JP2005134958A - 物品管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成で、所望の電子タグとリーダライタとを交信させる共に、その電子タグを適正に機能させる。
【解決手段】 物品(6)を収容する箱体(1)と、箱体(1)の外面に取り付けられた第1の電子タグ(4)と、物品(6)に取り付けられた第2の電子タグ(7)と、特定周波数の電磁波を介して第1および第2の電子タグ(4,7)へのID情報の書き込みおよび/または読み出しを行なうリーダライタと、第1の電子タグ(4)の取り付け部位に対応して箱体(1)の内部に設けられた電磁遮蔽板(2)と、を備え、第1の電子タグ(4)とリーダライタとの交信時に、リーダライタから第2の電子タグ(7)へ到達し得る電磁波を電磁遮蔽板(2)により遮断して、第1の電子タグ(4)のみをリーダライタと交信可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物品および物品を梱包した梱包箱に取り付けられた電子タグに対し、特定の周波数の電磁波を照射して情報の記録または出力を行なう物品管理システムに関する。
従来から、バーコードを用いた商品管理の手法が知られている。この手法では、個々の商品にJAN(Japanese Article Number)コードを付し、このJANコードが付された複数の商品を、出荷単位となる梱包箱に梱包する。この梱包箱には、収容された商品の数や種類など、流通過程において必要となる管理情報がITF(Interleaved Two of Five)コードで付される。
近年では、このような商品情報やその管理情報を電子タグ内部のICチップに記録し、電磁波や光を介して非接触で商品等に関する情報を読み取る手法、すなわち、RFID(Radio Frequency IDentification)システムを利用した商品管理が行なわれつつある。
RFIDシステムには、電磁誘導方式、マイクロ波方式、そして光方式の各種の方式があり、特に、2.45GHzのマイクロ波を用いてデータの送受信を行なうRFIDシステムでは、通信における外来ノイズの影響が少なく、電子タグに電池が不要で、通信距離が0〜1.5mと長いという利点がある。
RFIDシステムは、個々の物品に取り付けられるRFIDタグ、およびRFIDタグと電磁波を介してデータを送受信するリーダライタから構成される。RFIDタグに対するリーダライタによる情報の読み書きにはいくつかの異なる方式がある。例えば、シングルアクセス方式を採用するRFIDシステムでは、リーダライタとの交信領域内に存在すべきRFIDタグは1個に限られる。従って、複数のRFIDタグがリーダライタの交信領域内に入ると交信エラーとなって交信ができなくなる。また、マルチアクセス方式を採用するRFIDシステムでは、リーダライタとの交信領域内に複数のRFIDタグが存在してもすべてのRFIDタグと交信することが可能である。
特許文献1には、RFIDシステムを用いた物流システムが開示されている。この物流システムでは、服飾衣類、貴金属、アクセサリなどの個々の商品に電子タグを取り付けると共に、これらを梱包する梱包箱にも電子タグを取り付ける。この電子タグにより、梱包された商品の確認作業を行なう際に、開梱することなく梱包箱内の商品の確認を行なっている。
また、特許文献2に開示されている医薬品の保管管理方法においても、異なる識別情報が書き込まれた電子タグを医薬品の包装体に取り付けると共に、これらの包装体を複数包装する集積包装体にも異なる識別情報が書き込まれた電子タグを取り付ける。そして、この電子タグにより、集積包装の中が見えない状態で集積包装内の医薬品の数が正規の数であるか否かを確認している。
上記のようなRFIDシステムを用いた商品管理では、梱包単位および商品単位にRFIDタグを取り付ける構成が採用されている。すなわち、図13に示すように、梱包箱(外箱)90には、収容される商品の情報、商品の数、総重量、積層制限、出荷先など、流通過程において必要な情報またはその情報に関連するコード番号を記録または出力するRFIDタグ91が取り付けられている。また、商品が収容された化粧箱(内箱)92には、それぞれの商品情報またはその商品情報に関連したコード番号を記録または出力するRFIDタグ93が取り付けられている。
特開2002−37413号公報 特開2003−63535号公報
しかしながら、上記のようなRFIDシステムを用いた商品管理では、内箱としての化粧箱92には、商品の個別情報等が記録されたRFIDタグ93が取り付けられ、外箱としての梱包箱90には、流通過程で必要となる情報等が記録されたRFIDタグ91が取り付けられる。このため、図14に示すように、商品を収容した複数の化粧箱92が梱包箱90に梱包されると、梱包箱90を一単位としたエリア内に、商品の入り数に1を加えた個数のRFIDタグが存在することとなる。
