JP4568494B2 - 吸収性物品及びその製造方法 - Google Patents
吸収性物品及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4568494B2 JP4568494B2 JP2003403273A JP2003403273A JP4568494B2 JP 4568494 B2 JP4568494 B2 JP 4568494B2 JP 2003403273 A JP2003403273 A JP 2003403273A JP 2003403273 A JP2003403273 A JP 2003403273A JP 4568494 B2 JP4568494 B2 JP 4568494B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- absorber
- absorbent
- adhesive
- pulp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
また、このような吸収体を効率よく生産し、且つその形状が安定しやすいように、ティッシュ、クレープ紙などの繊維シート上に、パルプなどの親水性繊維や高吸水性樹脂を積層するように形成された吸収体が知られている。
人体との接触面側に設けられるトップシート(3)と、人体との接触面と反対面側に設けられるバックシート(2)と、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体(4)とを備える吸収性物品(例えば、ナプキン1)において、
前記吸収体の周囲において、当該吸収体の周辺に延出している前記トップシートと前記バックシートとが、前記吸収性物品の縁に沿うように接着手段によって接着され、
前記吸収体は、厚みが0.5mm以上、5.0mm以下であり、
少なくともパルプを含む吸収体層(4a)と、
前記吸収体層よりも前記トップシート側に設けられ、カーテン法により所定の接着剤を前記吸収体層に塗付することにより、前記吸収体層のみを接着する第1の接着剤層(5)と、
前記吸収体層よりも前記バックシート側に設けられ、カーテン法により所定の接着剤を前記吸収体層に塗付することにより、前記吸収体層のみを接着する第2の接着剤層(6)と、
を備えることを特徴とする。
このような吸収体は、吸収体層のトップシート側とバックシート側の両面が接着剤層により覆われて、吸収体層におけるパルプなどがほぐれて分離しないように接着されているので、この吸収体(吸収体層)の形状は崩れにくいようになっている。
よって、吸収体において、ティッシュ、クレープ紙などの繊維シートが不要となり、その使用されなくなった繊維シートが有していた硬さやコシ強度などを低減することができるので、パルプなどが有する柔らかさなどを阻害する要因が減り、より柔らかなクッション性を有する吸収体とすることができる。
従って、このような吸収体を備える吸収性物品もクッション性を有する柔らかな吸収性物品とすることができ、装着感が良好な吸収性物品とすることができる。
前記吸収体層は、少なくともパルプを含む基盤繊維層(7)に、
パルプと化学繊維の少なくとも一方を含む一乃至複数の繊維層(9)と、吸収性樹脂を含む一乃至複数の樹脂層(8)とが、積層されてなることを特徴とする。
さらに、前記吸収体は、当該吸収体の略中央部である体液排出部位を含む所定の領域以外に、前記吸収性物品の長手方向に沿って凹部および凸部が連続することで、前記吸収体層に含まれるパルプをほぐし、前記吸収体を柔らかくする波状加工が施されていることを特徴とする。
さらに、吸収体に、吸収性物品の長手方向に沿って凹部および凸部が連続する波状加工を施すことにより、吸収体中の吸収体層に含まれるパルプなどの繊維をほぐし、その吸収体をより柔らかく、コシがなくなるように処理することができる。特に、吸収体の略中央部である体液排出部位を含む所定の領域には、波状加工は施されていないので、吸収性物品における吸収体は、体液排出部位にフィットすることができ、体液の吸収性能を悪化させることはない。
よって、より柔らかくコシをなくした吸収体を備えることで、吸収性物品の装着感を向上させることができる。
また、樹脂層に含まれる吸収性樹脂の種類やその配合割合を変化させることで、体液の吸収性を調整することができる。
よって、柔らかさや体液吸収性能など、様々な特性を有する吸収体を容易に形成することができる。
従って、そのような吸収体を吸収性物品に備えることで、装着感が良好であるとともに、様々な特性を有する吸収性物品を容易に形成することができる。
前記第1の接着剤層と、前記第2の接着剤層とは、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂により構成されていることを特徴とする。
前記第1の接着剤層と、前記第2の接着剤層とは、0.01g/m2以上、20g/m2以下の目付量で形成されていることを特徴とする。
ることができる。
請求項1〜4の何れか一項の記載の吸収性物品を製造する製造方法において、
