JP4569461B2 - トロイダル無段変速式トラクター - Google Patents

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Description

本発明は、対地作業機を備え、トロイダル機構のバリエータ比を制御して無段変速走行を行うトロイダル無段変速式トラクターに関するものである。
トラクターと連結して作業を行うロータリー耕耘機等の対地作業機は、圃場が硬い場合等に作業開始当初に機体の走行方向において推進力を発生してトラクターを前方に押し出すダッシングを引き起こし、急加速等の走行の不安定化を招くので、この問題を解決する技術として特許文献1の作業車両の車速制御機構等が提案されている。
この車速制御機構は、HSTと通称される油圧モータによる無段変速機のトラニオン軸をダッシングの検出に応じて傾動制御することにより、機体の速度変動を抑えるものである。
特開平2002−320402号公報
しかしながら、トロイダル無段変速機構のバリエータは、傾倒角による回転比で動力伝達を行うことにより、負荷変動と対応した速度変化により伝達動力を確保する伝動特性を有することから、低速における効率のよい大動力伝動を可能とする一方で、ロータリー耕耘機等の対地作業機の推進力又は抵抗力による負荷変動により、大きな車速変化を招くという問題を内包していた。
本発明の目的は、走行車速を制御して作業走行を行うための制御部を有するトロイダル無段変速式トラクターにおいて、対地作業機の作業開始による負荷変動の影響を抑えて安定した作業走行を可能とするトラクターを提供することにある。
請求項1に係る発明は、トラクターに連結されて該トラクターの走行方向において推進力又は抵抗力を生じる対地作業機(R)を備え、車速調節用トロイダル機構(5a)のバリエータ比を制御して作業走行を行うための制御部(C)を有するトロイダル無段変速式トラクターにおいて、
記制御部(C)が、対地作業機(R)を上げているときは走行負荷変動に合わせた制御をし、
さらに、対地作業機(R)を下げてブレーキオフの状態の作業中か、対地作業機(R)を下げてPTOがオンの状態の作業中に、上記対地作業機(R)を上げているときよりゲインを小さくして圃場の負荷変動に緩やかに対応する制御をするように構成したことを特徴とする。上記制御部の変速制御により、対地作業機の作業開始に関連してトラクターの車速の変速比が変更制御される。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成において、前記制御部(C)が、ローレジーム側またはハイレジーム側のクラッチ(23L,23H)がオフの場合は、PTO独立変速モードの場合であってもPTOの作動を規制するように制御すると共に、走行系に異常が発生して走行系油圧制御を停止した場合にPTO独立変速をオフするように制御することを特徴とする。上記構成により、走行クラッチが接続されていない時に作業機が下降したり、走行系異常が発生してもPTOが回転しない。
請求項1の構成により対地作業機の稼動のタイミングと合わせてトラクターの車速が制御されることから、対地作業機の作業開始によっても該対地作業機の推進力又は抵抗力による負荷変動の影響を抑えて車速の急増速又は急減速が緩和され、安定した作業走行が可能となる。
また、対地作業機の稼動中は、ゲインを小さくして圃場の負荷変動に緩やかに対応することにより、走行のハンチングを防いで圃場の硬さ変化によるダッシングを防止するとともに作業を容易化することができる。
請求項2の構成により、請求項1の効果に加え、走行クラッチが接続されていない時に作業機が下降したり、走行系異常が発生したりした場合にはPTOが回転せず、トラクターがむやみに走行することによる危険を防止できる。
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
最初にトラクタTの構成について説明する。
トラクタTは、図1に示すように、ボンネット11内部にエンジンEを備え、このエンジンEの回転動力をフロントミッションケース2aとミッドミッションケース2bとリヤミッションケース2cとからなるミッションケース2内の各種伝動装置を介して走行装置となる後輪9R、または前後輪9F,9Rへ伝達して走行する構成となっている。
前記エンジンEには、ガバナ機構G近傍にアクセル位置センサを設け、エンジン出力軸12にエンジン回転センサ13bを設けている。