このような状態で梱包箱90に取り付けられたRFIDタグ91の読み取りを行なおうとする場合は、リーダライタから出力された電磁波は、梱包箱90を透過して各化粧箱92に取り付けられたRFIDタグ93へ到達する。その結果、マルチアクセス方式であれば、梱包箱90に取り付けられたRFIDタグ91に記録されている情報のみならず、各化粧箱92に取り付けられたRFIDタグ93に記録されている情報まで読み取ることとなってしまう。流通過程においてはRFIDタグ93に記録されている情報は不要であるため、RFIDタグ93に記録されている情報を読み取らないような構成を採ることが望ましい。さらに、多数のRFIDタグを同時に認識することによる精度の低下、RFIDタグ同士が近接することによる機能停止、情報処理に要する時間の増大、さらに、内容物の個別情報に関するデータベースを設ける必要があることによるシステムの肥大化などの不都合がある。
一方、シングルアクセス方式のRFIDタグを用いる場合、梱包箱90に取り付けられたRFIDタグ91に記録されている情報を読み取ろうとすると、どうしても化粧箱92に取り付けられたRFIDタグ93がリーダライタの交信領域内に入ってしまう。その結果、交信エラーとなって、梱包箱90に取り付けられたRFIDタグ91の情報の読み取りが不能となってしまう。
さらに、梱包箱90に収容された商品が、金属からなるものである場合や、水分を含むものである場合には、梱包箱90に取り付けられたRFIDタグ91がそれらの影響を受けて読み取りが不安定になることがある。また、梱包箱90に対してRFIDタグ91を設ける位置に応じて読み取り可能な距離が変化したりすることもある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、所望の電子タグとリーダライタとを交信させる共に、その電子タグを適正に機能させることができる物品管理システムを提供することを目的とする。
(1)本発明の物品管理システムは、物品を収容する箱体と、前記箱体の外面に取り付けられた第1の電子タグと、前記物品に取り付けられた第2の電子タグと、特定周波数の電磁波を介して前記第1および第2の電子タグへのID情報の書き込みおよび/または読み出しを行なうリーダライタと、前記第1の電子タグの取り付け部位に対応して前記箱体の内部に設けられた電磁遮蔽板と、を備え、前記第1の電子タグと前記リーダライタとの交信時に、前記リーダライタから前記第2の電子タグへ到達し得る電磁波を前記電磁遮蔽板により遮断して、前記第1の電子タグのみを前記リーダライタと交信可能とすることを特徴としている。
このように、第1の電子タグの取り付け部位に対応して箱体の内部に電磁遮蔽板が設けられているので、リーダライタから照射された電磁波は、電磁遮蔽板によって遮断される。このため、第1の電子タグとリーダライタとの交信時に、上記電磁波は、第2の電子タグには到達しない。従って、第2の電子タグは動作しないこととなる。これにより、箱体の外面に設けられた第1の電子タグのみをリーダライタと交信させることが可能となる。その結果、不要な情報を処理する必要がなくなるので、書き込みまたは読み出し精度と処理速度が向上する。さらに、収容された物品の個別情報を処理する必要がなくなるため、システムの簡素化を図ることができる。また、電磁遮蔽板を有するため、箱体の一つの外面の範囲内で第1の電子タグが取り付けられる場所に関わらず、書き込みおよび読み出し精度を一定に保つことができ、収容する物品の如何に関わらず第1の電子タグから適切に情報を取得することが可能となる。
(2)また、本発明の物品管理システムは、前記電磁遮蔽板は、電波吸収体または導電体からなることを特徴としている。
このように、電磁遮蔽板が、電波吸収体であれば電磁波を吸収し、導電体であれば電磁波を反射するので、リーダライタからの電磁波が電磁遮蔽板の反対側には到達しないこととなる。このため、第1の電子タグとリーダライタとの交信時に、上記電磁波は、第2の電子タグには到達しない。従って、第2の電子タグは動作しないこととなる。これにより、箱体の外面に設けられた第1の電子タグのみをリーダライタと交信させることが可能となる。その結果、不要な情報を処理する必要がなくなるので、書き込みまたは読み出し精度と処理速度が向上する。
(3)また、本発明の物品管理システムは、前記電磁遮蔽板と前記第1の電子タグとの間隔が、前記電磁波の周波数に基づいて設定されていることを特徴としている。
電子タグは電磁波吸収体や導電体と密着すると起電力が得られず、リーダライタとの交信ができなくなる。このため、第1の電子タグと電磁遮蔽板とが密着しない構成を採る必要がある。本発明では、電磁遮蔽板と第1の電子タグとの間隔が、上記電磁波の周波数に基づいて設定されているため、第1の電子タグを適切に機能させると共に、物品を収容する領域を十分に確保することができる。例えば、マイクロ波帯(周波数が2.45GHz)の電磁波を使用する場合は、第1の電子タグから8mm程度の距離を隔てて電磁遮蔽板を設けるのが好適である。
(4)また、本発明の物品管理システムは、物品を収容する箱体と、前記箱体の外面に取り付けられた第1の電子タグと、前記物品に取り付けられた第2の電子タグと、特定周波数の電磁波を介して前記第1および第2の電子タグへのID情報の書き込みおよび/または読み出しを行なうリーダライタと、絶縁層および当該絶縁層上に積層された電磁遮蔽層を有し、前記電磁遮蔽層が前記第2の電子タグ側を向くように前記第1の電子タグの取り付け部位に対応して前記箱体の内部に設けられた仕切り部材と、を備え、前記第1の電子タグと前記リーダライタとの交信時に、前記リーダライタから前記第2の電子タグへ到達し得る電磁波を前記電磁遮蔽層により遮断して、前記第1の電子タグのみを前記リーダライタと交信可能とすることを特徴としている。
