JP4568808B2 - ポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の油圧ポンプ本体と、該一対の油圧ポンプ本体の給排油量をそれぞれ変更する一対のトラニオン型可動斜板とを備えたポンプ装置に関する。
複数のポンプ軸と、該複数のポンプ軸のそれぞれによって駆動される複数の油圧ポンプ本体と、前記複数の油圧ポンプ本体を収容すると共に、前記複数のポンプ軸を支持する共通ハウジングと、前記複数の油圧ポンプ本体のそれぞれの給排油量を変更する複数の可動斜板とを備えたポンプ装置は、従来から作業車輌等の種々の分野において広く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、前記可動斜板には、一般的に、トラニオン型可動斜板と、クレイドル型可動斜板とが存在する。
トラニオン型可動斜板は、一対の軸部と、該一対の軸部の間に位置する斜板部とを有しており、前記共通ハウジングに、前記斜板部を摺動自在に保持する斜板受け部を設ける必要が無い為、操作に際し大きな力を必要としないが、その反面、前記共通ハウジングに、前記一対の軸部を両持ち支持する構造を備える必要がある為、該共通ハウジングが大型化するという不具合がある。
また、前記共通ハウジングは、通常、油貯留可能に構成されており、導入される油によって前記複数の油圧ポンプ本体を冷却させ得るように構成されているが、該共通ハウジング内の油を循環させて該油圧ポンプ本体の冷却性を向上させることに関しては、十分な考慮がなされていなかった。
特開平2003−291674号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、一対の油圧ポンプ本体と、該一対の油圧ポンプ本体の給排油量をそれぞれ変更する一対のトラニオン型可動斜板と、前記一対の油圧ポンプ本体を収容する油貯留可能な共通ハウジングとを備えたポンプ装置であって、前記共通ハウジングの大型化を防止しつつ、前記共通ハウジングに導入される油による前記油圧ポンプ本体の冷却効率を向上させ得るポンプ装置の提供を、一の目的とする。
本発明は前記目的を達成する為に、油貯留可能な内部空間が仕切壁によってポンプ収容室とギヤ収容室とに区画された共通ハウジングと、互いに平行な状態で前記ギヤ収容室及び前記ポンプ収容室を貫通するように、前記共通ハウジングに支持された第1及び第2ポンプ軸と、前記ポンプ収容室に位置するように前記第1及び第2ポンプ軸にそれぞれ支持された第1及び第2油圧ポンプ本体と、前記第1及び第2油圧ポンプ本体の吸排油量をそれぞれ変更する第1及び第2トラニオン型可動斜板であって、外部操作可能な状態で前記共通ハウジングに支持された第1及び第2トラニオン型可動斜板と、前記ギヤ収容室に位置するように前記第1及び第2ポンプ軸にそれぞれ相対回転不能に支持された第1及び第2伝動ギヤとを備えたポンプ装置であって、前記共通ハウジングは、外部からの油を前記ポンプ収容室に導入させる為の導入口と、前記ポンプ収容室及び前記ギヤ収容室の間を連通する油通路と、前記ギヤ収容室から油を外部に取り出す為の排出口とを有し、前記ポンプ収容室には、前記第1及び第2トラニオン型可動斜板の各操作端部が互いに反対方向を向くように、該第1及び第2トラニオン型可動斜板の各基端部を支持する支持壁が設けられ、前記導入口及び前記油通路は、それぞれ、前記支持壁を基準にした前記ポンプ収容室の一方側及び他方側に設けられており、外部から共通ハウジング内に導入された油が、前記ポンプ収容室の一方側から前記ポンプ収容室の他方側及び前記ギヤ収容室を経て、外部に排出されるように構成されているポンプ装置を提供する。
一態様においては、前記共通ハウジングは、前記ポンプ収容室に通じる開口であって、第1及び第2油圧ポンプ本体が挿通可能な開口が設けられたハウジング本体と、該開口を閉塞するように該ハウジング本体に着脱自在に連結されるプレート部材であって、前記第1及び第2油圧ポンプ本体に対する吸排油路が形成されたプレート部材とを有し得る。
前記支持壁は前記仕切壁に一体形成されており、前記支持壁の自由端部と前記プレート部材との間に、前記ポンプ収容室の一方側及び他方側を油流通自在に連通する連通路が形成される。
前記一態様において、好ましくは、前記連通路は、前記支持壁の自由端部に自由端側に開くように設けられた溝によって形成され、前記支持壁の自由端部の少なくとも一部は前記プレート部材と当接するように構成される。
前記種々の態様において、好ましくは、前記共通ハウジングは、前記第1及び第2ポンプ軸が水平方向に沿うように、支持部材に支持され、前記油通路は、前記共通ハウジングが前記支持部材に支持された状態で、前記ポンプ軸より上方に位置される。
又、前記種々の態様において、好ましくは、前記第1及び第2トラニオン型可動斜板の操作端部にそれぞれ連結される一対の制御アームと、前記一対の制御アームのそれぞれと前記共通ハウジングとの間に配設された一対の中立復帰バネであって、対応する制御アームを中立位置へ戻す一対の中立復帰バネとを、さらに、備えることができる。
前記第1及び第2油圧ポンプ本体が、それぞれ、前記共通ハウジングから離間配置された車輪駆動用の一対の油圧モータユニットに流体接続され、前記一対の制御アームが、それぞれ、車輌運転部に配設された左右一対の操作レバーに機械的に連結された態様においては、好ましくは、前記一対の中立復帰バネは、対応する操作レバーが車輌前進方向へ操作された際には中立復帰作用を奏さず、且つ、対応する操作レバーが車輌後進方向へ操作された際にのみ中立復帰作用を奏するように構成され得る。
例えば、前記一対の制御アームにそれぞれ設けられた可動ピンと、対応する操作軸線を基準にして前記可動ピンより径方向外方に配設された固定ピンとを備え、前記中立復帰バネは、前記トラニオン型可動斜板の操作端部に直接又は間接的に巻き回された弦巻バネであって、第1端部及び第2端部が該トラニオン型可動斜板の操作軸線を基準にして径方向外方へ延在された弦巻バネとされる。
そして、前記可動ピンに対しては、前記第1端部及び第2端部が該可動ピンを挟み込むように、該第1端部及び第2端部の双方が係止される一方、前記固定ピンに対しては、前記第1端部及び第2端部のうちの一方の端部のみが係止される。
本発明に係るポンプ装置によれば、油貯留可能な内部空間が仕切壁によってポンプ収容室及びギヤ収容室に区画された共通ハウジングの該ポンプ収容室に支持壁を設け、一対のトラニオン型可動斜板の各操作端部が互いに反対方向を向くように、該一対のトラニオン型可動斜板の各基端部を前記支持壁によって支持するように構成したので、一対のトラニオン型可動斜板による低操作力の利点を得つつ、ポンプ装置の可及的な小型化を図ることができる。
又、前記共通ハウジングに導入される油が、前記仕切壁を基準にした前記ポンプ収容室の一方側から、前記ポンプ収容室の他方側及び前記ギヤ収容室を経て、外部に排出されるように構成したので、該共通ハウジング内に導入される油によって第1及び第2油圧ポンプ本体を効率的に冷却させることができる。
さらに、本発明によれば、ポンプ収容室からギヤ収容室への油の流れが形成される為、前記ギヤ収容室内の第1及び第2伝動ギヤから生じる鉄粉等の不純物が前記ポンプ収容室内に流入することを有効に防止できる。
実施の形態1
以下に、本発明に係るポンプ装置の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に、それぞれ、本実施の形態に係るポンプ装置100が適用された作業車輌1の模式側面図及び油圧回路図を示す。
又、図3及び図4に、それぞれ、本実施の形態に係るポンプ装置100の平面図及び正面図を示す。