またトラクタTの車体後部には、作業機昇降用油圧シリンダ14を内装するシリンダケース15を備え、同シリンダ14のピストン伸縮操作によりケース両側の作業機昇降アームとなるリフトアーム3を上下回動し、三点リンク機構16を介して対地作業機、ここではロータリ作業機Rを昇降する構成となっている。また前記リフトアーム3の基部には、作業機の高さを検出するセンサとしてリフトアーム角センサを設け、操縦席17側方の作業機昇降レバー18基部のレバー位置センサの検出角と前記リフトアーム3基部のリフトアーム角センサの検出角が一致するように、前記作業機昇降用油圧シリンダ14を駆動する構成となっている。
また前記三点リンク機構16の左右一側のロアリンクとリフトアーム3は、作業機ローリング用油圧シリンダ19を介して接続され、同シリンダ19のピストンの伸縮操作により、作業機Rの左右一側を上下操作して作業機Rの左右ローリング姿勢を調整する構成となっている。また前記ローリング用油圧シリンダ19の駆動量は、ワイヤーを介してミッションケース2上部のストロークセンサにて検出する構成となっている。
またトラクタTの操縦席17の前方には、前記前輪9Fを左右操舵するステアリングハンドル25を設け、この下方に車両の前後進を切り替える前後進切替レバー26、及びエンジンEの回転数を調節するアクセルレバーを設けている。また前記アクセルレバーの回動基部には、摩擦材を有するレバー保持機構を設けると共に、ワイヤーを介して前記エンジンEのガバナ機構Gに接続する構成となっている。これにより、エンジンEのスロットル位置を同レバーの操作位置を変更し任意の位置で保持することができる。
また前記ステアリングハンドル25の下方には、左右ブレーキペダル7L,7R、そして車速変更用のアクセルペダル28を設け、前記アクセルペダル28の回動基部には、エンジン回転数を減速側へ戻すよう付勢したスプリングを設けると共に、前記アクセルレバーと同様に、ワイヤーを介して前記エンジンEのガバナ機構Gへ接続する構成となっている。
これにより、前記アクセルレバーにより保持されたスロットル設定位置を下限として、アクセルペダル28の踏み込み時にだけエンジン回転数を上昇させ、踏み込み解除時には、前記アクセルレバーで設定された元の位置に復帰する構成となっている。
尚、一般的に前記トラクタTのような作業車両では、作業時には変速位置を低速側に設定し、アクセルレバーをエンジン高回転位置(フルスロットル位置)に設定して一定速で走行する一方、路上走行や圃場内移動時では、変速位置を高速側に設定し、アクセルレバーを低回転位置(アイドリング位置近傍)に設定し、アクセルペダル28を踏み込んでエンジン回転数、即ち車速を調節する。
また前記ステアリングハンドル25の前方には、液晶モニタを有するメータパネル31を設け、この裏面にメータパネル用コントローラを備え、同コントローラに入力された情報を液晶モニタや警報ブザー32にて報知する構成となっている。
また、トラクタTの操縦席17の側方には、前記作業機Rの高さを調整する作業機昇降レバー18と、後述する走行系変速装置5の変速比を無段調整する変速レバー(変速操作具)6と、トラクタTの状態が「牽引作業」か「ローダ作業」、或いは「路上走行」状態かを指定するモード切換スイッチ4、更に速度設定器21を備える構成となっている。また前記変速レバー6の基部には、同レバー6の操作位置を検出するポテンショメータ式の変速レバー位置センサを設け、前記コントローラCでは同レバー6の操作に応じて走行系変速装置5の出力回転を変更する構成となっている。
また前記操縦席17の下方には、同トラクタTの制御部Cとなる機能別の各種コントローラや、作業機ローリング制御に利用する傾斜センサを備える構成となっている。
次に、図2に基づいてトラクタTの動力伝達経路について説明する。
前記エンジンEの回転動力は、PTO系動力として、PTOクラッチ40及びPTO変速装置41を介して車体後部のPTO軸42へ伝達すると共に、走行系動力として、減速ギヤ組35を介して変速装置5(トロイダル型無段変速部5a、遊星ギヤ式差動機構部5b、高低切替クラッチ機構部5c)と後輪デフ機構36Rを介して左右後輪9R,9Rへ伝達すると共に、前記変速装置5にて出力された回転を前輪駆動軸37と前輪デフ機構36Fを介して左右前輪9Fへ伝達する構成となっている。
尚、図2中の符号38はトラクタTの旋回時に前輪を増速駆動させる所謂前輪増速装置を示し、等速クラッチ38aと増速クラッチ38bとを備える構成となっている。
(変速装置)