前記吸収体の周囲において、当該吸収体の周辺に延出している前記トップシートと前記バックシートとを、前記吸収性物品の縁に沿うように接着手段によって接着する工程を備え、
前記吸収体の製造工程は、
少なくともパルプを含む基盤繊維層(7)を形成する基盤繊維層形成工程と、
前記基盤繊維層形成工程により形成された前記基盤繊維層に、パルプと化学繊維の少なくとも一方を含む一乃至複数の繊維層(9)と、吸収性樹脂を含む一乃至複数の樹脂層(8)とを積層して、吸収体層(4a)を形成する吸収体層形成工程と、
前記吸収体層形成工程により形成された前記吸収体層の上層面と下層面に、カーテン法により所定の接着剤を付与し、前記吸収体層のみをそれぞれ接着する第1の接着剤層(5)と、第2の接着剤層(6)とを形成する接着剤層形成工程と、
当該吸収体の略中央部である体液排出部位を含む所定の領域以外に、前記吸収性物品の長手方向に沿って凹部および凸部が連続することで、前記吸収体層に含まれるパルプをほぐし、前記吸収体を柔らかくする波状加工を形成する波状加工形成工程と、
を備えることを特徴とする。
つまり、吸収体は、少なくともパルプを含む基盤繊維層に、所定数の繊維層と所定数の樹脂層とを所定の配置に積層して吸収体層を形成し、その吸収体層の上層面(例えば、トップシート側の面)と下層面(例えば、バックシート側の面)に、所定の接着剤を塗布するなどして付与し、吸収体層の両面を接着剤層で覆うことにより、吸収体層の形状が崩れないように維持することができる吸収体を容易に形成することができる。
よって、このような3つの工程を備える製造工程によって、より柔らかなクッション性を有する吸収体を形成することができる。そして、このような吸収体の製造工程を有する製造方法により製造される吸収性物品は、クッション性を有する柔らかな吸収性物品として製造することができ、装着感が良好な吸収性物品とすることができる。
このように接着剤層により吸収体層を覆うことで、吸収体(吸収体層)の形状が崩れないように維持することができるので、従来のように、ティッシュ、クレープ紙などの繊維シート上に、パルプなどの親水性繊維や高吸水性樹脂を積層するように吸収体を形成しなくても、その形状が安定した吸収体を形成することができる。
よって、吸収体において、ティッシュ、クレープ紙などの繊維シートが不要となり、その使用されなくなった繊維シートが有していた硬さやコシ強度などを低減することができるので、パルプなどが有する柔らかさなどを阻害する要因が減り、より柔らかなクッション性を有する吸収体とすることができる。従って、このような吸収体を備える吸収性物品もクッション性を有する柔らかな吸収性物品とすることができ、装着感が良好な吸収性物品とすることができる。
そして、繊維層に含まれる繊維の種類や、様々な繊維の配合割合を変化させることで、繊維層の柔らかさ(固さ)や体液の吸収性を変化させることができる。
また、樹脂層に含まれる吸収性樹脂の種類やその配合割合を変化させることで、体液の吸収性を調整することができる。
よって、柔らかさや体液吸収性能など、様々な特性を有する吸収体を容易に形成することができる。従って、そのような吸収体を吸収性物品に備えることで、装着感が良好であるとともに、様々な特性を有する吸収性物品を容易に形成することができる。
よって、より柔らかくコシをなくした吸収体を備えることで、吸収性物品の装着感を向上させることができる。
このように形成された吸収体は、従来のように、ティッシュ、クレープ紙などの繊維シートを用いずに形成されているので、その使用されなくなった繊維シートが有していた硬さやコシ強度などを低減することができ、より柔らかなクッション性を有する吸収体とすることができる。よって、このような3つの工程を備える製造工程によって、より柔らかなクッション性を有する吸収体を形成することができる。そして、このような吸収体の製造工程を有する製造方法により製造される吸収性物品は、クッション性を有する柔らかな吸収性物品として製造することができ、装着感が良好な吸収性物品とすることができる。
図1は、本発明を適用した吸収性物品の展開図であり、図2は図1のII−II線における断面図である。
このナプキン1の吸収体4の周囲において、吸収体4の周辺に延出しているバックシート2とトップシート3とがナプキン1の縁に沿うようにホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接着されている。
また、バックシート2の外面には一又は複数条の粘着剤層(図示せず)が形成されており、身体への装着時にナプキン1を下着に固定できるようになっている。
トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、経血やおりもの等の体液がより速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
そして、その繊維層や樹脂層を積層してなる吸収体層4aのトップシート3側(上面側)には、所定の接着剤により構成される第1の接着剤層5が設けられ、また、吸収体層4aのバックシート2側(下面側)には、所定の接着剤により構成される第2の接着剤層6が設けられている。この第1の接着剤層5と第2の接着剤層6とは、吸収体層4aにおける各繊維や高吸水性樹脂などがほぐれてしまうなど分離、分解しないように、各繊維や高吸水性樹脂などを接着、固着することで、その吸収体4(吸収体層4a)の形状を維持するための層である。