図1及び図2に示すように、前記作業車輌100は、車輌フレーム30の後部領域に搭載される駆動源40と、該駆動源40に作動連結される前記ポンプ装置100と、該ポンプ装置100に流体接続された前記一対の第1及び第2油圧モータユニット10,20と、該一対の第1及び第2油圧モータユニット10,20によってそれぞれ駆動される左右一対の駆動輪50とを備えている。
即ち、本実施の形態に係るポンプ装置100は、作業車輌1に備えられる前記一対の第1及び第2油圧モータユニット10,20との協働下に走行系変速伝動機構を構成するようになっている。
詳しくは、前記ポンプ装置100は、図2に示すように、前記第1油圧モータユニット10と一対の第1作動油ライン400aを介して流体接続される第1油圧ポンプ本体300aと、前記第2油圧モータユニット20と一対の第2作動油ライン400bを介して流体接続される第2油圧ポンプ本体300bと、前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bの吸排油量をそれぞれ変更する第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bとを備えており、前記第1油圧ポンプ本体300aと前記第1油圧モータユニット10における油圧モータ本体とが第1HSTを構成し、且つ、前記第2油圧ポンプ本体300bと前記第2油圧モータユニット20における油圧モータ本体とが第2HSTを構成するようになっている。
なお、本実施の形態においては、前記第1及び第2油圧モータユニット10,20は固定容積型とされているが(図2参照)、これらを可変容積型とすることも可能である。
図5〜図8に、それぞれ、図4におけるV-V線,VI-VI線,VII-VII線及びVIII-VIII線断面図を示す。
図3〜図8に示すように、前記ポンプ装置100は、共通ハウジング200と、該共通ハウジング200に軸線回り回転自在に支持された第1及び第2ポンプ軸310a,310bと、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bによってそれぞれ回転駆動される前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bと、前記第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bと、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bを同期回転させる為に該第1及び第2ポンプ軸310a,310bにそれぞれ相対回転不能に支持された第1及び第2伝動ギヤ282a,282bとを備えている。
前記共通ハウジング200は、車輌フレーム30等の支持部材に直接又は間接的に支持されるようになっている。
本実施の形態においては、該共通ハウジング200は、前記車輌フレーム30に対してフリーな状態で、連結用ケース700を介して前記駆動源40に連結されている(図1参照)。
即ち、図1に示すように、前記駆動源40は防振ゴムを介して前記車輌フレーム30に対して振動可能に支持されており、該共通ハウジング200は該駆動源40と一体的に振動し得るように車輌フレーム30に対してフリーな状態で前記連結用ケース700を介して該駆動源40に連結されている。
前記共通ハウジング200は、図5,図6及び図8に示すように、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310b並びに前記第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bを支持すると共に、油貯留可能な内部空間が、仕切壁201によって、前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bを収容するポンプ収容室200Bと前記第1及び第2伝動ギヤ282a,282bを収容するギヤ収容室200Aとに区画されている。
本実施の形態においては、前記共通ハウジング200は、ハウジング本体230と、該ハウジング本体230に着脱自在に連結されるプレート部材360(センターセクション)であって、前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bに対する吸排油路が形成されたプレート部材360とを備えている。
前記ハウジング本体230は、図5,図6及び図8に示すように、前記プレート部材360との協働下に前記ポンプ収容室200Bを形成する第1ハウジング部材240と、該第1ハウジング部材240に着脱自在に連結される第2ハウジング部材250であって、前記第1ハウジング部材240との協働下に前記ギヤ収容室200Aを形成する第2ハウジング部材250とを備えている。
前記第1ハウジング部材240は、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの軸線方向と直交する方向に延びる第1端壁部241と、該第1端壁部241から前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの軸線方向に延びる第1周壁部242とを有しており、該第1周壁部242の前記第1端壁部241とは反対側の自由端側が開口とされている。
前記開口は前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bが挿通可能な大きさとされており、前記プレート部材360によって液密に閉塞されるようになっている。
即ち、本実施の形態においては、前記第1ハウジング部材240の前記第1端壁部241及び前記第1周壁部242と前記プレート部材360とによって前記ポンプ収容室200Bが形成されるようになっている。
前記第2ハウジング部材250は、前記第1ハウジング部材240に連結された状態で、前記第1端壁部241と間隙を存しつつ対向する第2端壁部251を有している。
即ち、本実施の形態においては、前記第1端壁部241と前記第2端壁部251との間の前記間隙が前記ギヤ収容室200Aを形成し、前記第1端壁部241が前記ポンプ収容室200Bと前記ギヤ収容室200Aとを区画する前記仕切壁201として作用するようになっている。
本実施の形態においては、前記第2ハウジング部材250は、前記第2端壁部251に加えて、該第2端壁部251の周縁から前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの軸線方向に延びる第2周壁部252を有しており、該第2周壁部252の自由端面が前記第1ハウジング部材240に接合されるようになっている。
即ち、本実施の形態においては、前記第2ハウジング部材250の第2端壁部251及び第2周壁部252と、前記第1ハウジング部材240の第1端壁部241とによって、前記ギヤ収容室200Aが形成されるようになっている。
なお、本実施の形態に係るポンプ装置100は、図2及び図6に示すように、作業車輌1に付設されるモア装置等の作業機70(図1参照)に向けて動力を出力するPTO軸610と、前記駆動源40から該PTO軸610への動力伝達経路に介挿されるPTOクラッチ機構600Aとを備えている。
具体的には、図6に示すように、前記第1ハウジング部材240は、前記第1端壁部241の一部が前記第1周壁部242を回避した位置で膨出されている。
そして、前記PTO軸610は、伝動方向下流端部が前記第1端壁部241から外方へ延在するように、該第1端壁部241の膨出部243と前記第2端壁部251とによって支持され、前記PTOクラッチ機構600Aは、前記第1端壁部241の膨出部243と前記第2端壁部251とによって形成されるPTO室200Cに収容されている。