前記走行系変速装置5について詳細に説明すると、前記トロイダル型無段変速部5aは、図3に示すように、走行系入力軸となるバリエータ入力軸45と、同軸45と一体回転する2つの入力側ディスク46a,46aと、伝動下手側の遊星ギヤ式差動機構部5bへ動力を伝える前記バリエータ入力軸45の外側に設けた筒状のバリエータ出力軸47と、同軸47と一体の出力側ディスク46bとを夫れ夫れ同一軸芯線上に備えると共に、前記入力側ディスク46a,46aと出力側ディスク46bとの間に、シリンダピストンの先端部に支持した回転ローラを複数挟持する構成(バリエータ機構)としている。そして、前記複数の回転ローラ及びシリンダピストン(以下、パワーローラ1,1…)を油圧操作で位置を変更することにより同ローラの傾倒角が変更され、前記入力側ディスク46a,46aから出力側ディスク46bへ伝わる動力伝達比が変更されてバリエータ出力軸47の回転を変速する構成となっている。
また前記遊星ギヤ式差動機構部5bは、前記バリエータ出力軸47と、伝動下手側の低速クラッチ23Lへ動力を伝達する低速用出力ギヤ51と、高速クラッチ23Hへ動力を伝達する高速用出ギヤ52を備え、前記バリエータ出力軸47後端部の出力用サンギヤ47aから前記高速用出ギヤ52及び低速出ギヤ51を夫れ夫れ常時噛み合わせる大ギヤ54a及び小ギヤ54bを有する3つのプラネタリギヤ54,54,54を駆動する構成となっている。
また前記3つのプラネタリギヤ54,54,54は、共通のキャリア55に支持され、前記出力用サンギヤ47aの周りを公転する構成となっている。また前記バリエータ入力軸45の後部に前記キャリア55を一体回転するように設け、該キャリア55と後側の入力側ディスク46aとを一体回転するように設ける。
これにより、前記パワーローラ1,1…のローラ傾倒角を変更し、バリエータ入力軸45の回転とバリエータ出力軸47の回転に差を付けることにより、プラネタリギヤ54の回転が変速され、同ギヤ54に備える高低各出力ギヤ54a,54bから伝達される回転が変速される。
た前記高低切替クラッチ機構部5cは,前記高速出力ギヤ54aの回転を下手側へ伝達させるために入切操作する高速クラッチ23Hと、前記低速用出ギヤ54bの回転を、第一カウンター軸56、第ニカウンター軸57を介して伝達させるために入切操作する低速クラッチ23Lを備え、両クラッチ23L,23Hを夫れ夫れの比例圧力制御弁23vの送油圧調整操作によって接続圧調整する構成となっている。
これにより、前記プラネタリギヤ54の高速出力ギヤ54a若しくは低速出力ギヤ54bの回転の一方を選択して、後輪デフ機構36Rへの伝動軸58を駆動する構成となっている。
以上のように構成した走行系変速装置5では、前記エンジンEの回転をトロイダル型無段変速部5aへ伝達し、バリエータ出力軸47とバリエータ入力軸45の回転を遊星ギヤ式差動機構部5bにて合成する。そしてこの際、前記低速クラッチ23Lを入とした状態で、前記パワーローラ1の傾倒角を変更すると、出力回転を低速域内で正転から逆転に亘って無段階で変速、即ちトラクタTを作業に適した低速域で前進と後進に亘って無段変速する構成となっている。また前記高速クラッチ23Hを入とした状態で、前記パワーローラ1の傾倒角を変更すると、出力回転を正転に保ったまま高速域、即ちトラクタTを路上走行に適した高速域で無段変速する構成となっている。
次に前記PTO系動力について詳細に説明する。
前記エンジンEの出力回転は、エンジン出力軸12からフロントミッションケース2a前部に位置するPTO伝動ギヤ63へ伝達され、同ギヤ63と一体のPTO伝動軸64にて車体後方へ伝達される。また前記PTO伝動ギヤ63には、回転方向を一方向に規制するワンウェイクラッチ66を備える構成となっている。これにより、例えば前記エンジンE停止時のエンジン出力軸12の振戻しやPTO軸42からの付き回りにより、同ギヤ63及びこれと常時噛み合うギヤ及び同ギヤと一体の軸の逆転を防止することができ、ひいては前記入出力側ディスク46a,46b間に挟持された前記ローラを安定して保持することができる。
また前記PTO伝動軸64の後部には、傘歯車状のポンプ駆動ギヤ67を設け、同ギヤ67を駆動することでミッドミッションケース2b上面に備えた第三ポンプP3を駆動する構成となっている。またPTO伝動軸64上には、側面視、前記高低切替クラッチ機構部5cと後輪デフ機構36R間にPTOクラッチ40を設け、同クラッチ40にて入切操作された回転をPTO正逆切替装置69にて正転、逆転に切り替えて、伝動下手側のPTO変速装置41へ伝達する構成となっている。またこのPTO変速装置41は、低、中、高の三段変速可能なコンスタントメッシュギヤ式変速機構であり、前記操縦席17近傍のPTO変速レバーのシフト操作によりギヤを切り替える構成となっている。
(変速機油圧系)
次に図4に基づいて走行系変速装置の油圧構成について説明する。