なお、この吸収体4の厚みは、0.5mm以上、5.0mm以下であることが好ましく、より好ましくは、0.7mm以上、2.0mm以下である。
吸収体4の厚みが0.5mm未満であると、吸収体における体液の吸収量が少なく、体液の吸収性が低いので、体液の逆戻りや漏れなどが生じてしまうことある。また、吸収体4の厚みが0.5mm未満であると、吸収体が薄いため、そのクッション性能が低減してしまい、柔らかさが損なわれることがある。
また、吸収体4の厚みが5.0mmを超えると、その吸収体を備えたナプキン1の厚みも増し、ナプキンが嵩張るようになるので、個別包装されたナプキンを携帯しづらくなる問題が生じることがある。
パルプはもともと親水性でしかも多孔質のため、吸水性に富んでおり、原料や製造方法の組み合わせによって多くの種類のパルプが存在するため、適当なパルプを選択し、使用することが望ましい。
吸収体4(吸収体層4a)にパルプのみならず化学繊維を加えることによって、吸収体内での繊維同士の結合力が高まり、装着者の動き等に伴う外力に対して高い耐性を持つようになると共に、化学繊維の存在によって、熱をかけた場合に化学繊維が溶解することで接着剤の役割を果たすことになる。化学繊維は、例えばポリプロピレンは150℃以上で溶解し、溶解温度の高いものであっても、400℃前後で溶解することが知られている。この化学繊維の特性によって、ホットメルトなどの接着剤を使わずに、ヒートシール等で融着させることが可能となる。
また、吸収体4に化学繊維を加えることによって、吸収体4の厚み方向へのクッション性を高めることが可能になり、パルプやSAPによる吸収性と、化学繊維によるクッション性のバランスを取りつつ両性能を上げることができる。
本発明における接着剤としては、乾燥時にタック(粘り気)の少ない接着剤であることが好ましい。タック性が高いと、吸収体4のコシが強まってしまい、所望する柔らかさを有する吸収体4を形成しにくくなってしまうからである。
このようなタック性の低さ(非粘着性)と、経時後の粘度安定性が高く、加工安定性を有するエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)を、好適に本発明に係る吸収性物品1の吸収体4に使用することができる。
また、EVAは、肌に貼りつき難いので、肌に触れる部分(肌に触れる可能性がある部分)に使用しても、肌触り感が悪化しにくく、吸収性物品1の吸収体4に好適に使用することができる。
また、フェノール系、イオウ系、リン系の安定剤を併用することにより、接着剤のタック性を低下させて使用することができるようになる。
この第1の接着剤層5や第2の接着剤層6は、0.01g/m2〜20g/m2の目付量で形成されることが好ましく、より好ましくは0.3g/m2〜10g/m2の目付量である。このような目付量であれば、クッション性が良好で、適度なコシ強度を有する吸収体4とすることができる。
EVAの目付量が、0.01g/m2未満であると、吸収体4(吸収体層4a)に含まれるパルプなどの繊維が脱落しやすくなり、また、EVAの目付量が、20g/m2を超えると、接着剤層のコシ強度や粘性が高くなることで、吸収体4が固くなってしまうという問題が生じる場合があるからである。
通常、「毛細管現象」による綿、パルプ、スポンジなどの吸収力が、自重の20倍程度であるのに対し、SAPは自重の数100〜1000倍もの水を吸収することができる。SAPの中では、タテ、ヨコに張り巡らされた高分子の細かい網目の中に、水分子が水素結合でしっかり押さえ込まれている形で保持される。水分子はSAPの内部で結合しているために、絞ったり押したりといった行為により圧力を加えても、SAPが水を吐き出すことはない。
表1に示されるように、吸収体4は、第1層から第5層の各層が重ねられて構成されている。ここで、第2層から第4層の3層分が吸収体層4aに相当する。
なお、各層や、各層における構成材料の配合比率は、目付け量(g/m2)で示している。
上記の吸収体層4aの上面側と下面側とに、それぞれ接着剤としてのEVAをスプレー塗布し、それぞれ4g/m2となるように、第1の接着剤層である第5層と、第2の接着剤層である第1層とを形成し、吸収体4を製造した。
そして、この吸収体4を、トップシート3とバックシート2との間に介装するようにナプキン1を製造した。
このナプキンの品質評価結果を表2に示す。
実施例1において、第3層のSAPを50g/m2に、第4層のポリプロピレン/ポリエチレン(3.3/5.0)を3g/m2に代え、第1層と第5層を形成せずに、第1層が相当する配置に16g/m2のクレープ紙を配設した以外は実施例1と同様にして吸収体を得て、ナプキンを製造した。このナプキンの品質評価結果を表2に示す。
上述の実施例1〜5及び比較例により得られたナプキンの物性についての評価は以下のように行った。