前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bは、前記駆動源40によって同期回転される状態で、互いに略平行に前記共通ハウジング200に支持されている。
具体的には、図5に示すように、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bは、前記第2ハウジング部材250の第2端壁部251と、前記第1ハウジング部材240の第1端壁部241と、前記プレート部材360とによって、前記ギヤ収容室200A及び前記ポンプ収容室200Bを貫通するように、支持されている。
そして、図5及び図8に示すように、前記第1ポンプ軸310aのうち,前記ギヤ収容室200Aに位置する部分に前記第1伝動ギヤ282aが支持され、且つ、前記ポンプ収容室200Bに位置する部分に前記第1油圧ポンプ本体300aが支持されている。
同様に、図5及び図6に示すように、前記第2ポンプ軸310bのうち,前記ギヤ収容室200Aに位置する部分に前記第2伝動ギヤ282bが支持され、且つ、前記ポンプ収容室200Bに位置する部分に前記第2油圧ポンプ本体300bが支持されている。
なお、本実施の形態に係るポンプ装置100は、前記構成に加えて、前記駆動源400に作動連結される入力軸210と、該入力軸210に相対回転不能に支持された入力ギヤ281とを有しており、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bは、前記入力軸210,前記入力ギヤ281,前記第1伝動ギヤ282a及び第2伝動ギヤ282bを介して前記駆動源40に作動連結されるようになっている。
図9に、図6におけるIX-IX線に沿った前記ポンプ装置の一部断面図を示す。
図7に示すように、前記入力軸210は、一端部が外方へ突出するように、前記第2端壁部251と前記第1端壁部241とによって支持されている。
そして、前記入力ギヤ281は、図7及び図9に示すように、前記第1及び第2伝動ギヤ282a,282bと噛合するように、前記ギヤ収容室200A内において前記入力軸210に相対回転不能に支持されている。
なお、本実施の形態に係るポンプ装置100においては、前記PTOクラッチ機構600Aは、前記入力ギヤ281を介して前記駆動源40からの駆動力を入力するようになっている。
即ち、前記PTOクラッチ機構600Aは、図6及び図9に示すように、前記PTO軸610に相対回転自在に支持された駆動側部材620であって、前記入力ギヤ281と噛合するPTOギヤ283を有する駆動側部材620と、前記PTO軸610に相対回転不能に支持された従動側部材630と、前記駆動側部材620に相対回転不能に支持された駆動側摩擦板及び前記従動側部材630に相対回転不能に支持された従動側摩擦板を含む摩擦板群640と、油圧の作用によって前記駆動側摩擦板及び従動側摩擦板を選択的に摩擦係合させる押動部材650とを備えており、該押動部材650への油圧の作用をON/OFFさせることで、前記駆動源40から前記PTO軸610への動力伝達を背反的に係合又は遮断し得るようになっている。
本実施の形態においては、前記PTOクラッチ機構600Aは、油圧供給時に動力伝達が行われる油圧作動型とされており、油圧の非供給時に前記摩擦板群640が意に反して摩擦係合することを防止する付勢部材660をさらに備えている。
より好ましくは、前記ポンプ装置100は、前記PTOクラッチ機構600Aに連動して、前記PTO軸610に背反的に制動力を付加するPTOブレーキ機構600Bを備えることができる(図2及び図6参照)。
なお、前述の通り、本実施の形態に係るポンプ装置100においては、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bとは別体の前記入力軸210を備えたが、当然ながら、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの何れか一方のポンプ軸の端部を前記共通ハウジング200の外方へ延在させ、該外方延在端部を有するポンプ軸を入力軸として兼用することも可能である。
前記第1油圧ポンプ本体300aは、図5及び図8に示すように、前記ポンプ収容室200B内において前記第1ポンプ軸310aに相対回転不能に支持された第1シリンダブロック320aと、該第1シリンダブロック320aに相対回転不能且つ軸線方向摺動可能に収容された第1ピストンユニット330aとを備えている。
なお、前記第2油圧ポンプ本体300bは、前記第1油圧ポンプ本体300aと実質的に同一構成を有している。従って、前記第2油圧ポンプ本体300bについては、前記第1油圧ポンプ本体300aにおける符号の末尾をbに変えて、適宜、その詳細な説明を適宜省略する。
前記第1トラニオン型可動斜板350aは、図5に示すように、前記共通ハウジング200の外方からアクセス可能な状態で該共通ハウジング200に第1操作軸線X1回り相対回転自在に支持された第1操作端部351aと、前記第1操作軸線X1と同軸上に位置するように、前記第1油圧ポンプ本体300aを挟んで前記第1操作端部351aと対向配置される第1基端部352aと、前記第1操作端部351a及び前記第1基端部352aの間に延びる第1斜板部353aであって、前記第1ピストンユニット330aと当接して該第1ピストンユニット330aの摺動範囲を画する第1斜板部353aとを有しており、前記第1操作端部351aを操作して前記第1斜板部353aを第1操作軸線X1回りに傾転させることで、前記第1油圧ポンプ本体300aの吸排油量を変更させ得るようになっている。
なお、前記第2トラニオン型可動斜板350bは、前記第1トラニオン型可動斜板350aと実質的に同一構成を有している。従って、前記第2トラニオン型可動斜板350bについては、前記第1トラニオン型可動斜板350aにおける符号の末尾をbに変えて、適宜、その詳細な説明を適宜省略する。
本実施の形態に係るポンプ装置100においては、斯かる第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bは、前記各操作端部351a,351bが互いに反対方向を向くように前記共通ハウジング200に支持されている。
詳しくは、図5に示すように、共通ハウジング200には、前記ポンプ収容室200B内において前記第1油圧ポンプ本体300aと前記第2油圧ポンプ本体300bとの間に位置する支持壁202が設けられている。
該支持壁202は、前記第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bの各操作端部が互いに反対方向を向くように該第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bの各基端部352a,352bを支持し得るように構成されている。
具体的には、前記支持壁202は、前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bの間において、前記第1端壁部241から前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの軸線方向に延びている。
そして、該支持壁202の第1油圧ポンプ本体300aを向く面には前記第1トラニオン型可動斜板350aの基端部352aを支持する第1軸受部203aが設けられ、且つ、該支持壁202の第2油圧ポンプ本体300bを向く面には前記第2トラニオン型可動斜板350bの基端部352bを支持する第2軸受部203bが設けられている。
なお、前記第1周壁部242には、それぞれ、前記第1及び第2軸受部203a,203bと対向するように第1及び第2貫通孔204a,204bが設けられている。