このように、第1の電子タグの取り付け部位に対応して箱体の内部に電磁遮蔽層を有する仕切り部材が設けられているので、リーダライタから照射された電磁波は、仕切り部材の電磁遮蔽層によって遮断される。このため、第1の電子タグとリーダライタとの交信時に、上記電磁波は、第2の電子タグには到達しない。従って、第2の電子タグは動作しないこととなる。これにより、箱体の外面に設けられた第1の電子タグのみをリーダライタと交信させることが可能となる。その結果、不要な情報を処理する必要がなくなるので、書き込みまたは読み出し精度と処理速度が向上する。さらに、収容された物品の個別情報を処理する必要がなくなるため、システムの簡素化を図ることができる。また、電磁遮蔽層を有するため、箱体の一つの外面の範囲内で第1の電子タグが取り付けられる場所に関わらず書き込みおよび読み出し精度を一定に保つことができ、収容する物品の如何に関わらず第1の電子タグから適切に情報を取得することが可能となる。
(5)また、本発明の物品管理システムは、前記電磁遮蔽層は、電波吸収体または導電体からなることを特徴としている。
このように、電磁遮蔽層が、電波吸収体であれば電磁波を吸収し、導電体であれば電磁波を反射するので、リーダライタからの電磁波が電磁遮蔽層の反対側には到達しないこととなる。このため、第1の電子タグとリーダライタとの交信時に、上記電磁波は、第2の電子タグには到達しない。従って、第2の電子タグは動作しないこととなる。これにより、箱体の外面に設けられた第1の電子タグのみをリーダライタと交信させることが可能となる。その結果、不要な情報を処理する必要がなくなるので、書き込みまたは読み出し精度と処理速度が向上する。
(6)また、本発明の物品管理システムは、前記絶縁層の厚みが、前記電磁波の周波数に基づいて設定されていることを特徴としている。
電子タグは電磁波吸収体や導電体と密着すると起電力が得られず、リーダライタとの交信ができなくなる。このため、第1の電子タグと電磁遮蔽層とが密着しない構成を採る必要がある。本発明では、仕切り部材の絶縁層の厚みが、上記電磁波の周波数に基づいて設定されているため、第1の電子タグを適切に機能させると共に、物品を収容する領域を十分に確保することができる。
(7)また、本発明の物品管理システムは、物品を収容する箱体と、前記箱体の外面に取り付けられた第1の電子タグと、前記物品に取り付けられた第2の電子タグと、特定周波数の電磁波を介して前記第1および第2の電子タグへのID情報の書き込みおよび/または読み出しを行なうリーダライタと、前記第1の電子タグの取り付け部位に対応して前記箱体の内面に設けられた電磁遮蔽層と、を備え、前記第1の電子タグと前記リーダライタとの交信時に、前記リーダライタから前記第2の電子タグへ到達し得る電磁波を前記電磁遮蔽層により遮断して、前記第1の電子タグのみを前記リーダライタと交信可能とすることを特徴としている。
このように、第1の電子タグの取り付け部位に対応して箱体の内面に電磁遮蔽層が設けられているので、リーダライタから照射された電磁波は、電磁遮蔽層によって遮断される。このため、第1の電子タグとリーダライタとの交信時に、上記電磁波は、第2の電子タグには到達しない。従って、第2の電子タグは動作しないこととなる。これにより、箱体の外面に設けられた第1の電子タグのみをリーダライタと交信させることが可能となる。その結果、不要な情報を処理する必要がなくなるので、書き込みまたは読み出し精度と処理速度が向上する。さらに、収容された物品の個別情報を処理する必要がなくなるため、システムの簡素化を図ることができる。また、電磁遮蔽層を有するため、箱体の一つの外面の範囲内で第1の電子タグが取り付けられる場所に関わらず書き込みおよび読み出し精度を一定に保つことができ、収容する物品の如何に関わらず第1の電子タグから適切に情報を取得することが可能となる。
(8)また、本発明の物品管理システムは、前記電磁遮蔽層は、電波吸収体または導電体からなることを特徴としている。
このように、電磁遮蔽層が、電波吸収体であれば電磁波を吸収し、導電体であれば電磁波を反射するので、リーダライタからの電磁波が電磁遮蔽層の反対側には到達しないこととなる。このため、第1の電子タグとリーダライタとの交信時に、上記電磁波は、第2の電子タグには到達しない。従って、第2の電子タグは動作しないこととなる。これにより、箱体の外面に設けられた第1の電子タグのみをリーダライタと交信させることが可能となる。その結果、不要な情報を処理する必要がなくなるので、書き込みまたは読み出し精度と処理速度が向上する。
(9)また、本発明の物品管理システムは、前記箱体を構成する壁部の厚みが、前記電磁波の周波数に基づいて設定されていることを特徴としている。