・測定チャック部:上部チャックと下部チャックのエッジをサンプルのエッジに合わせてセット
・チャック間隔:115mm
・SENS(記録感度):2
・ねじれ角度:7・CONTROL:7
・SPEED:12cm/s
・サンプル幅:6cm
0〜±70度のねじれ角度間で測定してグラフ(X軸:度、Y軸:gf・cm/cm(応力))を作成し、グラフから、ねじれ角度10〜65度におけるグラフの傾き、即ちねじり固さ70度値を読取る。
・SENS(記録感度):2
・力計の種類:1kg
・SPEED RANGE:0.01(cm/sec)
・DEF感度:5
・加圧面積:2cm2
・取込み間隔:0.1(標準)
・STROKE SET:5.0
・上限荷重:50gf/cm2
上記の試験条件下でサンプル(ナプキン)をその厚み方向に圧縮し、圧力と変形量との相関図から圧縮固さを得る。圧縮固さ値が大きいほど、圧縮されやすい、即ち柔らかく、値が小さいほど硬い。
・SENS(記録感度):2
・SPEED RANGE:0.01(cm/sec)
・DEF感度:5
・STROKE SET:5.0
・上限荷重:50gf/cm2
上記の試験条件下でサンプル(ナプキン)を折り畳んだ状態で圧縮し、圧力と変形量との相関図から回復率を得る。回復率が大きいほど、折り畳まれる前の形状に戻りやすく、即ちクッション性がよい。
この実施例1におけるナプキン1は、表2に示されるように、クレープ紙がなくなったことにより、クレープ紙が有していたコシ強度がなくなる。このコシ強度の低下は、ねじり固さ値が比較例より低下したことによりわかる。
また、表1に示されるように、クレープ紙に相当する目付量(g/m2)分を、ポリプロピレン/ポリエチレン(PP/PE)とSAPして増やしたことにより、表2に示されるように、圧縮固さや回復率が上昇し、そのクッション性が向上しているとともに、体液の吸収量も向上している。
このように、実施例1におけるナプキン1は、従来のナプキンに比べ、コシがなくクッション性がよいので、装着感が良好なナプキンとすることができ、また、吸収性能が良好なナプキンであるといえる。
スパイラル法により接着剤層を形成した吸収体4からは、パルプなどの繊維の脱落があるため、吸収体4の形状が安定しにくいという問題があった。
一方、カーテン法により接着剤層を形成した吸収体4を備えるナプキン1は、クッション性やねじり固さが良好なナプキンとすることができた。
よって、接着剤層を形成する際におけるEVAなどの接着剤の塗布方法は、カーテン法がよりよいということが判った。
この実施例2におけるナプキン1は、表1に示されるように、SAPの配合比率、割合をより多くしたものである。このようにSAPの量を増やしたことにより、表2に示されるように、ナプキンにおける体液の吸収量がより向上している。
このように、実施例2におけるナプキン1は、従来のナプキンに比べ、コシがなくクッション性がよく、さらに吸収性能が良好であるので、装着感が良好であるとともに、吸収性能が良好なナプキンとすることができる。
この実施例3におけるナプキン1は、表1に示されるように、第4層のパルプ比率を下げ、PP/PE比率を増やしたものである。このようにPP/PEの量を増やしたことにより、表2に示されるように、ナプキンにおける回復率が向上している。
このように、実施例3におけるナプキン1は、従来のナプキンに比べ、コシがなくクッション性がよく、さらに回復率が良好であるので、装着感が良好であるとともに、クッション性が良好なナプキンとすることができる。
この実施例4におけるナプキン1は、表2に示されるように、実施例1における吸収体4に図3に示されるような所定の波状加工が施された吸収体40を備えるものである。
このような波状加工を吸収体に施すことにより、吸収体40中の吸収体層4aにおける各繊維をほぐし、吸収体をより柔らかく、コシがなくなるように処理することができるのである。これは、表2において、ナプキンのねじり固さ値が低下していることからもわかる。
このように、実施例4におけるナプキン1は、従来のナプキンに比べ、コシがなく、柔らかさを向上させることができるので、装着感が良好なナプキンとすることができる。
この実施例5におけるナプキン1は、表1に示されるように、第4層のパルプ比率を下げ、代わりにSWPを加えた吸収体に、図3に示されるような所定の波状加工が施された吸収体40を備えるものである。
このような波状加工を吸収体に施すことにより、吸収体40中の吸収体層4aにおける各繊維をほぐし、吸収体をより柔らかく、コシがなくなるように処理することができるのである。これは、表2において、ナプキンのねじり固さ値が低下していることからもわかる。
このように、実施例5におけるナプキン1は、従来のナプキンに比べ、コシがなく、柔らかさを向上させることができるので、装着感が良好なナプキンとすることができる。
このような吸収体を備える本発明にかかるナプキン1は、従来の繊維シートを含んでいたナプキンに比べ、より柔らかなクッション性を有するナプキンとすることができる。
よって、本発明に係るナプキン1は、クッション性が良好な柔らかなナプキンとすることができ、装着感が良好なナプキンとすることができる。
