子6B)の帯電特性を安定化させる誘電体膜23とを有する表面基板2と、表面基板2と一対に対向配置された、背面基板部材31、背面基板部材31上に形成された、上述の所定方向と交差する方向に配置された背面側電極32、及び背面側電極32を保護するとともに帯電性粒子6(白色粒子6A,黒色粒子6B)の帯電特性を安定化させる誘電体膜33とを有する背面基板3と、表面基板2及び背面基板3間に仕切り部材5を配設することによって形成された複数のセル4内部に封入され、表面側電極22及び背面側電極32間の交差空間に形成された電界によりセル4の内部を移動して表面基板2側で視認可能な表示画像を形成する帯電性粒子6(白色粒子6A,黒色粒子6B)と、画像記憶部10に記憶されている画像データに基づいて電圧印加部8を制御して表面側電極22と背面側電極32との間に電圧を印加する制御部9と、を備えた構成を有している。
表面基板2は、透明ガラス基板等からなる表面基板部材21と、表面基板部材21上に形成されたインジウム錫酸化物(ITO)等からなる透明な複数の帯状電極である表面側電極22と、表面側電極22を保護するとともに粒子6A,6Bの帯電特性を安定化させるポリカーボネート等からなる誘電体膜23とを積層して構成されている。
表面基板部材21には、上記透明ガラス基板の他に、透光性を有する透明プラスチック基板,ポリカーボネート樹脂,アクリル樹脂,ポリイミド樹脂,ポリエステル樹脂等を用いることができる。
表面側電極22には、上記ITOの他に、透光性を有する、インジリウム,錫,カドミニウム,アンチモン等の酸化物、これらの複合酸化物、金,銀,銅,炭素,ニッケル等の単層膜、混合膜、又は複合膜を蒸着法又はスパッタリング法で100〜2000オングストロームの厚さとしたもの、又はポリピロール,ポリチオフェン等の有機導電性材料等を用いることができる。
誘電体膜23には、セル4に封入する粒子6A,6Bの帯電特性に応じて、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリイミド、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、PMMA、共重合ナイロン、紫外硬化アクリル樹脂、非晶質テフロン(登録商標)等を用いることができる。誘電体膜23を構成する絶縁性材料中に電荷輸送物質を含有させたものも用いることができる。電荷輸送物質を含有させることにより、粒子6A,6Bへの電荷注入による粒子帯電性の向上や、粒子6A,6Bの帯電量が極度に大きくなった場合に粒子6A,6Bの電荷を漏洩させ、粒子6A,6Bの帯電量を安定させる等の効果を得ることができる。
背面基板3は、エポキシ樹脂等からなる背面基板部材31と、背面基板部材31上に形成された銅等からなる背面側電極32と、背面側電極32を保護するとともに粒子6A,6Bの帯電特性を安定化させるポリカーボネート等からなる誘電体膜33とを積層して構成されている。なお、背面基板部材31として、表面基板2の表面基板部材21と同様の基板を用いてもよい。誘電体膜33には、表面基板3の誘電体膜23と同様に、セル4に封入する粒子6A,6Bの帯電特性に応じた材料を用いることができる。
仕切り部材5には、上記熱硬化性樹脂の他に、熱可塑性樹脂、電子線硬化樹脂、光硬化性樹脂、ゴム等の絶縁性材料を用いることができる。なお、セル4の内部には空気等の気体が充填されている。また、仕切り部材5と表面基板2(仕切り部材5を表面基板2側に設けた場合には、仕切り部材5と背面基板3)とを固着するために、接着剤(封止剤)7が配設されている。このような接着剤(封止剤)7としては、例えば、加熱によって粘着性が付与される熱可塑性接着剤,熱活性型接着剤等の感熱接着剤、加圧によって粘着性が付与される感圧接着剤、紫外線(UV)あるいは可視光照射によって粘着性が付与される感光接着剤等を用いることができる。
白色粒子6Aと黒色粒子6Bは、例えば、相互の摩擦による摩擦帯電により、互いに異なる極性に帯電する。ここでは、白色粒子6Aは負に帯電しており、黒色粒子6Bは正に帯電している。例えば、基板内側誘電体膜がポリカーボネート樹脂(PC)である場合、白色粒子6Aの平均帯電量は−16fC、黒色粒子6Bの平均帯電量は+16fCである。
制御部9は、CPU、ROM、RAM、走査信号発生回路等を備えて構成されている。CPUは、ROMに格納された制御プログラムに従って電圧印加部8を制御して、画像記憶部10に記憶された画像データに基づいて、画素に対応する表面側電極22と背面側電極32との間に電圧を印加させる。なお、画像記憶部10は、CD−ROMや書き替え可能なフラッシュメモリ等の記録媒体、あるいはLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して画像データを入力してもよい。
電圧印加部8、制御部9、および画像記憶部10の一部又は全部は、外部装置として表示装置200に接続できる形態であってもよい。
図2は、第1の実施の形態に係る画像表示媒体の電極構造の一部を示す平面図であり、図3は、図2に示した画像表示媒体のA−A線断面図である。図2、3に示すように、背面側電極32は、複数の8角形の珠が直列に連結した数珠状の形状を有するデータ主電極32aと、データ主電極32a間に相補的に配置された、データ主電極32aと同様の形状を有するデータ補助電極32bとから構成されている。なお、数珠の珠の形状は、8角形に限らず、2回対称性を有する多角形、または円であってもよい。
図4は、1つの画素に対応するデータ主電極から発生する電界の方向を表す平面図であり、図5は、その側面図である。データ主電極32aは、各画素の四隅に対応する部分が削れた形状を有するため、表面側電極22とデータ種電極32aとの間に電圧を印加すると、データ主電極32aから表面側電極22の各画素の四隅に対応する部分へ向かって、各画素の中心付近に対応する部分へ向かう電界よりも弱い電界が、放射状に拡散するように形成される。なお、印加電圧の方向により図中の矢印は逆方向に向く。
このため、表面側電極22の各画素の四隅に対応する部分へ移動する帯電性粒子6(白色粒子6A,黒色粒子6B)が、各画素の中心付近に対応する部分へ移動するよりも少なくなり、帯電性粒子6の隣接した画素への移動が抑制され、画素の輪郭部のジャギーが解消される。
(画像表示媒体の製造方法)
次に、この第1の実施の形態に係る画像表示媒体1の製造方法の一例を説明する。
(1)各部の作製
表面基板2は、例えば、1.1mm厚さの透明ガラスからなる表面基板部材21上にITO膜をスパッタリングし、これを複数の帯状のパターンにエッチングして表面側電極22を形成し、これらの表面側電極22上にトルエン97重量部に対してポリカーボネート樹脂3重量部を溶解させた溶液をディップコートし、乾燥して2μm厚さのポリカーボネート膜からなる誘電体膜23を形成することにより作製する。
背面基板3は、例えば、0.6mm厚さのエポキシ基板からなる背面基板部材31上に銅膜を貼り合せ、これを、数珠状の形状にエッチングして背面側電極32(データ主電極32a及びデータ補助電極32b)を形成し、これらの背面側電極32上にトルエン97重量部に対してポリカーボネート樹脂3重量部を溶解させた溶液をディップコートし、乾燥して2μm厚さのポリカーボネート膜からなる誘電体膜33を形成することにより作製する。
仕切り部材5は、例えば、背面基板3の誘電体膜33上に熱硬化性樹脂からなるインクをパターン印刷し、オーブン中で110℃に加熱して焼成を行う処理を、仕切り部材5が所望の高さになるまで複数回繰り返すことにより背面基板3上に作製し、背面基板3上に粒子6A,6Bが収容される凹部を形成する。
白色粒子6Aは、例えば、体積平均粒径20μmの酸化チタン含有架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子(積水化成品工業(株)製、テクポリマーMBX−20−ホワイトを分級)100重量部にイソプロピルトリメトキシシラン処理したチタニアの微粉末0.4重量部を外添して得る。シラン処理されたチタニアの微粉末は、粒子の帯電性を適性レベルに抑制し、粒子の流動性を高いレベル保つ作用がある。シラン処理されたチタニアの微粉末の添加量は、白色粒子6Aの径と微粉末の径とにより適宜調整される。添加量が多過ぎると白色粒子6Aの表面から遊離する微粉末が発生し、これらが黒色粒子6Bの表面に付着すると、黒色粒子6Bの帯電極性が白色粒子6Aの帯電極性と同様となり、黒色粒子6Bが白色粒子6Aと同方向へ移動するので好ましくない。粒子100重量部に対するチタニアの量は、好ましくは0.05〜1.0重量部、さらに好ましくは0.1〜0.5重量部である。
黒色粒子6Bは、例えば、体積平均粒径20μmのカーボン含有架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子(積水化成品工業(株)製、テクポリマーMBX−20−ブラックを分級)を用いる。
(2)各部の組立て
上記のようにして作製された表面基板2、背面基板3、仕切り部材5及び粒子6A,6Bの組立てを説明する。
背面基板3上に形成された仕切り部材5の上面、又は仕切り部材5の上面に接する表面基板3の面に接着層7をスクリーン印刷、ロール印刷、転写等を用いて塗布し、接着層7を乾燥させ接着層7を固化させる。
次に、帯電した白色粒子6Aと、この白色粒子6Aと反対の極性に帯電した黒色粒子6Bを所定の重量比、例えば、2対1の割合で混合し、これらを背面基板3上に仕切り部材5によって形成された凹部にスクリーンを通して振るい落とす。仕切り部材5上面に付着した白色粒子6A及び黒色粒子6Bは、シリコンゴム製ブレードで除去する。
表面基板2の誘電体膜23側と背面基板3の仕切り部材5が形成されている側である誘電体膜33側とを重ねて位置合わせし、クランプ又は周辺部を接着することにより固定する。
次に、外部から接着層7に加熱等の刺激を与えて接着層7に粘着性を付与し、次に、接着層7を冷却して固化させ、これにより仕切り部材5と表面基板2とを接合する。
(画像表示媒体への画像書込み動作)
本実施の形態の画像表示媒体1は、例えば、単純マトリックス駆動によって画像表示されるものであり、表面基板2の表面側電極22に正の電位、また、背面基板3の背面側電極32に負の電位が掛かるように、所定の電圧印加部から電圧(例えば、DC+200V)を印加すると、白色粒子6Aは負に帯電しているため、表面基板2側に移動し、黒色粒子6Bは正に帯電しているため、背面基板3側に移動する。なお、表面側電極22に負の電位がかかるように電圧印加部から電圧(例えば、DC−200V)を印加すると、白色粒子6Aは負に帯電しているため、背面基板3側に移動し、黒色粒子6Bは正に帯電しているため、表面基板2側に移動することになる。
この状態において、表面側電極22への電圧の印加が停止されても、誘電体膜23,33との間に静電付着力が維持されるため、白色粒子6Aは表面基板2側に保持され、黒色粒子6Bは背面基板3側に保持される。
電圧の印加は、データ主電極32aにデータ主信号、データ補助電極32bにデータ補助信号、表面側電極22に走査信号を供給することにより行う。
図6A(a)〜(c)、図6B(d)〜(e)は、画像書込み動作時における画像表示媒体の部分拡大図(6×6=36画素分)である。
まず、図6A(a)に示すように、画像記憶部10に記憶された画像データに基づいて、制御部9が電圧印加部8を制御してデータ主電極32aにデータ主信号を、表面側電極22に走査信号を供給して両電極間に電圧を印加し、所定の画像(白地に黒)を書き込む。この状態では、データ主電極32aが各画素の四隅に対応する部分が削れた形状を有するため、各画素の四隅の濃度が低くなっている。これにより、書き込んだ画像の輪郭部分においては、ジャギーを抑えた自然な表示となる。一方、画像の内部(黒が表示された画素が隣接する部分)においては、表示濃度が不十分となるおそれがある。
そこで、データ補助電極32bにデータ補助信号を、表面側電極22に走査信号を供給して両電極間に電圧を印加し、書き込んだ画像の濃度の補完を行う。図6A(b)〜(c)、図6B(d)〜(e)は、それぞれ走査信号が紙面の上から下方向に一行ずつ走査される過程を示している。
図6A(b)は、図中の上から2行目まで走査された状態を示しており、2行目における隣接する黒が表示された画素の隣接部分の濃度が補完されている。なお、この際に、画像の輪郭部分のジャギーを抑えるために、隣接部分以外の部分は濃度の補完を行わない。
同様に、図6A(c)、図6B(d)〜(e)に示すように、3〜5行目まで走査信号が走査され、3〜5行目における隣接する黒が表示された画素の隣接部分の濃度が補完される。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、背面側電極32を、数珠形状のデータ主電極32aおよびデータ補助電極32bにより構成することによって、表示画像(画素)のコントラストを高く保持した状態で、表示画像(画素)の輪郭部のジャギー(ギザギザ感)を解消して、表示画像(画素)の輪郭部の形状を滑らかに形成することができる。
[第2の実施の形態]
図7は、第2の実施の形態に係る画像表示媒体の電極構造の一部を示す平面図である。第2の実施の形態は、データ主電極32a、およびデータ補助電極32bの形状において第1の実施の形態と異なる。同図は、データ主電極32a、およびデータ補助電極32bの数珠形状の珠が、四角形である例を示している。なお、四角形の辺の長さの比は同図に示したものに限られない。その他の構成部分については第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
(第2の実施の形態の効果)
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
図8は、第3の実施の形態に係る画像表示媒体の電極構造の一部を示す平面図である。第3の実施の形態は、データ主電極32a、およびデータ補助電極32bの形状において第1の実施の形態と異なる。同図は、データ主電極32a、およびデータ補助電極32bの数珠形状の珠が、円である例を示している。なお、円は真円でなくてもよく、楕円であってもよい。その他の構成部分については第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
(第3の実施の形態の効果)
第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々変形実施が可能である。例えば、上記実施の形態では、表面基板に表面側電極22、背面基板に背面側電極32を設けたが、これとは逆に、表面基板に背面側電極32、背面基板に表面側電極22を設けてもよい。また、単純マトリックス駆動に限らず、全面電極と画素電極、又は画素電極同士の組合せによるアクティブマトリックス駆動によって画像表示してもよい。また、表面に電極を設けずに外部に設けた電極に電圧を印加して基板間に電界を形成してもよい。
また、上記実施の形態では、数珠状電極(データ主電極32aおよびデータ補助電極32b)にデータ主信号およびデータ補助信号を供給し、帯状電極(表面側電極22)に走査信号を供給するものとして説明したが、帯状電極にデータ信号、数珠状電極に走査信号を供給する構成であってもよい。この場合、例えば、表面側電極22にデータ主信号、データ主電極32aに走査信号を走査して表示画像を表示するステップと、表面側電極22にデータ補助信号、データ補助電極32bに走査信号を走査して表示画像の濃度を補完するステップにより画像表示媒体1を動作させる。
また、上記実施の形態では、1つのセル4が1つの画素に対応するが、これに限定されず、複数のセル4で1つの画素を構成してもよく、1つのセル4に複数の画素が含まれる構成でもよい。また、画像表示媒体がRGB又はCMYの3色を1画素としてカラー表示する場合、セル4は1つの画素を3色の領域にそれぞれ区画するものとしてもよい。
また、仕切り部材は、複数のセル毎に太いものを用いてもよい。これにより、必要な強度を確保することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の電極構造の一部を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の電極構造の一部を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る1つの画素に対応するデータ主電極から発生する電界の方向を表す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る1つの画素に対応するデータ主電極から発生する電界の方向を表す側面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の画像書込み動作時における部分拡大図(6×6=36画素分)である。 (d)〜(e)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の画像書込み動作時における部分拡大図(6×6=36画素分)である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像表示媒体の電極構造の一部を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像表示媒体の電極構造の一部を示す平面図である。
符号の説明
1 画像表示媒体
2 表面基板
21 表面基板部材
22 表面側電極
23 誘電体膜
3 背面基板
31 背面基板部材
32 背面側電極
32a データ主電極
32b データ補助電極
33 誘電体膜
4 セル
5 仕切り部材
6 帯電性粒子
6A 白色粒子
6B 黒色粒子
7 接着剤
8 電圧印加部
9 制御部
10 画像記憶部

Claims (8)

  1. 所定方向に配置された複数の表面側電極を有する表面基板と、前記表面基板と一対に対向配置された、前記所定方向と交差する方向に配置された複数の背面側電極を有する背面基板と、前記表面側電極及び前記背面側電極間の交差空間に形成された電界により前記交差空間を移動して前記表面基板側で視認可能な表示画像を形成する帯電性粒子とを備えた画像表示媒体であって、
    前記複数の表面側電極と複数の前記背面側電極のうち、いずれか一方は、多角形または円からなる珠を直列に連結した数珠形状を有する複数の数珠状電極からなる第1の電極群と、前記第1の電極群の前記数珠電極と交互に配置された前記数珠電極の群からなり、前記第1の電極群と相補的な配置関係にある第2の電極群と、から構成されたことを特徴とする画像表示媒体。
  2. 前記第1および第2の電極群を構成する前記複数の数珠状電極は、前記数珠状電極の長手方向と直角な方向に等間隔に配列し、前記数珠状電極の前記珠は、前記数珠上電極の長手方向に等間隔に配列したことを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  3. 前記第1および第2の電極群を構成する前記複数の数珠状電極の前記複数の珠は、回転対称性を有することを特徴とする請求項2に記載の画像表示媒体。
  4. 前記回転対称性は、2回対称であることを特徴とする請求項3に記載の画像表示媒体。
  5. 前記第1の電極群は、前記数珠電極の長手方向に直角な方向に並進対称性を有する前記複数の数珠電極からなり、
    前記第2の電極群は、前記第1の電極群を長手方向に前記数珠状電極の前記珠の配置ピッチの半分ずらし、長手方向に直角な方向に前記第1の電極群の隣接する前記数珠状電極の配置ピッチの半分ずらした位置に設けられた前記複数の数珠状電極からなることを特徴とする請求項4に記載の画像表示媒体。
  6. 前記複数の表面電極と前記複数の背面電極のうち、いずれか一方が前記第1および第2の電極群からなり、他方が前記第1および第2の電極群を構成する前記複数の数珠状電極の前記複数の珠の配置ピッチに対応したピッチで配置された複数の帯状電極からなることを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  7. 前記帯電性粒子は、色及び帯電性が異なる複数種類の粒子群であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  8. 走査電極を有する第1の基板と、データ主電極とデータ補助電極を交互に並べてなるデータ電極を有する第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板の間に封入された帯電性粒子と、を備えた画像表示媒体の画像表示方法であって、
    前記データ主電極と前記走査電極の間に電圧を印加し、前記帯電性粒子を移動させて表示画像を表示する第1のステップと、
    前記第1のステップの前または後に、前記データ補助電極と前記走査電極の間に電圧を印加し、前記帯電性粒子を移動させて前記表示画像の濃度を補完する第2のステップと、
    を含むことを特徴とする画像表示媒体の画像表示方法。
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