電子タグは電波吸収体や導電体と密着すると起電力が得られず、リーダライタとの交信ができなくなる。このため、第1の電子タグと電磁遮蔽層とが密着しない構成を採る必要があるが、箱体を構成する壁部の材料(例えば、ダンボール材)の厚さ程度の距離があれば、第1の電子タグは十分に機能する。例えば、マイクロ波帯(周波数が2.45GHz)の電磁波を使用する場合は、電磁遮蔽層が第1の電子タグから3mm程度の距離を隔てて設けられていれば、リーダライタから書き込みおよび読み出し可能な距離が小さくなるものの、第1の電子タグの機能が失われることはない。従って、使用する電磁波の周波数がマイクロ波帯である場合、箱体を構成する壁部の厚みが、3mm程度であれば、簡易な構成で上記の効果を奏することが可能となる。なお、箱体の内面に直接電磁遮蔽層を設けることから、箱体に収容する物品に取り付けられた電子タグを正しく機能させるためには、物品に取り付けられた電子タグが電磁遮蔽層に密着しないように物品を箱体に収容する。
本発明によれば、箱体の外面に設けられた第1の電子タグのみから情報を読み取ることが可能となる。その結果、書き込みおよび読み出し精度と処理速度が向上すると共に、システムの簡素化を図ることができる。また、箱体の一つの外面の範囲内で第1の電子タグが取り付けられる場所に関わらず書き込みおよび読み出し精度を一定に保つことができ、収容する物品の如何に関わらず第1の電子タグから適切に情報を取得することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る物品管理システムは、物品を収容する箱体としての梱包箱、梱包箱の外面に取り付けられた第1の電子タグ、上記物品に取り付けられた第2の電子タグ、そして、特定周波数の電磁波を介して第1および第2の電子タグへのID情報の書き込みおよび/または読み出しを行なうリーダライタを中心として構成されている。また、梱包箱には、第1の電子タグとリーダライタとの交信時に、リーダライタから第2の電子タグへ到達し得る電磁波を遮断する電磁遮蔽板が設けられている。
この電磁遮蔽板は、電波吸収体または導電体からなる。電波吸収体とは、電波を吸収する材料のことである。電波吸収体には、抵抗体タイプと焼結フェライトタイプの2つのタイプが存在する。抵抗体タイプの電波吸収体は、カーボンの誘電損失を利用したものであり、ウレタンフォームやスチロール等の樹脂にカーボンを含浸して作製される。カーボン濃度を調節することによって、誘電率が調整される。また、焼結フェライトタイプの電波吸収体は、焼結フェライトの磁性損失を利用したものであり、吸収する電波の周波数帯域は、フェライトの厚さに依存する。一方、導電体とは、よく知られているように、電気を通す材料のことである。
このような電磁遮蔽板は、電波吸収体または導電体そのものによって板状に形成されてもよいし、絶縁性を有する板状体(例えば、ダンボール材)と電波吸収体または導電体とが一体化するように形成されてもよい。また、電波吸収体または導電体を梱包箱の内面に直接設けることで電磁遮蔽板を構成するようにしてもよい。
図1は、実施例1に係る物品管理システムにおける梱包箱1および梱包箱1に収容される物品としての化粧箱(内箱)の斜視図である。梱包箱1は、ダンボール材によって直方体状に形成される。梱包箱1の内部には、ダンボール材からなる絶縁層としての絶縁板に、電磁遮蔽層としての金属フィルムが貼付されて形成された間仕切り板2が設けられている。梱包箱1は箱体を構成し、間仕切り板2は仕切り部材を構成する。また、梱包箱1の外面のうち、一つの外面には、第1の電子タグとしての第1RFIDタグ4が取り付けられている。梱包箱1は、商品を個々に収容する複数の化粧箱(内箱)6を収容することができる。図1では、8個の化粧箱6を収容する例を示す。各化粧箱6には、第2の電子タグとしての第2RFIDタグ7がそれぞれ取り付けられている。
図2(A)は、間仕切り板2の斜視図、同図(B)は、間仕切り板2の断面図である。間仕切り板2は、ダンボール材からなる絶縁板2aと、この絶縁板2aに貼付された電磁遮蔽層としての金属フィルム2bとから構成される。このような間仕切り板2は、梱包箱1の内部において、絶縁板2aが第1RFIDタグ4の方向に向き、金属フィルム2bが第1RFIDタグ4の反対側の方向を向くように設けられる。また、間仕切り板2は、金属フィルム2bが第1RFIDタグ4を有する梱包箱1の外面からL1の距離を隔てる位置に設けられる。
なお、実施例1ではダンボール材により絶縁板2aを構成したが、本発明は、これに限定されない。また、電磁遮蔽層としての金属フィルム2bについても、電磁波を遮断する機能を有するものであれば、これに限定されず、例えば、金属箔を用いることも可能である。さらに、絶縁層と導電体からなる層とが一体化した態様、例えば、金属膜が蒸着された樹脂板を用いることも可能である。また、電磁遮蔽層として電波吸収体を用いる場合であっても、電波を吸収する機能を有するものであれば、その種類は限定されない。
このような金属フィルム2bを有する間仕切り板2によって、梱包箱1の外部から第1RFIDタグ4に対して照射された電磁波は遮断される。すなわち、第1RFIDタグ4に対して電磁波が照射された場合、金属フィルム2bがあることにより、梱包箱1の内部において、金属フィルム2bの第1RFIDタグ4とは反対側には電磁波は届かなくなる。従って、金属フィルム2bの第1RFIDタグ4とは反対側に収容された化粧箱6に取り付けられた第2RFIDタグ7は動作しないこととなる。これにより、第1RFIDタグ4のみから情報を読み取ることが可能となる。