該第1及び第2貫通孔204a,204bは、それぞれ、前記第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bにおける基端部352a,352b及び斜板部353a,353bを前記ポンプ収容室200B内に挿入させる為の挿入口として作用する。
そして、前記第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bの各操作端部351a,351bは、前記第1及び第2貫通孔204a,204bにそれぞれ装着されるキャップ部材205を介して、外部からアクセス可能な状態で且つ互いに反対方向を向くように支持されている。
即ち、前記第1トラニオン型可動斜板350aは、前記支持壁202に設けられた第1軸受部203aと、前記第1周壁部242の第1貫通孔204aに装着されたキャップ部材205とによって、操作端部351aが車輌幅方向一方側を向くように、第1操作軸線X1回り揺動自在に支持されている。
これに対し、前記第2トラニオン型可動斜板350bは、前記支持壁202に設けられた第2軸受部203bと、前記第1周壁部242の第2貫通孔204bに装着されたキャップ部材205とによって、操作端部351bが車輌幅方向他方側を向くように、第2操作軸線X2回り揺動自在に支持されている。
さらに、本実施の形態においては、図5及び図7に示すように、前記支持壁202を基準にした前記ポンプ収容室200Bの一方側(第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bの一方が収容される側であり、以下、第1ポンプ空間200B(1)という)と、前記支持壁202を基準にした前記ポンプ収容室200Bの他方側(第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bの他方が収容される側であり、以下、第2ポンプ空間200B(2)という)とが油流通可能となるように構成されている。
本実施の形態においては、前記支持壁202は、前記プレート部材360との間に、前記第1ポンプ空間200B(1)と前記第2ポンプ空間200B(2)とを油流通自在に連通する連通路292が形成されるように、自由端部に外方へ開く溝が形成されている。
好ましくは、前記支持壁202は、図7に示すように、自由端部の少なくとも一部が前記プレート部材360と当接するように構成され得る。
このように、前記支持壁202の自由端部の少なくとも一部が前記プレート部材360と当接するように構成することによって、該プレート部材360を前記ハウジング本体230に安定的に連結させることができ、これにより、該プレート部材360と前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bとの間からの作動油の漏れを有効に防止又は低減することができる。
なお、本実施の形態においては、前記支持壁202と前記プレート部材360との間に前記連通路292が形成されるように前記支持壁202の自由端部に溝を形成したが、当然ながら、該溝に代えて又は加えて、該支持壁202に貫通孔を設けることも可能である。
また、前記プレート部材360における前記支持壁202と対向する部分に溝を設け、該溝を介して前記第1ポンプ空間200B(1)と前記第2ポンプ空間202B(2)とを油流通自在とすることも可能である。
本実施の形態に係るポンプ装置100は、前述の通り、前記共通ハウジング200の内部空間が油貯留可能とされているが、該ポンプ装置100は、該共通ハウジング200に導入される油を効率的に循環させる為に、下記構成を備えている。
即ち、前記共通ハウジング200には、外部と前記第1ポンプ空間200B(1)とを連通する導入口291と(図3及び図8参照)、前記第2ポンプ空間200B(2)と前記ギヤ収容室200Aとを連通する油通路293(図6参照)と、前記ギヤ収容室200Aと外部とを連通する排出口294(図3参照)とが備えられており、前記導入口291から前記ポンプ収容室200Bの第1ポンプ空間200B(1)に導入された油が、前記連通路292を介して第2ポンプ空間200B(2)へ流入し、その後、前記油通路293を介して前記ギヤ収容室200Aへ流入してから、前記排出口294を介して外部へ排出され得るように構成されている。
なお、本実施の形態においては、前記排出口294は、外部配管880bを介して、外部タンク90に流体接続されている(図1及び図2参照)。
斯かる構成においては、前記導入口291を介して供給される油が、前記第1ポンプ空間200B(1)内の第1油圧ポンプ本体300a及び前記第2ポンプ空間200B(2)内の第2油圧ポンプ本体300bを冷却してから、前記ギヤ収容室200Aを経て外部に排出されることになり、前記共通ハウジング200内の貯留油の滞留を防止して、前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bの冷却効率を向上させることができる。
さらに、斯かる構成においては、前記ギヤ収容室200Aから前記ポンプ収容室200Bへの油の流れが防止される。
従って、前記第1及び第2伝動ギヤ282a,282bや前記入力ギヤ281等から生じる鉄粉等の不純物が、前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bに対して悪影響を与えることを有効に防止できる。
なお、本実施の形態に係る作業車輌100においては、前記共通ハウジング200の導入口291には、後述する補助ポンプユニット800から吐出された作業機用作動油の戻り油がオイルクーラー855によって冷却された状態で、供給されるようになっており、前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bの冷却効率のさらなる向上を図っている。
図10に、図3におけるX-X線に沿った前記プレート部材360の縦断面図を示す。
図2及び図10に示すように、該プレート部材360には、前記一対の第1作動ライン400aの一部を構成する一対の第1作動油路410aと、前記一対の第1作動油路410aの間を連通する第1バイパス油路430aであって、該第1バイパス油路430aを連通/遮断するバイパス弁435が介挿された第1バイパス油路430aと、前記一対の第2作動油ライン400bの一部を構成する一対の第2作動油路410bと、前記一対の第2作動油路410bの間を連通する第2バイパス油路430bであって、該第2バイパス油路430bを連通/遮断するバイパス弁435が介挿された第2バイパス油路430bとが設けられている。
さらに、該プレート部材360には、一端部が外表面に開口してチャージポート420Pを形成する共通チャージ油路421と、該共通チャージ油路421に連通された分岐チャージ油路422であって、前記一対の第1作動油路410a及び前記一対の第2作動油路410bを横断するように延びる分岐チャージ油路422とが設けられている。
なお、前記一対の第1作動油路410a及び前記一対の第2作動油路410bと前記分岐チャージ油路422との連通部分には、それぞれ、チェック弁425が介挿されている。
前記チェック弁425は、前記分岐チャージ油路422から前記一対の第1作動油路410a及び前記一対の第2作動油路410bのそれぞれへの圧油流入を許容し、且つ、逆向きの流れを防止する為に備えられる。
なお、本実施の形態においては、該チェック弁425は、対応する作動油路410a,410b内が異常高圧になったときに作動するリリーフ弁機能(図2参照)を有している。
図10に示すように、前記一対の第1作動油路410aは、対応する第1ポンプ軸310aを挟んで略平行に形成されている。