前記トラクタTのフロントミッションケース2aは、内部に中壁71を形成し、前方の区画に前記PTO伝動ギヤ63、ワンウェイクラッチ66とトロイダル型無段変速部5aを内装すると共に、後方の区画に前記遊星ギヤ式差動機構部5bと高低切替クラッチ機構部5cと、前記ポンプ駆動ギヤ67及びPTOクラッチ40等を内装する構成となっている。また前記前方の区画には、前記各パワーローラ1のシリンダ室へ送り込む特殊作動油を充填すると共に、後方の区画には、トラクタTの他のアクチュエータ、例えば昇降用油圧シリンダ14やローリング用油圧シリンダ19用の標準作動油を充填する構成となっている。
また専用の油圧ポンプP3により、前記特殊作動油をフロントミッションケース2aの前方の区画から吸い上げ、回路下手側にて二手に分岐し、パワーローラ操作用油路L4a,L4bそれぞれに比例流量制御弁62,62及び逆止弁と絞りから成るダンパ機構75を介してパワーローラ1のシリンダピストン室に接続する構成となっている。また前記二本のパワーローラ操作用油路L4a,L4bは、夫れ夫れの比例流量制御弁62とダンパ機構75との間の油路同士を、逆止弁を備えたシャトル弁76にて接続し、同シャトル弁76にて高圧側の回路から圧油の一部を取り出し、同圧油を回路下手側に備えたリリーフバルブ77の開度を開放するパイロット圧として利用する構成としている。
また前記パワーローラ操作用油路L4a,L4bには、前記パワーローラ1,1…のシリンダ室へ接続する油路と並列して、前記同様、高圧側の回路から圧油の一部を取り出す第二のシャトル弁79を備え、同弁79から取り出された圧油をリリーフバルブ80で一定圧に保った状態で前記入出力側ディスク46a,46bを軸方向において互いに接近する方向へ押す所謂エンドロード圧に利用する構成となっている。これにより、比例流量制御弁62にて作動油を送りパワーローラ1,1…を駆動する際、これに連動して入出力側ディスク46a,46bの押圧力を適度に増加するので、過剰なローラの滑りを防止して円滑に変速することができる。
(制御構成)
制御装置は、その制御構成図を図5に示すように、制御部Cの入力側に、前後進切換レバー26のレバー位置を検出するF、Rのリニヤシフトセンサ26f、26r、変速位置信号を入力する変速レバー6用センサ、走行モード切換スイッチ4、作業速度選択用の速度選択スイッチ21、左右ブレーキペダル7L,7R用センサ、エンジン回転センサ13b、バリエータ入力回転センサ46a、バリエータ出力ディスク回転センサ46b、パワーローラ駆動シリンダの圧力センサ62s、ハイ・ロークラッチの圧力センサ23s、アクセルペダル28用センサ、後輪9Rの回転を検出する車速センサ82等の信号を入力し、また、出力側に、モニタの表示装置31、パワーローラ1の傾倒角を調節する比例流量制御弁ソレノイド62、Hi−Loクラッチの制御弁ソレノイド23v等を接続して駆動制御する。、
上記構成の制御部Cにより、機体の走行を停止する際は、低速系レジームにより停止速と対応する変速比となるギヤードニュートラル位置にバリエータ5aのパワーローラ1を傾動制御する。このように制御することにより、主クラッチを要することなく、変速伝動装置を構成することができる。また、エンジン始動時においては、ギヤードニュートラル位置への進退制御を含む始動制御を行う。
路上走行の際は、アクセルペダル28の踏込み位置と対応してパワーローラ1の傾倒角により規定されるトロイダル型バリエータ5aの回転比と、その回転出力レジームをHiLoクラッチ23H,23Lの切替えにより、アクセルペダル28の踏込み操作と対応してトラクタの走行車速を変更する。
(ロータリ作業制御)
ロータリ作業を行う場合は、ロータリが接地した瞬間のダッシング(急増速)や急減速を抑えるために、上記制御装置により、対地作業機Rの稼動のタイミングと合わせてバリエータ比を変更してトラクターの車速を制御する。
具体的には、図6のフローチャートに示す制御処理を行う。すなわち、設定車速の読み込み処理(S1a)と設定バリエータ比の計算処理(S1b)の後、作業機Rが下降の場合は、作業機下降開始判定処理に基づき、開始時に減速タイマをセットし、開始後はカウントを増加して減速タイマがカウントアップするまでの間(S2a〜S2d)について設定バリエータ比の所定値減速設定処理(S3)をし、そのバリエータ比となるようにローラシリンダの圧力制御処理(S4a〜S4e)を行う。
上記制御処理は、図7(a)のモード切替スイッチによる「作業」から「ロータリ」作業を選択することによって適用され、対地作業機Rの稼動のタイミングと対応してバリエータ比が変更制御される。すなわち、設定バリエータ比は、ユーザが設定したエンジン定格回転数における車速(例えば2km/h)から計算して決定し、作業機が下降開始した時点から一定時間(例えば1〜2秒)は設定バリエータ比を小さく設定してトラクターを抑速する。具体的には、図7(b)のバリエータ比の制御線図に示すように、作業機の下降時点T0から所定の待ち時間経過後の一定時間(T1〜T2)はバリエータ比を減速側(R1→R2)に変更制御する。上記待ち時間(T0〜T1)は下降速度により調整する。
このようにして、ダッシングの少ない固定式のギヤ変速による従来の4輪駆動トラクターと同程度にまでダッシングを抑えることができるので、負荷を受けるとバリエータが動いて変速比が変化するというトロイダル式無段変速機構の特性を改善して走行の安定化を図ることができる。
また、別の制御方法として、ロータリRの上げ下げの動作に応じて、定速制御またはペダル変速操作の目標車速を徐々に変更するように制御処理し、すなわち、ロータリRの下降時にダッシングと対抗して負のトルクを出力し、一方、ロータリRの上昇時の旋回動作中に大きな正トルクを出力することにより、ダッシングの防止と作業性の向上を図ることができる。
すなわち、作業機の上げ下げに応じ、旋回中は走行負荷変動に合わせて大きなゲインにより敏感に制御し、一方、ロータリRが下がった瞬間は目標車速の半分に設定し、その後ある一定時間の経過を待って通常の設定速度制御に復帰するように制御部を構成する。
その具体的な処理手順は、図8のフローチャートに示すように、旋回判定処理(S11)によって該当すればゲインによる敏感制御処理(S11a)を行い、非該当なら作業機下げの判定処理(S12)により該当すれば所定時間t1を経過するまで目標車速を半分に設定処理(S13,S14)し、その後通常速度制御処理(S15)で元に復帰するように構成する。
また、上記処理手順において、作業機下げの上記判定処理(S12)に代えてロータリRがある位置以下に下がったことについての判定処理をし、または、目標車速を半分とする上記設定処理(S13)に代えてギヤードニュートラル制御処理をすることによっても、上記同様にダッシングを防止することができる。
また、前記処理手順における目標車速を半分とする前記設定処理(S13)について、PTOのオン判定を条件として加入し、PTOの回転に応じて目標車速を徐々に変更することにより、ダッシングを防止することができる。
また、上記ゲイン変更制御については、ロータリRの上げ下げの動作に応じてゲインを変更制御し、すなわち、旋回中は走行負荷変動に合わせて敏感な制御、大きなゲインにて制御し、一方、ロータリによる耕耘作業中は、ゲインを小さくして圃場の負荷変動に緩やかに対応することにより、走行のハンチングを防いで圃場の硬さ変化によるダッシングを防止するとともに作業を容易化することができる。
上記の他に、ゲイン変更制御については、上記ロータリRの上げ下げとともにブレーキのオン・オフを条件に加え、ロータリRを下げてブレーキオフの状態の作業中に限りゲインを小さくし、また、上記ロータリRの上げ下げとともにPTOの入り切りを条件に加え、ロータリRを下げてPTOがオンの状態の作業中に限りゲインを小さくすることにより、圃場の負荷変動に緩やかに対応し、走行のハンチングを防いで圃場の硬さ変化によるダッシングを防止するとともに作業を容易化することができる。この場合において、低ゲインによる制御は、必要によりロータリRの下げ信号が入ってから一定時間内に限定し、その後、元に戻すようにしても良い。
また、トラクターの定車速制御または定バリエータ比制御については、ロータリ作業モード時のリフトアーム下降の瞬間から後の一定時間につき、正転ロータリの場合に減速側に、逆転ロータリの場合に増速側にバリエータの圧力(S1,S2)を制御する。
詳細には、作業機Rが上昇しているときは設定値と測定値との差(誤差)に応じて操作量を計算してPI制御出力する。作業機Rが下降した場合は、図9の圧力線図に示すように、下降の瞬間(T1〜T2の1〜2秒間)は、正転ロータリの時に強制的なS1圧力増(P1→P2)によって減速側、逆転ロータリの時に強制的なS2圧力増によって増速側に制御する。このようにバリエータを制御することにより、受ける負荷によってバリエータが動いて変速比が変化するトロイダル式無段変速トラクターのロータリ作業におけるダッシングおよび急激な減速ショックを低減することができる。
また、上記バリエータ比制御においては、リフトアームの下降の後の一定時間について制御感度(ゲイン)を高く構成してもよい。具体的には、図10のゲイン線図に示すように、PI制御により、作業機Rが下降(作業機昇降信号が下降)したときから一定時間(T1〜T2)についてゲインを高く(G1→G2)した後に元のゲインG1に戻す。このように制御することにより、作業機Rが下降した直後の大きなゲインG2により、ロータリRからトラクターTを押す力が作用しても、それによる車速増大を低減することができ、その後は元のゲインG1によりハンチングを抑えることができる。
(PTO制御)
次に、PTO制御について説明する。
PTO制御については、ローレジーム、ハイレジームのクラッチセンサ23s、PTOクラッチ制御弁等を加えた制御構成に基づき、ローレジーム側またはハイレジーム側のクラッチ23L,23Hがオフの場合は、PTO独立変速モードの場合であってもPTOの作動を規制するように制御をする。
詳細には、図11のフローチャートのように、ギヤードニュートラルの判定処理(S21)、リニヤシフト26f、26rによる前後進切換レバーの中立判定処理(S22)、ローレジーム側クラッチのON処理(S23)、クラッチ切換状態がクラッチオン(例えば20kg以上)であるかを判定するクラッチステータスON判定処理(S24)、作業機上昇によりPTOを自動オフするPTOオートの判定処理(S25)、作業機下げ判定処理(S26)の各ステップによってPTOのオン・オフを制御(S27a,S27b)する。
従来のトラクターではメインクラッチを切っておくだけでよかったが、メインクラッチがないトロイダル型変速トラクターTにおいては、作業機がロータリR等の回転するものである場合は、走行クラッチが接続されていない時に作業機が下降してPTOが回転すると、PTOの力で走行して危険である。そこで、上記のようにローまたはハイのレジーム切替えクラッチ23L,23Hがオフの場合は、PTOの作動を規制制御することにより、上記問題を解消することができる。
次に、走行系異常時におけるPTO制御については、走行系に異常が発生して走行系油圧制御を停止した場合については、PTO独立変速もオフするように制御する。その具体的な制御手順は、図12のフローチャートに示すように、前記同様のクラッチステータスON判定処理(S24)からPTO制御処理(S27a,S27b)に続けて、エラー発生判定処理(S28)により、該当すればPTOオフおよびロークラッチ又はハイクラッチオフの処理(S29、S30)を行う。
トロイダル変速では、クラッチのスリップエラー等が発生した場合はクラッチをオフし、ローラシリンダ圧(S1・S2)の制御も停止するが、この時、ロータリ作業を行っていてPTOが回転していたらその力で走行して危険である。そこで、走行系異常が発生したら、走行系油圧をオフにするとともに、PTOクラッチ40をオフするように制御することによって上記問題を解消することができる。
(定レシオ制御)
次に、前記定レシオ制御の別例について説明する。
定レシオ制御については、前後進を判定するリニヤシフト信号26f、26r等を加えた制御構成に基づき、前進側のみに定レシオ制御を限定し、後進側はアクセルペダル28による速度操作による制御に切換える。
具体的には、図13のフローチャートに示すように、前後進を判定するリニヤシフトレバー位置検出判定処理(S31)により、前進時は、制御モードが定バリエータ比モードを条件(S32,S33)とする一連の変速処理(S34a〜S34g)により設定されたバリエータ比で走行し、後進はアクセルペダル28によって決定されるトルクに基づいてバリエータを制御(S35a〜S35d)する。
上記制御構成は、図14のバリエータ比線図(a)のように、後進速度はオペレータの意志に任せるモードを設置することにより、前進より後進を速くしたい場合に利便性の向上を図ることができる。この場合において、前進時のバリエータ比は、モード切換パネル構成図(b)の設定ダイヤルで設定する。
また、定車速制御についても、上記定レシオ制御に準じて、図15のフローチャートに示すように、制御モードが定車速モードを条件(S32,S33a)とする一連の処理(S36a〜S36d)により設定された定車速で走行制御を行う。
このような制御構成は、図16の車速線図のように、前記定レシオ制御に準じて機能することにより前記同様の効果を得ることができる。
(PTO伝動係)
次に、PTO伝動係の構成について説明する。
PTO伝動係の構成については、一軸タイプの遊星機構5bを有し、低速高速の切換クラッチ5cを用いて減速比を変更するトロイダルトラクターにおいて、遊星キャリアからPTO動力を取出すために、図17の要部拡大軸線展開図に示すように、キャリア55とPTOギヤ40gが別素材であり、キャリアフロントにスプライン40sを構成する。この場合、PTOクラッチ40をバリエータ5aの後方でキャリア55の前方に配置する。また、バリエータ5aと遊星部5bのオイルは別々であり、PTOクラッチ40は遊星部5bのオイルを使用する。
(制御メモリ処理)
次に、制御メモリ処理について説明する。