また、一般に、RFIDタグは、導電体と密着すると機能しなくなるため、金属フィルム2bは第1RFIDタグ4とある程度距離を隔てて設ける必要がある。一方、この距離が大きすぎると、収容可能な化粧箱6の数が少なくなってしまう。このため、第1RFIDタグ4が適切に機能する最低限の距離を設けることとなる。例えば、使用する電磁波の周波数がマイクロ波帯、例えば、2.45GHzであるとすると、距離L1は8mm程度であれば良い。また、これ以下の距離であっても、3mm程度もあればリーダライタによる書き込みおよび読み出しには影響がない。使用する電磁波の周波数が短波帯、例えば、13.56GHzであるとすると、距離L1は数センチメールあれば足りる。このように、使用する電磁波の周波数に基づいて距離L1を定めることによって、収容可能な化粧箱6の数を多くすると共に、第1RFIDタグ4を適切に機能させることができる。
次に、梱包箱1に設けられる第1RFIDタグ4、および化粧箱6に設けられる第2RFIDタグ7について、図3を参照して説明する。図3に示すように、第1RFIDタグ4および第2RFIDタグ7は、回路基板にデータを記憶するICチップ9aが搭載されると共に、当該データを非接触で送受信するアンテナ9bがプリント配線技術によりパターニングされている。また、用途に応じて、水や埃等から保護するためのフィルムで第1RFIDタグ4および第2RFIDタグ7を封止するように構成してもよい。
第1RFIDタグ4および第2RFIDタグ7は、アンテナ9bにリーダライタからの電磁波(実施例1では、2.45GHzのマイクロ波)が照射されると、ICチップ9aの送受信回路と交信を行ない、リーダライタから電力の供給と応答要求信号を受ける。ICチップ9a内には、第1RFIDタグ4および第2RFIDタグ7を取り付けた梱包箱1や梱包箱1に収容される化粧箱6(商品)に関する情報であるID情報が記録されている。例えば、梱包箱1に取り付けられた第1RFIDタグ4であれば、梱包箱1内に梱包した化粧箱6(商品)の個数や、梱包した各商品を識別する識別番号などがID情報として記録されている。また、化粧箱6に取り付けられた第2RFIDタグ7であれば、化粧箱6に収容されている商品を識別するための識別番号や、商品の製造年月日、製造場所などがID情報として記録される。ICチップ9aは、リーダライタより電力の供給を受けて起動し、受信した応答要求信号に対する応答信号としてICチップ9a内に記憶したID情報をリーダライタに出力する。なお、上記と異なり、情報を記憶する機能を持たないRFIDタグを適用することも可能である。この場合は、RFIDタグにバーコードと同様の流通コードやIDコードが付加されており、リーダライタを介して商品に関する情報を記録する商品データベースにアクセスすることができるようにシステムが構成される。
次に、第1RFIDタグ4または第2RFIDタグ7と交信を行なうリーダライタと、このリーダライタにより読み取られたID情報を管理する管理装置について、図4を参照して説明する。図4に示すように、管理装置10は、通信制御装置11によってリーダライタ16との通信を行なう。表示装置12は、登録した第1RFIDタグ4または第2RFIDタグ7のID情報等を表示する。ハードディスク13は、管理テーブル13aを備えており、第1RFIDタグ4または第2RFIDタグ7から読み込んだID情報を登録する。中央制御装置14は、制御バス15を介してこれらの各装置を制御する。
管理装置10とリーダライタ16とは、インタフェース装置10aおよびケーブル16cを介して接続される。接続の方式は、イーサネット(登録商標)などのLAN(Local Area Network)や、USB(Universal Serial Bus)などを用いることができる。リーダライタ16では、アンテナ16aが第1RFIDタグ4または第2RFIDタグ7と電磁波の送受信を行なう。アンテナ制御部16bは、アンテナ16aから出力される電磁波のオンオフを制御する。なお、上記の説明では、管理装置10とリーダライタ16とがケーブル16cを介して接続される有線方式を例にとったが、管理装置10とリーダライタ16とが電磁波を介して情報を送受信する無線方式を採用してもよい。
次に、ハードディスク13が有する管理テーブル13aについて、図5を参照して説明する。この管理テーブル13aは、中央制御装置14の制御によりハードディスク13がデータを読み書きする際に用いられる。図5(A)は、第1RFIDタグ4から読み込んだID情報を管理する梱包内容管理テーブルの一例を示す。同図に示すように、この梱包内容管理テーブルでは、梱包箱1に取り付けられた第1RFIDタグ4の識別番号と、この第1RFIDタグ4に記録されたデータとが対応付けられて記録されている。第1RFIDタグ4の識別番号と、この第1RFIDタグ4に記録されたデータとを合わせて第1RFIDタグ4のID情報という。第1RFIDタグ4に記録されたデータには、梱包箱1内に収納した化粧箱6(商品)の個数や、収容した各化粧箱6(商品)に取り付けられた第2RFIDタグ7の識別情報が記録されている。
また、図5(B)には、第2RFIDタグ7から読み込んだID情報を管理する商品情報管理テーブルの一例が示されている。図5(B)に示すように、この商品情報管理テーブルでは、各化粧箱6(商品)に取り付けた第2RFIDタグ7を識別するための識別番号と、この第2RFIDタグ7に登録されたデータとが対応付けられて記録されている。第2RFIDタグ7を識別するための識別番号と、この第2RFIDタグ7に登録されたデータとを合わせて第2RFIDタグ7のID情報という。第2RFIDタグ7に登録されたデータには、商品の製造年月日、商品を製造した製造所を識別する製造所番号、この商品を管理する管理責任者番号などが記録されている。
次に、商品を収容した化粧箱6を梱包箱1に梱包する手順について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。まず、梱包箱1に取り付けられた第1RFIDタグ4のID情報をリーダライタ16から読み込む(ステップS1)。読み込んだID情報は、管理装置10に転送される。次に、第2RFIDタグ7が取り付けられた化粧箱6(商品)を梱包箱1に収容する(ステップS2)。ここでは、図1に示すように、8個の化粧箱6が梱包箱1に収容される。
収容の方法については、使用される電磁波の周波数に応じて「電磁波の回折」を考慮する。電磁波の回折は、その周波数に応じて量が異なる。例えば、マイクロ波帯の電磁波は、直進性が高く回折はほとんど無いが、短波帯の電磁波は、大きく回折する。このため、短波帯の電磁波を用いる場合は、図1に示すように、化粧箱6(商品)に取り付けられた第2RFIDタグ7が間仕切り板2に密着するように梱包箱1に収容するのが望ましい。実施例1では、マイクロ波帯の電磁波を用いるため、各化粧箱6(商品)を梱包箱1に梱包する場合は、第2RFIDタグ7の向きを特に考慮する必要はない。すなわち、第2RFIDタグ7は、梱包箱1内部においてどの方向を向いていても構わない。また、各化粧箱6には、商品の種類の如何を問わず、いろいろな種類の商品を収容することが可能である。
次に、化粧箱6(商品)の収容数の確認を主目的とした出荷検品を受ける(ステップS3)。すなわち、リーダライタ16から各第2RFIDタグ7に対してマイクロ波を照射し、複数の第2RFIDタグ7のID情報を同時に読み込む。読み込まれたID情報は管理装置10に転送され、管理装置10では、転送された第1RFIDタグ4のID情報と、各第2RFIDタグ7のID情報とから、梱包箱1とこの梱包箱1に収容する化粧箱6とを対応付けて管理テーブルに登録する(ステップS4)。
次に、すべての化粧箱6(商品)が梱包箱1に正しく収容されたかどうかを判断し(ステップS5)、正しく収容されていない場合は、ステップS2に移行する。一方、すべての化粧箱6(商品)が梱包箱1に正しく収容された場合は、間仕切り板2を、梱包箱1の内部において、金属フィルム2bと第1RFIDタグ4を有する外面との距離がL1(例えば、8mm)となるように設ける(ステップS6)。そして、梱包箱1を閉梱し(ステップS7)、リーダライタ16により、梱包箱1に梱包したすべての化粧箱6(商品)の識別番号を当該梱包箱1の第1RFIDタグ4にID情報として書き込む(ステップS8)。そして、梱包箱1は流通過程におかれる。
流通過程においては、コンベア上や発荷ヤードなどにおいて、固定設置式またはハンディータイプのリーダライタ16によって、第1RFIDタグ4に記録された流通情報が読み取られる。例えば、図7に示すように、固定設置式のリーダライタ21aと21bを梱包箱1の搬送路20の両側方に配置する。そして、リーダライタ21aは第1RFIDタグ4のID情報を読み出すようにする。また、リーダライタ21bは梱包箱1の第1RFIDタグ4が取り付けられている面の反対側から第2RFIDタグ7のID情報を読み出すようにする。搬送路20に梱包箱1を載せる際には、第1RFIDタグ4が常に同じ側(図7では紙面に対して上側)を向くようにする。
このような構成により、梱包箱1には、金属フィルム2bを有する間仕切り板2が第1RFIDタグ4と化粧箱6との間に存在するため、リーダライタ21aから梱包箱1に対して照射された電磁波(マイクロ波)は、第1RFIDタグ4のみに到達し、第2RFIDタグ7には到達しない。また、リーダライタ21bから梱包箱1に対して照射された電磁波は、第2RFIDタグ7のみに到達し、第1RFIDタグ4には到達しない。これにより、第1RFIDタグ4および第2RFIDタグ7からそれぞれのID情報を同時に読み出すことが可能となる。
また、例えば、図示しないが、コンベア等の梱包箱1の搬送路の片側方のみに固定設置式のリーダライタ21aを配置してもよい。これにより、リーダライタ21aによって第1RFIDタグ4に記録された流通情報を読み取ることができる。この場合、梱包箱1には、金属フィルム2bを有する間仕切り板2が第1RFIDタグ4と化粧箱6との間に存在するため、第1RFIDタグ4に対して照射された電磁波(マイクロ波)は金属フィルム2bによって遮断される。このため、各化粧箱6に取り付けられている第2RFIDタグ7は動作しない。従って、第1RFIDタグ4のみから所望の情報を読み書きすることが可能となる。
