JP4567661B2 - ごみとり器 - Google Patents
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Description
また、従来のごみとり器では、モップを滑らせる面を傾斜面としているため、大きなモップを扱うような場合には、かえって滑らせにくく、取り扱いしにくいという構造上の問題があった。
すなわち、清掃用品に付着したごみを取り除くごみとり器であって、平坦状に形成され、ごみを吸い込む吸い込み口が形成された主パネルと、該主パネルの裏面に、該主パネルとは別部品として、前記吸い込み口を囲む配置に、脱着可能に取り付けられたごみ収納ボックスと、該ごみ収納ボックスに連通して設けられ、電気掃除機の吸引ホースに接続される接続パイプとを備え、前記主パネルに、ごみとり器を持ち運び込みする取っ手が、主パネルを起立させた状態で支持するスタンド兼用として取り付けられていることを特徴とする。これにより、ごみとり器の持ち運びおよび収納が容易になる。
また、前記主パネルの前部に、手前側が低位となるスロープを形成する補助パネルが取り付けられていることにより、清掃用品のごみとり操作がさらに容易にできる。
また、前記接続パイプが、前記主パネルの上面に取り付けられていることにより、ごみとり器本体の高さを低くすることができ、モップ等の清掃用品を主パネル上で動かしてごみとりする作業を容易に行うことができる。
また、前記接続パイプが、前記ごみ収納ボックスの側面に取り付けられていることにより主パネルの上面全体をモップ等の清掃用品を滑らせて動かす領域とすることができ、大型のモップ等の清掃用品のごみとりを好適に行うことができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係るごみとり器の第1の実施の形態の構成を示す斜視図である。
本実施の形態のごみとり器10は、モップ等のごみとり対象物である清掃用品をその上面で滑らせる主パネル12の前部にスロープ部14を設け、主パネル12の側縁に沿って側面部16を設け、主パネル12の後部に取っ手18と、主パネル12に接続パイプ20を取り付けて構成されている。
主パネル12には、主パネル12の前後方向(主パネル12のスロープ部14を設けた側を前側とする)に長手となるスリット状の吸い込み口11が開口して設けられている。吸い込み口11には、細長の板状に形成した遮蔽板を装着して吸い込み口11の開口面積を調節することが可能である。吸い込み口11の調節方法については後述する。
主パネル12はモップ等の清掃用品に付着したごみを取り除く際に、その上面に対象物を接触させながら滑らすようにして動かす支持台の作用をなす。主パネル12の大きさは適宜設定することが可能であるが、本実施形態のごみとり器10の主パネル12は、横幅約40cm、前後幅約35cmに形成した。
主パネル12およびスロープ部14、側縁部16は所定の強度と耐久性を備える必要がある。本実施形態では、これらを鉄板によって形成したから、ごみとり器10の全重量が比較的重くなっている。取っ手18を堅固に形成しているのは、持ち運びが確実にできるようにするためである。強化プラスチック等の所要の強度および耐久性を備え、かつ軽量材によって主パネル12等を形成すれば、取っ手18の構造を簡略化することは可能である。
ごみとり器10の底面側の構成において特徴的な構成は、主パネル12の裏面に、吸い込み口11を囲う配置に、かつ接続パイプ20に連通する平面配置に、ごみ収納ボックス22を取り付けたことにある。
ごみ収納ボックス22の両側縁には細幅のフランジ部22a、22bが設けられ、一方のフランジ部22aは、主パネル12の裏面に取り付けられた支持部17と主パネル12の裏面との隙間に差し込まれ、他方のフランジ部22bは回動片24a、24bによって主パネル12に係止される。これによって、ごみ収納ボックス22が主パネル12の裏面に脱着可能に取り付けられる。
接続パイプ20は主パネル12の上面の後部側に、連結部21により主パネル12に抜け止めし、回動自在に取り付けられている。接続パイプ20の基部開口部20aは、主パネル12に設けた開口を介して、ごみ収納ボックス22の内部空間に連通する。
主パネル12の裏面の後部側には、ごみとり器10を滑り止めして設置するための足ゴム28が取り付けられている。図2に示すように、足ゴム28は主パネル12の左右に1個ずつ取り付けられている。
主パネル12の裏面には吸い込み口11の長手方向の両端に、ガイド板25a、25bが主パネル12の裏面と若干の隙間をあけて固定されている。このガイド板25a、25bと主パネル12の裏面との間に、吸い込み口11の長手方向に直交する向き(幅方向)にスライド自在にスライド板26が装着されている。スライド板26の幅方向の中央には、吸い込み口11と同形に開口する開口部26aが設けられる。
スライド板26は、ガイド板25a、25bに沿って幅方向に移動させてスライド板26が吸い込み口11を遮蔽する範囲(重複する範囲)を変えることにより、吸い込み口11の開口面積を拡縮させるように使用される。
図4に示すように、ガイド板25a、25bおよびスライド板26は、ごみ収納ボックス22が取り付けられる平面領域内に配置される。
なお、本実施形態ではスライド板26に設ける開口部26aを吸い込み口11と同形の長方形としたが、スライド板26は吸い込み口11の開口度を調節するためのものであり、スライド板26およびスライド板26に設ける開口部26aの形状は図4に示す例に限定されるものではなく、適宜選択可能である。
まず、ごみとり器10をフロア等の適宜場所に置く。主パネル12の裏面にはごみ収納ボックス22を取り付けておく。ごみとり器10の接続パイプ20に電気掃除機の吸引ホースを接続する。
電気掃除機の電源を入れ、電気掃除機で吸引した状態とする。モップを用いてフロアを清掃しながら、適宜、ごみとり器10の上にモップを滑らせて移動させ、主パネル12上でモップを左右に滑らせるようにしてごみとりする。主パネル12の前部がスロープ部14に形成され、前縁部14aは設置面にぴったりと接しているから、モップを動かしながら掃除している操作のまま、主パネル12の上にモップをすべらせるようにして移動させることができ、操作が効率的である。
ごみとり対象の清掃用品に応じて、スライド板26を動かして吸い込み口11の開口面積を変えて、ごみとりの吸引力を調節するとよい。
主パネル12の裏面に取り付けられたごみ収納ボックス22は、吸い込み口11がスリット状に開口することによって、電気掃除機による吸引力がごみとり対象物に集中的に作用する効果に加え、吸い込み口11と接続パイプ20との吸引流路を確保することによって、より確実にごみを吸引することができる。
本実施形態のように、主パネル12の裏面にごみ収納ボックス22を取り付け、吸い込み口11と接続パイプ20との流路を外部から遮蔽するようにすると、主パネル12の裏面など、外部に露出している部位が汚れないという利点がある。
使用後は、ごみとり器10を収納場所に移動してもよいし、薄形で邪魔にならないから、所定位置に起立させて置いておくこともできる。本実施形態では、取っ手18がスタンドとして利用でき、安定した状態でごみとり器10を置くことができる。また、起立した状態で置いておくことによって省スペースともなる。
図5は、本発明に係るごみとり器についての第2の実施の形態を示す。本実施の形態のごみとり器30は、第1の実施の形態における主パネル12の側方に補助パネル32を取り付け、モップ等のごみとり対象物の操作スペースを拡大した構成としたことを特徴とする。
本実施形態における主パネル12部分の構造は第1の実施の形態における構成と同一である。すなわち、主パネル12の上面に前後方向に長手となる吸い込み口11を設け、主パネル12の裏面にごみ収納ボックス22を設け、ごみ収納ボックス22に連通して接続パイプ20を取り付けている。
なお、本実施形態では主パネル12の一方の側縁のみに補助パネル32を設けたが、主パネル12の他方の側縁にも補助パネルを取り付けることも可能であり、また、主パネル12の前縁にさらに別の補助パネルを取り付ける構成とすることもできる。
図6は、本発明に係るごみとり器についての第3の実施の形態を示す。本実施の形態のごみとり器40は、図5に示すごみとり器30よりもさらに大型に形成されている。すなわち、主パネル12を平面形状で左右に長い長方形状に形成するとともに、主パネル12の長手方向の両側部に第1の補助パネル33aと第2の補助パネル33bとを連結し、主パネル12の前縁部に第3の補助パネル33cを取り付けて構成されている。
主パネル12の4つのコーナー部近傍の裏面には、足ゴム28a、28b、28c、28dが取り付けられ、主パネル12は足ゴム28a〜28dによって支持される。
こうして、本実施形態のごみとり器40では、主パネル12および第1、第2の補助パネル33a、33bによって、モップ等のごみとり対象物を動かすためのスペースを左右方向に広く確保することができ、ごみとり器40の前部側では第3の補助パネル33cによって広いスロープ部が確保される。
図8(a)は、吸い込み口11の長手方向の両端部に設けた遮蔽板の装着部11aに、3枚の遮蔽板110を装着した例、図8(b)は、1枚の遮蔽板110を装着した例を示す。遮蔽板110は、薄い細長の板状に形成した部材であり、装着部11aには遮蔽板110を嵌入する溝が形成されている。遮蔽板110は溝に落とし込むようにして装着することができ、図8(a)に示すように、遮蔽板110を3枚装着した場合が、最も吸い込み口11の開口面積が絞られた形態となる。
図9、10は、本発明に係るごみとり器についての第4の実施の形態を示す。本実施の形態のごみとり器50は、ごみとり器50を移動可能に設け、ごみとり器50とともに電気掃除機60を移動可能に形成したことを特徴とする。
ごみとり器50とともに電気掃除機60を移動可能にするため、下部枠52にごみとり器50の本体部分が取り付けられ、上部枠54に電気掃除機60が搭載される。
上部枠54の水平枠は下部枠52の水平枠から20cm程度上方に配置される。上部枠54の水平枠には支持板が取り付けられ、支持板上に電気掃除機60が搭載される。
主パネル12の裏面(下面)には吸い込み口11を覆うように、ごみ収納ボックス22が取り付けられ、ごみ収納ボックス22の側面に接続パイプ20が接続されている。接続パイプ20には、上部枠54に支持された電気掃除機60の吸引ホースが接続される。
なお、本実施形態のごみとり器50では、上部枠54の水平枠の下面にセンサ(不図示)が設けられ、モップが主パネル12上に移動してきた際にモップを検知して、自動的に電気掃除機60の電源がONとなるように設定されている。清掃作業中に連続的に電気掃除機60を作動させてごみとりすることももちろん可能であるが、オフィス等を清掃する際に、モップ作業に応じて自動的に電気掃除機60が作動するようにすると、効率的で作業の無駄を省くことができるという利点がある。
11 吸い込み口
12 主パネル
14 スロープ部
18 取っ手
20 接続パイプ
22 ごみ収納ボックス
24a、24b 回動片
25a、25b ガイド板
26 スライド板
28、28a、28b、28c、28d 足ゴム
29 キャスター
29a、29b スタンド
32、33a、33b、33c、34a、34b 補助パネル
52 下部枠
54 上部枠
60 電気掃除機
110 遮蔽板
Claims (8)
- 清掃用品に付着したごみを取り除くごみとり器であって、
平坦状に形成され、ごみを吸い込む吸い込み口が形成された主パネルと、
該主パネルの裏面に、該主パネルとは別部品として、前記吸い込み口を囲む配置に、脱着可能に取り付けられたごみ収納ボックスと、
該ごみ収納ボックスに連通して設けられ、電気掃除機の吸引ホースに接続される接続パイプとを備え、
前記主パネルに、ごみとり器を持ち運び込みする取っ手が、主パネルを起立させた状態で支持するスタンド兼用として取り付けられていることを特徴とするごみとり器。 - 清掃用品に付着したごみを取り除くごみとり器であって、
平坦状に形成され、ごみを吸い込む吸い込み口が形成された主パネルと、
該主パネルの裏面に、該主パネルとは別部品として、前記吸い込み口を囲む配置に、脱着可能に取り付けられたごみ収納ボックスと、
該ごみ収納ボックスに連通して設けられ、電気掃除機の吸引ホースに接続される接続パイプとを備え、
前記吸い込み口は、前記主パネルの前後方向を長手方向とするスリット状に開口して設けられていて、前記主パネルの裏面にスライド可能に取り付けられたスライド板により、開口度が可変に設けられていることを特徴とするごみとり器。 - 清掃用品に付着したごみを取り除くごみとり器であって、
平坦状に形成され、ごみを吸い込む吸い込み口が形成された主パネルと、
該主パネルの裏面に、該主パネルとは別部品として、前記吸い込み口を囲む配置に、脱着可能に取り付けられたごみ収納ボックスと、
該ごみ収納ボックスに連通して設けられ、電気掃除機の吸引ホースに接続される接続パイプとを備え、
前記吸い込み口は、前記主パネルの前後方向を長手方向とするスリット状に開口して設けられていて、該吸い込み口の開口度を調節する遮蔽板が着脱可能に装着されていることを特徴とするごみとり器。 - 清掃用品に付着したごみを取り除くごみとり器であって、
平坦状に形成され、ごみを吸い込む吸い込み口が形成された主パネルと、
該主パネルの裏面に、該主パネルとは別部品として、前記吸い込み口を囲む配置に、脱着可能に取り付けられたごみ収納ボックスと、
該ごみ収納ボックスに連通して設けられ、電気掃除機の吸引ホースに接続される接続パイプとを備え、
前記主パネルの両側縁の一方または双方に、補助パネルが取り付けられていて、
前記補助パネルが、前記主パネルに回動可能に取り付けられていることを特徴とするごみとり器。 - 前記ごみとり器の主パネルとごみ収納ボックスと接続パイプとが、移動用のキャスターが取り付けられた下部枠に装着され、
該下部枠の上部に、前記主パネルと離間した配置に電気掃除機を搭載する上部枠が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のごみとり器。 - 前記主パネルの前部に、手前側が低位となるスロープを形成する補助パネルが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のごみとり器。
- 前記接続パイプが、前記主パネルの上面に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のごみとり器。
- 前記接続パイプが、前記ごみ収納ボックスの側面に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のごみとり器。
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