また、吸収体層(吸収体)に、消臭剤の粉体などを混入、混合することで、吸収性物品(ナプキン)に消臭性能を付与するようにしてもよい。
2 バックシート
3 トップシート
4、40 吸収体
5 第1の接着剤層
6 第2の接着剤層
7 基盤繊維層
8 樹脂層
9 繊維層
Claims (5)
- 人体との接触面側に設けられるトップシートと、人体との接触面と反対面側に設けられるバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体とを備える吸収性物品において、
前記吸収体の周囲において、当該吸収体の周辺に延出している前記トップシートと前記バックシートとが、前記吸収性物品の縁に沿うように接着手段によって接着され、
前記吸収体は、厚みが0.5mm以上、5.0mm以下であり、
少なくともパルプを含む吸収体層と、
前記吸収体層よりも前記トップシート側に設けられ、カーテン法により所定の接着剤を前記吸収体層に塗付することにより、前記吸収体層のみを接着する第1の接着剤層と、
前記吸収体層よりも前記バックシート側に設けられ、カーテン法により所定の接着剤を前記吸収体層に塗付することにより、前記吸収体層のみを接着する第2の接着剤層と、
を備え、当該吸収体の略中央部である体液排出部位を含む所定の領域以外に、前記吸収性物品の長手方向に沿って凹部および凸部が連続することで、前記吸収体層に含まれるパルプをほぐし、前記吸収体を柔らかくする波状加工が施されており、
前記吸収体層は、少なくともパルプを含む基盤繊維層に、
パルプと化学繊維の少なくとも一方を含む一乃至複数の繊維層と、吸収性樹脂を含む一乃至複数の樹脂層とが、積層されてなることを特徴とする吸収性物品。 - 前記繊維層は化学繊維を含み、当該化学繊維はSWP(登録商標、(Synthetic Wood Pulp))であることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記第1の接着剤層と、前記第2の接着剤層とは、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記第1の接着剤層と、前記第2の接着剤層とは、0.01g/m2以上、20g/m2以下の目付量で形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 請求項1〜4の何れか一項の記載の吸収性物品を製造する製造方法において、
前記吸収体の周囲において、当該吸収体の周辺に延出している前記トップシートと前記バックシートとを、前記吸収性物品の縁に沿うように接着手段によって接着する工程を備え、
前記吸収体の製造工程は、
少なくともパルプを含む基盤繊維層を形成する基盤繊維層形成工程と、
前記基盤繊維層形成工程により形成された前記基盤繊維層に、パルプと化学繊維の少なくとも一方を含む一乃至複数の繊維層と、吸収性樹脂を含む一乃至複数の樹脂層とを積層して、吸収体層を形成する吸収体層形成工程と、
前記吸収体層形成工程により形成された前記吸収体層の上層面と下層面に、カーテン法により所定の接着剤を付与し、前記吸収体層のみをそれぞれ接着する第1の接着剤層と、第2の接着剤層とを形成する接着剤層形成工程と、
当該吸収体の略中央部である体液排出部位を含む所定の領域以外に、前記吸収性物品の長手方向に沿って凹部および凸部が連続することで、前記吸収体層に含まれるパルプをほぐし、前記吸収体を柔らかくする波状加工を形成する波状加工形成工程と、
を備えることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003403273A JP4568494B2 (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | 吸収性物品及びその製造方法 |
CN200480024829XA CN1845715B (zh) | 2003-08-29 | 2004-08-27 | 吸收性物品及其制造方法 |
PCT/JP2004/012352 WO2005020865A1 (ja) | 2003-08-29 | 2004-08-27 | 吸収性物品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003403273A JP4568494B2 (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | 吸収性物品及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005160716A JP2005160716A (ja) | 2005-06-23 |
JP4568494B2 true JP4568494B2 (ja) | 2010-10-27 |
Family