このようにしてID情報の書き込みおよび読み出しが行なわれた後、梱包箱1はトラック等により目的地へ搬送される。例えば、梱包箱1が商品を販売する店舗に運び込まれた場合は、以下のようにしてID情報の読み出し動作が行なわれる。
すなわち、図8において、第1RFIDタグ4からID情報を読み込む(ステップT1)。このとき、例えば、図9に示すように、ハンディータイプのリーダライタ16から第1RFIDタグ4に対して電磁波(マイクロ波)を照射して、リーダライタ16と第1RFIDタグ4とを交信させる。この場合、梱包箱1には、金属フィルム2bを有する間仕切り板2が第1RFIDタグ4と化粧箱6との間に存在するため、第1RFIDタグ4に対して照射された電磁波(マイクロ波)は金属フィルム2bによって遮断される。このため、各化粧箱6に取り付けられている第2RFIDタグ7は動作しない。従って、第1RFIDタグ4のみから所望の情報を読み出すことが可能となる。
次に、図8において、第2RFIDタグ7のID情報を読み込む(ステップT2)。このとき、図10に示すように、梱包箱1の第1RFIDタグ4が取り付けられている面の反対側にリーダライタ16から電磁波(マイクロ波)を照射する。すなわち、第2RFIDタグ7に対して電磁波を照射するのである。この場合、梱包箱1には、金属フィルム2bを有する間仕切り板2が第1RFIDタグ4と化粧箱6との間に存在するため、第2RFIDタグ7に対して照射された電磁波(マイクロ波)は金属フィルム2bによって遮断される。従って、リーダライタ16から梱包箱1に対して照射された電磁波は、第2RFIDタグ7のみに到達し、第1RFIDタグ4には到達しない。これにより、第2RFIDタグ7のみからID情報を読み出すことが可能となる。なお、上記のように、実施例1では、マイクロ波帯の電磁波を用いるため、各化粧箱6(商品)を梱包箱1に梱包する場合は、第2RFIDタグ7の向きを特に考慮する必要はない。すなわち、図10において、右側の梱包箱1に収容されている化粧箱6に取り付けられた第2RFIDタグ7のように、梱包箱1内部において第2RFIDタグ7はどの方向を向いていても構わない。なお、図10において、左側の梱包箱1に収容されている化粧箱6に取り付けられた第2RFIDタグ7は、図示しないが、第1RFIDタグ4と同じ方向を向いているものとする。
次に、読み出したID情報と、管理装置に記録されている管理情報とを照合し、ID情報が正しいものであるかを確認する(ステップT3)。すなわち、梱包箱1を開けることなく、内容物の確認をする。ここで、ID情報の不一致があった場合には、そのまま梱包箱1を返送すればよい。ID情報が正しいものであった場合には、開梱し(ステップT4)、店舗における陳列棚に商品を陳列する(ステップT5)。
次に、買い物客や取引相手が商品を購入する場合、リーダライタ16によって、第2RFIDタグ7のID情報を読み出す(ステップT6)。これにより、個数、価格、内容物などを容易に確認することができる。価格が確定したら、決済して(ステップT7)、その取引が終了する。
以上のように、実施例1に係る物品管理システムによれば、第1RFIDタグ4のみから情報を読み取ることが可能となる。その結果、書き込みおよび読み出し精度と処理速度が向上すると共に、システムの簡素化を図ることができる。また、梱包箱1の一つの外面の範囲内で第1RFIDタグ4が取り付けられる場所に関わらず書き込みおよび読み出し精度を一定に保つことができ、収容する商品の如何に関わらず第1RFIDタグ4から適切に情報を取得することが可能となる。
実施例2に係る物品管理システムでは、間仕切り板の構成が実施例1と異なる。図11(A)は、実施例2に係る間仕切り板の斜視図であり、同図(B)は、実施例2に係る間仕切り板の断面図である。上記のように、使用する電磁波の周波数が、短波帯である場合は、第1RFIDタグ4を有する梱包箱1の外面から電磁遮蔽層までの距離L2は、数センチメートル程度必要である。このことから、間仕切り板8を次のように構成することができる。すなわち、板状のダンボール材を断面がコ字状となるように折り曲げて絶縁層8aを形成し、この絶縁層8aの一方の外面に金属フィルム8bを貼付して間仕切り板8を構成する。同図(B)に示すように、絶縁層8aは、ダンボール材からなる2つの層と、それらの層に挟まれて幅Wの長さを有する空隙層とから構成される。このように、絶縁層8aが空隙からなる層を含むので、間仕切り板の構成を簡易にすることができると共に、絶縁層として必要となる材料を少なくすることができる。
このように、実施例2に係る物品管理システムによれば、金属フィルム8bによって電磁波が遮断されるので、第1RFIDタグ4のみから必要な情報を書き込むことおよび読み出すことが可能となる。その結果、書き込みおよび読み出し精度と処理速度が向上すると共に、システムの簡素化を図ることができる。
実施例3に係る物品管理システムでは、間仕切り板の態様が実施例1および実施例2とは異なる。図12は、実施例3に係る間仕切り板の断面図である。実施例3では、間仕切り板と梱包箱1の内側の一つの面とが一体化している。上記のように、使用する電磁波の周波数が、マイクロ波帯である場合は、第1RFIDタグ4を有する梱包箱1の壁の厚み、すなわち外面から電磁遮蔽層までの距離L3は、3mm程度であってもよい。このことから、第1RFIDタグ4を有する梱包箱1の外面の反対側の面に、直接金属フィルム8bを貼付する。