詳しくは、前記一対の第1作動油路410aは、それぞれ、一端部が前記プレート部材360の一方側の外表面(本実施の形態においては上面)に開口して一対の第1作動油ポート411aを形成し、他端部が前記プレート部材360の他方側の外表面(本実施の形態においては下面)に開口し、且つ、略中央部が前記第1油圧ポンプ本体300aに流体接続されるキドニーポートを形成している。
そして、前記一対の第1作動油路410aのそれぞれの他端開口は、前記チェック弁425を介して封止されている。
同様に、前記一対の第2作動油路410bも、対応する第2ポンプ軸310bを挟んで略平行に形成されている。
詳しくは、前記一対の第2作動油路410bは、それぞれ、一端部が前記プレート部材360の一方側の外表面(本実施の形態においては上面)に開口して一対の第2作動油ポート411bを形成し、他端部が前記プレート部材360の他方側の外表面(本実施の形態においては下面)に開口し、且つ、略中央部が前記第2油圧ポンプ本体300bに流体接続されるキドニーポートを形成している。
そして、前記一対の第2作動油路410bのそれぞれの他端開口は、前記チェック弁425を介して封止されている。
さらに、前記プレート部材360には、図2及び図10に示すように、前記一対の第1作動油路410aのうち前進時に低圧となる後進時高圧側第1作動油路410a(R)と油溜め(前記共通ハウジング200の内部空間)とを連通する第1フラッシング油路440aであって、第1フラッシング弁445aが介挿された第1フラッシング油路440aと、前記一対の第2作動油路410bのうち前進時に低圧となる後進時高圧側第2作動油路410b(R)と前記油溜めとを連通する第2フラッシング油路440bであって、第2フラッシング弁445bが介挿された第2フラッシング油路440bとが形成されている。
前記第1及び第2フラッシング弁445a,445bは、前記一対の第1作動油路410a及び一対の第2作動油路410bのうち前進時に高圧となる前進時高圧側作動油路410a(F),410b(F)の油圧をパイロット圧として作動するように構成されており、該前進時高圧側作動油路410a(F),410b(F)の油圧が所定圧を越えると、後進時高圧側作動油路410a(R),410b(R)の油を絞りを介して前記油溜めに戻すように構成されている。
斯かる構成を備えることにより、前記共通チャージ油路421及び前記分岐チャージ油路422から前記一対の第1作動路油410a及び前記一対の第2作動油路410bの各低圧側作動油路への作動油補給が促進されるフラッシング作用が奏され、これにより、前記一対の第1作動油ライン400a及び前記一対の第2作動油ライン400bの作動油の温度上昇を有効に防止することができる。
なお、本実施の形態においては、前述の通り、前記第1伝動ギヤ282a及び第2伝動ギヤ282bがそれぞれ前記入力ギヤ281に直接噛合されており、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bは軸線方向に沿って視た際に同一方向(図9においては、反時計回り方向)に回転するようになっている。
さらに、前述の通り、前記第1トラニオン型可動斜板350aは、操作端部351aが車輌幅方向一方側を向き、且つ、前記第2トラニオン型可動斜板350bは、操作端部351bが車輌幅方向他方側を向くように、前記共通ハウジング200に支持されている(図5参照)。
ところで、前記第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bは、それぞれ、リンク機構85を介して、運転席近傍に備えられた第1及び第2操作レバー80a,80bに連動連係されるが(図1参照)、前記構成において、前記第1トラニオン型可動斜板350a及び第1操作レバー80a間のリンク機構と、前記第2トラニオン型可動斜板350b及び第2操作レバー80b間のリンク機構とを実質的に同一構成としつつ、前記第1及び第2操作レバー80a,80bの操作方向を一致させる(即ち、第1油圧モータユニット10を車輌前進方向へ回転させる際の第1操作レバー80aの操作方向と、第2油圧モータユニット20を車輌前進方向へ回転させる際の第2操作レバー80bの操作方向とを一致させる)と、前記一対の第1作動油路410a及び前記一対の第2作動油路410bは、それぞれ、対応するポンプ軸310a,310bの軸線方向に沿って視た際に該ポンプ軸310a,310bの同一側(図10においては左側)に位置する油路が前進時高圧側作動油路410a(F),410b(F)となる。
即ち、前記プレート部材360を基準にすると、前記一対の第1作動油路410aは、内方に位置する油路が前進時高圧側第1作動油路410a(F)となり、且つ、外方に位置する油路が後進時高圧側第1作動油路410a(R)となる。これに対し、前記一対の第2作動油路410bは、内方に位置する油路が後進時高圧側第2作動油路410b(R)となり、且つ、外方に位置する油路が前進時高圧側第2作動油路410b(F)となる。
斯かる構成において、前記フラッシング作用を得る為に、本実施の形態においては、前記第1フラッシング弁445aを直動型とし、且つ、前記第2フラッシング弁445bを差動型としている。
前記プレート部材360には、図2及び図10に示すように、さらに、後述するチャージポンプ本体510の停止時において前記一対の第1作動油ライン400aの何れか一方又は前記一対の第2作動油ライン400bの何れか一方が負圧となった際に、前記油溜め(前記共通ハウジング200の内部空間)から該負圧とされた作動油ラインへ油を自吸する為の自吸油路450と、前記油溜めから前記一対の第1作動油ライン400aにおける負圧ライン又は前記一対の第2作動油ライン400bにおける負圧ラインへの油の流れを許容し且つ逆向きの流れを防止するチェック弁455とが設けられている。
即ち、例えば、HST中立状態でエンジン40を停止して坂道等に作業車輌を停車させた場合、駆動輪50に作動連結されたモータ軸に回転力が加わり、油圧モータユニット10,20がポンプ作用をしようとする。
この際、前記一対の第1作動油ライン400a及び前記一対の第2作動油ライン400bに作動油が充満されていると、該作動油によって前記油圧モータユニット10,20にブレーキ力が作用するが、その一方で、斯かる油圧モータユニット10,20のポンプ作用によって、前記一対の第1作動油ライン400aの一方及び前記一対の第2作動油ライン400bの一方が高圧となり、該高圧側の作動油ラインから作動油がリークする恐れがある。
このような作動油リークが生じると、前記一対の第1作動油ライン400a及び前記一対の第2作動油ライン400bで、それぞれ、負圧側作動油ラインから高圧側作動油ラインへの油の循環が起こり、高圧側作動油ラインからの作動油リークが助長される。そして、最終的に、前記一対の第1作動油ライン400a及び前記一対の第2作動油ライン400b中の作動油が無くなり、駆動輪50が自由に回転し始め、車輌が坂道を下降し始める(フリーホイール現象)。
この点に関し、本実施の形態に係るポンプ装置においては、前記自吸油路450によって、前記一対の第1作動油ライン400aの何れか一方又は前記一対の第2作動油ライン400bの何れか一方が負圧となった際に、前記油溜め(図示の形態においては、前記共通ハウジング200の内部空間)から該負圧とされた作動油ラインへ油が補給されるようになっている。
従って、前記フリーホイール現象を有効に防止することができる。
さらに、本実施の形態に係るポンプ装置100は、図2に示すように、前記構成に加えて、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの一方(本実施の形態においては、第2ポンプ軸310b)によって駆動されるチャージポンプユニット500を備えている。
詳しくは、該チャージポンプユニット500は、前記第2ポンプ軸310bによって駆動されるチャージポンプ本体510と、該チャージポンプ本体510を囲繞するように、前記プレート部材360に連結されるチャージポンプケース520とを備えている。
図5及び図6に示すように、本実施の形態においては、前記第2ポンプ軸310bは、前記第2伝動ギヤ282bを支持する伝動方向上流端部とは反対側の伝動方向下流端部が前記プレート部材360を貫通して外方へ延在されている。
そして、前記チャージポンプ本体510は、前記第2ポンプ軸310bの外方延在部によって駆動されるようになっている。
前記チャージポンプケース520は、図4及び図5に示すように、前記プレート部材360の大きさと略等しい形状をしており、一端面が該プレート部材360の外表面(該プレート部材360における前記第1ハウジング部材240とは反対側の表面)に重合された状態で該プレート部材360に着脱自在に連結されている。
なお、該チャージポンプケース520における前記一端面とは反対側の他端面は、前記第2ポンプ軸310bに対応する領域が後述する補助ポンプユニット800の装着面(以下、補助ポンプユニット装着面800aという)を構成し、且つ、前記第1ポンプ軸310aに対応する領域が後述するラインフィルタ530の装着面(以下、ラインフィルタ装着面530aという)を構成するようになっている。
該チャージポンプケース520には、前記チャージポンプ本体510に対する吸排油路を含む下記油路が形成されている。
図11に、図5におけるXI-XI線に沿った前記チャージポンプケース520の断面図を示す。
即ち、図2,図5,図7,図8及び図11に示すように、前記チャージポンプケース520には、一端部が外表面(本実施の形態においては上面)に開口して吸引ポート480inを形成し且つ他端部が前記補助ポンプ本体510の吸引口に連通された吸引油路480と、一端部が前記補助ポンプ本体510の吐出口に連通され且つ他端部が前記ラインフィルタ530の入口ポート530inに連通し得るように前記ラインフィルタ装着面530aに開口された未濾過吐出油481と、一端部が前記ラインフィルタ530の出口ポート530outに連通し得るように前記ラインフィルタ装着面530aに開口された濾過済吐出油路482と、一次側が前記濾過済吐出油路482に連通された抵抗弁495と、一端部が前記抵抗弁495の二次側に連通され且つ他端部が前記チャージポート420Pに連通し得るように前記プレート部材360との当接面に開口されたチャージ吐出油路483と、該チャージ吐出油路483に介挿されたチャージリリーフ弁540と、一端部が前記濾過済吐出油路482に連通された第1PTO油路491と、一次側が前記第1PTO油路491に連通されたPTO電磁弁556と、一端部が前記PTO電磁弁556の二次側に連通され且つ他端部が前記プレート部材360との当接面に開口された第2PTO油路492と、一端部が前記PTO電磁弁556のドレンポートに連通され且つ他端部が前記プレート部材360に形成された油路を介して前記共通ハウジング200の内部空間に連通された第1PTOドレン油路556aと、前記第2PTO油路492に介挿されたアキュームレータ558とが設けられている。
前記吸引ポート480inは、外部配管485を介して、ストレーナ486が内蔵された外部タンク90に流体接続されている(図1及び図2参照)。
前記チャージ吐出油路483は、前記プレート部材360に設けられた前記共通チャージ油路421及び前記分岐チャージ油路422と共に、前記チャージポンプ本体510から前記一対の第1作動油路410a及び前記一対の第2作動油路410bに作動油を補給するチャージラインを形成している。
前記第1及び前記第2PTO油路491,492は、前記チャージポンプ本体510から前記PTOクラッチ機構600Aに作動油を供給するPTOライン490(図2参照)の一部を構成している。
即ち、本実施の形態においては、前記PTOライン490は、図6,図7及び図9に示すように、前記第1及び第2PTO油路491,492に加えて、前記プレート部材360に形成された第3PTO油路493と、前記第1ハウジング部材240に形成された第4PTO油路494と、前記第1ハウジング部材240の第1端壁部241及び前記第2ハウジング部材250の第2端壁部251の間に延びる内部配管499と、前記第2ハウジング部材250に形成された第5PTO油路495と、前記第2端壁部251と前記PTO軸610との当接部位に設けられたロータリージョイント498と、前記PTO軸610に穿孔されたPTO軸線孔615とを含んでいる。
前記第3PTO油路493は、図7に示すように、一端部が前記第2PTO油路492の他端部と連通するように前記チャージポンプケース520との当接面に開口し、且つ、他端部が前記第1ハウジング部材240との当接面に開口されている。
前記第4PTO油路494は、図7に示すように、一端部が前記第3PTO油路493の他端部と連通するように前記プレート部材360との当接面に開口し、且つ、他端部が前記ギヤ収容室200Aに開口されている。
前記第5PTO油路495は、図6,図7及び図9に示すように、一端部が前記ギヤ収容室200Aに開口し且つ他端部が前記PTO軸610を軸受支持する軸受孔の内周面に開口されている。
又、前記内部配管99は、図7に示すように、前記第4PTO油路494の他端部と前記第5PTO油路495の一端部とを連通するように、前記ギヤ収容室200A内に配設されている。
なお、当然ながら、前記第4PTO油路494の他端部を前記第2ハウジング部材250との接合面に開口させ、且つ、前記第5PTO油路495の一端部を前記第1ハウジング部材240との接合面に開口させて、前記内部配管499を不要とすることも可能である。
前記PTO軸線孔615は、図6に示すように、一端部が前記ロータリジョイント498を介して前記第5PTO油路495に連通され、且つ、他端部が前記PTOクラッチ機構600Aの前記押動部材650に向けて開口されている。
斯かるPTOライン490には、図2に示すように、前記PTO電磁弁556と、該PTO電磁弁556の下流側に配置された前記アキュームレータ558と、前記PTO電磁弁556の下流側に配置されたPTOリリーフ弁557とが介挿されている。
前記アキュームレータ558は、図11に示すように、前記第2PTO油路492に介挿されるように、前記チャージポンプケース520に内蔵されている。
より詳しくは、本実施の形態においては、前記アキュームレータ558は、前記チャージポンプケース520のうち,前記補助ポンプユニット500及び前記ラインフィルタ530に対応した領域以外の領域に内蔵されている。
前記PTO電磁弁556は、前述の通り、前記第1PTO油路491と前記第2PTO油路492との間に位置するように、前記チャージポンプケース520に内蔵されている(図7及び図11参照)。
前記PTOリリーフ弁557は、図9に示すように、前記第5PTO油路495に介挿されるように前記第2端壁部251に内蔵されている。
前記ポンプ装置100においては、さらに、前記チャージポンプケース520に、図2及び図11に示すように、前記ラインフィルタ530の目詰まり時に、前記未濾過吐出油路481と前記濾過済吐出油路482との間をバイパスするフィルタバイパス弁470が内蔵されている。
斯かるフィルタバイパス弁470を設けることにより、前記ラインフィルタ530の目詰まり時に、該ラインフィルタ530の下流側で油切れが生じるのを防止できる。
さらに、本実施の形態に係るポンプ装置100は、図1及び図2に示すように、前記構成に加えて、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの一方(本実施の形態においては、第2ポンプ軸310b)によって作動的に駆動される補助ポンプユニット800を備えている。