ID=34726624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003403273A Expired - Fee Related JP4568494B2 (ja) | 2003-08-29 | 2003-12-02 | 吸収性物品及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4568494B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5985218B2 (ja) * | 2012-03-14 | 2016-09-06 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 吸収体、および、これを用いた吸収性物品 |
CN109094123A (zh) * | 2015-05-12 | 2018-12-28 | 山田菊夫 | 一次性纤维产品用布料的制造方法 |
-
2003
- 2003-12-02 JP JP2003403273A patent/JP4568494B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005160716A (ja) | 2005-06-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5007157B2 (ja) | 吸収性物品 | |
EP3156017B1 (en) | Absorbent product | |
WO2010107096A1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2003024372A (ja) | 吸収性物品 | |
JPH09187476A (ja) | 吸収性物品 | |
WO2005120411A1 (ja) | 吸収性物品 | |
SK223992A3 (en) | Elastic flexible sheet absorbing the liquid and the method of it's manufacture | |
KR20010021322A (ko) | 사용시 변형을 조절할 수 있는 박형 생리대 | |
JP4275128B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP3556581B2 (ja) | 吸収体およびこれを用いた吸収性物品並びに吸収体の製造方法 | |
CN1379649A (zh) | 卫生吸收巾 | |
RU2290154C2 (ru) | Гигиеническая прокладка с участками, обладающими улучшенной гибкостью | |
JP4625618B2 (ja) | 吸収性物品 | |
KR100667613B1 (ko) | 내압축성 생리대 | |
CN1116856C (zh) | 具有整体阻挡件的吸收制品 | |
JPH08308873A (ja) | 吸収性物品 | |
JP4568494B2 (ja) | 吸収性物品及びその製造方法 | |
JP2021083542A (ja) | 吸収性物品 | |
JP4031425B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2013074934A (ja) | 吸収性物品 | |
JP4695332B2 (ja) | 吸収性物品 | |
EP3384888B1 (en) | Absorbent article | |
JP5274334B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP3806669B2 (ja) | 吸収性物品 | |
WO2005020865A1 (ja) | 吸収性物品およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061212 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080226 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080428 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081118 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090119 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20090123 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20090424 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100609 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100809 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4568494 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |