JP4571536B2 - 無線タグのマルチリード方法およびマルチリード装置 - Google Patents
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Description
このような工程において、従来は、例えば、各部品に貼付されたバーコードを用いて組み立てのチェックが行われていた。この場合、部品毎に貼付されたバーコードを、バーコードリーダを用いて個別に読み取る必要があった。
また、本発明の他の形態については後記する実施の形態の中で詳しく説明する。
本実施の形態は、ケースに複数の基板を組み付けて構成されるコンピュータ装置の組み立て作業に、本発明に係るマルチリード方法およびマルチリード装置を適用した例である。
ここで、図1は、本実施の形態のマルチリードシステムの構成例を示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態のマルチリードシステムは、管理対象である1以上の種類からなる複数のプリント基板2と、各プリント基板2に貼付された第1無線タグ1と、コンピュータ装置10のケース4と、ケース4に貼付された第2無線タグ3と、第1無線タグ1および第2無線タグ3に格納された情報の読み取りを行うリーダライタ5とから構成される。
次に、第1無線タグ1および第2無線タグ3に格納される情報について詳しく説明する。コンピュータ装置10の組立工程では、顧客などの要求に応じて、異なった組み合わせでプリント基板2を実装することがあり、例えば、ネットワークボードのように、同一機能のプリント基板2を複数実装する場合がある。したがって、プリント基板2は、コンピュータ装置10内において、複数種類を複数枚組み合わせて構成されることがある。
このため、プリント基板2に貼付される第1無線タグ1には、特許請求の範囲の「管理対象の種類を特定する情報」に相当する、各プリント基板2の型式を識別可能な個別情報、および、この第1無線タグ1を管理する無線タグのタグIDである管理用タグIDを含んだ情報が格納され、第2無線タグ3には、コンピュータ装置10のケース4に組み付けられるプリント基板2の形式を示す個別情報およびその個数の情報を含んだ管理情報が格納されている。
なお、タグID101は、この第1無線タグ1に固有な情報であるため、この第1無線タグ1が貼付されたプリント基板2に固有なIDとして用いることができる。
なお、タグID201は、この第2無線タグ3に固有な情報であるため、この第2無線タグ3が貼付されたケース4に固有なIDとして用いることができる。
また、本実施の形態において、第2無線タグ3に格納される管理用タグID202は、上位に対応付けされる管理用の無線タグが存在しないため(最上位の無線タグであるため)、このことを示すために、無効な情報(例えば、すべてのビットが‘0’など)が格納される。
図3(a)に示した第1無線タグ1に格納された情報は、タグID101が‘100100’である第1無線タグ1に格納された情報100aと、タグID101が‘100101’である第1無線タグ1に格納された情報100bと、タグID101が‘100102’である第1無線タグ1に格納された情報100cと、タグID101が‘100103’である第1無線タグ1に格納された情報100dとから構成され、各第1無線タグ1に格納された情報(100a〜100d)の管理用タグID102には、すべて、図3(b)に示す第2無線タグ3のタグID201である‘200100’が格納されており、4枚の第1無線タグ1が、第2無線タグ3により管理されることを示している。
なお、図3(a)に示した例では、符号100aないし符号100dで示した各第1無線タグに格納された情報のトレース情報104はブランクであり、この時点では何も情報が格納されていないことを示している。
さらに、次の管理情報203dには、管理対象の情報がこれ以上ないこと示すために、個別情報204dとして‘000000’とその個数205dとして‘0’が格納されている。
このようにして、第1無線タグ1に格納された情報(100a〜100d)は、第2無線タグ3に格納された情報200と対応付けられている。
次に、図3(a)の4枚の第1無線タグ1に格納された符号100aないし符号100dで示した情報と、図3(b)の1枚の第2無線タグ3に格納された符号200で示した情報とをマルチリードする際に、リーダライタ5において行われる処理について、図4に示したフローチャートを参照しつつ説明する。
なお、以下、図3(a)の符号100aないし符号100dで示した情報が格納された第1無線タグ1を、説明のために、それぞれ第1無線タグ100aないし第1無線タグ100dと称し、図3(b)の符号200で示した情報を格納した第2無線タグ3を、説明のために、第2無線タグ200と称す。
また、第1無線タグ100aないし第1無線タグ100dおよび第2無線タグ200を総称して、単に無線タグと称す。
この作業員の作業により無線タグのマルチリードが開始されると、リーダライタ5は、通信可能範囲にある無線タグへの応答要求を送信する(ステップS10)。このとき、リーダライタ5と通信可能な無線タグは、ステップS10で送信された応答要求に呼応して応答を行い、その無線タグに格納された情報を送信し、リーダライタ5は、各無線タグに格納された情報を格納する「データ読取」を行う(ステップS11)。
すなわち、図3(a)に示すように、第1無線タグ(100a〜100d)には、有効な管理用タグID102である‘200100’が格納されているので、これを第1無線タグ(100a〜100d)と判別し、図3(b)に示すように、第2無線タグ200には、無効な管理用タグID202である‘000000’が格納されているので、これを第2無線タグ200と判別することができる。
また、ステップS21において、管理用タグID(102,202)が無効な場合は(ステップS21において‘No’の場合)、その無線タグは第2無線タグ200であるとして、この無線タグから取得した情報を同じく記憶部内に記憶領域が設けられた管理情報テーブルに格納し(ステップS23)、図4に示したステップS11に戻って、次のステップに進む。
また、図6(b)は、ステップS22において、リーダライタ5の記憶部内に格納された管理情報テーブルに含まれる情報の例を示した図面である。図6(b)に示すように、管理情報テーブル400には、図3(b)に示した第2無線タグ200の管理情報(203a〜203c)の数に応じたレコードから構成されており、当該第2無線タグ3のタグID401と、管理情報(203a〜203c)を構成するプリント基板2の個別情報404とその個数405とから構成されることがわかる。
また、他の無線タグからの応答がない場合は(ステップS13で‘No’の場合)、読み取り可能な無線タグとの通信が終了したとして、リーダライタ5は、個別情報テーブル300に格納された情報と管理情報テーブル400に格納された情報が一致するか否かを判定する「比較判定」の処理を実行する(ステップS13)。
また、一致している場合は(ステップS33で‘Yes’の場合)、管理情報テーブル400のすべてのレコードを抽出したか否かを判定する(ステップS34)。すべてのレコードを抽出していない場合は(ステップS34で‘No’の場合)、ステップS31に戻って、次のレコードを抽出する。また、すべてのレコードを抽出した場合は(ステップS34で‘Yes’の場合)、個別情報テーブル300と管理情報テーブル400との情報の整合がとれたと判断して「一致」を出力して、図4に示したステップS13に戻る。
そして、正常終了した場合には、リーダライタ5の処理は、例えば、図2(a)に示した第1無線タグ1のトレース情報104の更新などの後段側の処理へ引き継がれる。
また、「データ読取」の手順の実行回数が異常終了回数となった場合は(ステップS14で‘Yes’の場合)、読み取りが異常終了したこと、つまり、第1無線タグ1、第2無線タグ3またはリーダライタ5の故障や作業内容の誤りなどがあるとして、管理装置6は、異常終了したことをリーダライタ5の表示部51などに表示して処理を終了する(異常終了)。
また、管理用の無線タグである第2無線タグ3に、管理対象に貼付された無線タグである第1無線タグ1の種類を識別する個別情報204およびその個数205が格納されていることで、無線タグのマルチリードが確実に行われたか否かを判定することができる。
また、管理用の無線タグである第2無線タグ3の読み取りを失敗した場合には、読み取りのリトライを行なうことで、マルチリードの信頼性を向上させることが可能となる。
また、複数個の部品を移送する場合に、この部品のそれぞれに個別情報を格納した無線タグを貼付し、ラックやコンテナなどの移送を行う運搬機材に管理用の無線タグを貼付することで、同様に適用可能である。
2 プリント基板
3 第2無線タグ
4 ケース
Claims (5)
- 複数の管理対象にそれぞれ貼付され、一意な識別情報および当該管理対象の種類を特定する個別情報を含んで格納した第1の無線タグと、一意な識別情報および前記管理対象を管理するための管理情報を含んで格納した第2の無線タグとを含む無線タグに格納された情報を読み取り、前記第1の無線タグおよび前記第2の無線タグの読み取り抜けを検出するマルチリード装置が実行するマルチリード方法であって、
前記第1の無線タグには、前記識別情報に続けて前記第2の無線タグの前記識別情報がさらに格納され、
前記第2の無線タグには、前記識別情報に続けて最上位の無線タグであることを示す識別情報がさらに格納され、前記管理情報には、前記第2の無線タグが管理する前記管理対象の前記個別情報および前記個別情報ごとの前記管理対象の個数の情報が含まれ、
前記マルチリード装置が、
前記第1の無線タグおよび前記第2の無線タグに格納された情報を読み取る読取手順と、
前記読取手順で読み取られた各無線タグの情報のうち、前記識別情報に続けて格納された情報が、前記第2の無線タグの前記識別情報であるか最上位の無線タグであることを示す識別情報であるかによって、当該無線タグの情報が、前記第1の無線タグの情報または前記第2の無線タグの情報であるかを区別して、それぞれ前記マルチリード装置の記憶部に格納する格納手順と、
前記記憶部に格納した前記第1の無線タグの情報から、前記個別情報ごとの前記管理対象の個数を算出する算出手順と、
前記記憶部に格納した前記第2の無線タグの前記管理情報と、前記算出手順で算出した前記個別情報ごとの前記管理対象の個数とを比較して、一致するか否かを判定する判定手順とを含んで実行すること、
を特徴とする無線タグのマルチリード方法。 - 前記格納手順において、前記第2の無線タグに格納された情報が前記記憶部に格納されない場合は、前記記憶部に格納されるまで、前記読取手順を所定回数実行すること、
を特徴とする請求項1に記載の無線タグのマルチリード方法。 - 前記判定手順において、前記算出手順で算出した前記個別情報ごとの前記管理対象の個数と、前記第2の無線タグの前記管理情報に含まれる前記個別情報ごとの前記管理対象の個数の情報とが、一致しない場合は、一致するまで、前記読取手順を所定回数実行すること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線タグのマルチリード方法。 - 複数の管理対象にそれぞれ貼付され、一意な識別情報および当該管理対象の種類を特定する個別情報を含んで格納した第1の無線タグと、一意な識別情報および前記管理対象を管理するための管理情報を含んで格納した第2の無線タグとを含む無線タグに格納された情報を読み取り、前記第1の無線タグおよび前記第2の無線タグの読み取り抜けを検出するマルチリード装置であって、
前記第1の無線タグには、前記識別情報に続けて、前記管理情報を格納した前記第2の無線タグの前記識別情報がさらに格納され、
前記第2の無線タグには、前記識別情報に続けて、最上位の無線タグであることを示す識別情報がさらに格納され、前記管理情報には、前記第2の無線タグが管理する前記管理対象の個別情報および前記個別情報ごとの前記管理対象の個数の情報が含まれ、
前記マルチリード装置は、
前記第1の無線タグおよび前記第2の無線タグに格納された情報を読み取り、
各無線タグの情報のうち、前記識別情報に続けて格納された情報が、前記第2の無線タグの前記識別情報であるか最上位の無線タグであることを示す識別情報であるかによって、当該無線タグの情報が、前記第1の無線タグの情報または前記第2の無線タグの情報であるかを区別し、
それぞれ前記マルチリード装置の記憶部に格納し、この格納した前記第1の無線タグの情報から、前記個別情報ごとの前記管理対象の個数を算出して、
前記記憶部に格納した前記第2の無線タグの前記管理情報と、前記算出した前記個別情報ごとの前記管理対象の個数とを比較して、一致するか否かを判定すること、
を特徴とする無線タグのマルチリード装置。 - 前記マルチリード装置が算出した前記個別情報ごとの前記管理対象の個数と、前記第2の無線タグの前記管理情報に含まれる前記個別情報ごとの前記管理対象の個数の情報とが一致しない場合、および、前記第2の無線タグに格納された情報が前記記憶部に格納されない場合は、
所定回数、前記第1の無線タグおよび前記第2の無線タグに格納された情報の読み取りを行うこと、
を特徴とする請求項4に記載の無線タグのマルチリード装置。
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