制御メモリ処理については、図18のフローチャートに示すように、要求ある場合において不揮発メモリに記憶してあるセンサの基準値を書き込む際(S44a)に、既にメモリに記憶してある値とこれから書き込もうとしている値を比較(S42〜S43)し、その差が大きい(例えば、A/D値50以上)時は、不揮発メモリの書き込みを行わず、「○○センサ取付け不良」の旨を液晶パネルに表示(S44b)する。
上記不揮発メモリの書き込みに際し、アナログセンサの取付けが不十分であったり、取付け位置がずれていたりした際に、そのセンサ位置を不揮発メモリに記憶してしまうと制御が正常に行えない。ペダル位置センサやトラニオン位置センサなどの走行系に関わるセンサは本機が暴走する恐れもあり危険であることから、上記処理を行うことによって上記不安を解消し、誤ったセンサ位置を不揮発メモリに書込むことを防止できる。また、オペレータに対してペダル位置センサやトラニオン位置センサの取付け位置がずれていることを通知することができる。
(フットアクセル)
次に、フットアクセルについて説明する。
フットアクセルは、ロッドの取付けプレート上にケーブルホルダも構成することにより、ある程度のペダル踏み込みによりエンジン回転数を上昇することができる。
トロイダルトラクターTのフットアクセル28は、図19の要部斜視図、図20の平面図(a)および側面図(b)に示すように、その回動支点上にポテンショセンサ28pを取付けてアクセル開度の信号をコントローラCに入力するように構成し、そのフットペダル28とセンサ回動支点をつなぐロッド28rの取付けプレート28t上に現行のケーブル方式のスプリング28sを取付けて共用使用する。また、スプリング28sの引っ掛けプレートにケーブルホルダも構成する。スプリング28sは、ロッド28rの邪魔にならないように、連動動作する取付け支点に配置する。
このように構成することにより、従来のケーブルによるエンジン回転数の上昇とトロイダルミッションによる変速制御を共に使用することができる。例えば、トロイダルミッションの変速がH速MAXになった後にケーブルによるエンジン回転数が上昇するように構成できる。通常は、エンジン回転を抑えて燃料消費量を最小にし、トルクが足りない場合はスピードが落ちるので、さらにスピードあるいはトルクを要求する場合は、エンジン回転数が上がるようにする。
また、ポジションセンサ28pにつながるハーネス28w等を考慮した場合、フロアFの下方向から差し込むのがよく、そのために、アーム(センサ)にコの字プレート28kを使用することにより、フロアF下のサブアセンブリをセンサ回動支点上にコンパクトにまとめることができる。また、スプリング28sによりフットアクセルセンサに踏み応え感を出すことができる。
(定速モード)
次に、定速モードの制御について説明する。
定速モードにおけるローラシリンダに印加する背圧は、ペダル踏込みにより変速操作するトルク制御モードより高く設定する。例えば、図21(a)のスイッチパネルの操作によって「定速」モードにすると、図21(b)の圧力線図に示すように、背圧を所定値増加して印加するように構成する。これにより、ロータリ、プラウ等の定速作業時は背圧を高くし、負荷に対する応答性を向上させて作業性能を優先し、一方、路上走行時等はローラシリンダの背圧を低くし、燃費を優先する最適な性能を得ることができる。
また、別の背圧制御例として、図22のスイッチパネル(a)の操作による「作業」選択時において、圧力線図(b)に示すように作業機が下降したら背圧を上昇させる制御処理を制御部に構成することにより、負荷変動の大きい作業時は背圧を高くして負荷に対する応答性を向上させ、作業性能を向上するとともにダッシングを防止できる。その一方、作業以外は不必要な圧力印加はやめて燃費を向上させることができる。
定速モードへの移行については、図23(a)のスイッチパネルのモード選択手段で他のモードから定速モードに移行したときは、同図(b)のペダル値線図に示すように、車速変更ペダル28の位置が所定値以下の値から所定値以上に変化したときに定速制御を開始する制御処理を制御部に構成する。この場合は、走行モードを「定速」に切換えても車速変更ペダル28を踏まないと定速制御に移行しないことから、安全性向上、高速走行から低速設定車速に移行したときに急激な減速を防止することができる。
また、別の定速モードへの移行処理については、所定車速以上の車速で走行中に図24(a)のスイッチパネルにより「定速」モードを選択した場合は、同図(b)の車速線図に示すように、車速が定速モードで設定された車速以下になってから定速制御を開始する制御処理を制御部に構成する。このように構成することによっても安全性を向上することができる。
(ロータリモード)
次に、ロータリ作業における走行制御について説明する。
ロータリ作業については、図25(a)のスイッチパネルの操作による「ロータリ作業」モード時おいて、同図(b)の圧力線図に示すように、リフトアーム3の上昇時は定車速制御に、また、リフトアーム3の下降時は定バリエータ比制御に切換える制御処理を制御部に構成する。車速設定はスイッチパネルの車速設定VRで行う。定レシオ制御時の車速は定格エンジン回転数における車速を設定することにより目標バリエータ比を計算する。定車速はボリウムで設定した値となる。
上記構成により、ロータリ作業において、耕耘時は耕耘ピッチを等しく保つ定レシオ制御、旋回時はエンジン回転に関係なく一定速でくるっと回れる定車速制御とすることで、作業性、作業フィーリングを向上することができる。
また、ロータリ作業においては、耕耘負荷によるPTO回転数の変動に追随してバリエータを制御して車速を制御できるように構成し、PTO回転数に対する車速比を自在に変更できる変速比設定手段を設ける。この変速比設定手段の代わりに、図26(a)のスイッチパネルのように「耕耘ピッチ」の設定でもよい。
基本的には、同図(b)のフローチャートに示すように、バリエータ比が一定になるようにローラシリンダの圧力(S1,S2)を制御する(S41〜S44)。車速比は、例えば、エンジンが2500rpm時基準で車速1〜4km/hの範囲をボリウムで設定できるようにすれば、エンジンとPTO回転数は比例する。このように構成することにより、作業精度が向上し、耕耘ピッチが一定になることから、従来の如く、エンジンの回転に関係なく車速を一定に制御するとピッチが変化するという問題を解決することができる。
農用トラクタの側面図である。 変速伝動装置の伝動系統展開図である。 変速伝動装置の軸線展開断面図である。 変速伝動装置の油圧制御回路図である。 制御装置の入出力構成図である。 バリエータ比制御のフローチャートである。 スイッチパネル構成図(a)およびバリエータ比の制御線図(b)である。 別例のフローチャートである。 圧力線図である。 ゲイン線図である。 PTO制御のフローチャートである。 別例のフローチャートである。 定レシオ制御についてのフローチャートである。 バリエータ比線図(a)およびモード切換パネル構成図(b)である。 定車速制御についてのフローチャートである。 定車速制御についての車速線図である。 要部拡大軸線展開図である。 制御メモリ処理のフローチャートである。 フットアクセル部の要部斜視図である。 フットアクセル部の平面図(a)および側面図(b)である。 スイッチパネル(a)および圧力線図(b)である。 別例のスイッチパネル(a)および圧力線図(b)である。 別例のスイッチパネル(a)およびペダル値線図(b)である。 定速制御のスイッチパネル(a)および車速線図(b)である。 ロータリ作業のスイッチパネル(a)および圧力線図(b)である。 スイッチパネル(a)およびフローチャート(b)である。
1 パワーローラ
3 リフトアーム
3s リフトアーム角センサ
4 走行モード切換スイッチ
5 走行系変速装置
5a トロイダル型バリエータ(無段変速部)
14 作業機昇降用油圧シリンダ
18s レバー位置センサ
18 作業機昇降レバー
62 比例流量制御弁
C 制御部
E エンジン
R ロータリ作業機(対地作業機)
T トラクタ

Claims (2)

  1. トラクターに連結されて該トラクターの走行方向において推進力又は抵抗力を生じる対地作業機(R)を備え、車速調節用トロイダル機構(5a)のバリエータ比を制御して作業走行を行うための制御部(C)を有するトロイダル無段変速式トラクターにおいて、
    記制御部(C)が、対地作業機(R)を上げているときは走行負荷変動に合わせた制御をし、
    さらに、対地作業機(R)を下げてブレーキオフの状態の作業中か、対地作業機(R)を下げてPTOがオンの状態の作業中に、上記対地作業機(R)を上げているときよりゲインを小さくして圃場の負荷変動に緩やかに対応する制御をするように構成したことを特徴とするトロイダル無段変速式トラクター。
  2. 前記制御部(C)が、ローレジーム側またはハイレジーム側のクラッチ(23L,23H)がオフの場合は、PTO独立変速モードの場合であってもPTOの作動を規制するように制御すると共に、走行系に異常が発生して走行系油圧制御を停止した場合にPTO独立変速をオフするように制御することを特徴とする請求項1に記載のトロイダル無段変速式トラクター
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