このように、実施例3に係る物品管理システムによれば、簡易な構成で、金属フィルム8bによって電磁波が遮断されるので、第1RFIDタグ4のみから必要な情報を読み取ることが可能となる。その結果、書き込みおよび読み出し精度と処理速度が向上すると共に、システムの簡素化を図ることができる。
実施例1に係る物品管理システムの梱包箱および梱包箱に収容される化粧箱(内箱)の斜視図である。 (A)実施例1に係る物品管理システムの間仕切り板の斜視図である。 (B)実施例1に係る物品管理システムの間仕切り板の断面図である。 RFIDタグの平面図である。 管理装置およびリーダライタの構成を示すブロック図である。 (A)管理テーブルの内容例を示す図である。 (B)管理テーブルの内容例を示す図である。 商品を収容した化粧箱を梱包箱に梱包する手順を示すフローチャートである。 第1および第2RFIDタグの読み出し動作の一例を示す図である。 第1および第2RFIDタグの読み出し動作の一例を示すフローチャートである。 ハンディータイプのリーダライタで第1RFIDタグのID情報を読み出している動作を示す図である。 ハンディータイプのリーダライタで第2RFIDタグのID情報を読み出している動作を示す図である。 (A)実施例2に係る物品管理システムの間仕切り板の斜視図である。 (B)実施例2に係る物品管理システムの間仕切り板の断面図である。 実施例3に係る物品管理システムの間仕切り板の断面図である。 従来の梱包箱および梱包箱に収容される化粧箱(内箱)の斜視図である。 従来の梱包箱の斜視図である。
符号の説明
1 梱包箱
2 間仕切り板
2a 絶縁板
2b 金属フィルム
4 第1RFIDタグ
6 化粧箱
7 第2RFIDタグ
8 間仕切り板
8a 絶縁層
8b 金属フィルム
16、21a、21b リーダライタ

Claims (9)

  1. 物品を収容する箱体と、
    前記箱体の外面に取り付けられた第1の電子タグと、
    前記物品に取り付けられた第2の電子タグと、
    特定周波数の電磁波を介して前記第1および第2の電子タグへのID情報の書き込みおよび/または読み出しを行なうリーダライタと、
    前記第1の電子タグの取り付け部位に対応して前記箱体の内部に設けられた電磁遮蔽板と、を備え、
    前記第1の電子タグと前記リーダライタとの交信時に、前記リーダライタから前記第2の電子タグへ到達し得る電磁波を前記電磁遮蔽板により遮断して、前記第1の電子タグのみを前記リーダライタと交信可能とすることを特徴とする物品管理システム。
  2. 前記電磁遮蔽板は、電波吸収体または導電体からなることを特徴とする請求項1記載の物品管理システム。
  3. 前記電磁遮蔽板と前記第1の電子タグとの間隔が、前記電磁波の周波数に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の物品管理システム。
  4. 物品を収容する箱体と、
    前記箱体の外面に取り付けられた第1の電子タグと、
    前記物品に取り付けられた第2の電子タグと、
    特定周波数の電磁波を介して前記第1および第2の電子タグへのID情報の書き込みおよび/または読み出しを行なうリーダライタと、
    絶縁層および当該絶縁層上に積層された電磁遮蔽層を有し、前記電磁遮蔽層が前記第2の電子タグ側を向くように前記第1の電子タグの取り付け部位に対応して前記箱体の内部に設けられた仕切り部材と、を備え、
    前記第1の電子タグと前記リーダライタとの交信時に、前記リーダライタから前記第2の電子タグへ到達し得る電磁波を前記電磁遮蔽層により遮断して、前記第1の電子タグのみを前記リーダライタと交信可能とすることを特徴とする物品管理システム。
  5. 前記電磁遮蔽層は、電波吸収体または導電体からなることを特徴とする請求項4記載の物品管理システム。
  6. 前記絶縁層の厚みが、前記電磁波の周波数に基づいて設定されていることを特徴とする請求項4または請求項5記載の物品管理システム。
  7. 物品を収容する箱体と、
    前記箱体の外面に取り付けられた第1の電子タグと、
    前記物品に取り付けられた第2の電子タグと、
    特定周波数の電磁波を介して前記第1および第2の電子タグへのID情報の書き込みおよび/または読み出しを行なうリーダライタと、
    前記第1の電子タグの取り付け部位に対応して前記箱体の内面に設けられた電磁遮蔽層と、を備え、
    前記第1の電子タグと前記リーダライタとの交信時に、前記リーダライタから前記第2の電子タグへ到達し得る電磁波を前記電磁遮蔽層により遮断して、前記第1の電子タグのみを前記リーダライタと交信可能とすることを特徴とする物品管理システム。
  8. 前記電磁遮蔽層は、電波吸収体または導電体からなることを特徴とする請求項7記載の物品管理システム。
  9. 前記箱体を構成する壁部の厚みが、前記電磁波の周波数に基づいて設定されていることを特徴とする請求項7または請求項8記載の物品管理システム。
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