JP4571891B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
これに対して、特許文献2の安定化支持台装置は、上記の問題を解決するものとされているが、それでも、例えばペイロード部がカメラの視軸回りに傾斜を成すような特定の傾きが生じると、やはりペイロード部とジンバル内壁の間に大きな不均衡が形成される。すなわちカメラの位置に大きな偏りが生じて、カメラがELフレーム内壁に接触する虞が多分にあって好ましくない。
また、上記ペイロード部は、例えば、カメラ搭載用の内側ジンバルのための支持部であるように構成してもよい。
外側ジンバル1は、AZ回転機構2の回転支持軸7を介して移動本体のベース8に対しアジマス軸(AZ軸)回りに回転可能に取り付けられている。すなわちAZ回転機構2は、その内部に不図示のモータ等が内蔵され、外側ジンバル1の外側フレーム9をアジマス軸回りに回転可能に支持している。
図2(a) は、図1に示すELフレーム軸方向の上に配置される防振機構5aのA−A´断面矢視図であり、図2(b) は同じく防振機構5aのB矢視図を反時計回り方向に90度回転して示す図である。なお、図1のELフレーム軸方向の下に配置される防振機構5bも、防振機構5aの天地を逆にしただけの同一の構成である。
図3(a) は、ストロークガイド筒24を示している。ストロークガイド筒24は両端が開口する筒状体の側面2箇所に、軸方向に沿い、軸に対称な切り欠き部25(25a、25b)が形成されている。そして、切り欠かれていない側面の内側には、軸方向に沿って溝26が穿設されている。
図5は、上記のバネ付きストラット18と、防振機構5の外側プレート12及び内側プレート13との、球面ジョイントによる係合状態を説明する図である。なお、図5には、図3及び図4に示した構成と同一構成又は同一機能部分には、図3及び図4と同一の番号を付与して示している。
他方のエアシリンダ48には外端部にオリフィス(一般には導波管等の終端または壁面に形成されたエネルギー伝達用の孔又は窓の意に用いられてきた用語)調整ダイヤル52が取り付けられており、エアシリンダ48内に出入りする空気の流量を調節できるようになっている。
先端球形ブラケット22は、外側プレート12に固定されたブラケット固定部54と、このブラケット固定部54と一体に下方に向けて突設され、先端部を球形状に形成された又は先端部に球形状部材を固設された球形部55とで構成されている。
他方のリング形ガイドブラケット61は、ブラケット固定部64と、このブラケト固定部64と一体に形成され、果芯形ブラケット59の果芯部63の中央凹部を取り巻いてガイドするリング部65とで構成されている。
ベースに対しAZ(azimuth)とEL(elevation)の二軸で任意方向に回転可能な外側ジンバルに内蔵されたペイロード部の前記外側ジンバルに対する振動を緩衝する防振装置において、
前記外側ジンバルの中心に対し対称形に二箇所に配置された外側プレートと内側プレートを備え該内側プレートと内側プレートの間に前記ペイロード部を支持する防振機構基礎部と、
前記外側プレートと前記内側プレートとの間に防振要素として配置され前記振動を吸収して緩衝する複数のバネ付きストラットと、
前記外側プレートと前記内側プレートとの間に防振要素として配置され前記内側ジンバルの前記外側ジンバルに対する変位速度を緩衝する複数のエアダンパと、
前記外側プレートと前記内側プレートとの間に防振要素として配置され前記内側ジンバルの前記外側ジンバルに対する変位範囲を全方位方向において一定範囲に制限するストッパ機構と、
を有することを特徴とする防振装置。
(付記2)
前記バネ付きストラットは、一端の鍔から他端の鍔までの間で外嵌する螺旋バネを介装され、前記バネ付きストラットの前記一端側を形成するストラットと前記他端側を形成するストラットが軸に沿う内側方向において相互に係合し、前記一端側を形成するストラットと前記他端側を形成するストラットとは一定長さに制限された範囲で相互に進退可能なストローク制限機構を備えている、ことを特徴とする付記1記載の防振装置。
(付記3)
前記ストローク制限機構は、前記一端側を形成するストラットの外側端部近傍に一端を固着され他端が開口するストロークガイド筒と、該ストロークガイド筒の側面2箇所に軸方向に沿って軸に対称に形成された切り欠き部と、該切り欠き部の軸方向の長さ内で摺動可能に該切り欠き部に嵌合し前記他端側を形成するストラットの内側端部に固着されたストッパ部材と、で構成されることを特徴とする付記2記載の防振装置。
(付記4)
前記バネ付きストラットは、2本1組でV字形をなし、前記外側プレートと前記内側プレートとの間において前記外側プレートと前記内側プレートそれぞれの円周に沿って3組の前記V字形が配置される、ことを特徴とする付記2記載の防振装置。
(付記5)
前記エアダンパは、シリンダとピストンとピストンシャフトとから成り、前記シリンダはオリフィス調整機能を有し、前記外側プレートと前記内側プレートとの間において前記バネ付きストラットよりも内側に3個配置される、ことを特徴とする付記1記載の防振装置。
(付記6)
前記ストッパ機構は、少なくとも3組のストッパ要素からなり、各ストッパ要素は前記外側プレート又は前記内側プレートに固定された外面係合ブラケットと、前記内側プレート又は前記外側プレートに固定され前記外面係合ブラケットの係合部の任意の外面に内面で当接して移動範囲を案内する内面係合ブラケットから成ることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
(付記7)
前記各ストッパ要素は前記外側プレートと前記内側プレートとの間において前記外側プレートと前記内側プレートそれぞれの円周に沿って等間隔で配置されることを特徴とする付記6記載の防振装置。
(付記8)
前記ストッパ要素の外面係合ブラケットは先端部が球形の先端球形ブラケットであり、前記ストッパ要素の内面係合ブラケットは前記先端球形ブラケットの先端球形部をガイドする空洞で半球形の半球ガイドブラケットであることを特徴とする付記6記載の防振装置。
(付記9)
前記ストッパ要素の外面係合ブラケットは丸齧りして残った果物の芯形状を成す果芯形ブラケットであり、前記ストッパ要素の内面係合ブラケットは前記果芯形ブラケットの中央凹部を取り巻いてガイドするドーナツ形ガイドブラケットであることを特徴とする付記6記載の防振装置。
(付記10)
前記3組のストッパ要素は、それぞれ前記バネ付きストラットと隣接の前記バネ付きストラットの間に配置される、ことを特徴とする付記6記載の防振装置。
(付記11)
前記ペイロード部は、カメラ搭載用の内側ジンバルのための支持部である、ことを特徴とする付記1記載の防振装置。
2 AZ回転機構
3 EL回転機構
4 ELフレーム
5(5a、5b) 防振機構
6 ペイロード部
7 回転支持軸
8 移動本体ベース
9 外側フレーム
9a、9b EL機構支持部
11 エレベーション軸(EL回転軸)
12(12a、12b) 外側プレート
13(13a、13b) 内側プレート
14 支柱
15 球面軸受
16 取付支持フレーム
17(17a、17b) カメラ本体
18 バネ付きストラット
19 エアダンパ
21 ストッパ要素
22 先端球形ブラケット
23 半球面ガイドブラケット
24 ストロークガイド筒
24−1
24−2
25(25a、25b) 切り欠き部
26 溝
27 緩衝材
27−1 凸部
28 ストッパ部材
28−1 ストッパ
29 一端側ストラット
31 シャフト
32 緩衝材
33 円環部
34 バネ押さえフランジ
35 球面係合部
36 螺旋バネ
37 他端側ストラット
38 筒部
39 バネ押さえフランジ
41 球面係合部
42、43 一体構成部分の範囲
44 ピロボール
45 支持軸
46 支柱
47 固定板
48 エアシリンダ
49 ピストンロッド
51 球面ジョイント
52 オリフィス調整ダイヤル
53 球面ジョイント
54 ブラケット固定部
55 球形部
56 ブラケット固定部
57 半球面部
58 ストッパ要素
59 果芯形ブラケット
61 リング形ガイドブラケット
62 ブラケット固定部
63 果芯部
64 ブラケット固定部
65 リング部
Claims (6)
- ベースに対しAZ(azimuth)とEL(elevation)の二軸で任意方向に回転可能な外側ジンバルに内蔵されたペイロード部の前記外側ジンバルに対する振動を緩衝する防振装置において、
前記外側ジンバルの中心に対し対称形に二箇所に配置された外側プレートと内側プレートを備え該内側プレートと内側プレートの間に前記ペイロード部を支持する防振機構基礎部と、
前記外側プレートと前記内側プレートとの間に防振要素として配置され前記振動を吸収して緩衝する複数のバネ付きストラットと、
前記外側プレートと前記内側プレートとの間に防振要素として配置され前記内側ジンバルの前記外側ジンバルに対する変位速度を緩衝する複数のエアダンパと、
前記外側プレートと前記内側プレートとの間に防振要素として配置され前記内側ジンバルの前記外側ジンバルに対する変位範囲を全方位方向において一定範囲に制限するストッパ機構と、を有し、
前記ストッパ機構は、少なくとも3組のストッパ要素からなり、各ストッパ要素は前記外側プレート又は前記内側プレートに固定された外面係合ブラケットと、前記内側プレート又は前記外側プレートに固定され前記外面係合ブラケットの係合部の任意の外面に内面で当接して移動範囲を案内する内面係合ブラケットとを備え、
前記3組のストッパ要素は、それぞれ前記バネ付きストラットと隣接の前記バネ付きストラットの間に配置され、
前記各ストッパ要素は前記外側プレートと前記内側プレートとの間において前記外側プレートと前記内側プレートそれぞれの円周に沿って等間隔で配置され、
前記ストッパ要素の外面係合ブラケットは先端部が球形の先端球形ブラケットであり、前記ストッパ要素の内面係合ブラケットは前記先端球形ブラケットの先端球形部をガイドする空洞で半球形の半球ガイドブラケットである、
ことを特徴とする防振装置。 - ベースに対しAZ(azimuth)とEL(elevation)の二軸で任意方向に回転可能な外側ジンバルに内蔵されたペイロード部の前記外側ジンバルに対する振動を緩衝する防振装置において、
前記外側ジンバルの中心に対し対称形に二箇所に配置された外側プレートと内側プレートを備え該内側プレートと内側プレートの間に前記ペイロード部を支持する防振機構基礎部と、
前記外側プレートと前記内側プレートとの間に防振要素として配置され前記振動を吸収して緩衝する複数のバネ付きストラットと、
前記外側プレートと前記内側プレートとの間に防振要素として配置され前記内側ジンバルの前記外側ジンバルに対する変位速度を緩衝する複数のエアダンパと、
前記外側プレートと前記内側プレートとの間に防振要素として配置され前記内側ジンバルの前記外側ジンバルに対する変位範囲を全方位方向において一定範囲に制限するストッパ機構と、を有し、
前記ストッパ機構は、少なくとも3組のストッパ要素からなり、各ストッパ要素は前記外側プレート又は前記内側プレートに固定された外面係合ブラケットと、前記内側プレート又は前記外側プレートに固定され前記外面係合ブラケットの係合部の任意の外面に内面で当接して移動範囲を案内する内面係合ブラケットとを備え、
前記3組のストッパ要素は、それぞれ前記バネ付きストラットと隣接の前記バネ付きストラットの間に配置され、
前記各ストッパ要素は前記外側プレートと前記内側プレートとの間において前記外側プレートと前記内側プレートそれぞれの円周に沿って等間隔で配置され、
前記ストッパ要素の外面係合ブラケットは丸齧りして残った果物の芯形状を成す果芯形ブラケットであり、前記ストッパ要素の内面係合ブラケットは前記果芯形ブラケットの中央凹部を取り巻いてガイドするリング形ガイドブラケットである、
ことを特徴とする防振装置。 - 前記バネ付きストラットは、一端の鍔から他端の鍔までの間で外嵌する螺旋バネを介装され、前記バネ付きストラットの前記一端側を形成するストラットと前記他端側を形成するストラットが軸に沿う内側方向において相互に係合し、前記一端側を形成するストラットと前記他端側を形成するストラットとは一定長さに制限された範囲で相互に進退可能なストローク制限機構を備え、
前記ストローク制限機構は、前記一端側を形成するストラットの外側端部近傍に一端を固着され他端が開口するストロークガイド筒と、該ストロークガイド筒の側面2箇所に軸方向に沿って軸に対称に形成された切り欠き部と、該切り欠き部の軸方向の長さ内で摺動可能に該切り欠き部に嵌合し前記他端側を形成するストラットの内側端部に固着されたストッパ部材と、で構成される、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防振装置。 - 前記バネ付きストラットは、2本1組でV字形をなし、前記外側プレートと前記内側プレートとの間において前記外側プレートと前記内側プレートそれぞれの円周に沿って3組の前記V字形が配置される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防振装置。
- 前記エアダンパは、シリンダとピストンとピストンシャフトとから成り、前記シリンダはオリフィス調整機能を有し、前記外側プレートと前記内側プレートとの間において前記バネ付きストラットよりも内側に3個配置される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防振装置。
- 前記ペイロード部は、カメラ搭載用の内側ジンバルのための支持部である、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防振装置。
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