該補助ポンプユニット800は、前記作業車輌に備えられる作業機等に対して作動油を供給する為に備えられる。
本実施の形態においては、図1及び図2に示すように、前記補助ポンプユニット800は、前記作業機70(例えば前記モア装置)を昇降させるなどに用いる複動型油圧シリンダ75に対して作動油を供給するようになっている。
そして、該作業機からの戻り油がオイルクーラー855によって冷却された後に、前記共通ハウジング200の導入口291を介して、前記ポンプ収容室200Bの第1ポンプ空間200B(1)に導入されるようになっている。
該補助ポンプユニット800は、補助ポンプ本体810(図2参照)と、補助ポンプケース820とを備えている。
前記補助ポンプ本体10は、種々の形態をとり得るが、本実施の形態においては、外接ギヤかみ合い式の高圧型とされている。
詳しくは、該補助ポンプ本体810は、図6に示すように、前記第2ポンプ軸310bに作動連結される補助ポンプ駆動軸811と、該補助ポンプ駆動軸811と略平行に配設された補助ポンプ従動軸(図示せず)と、互いに噛合するように前記補助ポンプ駆動軸801及び前記補助ポンプ従動軸に支持された一対のポンプギヤ813とを備えている。
前記補助ポンプケース820は、前記補助ポンプユニット装着面800aに着脱自在に連結され、前記補助ポンプ駆動軸811及び前記補助ポンプ従動軸を支持すると共に、前記一対のポンプギヤ813を囲繞するように構成されている。
図6に示すように、前記補助ポンプケース820には、一端部が外表面に開口して吸引ポート821を形成し且つ他端部が前記一対のポンプギヤ813の噛合点の一方側に連通する吸引油路と、一端部が前記一対のポンプギヤ813の噛合点の他方側に連通し且つ他端部が外表面に開口して吐出ポート822を形成する吐出油路とが設けられている。
本実施の形態においては、図1及び図2に示すように、前記吸引ポート821は、外部配管830を介して前記外部タンク90に流体接続されている。
前記吐出ポート822は、外部配管840を介して、作業機用リリーフ弁851及び切換弁852が内蔵されたバルブユニット850に流体接続されている。
そして、前記バルブユニット850からの戻り油は、前記オイルクーラー855が介挿された外部配管880aを介して、前記共通ハウジング200の導入口291から該共通ハウジング200内に導入されるようになっており、これにより、該共通ハウジング200に収容される前記第1及び第2油圧ポンプ本体300a,300bが積極的に冷却されるようになっている。
なお、図2中の符号860は、前記バルブユニット850と前記作業機70における複動型油圧シリンダ75とを流体接続する配管である。
さらに、本実施の形態に係るポンプ装置100は、前記第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bをそれぞれ中立位置へ向けて付勢する一対の中立復帰バネ750を備えている。
図12に、図4におけるXII-XII線に沿った前記ポンプ装置100の側面図を示す。
前記中立復帰バネ750は、対応するトラニオン型可動斜板350の操作端部351に相対回転不能に連結された制御アーム720と、前記共通ハウジング200との間に配設されており、前記制御アーム720を中立位置へ戻すように構成されている。
本実施の形態においては、前記中立復帰バネ750は、中立位置復帰ユニット700の一構成要素として、前記ポンプ装置100に備えられている。
即ち、図4に示すように、前記ポンプ装置100は、前記第1及び第2トラニオン型可動斜板350a,350bに対してそれぞれ作用する一対の中立位置復帰ユニット700を備えている。
該中立位置復帰ユニット700は、図4,図5及び図12に示すように、前記キャップ部材205を介して前記共通ハウジング200に連結されるベースプレート710と、前記制御アーム720と、前記共通ハウジング200に直接又は間接的に設けられた固定ピン730と、前記制御アーム720に設けられた可動ピン740と、前記中立復帰バネ750とを備えている。
前記制御アーム720は、対応する前記トラニオン型可動斜板350の操作軸線と同軸上に位置し、該トラニオン型可動斜板350の操作端部351に軸線回り相対回転不能に連結される軸部721と、該軸部721から直交する方向に延びるアーム部722とを有している。
前記可動ピン740は、図12に示すように、前記アーム部722の一端部に設けられている。
なお、前記アーム部722の他端部は対応する前記操作レバー80との間の前記リンク機構85が連結されるようになっている。
前記固定ピン730は、前記ベースプレート710に設けられている。
好ましくは、該固定ピン730は、前記ベースプレート710に連結される基端部と、該基端部から延びる先端部とが偏心された偏心構造とされる。
前記中立復帰バネ750は、前記軸部721に巻き回された中央部と、該中央部から径方向外方へ延在された第1端部751及び第2端部752とを有する弦巻バネとされている。
詳しくは、前記中立復帰バネ750は、前記第1端部751及び前記第2端部752の間に前記可動ピン740及び前記固定ピン730が位置するように、前記軸部721に巻き回されている。
そして、外部操作に基づき前記トラニオン型可動斜板350の操作端部351が操作軸線回りに回転されると、前記固定ピン730が前記第1端部751及び第2端部752の一方を初期位置に係止した状態で、前記可動ピン740が前記第1端部751及び第2端部752の他方を押動し、これにより、前記中立復帰バネ750の保有弾性が増加するようになっている。
即ち、前記トラニオン型可動斜板350の操作端部351を操作軸線回りに回転させると、該回転量に応じて前記中立復帰バネ750における前記中央部の保有弾性が大きくなり、前記外部操作を解除すると、該中立復帰バネ750の保有弾性によって前記可動ピン740が初期位置に戻されるようになっている。
好ましくは、前記中立復帰バネ750は、対応するトラニオン型可動斜板350が車輌後進方向へ操作された際にのみ、該トラニオン型可動斜板350を中立位置へ向けて付勢するように構成される。
具体的には、図12に示すように、対応するトラニオン型可動斜板350の操作軸線を基準にして前記固定ピン730を前記可動ピン740より径方向外方に位置させ、且つ、前記第1及び第2端部751,752のうち前進操作時に前記可動ピン740を押動する端部(図12においては第1端部751)を前記固定ピン730とは係合しないように構成し得る。
斯かる構成を備えることにより、車輌前進操作時における前記操作レバー80の微調整操作を容易とすることができる。
即ち、車輌走行時においては車輌を後進させるよりも前進させるシーンが圧倒的に多い。そして、車輌前進時においては、両方の変速レバー80a,80bを前方へ略同じ角度に傾けて直進しているときに、進行方向を微調整するべく頻繁に両変速レバー80a,80bの傾きを変化させたり、若しくは、車輌旋回の際に、旋回内側に相当する側のレバー80の傾きを緩く(中立側へ戻す)したり、旋回外側に相当する側のレバー80の傾きを急にする操作が必要となる。
仮に、前記第1及び第2端部751,752のうち,車輌前進操作時に前記可動ピン740を押動する端部(図12においては第1端部751)を前記固定ピン730に係合させておくと、速度上昇に伴って前記中立復帰バネ750の保有弾性が大きくなり、該操作レバー80の操作に要する操作力が増大することになって、車輌前進走行中における前記操作レバー80の押し引き操作が重くなり、操作性が悪化する。
この点に鑑み、本実施の形態においては、前記第1及び第2端部751,752のうち前進操作時に前記可動ピン740を押動する端部(図12においては第1端部751)を前記固定ピン730とは係合しないように構成し、これにより、車輌前進操作時における操作力の変動を防止して、運転者の腕の疲労軽減及び操縦性の向上を図っている。
なお、斯かる構成においては、車輌後進時には、速度上昇に伴って前記中立復帰バネ750の保有弾性が大きくなる。即ち、車輌後進時には、車輌速度の上昇に伴ってトラニオン型可動斜板350の操作に要する力が増大する。
しかしながら、車輌を後進させる頻度は車輌を前進させるよりも少なく、しかも、後進状態にあっては変速レバー80を万が一、離したときにその状態が続いて走り続けるよりも、自動的且つ可及的速やかにトラニオン型可動斜板350を中立位置に戻すのが安全上好ましい為、本実施の形態においては前記構成を採用している。
図1は、本発明の一実施の形態に係るポンプ装置が適用された作業車輌の模式側面図である。 図2は、図1に示す作業車輌の油圧回路図である。 図3は、図1及び図2に示すポンプ装置の平面図である。 図4は、図3に示すポンプ装置の正面図である。 図5は、図4におけるV-V線に沿った前記ポンプ装置の断面図である。 図6は、図4におけるVI-VI線に沿った前記ポンプ装置の断面図である。 図7は、図4におけるVII-VII線に沿った前記ポンプ装置の断面図である。 図8は、図4におけるVIII-VIII線に沿った前記ポンプ装置の断面図である。 図9は、図6におけるIX-IX線に沿った前記ポンプ装置の一部断面図である。 図10は、図3におけるX-X線断面図である。 図11は、図5におけるXI-XI線断面図である。 図12は、図4におけるXII-XII線に沿った前記ポンプ装置の側面図である。
符号の説明
1 作業車輌
10,20 第1油圧モータユニット,第2油圧モータユニット
80a,80b 第1操作レバー,第2操作レバー
100 ポンプ装置
200 共通ハウジング
200A ギヤ収容室
200B ポンプ収容室
200B(1) ポンプ収容室の一方側(第1ポンプ空間)
200B(2) ポンプ収容室の他方側(第2ポンプ空間)
201 仕切壁
202 支持壁
282a,282b 第1伝動ギヤ,第2伝動ギヤ
291 導入口
292 連通路
293 油通路
294 排出口
300a,300b 第1油圧ポンプ本体,第2油圧ポンプ本体
310a,310b 第1ポンプ軸,第2ポンプ軸
350a,350b 第1トラニオン型可動斜板,第2トラニオン型可動斜板
351a,351b 操作端部
352a,352b 基端部
353a,353b 斜板部
360 プレート部材
720 制御アーム
730 固定ピン
740 可動ピン
750 中立復帰バネ
751 第1端部
752 第2端部

Claims (7)

  1. 油貯留可能な内部空間が仕切壁によってポンプ収容室とギヤ収容室とに区画された共通ハウジングと、互いに平行な状態で前記ギヤ収容室及び前記ポンプ収容室を貫通するように、前記共通ハウジングに支持された第1及び第2ポンプ軸と、前記ポンプ収容室に位置するように前記第1及び第2ポンプ軸にそれぞれ支持された第1及び第2油圧ポンプ本体と、前記第1及び第2油圧ポンプ本体の吸排油量をそれぞれ変更する第1及び第2トラニオン型可動斜板であって、外部操作可能な状態で前記共通ハウジングに支持された第1及び第2トラニオン型可動斜板と、前記ギヤ収容室に位置するように前記第1及び第2ポンプ軸にそれぞれ相対回転不能に支持された第1及び第2伝動ギヤとを備えたポンプ装置であって、
    前記共通ハウジングは、外部からの油を前記ポンプ収容室に導入させる為の導入口と、前記ポンプ収容室及び前記ギヤ収容室の間を連通する油通路と、前記ギヤ収容室から油を外部に取り出す為の排出口とを有し、
    前記ポンプ収容室には、前記第1及び第2トラニオン型可動斜板の各操作端部が互いに反対方向を向くように、該第1及び第2トラニオン型可動斜板の各基端部を支持する支持壁が設けられ、
    前記導入口及び前記油通路は、それぞれ、前記支持壁を基準にした前記ポンプ収容室の一方側及び他方側に設けられており、外部から共通ハウジング内に導入された油が、前記ポンプ収容室の一方側から前記ポンプ収容室の他方側及び前記ギヤ収容室を経て、外部に排出されるように構成されていることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記共通ハウジングは、前記ポンプ収容室に通じる開口であって、第1及び第2油圧ポンプ本体が挿通可能な開口が設けられたハウジング本体と、該開口を閉塞するように該ハウジング本体に着脱自在に連結されるプレート部材であって、前記第1及び第2油圧ポンプ本体に対する吸排油路が形成されたプレート部材とを有し、
    前記支持壁は前記仕切壁に一体形成されており、
    前記支持壁の自由端部と前記プレート部材との間に、前記ポンプ収容室の一方側及び他方側を油流通自在に連通する連通路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記連通路は、前記支持壁の自由端部に自由端側に開くように設けられた溝によって形成され、
    前記支持壁の自由端部の少なくとも一部は前記プレート部材と当接するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のポンプ装置。
  4. 前記共通ハウジングは、前記第1及び第2ポンプ軸が水平方向に沿うように、支持部材に支持されるように構成されており、
    前記油通路は、前記共通ハウジングが前記支持部材に支持された状態で、前記ポンプ軸より上方に位置されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のポンプ装置。
  5. 前記第1及び第2トラニオン型可動斜板の操作端部にそれぞれ連結される一対の制御アームと、
    前記一対の制御アームのそれぞれと前記共通ハウジングとの間に配設された一対の中立復帰バネであって、対応する制御アームを中立位置へ戻す一対の中立復帰バネとを備えていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のポンプ装置。
  6. 前記第1及び第2油圧ポンプ本体は、それぞれ、前記共通ハウジングから離間配置された車輪駆動用の一対の油圧モータユニットに流体接続され、
    前記一対の制御アームは、それぞれ、車輌運転部に配設された左右一対の操作レバーに機械的に連結されており、
    前記一対の中立復帰バネは、対応する操作レバーが車輌前進方向へ操作された際には中立復帰作用を奏さず、且つ、対応する操作レバーが車輌後進方向へ操作された際にのみ中立復帰作用を奏するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のポンプ装置。
  7. 前記一対の制御アームにそれぞれ設けられた可動ピンと、
    対応する操作軸線を基準にして前記可動ピンより径方向外方に配設された固定ピンとを備え、
    前記中立復帰バネは、前記トラニオン型可動斜板の操作端部に直接又は間接的に巻き回された弦巻バネであって、第1端部及び第2端部が該トラニオン型可動斜板の操作軸線を基準にして径方向外方へ延在された弦巻バネとされ、
    前記可動ピンに対しては、前記第1端部及び第2端部が該可動ピンを挟み込むように、該第1端部及び第2端部の双方が係止され、
    前記固定ピンに対しては、前記第1端部及び第2端部のうちの一方の端部のみが係止されていることを特徴とする請求項6に記載のポンプ装置。
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