JP4571243B2 - シリコーンポリマー−シーリング材 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベースとしてのシリコーンポリマー、架橋剤及び促進剤並びに必要に応じて添加される填料及び軟化剤を有し、環境湿度と接触してか、熱供給によるか、又はその成分（２Ｋ−生成物）の添加により硬化するシーリング材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種のシーリング材は、建築の広い範囲で、建材接合部及び伸張接合部のシーリングのために、内部範囲でも、外部範囲でも使用される。ドイツ特許（ＤＥ−ＯＳ）第２９０８０３６号明細書中に、その中で使用される非反応性シリコーン化合物の少なくとも１部が、反応性ポリシロキサンの保持下に代えられて、それぞれ２００を上回る分子量の有機アルキル芳香族化合物が添加されるシーリング材が記載されている。これに対して、例えばパラフィン油の使用は、有利ではないとされており、それは、それを用いて製造されたシーリング材は不安定であり、かつ硬化の際に浸出があるためである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、製造の際にかなり経費的により有利であるシーリング材を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この課題は、本発明で、請求項１の特徴により解決される。
【０００５】
環式パラフィン油３６〜４０％及び非環式パラフィン油５８〜６４％からなるパラフィン油混合物の使用は、硬化状況で、浸出のない安定なシーリング材をもたらす。Ｃ−連鎖は、１４〜２３個のＣ−原子であるのが有利であり、その際、引火点は、約１６０℃であり、密度は、約８５０ｋｇ／ｍ³であり、かつアニリン点は、約１０１℃である。
【０００６】
本発明により、今や、建材でのその加工の際に、不利な作用、例えば、浸出−現象が生ずることなく、パラフィン油を、広い範囲で、シーリング材の物理的−化学的特性の調節のために使用することができる。従って、軟化剤の製造コストは、かなり低下する。
【０００７】
そのＣ−連鎖が、１６〜２１個のＣ−原子であり、かつ非環式パラフィン油と環式パラフィン油との比が、６２対３８％であるパラフィン油が、特に有利であると判明している。
【０００８】
更に、このシーリング材は、非常に良好な安定特性も有する。
【０００９】
本発明のシーリング材は、次の組成を有する（重量％）：
増粘剤 ５〜１２％
填料 ０〜３０％
反応促進剤 ０．０１〜０．５％
シリコーンポリマー ３０〜６０％
軟化剤 １０〜３０％
架橋剤 ２．５〜６％。

Claims (6)

1. ベースとしてのシリコーンポリマー、架橋剤及び促進剤並びに必要な場合に添加される填料及び軟化剤を有し、環境湿度との接触により硬化するシーリング材において、軟化剤が、全て、又は部分的に、パラフィン油からなり、その際、環式パラフィン油の割合は、３６〜４０％であり、かつ非環式パラフィン油の割合は、５８〜６４％であることを特徴とする、ベースとしてのシリコーンポリマー、架橋剤及び促進剤並びに必要な場合に添加される填料及び軟化剤を有し、環境湿度との接触により硬化するシーリング材。
2. パラフィン油からなる混合物が、Ｃ−原子１４〜２３個のＣ−連鎖を有する、請求項１に記載のシーリング材。
3. 軟化剤として、１６〜２１個のＣ−原子のＣ−連鎖を有するパラフィン油を使用し、その際、環式パラフィン油の割合は、３８％であり、かつ非環式パラフィン油の割合は、６２％である、請求項１又は２に記載のシーリング材。
4. 引火点が、１６０℃であり、密度が、８５０ｋｇ／ｍ^３であり、アニリン点が、１０１℃である、請求項３に記載のシーリング材。
5. シーリング材が、次の組成（重量％）：
   増粘剤 ５〜１２％
   填料 ０〜３０％
   反応促進剤 ０．０１〜０．５％
   シリコーンポリマー ３０〜６０％
   軟化剤 １０〜３０％
   架橋剤 ２．５〜６％
   を有する、請求項１から４のいずれかに記載のシーリング材。
6. 軟化剤の一部として、非反応性ポリシロキサン、有機化合物を使用する、請求項１から５のいずれかに記載のシーリング材。